JP4646843B2 - リテンションバーナ - Google Patents
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Description
そして、このようなリテンションバーナにおいて、従来では、保炎形成用孔が、それから噴出される混合ガスを保護部における基端と先端との間に位置する中央部に向けて噴出するように形成されていた(例えば、非特許文献1参照。)。
説明を加えると、上記従来のリテンションバーナでは、保炎形成用孔が、それから噴出される混合ガスを保護部における基端と先端との間に位置する中央部に向けて噴出するように形成されているため、保炎がその全体又は略全体を保護部内面に接触するように形成されるものとなる、換言すれば、保炎が保護部の先端よりも基端側に位置する状態で燃焼するものとなる、あるいは、保護部の先端より前方に突出するもその突出量が少ない状態で燃焼するものとなる。このため、保炎による保炎範囲が、保護部の先端又はその近くの範囲までとなるため、主噴出孔から噴出される混合ガスの量を一層増大させたときには、保炎の保炎範囲が不十分となって、リフトを抑制しながら安定した燃焼を行わせることができないものであった。
の先端部に、中央部に主噴出孔を備え且つ中央側ほど先端側に突出する傾斜状の噴出孔形成部が、前記バーナ本体部の先端部を閉じる状態で設けられ、前記噴出孔形成部の外方に位置し且つ前記噴出孔形成部よりも先端側に突出する筒状の保護部が、前記バーナ本体部の先端部に連なる状態で設けられ、前記噴出孔形成部に、保炎形成用孔が形成されたリテンションバーナにおいて、
前記保炎形成用孔が、それから噴出される混合ガスを燃焼させることにより形成される保炎が前記保護部に接触しかつその保護部よりも前方に伸びる状態となるように、混合ガスを前記噴出孔形成部の厚さ方向に沿って前記保護部の先端縁部に向けて噴出させるように形成されている点にある。
したがって、主噴出孔から噴出される混合ガスの量を一層増大させて、一層の高負荷燃焼を行わせることができるリテンションバーナを提供するに至った。
したがって、主噴出孔を通過する混合ガスの誘引の影響を抑えながら保護部の前方に十分に大きく伸びる保炎を形成して、一層良好に燃焼させることができるリテンションバーナを提供することができるに至った。
つまり、保護部の基端と噴出孔形成部の基端とが接触する形態にすると、保護部と噴出孔形成部に形成される保炎形成用孔とが近づいて、保炎が保護部に接触する状態で燃焼して、保護部の前方に伸びない状態で燃焼するものとなる不利や、混合ガスを主噴出孔側に適切に案内できるように噴出孔形成部を傾けて設けた際に、保炎形成用孔から噴出される混合ガスを前記保護部の先端縁部に向けて噴出させるようにする形態を維持しようとうすると、保護部を噴出孔形成部よりも先端側に十分に突出させることができないものとなって、保護部による保護作用が不十分になる不利を招く虞があるが、保護部の基端と噴出孔形成部の基端との間に径方向の間隔を設けることのより、保護部の保護作用を十分に確保しながら、大きな保炎範囲のある保炎を的確に形成することができるものとなるのである。
従って、保護部の保護作用を十分に確保しながら、大きな保炎範囲のある保炎を的確に形成することができるリテンションバーナを提供することができるに至った。
したがって、主炎及び保炎の安定した燃焼を促進することが可能となるリテンションバーナを提供することができるに至った。
図1に示すように、リテンションバーナ1は、都市ガス13A等の燃料と空気とを混合させるガス混合部2と、この燃料と空気とを混合させた混合ガスを噴出するガス噴出部3とを備えて構成されている。
説明を加えると、バーナ本体部5には、その長手方向中間部に先端側ほど小径に形成された絞り部分5aが形成され、その絞り部分5aより基端側が絞り部分5aより大径に形成された大径部分5bに形成されている。燃料供給用筒6は、その先端部が先端側ほど小径となる先細り状に形成されて先端部が絞り部分5a内に位置するようにバーナ本体部5の基端側から長手方向に沿う状態で接続され、また、空気供給用筒7は、バーナ本体部5における大径部分5bに径方向から接続されている。
また、図3に示すように、噴出孔形成部10には、先端となる中央部に主噴出孔9が1つ形成されており、この主噴出孔9は、バーナ本体部5の先端の内径より小さく形成されている。そして、前記噴出孔形成部10における基端と主噴出孔側先端との間の径方向の中央部に主噴出孔9より小さな保炎形成用孔11が周方向に沿って複数形成されている。
また、噴出孔形成部10に形成される保炎形成用孔11は、下流側端部より上流側端部が先端側に位置するように径方向に対して45度傾けるべく、噴出孔形成部10の厚み方向に沿って形成されており、その保炎形成用孔11から噴出する混合ガスは、先端側外方に向けて噴出するように構成されている。
また、保護筒12は、雌ネジ部を形成した基端側端部の内径に対して、その基端側端部より先端側に位置する先端部の内径が小さくなるように形成されており、先端部の基端側の面がバーナ本体部5の先端の平坦面5cに接当するようにして、保護筒12の位置決めを容易にできるように構成されている。
ちなみに、保護筒12の先端部、つまりは、保護筒12におけるバーナ本体部5の平坦面5cより先端側に突出する部分にて、前記筒状の保護部12aが構成されている。
つまり、保護筒12における先端部の内径は、噴出孔形成部10の基端の外径より大きく形成されており、これにより、保護部12aの基端と前記噴出孔形成部10の基端との間に径方向の間隔が形成されている。
(1) 上記実施の形態では、保炎形成用孔11を、噴出孔形成部10における基端と主噴出孔側先端との間の径方向の中央部に形成したが、保炎形成用孔11を、噴出孔形成部10における径方向の基端側端部に形成してもよく、保炎形成用孔11を、噴出孔形成部10における径方向の主噴出孔側先端側端部に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、保炎形成用孔11を噴出孔形成部10の厚み方向に形成したが、厚み方向に対して傾けた状態で形成してもよい。つまり、例えば、径方向に対して30度傾けた状態でバーナ本体部5に連結した噴出孔形成部10に、径方向に対して45度傾けた状態とすべく噴出部形成部10の厚み方向から傾けた状態に形成する等、保炎形成用孔11を噴出孔形成部10に厚み方向に対して傾けた状態で形成してもよい。
9 主噴出孔
10 噴出孔形成部
11 保炎形成用孔
12a 保護部
Claims (4)
- 燃料と空気との混合ガスが先端側に向けて流動する状態で供給される直筒状のバーナ本体部の先端部に、中央部に主噴出孔を備え且つ中央側ほど先端側に突出する傾斜状の噴出孔形成部が、前記バーナ本体部の先端部を閉じる状態で設けられ、前記噴出孔形成部の外方に位置し且つ前記噴出孔形成部よりも先端側に突出する筒状の保護部が、前記バーナ本体部の先端部に連なる状態で設けられ、前記噴出孔形成部に、保炎形成用孔が形成されたリテンションバーナであって、
前記保炎形成用孔が、それから噴出される混合ガスを燃焼させることにより形成される保炎が前記保護部に接触しかつその保護部よりも前方に伸びる状態となるように、混合ガスを前記噴出孔形成部の厚さ方向に沿って前記保護部の先端縁部に向けて噴出させるように形成されているリテンションバーナ。 - 前記保炎形成用孔が、前記噴出孔形成部における基端と主噴出孔側先端との間の径方向の中央部に形成されている請求項1記載のリテンションバーナ。
- 前記保護部が、その基端と前記噴出孔形成部の基端との間に径方向の間隔を形成する形態で前記バーナ本体部の先端部に設けられている請求項1又は2記載のリテンションバーナ。
- 前記噴出孔形成部が、径方向に対して30〜60度傾ける形態で前記バーナ本体部の先端部に設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のリテンションバーナ。
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