JP4644444B2 - 感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置 - Google Patents

感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、廃プラスチックのうち特に病院や診療所等の医療機関から発生する注射器やカテーテル等の病原菌感染性廃棄物を安全に処理し、有効利用を図る感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置に関するものである。
近年、増加の一途を辿るゴミの処理対策のうち、最も重要な課題の一つとして電気製品、家庭用品、自動車、PETボトル等といった殆どの工業製品に使用されているプラスチック部品やプラスチック容器の処分がある。
すなわち、このような廃プラスチックは、生ゴミや木材ゴミ等のような微生物による生分解が困難であるため、その殆どが焼却処分されているのが現状であるが、周知の通り、プラスチックは、焼却時に大量の煤煙や有害ガスを発生する上にその燃焼温度の高さゆえに焼却炉に悪影響を及ぼす等といった問題がある。
そのため、近年ではこの廃プラスチックを回収し、貴重なリサイクル資源の一つとして再利用することが試みられているが、そのリサイクルに際しては、例えば成分や色合い等毎に回収・分別しなければならない等といった煩わしい作業が伴うことから、多大なコストと手間を要し、経済的に採算が合わないといった問題がある。
そこで、本出願人は従来このような処分やリサイクルが困難な廃プラスチックを効果的に処分すると共にこれを再生油等として有効活用できる新規な廃プラスチック油化システムを開発し、先に特許出願を行っている(特許文献1参照)。
この廃プラスチック油化システムは、廃プラスチックをガスバーナー等の熱によって加熱溶融及びガス化する廃プラスチック熱分解炉と、この熱分解炉で得られた熱分解ガスを冷却・凝縮して油化する油化槽とから主に構成されており、主に熱可塑性の廃プラスチックをこの熱分解炉で溶融・ガス化させてスチレンモノマーや低分子ポリエチレン等に熱分解した後、この熱分解ガスを油化槽において冷却水と気液接触させて冷却・凝縮して再液化させ、しかる後、この分解液を冷却水と分離回収してボイラー等の燃料や新たなプラスチック製品の原料等として有効活用するようにしたものである。
このような廃プラスチック油化システムによれば、従来、処理が困難であった廃プラスチックを効果的に処理できることは勿論、これを可燃性の再生油として有効利用することができるため、経済的かつ効率的に廃プラスチックをリサイクルできる。また、この処理に際しては有害なガスが原則として一切外部に漏れ出すことがないため、地域環境を汚染するおそれもない等といった優れた効果を発揮することが可能となる。
ところで、このような廃プラスチック油化装置によれば、現在使用されている殆どの熱可塑性の廃プラスチックを処理することができるが、例外として病院や診療所等の医療機関から発生する注射器やカテーテル等のいわゆるプラスチックを主体とする感染性廃棄物に対しては、構造上、その処理が難しいといった問題がある。
すなわち、このような感染性病原菌が付着しているおそれの高い感染性廃棄物は、必ず所定の高温高圧下で一定時間殺菌処理を経た後、廃棄処理する必要があるが、これを上述したような油化装置によって通常の廃プラスチックと同様な処理を行うと、処理初期段階において廃棄物表面に付着した感染性病原菌が十分に死滅しない状態でそのまま水蒸気と共に熱分解炉外へ流れ出てしまい、装置内を汚染したり、あるいは生きたまま再生油中に混入してしまう可能性がある。
また、処理する廃棄物の種類によっては、金属片や土砂等の不溶物が付着しているため、これら不溶物が残滓として炉底に蓄積し又は付着し、これによって炉容積が徐々に減少するばかりでなく、不溶物自体が炉底部の断熱材として作用し、熱伝導率を著しく悪化させてしまうことが考えられる。そのため、定期的に炉底部からこの残滓を取り除く作業が必要となるが、その作業は、システム全体を一旦完全に停止させ、冷却するまで暫く放置した後、作業員がその投入口をスクレーパーや吸引機等の工具を用いて除去するようになるため、稼働効率がいきおい低下し、かつ、その作業が煩わしいといった欠点がある。
そこで、本出願人は、感染性病原菌が付着しているおそれが高い感染性廃棄物であってもこれを安全確実に再生処理できると共に、稼働効率にも優れた新規な感染性廃棄物用熱分解炉及び処理装置を開発した(特許文献2参照)。
この感染性廃棄物用熱分解炉は、プラスチックを主体とする感染性廃棄物を高圧下で熱分解して熱分解ガスを発生させる縦型筒状の炉本体と、この炉本体をその周囲から加熱する加熱手段と、上記炉本体内を攪拌する攪拌機とを備えると共に、上記炉本体の頂部に、上記感染性廃棄物を投入する投入口及びこれを開閉する開閉蓋と、上記熱分解ガスを排出するガス出口とを備え、かつ、上記炉本体の底部に、上記感染性廃棄物を熱分解した際にガス化されなかった残滓を排出する排出口を備えている。
上述のような熱分解炉を用いれば、その炉内が十分に高温高圧になるまで炉内を密閉させておくことができるので、感染性病原菌が付着したプラスチックを主体とする感染性廃棄物であっても、感染性病原菌が生きたまま炉外へ漏れ出すことがなくなり、これを確実に熱分解処理することができる。
また、熱分解炉の底部に、排出口を設けているので、残滓を迅速かつ容易に排出することができ、稼働効率の低下を防止できる。
また、感染性廃棄物処理装置は、上記感染性廃棄物用熱分解炉と、この熱分解炉で得られた熱分解ガスを水冷して油化する油水分離槽とを備えているので、感染性病原菌が付着した廃棄物であっても、熱分解処理後に、これを再生油として有効利用することができる。
特開2001−247874号公報 特開2003−19428号公報
しかしながら、上述の感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置では、投入口の開閉蓋の開閉は、作業員が工具を用いて手動で行っていた。また、排出口に残滓が溜まった際の掻き出しも作業員が手作業にて行っていた。さらに、油水分離槽には、油化された原液を濾過して固形物を除去するためのストレーナが設けられているが、このストレーナの清掃は作業員が手作業で行っていた。
以上のように、従来の感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置では、作業員が工具を用いて行う手作業が多く、また、汚れ作業であるため、作業手間が多く、作業効率がよくないという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、各種作業の自動化を図ることで、作業手間を低減させて、作業効率の向上を達成できる感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、プラスチックを主体とする感染性廃棄物を高圧下で熱分解して熱分解ガスを発生させる縦型筒状の炉本体と、この炉本体をその周囲から加熱する加熱手段と、上記炉本体内を攪拌する攪拌機とを備えると共に、上記炉本体の頂部に、上記感染性廃棄物を投入する投入口及びこれを開閉する開閉蓋と、上記熱分解ガスを排出するガス出口とを備え、かつ、上記炉本体の底部に、上記感染性廃棄物を熱分解した際にガス化されなかった残滓を排出する残滓排出装置を備えた感染性廃棄物用熱分解炉において、上記開閉蓋には、上記投入口の先端部を覆うスカート部が設けられ、上記投入口の先端部外面には、上記スカート部の内周面に当接するシールパッキンが設けられ、上記開閉蓋は、上記投入口に、この投入口の軸方向に延びる長穴とこの長穴に挿入されるピンとを介して、直線移動及び回動可能に取り付けられると共に、上記開閉蓋の重心を支える位置と上記投入口とに伸縮シリンダが架け渡され、この伸縮シリンダの伸縮により、上記スカート部が上記シールパッキン部分を移動するときは、上記ピンが上記長穴に沿って移動することで上記開閉蓋は上記投入口の軸方向に沿って直線的に移動し、上記スカート部が上記シールパッキン部分から離反したときは、上記開閉蓋は上記ピンを中心に回動するように構成されたことを特徴とする感染性廃棄物用熱分解炉である。
請求項2の発明は、上記投入口或いは上記開閉蓋の内側に保温材が設けられ、上記開閉蓋を閉じた際に、上記シールパッキンが位置する部分の上記投入口の内側に所定厚さの保温材が配置されるように構成された請求項1記載の感染性廃棄物用熱分解炉である。
請求項3の発明は、上記投入口の外面に、上記開閉蓋の閉鎖時にその開閉蓋の位置決めを行うガイドスプリングが設けられた請求項1または2記載の感染性廃棄物用熱分解炉である。
請求項4の発明は、記残滓排出装置は、上記炉本体の底部に接続された排出ノズルと、この排出ノズル内に挿抜自在に設けられたスクリュ型ドリルとを備え、このスクリュ型ドリルを上記排出ノズル内に挿入して回転させることで、上記排出ノズル内に溜まった上記残滓を掻き出すように構成した請求項1記載の感染性廃棄物用熱分解炉である。
請求項5の発明は、上記排出ノズルには、排出ノズルの軸方向に沿って先端側へ延びるガイドビームが設けられ、上記スクリュ型ドリルが上記ガイドビームに沿って移動可能に構成された請求項4記載の感染性廃棄物用熱分解炉である。
請求項6の発明は、請求項1に記載の感染性廃棄物用熱分解炉と、この熱分解炉で得られた熱分解ガスを水冷して再液化された原液を水分と油分とに分離する油水分離槽を備えた感染性廃棄物処理装置において、上記油水分離槽には、上記原液を濾過するストレーナが設けられ、上記ストレーナは、上記原液を溜めて濾過するフィルターコンベヤと、上記原液から濾過された固形物を排出するためのベルトコンベヤとを備えた感染性廃棄物処理装置である。
請求項7の発明は、上記フィルターコンベヤは、回転可能に設けられた無端チェーンと、この無端チェーンに巻き掛けられるフィルター布とを有し、このフィルター布は上記無端チェーンに対して弛みを持たせて巻き掛けられ、その弛み部分に上記原液を溜めて濾過する請求項6記載の感染性廃棄物処理装置である。
請求項8の発明は、上記フィルターコンベヤは、上記フィルター布の表面に付着した汚れ等の付着物を掻き落とす清浄ブラシを有する請求項7記載の感染性廃棄物処理装置である。
請求項9の発明は、上記フィルター布の裏面下方には、フィルター布を通過した処理液を上記油水分離槽に案内する処理液案内板が設けられ、この処理液案内板は、上記処理液の流路と上記固形物の通路とを区画する請求項7または8記載の感染性廃棄物処理装置である。
本発明によれば、各種作業の自動化を図ることができ、作業手間を低減させて、作業効率の向上を達成できるといった優れた効果を発揮する。
次に、本発明を実施する好適一形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る感染性廃棄物用熱分解炉(以下、単に熱分解炉という)を備えた感染性廃棄物処理装置の好適な実施の一形態を示した構成図である。
図示するように、この熱分解炉1は、感染性廃棄物(以下、単に廃棄物と称す)を高圧下で熱分解して熱分解ガスを発生させる縦型筒状の炉本体2と、この炉本体2をその下部及び周囲から加熱する加熱手段3と、この炉本体2内を攪拌する攪拌機4とから主に構成されている。炉本体2の頂部には、感染性廃棄物を投入する投入口5及びこれを開閉する開閉蓋6と、熱分解ガスを排出するガス出口7とが設けられている。炉本体2の底部には、感染性廃棄物を熱分解した際にガス化されなかった残滓を排出する残滓排出装置8が設けられている。
炉本体2は、その全体が耐熱性、耐食性及び熱伝導性に優れた金属、例えばハステロイやステンレススチール、あるいは超合金等から形成されており、縦型筒状の胴部11の上下にそれぞれ半球状或いは半楕円形の鏡板12,13を備えた圧力容器となっている。その頂部の鏡板12に、投入口5が形成されている。この投入口5には初期溶融用の水を投入する給水管(図示せず)が接続されており、この給水管は電磁バルブ(図示せず)によって開閉自在となっている。
図2乃至図4に示すように、投入口5及び開閉蓋6は、断面円形に形成されている。投入口5を開閉する開閉蓋6には、投入口5の先端部を覆う円筒状のスカート部15が設けられている。一方、投入口5の先端部外面には、リング状のシールパッキン16が設けられており、スカート部15の内周面に当接することで、開閉蓋6の内外を気密に区画している。開閉蓋6は、投入口5に、この投入口5の軸方向に延びる長穴17とピン18とを介して、直線移動及び回動可能に取り付けられている。ピン18は長穴17に移動自在に挿入されている。開閉蓋6には、一対のブラケット19が互いに平行に取り付けられており、この一対のブラケット19に、長穴17がそれぞれ形成されている。一方、投入口5を構成する筒部材21には、投入口5の開口部側方に延びるアーム22が設けられており、アーム22の先端には、投入口5側に延出する複数のブラケット23が設けられている。ブラケット23の先端には、水平方向に延出するピン18がそれぞれ設けられており、これらのピン18が長穴17にそれぞれ挿入されている。そして、投入口5が閉鎖されているときは、ピン18が長穴17の上端に当接するようになっている。
開閉蓋6と投入口5との間には、伸縮シリンダ24が架け渡されている。伸縮シリンダ24は、開閉蓋6の重心を支える位置(重心を中心に対称配置された位置)にピン結合されている。具体的には、開閉蓋6の平面中心点を中心として、一対のブラケット19の中間部位置Aを0°とした場合の、開閉蓋6の周縁部の90°部分に該当する位置Bと、270°部分に該当する位置Cとに伸縮シリンダ24がそれぞれピン結合されている。伸縮シリンダ24は、投入口5の筒部材21に対してもピン結合されている。伸縮シリンダ24は、投入口5が閉鎖された状態で、投入口5の軸方向に平行になるように配置されている。また、伸縮シリンダ24をピン結合させるピン25は、長穴17に挿入されているピン18と平行に配置されている。
投入口5の閉鎖状態(図5参照)から、開閉蓋6を開くに際しては、まず、一対の伸縮シリンダ24を同時に伸長させる。このとき、一対の伸縮シリンダ24は、開閉蓋6の重心を中心に対称配置されているので、開閉蓋6は、伸縮シリンダ24の伸長方向、すなわち、投入口5の軸方向に移動しようとする。そして、投入口5側に設けられたピン18が、長穴17に挿入されていることによって、ピン18が長穴17の下端に当接するまでは、開閉蓋6の移動方向は制限を受けず、開閉蓋6は、伸縮シリンダ24の伸長方向、すなわち、投入口5の軸方向に直線移動することとなる。
ここで、図6に示すように、スカート部15が、シールパッキン16から離反する。上述のように、スカート部15がシールパッキン16部分を移動するまでは、ピン18が長穴17に沿って相対的に移動することで開閉蓋6は投入口5の軸方向に沿って直線的に移動するので、開閉蓋6のスカート部15が、シールパッキン16に対して局所的に押し当たることがなく、シールパッキン16の破損を防止できる。
その後、スカート部15がシールパッキン16部分から離反して、ピン18が長穴17の下端に当接した後は、ピン18によって開閉蓋6の移動方向が制限を受け、開閉蓋6は、ピン18を中心に回動を開始する(図7参照)。このとき、伸縮シリンダ24は、開閉蓋6及び筒部材21に対してピン結合されているので、開閉蓋6の回動が可能となっている。開閉蓋6の回動によって、投入口5が開口される。開口された投入口5には、廃棄物が投入されるが、シールパッキン16は、投入口5の外面に設けられているので、廃棄物が衝突することはなく、その破損を防止できる。
一方、図2乃至図4に示すように、投入口5の筒部材21の外面には、開閉蓋6の閉鎖時にその開閉蓋6の位置決めを行うガイドスプリング26が設けられている。ガイドスプリング26は、基端部が筒部材21の外面に固定され、先端部が上部径方向外側へと斜めに広がるように形成されており、径方向外側へ弾性変形可能となってる。ガイドスプリング26は、90°ピッチで4箇所に設けられている。
これによって、開閉蓋6の閉鎖時に、スカート部15がガイドスプリング26に当接しながら、開閉蓋6が投入口5の中心位置に合うように導かれ、適正位置に案内される。よって、スカート部15がシールパッキン16に局所的に押し当たることがないので、シールパッキン16の破損を防止できる。
以上のように、上記構成によれば、開閉蓋6の開閉を自動的に行うことができるので、従来のように作業員が手動で開閉する必要はなく、作業手間を大幅に削減でき、作業の効率化が達成される。
さらに、投入口5の筒部材21の内面には、所定厚さの保温材27が設けられている。保温材27の先端部分は、投入口5の先端部分から所定の長さ内側に入ったところに位置し、先端側に向かって拡径するテーパ状に形成されている。保温材27の先端テーパ状部分及び内周面には、金属板29が内張りされており、投入される廃棄物が保温材27に直接衝突するのを防止している。
投入口5の先端部分の断熱は、開閉蓋6の内面に設けられた保温材28が、開閉蓋6の閉鎖時に投入口5の先端部分に位置することによって行われる。保温材28は、上記保温材27の先端部分と密着する形状に形成されている。保温材28の表面には、金属板31が張り付けられており、開閉蓋6の開閉時での、保温材28と投入口5との衝突を防止するようになっている。
上記構成によって、炉本体2の運転時には、その内部が高温(400℃〜500℃)となるが、シールパッキン16の内側には、開閉蓋6に設けられた保温材28が位置することによって、シールパッキン16と炉本体2の内部とは断熱されている。従って、シールパッキン16部の温度を低く保つことができ、シールパッキン16が加熱されてその耐熱温度(略200℃)を越えることはない。また、シールパッキン16は、外気に接して設けられているので、温度上昇を抑制している。これによって、耐熱温度が比較的低いシールパッキンでも採用することができる。
投入口5の筒部材21の外面には、シールパッキン16の上部に溜まるコンデンセイトを集めて排水するためのドリップリング10とドレンパイプ20とが設けられている。ドリップリング10は、シールパッキン16の下方に設けられ、断面L字状のアングル材を、リング状に曲げてその下部を筒部材21の外周面に溶接固定して形成されている。ドレンパイプ20は、ドリップリング10の下面に形成された穴に接続されて設けられている。
ところで、残滓排出装置8は、図1、図8及び図9に示すように、炉本体2の底部鏡板13に設けられており、炉本体2の底部に溜まった金属片等の不溶物等の残滓を適宜取り出すためのものである。
残滓排出装置8は、底部鏡板13に貫通して設けられた排出ノズル32と、排出ノズル32の内部に溜まった残滓を掻き出すための掻き出し手段33とを有している。排出ノズル32は、鏡板13から斜め下方に延出しており、その下端部には、投入口5に設けられた開閉蓋6と同様の構造の開閉蓋34が設けられており、炉本体2の内外を気密に区画できるようになっている。なお、図8及び図9中、開閉蓋34に係る部品は、開閉蓋6と同様であるので、同じ符号を付してその説明を省略する。
掻き出し手段33は、排出ノズル32の先端側に設けられたスクリュ型ドリル35と、このスクリュ型ドリル35を回転させるためのギヤードモータ36と、
スクリュ型ドリル35を排出ノズル32内に挿抜させるためのドリル移動装置37とを備えている。
スクリュ型ドリル35は、排出ノズル32と同軸上に設けられており、排出ノズル32と逆側の端部には、ギヤードモータ36が直結されている。ギヤードモータ36には、これを覆うカバー38が設けられている。
ドリル移動装置37は、排出ノズル32の軸方向に沿って延びるガイドビーム39と、スクリュ型ドリル35及びこれと一体化されたギヤードモータ36をガイドビーム39に沿って移動させる伸縮シリンダ41とを備えている。ガイドビーム39は、排出ノズル32の先端部(下端部)近傍の側面に接続され、スクリュ型ドリル35側に延出して形成されている。ギヤードモータ36のカバー38には、ガイドビーム39の軸方向に摺動可能にガイドビーム39を覆って接続する接続部材43が形成されている。伸縮シリンダ41は、スクリュ型ドリル35の径方向両側外方に2本設けられ、ガイドビーム39と平行になるようにそれぞれ配置されており、2本の伸縮シリンダ41は、その一端が排出ノズル32の側面に連結され、他端がカバー38に連結されている。
排出ノズル32内に、残滓が溜まると、開閉蓋34を開き、その後に、ギヤードモータ36を駆動させながら、伸縮シリンダ41を縮退させる。これによって、スクリュ型ドリル35、ギヤードモータ36、カバー38及び接続部材43が一体的にガイドビーム39に沿って移動し、スクリュ型ドリル35が、排出ノズル32内に挿入される。そして、スクリュ型ドリル35が排出ノズル32内で回転することで、内部の残滓が掻き出される。掻き出された残滓は、ダストボックス85内に一旦収容された後に排出される。
以上のように、スクリュ型ドリル35を、排出ノズル32内に挿入して回転することで残滓を自動的に掻き出しているので、作業員が直接手作業で掻き出さなくてよく、作業環境を良好に保つことができる。また、掻き出しを機械化したことによって、炉本体2内の温度がある程度高いままでも作業を行うことができ、加熱炉1の休止時間を短くすることができ、作業効率の低下を防止できる。
図1に示すように、頂部鏡板12には、ガス出口7が形成されている。ガス出口7には、ガスラインL4を介して後述する油水分離槽9が接続されており、炉本体2内で発生した熱分解ガスを油水分離槽9に流すようになっている。このガス出口7には、自動開閉弁14が設けられており、一定の条件によって、ガス出口7を自動的に開閉するようになっている。自動開閉弁14は、炉本体2内を感染性病原菌が死滅する圧力及び温度で所定時間保持した後に、自動的に開くように設定されている。上記圧力、温度及び時間は、予め算出して制御装置に入力しておく。
なお、感染性ではない通常の廃プラスチックからなる産業廃棄物用の熱分解炉では、上記自動開閉弁14を省略することができる。
加熱手段3は、炉本体2の下方に位置する燃焼室45と、この燃焼室45から炉本体2の周囲に連続したジャケット46とからなっており、この燃焼室45には、ガスバーナやオイルバーナあるいは電気ヒータ等からなる加熱機器47が設けられている。この加熱機器47によって炉本体2をその底部から直接加熱すると共に、燃焼室45で発生した高温の燃焼ガスをジャケット46に流すことで、炉本体2を、その底部及び側部からまんべんなく加熱するようになっている。
攪拌機4は、その炉本体2の軸心部に位置する駆動軸48と、この駆動軸48を回転駆動すべくその頂部に取り付けられた駆動モータ49と、この駆動軸48の下端部から放射状に延びる複数枚の攪拌羽根51とからなっており、炉本体2内に投入された廃棄物を攪拌してこれを均一加熱して効率的に溶融するようになっている。また、この攪拌羽根51はその先端が回転方向下流側に湾曲するように成形されると共に、その底部がそれぞれ炉本体2の底面に常時接触した状態となっており、これが回転することでスクレーパーの如く炉底面を常時掻き取るように摺動することで、炉底面への粘着物や不溶物等の付着、堆積を防止するようになっている。
次に、このような構造をした本発明の感染性廃棄物用熱分解炉1の運転方法及び得られた熱分解ガスの分離回収方法の一例について説明する。
先ず、炉本体2頂部の投入口5の開閉蓋6を開いて処理対象となる感染性廃棄物と少量の水を炉本体2内に投入し、ガス出口7の自動開閉弁14を閉じた状態、すなわち炉本体2を密閉した状態で、攪拌機4を駆動させながら炉本体2を加熱手段3によって加熱する。
すると、この加熱によって先ず水分が蒸発し始めて、この蒸発に伴って炉本体2内の圧力及び温度が徐々に上昇するため、加熱手段3を適宜調整して炉本体2内を感染性病原菌が死滅する圧力及び温度での飽和圧力にし、この状態を一定時間保持する。これによって、廃棄物に付着した病原菌が炉本体2内で高圧蒸気滅菌されて完全に死滅することになるため、感染性病原菌は、生きたまま油水分離槽9側に流れるようなことはない。
次に、このようにして感染性病原菌が完全に死滅する条件に達したならば、ガス出口7の自動開閉弁14が徐々に開いて炉本体2内の圧力を下げると同時に、加熱手段3の出力を上昇させて炉内温度を上昇させる。すると、炉本体2内においては、初期投入した水の蒸発に引き続いて廃棄物が溶融し、さらに温度が上昇してそのガス化温度、例えば略380℃に達したところで廃棄物が熱分解してガス化し、その熱分解ガスがガス出口7からガスラインL4を介して順次油水分離槽9側に送られる。
油水分離槽9の上流側には、熱分解ガスを冷却して凝縮・液化した後に気液分離を行う第一セパレータ53及び第二セパレータ54とが設けられてる。
第一セパレータ53の上流側には、ジェットスクラバー55が設けられている。ジェットスクラバー55は、熱分解ガスを、冷却水と気液接触させることで急激に冷却し、凝縮・液化する装置である。図13に示すように、ジェットスクラバー55は、冷却水を吹き出すジェットノズル56を有している。炉本体2から送られ、ガス入口57から導入された熱分解ガスは、ジェットノズル56から吹き出された冷却水と気液接触されて、凝縮・液化される。そして液化された原液は、スクラバー出口58を通過して第一セパレータ53内へ送り出される。
ところで、廃棄物中にPETが混入していると、熱分解した際にテレフタル酸が生成される。このテレフタル酸は、昇華物質で、略300℃でガスから固体となるためジェットスクラバー55の閉塞の原因となっていた。そこで、熱分解ガスラインの上流への冷熱輻射を避け、且つジェットノズル56先端部、即ち冷却用の循環水(冷却水)と熱分解ガスの接触域より上方を、昇華温度以上に保つために、ジェットノズル56の周囲には円筒状の断熱材ケース59が設けられている。断熱材ケース59には電気ヒータ(図示せず)が設けられている。ジェットノズル56の下方では、冷却水により熱分解ガスを一気に冷却する一方、冷却水のジェット流によって昇華した固体は、微粉されるのでガスラインの閉塞は起こらない。
断熱材ケース59の周辺には、断熱材ケース59の外周面に水を吹き付けるためのクリーニングノズル61が設けられており、運転休止中に、ジェットノズル56周りをクリーニングできるようになっている。なお、図中62、はジェットスクラバー55を覆う保温材を示す。
ジェットスクラバー55で凝縮・液化された原液は、液化されなかったガスと共に第一セパレータ53に送られて気液分離される。気液分離された原液は、油水分離槽9に送られる。第一セパレータ53と油水分離槽9との間には、ガスが油水分離槽9側へ混入するのを防止するための渦流防止装置(図示せず)と、原液を外気と遮断するためのシール60が設けられている。シール60は、U字状に配管を配置して形成されており、シール深さは、例えば500mmとしている。このシール深さは、系内圧力と油水分離槽9やフィルターコンベヤ65との高低差に応じて変更してもよい。第一セパレータ53内の液面高さは、シール60の高所との高低差が、配管内を原液が流れるために必要な高低差hとなるように、決定されている。
第一セパレータ53で分離されたガスは、コンデンサ63で凝縮された後に第二セパレータ54へと送られる。第二セパレータ54でも気液分離が行われ、気液分離された原液は、油水分離槽9へと送られる。第二セパレータ54内の液面高さは、油水分離槽9内の液面高さよりも高くなっている。第二セパレータ54で分離されたガスは、加熱機器47へと送られる。
なお、第二セパレータ54から出される原液には、低沸点再生と復水作用があるので、別途の油水分離槽(図示せず)を設けて接続してもよい。これによれば、低沸点再生油は自動的に他の再生油と分離でき、塩分等の中和物等が混入することがないので、そのまま再生利用可能である。
第一セパレータ53と油水分離槽9との間には、第一セパレータ53から流された原液を濾過するストレーナ64が設けられている。図10乃至図12に示すように、ストレーナ64は、原液を溜めて濾過するフィルターコンベヤ65と、原液から濾過された固形物を排出するためのベルトコンベヤ67とを備えている。
フィルターコンベヤ65は、回転可能に設けられた一対の無端チェーン68と、この無端チェーン68に巻き掛けられるフィルター布69とを有している。フィルター布69は無端チェーン68に対して若干の弛みを持たせて巻き掛けられている。各無端チェーン68は、主動軸71と従動軸72との間に若干の弛みを持たせて巻き掛けられている。主動軸71は、従動軸72よりも高い位置に取り付けられている。主動軸71と従動軸72との間には、無端チェーン68を上方から押さえる一対のガイドスプロケット73が設けられている。ガイドスプロケット73は、互いに同じ高さに設けられ、ガイドスプロケット73間の無端チェーン68は水平状態に張られている。無端チェーン68の水平部分では、フィルター布69は、弛み部分が垂れ下がり、あたかも池のような状態となって原液を溜める。ここで、原液はフィルター布69を通して濾過され、固形物と処理液とに分離される。
フィルターコンベヤ65の下方にはベルトコンベヤ67が設けられている。ベルトコンベヤ67は、主動軸77と従動軸78間にベルト80を架け渡して形成されている。ベルトコンベヤ67は、フィルターコンベヤ65から落下した固形物を受け取り、ダストバケット(図1参照)75まで搬送する。フィルター布69の表面に付着した固形物は、フィルター布69が下向きになったときに、ベルトコンベヤ67上に落下する。このとき、フィルター布69は、若干弛んでいるので、付着面が変形して、固形物が落下しやすくなっている。
フィルターコンベヤ65の主動軸71と、ベルトコンベヤ67の主動軸77は、共に、チェーン81及びスプロケット82を介してギヤードモータ83に連結されており、ギヤードモータ83の駆動によって、フィルターコンベヤ65とベルトコンベヤ67が駆動される。
フィルターコンベヤ下面側には、フィルター布69の表面に付着した固形物や汚れ等の付着物を掻き落とすための清浄ブラシ76が設けられている。洗浄ブラシ76は、ベルトコンベヤ67の上方に設けられた回転軸79に放射状に取り付けられており、回転することで、フィルター布69の表面に振動を与えて、固形物等の付着物を剥がす。剥がされた付着物は、ベルトコンベヤ67上に落下し、ダストバケット75まで搬送される。
回転軸79は、ギヤードモータ83にチェーン81及びスプロケット82を介して連結されており、ギヤードモータ83の駆動によって駆動される。
上記構成によれば、洗浄ブラシ76を回転可能に設け、ギヤードモータ83によって機械的に回転させるようになっているので、フィルター布69の清浄の作業が効率化されると共に、作業員が手作業で洗浄しなくてもよいので、作業員が汚れ作業を行う必要がなく、作業環境が大幅に向上する。
フィルターコンベヤ65の上下のフィルター布69の間には、フィルター布69を通過した原液(処理液)を受けて油水分離槽9へと案内する処理液案内板74が設けられている。処理液案内板74は、金属板からなり、固形物を搬送するベルトコンベヤ67上方に設けられ、ベルトコンベヤ67の両側を通って下方のまで延出している。処理液案内板74の上面に処理液が流れることで、処理液の流路と、固形物の通路とを区画するようになっている。これによって、ベルトコンベヤ67上に処理液が滴下することがない。処理液案内板74から落下した処理液は、ホッパ90を介して、油水分離槽9に落下される。
図1に示すように、油水分離槽9に落下した処理液は、油水分離槽9内に一時的に溜められた後、所定時間経過することによって分解液と水分とに上下に比重分離される。液面側に集まった分解液は油水分離槽9の端部に設けられた溢流堰86をオーバーフローして排油ラインL5側に流れ、再生油等として再生油受タンク(図示せず)に回収される。また、底部に集まった冷却水の一部はポンプ84によって油水分離槽9内から抜き出され、適宜中和液が混入された状態で冷却水循環ラインL1を介して再びジェットスクラバー55に送られて、電磁バルブ102を開くことで、ジェットノズル56へと供給され、順次流れ込んでくる高温の熱分解ガスの冷却水として再利用される。運転休止中には、クリーニングノズル61に接続されたクリーニング水ライン103に設けられた電磁バルブ104を開くことで、クリーニングノズル61に水を供給して、ジェットノズル56周りをクリーニングするようになっている。
冷却水循環ラインL1には、冷却水を冷却するためのクーラー87が設けられている。クーラー87は、冷却水循環ラインL1に設けられた熱交換機からなり、別系統で設けられた冷却水循環ライン(図示せず)と交差している。
また、冷却水循環ラインL1には、冷却水に中和液を注入するための中和液注入装置88が接続されている。中和液注入装置88は、中和液を貯蔵する中和液タンク89と、中和液を供給するためのポンプ91とを有している。ポンプ91には、その作動を制御する制御装置92が接続されている。制御装置92には、第一セパレータ53と油水分離槽9間に設けられたPH計93が接続されており、原液のPH濃度に応じて中和液を注入するようになっている。
上記構成の感染性廃棄物処理装置は、熱分解炉1内の廃棄物を全て熱分解処理したならば、再び同様な処理をバッチ式に繰り返すため、油水分離は、夜間休転時の比重分離によるものとし、油水分離槽9は、油化量に合わせた適度な大きさとすることによって、連続式油水分離槽と比較して簡単な構造とすることができ、且つ操作も、簡単で確実に行うことができるようになった。
すなわち、運転中は、油水分離にこだわらず、循環冷却水に油の混入があっても冷却水循環ラインL1に設けられたクーラー87で冷却水を冷却でき、且つPH計93及び制御装置92によって自動的に必要量の中和液が注入される。従って、夜間休転中に油水分離槽9の底部に沈殿した中和物は、機能上差し支えなく、運転スタート時に、ポンプ84の起動、電磁バルブ94の開放によって、炉本体2内に注入され、炉本体2内やガスラインL4内の空気の追い出し等に利用される。
一方、加熱機器47には、外気を押し込むための押込ファン95と外気導入ラインL2とが設けられている。ジャケット46の上部には熱風を排出するための熱風排出口96が設けられ、この熱風排出口96には、熱分解処理終了後に熱風を機外に排出するための熱風排出ラインL3と誘引ファン97とが設けられている。外気導入ラインL2と熱風排出ラインL3とは交差しており、そこに熱風の熱で外気を加熱するエアヒータ98が設けられている。
通常運転時は、押込ファン95により圧送されてエアヒータ98で加熱された燃焼空気が、加熱機器47へと供給される。熱分解処理終了後は、押込ファン95からの空気はエアヒータ98で加熱されているので、炉本体2の冷却のため、エアヒータ98出口近傍に設けられた三方弁99を介して系外に放出される。このとき、三方弁99から加熱機器47部分へは押込ファン95よりの空気がなく、負圧となるが、加熱機器47近傍に逆止弁101を設けることによって、外気を導入できるようになっている。ここで、押込ファン95から流れる空気は、誘引ファン97保護のため、熱風排出口96から誘引ファン97へ流れる熱風をエアヒータ98で冷却するために用いられる。また、誘引ファン97は、燃焼室45内の圧力を計測する圧力計109と接続されており、燃焼室45内の圧力に応じて、燃焼室45内の空気を機外に放出するようになっている。
なお、通常運転時は、燃料供給ラインL6より、加熱機器47へと燃料が供給される。燃料供給ラインL6には、電磁バルブ105が設けられている。電磁バルブ105は、ガスラインL4に設けられた温度計106と、炉本体2の底部に設けられた温度計107と、燃焼室45内に設けられた温度計108とが接続されており、これら各温度計106、107、108で検出された温度に応じて、燃料の供給量を適宜調整するようになっている。
本発明に係る感染性廃棄物用熱分解炉及び感染性廃棄物処理装置の実施の一形態を示す構成図である。 本発明に係る感染性廃棄物用熱分解炉の投入口及び開閉蓋を示した側面図である。 本発明に係る感染性廃棄物用熱分解炉の投入口及び開閉蓋を示した平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 開閉蓋の開閉状態を示した断面図である。 開閉蓋の開閉状態を示した断面図である。 開閉蓋の開閉状態を示した断面図である。 本発明に係る感染性廃棄物用熱分解炉の残滓排出装置を示した側面図である。 (a)は図8のIXa−IXa線断面図、(b)は図8のIXb−IXb線断面図、(c)は図8のIXc−IXc線断面図である。 本発明に係る感染性廃棄物処理装置のストレーナを示した側面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図10のXII−XII線断面図である。 ジェットスクラバーを示した断面図である。
符号の説明
1 (感染性廃棄物用)熱分解炉
2 炉本体
3 加熱手段
4 攪拌機
5 投入口
6 開閉蓋
7 ガス出口
8 残滓排出装置
9 油水分離槽
15 スカート部
16 シールパッキン
17 長穴
18 ピン
24 伸縮シリンダ
26 ガイドスプリング
27 保温材
28 保温材
32 排出ノズル
35 スクリュ型ドリ
39 ガイドビーム
64 ストレーナ
65 フィルターコンベヤ
67 ベルトコンベヤ
68 無端チェーン
69 フィルター布
74 処理液案内板
76 洗浄ブラシ

Claims (9)

  1. プラスチックを主体とする感染性廃棄物を高圧下で熱分解して熱分解ガスを発生させる縦型筒状の炉本体と、この炉本体をその周囲から加熱する加熱手段と、上記炉本体内を攪拌する攪拌機とを備えると共に、上記炉本体の頂部に、上記感染性廃棄物を投入する投入口及びこれを開閉する開閉蓋と、上記熱分解ガスを排出するガス出口とを備え、かつ、上記炉本体の底部に、上記感染性廃棄物を熱分解した際にガス化されなかった残滓を排出する残滓排出装置を備えた感染性廃棄物用熱分解炉において、
    上記開閉蓋には、上記投入口の先端部を覆うスカート部が設けられ、上記投入口の先端部外面には、上記スカート部の内周面に当接するシールパッキンが設けられ、上記開閉蓋は、上記投入口に、この投入口の軸方向に延びる長穴とこの長穴に挿入されるピンとを介して、直線移動及び回動可能に取り付けられると共に、上記開閉蓋の重心を支える位置と上記投入口とに伸縮シリンダが架け渡され、この伸縮シリンダの伸縮により、上記スカート部が上記シールパッキン部分を移動するときは、上記ピンが上記長穴に沿って移動することで上記開閉蓋は上記投入口の軸方向に沿って直線的に移動し、上記スカート部が上記シールパッキン部分から離反したときは、上記開閉蓋は上記ピンを中心に回動するように構成されたことを特徴とする感染性廃棄物用熱分解炉。
  2. 上記投入口或いは上記開閉蓋の内側に保温材が設けられ、上記開閉蓋を閉じた際に、上記シールパッキンが位置する部分の上記投入口の内側に所定厚さの保温材が配置されるように構成された請求項1記載の感染性廃棄物用熱分解炉。
  3. 上記投入口の外面に、上記開閉蓋の閉鎖時にその開閉蓋の位置決めを行うガイドスプリングが設けられた請求項1または2記載の感染性廃棄物用熱分解炉。
  4. 記残滓排出装置は、上記炉本体の底部に接続された排出ノズルと、この排出ノズル内に挿抜自在に設けられたスクリュ型ドリルとを備え、このスクリュ型ドリルを上記排出ノズル内に挿入して回転させることで、上記排出ノズル内に溜まった上記残滓を掻き出すように構成した請求項1記載の感染性廃棄物用熱分解炉。
  5. 上記排出ノズルには、排出ノズルの軸方向に沿って先端側へ延びるガイドビームが設けられ、上記スクリュ型ドリルが上記ガイドビームに沿って移動可能に構成された請求項4記載の感染性廃棄物用熱分解炉。
  6. 請求項1に記載の感染性廃棄物用熱分解炉と、この熱分解炉で得られた熱分解ガスを水冷して再液化された原液を水分と油分とに分離する油水分離槽を備えた感染性廃棄物処理装置において、
    上記油水分離槽には、上記原液を濾過するストレーナが設けられ、上記ストレーナは、上記原液を溜めて濾過するフィルターコンベヤと、上記原液から濾過された固形物を排出するためのベルトコンベヤとを備えた感染性廃棄物処理装置。
  7. 上記フィルターコンベヤは、回転可能に設けられた無端チェーンと、この無端チェーンに巻き掛けられるフィルター布とを有し、このフィルター布は上記無端チェーンに対して弛みを持たせて巻き掛けられ、その弛み部分に上記原液を溜めて濾過する請求項6記載の感染性廃棄物処理装置。
  8. 上記フィルターコンベヤは、上記フィルター布の表面に付着した汚れ等の付着物を掻き落とす清浄ブラシを有する請求項7記載の感染性廃棄物処理装置。
  9. 上記フィルター布の裏面下方には、フィルター布を通過した処理液を上記油水分離槽に案内する処理液案内板が設けられ、この処理液案内板は、上記処理液の流路と上記固形物の通路とを区画する請求項7または8記載の感染性廃棄物処理装置。
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