JP4643093B2 - 積付け静止型混合要素 - Google Patents

Description

【０００１】
発明の背景
発明の分野
本発明は、液体の連続的な混合、特に溶融ポリマーのような高粘性流体の混合に有用な静止型混合機に関する。
【０００２】
従来の技術
静止型混合装置は、特に多成分混合物などの均質化に有用である。静止型混合機は又、熱交換器に関し、及び／又はプラグ流反応器のために役に立つ。これらの装置はシンプルであり、使用し易い。特別な利点は、静止型混合機は可動部分を有せず、結果的に特別のシール及び／又は保守の困難性が無いことである。
【０００３】
この種の装置は、混合機での大きな圧力降下を伴う押出成型又は射出成型によるポリマーの処理に適用するために屡々使用されることが知られている。このことは一般に、非常に厚い材料と補強部材の使用を含む丈夫な設計を必要とする。より小さい寸法の構成要素は、ステンレス鋼又はステライトの精密鋳造によって製作が可能である。構成要素は屡々、構成要素の支持部材として以後機能する金属スリーブの中に個別の構成要素を溶接し又はろう付けすることによって強化され得る。
【０００４】
静止型混合機は、使用開始後の保守、清掃及び目視検査のために一般に接近可能でなければならないことが又望まれている。清掃及び検査を可能とするアクセスを実現する従来より知られた方法は、国際公開ＷＯ９５／０９６８９の中に示されているように、衛星型リングを用いて個々の構成要素を支持することである。しかしながら、この構成は費用の高い精密鋳造とコストの高い機械加工のスペーサリングを必要としている。その弱点は非支持の自由クロスバーであるので、クロスバーは比較的厚くなければならない。
【０００５】
圧力降下が１０ＭＰａ(１００ bar)までの大径管（２５．４ｃｍ(１０インチ)以上）に大容量のポリマー混合機を適用するためには、各構成要素は個々の管セクションに溶接されなければならない。これらのセクションは、最終的に混合機を完成させるために互いに溶接されなければならない。この構成は又非常に費用がかかる。更には、互いに溶接される部材の位置決めが複雑なために、溶接部のＸ線検査を１００％行うことはできない。従って、大きくした壁厚と水圧試験とが殆ど常に必要である。
【０００６】
発明の概要
従来技術の装置に存在した問題及び困難性は、混合機の製作と架設を容易にし、並びに組立と分解とを容易にしてこれにより保守と清掃とを容易化する静止型混合機用のサドル要素構造を提供する本発明を使用することによって緩和される。特に、本発明のサドル要素のシンプルな構造は、モノリシック構造として要素を鋳造することを可能とし、これにより溶接、ろう接等が避けられる。
【０００７】
広い観点において、本発明は、中心軸、半径方向に離れ、同心で内側及び外側の周方向に延びる面、並びに軸方向に離れ略平行な第１及び第２の端面を持つ略環状の支持構造体を有する静止型混合機用サドル要素を提供する。環状支持構造体の内側面は前記軸に沿って延びる流体流路を画成する。要素の積み重ねを容易にするために前記軸に対して本質的に垂直であるそれぞれ略平行な横断面(transverse planes)内に端面が位置している。該流路を流れる流体の緊密で完全な混合を生ずるために流路内に位置している複数の細長いクロスバーを要素が又有している。この点に関し、クロスバーはそれぞれ、第２端の横断面よりも第１端の横断面に近い第１端部と、第１端の横断面よりも第２端の横断面に近い第２端部とを有する。クロスバーは、少なくとも２個の別々の交差傾斜面内に効果的に配置されているが、傾斜面はそれぞれ前記軸に対して傾斜して配置されている。
【０００８】
発明の望ましい実施例において、クロスバーは４個の別の傾斜面内に配設されており、この傾斜面は２個の別の傾斜面対となって配置されている。各対の傾斜面は、互いに対して水平方向に離れて略平行である。更に、傾斜面の各対の傾斜面は、前記軸に対して略垂直な線に沿って、傾斜面の他の対の傾斜面に交差するように配置されている。
【０００９】
好適には、少なくとも２個の前記クロスバーが、交差する傾斜面の各々内に配置され、そして各傾斜面のクロスバーは横方向に離れた関係で、概して平行に配置されている。
【００１０】
発明の一つの好適な実施例において、サドル要素のクロスバーは、細長い、略Ｗ形のアレイをなして配置されているが、そのアレイは一対の離れた端部を持っている。かかるアレイは流路を横方向に横切るように配置されていて、その各端部は環状の支持構造体の内側面に取り付けられている。発明の他の好適な相は、第１端の横断面内に本質的にあり、そして要素の軸を貫いて延びている線で交差するように２つの傾斜面が配置されることである。好ましくは、前記傾斜面の前記２つのクロスバーの第１端部が前記交差線で互いに連結される。
【００１１】
発明の特に好適な実施例において、第１傾斜面の選択されたクロスバーの第１端部が、前記第１端に隣接した位置において、環状の支持構造体の内側面に取り付けられ、第２傾斜面の選択されたクロスバーの第２端部が第１傾斜面の選択されたクロスバーの第２端部に取り付けられ、第３傾斜面の選択されたクロスバーの第１端部が第２傾斜面の選択されたクロスバーの第１端部に連結され、第３傾斜面の選択されたクロスバーの第２端部が第４傾斜面の選択されたクロスバーの第２端部に取り付けられ、そして第４傾斜面の選択されたクロスバーの第１端部が、前記第１端部に隣接した位置で環状の支持構造体の内側面に取り付けられ、前記選択されたクロスバー（複数）は流体流路を横切って延びて望ましいＷ形アレイを現出している。
【００１２】
理想的には、発明によれば、交差する傾斜面は、約９０°の角度で交差する。即ち、傾斜面は環状の支持構造体の軸に対して約４５°の角度をなして配置されている。本発明の原理及び概念に更に従えば、約４乃至８個のクロスバーが、前記傾斜面のそれぞれに配置される。
【００１３】
発明は又、上述のサドル要素を２個有する積付け静止型混合機を提供する。これらの積付けされたサドル要素は、嵌り合い接触関係で配置された第２端面を有して配置される。これは又、２個の要素のそれぞれのクロスバーの第２端部が、互いに隣接して略二重のＸ形形状を現出することを意味している。
【００１４】
好適には、積付け静止型混合機は４個のサドル要素を有している。サドル要素は、２つの要素の環状の支持構造体の第２端面が嵌り合い接触関係で配置されている第１群をなし、そして、他の２つの要素の環状の支持構造体の第２端面が嵌り合い接触関係で配置されている第２群をなして配置される。２個の群は、１群の環状の支持構造体の第１端面が、第２群の環状の支持構造体の第１端面と噛み合って接触する関係を持って重ね合わされる。この積み重ねの実質的な結果は、２つの重ね合わされた二重Ｘ形構造が得られることである。４個のこのように重ね合わされたサドル要素は、発明の特に好ましい配置を現出する。
【００１５】
好適な実施例の詳細な説明
本発明の原理と概念を実現している静止型混合機用のサドル要素の好適な実施例が、図面の図１乃至図４に図示されており、そこでは、それは参照番号１０により示されている。サドル要素１０は、略環状の支持構造体１２と参照番号１４によって広く示されているＳＭＸ混合構造体とを有している。発明によれば、要素全体は、単一のモノリシックユニットとして鋳造でき、又は混合構造体１４と支持構造体１２は別個のユニットとして鋳造されることができて、これらはその後に溶接、ろう接などにより取り付けられて単一の構造体を形成する。
【００１６】
環状の支持構造体１２は、中心軸１６、内側面１８、外側面２０、第１端面２２及び第２端面２４とを持っている。面１８、２０は同心的に、好ましくは略平行に配置されていて、そして軸１６に関して半径方向に離れていて、且つそれが構造体１２の回りを円周方向に延びている。そして図面から判るように、内側面１８は、矢印２６によって概念的に示され、且つ軸１６に沿って延びている流体流路を画成している。端面２２、２４は略平坦であり、且つそれらはそれぞれ略平行で軸方向に離れている横断面２８、３０（図４参照）内に位置している。図４に見られるように、面２８、３０は軸１６に対して本質的に垂直である。
【００１７】
図１に最も良く見られるように、混合構造体１４は細長いクロスバー３２の形をした複数の部材から成り立っているが、クロスバー３２は流路２６内に配置されている。一般に、各クロスバー３２は好ましくは、面３０に対してよりは面２８により近い第１端部３４と、面２８に対してよりは面３０により近い第２端部３６とを持っている。クロスバー３２は、略矩形の形状を持つように図示されているけれども、それは例えば、丸形、三角形、楕円形、正方形、平坦な板などのような他の形状を持つことができるというのが本発明の考慮の中に入っている。更には、クロスバー間の空間即ち通路は、簡単に構造物内の穴とされ、又は矩形以外の他の形をとることができる。
【００１８】
クロスバー３２は好ましくは、少なくとも２個の、理想的には４個の別々の交差傾斜面３８、４０、４２、４４内に配置されているが、傾斜面はそれぞれ軸１６に対して傾斜して配置されている。好ましくは、但し必ずしも必要なことではないが、傾斜面は互いに対して約９０°の角度で交差している。傾斜面は又、好ましくは、これらが軸１６に対して約４５°の角度をなして置かれるように配置されている。しかしながら、本発明によれば、クロスバー面は任意の他の傾斜（例えば３０°、６０°）を持つことができる。特に図４に見られるように、面３８、４２は互いに横方向に間隔を置いた関係で概して平行に配置されている。同様に、面４０、４４は互いに横方向に間隔を置いた関係で概して平行に配置されている。面３８、４２は線４６、４８、５０に沿って面４０、４４と交差するように設けられ、線４６、４８、５０は図３に見られるように軸１６に対して略垂直である。
【００１９】
好ましくは、各面には少なくとも２個のクロスバー３２がある。各面のクロスバー３２は好ましくは、それらの間に空間即ち通路３３を現出すべく互いに対して横方向に離れた関係でほぼ平行に配置される。そして図面に見られるように、１面のクロスバー３２は、交差する面のクロスバーに対してジグザグ状に配置される。即ち、任意面のクロスバー３２は概して、交差する面の空間３３と整列関係で、そして交差面のクロスバー３２とはオフセット関係で配置されている。好ましくは、交差する面の隣接するクロスバーは、交差線に沿って互いにしっかりと結合されて配置され、剛な構造が得られる。最適な混合性能を達成するために各面に少なくとも４個のクロスバーを配置すべきとするのが理想である。
【００２０】
図４を参照するに、既知のＳＭＸ構造を生み出す特別の配置において、面３８、４０、４２、４４のそれぞれ中央配置のクロスバー３２ａ、３２ｂ、３２ｃ、３２ｄが、流路２６を横切って横方向に延びている細長い、略Ｗ形のアレイ５２をなして配置されていることが判る。見られるように、アレイ５２の端部５４、５６は、面２２に隣接する位置で内側面１８にそれぞれ取り付けられている。更に図４を参照するに、面４０、４２は、面２８又はその近傍にある線４８（図３も参照）で交差していることが見ることができよう。線４８は好ましくは、実質的に軸１６と交差するように流路２６の中心に位置している。
【００２１】
面４０、４２のクロスバーの端部３４は、線４８において交差し及び／又は連結されている。線４８における交差の形態は、クロスバーが単純に重なり合い、或いは交差は平坦か丸形となり、或いは鋭い端部を現出するようにされ得る。又、線４８において、構造体を補強し、クロスバーに対するこの領域において追加的な厚さと材料を付加することによって鋳造を容易化することも可能である。同様なことが、反対の面３０に近い面３８、４０の交差線４６と面４２、４４の交差線５０に適用される。
【００２２】
理想的には、図４に見られるように、面３８のクロスバー３２ａの端部３４ａは、面２８に近い点で環状の支持構造体１２の内側面１８にしっかりと取り付けられ、クロスバー３２ａの端部３６ａは面３０に近い点で面４０のクロスバー３２ｂの端部３６ｂにしっかりと取り付けられ、そしてクロスバー３２ｂの端部３４ｂは、面２８に近い点で且つ軸１６を貫通して延びる線４８の近くで面４２のクロスバー３２ｃの端部３４ｃにしっかりと取り付けられるように配置される。同様に、面４４のクロスバー３２ｄの端部３４ｄは、面２８に近い点で、環状の支持構造体１２の内側面１８にしっかりと取り付けられ、クロスバー３２ｄの端部３６ｄは、面３０に近い点で面４２のクロスバー３２ｃの端部３６ｃにしっかりと取り付けられる。追加的な材料及び丸みが、補強及び／又は鋳造容易化のために交差線又は取り付け線の全てで付加され得る。
【００２３】
本発明のサドル要素１０は、一般的にそして好ましくは、複数のサドル要素を有する構造体として使用される。このような配置が図面の図５に示されている。図５に示された好適な実施例において、要素１０ａと要素１０ｂは、これらのそれぞれは上述した要素１０と同じであるが、その面２４ａ、２４ｂが嵌り合って接触する関係で置かれるように配置される。同様に、要素１０ｃと要素１０ｄは、これらのそれぞれも上述の要素１０と同じであるが、その面２４ｃ、２４ｄが嵌り合って接触する関係で設けられるように配置される。加えて、要素１０ｂの面２２ｂと要素１０ｃの面２２ｃとは、嵌り合って接触する関係で配置されている。この配置は、４個の連続したフリップフロップ型個別要素(flip-flopped individual elements)１０から製作された静止型混合機６０を実現している。それから、この構造体６０は、追加的な支持のために管６２の中に配置されるのが好適である。当業者によって理解されるように、任意の取り付けのために複数の構造体６０が採用され得る。この場合には、図５に示されるように、隣接する構造体６０が、互いに関して回転するのが好ましい。理想的には、軸方向に隣接する構造体６０は、互いに関し約９０°回転される。構造体６０は好ましくは隣接して接触する要素１０を有するが、特別の使用を容易にするために要素１０の間にスペーサリングが配置できることを理解すべきである。
【００２４】
構造体６０は、単に発明によるサドル要素１０の一つの可能性のある配置である。他の可能性のある配置には、例えば（１）同じ向きに配置された複数の積付けのサドル要素１０の全てを持つもの、（２）隣接する要素１０に対して常に回転している積付けサドル要素１０の各々を持つもの、及び（３）ランダム及び／又は不規則に配置された積付け要素１０を持つものが含まれる。積付けサドル要素１０の配置を容易化する好適な配置において、それは、図６Ａ、図６Ｂ及び図６Ｃに示されるように、支持環状体１２の端面２２、２４において、ノッチとタブ、又は他の合わせ手段を持っている。この場合において、タブ８２は、環状体１２の端面２２上に位置しており、別のタブ８３が環状体１２の端面２４上に位置している。タブ８２、８３は、交差ライン４８に対して周方向に約９０°のオフセットしている位置において、リング１２に対し長手方向に整列して配置されている。タブ８２、８３に対して嵌り合い形状を持つノッチ８１は、タブ８２に丁度反対側位置において支持環状体１２の端面２２に位置している。同様にタブ８２、８３に対して嵌り合い形状を持つ別のノッチ８０は、タブ８２から９０°オフセットした位置において、環状体１２の端面２４に位置している。ノッチ８０、８１とタブ８２、８３のこの特別な配置は、同じ向きを持つ２個のサドル要素１０が第１群として積み重ねられ、向きが９０°回転している２個のサドル要素１０の他の群がそれに続くように使用者又は自動組立機械をして積付けを組み立てるようにする。これは結果として、Ｌ／Ｄが０．５である混合要素を持つＳＭＸ型混合要素に似た静止型混合機構造を生ずる。
【００２５】
本発明の原理と概念を実施している標準の静止型混合機要素１０は、典型的には、約２乃至１６個の交差するクロスバー３２から製作され、これらは軸１６に対して約４５°の角度をなして傾斜している。各要素の軸方向長さは典型的には、管の径の約０．２５である。このようにして、４個の要素１０を持つ構造体６０は、管の直径と略等しい軸方向長さを持つこととなろう。支持環状体１２は好ましくは、Ｗ形構造体５２の高さと同じ軸長を持っているが、サドルが構造体として積付けされるときに空間を残すために一端又は両端においてより長くなろう。
【００２６】
発明によれば、環状の支持構造体１２の各々が、図面に示されるように、ＳＭＸ構造のサドル１４を支持している個々の環状支持構造体１２の積み重ねを有する静止型混合機が提供される。個々の要素はシンプルな型で廉価な精密鋳造を使用して生産されることができる。その様な部材の積み重ねは、清掃と点検のために分解することができる。環状の支持構造体とＳＭＸ型サドルは単一の一体部材として形成できるから、高価な機械加工部材は必要ない。強度は、従来のものと比して少なくとも４倍に増大する。これは薄い材料の使用を許容して結果として圧力降下を減少する。ポリマー混合体にこれらの要素を使用すると、十分に点検のできる標準の管の採用を容易にする。要素は取り外されて清掃することができる。発明の要素のシンプルな構造は、従来型の射出成形を使用してプラスチックでそれを製造することを可能とする。プラスチック製の静止型混合機要素は、廃棄可能な部品が望ましい使用先で使用できる。
【００２７】
本発明の特徴は、
１）同じ向きを持つ４個のサドルが第１群として積み重ねられ、向きが９０°回転している別の４個のサドルの群がこれに続けられる配置の使用、
２）同じ向きを持つ２個のサドルが第１群として積み重ねられ、向きが９０°回転している別の２個のサドルの群がこれに続けられる配置の使用、
３）取り囲んでいる環状の支持構造体と一緒の単一構造体として各サドルを鋳造又は射出成形すること、
４）環状の支持構造体及び／又はサドルにノッチとタブ又は他の合わせ手段を設けることにより、構造体が規則的に或いは無造作に思いのままに配向されるように個別の要素を配向すること、
５）例えば、クロスバーと通路及び／又はクロスバーの異なる傾斜又は形状の交互の配置を特に提供するための構造的に同じではない環状の支持構造体又はサドルの使用、
６）個々の鋳造バー又は溶接バーから作られている、又は環状の支持構造体を用いず又は用いて多孔板に波形加工を施して作られているサドルの使用、
７）混合機の部品の棒へ溶接され、ろう接され又は接着された環状の支持構造体の使用、
を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図１】 図１は、発明の概念と原理を実現するサドル要素の等角投影図である。
【図２】 図２は図１の要素の上面図である。
【図３】 図３は図１の要素の底面図である。
【図４】 図４は、図２の線４−４に沿う発明の要素の拡大断面図である。
【図５】 図５は、図１の要素を複数有する積み重ね体の立断面図である。
【図６Ａ】 図６Ａは、支持部材１２が整列しているタブとノッチとを備えている発明の実施例を示す上面図である。
【図６Ｂ】 図６Ｂは、支持部材１２が整列しているタブとノッチとを備えている発明の実施例を示す底面図である。
【図６Ｃ】 図６Ｃは、支持部材１２が整列しているタブとノッチとを備えている発明の実施例を示す断面図である。

Claims (21)

1. 中心軸と、半径方向に離れ且つ円周方向に延びている同心配置の内側面及び外側面と、軸方向に離れ略平行な第１及び第２の端面とを有していて、前記内側面は前記軸に沿って延びる流体流路を画成し、前記端面は前記軸に対して本質的に垂直である略平行な横断面のそれぞれに位置している略環状の支持構造体と、前記流路内に配置された複数の混合機構成部品であって各々が第１端部と第２端部とを有するクロスバーである混合機構成部品と、を有する静止型混合機用サドル要素であって、
   前記第１端部は、前記第２端面の位置する横断面に対するよりは前記第１端面の位置する横断面により近く、前記第２端部は、前記第１端面の位置する横断面に対するよりは前記第２端面の位置する横断面により近くなるように配置されていて、前記混合機構成部品は、少なくとも２個の別個の交差する傾斜面内に配置され、該交差する傾斜面は前記軸に対して角度をなして配置されており、
   上記傾斜面の各々には複数の上記混合機構成部品があり、各傾斜面の上記混合機構成部品は間隔があけられていて流体流のための開口部を提供する、静止型混合機用サドル要素。
2. 前記各傾斜面において前記クロスバーは互いに関して概して平行な関係で配置されている請求項１に記載されたサドル要素。
3. 前記構成部品は４個の別個の傾斜面内に配置されており、前記傾斜面は２個の別個の傾斜面対として配置され、各対の該傾斜面は互いに対して横方向に離れて略平行に配置されており、各対の該傾斜面は、前記軸と略垂直な線に沿って他の対の該傾斜面に交差するように配置されている請求項１に記載されたサドル要素。
4. 前記各傾斜面において前記クロスバーが横方向に離れた関係で略平行に配置されている請求項３に記載されたサドル要素。
5. 前記構成部品が、一対の離れた端部を持つ細長い、略Ｗ形のアレイをなして配置されたクロスバーを有し、前記アレイは前記流路を横切って横方向に延びるように配置されその各端部が前記内側面に取り付けられている請求項３に記載されたサドル要素。
6. 前記クロスバーが、一対の離れた端部を持つ細長い、略Ｗ形のアレイをなして配置され、前記アレイは前記流路を横切って横方向に延びるように配置されその各端部が前記内側面に取り付けられている請求項４に記載されたサドル要素。
7. ２個の前記傾斜面が、前記第１端面の位置する横断面内に実質的に位置し且つ前記軸を通して延びている線で交差しており、前記２個の傾斜面の該クロスバーの第１端部が前記線の近くで互いに連結している請求項６に記載されたサドル要素。
8. 複数の前記傾斜面が、第１傾斜面と、第２傾斜面と、第３傾斜面と、第４傾斜面とを含み、
   前記クロスバーの第１組が前記第１傾斜面にて延在すると共に前記クロスバーの第２組が前記第２傾斜面にて延在し、前記クロスバーの第３組が前記第３傾斜面にて延在すると共に前記クロスバーの第４組が前記第４傾斜面にて延在し、
   前記クロスバーの第１組は少なくとも二つの第１クロスバーを含むと共に前記第１傾斜面の前記第１クロスバーから選択された少なくとも一つの第１クロスバーの第１端部は、前記第１端面に隣接した位置で前記内側面に取り付けられ、
   前記クロスバーの第２組は少なくとも二つの第２クロスバーを含むと共に前記第２傾斜面の前記第２クロスバーから選択された少なくとも一つの第２クロスバーの第２端部は前記選択された第１クロスバーの第２端部に取り付けられ、
   前記クロスバーの第３組は少なくとも二つの第３クロスバーを含むと共に前記第３傾斜面の前記第３クロスバーから選択された少なくとも一つの第３クロスバーの第１端部は前記選択された第２クロスバーの第１端部に取り付けられ、
   前記クロスバーの第４組は少なくとも二つの第４クロスバーを含むと共に前記第４傾斜面の前記第４クロスバーから選択された少なくとも一つの第４クロスバーの第２端部は前記選択された第３クロスバーの第２端部に取り付けられ、前記選択された第４クロスバーの第１端部は前記第１端面に隣接した位置で前記内側面に取り付けられており、
   前記選択された各クロスバーが前記流路を横切って横方向に延びて前記Ｗ形のアレイを現出する請求項７に記載されたサドル要素。
9. 前記交差傾斜面は約９０°の角度で交差する請求項７に記載されたサドル要素。
10. 前記交差傾斜面は前記軸に対して約４５°の角度をなして配置されている請求項７に記載されたサドル要素。
11. 約４乃至８個のクロスバーが前記傾斜面のそれぞれに配置されている請求項４に記載されたサドル要素。
12. 請求項１のサドル要素を２個有し、前記サドル要素は、それらの第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように配置されている静止型混合機構造。
13. 第１、第２、第３及び第４のサドル要素として請求項１のサドル要素を有し、前記第１、第２、第３及び第４のサドル要素は該サドル要素の積み重ね体の中の隣接するサドル要素とサドル要素とを整列させる合わせ手段を有していて、
    該合わせ手段は、前記第１端面と前記第２端面とに設けられ、前記第１端面に設けられる合わせ手段の構成は前記第２端面に設けられる合わせ手段の構成とは異なっており、
    前記サドル要素は、前記第１及び第２サドル要素の第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように、前記第３及び第４サドル要素の第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように、及び前記第２及び第３サドル要素の第１端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように配置されている静止型混合機構造。
14. 請求項８のサドル要素を２個有し、前記サドル要素はそれらの第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように配置されている静止型混合機構造。
15. 第１、第２、第３及び第４のサドル要素として請求項８のサドル要素を有し、前記サドル要素は、前記第１及び第２サドル要素の第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように、前記第３及び第４サドル要素の第２端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように、及び前記第２及び第３サドル要素の第１端面が嵌り合い接触する関係で配置されるように配置されている静止型混合機構造。
16. 前記合わせ手段は、嵌り合うタブとノッチ要素を備える請求項１３に記載されたサドル要素。
17. 前記合わせ手段は、該第１端面に位置する第１タブ、該第２端面に位置する第２タブ、前記第１端面に位置する前記タブに対する嵌り合い形状を持つ第１ノッチ、及び前記第２端面に位置する前記タブに対する嵌り合い形状を持つ第２ノッチを備え、前記タブと前記ノッチは、隣接するサドル要素に対して予め確立された位置を該サドル要素にとらせるように位置している請求項１３に記載されたサドル要素。
18. 上記支持構造体に対して長手方向に整列して前記二つのタブが配置されている請求項１７に記載されたサドル要素。
19. 前記ノッチは、互いに対して前記支持構造物の回りに９０°オフセットされている請求項１７に記載されたサドル要素。
20. 前記ノッチは、互いに対して前記支持構造物の回りに９０°オフセットされている請求項１８に記載されたサドル要素。
21. 前記第１端面の前記ノッチが、前記第１端面にある前記タブの丁度反対側に位置している請求項２０に記載されたサドル要素。

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