JP4645017B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガスおよび酸化ガスを導入して電気エネルギーへ変換する燃料電池発電装置と、この燃料電池発電装置から発生する熱を冷却水を介して除去する排熱処理装置とを備えた燃料電池発電システムに関する。
リン酸形燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell : PAFC)、固体高分子形燃料電池(固体電解質形燃料電池。Polymer Electrolyte Fuel Cell : PEFC)等の燃料電池は、発電する際に熱を発生する。この熱は、通常は温水として取出され冷暖房または給湯などにコージェネレーションとして熱利用される。このように熱利用されない場合であっても、燃料電池の発電における発熱は冷却する必要があり、そのための装置として排熱処理設備が存在する。
排熱処理設備により冷却される燃料電池発電装置内の機器には以下のようなものがある。燃料電池本体の温度をコントロールする電池冷却水系を冷却するための燃料電池冷却水冷却器、燃料電池より発生する直流電流を交流電流へ変換するためのインバータ素子の発熱を冷却するためのインバータ冷却部、回収水を純粋化させる水処理装置の通水温度を冷却するための回収水冷却器、燃料電池本体の反応後のオフ空気と、燃料ガスを水素リッチなガスへ改質する改質器の燃焼後のオフガスとを冷却し水回収するための排熱ガス冷却器等がある。
従来技術では、排熱処理設備の冷却能力は冷却ファンモータの回転数および冷却水温度コントロール弁により、上述の冷却する必要があるすべての機器を必要温度へ冷却可能なように、排熱処理設備の冷却水出口温度を所望の一定値にコントロールしていた。例えば、特許文献1にはコンパクト化された空冷式冷却器を用いた排熱処理装置について記載されている。
上述の冷却する必要がある機器は各々の温度が計測されており、計測された温度が高くなって各機器の許容温度に達した場合に冷却システムの異常が発生したものと判断される。この場合、各機器を保護するために警報を発したり、あるいは燃料電池発電装置の出力を最低負荷まで低減したりする。例えば、特許文献2には発電機能を停止させて燃料電池本体の発電性能を維持する燃料電池発電システムについて記載されている。
ここで上述のインバータ冷却部におけるインバータ冷却水系について説明する。排熱処理設備の外気温度が設計値よりも高温となった場合、または排熱処理設備の冷却器が汚れ等により性能低下した場合は、冷却ファンモータの回転周波数が100%に達することになり、冷却能力が不足して排熱処理設備出口の冷却水出口温度が上昇し設定値を越えることとなる。この結果、インバータ冷却水出口温度が上昇してインバータ保護のために決められた許容温度に達した場合は冷却系の異常と判断され、インバータを保護するために燃料電池の出力を最低まで下げるようにする。以上のように、従来技術では排熱処理設備の冷却水出口温度により冷却システムをコントロールしていたため、排熱処理装置の冷却能力が不足した場合は、本来冷却するべき部位の状態が不明であることから、安全のために燃料電池の出力を最低出力まで下げなければならなかった。このため、必要な電力が十分に供給できなくなるという問題があった。
図4は、従来の燃料電池発電システム50を示す。図4上、左側は燃料電池発電装置60内を示し、一点鎖線で区切られた右側は燃料電池発電装置60外を示す。図4において、符号4は燃料電池の単セルが複数個重なった燃料電池スタックであり、燃料極30、空気極32および冷却板31から構成されている。符号2は天然ガス等の原燃料ガス1を水素リッチなガスへ改質する改質器、3は原燃料ガス1を脱硫し、改質器2で生成されたCO成分をCOへ変える脱硫器/CO変成器、5は水蒸気分離器である。原燃料ガス1は脱硫器/CO変成器3で脱硫された後、水蒸気分離器5で分離された水蒸気と共に改質器2で水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスとなる。ここで符号35は脱硫後の原燃料ガス1と水蒸気との混合を行なうためのエジェクタである。この後、改質ガス中のCO成分は脱硫器/CO変成器3でCOへ変えられて、燃料電池スタック4の燃料極30へ供給される。
符号8は燃料電池スタック4の空気極32へ空気供給系33を介して空気を供給する電池反応空気ブロア、34は電池反応後の空気を凝縮水タンク9へ供給する空気排出系である。
燃料電池スタック4の冷却板31には、冷却水を循環させるために電池冷却水系6、水蒸気分離器5および電池冷却水循環ポンプ7が接続されている。水蒸気分離器5は冷却板31から排出された水および蒸気を水蒸気と冷却水とに分離する。分離された水蒸気は上述のようにエジェクタ35を介して改質器2へ送出される。一方、分離された冷却水は電池冷却水循環ポンプ7により冷却板31へ送出される。
凝縮水タンク9へは、改質器2から排ガス冷却器10を通って排出された燃焼排ガスと、上述のように燃料電池スタック4の空気極32から空気排出系34を通って送出された電池反応後の空気とが供給されている。回収水は回収水系36から回収水ポンプ11により回収水冷却器12を通り、インバータ冷却水系22によりインバータ16を冷却した後、回収水系36へ戻される。この時、インバータ冷却水出口温度センサ24によりインバータ冷却水出口温度T2が測定される。一方、回収水冷却器12から送出された冷却水は水処理装置14へ導入されて純水化された後、給水ポンプ15により水蒸気分離器5へ還流供給される。水処理装置14の通水速度を一定量とするため、水処理装置14から送出された純水の一部は再循環用配管37を通って再び水処理装置14へと戻される。
燃料電池発電システム50の内、燃料電池発電装置60外には排熱処理設備(排熱処理装置)18があり、冷却ファン38を冷却ファンモータ19で回転させることにより、低温水冷却水系21を冷却する。冷却ファンモータ19の回転数は可変電圧可変周波数(Variable Voltage Variable Frequency : VVVF)20により制御する。低温水冷却水系21は、凝縮水タンク9から燃料電池発電装置60内の低温水循環ポンプ17により燃料電池発電装置60外の冷却水温度コントロール弁25を経由して凝縮水タンク9へ戻される。この時、低温水冷却水出口温度センサ23により低温水冷却水出口温度T1が測定される。低温水冷却水系21からは回収水冷却器12へも送出されている。
図4の信号線SOT(点線)で示されるように、冷却ファンモータ19のコントロールは低温水冷却水出口温度センサ23で測定された低温水冷却水出口温度T1に応じて、冷却水温度コントロール弁25およびVVVF20により行なわれている。外気温度が設計値以上に上昇した場合、低温水冷却水出口温度T1は設定値以上に上昇し、これと合わせてインバータ冷却水出口温度T2も上昇する。インバータ冷却水出口温度T2が許容温度に達すると、インバータ16を保護するために燃料電池発電装置60は最低まで負荷を低減する。
図5(A)は従来の燃料電池発電システム50における外気温度と低温水冷却水出口温度T1等との関係を示す。図5(A)において、横軸は外気温度、縦軸は低温水冷却水出口温度T1等である。図5(B)は従来の燃料電池発電システム50における外気温度と燃料電池発電装置60の出力との関係を示す。図5(B)において、横軸は外気温度、縦軸は燃料電池発電装置60の出力である。図5(A)に示されるように、燃料電池発電装置60の出力時に外気温度が排熱処理設備18の冷却能力の限界である外気温度t1に達する前は、低温水冷却水出口温度T1はほぼ一定値を保ち、インバータ冷却水出口温度T2もほぼ一定値を保っている。図5(B)に示されるように、外気温度がt1に達する前は燃料電池発電装置60の出力はほぼ一定の高い値out1を保っている。ここで、図5(A)に示されるように燃料電池発電装置60の出力時に外気温度が徐々に上昇してt1に達した場合、符号Aで示されるように低温水冷却水出口温度T1が徐々に上昇し、これに合わせてインバータ冷却水出口温度T2も符号Bで示されるように上昇する。この結果、インバータ冷却水出口温度T2がインバータ冷却水出口許容温度T3に達して外気温度がt2になると、図5(B)に示されるように燃料電池発電装置60は出力を最低出力outmへと低下させる。
特開2002−280033 特開平10−40941
上述のように、従来技術では排熱処理設備18の低温水冷却水出口温度T1が上昇してインバータ冷却水出口温度T2が許容温度T3に達した場合は、インバータ16を保護するために燃料電池発電装置60の出力を最低出力まで下げていた。このため、必要な電力が十分に供給できなくなるという問題があった。冷却能力が不足する状況を避けるためには、夏場等のように外気温度が上昇した場合においても、あるいは排熱処理処理設備18の冷却器が汚れた場合においても、排熱処理設備18の冷却能力を常に排熱処理設備18の低温水冷却水出口温度T1またはインバータ冷却水出口温度T2が所望の設定温度T3以下となるようにする必要がある。しかし、このようにするためには排熱処理設備18の設備容量が大きくなり、設置スペースが広くなると共にコストの増大を招くという問題があった。その上、排熱処理設備18の能力が限界に達した場合は、やはり燃料電池発電装置60の出力を最低出力まで下げる必要があるという点に変わりはなかった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、燃料電池発電装置の該当部位の温度が許容温度に達した場合に、排熱処理設備の設備容量の増加、設置スペースの増大およびコストの増加を招かず、且つ燃料電池発電装置の出力を最低出力まで下げることもなく、燃料電池発電装置の該当部位の温度を許容温度以下になるようにすることができる燃料電池発電システムを提供することにある。
この発明の燃料電池発電システムは、燃料ガスおよび酸化ガスを導入して電気エネルギーへ変換する燃料電池発電装置と、該燃料電池発電装置から発生する熱を除去する排熱処理装置と、該燃料電池発電装置と該排熱処理装置との間に設けられた低温水冷却水系とを備え、該低温水冷却水系における該排熱処理装置から該燃料電池発電装置へ戻る冷却水により、該燃料電池発電装置が有するインバータを冷却するインバータ冷却水系の冷却水を冷却する燃料電池発電システムにおいて、前記インバータを冷却した後の冷却水の温度を測定する冷却水出口温度センサを備え、該冷却水出口温度センサにより測定された温度に基づき、前記排熱処理装置の冷却能力を制御し、且つ、前記排熱処理装置の冷却能力が最大限に達した場合であって且つ該冷却水出口温度センサにより測定された温度が許容温度に収まらない場合、前記燃料電池発電装置の出力を所定の出力値だけ低下させることを特徴とする。
燃料電池発電装置内で冷却水により制御されている該当部位、例えばインバータ冷却水系のインバータ冷却水出口温度を計測することにより、燃料電池出力を制御するため夏場の一時的な外気温度の上昇等を考慮する必要がなくなる。この結果、排熱処理設備の設備容量を増加させることなく小型化を図ることができるため、設置スペースを増加させることもなくなり、コストを抑えることもできる。さらに、排熱処理設備の能力に合わせて燃料電池発電装置の負荷を変化させることができるため、排熱処理設備の冷却能力が限界に達した場合においても、燃料電池発電装置の出力を最低出力まで下げることなく最大限に引き出すことができるという効果がある。
以下、各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における燃料電池発電システム55を示す。図1において、図4の従来の燃料電池発電システム50と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。本実施例1における燃料電池発電システム55が従来の燃料電池発電システム50と異なる点は、図1に示されるように燃料電池発電装置65外のVVVF20と燃料電池発電装置65内のインバータ冷却水出口温度センサ24とを信号線SINで接続した点にある。この接続により、冷却ファンモータ19のコントロールを従来の低温水冷却水出口温度センサ23で測定された低温水冷却水出口温度T1だけではなく、インバータ冷却水出口温度センサ24で測定されたインバータ冷却水出口温度T2にも応じて、冷却水温度コントロール弁25およびVVVF20により行うことができる。
本実施例1の燃料電池発電システム55では、通常運転時は低温水冷却水出口温度センサ23により低温水冷却水出口温度T2を測定し、当該温度T2が所望の設定温度になるように冷却水温度コントロール弁25と冷却ファンモータ19の回転数とをVVVF20により制御している。ここで、冷却水温度コントロール弁25の制御を冷却ファンモータ19の回転数の制御より優先させる方が、動力が少なくて済むため好適である。外気温度が上昇し、低温水冷却水出口温度T2が所望の設定温度となった場合、まず冷却水温度コントロール弁25を制御して排熱処理設備18へ送る流量と冷却ファンモータ19の回転数とを増加させる。次に、冷却水温度コントロール弁25が排熱処理設備18側へ全量通水状態となり、さらに冷却ファンモータ19の回転数を最大としても、なお低温水冷却水出口温度T2が上昇して設定温度を超え、これによりインバータ冷却水出口温度T2も上昇した場合、当該温度T2がインバータ16の許容温度に達しないように、インバータ冷却水出口温度T2により燃料電池発電装置65の出力を低減させる。このように燃料電池発電装置65の出力を低減させることにより、インバータ冷却水系22の許容温度は上昇し、さらに燃料電池発電装置65の出力が低減するためインバータ16からの発熱量も減少することになる。
図2(A)は本発明の実施例1の燃料電池発電システム55における外気温度と低温水冷却水出口温度T1等との関係を示す。図2(A)において、横軸は外気温度、縦軸は低温水冷却水出口温度T1等である。図2(B)は本発明の実施例1の燃料電池発電システム55における外気温度と燃料電池発電装置65の出力との関係を示す。図2(B)において、横軸は外気温度、縦軸は燃料電池発電装置65の出力である。図2(A)に示されるように、燃料電池発電装置65の出力時に外気温度が排熱処理設備18の冷却能力の限界である外気温度t1に達する前は、低温水冷却水出口温度T1はほぼ一定値を保ち、インバータ冷却水出口温度T2もほぼ一定値を保っている。図2(B)に示されるように、外気温度がt1に達する前は燃料電池発電装置65の出力はほぼ一定の高い値out1を保っている。ここで、図2(A)に示されるように燃料電池発電装置65の出力時に外気温度が徐々に上昇してt1に達した場合、符号Aで示されるように低温水冷却水出口温度T1が徐々に上昇し、これに合わせてインバータ冷却水出口温度T2も符号Bで示されるように上昇する。ここで、インバータ冷却水出口温度T2がインバータ冷却水出口許容温度T3に達し外気温度がt2になると、図2(B)に示されるように燃料電池発電装置65の出力を所望の一定出力値だけ低下させてout2とする。ここで、所望の一定出力値(=out1−out2)は例えば10kw程度とすることが好適である。このように出力を低下させることによりインバータ16の素子の許容温度が上がることから、図2(A)に示されるようにインバータ出口冷却水許容温度T3はT3’へ上がる。その後、外気温度が再度徐々に上昇した場合、符号A1で示されるように低温水冷却水出口温度T1が徐々に上昇し、これに合わせてインバータ冷却水出口温度T2も符号B1で示されるように徐々に上昇する。インバータ冷却水出口温度T2がインバータ冷却水出口許容温度T3’に達し外気温度がt3になると、図2(B)に示されるように燃料電池発電装置65の出力を再度所望の一定出力値だけ低下させてout3とする。ここで、所望の一定出力値(=out2−out3)は上述と同様に例えば10kw程度とすることが好適である。もちろん、上述と異なる一定出力値としてもよい。このように出力を低下させることによりインバータ16の素子の許容温度が再度上がることから、図2(A)に示されるようにインバータ出口冷却水許容温度T3’はT3’’へ上がる。以上のように、インバータ冷却水出口温度T2により燃料電池発電装置65の出力を制御することにより、燃料電池発電装置65の出力を従来技術のように最低出力outmとすることなく高い出力を保つことが可能となる。外気温度が低下してインバータ冷却水出口温度T2が許容温度T3以下になった場合は、再び負荷を上昇させることも可能である。
図3は、本発明の燃料電池発電装置65における直流電流と冷却水出口温度(インバータ冷却水出口温度T2または低温水冷却水出口温度T1)との関係を示す。図3において、横軸は直流電流(A)、縦軸は冷却水出口温度(℃)である。一般に、燃料電池は運転状態が終期に近づくと性能が低下するため直流電流が増加する。運転終期(EOR)では図3に示されるように直流電流は1349Aとなる。本発明の燃料電池発電システム55では、この時に冷却水出口温度が約56℃となるため(P点)、許容温度を55℃と設定している。同じ100kWの出力でも運転初期は直流電流が低くなり、冷却水出口温度の許容温度は上がる。図3では直流電流をxと冷却水出口温度をyとした場合の関係式の一例、y=−0.1184x+216.41を示してある。
以上より、本発明の実施例1によれば、燃料電池発電装置65外のVVVF20と燃料電池発電装置65内のインバータ冷却水出口温度センサ24とを信号線SINで接続することにより、従来の低温水冷却水出口温度センサ23で測定された低温水冷却水出口温度T1だけではなく、インバータ冷却水出口温度センサ24で測定されたインバータ冷却水出口温度T2にも応じて、冷却ファンモータ19のコントロールを冷却水温度コントロール弁25およびVVVF20により行うことができる。外気温度が上昇し、低温水冷却水出口温度T2が所望の設定温度となった場合、まず冷却水温度コントロール弁25を制御して排熱処理設備18へ送る流量と冷却ファンモータ19の回転数とを増加させる。次に、冷却水温度コントロール弁25が排熱処理設備18側へ全量通水状態となり、さらに冷却ファンモータ19の回転数を最大としても、なお低温水冷却水出口温度T2が上昇して設定温度を超え、これによりインバータ冷却水出口温度T2がインバータ冷却水出口許容温度T3に達し外気温度がt2になった場合、燃料電池発電装置65の出力を所望の一定出力値だけ低下させる。このように出力を低下させることによりインバータ16の素子の許容温度が上がることから、インバータ出口冷却水許容温度T3はT3’へ上がる。その後、外気温度が再度徐々に上昇してインバータ冷却水出口温度T2がインバータ冷却水出口許容温度T3’に達した場合、燃料電池発電装置65の出力を再度所望の一定出力値だけ低下させてout3とする。このように、インバータ冷却水出口温度T2により燃料電池発電装置65の出力を制御することにより、燃料電池発電装置65の出力を従来技術のように最低出力outmとすることなく高い出力を保つことが可能となる。
以上のように、燃料電池発電装置55内で冷却水により制御されている該当部位として、例えばインバータ冷却水系22を取り上げた。インバータ冷却水出口温度T2を計測することにより、燃料電池出力を制御するため夏場の一時的な外気温度の上昇等を考慮する必要がなくなる。この結果、排熱処理設備18の設備容量を増加させることなく小型化を図ることができるため、設置スペースを増加させることもなくなり、コストを抑えることもできる。さらに、排熱処理設備18の能力に合わせて燃料電池発電装置55の負荷を変化させることができるため、排熱処理設備18の冷却能力が限界に達した場合においても、燃料電池発電装置55の出力を最低出力まで下げることなく最大限に引き出すことができる。
上述の実施例1では、燃料電池発電装置55内で冷却水により制御されている該当部位としてインバータ冷却水系22を例に説明した。本実施例2では上記該当部位として、燃料電池スタック4からのオフ空気、オフガスから水を回収するための排ガス冷却器20を挙げることができる。あるいは、水処理装置14の樹脂筒(不図示)への通水温度を下げるための給水ラインの冷却器(不図示)を挙げることもできる。いずれの場合であっても、所望の部位の温度を測定するセンサを設け、当該センサとVVVF20とを接続することにより、実施例1と同様に排熱処理設備18の冷却能力を制御することができる。
本発明の活用例として、燃料電池発電装置のインバータ冷却水系22、排ガス冷却器20または給水ラインの冷却器(不図示)への適用が活用例として挙げられる。
本発明の実施例1における燃料電池発電システム50を示す図である。 本発明の実施例1の燃料電池発電システム55における外気温度と低温水冷却水出口温度T1等との関係を示す図である。 本発明の実施例1の燃料電池発電システム55における外気温度と燃料電池発電装置65の出力との関係を示す図である。 本発明の燃料電池発電装置65における直流電流とインバータ冷却水出口温度T2または低温水冷却水出口温度T1との関係を示す図である。 従来の燃料電池発電システム50を示す図である。 従来の燃料電池発電システム50における外気温度と低温水冷却水出口温度T1等との関係を示す図である。 従来の燃料電池発電システム50における外気温度と燃料電池発電装置60の出力との関係を示す図である。
符号の説明
1 原燃料ガス、 2 改質器、 3 脱硫器/CO変性器、 4 燃料電池スタック、 5 水蒸気分離器、 6 電池冷却水系、 7 電池冷却水循環ポンプ、 8 電池反応空気ブロワ、 9 凝縮水ポンプ、 10 排ガス冷却器、 11 回収水ポンプ、 12 回収水冷却器、 14 水処理装置、 15 給水ポンプ、 16 インバータ、 17 低温水循環ポンプ、 18 排熱処理設備、 19 冷却ファンモータ、 20 VVVF、 21 低温水冷却水系、 22 インバータ冷却水系、23 低温水冷却水出口温度センサ、 24 インバータ冷却水出口温度センサ、25 冷却水温度コントロール弁、 30 燃料極、 31 冷却板、 32 空気極、 33 空気供給系、 34 空気排出系、 35 エジェクタ、 36 回収水系、 37 再循環用配管、 38 冷却ファン、 50 従来の燃料電池発電システム、 55 本発明の燃料電池発電システム、 60 従来の燃料電池発電装置、 65 本発明の燃料電池発電装置。

Claims (1)

  1. 燃料ガスおよび酸化ガスを導入して電気エネルギーへ変換する燃料電池発電装置と、該燃料電池発電装置から発生する熱を除去する排熱処理装置と、該燃料電池発電装置と該排熱処理装置との間に設けられた低温水冷却水系とを備え、該低温水冷却水系における該排熱処理装置から該燃料電池発電装置へ戻る冷却水により、該燃料電池発電装置が有するインバータを冷却するインバータ冷却水系の冷却水を冷却する燃料電池発電システムにおいて、
    前記インバータを冷却した後の冷却水の温度を測定する冷却水出口温度センサを備え、該冷却水出口温度センサにより測定された温度に基づき、前記排熱処理装置の冷却能力を制御し、且つ、前記排熱処理装置の冷却能力が最大限に達した場合であって且つ該冷却水出口温度センサにより測定された温度が許容温度に収まらない場合、前記燃料電池発電装置の出力を所定の出力値だけ低下させることを特徴とする燃料電池発電システム。
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