JP4640258B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ内の吸気量の算出手段を備えた内燃機関に関する。
内燃機関のシリンダ内の吸気量を検出する装置として、シリンダ内圧、シリンダ容積、シリンダ内温度、シリンダ内残留ガス率に基づいて吸気量を算出する吸気量検出装置がある(特許文献1を参照)。
また、クランクケース内のブローバイガスを吸気通路に放出するベンチレーション装置を備える内燃機関において、クランクケースの内圧に対応する特性値に基づいて吸気通路における空気の脈動に起因する誤差を補正する吸気量検出装置がある(特許文献2を参照)。さらに、吸気ポート圧力とシリンダ内圧力とに基づいてシリンダ内吸気量を推定する吸気量推定装置がある(特許文献3を参照)。
特開平11−166447号公報 特開平10−103147号公報 特開2004−278359号公報
シリンダ内の吸気量は、内燃機関の制御において重要なパラメータであるため、従来より、シリンダ内の吸気量を算出する装置を備えた内燃機関がある。ここで、算出された吸気量と、実際に燃焼に使用される吸気量との間に誤差を生じさせる要因として、圧縮行程において燃焼室内からクランクケース側へ漏出する吸気(以下、「漏出吸気」とする)が挙げられる。
しかし、従来の吸気量算出装置では、この漏出吸気量を加味していないため、実際に燃焼に使用される吸気量が正確に得られておらず、結果として、算出された吸気量に基づいた吸気量、燃料噴射量等の精密な制御に問題が残る。
本発明は、上記した問題に鑑み、圧縮行程における漏出吸気量を得、併せて燃焼に使用される正確な吸気量を得ることを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、圧縮行程において吸気の漏出がなかったと仮定した場合の仮定圧縮時内圧を算出し、実際に計測された燃焼室内圧と比較することで、圧縮行程における漏出吸気量の算出を可能にし、併せて燃焼に使用される圧縮吸気量の算出を可能にした。
詳細には、本発明は、内燃機関のシリンダに設けられ、燃焼室内圧を計測する内圧センサと、ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室内圧である吸気時内圧と、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室内圧である圧縮時内圧と、を前記内圧センサによって計測する内圧計測手段と、前記吸気時内圧下に置かれている、ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室内の吸気を、ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室容積である吸気時容積から、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室容積である圧縮時容積まで断熱圧縮すると仮定した場合の仮定圧縮時内圧を算出する仮定圧縮時内圧算出手段と、前記圧縮時内圧及び前記仮定圧縮時内圧を基に、圧縮行程における燃焼室からの漏出吸気量を算出する漏出吸気量算出手段と、前記漏出吸気量に基づいて、ピスト
ンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室内の吸気量である圧縮吸気量を算出する圧縮吸気量算出手段と、を備えることを特徴とする内燃機関である。
ここで、内圧計測手段によって計測される圧縮時内圧は、吸気の漏出が発生する場合、その発生後の実際の内圧である。
これに対し、仮定圧縮時内圧算出手段で算出される仮定圧縮時内圧は、吸気行程の下死点から圧縮行程の上死点までピストンが移動する過程で、吸気の漏出が発生しないと仮定した場合の内圧である。
即ち、前記圧縮時内圧と、前記仮定圧縮時内圧との間に生じる差は、圧縮行程においてシリンダ内の吸気の漏出が発生したことに起因する内圧の差である。そこで、漏出吸気量算出手段は、前記圧縮時内圧と、前記仮定圧縮時内圧と、に基づいて、実際に吸気行程の下死点から圧縮行程の上死点までピストンが移動する過程で漏出した吸気の量を算出する。
本発明に拠れば、シリンダの漏出吸気の量を正確に得ることが可能となり、併せて、圧縮時の吸気の量を正確に得ることが可能となる。このため、シリンダ毎に正確な圧縮吸気量に基づいた吸気量、燃料噴射量等の制御を行い、内燃機関全体の性能を引き出すことが可能となる。
なお、本発明は、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、該内燃機関に供給される供給吸気量を計測するエアフローメータを更に備え、前記圧縮吸気量算出手段は、前記エアフローメータによって計測された供給吸気量をシリンダ数で割ることで算出された平均供給吸気量と、前記漏出吸気量と、に基づいて、前記圧縮吸気量を算出すること、を特徴としてもよい。
本発明は、前記内燃機関の吸気通路に設けられ、該内燃機関に供給される吸気の温度を計測する温度センサと、吸気行程における吸気温度を前記温度センサによって計測する吸気温度計測手段と、圧縮行程における燃焼室からの吸気の漏出がなかったと仮定した場合の吸気が、前記圧縮時内圧下に置かれたと仮定した場合の仮定体積を、前記平均供給吸気量、前記漏出吸気量及び前記圧縮時容積を基に算出する仮定体積算出手段と、前記圧縮時内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記仮定体積から、前記吸気時容積まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧を算出する仮定吸気時内圧算出手段と、前記仮定吸気時内圧、前記吸気時容積及び前記吸気温度を基に、シリンダの個別供給吸気量を算出する個別供給吸気量算出手段と、を更に備え、前記圧縮吸気量算出手段は、前記個別供給吸気量算出手段によって算出された個別供給吸気量と、前記漏出吸気量と、に基づいて、前記圧縮吸気量を算出すること、を特徴としてもよい。
圧縮時内圧の方が内圧が高いため、吸気時内圧に比べて内圧センサによる計測誤差が小さい。このことから本発明では、圧縮時内圧に基づいて漏出が発生する前の仮定吸気時内圧を算出し、ここからシリンダの個別供給吸気量を算出することとしている。
仮定体積算出手段は、圧縮行程における燃焼室からの吸気の漏出がなかったと仮定した場合の吸気が、前記圧縮時内圧下に置かれたと仮定した場合の仮定体積を、漏出が発生したときの吸気量と漏出が発生していないときの吸気量に基づいて比例計算するものである。ここで、漏出が発生したときの吸気量は、前記平均供給吸気量と前記漏出吸気量に基づいて算出される。また、漏出が発生していないときの吸気量として、前記平均供給吸気量が使用される。
仮定体積算出手段によって仮定体積が算出された後、仮定吸気時内圧算出手段によって仮定吸気時内圧が算出され、この算出結果を基に個別供給吸気量算出手段によってシリンダの個別供給吸気量が算出される。ここで算出された個別供給吸気量は、計測された圧縮時内圧が反映されており、エアフローメータによる計測値をシリンダ数で割ることで算出された平均供給吸気量よりも正確である。
このため、本発明に拠れば、最終的に算出される圧縮吸気量の正確さが向上する。このため、吸気量、燃料噴射量等をより精密に制御することが可能となる。
なお、本発明において、前記仮定吸気時内圧算出手段は、前記圧縮時内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記仮定体積から、前記圧縮時容積まで断熱圧縮させたと仮定した場合の燃焼室内圧を算出し、この算出された燃焼室内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記圧縮時容積から、前記吸気時容積まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧を算出すること、を特徴としてもよい。
また、本発明は、前記内燃機関のクランク角を計測するクランク角計測手段と、前記クランク角計測手段によって計測された所定のクランク角毎に、対応する燃焼室内圧を前記内圧センサによって計測するクランク角対応内圧計測手段と、前記クランク角対応内圧計測手段によって計測されたクランク角毎の燃焼室内圧のうち、内圧が最高となるときのクランク角である最高内圧クランク角を算出する最高内圧クランク角算出手段と、を更に備え、前記内圧計測手段は、クランク角が前記最高内圧クランク角にあるときを、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときとして、前記圧縮時内圧を計測すること、を特徴としてもよい。
圧縮時内圧を計測するタイミングとして、クランク角に基づいて計測を行う方法が考えられるが、クランク角と上死点の関係は、製造時の誤差や、経年変化による誤差によって、ずれが発生する場合がある。本発明では、燃焼室内圧が最高となるタイミングをピストンが上死点にあるタイミングとして使用することで、上記した製造誤差又は経年誤差に拘らず、正確にピストンが上死点にあるときの燃焼室内圧である圧縮時内圧を計測し、この計測結果に基づいて漏出吸気量や圧縮吸気量を算出することとしたものである。
なお、算出された上死点のタイミングに基づいて更に下死点のタイミングを算出し、ピストンが下死点にあるときの燃焼室内圧である吸気時内圧を計測してもよい。
本発明に拠れば、計測される圧縮時内圧及び吸気時内圧の精度が向上するため、結果として算出される漏出吸気量及び圧縮吸気量の正確さが向上する。このため、吸気量、燃料噴射量等をより精密に制御することが可能となる。
本発明によって、圧縮行程における漏出吸気量を得、併せて燃焼に使用される正確な吸気量を得ることが可能となる。
本発明に係る内燃機関の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
はじめに、図1及び図2を用いて本実施例における内燃機関の構成を説明する。
図1は、本発明の内燃機関1およびその制御系統の概略構成を表す図である。
内燃機関1は、4つのシリンダ2(以下、各シリンダを図1の左側から#1、#2、#3、#4の識別番号で表す)を有しており、車両駆動用のエンジンである。そして、各シリンダ2の吸気ポート3(以下、各吸気ポートをシリンダの識別番号と同様に、#1、#2、#3、#4で表す)に燃料を噴射する燃料噴射弁4(以下、各燃料噴射弁をシリンダの識別番号と同様に、#1、#2、#3、#4で表す)を備えている。また、各シリンダ2には、吸気の点火を行う点火プラグ5(以下、各点火プラグをシリンダの識別番号と同様に、#1、#2、#3、#4で表す)が設けられている。
次に、内燃機関1には吸気枝管6が接続されており、吸気枝管6の各枝管は、吸気ポート3を介してシリンダ2の燃焼室27と連通している。更に、吸気枝管6は吸気管7に接続され、吸気管7の途中には、吸気管7を流れる吸入空気の流量を調整する吸気絞り弁8が設けられている。そして、吸気絞り弁8はアクチュエータ9によって駆動されることで、その開度が調整される。また、吸気管7の開口端には、エアフローメータ93が設けられている。
一方、内燃機関1には排気枝管10が接続され、排気枝管10の各枝管が排気ポート11を介してシリンダ2の燃焼室27と連通している。更に、排気枝管10は、排気管12と接続され、この排気管12は、下流にてマフラー(図示略)に接続されている。排気管12の途中には、内燃機関1から排出される排気中のNOxを吸蔵、還元して排気中のNOx浄化を行うNOx触媒13が設けられている。
図2は、図1に示した内燃機関1の各シリンダ2の概略構成を表す図である。シリンダブロック20の下部には、クランクケース21が設けられている。クランクケース21には、クランクシャフト22が収納され、クランクシャフト22の角度を検出するクランクポジションセンサ91が設置されている。そして、内燃機関1のクランクシャフト22にコンロッド23を介して連結されたピストン24が、シリンダ2内で往復運動を行う。
シリンダブロック20の上部には、シリンダヘッド25が設けられている。シリンダブロック20のシリンダ内壁26と、ピストン24の上面と、シリンダヘッド25の下面とは、燃焼室27を形成しており、燃焼室27の容積は、ピストン24の上下に伴って変化する。また、シリンダヘッド25には、吸気温度センサ94及び内圧センサ95が設けられている。
また、内燃機関1には、内燃機関の各構成要素を制御するための電子制御ユニット(以下、「ECU」という)90が併設されている(図1及び図2を参照)。このECU90は、CPUの他、後述する各種のプログラム及びマップを記憶するROM、RAM等を備えており、内燃機関1の運転条件や運転者の要求等に応じて各構成要素を制御する。
ここで、点火プラグ5、燃料噴射弁4および吸気絞り弁8を駆動するアクチュエータ9は、ECU90からの制御信号によって動作を行う。更に、ECU90は、それぞれクランクポジションセンサ91、アクセル開度センサ92、エアフローメータ93、吸気温度センサ94、内圧センサ95と電気的に接続され、各センサからの出力された信号に基づいて内燃機関1のクランクシャフト22の回転角および機関回転速度、アクセル開度、吸気量、吸気温度、燃焼室内圧を計測する。
上述した内燃機関1においては、空燃比が低くなることによって発生するスモークの防止や、シリンダの内圧に対する強度を考慮した、吸気量、燃料噴射量等の制御が必要となる。このとき、シリンダ毎の漏出吸気量や圧縮吸気量が不明であると、特定のシリンダに合わせて全てのシリンダの吸気量、燃料噴射量等を一律に制御することとなり、結果とし
て内燃機関全体の性能を特定のシリンダに合わせて制限することとなってしまう。
このため、本実施例では、以下に示す処理を行うことによって、シリンダ毎に漏出吸気量及び圧縮吸気量を算出し、シリンダ毎の吸気量、燃料噴射量等の制御に反映出来るようにする。
図3は、本実施例における圧縮吸気量算出処理の流れの概略を示したフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、プログラムをECU90が解釈及び実行することで行われ、所定時間毎に実行される。また、以下の各処理の処理単位及び処理順序は、本実施例に示されている処理単位、処理順序に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。また、本フローチャートに示された処理は、シリンダ#1からシリンダ#4までのシリンダ毎に実行される処理である。
なお、本処理中に使用される吸気時容積V1及び圧縮時容積V2は、予めRAM又はROMに保存されている。但し、予め算出することとしたのは本実施例における一例であり、本処理が行われる度に吸気時容積V1及び圧縮時容積V2を算出することとしてもよい。
S101では、吸気温度T1が計測される。ECU90は、吸気温度センサ94から出力された吸気温度の計測値の入力を受け付け、吸気温度T1としてRAMに保存する。その後、処理はS102へ進む。
S102では、平均供給吸気量Maが算出される。ECU90は、エアフローメータ93より出力された計測値の入力を受け付け、吸気行程がシリンダ#1からシリンダ#4まで一巡する間の内燃機関1全体における供給吸気量Gaをシリンダ数(本実施例では4)で割った値を、平均供給吸気量MaとしてRAMに保存する。平均供給吸気量Maはシリンダ#1から#4までの全てのシリンダについて同一の値となる。その後、処理はS103へ進む。
S103では、吸気時内圧P1が計測される。ECU90は、内圧センサ95から出力された内圧の計測値の入力を受け付け、このうち、ピストン24が吸気行程の下死点にあるときに計測された計測値を、吸気時内圧P1として保存する。その後、処理はS104へ進む。
S104では、圧縮時内圧P2が計測される。ECU90は、内圧センサ95から出力された内圧の計測値の入力を受け付け、このうち、ピストン24が圧縮行程の上死点にあるときに計測された計測値を、圧縮時内圧P2としてRAMに保存する。その後、処理はS105へ進む。
S105では、吸気時内圧P1下に置かれている、ピストン24が吸気行程の下死点にあるときの燃焼室27内の吸気を、前記吸気時容積V1から前記圧縮時容積V2まで断熱圧縮すると仮定した場合の仮定圧縮時内圧P2tが算出される。ECU90は、仮定圧縮時内圧P2tを、以下の式を用いて算出し、RAMに保存する。このとき、kは比熱比である。
P2t・V2k = P1・V1k
即ち、ここで算出された仮定圧縮時内圧P2tは、吸気行程の下死点から圧縮行程の上死点までピストン24が移動する過程で、吸気の漏出が発生しないと仮定した場合の圧力とみなされる。その後、処理はS106へ進む。
S106では、漏出吸気量Mbが算出される。ECU90は、圧縮時内圧P2及び仮定
圧縮時内圧P2tを基に、実際に吸気行程の下死点から圧縮行程の上死点までピストン24が移動する過程で漏出した吸気の量Mbを、以下の式を用いて算出する。ここで、燃焼室27内の吸気の温度として、S101で計測された吸気温度T1を使用する。Rは気体定数である。
Mb = (P2t−P2)・V/(R・T1)
なお、ECU90は、RAM又はROM上に予め用意された以下の関係を示したマップを参照することで、漏出吸気量Mbを算出してもよい。
Mb = f(P2,P2t)
算出された漏出吸気量MbはRAMに保存され、その後、処理はS107へ進む。
S107では、圧縮吸気量Macが算出される。ECU90は、以下の式を用いて、圧縮時に燃焼室27に残っている吸気の量である圧縮吸気量Macを算出し、算出結果をRAMに保存する。
Mac = Ma−Mb
その後本フローチャートに示された処理は完了する。
本実施例に拠れば、シリンダ毎の圧縮時の吸気の量を正確に得ることが出来る。このため、シリンダ毎に正確な圧縮吸気量に基づいた吸気量、燃料噴射量等の制御を行い、内燃機関全体の性能を引き出すことが出来る。
例えば、空燃比が低くなることによって発生するスモークを防止するためには、従来、最も漏出吸気量の多いシリンダに合わせるように余裕を持たせて燃料噴射量を制限する必要があったが、本実施例に拠れば、漏出吸気量の多いシリンダについてのみ燃料噴射量を減らすことで、特定のシリンダに合わせて全体の性能を制限することなく、全シリンダについて限界まで性能を引き出すことが出来る。また、シリンダの内圧に対する強度についても、従来は製造誤差や経年誤差を見込んで燃焼室内圧を調整する必要があったが、本実施例に拠れば、各シリンダについて内圧を計測し、吸気量を算出しているため、シリンダごとに吸気量、燃料噴射量等を制御して、燃焼室内圧を調整することが可能となり、全シリンダについて限界まで性能を引き出すことが出来る。
なお、本実施例では、Macに基づいて制御される対象の例として吸気量及び燃料噴射量を挙げたが、吸気量は内燃機関1に係る制御全般に影響を及ぼすパラメータであるため、その他の処理についても、算出された圧縮吸気量Macに基づいた制御を行うこととしてもよい。
実施例1においては、圧縮吸気量Macの算出に、エアフローメータ93によって計測された内燃機関1全体についての計測値Gaをシリンダ数で割った平均供給吸気量Maが使用される。これに加え、本実施例では、実施例1と同様の構成において、圧縮時内圧P2と漏出吸気量Mbに基づいて、さらにシリンダ毎に計測された燃焼室内圧等が反映された個別供給吸気量Mを算出することで、より正確な圧縮吸気量Macを算出することとしてもよい。
図4は、本実施例における圧縮吸気量算出処理の流れの概略を示したフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、プログラムをECU90が解釈及び実行することで行われ、所定時間毎に実行される。また、以下の各処理の処理単位及び処理順序は、本実施例に示されている処理単位、処理順序に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。また、本フローチャートに示された処理は、シリンダ#1からシリンダ#4までのシリンダ毎に実行される処理である。
S201からS206までの処理は、実施例1におけるS101からS106までの処理と同様である。その後、処理はS207へ進む。
S207では、圧縮行程における燃焼室27からの吸気の漏出がなかったと仮定した場合の仮定吸気Amixが、前記圧縮時内圧P2下に置かれたと仮定した場合の仮定体積V2bが算出される。ECU90は、仮定体積V2bを、平均供給吸気量Ma、漏出吸気量Mb及び圧縮時容積V2を基に、以下の式を用いて算出する。
V2b = V2{Ma/(Ma−Mb)}
この式は、同一内圧下において吸気量を変更した場合の体積を、漏出が発生したときの吸気量(Ma−Mb)と漏出が発生していないときの吸気量Maに基づいて比例計算するものである。ECU90は算出された仮定体積V2bをRAMに保存し、その後、処理はS208へ進む。
S208では、圧縮時内圧P2下に置かれた仮定吸気Amixを、仮定体積V2bから、吸気時容積V1まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧P1cが算出される。ECU90は、仮定吸気時内圧P1cを、以下の式を用いて算出する。ここで、kは比熱比である。
P1c・V1k = P2・V2bk
なお、本処理において、圧縮時内圧P2に基づいて算出することとしているのは、圧縮時内圧の方が内圧が高いため、吸気時内圧に比べて内圧センサ95による計測誤差が小さいためである。ECU90は算出された仮定吸気時内圧P1cをRAMに保存し、その後、処理はS209へ進む。
なお、本処理において、ECU90は、仮定吸気時内圧P1cを、以下の2ステップを用いて算出することとしてもよい。即ち、ECU90は、第一ステップとして、圧縮時内圧P2下に置かれた仮定吸気Amixを、仮定体積V2bから、圧縮時容積V2まで断熱圧縮させたと仮定した場合の燃焼室内圧P2cを、以下の式を用いて算出する。
P2c・V2k = P2・V2bk
次にECU90は、第二ステップとして、この算出された燃焼室内圧P2c下に置かれた仮定吸気Amixを、圧縮時容積V2から、吸気時容積V1まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧P1cを、以下の式を用いて算出する。
P1c・V1k = P2c・V2k
S209では、シリンダ毎に計測された燃焼室内圧等が反映されたシリンダ毎の供給吸気量である個別供給吸気量Mが算出される。ECU90は、以下の式を用いて、個別供給吸気量Mを算出する。ここで、燃焼室27内の吸気の温度として、S201で計測された吸気温度T1を使用する。Rは気体定数である。
M = (P1c・V1)/(R・T1)
ECU90は算出された個別供給吸気量MをRAMに保存し、その後、処理はS210へ進む。
S210では、圧縮吸気量Macが算出される。ECU90は、以下の式を用いて圧縮吸気量Macを算出し、算出結果をRAMに保存する。
Mac = M−Mb
このMacの値が、圧縮時に燃焼室27にある吸気の量である。その後本フローチャートに示された処理は完了する。
本実施例に拠れば、シリンダ毎に算出される圧縮吸気量Macの正確さが向上する。このため、吸気量、燃料噴射量等をより精密に制御することが出来る。
実施例1又は実施例2と同様の構成において、さらに上下死点タイミング算出処理を行い、この算出された上死点タイミングを、燃焼室内圧を計測するタイミングに反映することによって、より正確なタイミングで計測した燃焼室内圧を得ることとしてもよい。
図5は、本実施例における上下死点タイミング算出処理の流れの概略を示したフローチャートであり、先述したS103、S104、S203及びS204における燃焼室内圧の計測処理(図3及び図4を参照)において燃焼室内圧を計測するための上死点タイミングを予め算出するための処理である。
本処理は、上死点のクランク角を、燃焼室内圧に基づいて決定する処理であるため、燃焼による内圧の変化を排除するために燃焼状態ではないときに計測することが好ましい。また、内燃機関が高回転であるときに計測したほうが、ブローバイガスや漏出吸気の影響が小さく、精度の高い計測結果が得られる。このことから、本実施例において、本フローチャートに示された処理は、ECU90が内燃機関1の減速状態を検出したときに実行される。また、本フローチャートに示された処理は、シリンダ#1からシリンダ#4までのシリンダ毎に実行される処理である。
S301では、所定のクランク角について対応する燃焼室内圧が計測される。ECU90は、クランクポジションセンサ91から出力された信号に基づいてクランク角を計測し、このクランク角に対応する燃焼室内圧を、内圧センサ95から出力された信号に基づいて計測する。この処理は、所定のクランク角ごとに行われ、ECU90は、計測した複数のクランク角及びこれに対応する燃焼室内圧をRAMに記録する。その後、処理はS302へ進む。
S302では、S301で計測されたクランク角毎の燃焼室内圧のうち、内圧が最高となるときの最高内圧クランク角CAaが算出される。ECU90は、最高内圧クランク角CAaを抽出し、RAMに保存する。その後、処理はS303へ進む。
S303では、ピストンが圧縮行程の上死点にくるタイミングである上死点タイミングDtが算出される。ECU90は、最高内圧クランク角CAaに基づいて、上死点タイミングDtを算出し、算出内容をRAMに保存する。その後、処理はS304へ進む。
S304では、ピストンが吸気行程の下死点にくるタイミングである下死点タイミングDbが算出される。ECU90は、S303において算出された上死点タイミングDtに基づいて下死点タイミングDbを算出し、算出内容をRAMに保存する。その後本フローチャートに示された処理は終了する。
上下死点タイミング算出処理が行われた後に実行される圧縮吸気量算出処理においては、圧縮時内圧P2の計測のタイミングは、算出された上死点タイミングDtに基づいて決定される(図3のS104又は図4のS204を参照)。算出された上死点タイミングDtに基づいて計測を行うことによって、ECU90は、正確にピストン24が上死点にあるときの燃焼室内圧を計測することが出来る。
同様に、上下死点タイミング算出処理が行われた後に実行される圧縮吸気量算出処理においては、吸気時内圧P1の計測のタイミングは、算出された下死点タイミングDbに基づいて決定される(図3のS103又は図4のS203を参照)。算出された下死点タイミングDbに基づいて計測を行うことによって、ECU90は、正確にピストン24が下死点にあるときの燃焼室内圧を計測することが出来る。
本実施例に拠れば、シリンダ毎に計測される圧縮時内圧P2及び吸気時内圧P1の精度が向上するため、結果としてシリンダ毎に算出される圧縮吸気量Macの正確さが向上する。このため、吸気量、燃料噴射量等をより精密に制御することが出来る。
また、上下死点タイミング算出処理で算出した上死点タイミングDt及び下死点タイミングDbは、燃焼室27の内圧を計測するタイミングの補正以外にも、燃料噴射時期の補正等、各シリンダに係る制御時期の補正に利用出来る。燃料噴射時期の補正をシリンダ毎に行うことで、一部の漏出吸気量の多いシリンダに合わせて内燃機関1全体の性能を制限する必要がなくなり、性能を限界まで引き出したまま、NOxの排出量等を低減し、さらにスモーク発生の防止、燃費の向上等の効果が得られる。
本発明の内燃機関およびその制御系統の概略構成を表す図である。 本発明の内燃機関の各シリンダの概略構成を表す図である。 実施例1における圧縮吸気量算出処理の流れの概略を示したフローチャートである。 実施例2における圧縮吸気量算出処理の流れの概略を示したフローチャートである。 実施例3における上下死点タイミング算出処理の流れの概略を示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダ
3 吸気ポート
4 燃料噴射弁
5 点火プラグ
8 吸気絞り弁
20 シリンダブロック
21 クランクケース
22 クランクシャフト
24 ピストン
25 シリンダヘッド
90 電子制御ユニット(ECU)
91 クランクポジションセンサ
93 エアフローメータ
94 吸気温度センサ
95 内圧センサ

Claims (3)

  1. 内燃機関のシリンダに設けられ、燃焼室内圧を計測する内圧センサと、
    ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室内圧である吸気時内圧と、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室内圧である圧縮時内圧と、を前記内圧センサによって計測する内圧計測手段と、
    前記吸気時内圧下に置かれている、ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室内の吸気を、ピストンが吸気行程の下死点にあるときの燃焼室容積である吸気時容積から、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室容積である圧縮時容積まで断熱圧縮すると仮定した場合の仮定圧縮時内圧を算出する仮定圧縮時内圧算出手段と、
    前記圧縮時内圧及び前記仮定圧縮時内圧を基に、圧縮行程における燃焼室からの漏出吸気量を算出する漏出吸気量算出手段と、
    前記漏出吸気量に基づいて、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときの燃焼室内の吸気量である圧縮吸気量を算出する圧縮吸気量算出手段と、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられ、該内燃機関に供給される供給吸気量を計測するエアフローメータと、を備え、
    前記圧縮吸気量算出手段は、前記エアフローメータによって計測された供給吸気量をシリンダ数で割ることで算出された平均供給吸気量と、前記漏出吸気量と、に基づいて、前記圧縮吸気量を算出する内燃機関であって、
    前記内燃機関は、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられ、該内燃機関に供給される吸気の温度を計測する温度センサと、
    吸気行程における吸気温度を前記温度センサによって計測する吸気温度計測手段と、
    圧縮行程における燃焼室からの吸気の漏出がなかったと仮定した場合の吸気が、前記圧縮時内圧下に置かれたと仮定した場合の仮定体積を、前記平均供給吸気量、前記漏出吸気量及び前記圧縮時容積を基に算出する仮定体積算出手段と、
    前記圧縮時内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記仮定体積から、前記吸気時容積まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧を算出する仮定吸気時内圧算出手段と、
    前記仮定吸気時内圧、前記吸気時容積及び前記吸気温度を基に、シリンダの個別供給吸気量を算出する個別供給吸気量算出手段と、
    を更に備え、
    前記圧縮吸気量算出手段は、前記個別供給吸気量算出手段によって算出された個別供給吸気量と、前記漏出吸気量と、に基づいて、前記圧縮吸気量を算出すること、
    を特徴とする内燃機関。
  2. 前記仮定吸気時内圧算出手段は、
    前記圧縮時内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記仮定体積から、前記圧縮時容積まで断熱圧縮させたと仮定した場合の燃焼室内圧を算出し、
    この算出された燃焼室内圧下に置かれた、前記漏出がなかったと仮定した場合の吸気を、前記圧縮時容積から、前記吸気時容積まで断熱膨張させたと仮定した場合の仮定吸気時内圧を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記内燃機関のクランク角を計測するクランク角計測手段と、
    前記クランク角計測手段によって計測された所定のクランク角毎に、対応する燃焼室内圧を前記内圧センサによって計測するクランク角対応内圧計測手段と、
    前記クランク角対応内圧計測手段によって計測されたクランク角毎の燃焼室内圧のうち、内圧が最高となるときのクランク角である最高内圧クランク角を算出する最高内圧クランク角算出手段と、
    を更に備え、
    前記内圧計測手段は、クランク角が前記最高内圧クランク角にあるときを、ピストンが圧縮行程の上死点にあるときとして、前記圧縮時内圧を計測すること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関。
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