JP4641490B2 - 蓄熱式熱供給装置 - Google Patents
蓄熱式熱供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4641490B2 JP4641490B2 JP2005323226A JP2005323226A JP4641490B2 JP 4641490 B2 JP4641490 B2 JP 4641490B2 JP 2005323226 A JP2005323226 A JP 2005323226A JP 2005323226 A JP2005323226 A JP 2005323226A JP 4641490 B2 JP4641490 B2 JP 4641490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- supply
- exchange medium
- storage container
- heat storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Landscapes
- Central Heating Systems (AREA)
Description
熱を貯蔵する装置として、蓄熱体の融解潜熱を利用する蓄熱装置が知られている(特許文献1参照)。この蓄熱装置の貯蔵容器にはエリスリトール等の蓄熱体と蓄熱体よりも比重が小さい油とが収容されている。蓄熱した状態にある蓄熱体は融解状態にあるため、蓄熱体より比重の小さな油とは混合することなく、上下に分離して収容される。貯蔵容器には、油のみが循環するための入口と出口のパイプが配設され、それぞれ熱交換器に接続されている。一方のパイプから油を熱交換器に取込み、熱供給し、その熱供給された油をもう一方のパイプから蓄熱体内に送り込んでいる。送り込まれた油は比重が小さいため、蓄熱体内を上部の油まで上昇する。上昇する間に、蓄熱体と油との直接接触により、熱交換される。以上の動作を繰り返すことで、蓄熱体に蓄熱されるようになっている。
また、蓄熱体に蓄熱された熱を回収する場合は、熱供給されていない油を蓄熱体内に配置されたパイプから送り込む。そして、蓄熱体内を上昇する間に、蓄熱体と油との直接接触により、蓄熱された熱が上昇する油に供給される。この熱供給された油から熱交換器において熱を回収することで蓄熱した熱を利用することができる。以上の動作を繰り返すことで、蓄熱体に蓄熱された熱を回収することができる。
特許文献1では、蓄熱開始時においては、固体である蓄熱体を加熱して融解するまで蓄熱体内に熱供給された熱交換媒体を送り込むことができず、蓄熱に多大な時間を費やしてしまう問題を解決している。具体的には、熱交換媒体を貯蔵容器内に送り込むためのパイプに設けられた複数の排出孔のうち少なくとも一つは蓄熱体と分離した状態で収容されている熱交換媒体が存在する位置に形成する。これにより、蓄熱体内に熱交換媒体を送り込むことができない場合においても、熱供給された熱交換媒体を貯蔵容器内に送り込むことが可能となり、蓄熱時間の短縮を図っている。
図2は、本発明の第1実施形態に係る蓄熱式熱供給装置を含む熱供給システムの概略図であり、蓄熱式熱供給装置に蓄えられた熱を回収し、外部機器で利用する場合について説明する図である。図2(a)は、図2(b)における貯蔵容器2の水平方向X断面矢視図であり、熱交換媒体5の供給部の区画を示す。図2(b)は、図2(a)において一点鎖線Yで示す貯蔵容器2の垂直方向断面図を示す。
次に、本発明の第2実施形態に係る蓄熱式熱供給装置について説明する。本実施形態に係る蓄熱式熱供給装置1は、熱貯蔵容器2内に温度センサーA1、A2、B1〜B4が設置されており、三方弁11の代わりに、各温度センサーの検出結果に基づいて制御部20により制御される流量調節バルブ21を備えている点に関して、第1実施形態に係る蓄熱式熱供給装置と相違する。以下の説明において、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
また、図8に、従来の蓄熱式熱供給装置における、本実施形態での温度センサーA1、A2による温度測定位置に対応する位置において測定された温度の平均値である第1ブロック平均温度Ta'(図中A'の実線で示す)および温度センサーB1〜B4による温度測定位置に対応する位置において測定された温度の平均値である第2ブロック平均温度Tb'(図中B'の実線で示す)と、熱回収時間との関係を示す。
図7、図8においてT1は熱回収前のエリスリトール6の温度であり、T2はエリスリトール6の融点(118度)である。また、図中Cの点線はエリスリトール全体が水平方向に均一に熱回収された場合の理想的な温度変化を示したものである。
図8より、従来の蓄熱式熱供給装置においては、第2ブロック平均温度Tb'は、時間a以降、融点温度T2から降下している。一方、第1ブロック平均温度Ta'は時間a以降も、時間bまでは融点温度T2付近の温度に維持されている。このことから、第2供給ブロック4上方におけるエリスリトール6は、時間aにおいて第1供給ブロック3の上方におけるエリスリトール6よりも先に固化が終了していることがわかり、それぞれの位置における熱の取出量に差があるといえる。これに対して、本実施形態に係る蓄熱式熱供給装置1においては、図7に示すように、第1ブロック平均温度Taの変化と第2ブロック平均温度Tbの変化との差は少ない。この場合、エリスリトール6内では、第1供給ブロック3上方と第2供給ブロック4上方とで温度差が小さく、凝固ムラが少なくなっていると考えられる。
したがって、図6に示すように、熱蓄熱容器2内に複数の温度センサーを設置して、その検出結果に基づいて、各供給ブロック3、4からの供給流量を制御する制御器20を備えることで、熱回収中に変化し続けるエリスリトール6の内部状態に随時対応して、各供給ブロック3,4からの供給流量を制御することができ、効率よく熱回収が可能である。
次に、本発明の第3実施形態に係る蓄熱式熱供給装置について説明する。蓄熱式熱供給装置の大型化に伴い、貯蔵容器の水平方向の断面積が拡大した場合においては、供給ブロックの数を増加して供給流量を調節することが可能である。
図10は、本発明の第3実施形態に係る蓄熱式熱供給装置を含む熱供給システムの概略図であり、蓄熱式熱供給装置に蓄えられた熱を回収し、外部機器で利用する場合について説明する図である。図10(a)は、図10(b)における貯蔵容器2の水平方向X断面矢視図であり、熱交換媒体5の供給部の区画を示す。図10(b)は、図7(a)において一点鎖線Yで示す貯蔵容器2の垂直方向断面図を示す。
2 熱貯蔵容器(貯蔵容器)
3 第1供給ブロック
4 第2供給ブロック
5 油(熱交換媒体)
6 エリスリトール(蓄熱体)
8 主供給管
9 第1供給管
10 第2供給管
11 三方弁(流量調節手段)
12 排出管(排出経路)
15 ポンプ
40b 熱交換器
70a 外部機器
Claims (4)
- 固体と液体との状態変化により蓄熱する蓄熱体と、前記蓄熱体に直接接触することにより熱交換し、前記蓄熱体よりも比重が小さく、前記蓄熱体と反応しない熱交換媒体とを収容する貯蔵容器と、
前記熱交換媒体を前記貯蔵容器内に供給する供給経路と、
前記貯蔵容器内に収容された前記熱交換媒体を前記貯蔵容器の外部に排出する排出経路とを備える蓄熱式熱供給装置において、
前記貯蔵容器内の下部に設けられ、前記供給経路を介して供給される前記熱交換媒体をそれぞれ前記蓄熱体内に供給する複数の箱形の供給ブロックと、
前記供給経路に設けられ、前記複数の箱形の供給ブロックにおける少なくとも一つの供給ブロックに対する前記熱交換媒体の供給流量を調節可能な流量調節手段と、
を備え、
前記複数の箱形の供給ブロックは、前記貯蔵容器内の下部全体が区画枠で分割されることで相互に隙間なく形成されたものであって、その上面に複数の供給孔が設けられていることを特徴とする蓄熱式熱供給装置。 - 前記供給経路は、前記複数の箱形の供給ブロックのそれぞれに前記熱交換媒体を供給する複数の分岐経路を備え、
前記流量調節手段は、前記複数の分岐経路のうちの少なくとも一つの分岐経路における 前記熱交換媒体の供給流量を調節可能であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱式熱供給装置。 - 前記複数の箱形の供給ブロックには、前記貯蔵容器の水平方向中心部に配置されている中心供給部と、この中心供給部の周囲を囲むように配置されている外周側供給部とが含まれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄熱式熱供給装置。
- 前記貯蔵容器内において、前記複数の箱形の供給ブロックにそれぞれ対応するように、当該各供給ブロックの上方に相互に異なる高さで上下に設置された複数の温度センサーと、
前記各温度センサーの検出結果に基づいて、前記供給ブロックから供給される前記熱交換媒体の供給流量を変更するように前記流量調節手段を制御する制御部と、
を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の蓄熱式熱供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005323226A JP4641490B2 (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 蓄熱式熱供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005323226A JP4641490B2 (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 蓄熱式熱供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007132534A JP2007132534A (ja) | 2007-05-31 |
JP4641490B2 true JP4641490B2 (ja) | 2011-03-02 |
Family
ID=38154347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005323226A Expired - Fee Related JP4641490B2 (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 蓄熱式熱供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4641490B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101855508B (zh) | 2007-11-13 | 2012-05-30 | 松下电器产业株式会社 | 化学储热装置 |
JP5009833B2 (ja) * | 2008-02-25 | 2012-08-22 | 三機工業株式会社 | 蓄熱装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04268194A (ja) * | 1991-02-21 | 1992-09-24 | Toshiba Corp | 熱エネルギーの輸送方法 |
JPH1183090A (ja) * | 1997-07-08 | 1999-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | 氷蓄熱システム |
JP2005188916A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-07-14 | Kobe Steel Ltd | 熱貯蔵ユニット |
-
2005
- 2005-11-08 JP JP2005323226A patent/JP4641490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04268194A (ja) * | 1991-02-21 | 1992-09-24 | Toshiba Corp | 熱エネルギーの輸送方法 |
JPH1183090A (ja) * | 1997-07-08 | 1999-03-26 | Mitsubishi Electric Corp | 氷蓄熱システム |
JP2005188916A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-07-14 | Kobe Steel Ltd | 熱貯蔵ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007132534A (ja) | 2007-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4469208B2 (ja) | 熱貯蔵ユニット | |
CN101903121B (zh) | 用于在阳极铸造设备中铸造金属阳极的装置 | |
JP4641490B2 (ja) | 蓄熱式熱供給装置 | |
JP2008534414A (ja) | 非鉄金属材料の結晶化の為の装置及び方法 | |
JP2021127510A (ja) | 粒鉄製造装置 | |
JP6437764B2 (ja) | インク温調装置及びインク温調装置を備えたインクジェット印刷装置 | |
JP2010235323A (ja) | スラグの熱エネルギー回収方法 | |
KR102227825B1 (ko) | 현열 회수 설비 및 현열 회수 방법 | |
JP6306864B2 (ja) | スラグ水砕水のpH調整方法及びその設備 | |
CN108300823A (zh) | 一种熔渣流输送装置及熔渣粒化取热系统 | |
JP7435540B2 (ja) | 粒銑製造装置および粒銑製造方法 | |
JP2008157578A (ja) | 蓄熱システム及び蓄熱装置 | |
KR101208577B1 (ko) | 냉각 모듈 및 이를 포함하는 냉각 시스템 | |
JP4955448B2 (ja) | 被処理物の処理装置 | |
TW445297B (en) | Cooled basket for steel plants | |
JP6869306B2 (ja) | 熱媒体利用機器への熱媒体供給方法及び熱媒体利用設備 | |
JP4327124B2 (ja) | 溶融メタル出湯時の安全対策システム | |
JP7232313B2 (ja) | 平らな金属製品の冷却を制御する方法 | |
JP7042850B2 (ja) | カセット型のドロップアウトボックス、燃焼室、ダクトおよび電気アーク炉の上部シェルシステム | |
JP5908877B2 (ja) | 熱利用方法 | |
JP3701868B2 (ja) | 流体供給装置 | |
JP2009204203A (ja) | コージェネレーションシステム | |
JP2008180428A (ja) | 熱貯蔵器 | |
JP2008190747A (ja) | 蓄熱装置 | |
KR102497576B1 (ko) | 압연강재의 냉각장치 및 냉각방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100610 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4641490 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |