JP4644178B2 - 鍼術用鍼ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、東洋医学の鍼術治療に用いられる鍼術用鍼に係るものであって、さらに、詳しくは、鍼術用鍼と鍼管とを一体化した鍼管付き鍼ユニットに関するものである。
従来、鍼術用鍼は、鍼先の安全保護、衛生管理などの観点から、鍼術時に併用する鍼管と一体化した鍼管付き鍼ユニットとして取り扱われ、このような鍼管付き鍼ユニットとして、鍼の鍼柄と鍼管とを超音波溶着して施術時まで仮留めした鍼管付き鍼(例えば、特許文献1を参照)、あるいは、鍼術用鍼の鍼柄に鍼管掛止部を設けるとともに鍼管に鍼柄掛止用孔を設けて両者を施術時まで掛止した鍼管付き鍼術用鍼がある(例えば、特許文献2を参照)。
特開平9−28758号公報(第3頁、図1) 特開2006−158616号公報(第9頁、図4)
しかしながら、特許文献1に記載されているような従来の鍼管付き鍼は、鍼の樹脂製鍼柄に形成された溶着用凸部と樹脂製鍼管の内周面とを一体に超音波溶着しているため、施術時に片方の手で鍼管を保持し、他方の手で鍼柄を捩りながら外す、所謂、鍼管から鍼を解放する際に両手を必要とする施術動作上の厄介な問題があり、また、鍼柄の溶着用凸部と鍼管との溶着状態が一定していないため、鍼が鍼管から不意に脱落して破損、汚染、誤刺などを惹起したり、施術時に鍼が鍼管を円滑な挿通が妨げられて施術に支障を来すという問題があり、さらに、樹脂製鍼柄が溶着用凸部を備えた特殊構造の鍼となっているため、一般的に汎用されている鍼術用鍼で代用することができないという問題があった。
また、特許文献2に記載されているような従来の鍼管付き鍼術用鍼は、鍼柄の鍼軸線方向の2箇所に設けた突起からなる鍼管掛止部と鍼管の上端に設けた鍼柄掛止用孔とを掛止しているため、施術時に鍼柄の上部を鍼軸線方向に押圧して鍼管と鍼術用鍼との掛止を解放する必要があるが、この場合、鍼術用鍼の鍼柄を必要以上に押圧して患部を過度に突き刺し、所謂、ツボを外すなどの恐れがあるという問題があり、また、鍼柄の鍼軸線方向の2箇所に鍼管掛止部を設けた特殊構造の鍼術用鍼となっているため、一般的に汎用されている鍼術用鍼で代用することができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、前述したような課題を解決するものであって、汎用されている鍼術用鍼と鍼管であっても鍼術前に鍼術用鍼を鍼管に対して確実に保持して鍼術用鍼の損傷や汚染を防止できるとともに、鍼術時に片手で鍼術用鍼と鍼管との簡便な取り扱いが達成でき、しかも、ガンマー照射による減菌処理時に鍼管などの形態安定性を確保できる鍼術用鍼ユニットを提供することである。
まず、本請求項1に係る発明は、鍼本体と該鍼本体より大径の鍼柄とを有する鍼術用鍼と、該鍼術用鍼を貫通自在に挿入して保護案内する鍼管と、前記鍼術用鍼の鍼柄を鍼管に露出した状態で鍼術用鍼と鍼管とを一体に留置する留置用アダプターとで構成された鍼術用鍼ユニットであって、前記留置用アダプターが前記鍼管の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼管用留置部と該鍼管用留置部に連接して鍼柄の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼柄用留置部とを面一状態で少なくとも備えていることによって、前述した課題を解決したものである。
そして、本請求項2に係る発明は、本請求項1に係る発明の構成に加えて、前記鍼管を着脱自在に係止する鍼管係止用リブが前記鍼管用留置部の開口側縁に凸設されていることによって、前述した課題をさらに解決したものである。
また、本請求項3に係る発明は、本請求項1または請求項2に係る発明の構成に加えて、前記鍼柄を着脱自在に係止する鍼柄係止用リブが前記鍼柄用留置部の開口側縁に凸設されていることによって、前述した課題をさらに解決したものである。
本請求項4に係る発明は、本請求項1乃至請求項3のいずれかに係る発明の構成に加えて、前記留置用アダプターが、前記鍼柄用留置部に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部を面一状態で備えていることによって、前述した課題をさらに解決したものである。
本請求項5に係る発明は、本請求項1乃至請求項4のいずれかに係る発明の構成に加えて、前記鍼管と留置用アダプターとが、ポリエチレン樹脂で成形されていることによって、前述した課題をさらに解決したものである。
本発明の鍼術用鍼ユニットは、本発明に特有の構成により、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る発明の鍼術用鍼ユニットは、鍼本体と該鍼本体より大径の鍼柄とを有する鍼術用鍼とこの鍼術用鍼を貫通自在に挿入して保護案内する鍼管と前記鍼術用鍼の鍼柄を鍼管に露出した状態で鍼術用鍼と鍼管とを一体に留置する留置用アダプターとで構成されていることにより、留置用アダプターが鍼術用鍼と鍼管とを一体に留置して鍼術用鍼の鍼本体を完全に被覆して保護するため、汎用されている鍼術用鍼と鍼管であっても、鍼術前の取り扱いにおいて鍼術用鍼の鍼本体を鍼管から不意に露出することもなく鍼術用鍼の損傷や汚染を防止でき、また、鍼術時に、鍼術用鍼ユニットを把持する手の人差し指で鍼術用鍼ユニットから留置用アダプターのみを離脱させて鍼術用鍼と鍼管との留置状態を解放可能にするため、施術者がもう一方の手で患者の患部を触診して特定するなどの鍼術動作を簡便に達成でき、しかも、鍼術を迅速かつ的確に達成することができる。
また、前記留置用アダプターが、鍼管の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼管用留置部とこの鍼管用留置部に連接して鍼柄の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼柄用留置部とを面一状態で少なくとも備えていることによって、鍼術用鍼と鍼管とを留置用アダプターに装着する際に鍼管が鍼管用留置部の馬蹄形内周面を押し拡げると同時に鍼術用鍼の鍼柄が鍼柄用留置部の馬蹄形内周面を押し拡げるように装着してそれぞれの馬蹄形内周面に弾力的な抱持力を発生させるため、鍼術用鍼と鍼管とを留置用アダプターから外れて脱落することもなく確実に保持して簡便に取り扱うことができる。
そして、本請求項2に係る発明の鍼術用鍼ユニットは、本請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、鍼管を着脱自在に係止する鍼管係止用リブが、鍼管用留置部の開口側縁に凸設されていることにより、鍼管係止用リブが鍼管の母線に沿って鍼管の長手方向に線接触するとともに、鍼管を抱持している馬蹄形内周面の開口部幅を狭小化するため、鍼管用留置部に対して鍼管を係止状態でより一段と確実に保持でき、また、留置用アダプターと鍼管との間で生じる不意の滑脱も回避できる。
また、本請求項3に係る発明の鍼術用鍼ユニットは、本請求項1または本請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、鍼柄を着脱自在に係止する鍼柄係止用リブが、鍼柄用留置部の開口側縁に凸設されていることにより、鍼柄係止用リブが鍼柄の母線に沿って鍼柄の長手方向に線接触するとともに、鍼術用鍼の鍼柄を抱持している馬蹄形内周面の開口部幅を狭小化するため、鍼柄用留置部に対して鍼柄を係止状態でより一段と確実に保持でき、また、鍼管用留置部に保持された鍼管から鍼術用鍼の飛び出しや抜け出しなどを防止して鍼術用鍼を完全に保護することができる。
さらに、本請求項4に係る発明の鍼術用鍼ユニットは、本請求項1乃至本請求項3のいずれかに係る発明が奏する効果に加えて、留置用アダプターが、鍼柄用留置部に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部を面一状態で備えていることにより、鍼術時に、鍼術用鍼ユニットを把持する手の人差し指で留置解除用人差し指当接部を押し倒すと、鍼術用鍼ユニットから留置用アダプターのみが簡便に離脱して鍼術用鍼と鍼管との留置状態が解放可能になるため、鍼術を迅速かつ的確に達成することができる。
また、本請求項5に係る発明の鍼術用鍼ユニットは、本請求項1乃至本請求項4のいずれかに係る発明が奏する効果に加えて、鍼管と留置用アダプターとが、ポリエチレン樹脂で成形されていることにより、ガンマー照射による減菌処理時にポリエチレン樹脂の相互間に耐熱性、耐候性、耐ストレスクラッキング性などを向上させる架橋が生じるため、鍼管と留置用アダプターの形態安定性を向上させてより安定した留置状態を確保することができる。
本発明の鍼術用鍼ユニットは、鍼本体と該鍼本体より大径の鍼柄とを有する鍼術用鍼とこの鍼術用鍼を貫通自在に挿入して保護案内する鍼管と前記鍼術用鍼の鍼柄を鍼管に露出した状態で鍼術用鍼と鍼管とを一体に留置する留置用アダプターとで構成され、前記留置用アダプターが鍼管の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼管用留置部とこの鍼管用留置部に連接して鍼柄の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼柄用留置部とを面一状態でそれぞれ備え、汎用されている鍼術用鍼と鍼管であっても、鍼術前に鍼術用鍼を鍼管に対して確実に保持して鍼術用鍼の損傷や汚染を防止するとともに、鍼術時に片手で鍼術用鍼と鍼管との簡便な取り扱いが達成して、ガンマー照射による減菌処理時に鍼管などの形態安定性を確保するものであれば、その具体的な実施の態様は如何なるものであっても何ら構わない。
まず、本発明の鍼術用鍼ユニットに用いた鍼術用鍼については、鍼本体と該鍼本体より大径の鍼柄とを有するものであれば、鍼本体と鍼柄とカシメたもの、あるいは、鍼本体を鍼柄に溶着したもののいずれであっても良く、さらに、鍼本体の素材については、金、銀、ステンレスのいずれであっても良い。
また、本発明の鍼術用鍼ユニットに用いた留置用アダプターの具体的な形態については、鍼管の外周部を抱持する鍼管留置部とこの鍼管留置部に連接して鍼柄の外周部を抱持する鍼柄留置部とを面一状態で備えていれば如何なる形態であっても良く、たとえば、このような鍼管留置部と鍼柄留置部とを面一状態に配置するために外側面を一部切り欠いた円柱状チップ、多角柱状チップなどを採用することができる。
そして、前述した鍼管留置部と鍼柄留置部の馬蹄形内周面は、鍼術用鍼の鍼柄及び鍼管の外周面をそれぞれ抱持して弾力的な抱持力を発生させるものであれば如何なる内周面であっても良く、例えば、湾曲面、多角形面などで構成することができ、特に、湾曲面を採用した場合には、内周面の全面に亙って均一な抱持力を発生させることもでき、多角形面を採用した場合には、鍼術用鍼の鍼柄もしくは鍼管の外周面との接触面圧を高めて集中的な抱持力を発生させることもできる。
また、本発明における鍼柄係止用リブと鍼管係止用リブは、鍼管鍼柄及び鍼管を確実に抱持して滑脱を回避できるものであれば良く、そのリブ形態については、鍼柄留置部及び鍼管留置部のそれぞれの全長に亙って連続的、もしくは、断続的に形成されたもののいずれであっても良い。
本発明における鍼柄用留置部の設置長さについては、鍼管から突出させた鍼術用鍼の鍼柄を確実に留置するに足りる長さであれば良いが、特に、鍼術する際に鍼術用鍼が突き刺す深さと同程度に設定した場合には、鍼術者の熟練度に依存することなく簡便に施術することができる。
本発明の一実施例である鍼術用鍼ユニット100は、東洋医学の鍼術治療に用いられるものであって、以下、図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施例である鍼術用鍼ユニット100の使用態様図であり、図2は、本発明の一実施例である鍼術用鍼ユニット100を一部破断して示す全体図であり、図3は、図2におけるA−A線から矢視した断面図であり、図4は、図2におけるB−B線から矢視した断面図である。
そして、図5乃至図7は、留置用アダプターの解放動作を説明するものであって、図5は、留置用アダプターの解放直前を示す状態図であり、図6は、留置用アダプターの解放中を示す状態図であり、図7は、留置用アダプターの解放直後を示す状態図である。
まず、図1乃至図2に示すように、本実施例の鍼術用鍼ユニット100は、鍼本体111とこの鍼本体111より大径の鍼柄112とを有するステンレス製の鍼術用鍼110と、この鍼術用鍼110を貫通自在に挿入して保護案内する鍼管120と、前記鍼術用鍼110の鍼柄112を鍼管120に露出した状態で鍼術用鍼110と鍼管120とを一体に留置する留置用アダプター130とで構成されている。
ここで、本実施例で採用する鍼術用鍼110は、一般に鍼術用鍼として汎用されているものであって、すなわち、ステンレス製の鍼体111の基端が嵌め込まれたステンレス製の鍼柄112をカシメ加工したものである。
また、本実施例で採用する鍼管120は、一般に鍼術用鍼として汎用されているものであって、すなわち、前述した鍼術用鍼110の鍼柄112の外径よりも大きい内径を備えて鍼柄112を挿通して保護案内するポリエチレン製の円筒体である。
つぎに、本実施例の鍼術用鍼ユニット100が最も特徴とする留置用アダプター130について、図2乃至図4に基づいて以下に詳しく説明する。
すなわち、本実施例で用いた留置用アダプター130は、ポリエチレン製の円柱状チップの外周面を一部切り欠いたような外観形状を呈しており、その外周面を一部切り欠いてなる平坦面に、前述した鍼管120の外周面を抱持する馬蹄形内周面131aを形成した鍼管用留置部131と、この鍼管用留置部131に連接して鍼柄112の外周面を抱持する馬蹄形内周面132aを形成した鍼柄用留置部132と、鍼柄用留置部132に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部133とを面一状態でそれぞれ配設している。
なお、鍼管用留置部131の馬蹄形内周面131aと鍼柄用留置部132の馬蹄形内周面132aとは、鍼術用鍼110および鍼管120と同様に、これらの長手方向かつ同軸状に配置されている。
そして、鍼管用留置部131に形成された馬蹄形内周面131aの開口部幅W1は、鍼管120の外径より僅かに小さく、鍼柄用留置部132に形成された馬蹄形内周面132aの開口部幅W2は、鍼柄112の外径より僅かに小さくなっている。
本実施例では、留置用アダプター130は、U字状断面を呈しており、その円弧部分の外径は、5.0mmに設定され、その直線部分は、0.8mmに設定されている。さらに、鍼管用留置部131の馬蹄形内周面131aも、U字状を呈しており、その開口部幅W1は、3.0mmに設定している。また、鍼柄用留置部132の馬蹄形内周面132aも、U字状を呈しており、その開口部幅W1は、1.2mmに設定している。
加えて、留置用アダプター130の全長は、14.0mmであり、鍼管用留置部131の全長は、5.0mmであり、鍼柄用留置部132の全長は、5.0mmであり、留置解除用人差し指当接部133の全長は、4.0mmである。
したがって、本実施例で用いたポリエチレン製の留置用アダプター130は、鍼術用鍼110と鍼管120を装着して組み付ける際に、鍼管120が鍼管用留置部131の馬蹄形内周面131aを鍼柄112の外径を許容する程度まで押し拡げると同時に鍼術用鍼110の鍼柄112が鍼柄用留置部132の馬蹄形内周面132aを鍼柄112の外径を許容する程度まで押し拡げるように装着されるため、鍼管用留置部131の馬蹄形内周面131aと鍼柄用留置部132の馬蹄形内周面132aにその馬蹄形態とポリエチレン素材に起因する弾力的な抱持力がそれぞれ発生して、鍼術用鍼110と鍼管120とを確実に保持するようになっている。
そして、本実施例で用いた留置用アダプター130には、鍼管120を着脱自在に係止する鍼管係止用リブ131bが、鍼管用留置部131の開口側縁に沿って連続的に凸設されている。
これにより、鍼管係止用リブ131bが、鍼管120の母線に沿って鍼管120の長手方向に線接触するとともに、鍼管120を抱持している馬蹄形内周面131aの開口部幅W1を狭小化して、鍼管用留置部131に対して鍼管120を係止状態でより一段と確実に保持するようになっている。
また、本実施例で用いた留置用アダプター130には、鍼柄112を着脱自在に係止する鍼柄係止用リブ132bが、鍼柄用留置部132の開口側縁に沿って連続的に凸設されている。
これにより、鍼柄係止用リブ132bが、鍼術用鍼110の鍼柄112の母線に沿って鍼柄112の長手方向に線接触するとともに、鍼術用鍼110の鍼柄112を抱持している馬蹄形内周面132aの開口部幅W2を狭小化して、鍼柄用留置部132に対して鍼柄112を係止状態でより一段と確実に保持するようになっている。
さらに、本実施例で用いた留置用アダプター130には、鍼柄用留置部132に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部133を面一状態で備え、鍼術時に鍼術用鍼ユニット130を把持する手の人差し指でこの留置解除用人差し指当接部133を押し倒すと、鍼術用鍼110と鍼管120との留置状態を解放するようになっている。
そこで、鍼術時における留置用アダプター130の離脱動作について図5乃至図7に基づいて説明すると、以下のとおりである。
まず、施術者が、一方の手で患者を触診しながら患部を特定し、他方の手の親指及び中指で鍼管120を把持しながら人指し指で図5に示す留置用アダプター130の留置解除用人差し指当接部133を図中の矢印方向に押し倒すと、図6に示すように、鍼柄112の露出端近傍を基点にして図中の矢印方向に回動しながら鍼管用留置部131が鍼管120から離脱し、次いで、図7に示すように、鍼柄用留置部132が鍼術用鍼110の鍼柄112から完全に離脱する。
このようにして、施術者が、片手で留置用アダプター130から鍼術用鍼110と鍼管120との留置状態を解放するようになっている。
なお、本実施例の鍼術用鍼ユニット100は、滅菌用外装袋に一本ずつ包装された後、コバルト60などによるガンマー線滅菌が施されて、使用に供されていることは言うまでもない。
このようにして得られた本実施例の鍼術用鍼ユニット100では、ポリエチレン製の留置用アダプター130が、鍼管120の外周面を抱持する馬蹄形内周面131aを形成した鍼管用留置部131と、この鍼管用留置部131に連接して鍼柄112の外周面を抱持する馬蹄形内周面132aを形成した鍼柄用留置部132と、さらに、この鍼柄用留置部132に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部133とを面一状態でそれぞれ備えていることにより、従来の鍼術用鍼のような鍼柄に仮留めするための特殊な加工を施したことによる鍼術用鍼の取り扱い上の不都合もなく、一般に汎用されている鍼術用鍼110と鍼管120であっても、鍼術前に鍼術用鍼110を鍼管120に対して抱持力により確実に保持して鍼術用鍼110の損傷や汚染を防止することができるとともに、鍼術時に片手で留置用アダプター130を離脱させることにより鍼術用鍼110と鍼管120との簡便な取り扱いが達成することができ、しかも、ガンマー照射による減菌処理時にポリエチレン樹脂の相互間に耐熱性、耐候性、耐ストレスクラッキング性などを向上させる架橋を惹起させてポリエチレン製の鍼管120などの形態安定性を確保することができるなど、その効果は甚大である。
本発明の一実施例である鍼術用鍼ユニット100の使用態様図。 本発明の一実施例である鍼術用鍼ユニット100を一部破断して示す全体図。 図2におけるA−A線から矢視した断面図。 図2におけるB−B線から矢視した断面図。 留置用アダプターの解放直前を示す状態図。 留置用アダプターの解放中を示す状態図。 留置用アダプターの解放直後を示す状態図。
符号の説明
100 ・・・ 鍼術用鍼ユニット
110 ・・・ 鍼術用鍼
111 ・・・ 鍼本体
112 ・・・ 鍼柄
120 ・・・ 鍼管
130 ・・・ 留置用アダプター
131 ・・・ 鍼管用留置部
131a・・・ 鍼管用留置部の馬蹄形内周面
131b・・・ 鍼管留置用リブ
132 ・・・ 鍼柄用留置部
132a・・・ 鍼柄用留置部の馬蹄形内周面
132b・・・ 鍼柄留置用リブ
W1 ・・・ 鍼管用留置部における馬蹄形内周溝の開口部幅
W2 ・・・ 鍼柄用留置部における馬蹄形内周溝の開口部幅
M ・・・ 人体患部

Claims (5)

  1. 鍼本体と該鍼本体より大径の鍼柄とを有する鍼術用鍼と、該鍼術用鍼を貫通自在に挿入して保護案内する鍼管と、前記鍼術用鍼の鍼柄を鍼管に露出した状態で鍼術用鍼と鍼管とを一体に留置する留置用アダプターとで構成された鍼術用鍼ユニットであって、
    前記留置用アダプターが、前記鍼管の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼管用留置部と該鍼管用留置部に連接して鍼柄の外周面を抱持する馬蹄形内周面を形成した鍼柄用留置部とを面一状態で少なくとも備えていることを特徴とする鍼術用鍼ユニット。
  2. 前記鍼管を着脱自在に係止する鍼管係止用リブが、前記鍼管用留置部の開口側縁に凸設されていることを特徴とする請求項1記載の鍼術用鍼ユニット。
  3. 前記鍼柄を着脱自在に係止する鍼柄係止用リブが、前記鍼柄用留置部の開口側縁に凸設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の鍼術用鍼ユニット。
  4. 前記留置用アダプターが、前記鍼柄用留置部に連接した先端側に留置解除用人差し指当接部を面一状態で備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の鍼術用鍼ユニット。
  5. 前記鍼管と留置用アダプターとが、ポリエチレン樹脂で成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか記載の鍼術用鍼ユニット。
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