JP4642189B2 - デシカント空調システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,デシカント空調システムに係り,発電用に使用するガスタービンからの排熱を有効に利用したデシカント空調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコージェネレーションシステムにおいては,発電用のガスタービンから生じた高温の熱を回収して,他の用途,例えば空調用に使用することが行われている。またその場合,フロンを使用せず地球環境にとって好ましいデシカント空調機を使用することが,特開平11−351638号公報において開示されている。
【0003】
この公報に開示されている技術は,発電用のガスエンジンからの排熱温水をデシカント空調機に供給し,昼間時は該デシカント空調機で冷房しようとするものであり,発電用のガスエンジンからの排ガスの熱を一旦温水に変換して回収し,この排熱温水を再生用温水コイルに通水させ,空調対象室からの還気をこの再生用温水コイルで加熱してデシカントロータに供給し,もってデシカントロータ内の水分を蒸発させて再生するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来技術のように排熱を一旦温水で回収して,これを再生用温水コイルに通水して,さらに空調対象室からの還気とこの再生用温水コイルとの間で熱交換することで加熱してデシカントロータに供給するのでは,デシカント空調機おける再生能力に限界があり,その結果デシカントロータ自体の減湿能力を向上させるにも自ずと限界があった。すなわち,再生用温水コイルに通水される温水の温度はせいぜい85℃〜90℃程度であるため,この温水を通水させる再生用温水コイルによる加熱再生では,デシカントロータの再生にも限度があったのである。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり,コージェネレーションシステムで使用される発電用ガスタービンとデシカント空調機とを組み合わせたシステムにおいて,デシカント空調機の減湿能力を従来よりも飛躍的に高めて,従来不可能であった低湿度にまで減湿することが可能なデシカント空調システムを提供して,前記問題の解決を図ることをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため,請求項1によれば,発電用ガスタービンと,乾燥剤を有する減湿ロータを備えたデシカント空調機とを有し,前記発電用ガスタービンの排気を前記デシカント空調機の減湿ロータの再生部に導入するようにし,さらに水−空気熱交換器を備え,当該水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行い,前記水−空気熱交換器での熱交換によって昇温した水は,給湯用に使用するようにしたことを特徴とする,デシカント空調システムが提供される。
【0007】
このように本発明では,発電用ガスタービンからの排気を直接前記デシカント空調機の減湿ロータの再生部に導入するようにしたので,従来のように一旦温水に変えその後再び温水コイルと空気を接触させて加熱した後,再生に用いる方法と比較すると,減湿ロータの再生部に対する再生能力が向上し,その結果減湿ロータの減湿能力を大きく向上させることが可能である。また温水の配管や温水コイル周りの配管を省略でき,また温水の配管と比べると排気の配管の方が口径が小さくてすみ,スペースの点でも好ましい。
また前記水−空気熱交換器での熱交換によって昇温した水を,給湯用に使用することで,システム全体としてエネルギを有効に利用することができ,総合効率の低下を防止できる。
【0008】
なお本発明はそのように発電用ガスタービンの排気を直接減湿ロータの再生部に導入するようにしているので,使用する発電用ガスタービンとしては,いわゆるマイクロガスタービンと呼ばれる比較的小型のガスタービンが適している。発電用ガスタービンからの排気の温度は,小型のものであればその分大型のものと比較して低温であり,扱いやすいからである。しかも小型のガスタービンは排気中に含まれる不純物も少なくその点でも好ましい。
【0009】
したがって,使用する排気の温度は300℃前後のものが適しているが,ガスタービンの種類によって排気される排気の温度は異なっており,また減湿ロータで使用されている乾燥剤の種類によって,再生空気の温度の適正値がある程度定まっている。例えばゼオライトの場合は約200℃である。かかる場合には,請求項2のように,外気と混合して適正な温度に降温させて使用すればよい。
【0010】
例えば市販の発電用ガスタービンで比較的小型(発電出力が28kW)のものでは,排気の温度は280℃程度である。したがって,この排気をゼオライト使用の減湿ロータの再生部に導入する場合には,外気と混合させて200℃程度にまで降温させて使用するのがよい。
【0011】
また再生風量については,減湿ロータの能力が最適になるように,再生風量と処理風量の比を決定すればよい。例えば,再生風量:処理風量=1:2に設定するようにしてもよい。かかる処置が可能になるのも,再生用の空気を減湿給排気系統とは別の他の系統にある,発電用ガスタービンの排気から採っているためであり,従来のように再生用の空気を空調対象室からの還気に求めて,再生風量と処理風量とを同一にしていたのではこのような対処は難しい。
【0012】
またそのように降温用に使用する外気は,格別専用に取り入れなくても,請求項3のように,デシカント空調機の減湿ロータの減湿部で処理するために導入した外気の一部を用いれば,システム構成が簡素化される。すなわち,減湿ロータの減湿部に導入するためにダクト等を通じて取り入れた外気を分岐ダクトなどによって分岐させ,ガスタービンから再生部への排気の導入経路を構成するダクトに接続,合流させるだけで済む。
【0013】
前記したようにして減湿ロータの再生部に高温の排気を供給して再生すると,減湿部を通過して減湿処理された後の空気の温度も高温となっている。したがって,このままではその後に蒸発冷却処理しても,冷房用には使用しづらい。この点本発明では,水−空気熱交換器で前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行っているので,降温している。したがって,請求項4のように,当該熱交換後の空気を加湿して,すなわち蒸発冷却させて冷房等の空調用に使用することができる。この場合,請求項5のように,加湿せずに空調用に使用すれば,低湿度雰囲気が要求される工場等に適した給気を供給することができる。
【0015】
水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行って降温させる場合,請求項6のように,さらに水−水熱交換器と冷却塔とを備え,前記水−空気熱交換器に使用する水は冷却塔によって冷却された後の冷却水を使用し,前記水−空気熱交換器での熱交換されて昇温した冷却水を,前記水−水熱交換器に送って給湯用の原水との間で熱交換を行い,前記水−水熱交換器での熱交換後の冷却水は冷却塔に戻して冷却するようにし,前記水−水熱交換器での熱交換後の原水を給湯用に使用するようにしてもよい。このように冷却塔からの冷却水を用いることで,冷房負荷により適したシステムとして構築できる。
【0016】
冷却塔からの冷却水を用いる場合としては,請求項7のように,水−空気熱交換器の後段側に配置される他の水−空気熱交換器と冷却塔とを備え,当該他の水−空気熱交換器に通水される水は前記冷却塔によって冷却された後の冷却水とし,前記水−空気熱交換器で熱交換された空気を直ちに空調用には使用せずに,さらに後段に配置される当該他の水−空気熱交換器で前記冷却水と熱交換を行うようにし,この後段側の当該他の水−空気熱交換器での熱交換後の空気を空調用に使用するようにし,当該後段側の他の水−空気熱交換器での熱交換後の冷却水は冷却塔に戻して冷却するように構築しても良い。このようにいわば水−熱交換器を二段に用い,前段側で熱交換して降温した空気をさらに後段側の水−熱交換器で冷却塔からの冷却水と熱交換して降温することで,コイル列数を小さくできるメリットがあり,システム自体も構築しやすい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,図面に基づいて本発明の好ましい実施の形態にかかるデシカント空調システムを説明する。図1は,第1の実施の形態にかかるデシカント空調システムの系統を示しており,発電用ガスタービン1は,発電機2を駆動する圧縮機3,燃焼室4,タービン5を有しており,フィルタ6を介して導入した空気を燃焼室4に圧縮して導入して,燃料のガスGを燃焼室4に供給して燃焼させ,これによって発電機2を駆動させて発電する構成を有している。そして燃焼ガスは排気EXとして,タービン5によって発電用ガスタービン1の外に排出されるようになっている。発生した電力は,室Rのある建物Bにおける機械室MRの変電,配電設備や蓄電池等,対応する電気設備を有する配電部7に送られるようになっている。
【0018】
デシカント空調機11は,乾燥剤として例えばゼオライトを収納した回転駆動される減湿ロータ12を備えている。この減湿ロータ12は,少なくとも減湿区域である減湿部12aと再生区域である再生部12bとを有し,必要に応じパージ区域を有するものであり,例えば特開平11−523号公報に開示された公知の構造のものを使用できる。減湿ロータ12の減湿部12aには,フィルタ13を介して送風機14によって取り入れられた外気OAの一部がダクト等を介して導入されるようになっている。また外気OAの残りの一部は,前記発電用ガスタービン1からの高温の排気EXと混合されて,減湿ロータ12の再生部12bにダクト等を介して導入されるようになっている。再生部12bを通過した空気は,送風機15によってダクト等を介して外部へ排気EAとして排出される。
【0019】
減湿ロータ12の減湿部12aを通過して減湿された空気は,水−空気熱交換器としての冷却コイル16によって冷却された後,蒸発冷却器17において蒸発冷却処理された後,給気SAとして室Rに供給されるようになっている。蒸発冷却器17は,所定空間内にミスト等を散水して加湿するタイプだけではなく,所定空間内に設置した充填物に水を滴下して加湿するタイプのものも使用できる。
【0020】
前記冷却コイル16には,冷却塔21によって例えば32℃程度に冷却された冷却水がポンプ22によって送られ,前記減湿ロータ12の減湿部12aを通過して減湿された空気と熱交換されて例えば85℃にまで昇温した後,水−水熱交換器23へと送られる。そして当該水−水熱交換器23において,給湯用の原水,例えば給湯タンクに貯留されている40℃の水(温水器の場合には,底部に位置している40℃程度の水)と熱交換された後,再び冷却塔21へと戻され,冷却処理に付される。給湯用の原水として水道水を使用する場合には,予め40℃程度に加熱しておくことが好ましい。また冷却塔21からの冷却水を使用することで,冷房負荷に対しても本システムを好適に適用させることができる。
【0021】
一方,水−水熱交換器23において前記昇温した冷却水と熱交換された水は例えば75℃まで昇温され,給湯用の温水として,ポンプ24によって建物Bの機械室MRに設置されている給湯設備としての例えば温水器25へと送られるようになっている。
【0022】
第1の実施の形態にかかるデシカント空調システムは,以上の構成を有しており,いま例えば外気OAの条件を温度が32℃,絶対湿度が20.6g/kg(DA)とした場合の運転例について説明すると,まず発電運転のために発電用ガスタービン1において発生した高温,例えば280℃の排気EXは,減湿用に取り入れられた前記外気OAの一部と混合されて例えば200℃にまで降温された後,減湿ロータ12の再生部12bへと送られて,乾燥剤の再生に供される。このように200℃という,従来の温水よりもはるかに高温の空気によって前記乾燥剤が再生されるため,減湿ロータ12の減湿能力は従来よりも大幅に向上している。そして再生に用いられて例えば65℃程度にまで降温された空気は,送風機15によって排気EAとして外部に排出される。
【0023】
一方前記外気OAの他の一部は,減湿ロータ12の減湿部12aにおいて減湿されるが,前記したように約200℃の空気によって再生されているため,減湿後の空気は90℃以上の高温となっているが,冷却コイル16と熱交換することで,例えば37℃まで降温される。また絶対湿度は3g/kg(DA)程度になっている。そしてその程度にまで減湿,降温された後,蒸発冷却器17を通過して蒸発冷却処理され,給気SAとして室Rに供給されるのである。以上の運転例における空気の状態を図2の空気線図上に示した。図2における符号(a)〜(e)は,各々図1のシステム系統上における同一符号で示される地点での空気を示している。
【0024】
一方,前記冷却コイル16において熱交換されて昇温した冷却水は,水−水熱交換器23において給湯用の原水と熱交換され,降温された後,再び冷却塔21へと戻されて冷却処理に付される。また水−水熱交換器23において熱交換された給湯用の原水は,既述のように給排水設備25へと送られて,建物Bの給湯用に使用されるのである。
【0025】
したがって,前記実施の形態にかかるデシカント空調システムでは高い温度の排熱を利用し,かつ減湿量が多く取れるため,減湿後の空気が高温になっているが,当該高温の空気からの排熱を冷却コイル16,水−水熱交換器23で回収することで,給湯などに用いる温水として利用でき,コージェネレーションとしての総合効率は確保されている。
【0026】
発明者らの知見では,前記システムにおけるCOP(成績係数)は0.5程度と試算され,冷房のCOPとしては少し低い値となる。しかし,処理空気が90℃以上になっているため,冷却水が85℃以上の温水となり,この温水から水−水熱交換器23を介して熱回収することで,給湯に用いる水,前記したように例えば40℃の水を75℃程度まで昇温させることが可能となっている。給湯に用いることの出来る熱量は排気EXとして出てきた熱量の半分程度の熱量となる。すなわち発電用ガスタービン1で発電を行い,そのときの発電効率は約25%となる。またそのとき高温の排気EXが,入力(燃料ガス熱量)の50%程度が出てくる。一方減湿後の外気OAは前記したように高温になっているため冷却塔21からの冷却水で冷却しており,冷却分だけ冷房となる。一方冷却水の冷却の一部が給湯負荷に用いられている。
【0027】
したがって,冷房,給湯それぞれ,排気EXの熱量の50%ずつ程度の熱回収となっている。すなわち冷房負荷として入力の25%,給湯負荷として25%の効率となっている。そして全体としては,入力に対して,電力25%,冷房25%,給湯25%となる。冷房に関していえば,前記したように,外気を3g/kg(DA)程度まで減湿でき,給湯に関していえば,40℃の水を75℃程度まで上昇させることができる。
【0028】
以上のように,本実施の形態では,排気EXからではなく減湿後の空気から熱回収することで温水を作り給湯に用いるようにしているので,総合効率としては従来とほとんど変わらず,しかもかなり低いレベルまで外気を減湿することができる。このようなレベルの減湿は,従来のデシカント空調機としては不可能な値である。
【0029】
次に第2の実施の形態について図3に基づいて説明する。この第2の実施の形態は,第1の実施の形態におけるデシカント空調機11の構成を変えたものである。なお第1の実施の形態にかかるデシカント空調システムにおける同一の装置等については同一の符号を用いることで詳細な説明は省略する。
【0030】
この第2の実施の形態にかかるデシカント空調システムで採用したデシカント空調機31においては,減湿ロータ12の減湿部12aによって減湿された後の空気が,第1の水−熱交換器としての温水コイル32において給湯用の原水(例えば40℃)と熱交換された後,さらに第2の水−熱交換器としての冷却コイル33において冷却塔21からポンプ34によって送られてくる冷却水と熱交換された後,給気SAとして室Rに供給されるようになっている。
【0031】
すなわち温水コイル32においては,40℃の原水と熱交換され,減湿処理された空気は降温し,その後さらに冷却コイル33によってさらに降温した後,給気SAとして室Rにそのまま供給されるようになっている。
【0032】
一方温水コイル32において降温の減湿後の空気と熱交換されて昇温した原水は,ポンプ35によって建物Bの機械室MRに設置されている温水器25へと送られる。また冷却コイル33において高温の空気と熱交換されて昇温した冷却水は,冷却塔21へと戻され,冷却処理に付されるようになっている。
【0033】
前記第2の実施の形態にかかるデシカント空調システムの主要部は以上のように構成されており,前記第1の実施の形態と同様,発電用ガスタービン1の高い温度の排気を直接利用して,減湿ロータ12における再生能力を向上させ,もって低湿度の給気SAを室Rに供給することができる。また高温の空気からの排熱は,温水コイル32で回収して給湯に使用しているので,コージェネレーションとしての総合効率は確保されている。
【0034】
またこの第2の実施の形態では,前記第1の実施の形態のように蒸発冷却せずにそのまま室Rに供給するようにしている。したがって,室Rでは極めて低湿度の空調空気を供給することができ,フィルタ製造や食品工場など,低湿度雰囲気を必要とする室Rの空調用に適している。なお人が活動する区域に給気SAを供給する場合には,第1の実施の形態と同様,一旦加湿冷却処理してから室Rに供給すればよい。
【0035】
さらに第2の実施の形態にかかるデシカント空調システムにおいては,温水コイル32と,冷却コイル33とを二段にして使用しているので,コイル列数を小さくすることが可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば,発電用ガスタービンとデシカント空調機とを組み合わせた従来のシステムとを比較すると,デシカント空調機の減湿能力が飛躍的に向上し,より低湿度の空気を得ることができる。またガスタービンからの排気の温度が高温すぎる場合にも,外気と混合することで適切な再生温度にまで降温させることができるので,各種の発電用ガスタービンを使用できる。またそのように降温用に使用する外気をデシカント空調機の減湿ロータの減湿部で処理するために導入した外気の一部を用いることで,ダクト配管やシステム全体が簡素化される。
【0037】
前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と水とを水−空気熱交換器で熱交換することで,その後の空調用負荷に対しても適切に対処することができる。また前記水−空気熱交換器での熱交換によって昇温した水を給湯に使用することで,システム全体としてエネルギを有効に利用することができ,総合効率としては従来とほとんど変わらないシステムを構築することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるデシカント空調システムの構成の概略を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるデシカント空調システムの運転例における空気状態の変化を示す空気線図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるデシカント空調システムの構成の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 発電用ガスタービン
11 デシカント空調機
12 減湿ロータ
12a 減湿部
12b 再生部
16 冷却コイル
17 蒸発冷却器
21 冷却塔
23 水−水熱交換器
B 建物
R 室
OA 外気
SA 給気
EA 排気
EX 排気
Claims (7)
- 発電用ガスタービンと,乾燥剤を有する減湿ロータを備えたデシカント空調機とを有し,
前記発電用ガスタービンの排気を前記デシカント空調機の減湿ロータの再生部に導入するようにし,
さらに水−空気熱交換器を備え,当該水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行い,
前記水−空気熱交換器での熱交換によって昇温した水は,給湯用に使用するようにしたことを特徴とする,デシカント空調システム。 - 前記発電用ガスタービンの排気を前記デシカント空調機の減湿ロータの再生部に導入するにあたり,外気と混合して導入するようにしたことを特徴とする,請求項1に記載のデシカント空調システム。
- 外気と混合して導入する際の当該外気は,前記デシカント空調機の減湿ロータの減湿部で処理するために取り入れた外気の一部であることを特徴とする,請求項2に記載のデシカント空調システム。
- 前記水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行った後の空気を,加湿して空調用に使用するようにしたことを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかに記載のデシカント空調システム。
- 前記水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行った後の空気を,加湿せずに空調用に使用するようにしたことを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかに記載のデシカント空調システム。
- 発電用ガスタービンと,乾燥剤を有する減湿ロータを備えたデシカント空調機とを有し,
前記発電用ガスタービンの排気を前記デシカント空調機の減湿ロータの再生部に導入するようにし,
さらに水−空気熱交換器を備え,当該水−空気熱交換器によって前記減湿ロータの減湿部を通過した空気と,水との間で熱交換を行い,
さらに水−水熱交換器と冷却塔とを備え,前記水−空気熱交換器に通水される水は冷却塔によって冷却された後の冷却水であり,前記水−空気熱交換器での熱交換された後の冷却水を,前記水−水熱交換器に送って給湯用の原水との間で熱交換を行い,前記水−水熱交換器での熱交換後の冷却水は冷却塔に戻して冷却するようにし,前記水−水熱交換器での熱交換後の原水は給湯用に使用するようにしたことを特徴とする,デシカント空調システム。 - さらに前記水−空気熱交換器の後段側に配置される他の水−空気熱交換器と冷却塔とを備え,当該他の水−空気熱交換器に通水される水は前記冷却塔によって冷却された後の冷却水であり,前記水−空気熱交換器で熱交換された空気を直ちに空調用には使用せずさらに当該他の水−空気熱交換器で前記冷却水と熱交換を行い,
当該他の水−空気熱交換器での熱交換後の空気を空調用に使用するようにし,
当該他の水−空気熱交換器での熱交換後の冷却水は冷却塔に戻して冷却するようにしたことを特徴とする,請求項1に記載のデシカント空調システム。
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Publications (2)
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