JP4639892B2 - 衝撃吸収式ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレスコピック調整機構を備えた衝撃吸収式ステアリングコラム装置に関する。
自動車のステアリング装置には、運転者の体格や運転姿勢に対応するために、ステアリングホイールの位置を前後方向(ステアリングシャフトの軸方向)に調整するテレスコピック調整機構を採用した装置があり、このテレスコピック調整機構を衝撃吸収用に利用した衝撃吸収式ステアリングコラム装置が開発されている。
このような衝撃吸収式ステアリングコラム装置として、インナーチューブをアウターチューブに嵌合させてなるステアリングコラムを備え、アウターチューブ内に衝撃吸収用突起を設け、車両の衝突時に、衝撃吸収用突起がインナーチューブと当接して変形することで、乗員の二次衝突エネルギを吸収する構造(例えば、特許文献1)や、インナーチューブに設けた溝にアウターチューブを貫通するボルトを通し、ボルトの締め付け力でインナーチューブ及びアウターチューブの軸方向移動を規制した状態で、車両の衝突時にボルトとインナーチューブの溝の間で摩擦力を発生させることで、乗員の二次衝突エネルギを吸収する構造(例えば、特許文献2)等がある。
特開2004−009837号公報 特開2004−082758号公報
ところで、特許文献1の装置は、衝突時に、テレスコピック調整機構による調整ストロークが最小の状態になった後に、衝撃吸収用突起がインナーチューブと当接して変形するようになっている。このため、図19に示すように、テレスコピック調整機構で調整ストロークを最小に設定した場合には、衝突初期で必要なエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性(図19の符号aで示す特性)を得ることができるが、テレスコピック調整機構で調整ストロークを大きく設定した場合には、衝突時に、調整ストロークが最小となるまで抜けの領域bが発生するので、衝突初期でエアバック反力を吸収するような符号aで示す衝撃吸収特性を得ることができない。なお、特許文献1の装置には、アウターチューブ及びインナーチューブの一方に衝撃を吸収するための維持用突起を設けているが、この維持用突起は、衝撃吸収用突起により変形するインナーチューブの変形荷重を増大させるものであり、調整ストロークを大きくしたときの衝撃吸収特性を改善することはできない。
また、特許文献2の装置は、テレスコピック調整の操作性を容易とするために、アウターチューブを貫通するボルトの外径と、インナーチューブに設けた溝との間に隙間を設けているが、例えばステアリングロック状態でステアリングホイールを回転させるなどインナーチューブに回転力が加わると、前記隙間を設けた分だけインナーチューブが回転してしまい、インナーチューブに装着されているコンビネーションスイッチや、ステアリングロックユニット等の取付け位置が移動してしまうという問題もある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、ステアリングホイールの前後方向位置の調整ストロークが最大、或いは最小であっても、二次衝突の初期で衝撃吸収特性を得ることができるとともに、テレスコピック調整の操作性を容易としたことによるステアリングコラムのガタ付きの発生を抑制することができる衝撃吸収式ステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、ステアリングホイールの操舵を車輪に伝達するステアリングシャフトと、インナーチューブ及びアウターチューブが互いに軸方向に相対変位自在に嵌合してなり、前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブを軸方向に相対変位させて前記ステアリングホイールの軸方向位置を調整するテレスコピック調整機構と、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲内に位置しているときに、車両の衝突時による乗員の二次衝突エネルギを吸収する第1衝突吸収手段と、前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外に位置しているときに、前記二次衝突エネルギを吸収する第2衝突吸収手段と、を備え、前記第2衝突吸収手段の前記二次衝突エネルギを吸収する量が増加するに従って、前記当該第1衝突吸収手段の前記二次衝突エネルギを吸収する量が減少するようにしたことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置である。
本発明の衝撃吸収式ステアリングコラム装置によると、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲内に位置しているときに、ステアリングホイールの前後方向位置の調整ストロークが最大、或いは最小であっても、第1衝突吸収手段が、車両の衝突時による乗員の二次衝突エネルギを吸収する。したがって、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
また、前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外に位置しているときには、前記第2衝突吸収手段が二次衝突エネルギを吸収するので、さらに二次衝突エネルギを効率的に吸収することができる。
以下、本発明に係る衝撃吸収式ステアリングコラム装置について、図面を参照しながら説明する。
図1から図11は、本発明に係る第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示すものである。
図1に示すように、本実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置は、ステアリングホイール2の操舵を車輪(図示せず)に伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム6と、ステアリングホイール2の前後方向位置を調整するテレスコピック調節機構8とを備えている。
ステアリングシャフト4は、ステアリングホイール2に連結している第1シャフト4aと、舵取り機構(図示せず)側に連結している第2シャフト4bとが、互いに一体回転、且つ軸方向に相対移動可能に連結されてなるものである。
ステアリングコラム6は、ステアリングホイール2側の第1シャフト4aの外周を覆っている一端側から他端側まで同一径のアウターチューブ10と、第1シャフト4b側の外周を覆いながらアウターチューブ10内に挿入されているインナーチューブ12とを備えており、インナーチューブ12は、固定ブラケット14を介して車体側部材16に取り付けられ、アウターチューブ10は、テレスコピック調節機構8を介して車体側部材16に取り付けられている。
図3に示すように、アウターチューブ10内に挿入されているインナーチューブ12の端部にはテーパーチューブ18が同軸に連結し、このテーパーチューブ18の小径端部に小径チューブ20が同軸に連結している。また、アウターチューブ10の内周面には、前記小径チューブ20の端面に近接する位置まで径方向内方に延在した衝撃吸収突起22が設けられている。
インナーチューブ12の端部側から小径チューブ20の途中までの外周には、インナーチューブ溝24が軸方向に連続して設けられている。このインナーチューブ溝24は、インナーチューブ12の軸線に対して対称となる位置に2本設けられている。これらインナーチューブ溝24は、長手方向の一端側から他端側までの溝幅が同一である。ここで、インナーチューブ溝24を構成しているインナーチューブ12の端部側に設けた溝を第1溝24aとし、テーパーチューブ18に設けた溝を第2溝24bとし、小径チューブ20に設けた溝を第3溝24cと称する。
アウターチューブ10の内周面には、図4に示すように、インナーチューブ溝24に嵌まり込むアウターチューブ突起26が一体に設けられている。このアウターチューブ突起26は、径方向内方に向かうに従い互いの間隔が近接する一対のテーパ面26a,26bを備えた突起であり、図2に示すように、一対のテーパ面26a,26bがインナーチューブ溝24の第1溝24aの溝面に面接触する。
一方、テレスコピック調節機構8は、図2に示すように、アウターチューブ10の開放端(図1の左側の端部)から軸線方向に延在して設けたスリット28と、このスリット28を挟む位置で対向するようにアウターチューブ10の外周に一体に形成した一対のブラケット30a,30bと、一対のブラケット30a,30bから車体側部材16に向けて互いに平行に延在し、車体側部材16に設けたスライド案内部材31a,31bに軸方向にスライド自在に係合している一対の側板32a,32bと、これら一対の側板32a,32b及びブラケット30a,30bの間隔を調整してアウターチューブ10を拡径又は縮径させるロック機構34とを備えている。
ロック機構34は、一対のブラケット30a,30b及び一対の側板32a,32bを貫通して配置されている支持軸36と、支持軸36の一端側の外周に配置した一対のカム部材38a,38bと、これらカム部材38a,38bの係合状態を操作する操作レバー40とを備えている。
また、アウターチューブ10のスリット28を設けた位置に対して逆側の位置には、径方向内方に延在する回転規制ピン46が一体に設けられているとともに、この回転規制ピン46は、インナーチューブ12に軸方向に延在して形成したピン挿通溝48内に挿通されている。
そして、本実施形態では、図3に示すように、アウターチューブ10の内周面に設けたアウターチューブ突起26がインナーチューブ溝24の第1溝24aを軸方向に移動する範囲を、テレスコピックストローク範囲Eとし、このテレスコピックストローク範囲E内でステアリングホイール2の前後方向位置が調整される(図1参照)。また、図3に示すように、アウターチューブ突起26がインナーチューブ溝24の第2溝24b及び第3溝24c内を軸方向に移動する範囲を、コプラスストローク範囲Fとしている。
ここで、本実施形態のインナーチューブ溝24及びアウターチューブ突起26が本発明の第1衝突吸収手段に相当し、アウターチューブ10の開放端にスリット28及びロック機構34が本発明のテレスコピック規制手段に相当し、小径チューブ20及び衝撃吸収突起22が本発明の第2衝突吸収手段に相当し、テレスコピックストローク範囲Eが本発明のテレスコピック調整機構の調整範囲内に相当し、前記コプラスストローク範囲Fがテレスコピック調整機構の調整範囲外に相当する。
次に、第1実施形態の動作について述べる。
テレスコピック調節機構8によりステアリングホイール2の前後方向位置を調整するには、先ず、操作レバー40のロック解除操作を行なうことで、一対のカム部材38a,38bの軸方向寸法を減少させ、一対のブラケット30a,30bの間隔を広げてアウターチューブ10を拡径させる。アウターチューブ10が拡径することで、インナーチューブ溝24(第1溝24a)に嵌まり込んでいたアウターチューブ突起26が径方向外方に移動し、インナーチューブ溝24aとの間に隙間が設けられる。
そして、テレスコピックストロークEの範囲内で、アウターチューブ10及びインナーチューブ12を軸方向に相対変位させてステアリングホイール2の前後方向位置を調整する。この際、前述したようにアウターチューブ突起26及びインナーチューブ溝24(第1溝24a)には隙間が設けられているので、アウターチューブ10及びインナーチューブ12を軸方向にスムーズに相対変位させることができる。
ステアリングホイール2の前後方向位置の調整が終了すると、操作レバー40のロック操作を行なうことで、一対のカム部材38a,38bの軸方向寸法を増大させ、一対のブラケット30a,30bの間隔を狭めることで、スリット28が小さくなるようにアウターチューブ10を縮径させる。アウターチューブ10の縮径により、アウターチューブ突起26が径方向内方に移動し、図2に示すように、インナーチューブ溝24(第1溝24a)内に嵌まり込んでいく。
そして、走行中の車両が障害物に衝突すると、運転者が慣性によってステアリングホイール2に二次衝突することによって、インナーチューブ12がアウターチューブ10内に進入していく。
この二次衝突の初期には、アウターチューブ突起26がテレスコピックストローク範囲E内に位置しており、図5(a)に示すように、アウターチューブ突起26がインナーチューブ溝24の第1溝24aに嵌まり込んでいるので、アウターチューブ突起26のテーパ面26a,26b及び第1溝24aの溝面間で摺動抵抗が発生する。そして、このアウターチューブ突起26及び第1溝24aの間で発生する摺動抵抗により二次衝突エネルギが吸収されていく。
インナーチューブ12がアウターチューブ10内にさらに進入していき、アウターチューブ突起26がコプラスストローク範囲Fの位置まで移動すると、アウターチューブ突起26が、徐々に縮径されたテーパーチューブ18の第2溝24b内を移動することで、第2溝24bに嵌合する深さが徐々に浅くなって摺動抵抗が小さくなっていく(図5(b)参照)。そして、アウターチューブ突起26が小径チューブ20の外周まで移動すると、アウターチューブ突起26は第3溝24cには嵌合せず摺動抵抗が発生しない。このように、アウターチューブ突起26がコプラスストローク範囲Fに移動していくと、摺動抵抗が徐々に減少していく。
ところが、アウターチューブ突起26がコプラスストローク範囲Fまで移動していくと、インナーチューブ12の端部に一体化した小径チューブ20が、アウターチューブ10の内周面に設けた衝撃吸収突起22に当接し、この衝撃吸収突起22が変形することで二次衝突エネルギを吸収する。
これにより、本実施形態では、テレスコピック調整機構8により調整したステアリングホイール2の前後方向位置の調整スロトークが最大、或いは最小であっても、テレスコピックストローク範囲E内(インナーチューブ溝24の第1溝24a内)にアウターチューブ突起26が位置することで発生する摺動抵抗により、図6に示すように、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。そして、コプラスストロークFの範囲では小径チューブ20が衝撃吸収突起22に当接し、衝撃吸収突起22が変形することで、従来と同等の二次衝突エネルギを吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
また、テレスコピック調節機構8には、アウターチューブ10から径方向内方に延在する回転規制ピン46が、インナーチューブ12に形成したピン挿通溝48内に挿通されているので、インナーチューブ12に回転力が伝達されても、その回転力が回転規制ピン46を介してアウターチューブ10に規制され、インナーチューブ12の回転が抑制される。これにより、インナーチューブ12に装着されているコンビネーションスイッチや、ステアリングロックユニット等の取付け位置が移動することがない。また、アウターチューブ突起24がインナーチューブ溝24(第1溝24a)に嵌まり込んでいるので、回転規制ピン46とピン挿通溝48との間に存在する隙間によるガタ付きも抑制することができる。
ここで、アウターチューブ10の内周面に一体に設けたアウターチューブ突起は、上述したアウターチューブ突起26の形状に限るものではなく、例えば図7に示すように、円錐台形状のアウターチューブ突起50でもよい。この円錐台形状のアウターチューブ突起50を使用する場合には、図8に示すように、突起50のテーパ面50aとの接触面積が増大するように、インナーチューブ溝24の第1溝24aの溝面に面取り部分24a1を設けると、摺動抵抗が増大して二次衝突エネルギを効率的に吸収することができる。
また、第1実施形態では、図5で示したように、テレスコピックストロークEの範囲内で2本のインナーチューブ溝24の第1溝24aにそれぞれアウターチューブ突起26が嵌合する構造としたが、例えば、図9,10に示すように、3本のインナーチューブ溝24にそれぞれアウターチューブ突起26が嵌合する構造にすると摺動抵抗が増大するので、さらに二次衝突エネルギを効率的に吸収することができる。
さらに、図11に示すように、球体形状のアウターチューブ突起52をアウターチューブ10の内周面に一体に設け、このアウターチューブ突起52の球面をインナーチューブ溝24の第1溝24aの溝面に接触するようにしても、上述したアウターチューブ突起26と同様の動作を行なうことができる。
また、図12に示すものは、図2で示したスリット28を設けてアウターチューブ10を拡径、縮径させるテレスコピック調節機構に対して異なる構造を示すものである。
本実施形態は、一対の側板32a,32bの間に、アウターチューブ10の外周に接触する横断面U字形状のブラケット30が配置されている。一対の側板32a,32bには、アウターチューブ10及びインナーチューブ12の軸線直交する方向に支持軸36a,36bが貫通している。支持軸36aの側板32aに貫通する側の先端には雄ねじが形成されており、ブラケット30に設けた雌ねじ貫通孔30cに螺合している。支持軸36bは、側板32b、ブラケット30、アウターチューブ10及びインナーチューブ12にそれぞれ設けた貫通孔に貫通している。そして、支持軸36bのブラケット30に貫通している部分の外周に雄ねじが形成されており、ブラケット30の貫通孔に設けた雌ねじに螺合している。そして、ロック機構34の一対のカム部材38a,38bと操作レバー40が支持軸36a側に配置されている。
アウターチューブ10の内周面には、4個のアウターチューブ突起26が一体に設けられている。これらアウターチューブ突起26は、2個のアウターチューブ突起26同士がアウターチューブ10の軸線に対称となる位置に設けられている。そして、互いにアウターチューブ10の軸線に対して対称位置の2個のアウターチューブを1つの組とすると、2組のアウターチューブ突起26が延在する方向と支持軸36a,36bの軸線を結ぶ線とがなす角度α1,α2は、アウターチューブ突起26が支持軸36a,36bの軸線を結ぶ線側に近接するように、小さな角度に設定されている。
そして、これらアウターチューブ突起26に対応する位置のインナーチューブ12に、それぞれインナーチューブ溝24(第1溝24a)が設けられている。
上記構成のテレスコピック調節機構8は、操作レバー40のロック操作を行なうことで一対のカム部材38a,38bの軸方向寸法を増大させ、ブラケット30のU字形状の間隔を狭めると、アウターチューブ10が支持軸36a,36bの軸線を結ぶ線上で締め付けられている。
アウターチューブ10が支持軸36a,36bの軸線を結ぶ線上で締め付けられていくと、支持軸36a,36bの軸線を結ぶ側に近接して配置されているアウターチューブ突起26が径方向内方へ移動していき、インナーチューブ溝24(第1溝24a)内に向けて押し付け力が増大しながら嵌まり込んでいく。
このように、本実施形態のテレスコピック調節機構8は、アウターチューブ10が支持軸36a,36bの軸線を結ぶ線上で締め付けられていくと、支持軸36a,36bの軸線を結ぶ側に近接して配置されているアウターチューブ突起26が径方向内方へ移動してインナーチューブ溝24(第1溝24a)内に押し付け力が増大しながら嵌まり込むので、スリット28を設けてアウターチューブ10を縮径させることでアウターチューブ突起26をインナーチューブ溝24(第1溝24a)内に嵌め込んでいくようにした図2の構造と同様に、テレスコピックストローク範囲E内(インナーチューブ溝24の第1溝24a内)にアウターチューブ突起26が位置することで摺動抵抗が確実に発生し、二次衝突の初期においてエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
次に、図13及び図14に示すものは、本発明に係る第2実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部を示すものである。なお、第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のインナーチューブ12は、一端側から他端側まで同一径のチューブである。
アウターチューブ10の端部にはテーパーチューブ50が同軸に連結され、開口端側に小径チューブ52が同軸に連結されている。
また、小径チューブ52からアウターチューブ10の途中までの外周には、アウターチューブ溝54が軸方向に連続して設けられている。このアウターチューブ溝54は、図示しないがアウターチューブ10の軸線に対して対称となる位置に2本設けられている。このアウターチューブ溝54は、長手方向の一端側から他端側までの溝幅が同一である。ここで、アウターチューブ溝54を構成している小径チューブ52に設けた溝を第1溝54aとし、テーパーチューブ50に設けた溝を第2溝54bとし、アウターチューブ10に設けた溝を第3溝54cと称する。
インナーチューブ12の外周面には、アウターチューブ溝54に嵌まり込むインナーチューブ突起56が一体に設けられている。このインナーチューブ突起56の形状は、図4と同一の形状である。
そして、本実施形態では、図13に示すように、インナーチューブ突起56がアウターチューブ溝54の第1溝54aを軸方向に移動する範囲を、テレスコピックストローク範囲Eとし、インナーチューブ突起56がアウターチューブ溝54の第2溝54b及び第3溝54c内を軸方向に移動する範囲を、コプラスストローク範囲Fとしている。
ここで、本実施形態のアウターチューブ溝54及びインナーチューブ突起56が本発明の第1衝突吸収手段に相当する。
本実施形態によると、走行中の車両が障害物に衝突し、運転者が慣性によってステアリングホイール2に二次衝突することでインナーチューブ12がアウターチューブ10内に進入していくと、インナーチューブ突起56がテレスコピックストローク範囲E内に位置しており、アウターチューブ溝54の第1溝54aに嵌まり込んでいるので摺動抵抗が発生する。そして、この摺動抵抗により二次衝突エネルギが吸収されていく。
インナーチューブ12がアウターチューブ10内にさらに進入していき、インナーチューブ突起56がコプラスストローク範囲Fの位置まで移動すると、インナーチューブ突起56が、徐々に拡径されたテーパーチューブ50の第2溝54b内を移動することで、第2溝24bに嵌合する深さが徐々に浅くなって摺動抵抗が小さくなっていく。そして、インナーチューブ突起56がアウターチューブ10の外周まで移動すると、インナーチューブ突起56は第3溝54cには嵌合せず摺動抵抗が発生しない。このように、インナーチューブ突起56がコプラスストローク範囲Fに移動していくと、摺動抵抗が徐々に減少していく。
ところが、インナーチューブ突起56がコプラスストローク範囲Fまで移動していくと、インナーチューブ12の端部が、アウターチューブ10の内周面に設けた衝撃吸収突起22に当接し、この衝撃吸収突起22が変形することで二次衝突エネルギを吸収する。
これにより、本実施形態は、テレスコピック調整機構8により調整したステアリングホイール2の前後方向位置の調整スロトークが最大、或いは最小であっても、テレスコピックストローク範囲E内(アウターチューブ溝54の第1溝54a内)にインナーチューブ突起56が位置することで発生する摺動抵抗により、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。そして、コプラスストロークFの範囲ではインナーチューブ12が衝撃吸収突起22に当接し、衝撃吸収突起22が変形することで、従来と同等の二次衝突エネルギを吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
なお、本実施形態のインナーチューブ突起56も、例えば図7に示した円錐台形状や、図11に示した球体形状であってもよい。
次に、図15に示すものは、本発明に係る第3実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部を示すものである。
本実施形態のアウターチューブ10及びインナーチューブ12は、一端側から他端側までの径が同一のチューブである。
インナーチューブ12には、インナーチューブ溝58が軸方向に設けられており、図示しないが、インナーチューブ12の軸線に対して対称となる位置に2本設けられている。このインナーチューブ溝58は、テレスコピックストローク範囲Eの溝幅を狭く(以下、第1溝58aと称する)、コプラスストローク範囲Fの溝幅を広くしている(以下、第2溝58bと称する)。
また、アウターチューブ10の内周面には、インナーチューブ溝58の第1溝58aに嵌まり込むアウターチューブ突起60が一体に設けられている。このアウターチューブ突起60の形状は、図4と同一の形状である。
ここで、本実施形態のインナーチューブ溝58及びアウターチューブ突起60が本発明の第1衝突吸収手段に相当する。
本実施形態によると、走行中の車両が障害物に衝突し、運転者が慣性によってステアリングホイール2に二次衝突することでインナーチューブ12がアウターチューブ10内に進入していくと、アウターチューブ突起60がテレスコピックストローク範囲E内に位置しており、インナーチューブ溝58の第1溝58aに嵌まり込んでいるので摺動抵抗が発生する。そして、この摺動抵抗により二次衝突エネルギが吸収されていく。
インナーチューブ12がアウターチューブ10内にさらに進入していき、アウターチューブ突起60がコプラスストローク範囲Fの位置まで移動すると、アウターチューブ突起60が溝幅の広い第2溝58b内を移動することで摺動抵抗が発生しない。ところが、アウターチューブ突起60がコプラスストローク範囲Fまで移動していくと、インナーチューブ12の端部が、アウターチューブ10の内周面に設けた衝撃吸収突起22に当接し、この衝撃吸収突起22が変形することで二次衝突エネルギを吸収する。
これにより、本実施形態は、テレスコピック調整機構8により調整したステアリングホイール2の前後方向位置の調整スロトークが最大、或いは最小であっても、テレスコピックストローク範囲E内(インナーチューブ溝58の第1溝58a内)にアウターチューブ突起60が位置することで発生する摺動抵抗により、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。そして、コプラスストロークFの範囲ではインナーチューブ12が衝撃吸収突起22に当接し、衝撃吸収突起22が変形することで、従来と同等の二次衝突エネルギを吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
本実施形態のアウターチューブ突起60も、例えば図7に示した円錐台形状や、図11に示した球体形状であってもよい。
次に、図16に示すものは、本発明に係る第4実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部を示すものである。
本実施形態のアウターチューブ10及びインナーチューブ12も、一端側から他端側までの径が同一のチューブである。
アウターチューブ10には、アウターチューブ溝62が軸方向に設けられており、図示しないが、アウターチューブ10の軸線に対して対称となる位置に2本設けられている。
このアウターチューブ溝62は、テレスコピックストローク範囲Eの溝幅を狭く(以下、第1溝62aと称する)、コプラスストローク範囲Fの溝幅を広くしている(以下、第2溝62bと称する)。
また、インナーチューブ12の外周面には、アウターチューブ溝62の第1溝62aに嵌まり込むインナーチューブ突起64が一体に設けられている。このインナーチューブ突起64の形状は、図4と同一の形状である。
ここで、本実施形態のアウターチューブ溝62及びインナーチューブ突起64が本発明の第1衝突吸収手段に相当する。
本実施形態によると、走行中の車両が障害物に衝突し、運転者が慣性によってステアリングホイール2に二次衝突することでインナーチューブ12がアウターチューブ10内に進入していくと、インナーチューブ突起64がテレスコピックストローク範囲E内に位置しており、アウターチューブ溝62の第1溝62aに嵌まり込んでいるので摺動抵抗が発生する。そして、この摺動抵抗により二次衝突エネルギが吸収されていく。
インナーチューブ12がアウターチューブ10内にさらに進入していき、インナーチューブ突起64がコプラスストローク範囲Fの位置まで移動すると、インナーチューブ突起64が溝幅の広い第2溝62b内を移動することで摺動抵抗が発生しない。ところが、インナーチューブ突起64がコプラスストローク範囲Fまで移動していくと、インナーチューブ12の端部が、アウターチューブ10の内周面に設けた衝撃吸収突起22に当接し、この衝撃吸収突起22が変形することで二次衝突エネルギを吸収する。
これにより、本実施形態は、テレスコピック調整機構8により調整したステアリングホイール2の前後方向位置の調整スロトークが最大、或いは最小であっても、テレスコピックストローク範囲E内(アウターチューブ溝62の第1溝62a内)にインナーチューブ突起64が位置することで発生する摺動抵抗により、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。そして、コプラスストロークFの範囲ではインナーチューブ12が衝撃吸収突起22に当接し、衝撃吸収突起22が変形することで、従来と同等の二次衝突エネルギを吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
そして、本実施形態のインナーチューブ突起64も、例えば図7に示した円錐台形状や、図11に示した球体形状であってもよい。
さらに、図17及び図18に示すものは、本発明に係る第5実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の要部を示すものである。
本実施形態のアウターチューブ10及びインナーチューブ12も、一端側から他端側までの径が同一のチューブである。
インナーチューブ12の外周面には、横断面三角形状として周方向に延在する突起66が、軸方向に連続して形成されている。この複数の突起66は、テレスコピックストローク範囲Eに形成されている。
また、アウターチューブ10の内周面には、テレスコピックストローク範囲Eにおいて前記複数の突起66の何れかに嵌まり込む1つの突起68が形成されている。この突起68は、横断面三角形状に形成されて周方向に延在している。
ここで、本実施形態のインナーチューブ12の外周面に形成した複数の突起66と、アウターチューブ10の内周面に形成した突起68とが、本発明の第1衝突吸収手段に相当する。
本実施形態によると、走行中の車両が障害物に衝突し、運転者が慣性によってステアリングホイール2に二次衝突することでインナーチューブ12がアウターチューブ10内に進入していくと、テレスコピックストローク範囲E内で互いに嵌まり込んでいるアウターチューブ10の突起68及びインナーチューブ12の突起66の間で摺動抵抗が発生する。そして、この摺動抵抗により二次衝突エネルギが吸収されていく。
インナーチューブ12がアウターチューブ10内にさらに進入していき、アウターチューブ10の突起68がコプラスストローク範囲Fの位置まで移動すると、インナーチューブ12の外周面には突起66が形成されていないので摺動抵抗が発生しない。ところが、インナーチューブ12の端部が、アウターチューブ10の内周面に設けた衝撃吸収突起22に当接し、この衝撃吸収突起22が変形することで二次衝突エネルギを吸収する。
これにより、本実施形態は、テレスコピック調整機構8により調整したステアリングホイール2の前後方向位置の調整スロトークが最大、或いは最小であっても、テレスコピックストローク範囲E内でアウターチューブ10の突起68及びインナーチューブ12の突起66の間で摺動抵抗が発生するので、二次衝突の初期でエアバック反力を吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。そして、コプラスストロークFの範囲ではインナーチューブ12が衝撃吸収突起22に当接し、衝撃吸収突起22が変形することで、従来と同等の二次衝突エネルギを吸収するような衝撃吸収特性を得ることができる。
なお、図示しないが、テレスコピックストローク範囲E内で、アウターチューブ10の内周面に複数の突起68を軸方向に連続して形成し、インナーチューブ12の外周面に1つの突起68を形成してアウターチューブ10の複数の突起68に嵌まり込むようにしても、同様の効果を奏することができる。
本発明に係る第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置を示す概略図である。 第1実施形態のテレスコピック調整機構を示す図1のII−II線矢視図である。 第1実施形態の第1衝突吸収手段及び第2衝突吸収手段を示す図である。 第1実施形態のアウターチューブ突起を示す図である。 第1実施形態のアウターチューブ突起及びインナーチューブ溝の係合状態を示す図である。 第1実施形態の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の衝撃吸収特性を示す図である。 他の実施形態としての円錐台形状のアウターチューブ突起を示す図である。 円錐台形状のアウターチューブ突起がインナーチューブ溝に嵌まり込んでいる状態を示す図である。 摺動抵抗を増大させるためにアウターチューブ突起及びインナーチューブ溝を3箇所設けた構造を示す図である。 さらに摺動抵抗を増大させるためにアウターチューブ突起及びインナーチューブ溝を4箇所設けた構造を示す図である。 球体形状のアウターチューブ突起がインナーチューブ溝に嵌まり込んでいる状態を示す図である。 第1実施形態のテレスコピック調整機構の他の構造を示す図である。 第2実施形態の第1衝突吸収手段及び第2衝突吸収手段を示す図である。 第2実施形態のテレスコピック調整機構を示す図である。 第3実施形態の第1衝突吸収手段及び第2衝突吸収手段を示す図である。 第4実施形態の第1衝突吸収手段及び第2衝突吸収手段を示す図である。 第5実施形態の第1衝突吸収手段及び第2衝突吸収手段を示す図である。 図17のX-X線矢視図である。 従来の衝撃吸収式ステアリングコラム装置の衝撃吸収特性を示す図である。
符号の説明
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4a 第1シャフト
4b 第2シャフト
6 ステアリングコラム
8 テレスコピック調節機構
10 アウターチューブ
12 インナーチューブ
16 車体側部材
18 テーパーチューブ
20 小径チューブ
22 衝撃吸収突起
24 インナーチューブ溝
24a 第1溝
24b 第2溝
24c 第3溝
26 アウターチューブ突起
28 スリット
30,30a,30b ブラケット
34 ロック機構
36,36a,36b 支持軸
38a,38b カム部材
40 操作レバー
46 回転規制ピン
48 ピン挿通溝
50 テーパーチューブ
52 小径チューブ
54 アウターチューブ溝
54a 第1溝
54b 第2溝
54c 第3溝
56 インナーチューブ突起
58 インナーチューブ溝
58a 第1溝
58b 第2溝
60 アウターチューブ突起
62 アウターチューブ溝
62a 第1溝
62b 第2溝
64 インナーチューブ突起
66,68 突起
E テレスコピックストローク範囲
F コプラスストローク範囲

Claims (11)

  1. ステアリングホイールの操舵を車輪に伝達するステアリングシャフトと、インナーチューブ及びアウターチューブが互いに軸方向に相対変位自在に嵌合してなり、前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブを軸方向に相対変位させて前記ステアリングホイールの軸方向位置を調整するテレスコピック調整機構と、前記インナーチューブ及び前記アウターチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲内に位置しているときに、車両の衝突時による乗員の二次衝突エネルギを吸収する第1衝突吸収手段と、前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外に位置しているときに、前記二次衝突エネルギを吸収する第2衝突吸収手段と、を備え、
    前記第2衝突吸収手段の前記二次衝突エネルギを吸収する量が増加するに従って、前記当該第1衝突吸収手段の前記二次衝突エネルギを吸収する量が減少するようにしたことを特徴とする衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  2. 前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対変位を規制するテレスコピック規制手段を設け、
    前記第1衝突吸収手段は、テレスコピック規制手段の規制状態のときに、前記二次衝突エネルギを吸収することを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  3. 前記第1衝突吸収手段は、前記アウターチューブに形成した第1嵌合部材と、前記インナーチューブに形成した第2嵌合部材とを備えており、
    前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材は、前記テレスコピック規制手段の規制状態のときに、互いが嵌合することで発生する摺動抵抗により前記二次衝突エネルギを吸収することを特徴とする請求項2記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  4. 前記第1嵌合部材は、前記アウターチューブの内面から前記インナーチューブの外周に向けて突出する突起形状を有し、前記第2嵌合部材は、前記インナーチューブの外周に、少なくとも前記テレスコピック調整機構の調整範囲内で軸方向に連続して形成され、前記テレスコピック規制手段の規制状態のときに、前記第1嵌合部材が嵌合する溝形状を有していることを特徴とする請求項3記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  5. 前記第2嵌合部材は、前記インナーチューブの外面から前記アウターチューブに突出する突起形状を有し、前記第1嵌合部材は、前記テレスコピック規制手段の規制状態のときに、前記第2嵌合部材と嵌合する前記アウターチューブの表面に形成された、少なくとも前記テレスコピック調整機構の調整範囲内で軸方向に連続した溝形状を有していることを特徴とする請求項3記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  6. 前記第1嵌合部材は、前記アウターチューブの内面から前記インナーチューブに突出する突起形状を有し、前記第2嵌合部材は、前記インナーチューブの外面から前記アウターチューブに突出する突起形状を有し、前記第1嵌合部材と前記第2嵌合部材のどちらか一方は、少なくとも前記テレスコピック調整機構の調整範囲内で軸方向に連続した突起を有していることを特徴とする請求項3記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  7. 前記テレスコピック規制手段は、前記アウターチューブの円周上を締め付けて縮径することで前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対変位を規制し、前記第1衝突吸収手段は、前記テレスコピック規制手段の規制状態のときに、前記アウターチューブと前記インナーチューブとが近接する範囲に、前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材を配置したことを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  8. 前記テレスコピック規制手段は、前記アウターチューブの直径方向を締め付けることで前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対変位を規制し、前記第1衝突吸収手段は、前記テレスコピック規制手段の規制状態のときに、前記締め付け方向で前記アウターチューブと前記インナーチューブとが近接する範囲に、前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材を配置したことを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  9. 前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材は、前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外のときに、前記摺動抵抗が減少するように互いの嵌合力が弱まるようにしたことを特徴とする請求項3乃至8の何れかに記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  10. 前記インナーチューブと前記アウターチューブは、これらアウターチューブ及びインナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外のときに、前記第1衝突吸収手段が配置されている部分の前記インナーチューブと前記アウターチューブとの隙間が広がるように形成したことを特徴とする請求項4乃至9の何れかに記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
  11. 溝形状とした前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材の一方は、前記アウターチューブ及び前記インナーチューブの軸方向の相対位置が前記テレスコピック調整機構の調整範囲外のときに、突起形状とした前記第1嵌合部材及び前記第2嵌合部材の他方との嵌合位置の溝幅が広がるように形成したことを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載の衝撃吸収式ステアリングコラム装置。
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