JP4636004B2 - 内燃機関の燃料噴射弁 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、燃料の噴孔となる複数のノズルを有するプレートがバルブボディの先端に設けられ、同バルブボディ内にリフト可能に支持された弁体たるニードルのリフト動作に伴い、バルブボディに充填供給される燃料を前記プレートに設けられたノズルを介して内燃機関に噴射供給する内燃機関の燃料噴射弁において、前記プレートはその中央部にテーパ状の側壁を有してバルブボディ側に段状に突出する突出部を有するとともに、前記ノズルは同プレートの前記突出部に至るテーパ状の側壁に対しその穿設方向が同側壁のテーパ角よりも小となる態様にて、前記突出部の平坦面の外周部に放射状に設けられてなり、前記ニードルにはその先端面に、閉弁状態において前記プレートの突出部を覆い得る形状の凹部が設けられてなることをその要旨としている。
同構成によれば、プレートの突出部の中央部に設けられた柱状の突起が円柱状をなすことによって該突起の周面による指向性が解消され、上述のようなプレートの突出部上面での燃料の流通が各先方のノズルに関して均一に規制されるようになる。
以下、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射弁を具体化した第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。なお、本実施形態の燃料噴射弁は、前述のようにバルブボディの先端に設けられたプレートノズルを介して内燃機関に燃料を噴射供給するプレートノズル構造を有する燃料噴射弁である。
図1に全体の縦断面構造を示すように、この燃料噴射弁は、そのバルブボディ10の図中下方、すなわち先端側の端部にプレート20を備えており、基本的には同プレート20を底面とする略有底円筒状に形成されている。また、バルブボディ10の内部にはニードル30が配設されており、このニードル30は、その基端部分がコイルスプリング40によって付勢されることにより、通常時はその先端部分がバルブボディ10の先端側に形成された弁座11に着座している。なお、このニードル30の先端部分から基端寄りに位置した部分には、バルブボディ10の内周面に摺接される摺接面33aと、同バルブボディ10の内周面との間に隙間ができるように平坦化された平坦面33bとがそれぞれ形成されているニードルガイド33が設けられている。すなわちこのニードル30は、バルブボディ10の内周面とニードルガイド33の摺接面33aとの摺接によって、同バルブボディ10に支承されている。また、バルブボディ10の内周面とニードルガイド33の上記平坦面33bとの間に形成された隙間を通じて、バルブボディ10の基端側に設けられた筒状部材12から適宜の配管を介してバルブボディ10に充填供給されている燃料の上記プレート20側への流通が可能となっている。
(1)プレート20の中央部に、テーパ状の側壁22aを有してバルブボディ10側に段状に突出する突出部22を形成するとともに、この側壁22aに、同側壁22aに対しその穿設方向が側壁22aのテーパ角よりも小さいテーパ角θ2を有する態様で放射状にノズル21を形成した。さらに、ニードル30には、その平坦面31bに、閉弁状態においてプレート20の突出部22を覆い得る形状の凹部32を併せて形成した。これにより、ニードル30のリフト動作にともなって圧力解放され、プレート20に衝突した燃料は、その流れ方向が側壁22aに沿って指向された後、同側壁22aに対し上記角度にて穿設されたノズル21により鋭角に振り戻されるかたちで同ノズル21から噴射されることとなるため、噴霧の貫徹力は確実に低減されるようになる。また、上記テーパ状の側壁22aと該側壁22aに上記態様で穿設されたノズル21との協働による燃料の流れ方向のこうした鋭角方向への変化により、ノズル21の開口部付近での燃料のキャビテーションや乱れが促進されることともなるため、噴霧の微粒化もさらに促進されるようになる。したがって、コスト的に有利なプレートノズル構造を採りながら、低貫徹力と微粒化との好適な両立が図られるようになる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射弁を具体化した第2の実施形態について図7,図8を参照して説明する。なお、この第2の実施形態も燃料噴射弁としての基本構造は先の図1に示した構造に準ずるものであり、ここでは先の図2に対応する図として、プレート20周辺の拡大断面構造を図7に示している。また、この図7において、先の図2に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では、両者の相違点を中心に説明する。
(3)プレート20の突出部22の中央部に円柱状の突起23をさらに形成することとした。このため、ニードル30のリフト操作時におけるプレート20の突出部22の上面での燃料の先方への流通が規制されるため、上記燃料の流れ方向の鋭角方向への変化も好適に維持されるようになる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射弁を具体化した第3の実施形態について図9,図10を参照して説明する。なお、この第3の実施形態にかかる燃料噴射弁も、燃料噴射弁自体としての基本構造は先の図1に示した構造に準ずるものであり、ここでは先の図2あるいは図7に対応する図として、そのプレート周辺の拡大断面構造を図9に示している。また、この図9において、先の図2あるいは図7に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では、主に第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
Claims (6)
- 燃料の噴孔となる複数のノズルを有するプレートがバルブボディの先端に設けられ、同バルブボディ内にリフト可能に支持された弁体たるニードルのリフト動作に伴い、バルブボディに充填供給される燃料を前記プレートに設けられたノズルを介して内燃機関に噴射供給する内燃機関の燃料噴射弁において、
前記プレートはその中央部にテーパ状の側壁を有してバルブボディ側に段状に突出する突出部を有するとともに、前記ノズルは同プレートの前記突出部に至るテーパ状の側壁に対しその穿設方向が同側壁のテーパ角よりも小となる態様にて、前記突出部の平坦面の外周部に放射状に設けられてなり、前記ニードルにはその先端面に、閉弁状態において前記プレートの突出部を覆い得る形状の凹部が設けられてなる
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記ニードルの先端面に設けられた凹部と対向する前記プレートの突出部の中央部には柱状の突起が設けられてなる
請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記ニードルの先端面に設けられた凹部の前記柱状の突起と対向する部分には同突起が挿入される穴が設けられてなり、前記柱状の突起は、前記ニードルのリフト動作に際してその周面が前記穴の内周面に摺接される高さにて形成されてなる
請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記柱状の突起は円柱状に形成されてなる
請求項2又は3に記載の内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記ニードルの先端面の前記凹部が設けられた以外の部分は球面状に形成されてなり、前記バルブボディの先端の前記プレートが装着される部分には弁体たるニードルの先端部の前記球面状に形成された部分が着座される弁座が設けられてなる
請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射弁。 - 前記プレートは同プレート面を底面とする有底円筒状に形成されてなり、その筒内周面が前記バルブボディの先端の外周面に嵌合された状態で、筒外周面から同バルブボディの先端の外周面に溶接されてなる
請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射弁。
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