JP4635900B2 - 圧力容器の耐圧試験方法及び耐圧試験装置 - Google Patents

圧力容器の耐圧試験方法及び耐圧試験装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧力容器の耐圧性能を試験するための圧力容器の耐圧試験方法及び耐圧試験装置に関するものである。
一般的に、圧力容器の耐圧試験においては、圧力容器の内部にガスや液体などの流体を流し込み、内部を高圧にして流体を封入した状態で、内部圧力が低下しないか否かを測定する。なお、特定の製品の場合には、高圧ガス保安法に基づいた試験が義務付けされている。
そして、金属ベローズ型アキュムレータのように、圧力容器の内部に、圧力に応じて変形する隔壁が設けられたものの場合には、耐圧試験時に隔壁が塑性変形してしまったり、破損してしまったりしないようにしなければならない。この点について、図5を参照して説明する。図5は従来例に係る圧力容器の試験方法を示す概略図である。
金属ベローズ型アキュムレータ200は、圧力容器201と、圧力容器201の内部に設けられる隔壁としての金属ベローズ202とを備えている。圧力容器201の内部は、金属ベローズ202によって、第1室R1と第2室R2に分けられている。また、圧力容器201には、第1室R1の室内と容器外部とを連通する第1連通孔201aと、第2室R2の室内と容器外部とを連通する第2連通孔201bが設けられている。製品使用時においては、第1室R1に油などの液体が送り込まれ、第2室R2に窒素などのガスが封入される。
このように構成される金属ベローズ型アキュムレータ200の耐圧試験を行う場合には、まず、図5に示すように管301,302を圧力容器201に接続する。そして、第1室R1の室内及び第2室R2の室内にそれぞれ流体(ガス又は液体)を流し込み、これらの室内の内部圧力を所定の試験圧力まで高める。その後、流体を封入した状態で、各室内の内部圧力が低下しないか否かを測定する。
ここで、各室内の内部圧力を高める過程、または測定(検査)終了後に圧力を低下させる過程において、各室内の内部圧力に差が生じると、金属ベローズ202は変形する。そして、圧力差が大きくなりすぎると、金属ベローズ202が大きく変形し、塑性変形してしまったり破損してしまったりする。そのため、試験時に金属ベローズ202に悪影響を与えないためには、各室内の内部圧力を高める過程または内部圧力を低下させる過程において、それぞれの内部圧力が釣り合った状態を保持しなければならない。
しかしながら、各室内の内部圧力をそれぞれ測定しなければならない関係上、第1室R1の室内に流体を送り込むための管等からなる流路構成と、第2室R2の室内に流体を送り込むための管等からなる流路構成は、それぞれ独立に構成されている。そのため、流路全体の体積の相違や、管路抵抗の相違や、管路の目詰まり等の各種要因により、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を釣り合わせたまま、内部圧力を高めたり内部圧力を低下させたりするのは事実上困難である。
このように、従来の試験方法の場合、各室内の圧力を高める際や圧力を低下させる際に、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を釣り合わせておくのは難しく、試験中に金属ベローズ202が変形してしまうことがある。従って、試験中に金属ベローズ202が塑性変形してしまったり破損してしまったりするおそれがある。
なお、関連する技術としては、特許文献1,2に開示されたものがある。
特開2000−352497号公報 特公平06−63950号公報
本発明の目的は、試験中において、圧力容器内に設けられた隔壁の変形の抑制を図った圧力容器の耐圧試験方法及び耐圧試験装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の圧力容器の耐圧試験方法は、
圧力に応じて変形する隔壁によって容器内が第1室と第2室に分けられており、かつ第1室内と容器外部とを連通する第1連通孔及び第2室内と容器外部とを連通する第2連通孔を備えた圧力容器の耐圧試験方法において、
密閉可能な試験槽内に、試験対象の圧力容器を配置する第1工程と、
第1工程後に、試験槽を密閉した状態で試験槽の内部空間の圧力を試験圧力まで高めることによって、第1連通孔及び第2連通孔を通じて、第1室内の内部圧力及び第2室内の内部圧力も試験圧力まで高める第2工程と、
第2工程後に、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間の連通をそれぞれ遮断する第3工程と、
第3工程後に、試験槽の内部空間の圧力を低下させる(例えば、大気圧まで低下させる)第4工程と、
第4工程後に、試験槽を密閉した状態で、試験槽の内部空間の圧力と第1室内の内部圧力と第2室内の内部圧力をそれぞれ監視する第5工程と、
第5工程後に、試験槽の内部空間の圧力を高める(再び試験圧力まで高めるのが望ましい)第6工程と、
第6工程後に、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通させる第7工程と、
第7工程後に、試験槽の内部空間の圧力を低下させる第8工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2工程において、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間が連通した状態で、試験槽の内部空間を試験圧力まで高めることで、第1室内の内部圧力及び第2室内の内部圧力を試験圧力まで高める。そのため、第1室内の内部圧力と第2室内の内部圧力を釣り合わせた状態で、これらの内部圧力を試験圧力まで高めることができる。
また、第7工程において、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通させてから、第8工程において、試験槽の内部空間の圧力を低下させる。従って、第1室内の内部圧力と第2室内の内部圧力を釣り合わせた状態で、これらの内部圧力を低下させることができる。そして、第6工程で試験槽の内部空間の圧力を高めてから、第7工程で試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通させて、その後、圧力を低下するので、第1室内と第2室内の内部圧力が急激に低下することを抑制できる。これにより、各室内の圧力を低下させる際に、より安定的に第1室内の内部圧力と第2室内の内部圧力を釣り合わせることができる。
また、上記の圧力容器の耐圧試験方法に用いられる耐圧試験装置であって、
前記試験槽と、
該試験槽の外部から内部に差し込まれた状態で往復移動可能に構成された第1管状部材及び第2管状部材と、
を備え、
第1管状部材の先端を圧力容器に当接させることで、第1管状部材の管内と第1室内が連通し、第2管状部材の先端を圧力容器に当接させることで、第2管状部材の管内と第2室内が連通し、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間の連通をそれぞれ遮断せしめるように構成され、
かつ、第1管状部材の先端及び第2管状部材の先端を圧力容器から離間させることで、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通せしめるように構成されることを特徴とする。
このように構成される耐圧試験装置によって、上記の耐圧試験を好適に行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、圧力容器内に設けられた隔壁の変形を抑制することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る圧力容器の耐圧試験方法及び耐圧試験装置について説明する。なお、本実施例では、圧力容器の一例として、金属ベローズ型アキュムレータの場合を例にして説明する。背景技術の中でも説明したように、金属ベローズ型アキュムレータ200は、圧力容器201と、圧力容器201の内部に設けられる隔壁としての金属ベローズ202とを備えている。そして、圧力容器201の内部は、金属ベローズ202によって、第1室R1と第2室R2に分けられている。また、圧力容器201には、第1室R1の室内と容器外部とを連通する第1連通孔201aと、第2室R2の室内と容器外部とを連通する第2連通孔201bが設けられている。製品使用時においては、第1室R1に油などの液体が送り込まれ、第2室R2に窒素などのガスが封入される。
<耐圧試験装置の構成>
特に、図1を参照して本実施例に係る耐圧試験装置の構成について説明する。図1は本発明の実施例に係る耐圧試験装置の概略構成図である。
耐圧試験装置100は、試験槽(チャンバー)10と、試験槽10の外部から内部に差し込まれた状態で往復移動可能に構成された第1管状部材20及び第2管状部材30と、試験槽10の内部空間10aに試験用の高圧ガスを送り込むための圧送機構40と、試験槽10の内部空間10aの圧力を測定する圧力計50とを備えている。
試験槽10は、試験対象製品である金属ベローズ型アキュムレータ200を設置する土台11と略有底円筒形状のカバー12とから構成される。カバー12の筒状部分の先端には、OリングO1が設けられている。これにより、土台11とカバー12との間の隙間が封止される。
土台11には円筒部11aが設けられており、この円筒部11aの開口端に、金属ベローズ型アキュムレータ200を嵌め込むように配置することができる。また、円筒部11aの先端には、複数個所にスリット11bが設けられている。このスリット11bによって、円筒部11aの内側と外側が連通されるため、圧力容器201における第1連通孔201aの開口部付近と第2連通孔201bの開口部付近の圧力を等しくすることができる。また、土台11には貫通孔11cが設けられており、この貫通孔11cに第1管状部材20が挿通されている。そして、この貫通孔11cの内周面にOリングO2が設けられている。このOリングO2によって、第1管状部材20の外周面と貫通孔11cの内周面との間の隙間が封止される。
カバー12には貫通孔12aが設けられており、この貫通孔12aに第2管状部材30が挿通されている。そして、この貫通孔12aの内周面にOリングO4が設けられている。このOリングO4によって、第2管状部材30の外周面と貫通孔12aの内周面との間の隙間が封止される。また、カバー12には、圧送機構40側の管の管内と連通する貫通孔12bや圧力計50側の管の管内と連通する貫通孔12cが設けられている。
第1管状部材20は油圧シリンダ21によって往復移動されるように構成されている。また、第1管状部材20の先端にはOリングO3が設けられており、第1管状部材20の先端を圧力容器201に当接させることで、第1管状部材20の管内と第1室R1の室内が連通し、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間の連通を遮断させることができる。なお、第1管状部材20の先端を圧力容器201から離間させることで、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間を連通させることができることは言うまでもない。また、第1管状部材20の管内の内部圧力を測定する圧力計22が設けられている。第1管状部材20の先端を圧力容器201に当接させた状態で、この圧力計22によって圧力を測定することによって、第1室R1の室内の内部圧力を測定することができる。
第2管状部材30は油圧シリンダ31によって往復移動されるように構成されている。また、第2管状部材30の先端にはOリングO5が設けられており、第2管状部材30の先端を圧力容器201に当接させることで、第2管状部材30の管内と第2室R2の室内が連通し、試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間の連通を遮断させることができる。なお、第2管状部材30の先端を圧力容器201から離間させることで、試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間を連通させることができることは言うまでもない。また、第2管状部材30の管内の内部圧力を測定する圧力計32が設けられている。第2管状部材30の先端を圧力容器201に当接させた状態で、この圧力計32によって圧力を測定することによって、第2室R2の室内の内部圧力を測定することができる。
圧送機構40は、ポンプ41と、ポンプ41と試験槽10の内部空間10aとを結ぶ管路内に設けられるバルブ42と、大気と試験槽10の内部空間10aとを結ぶ管路内に設けられるバルブ43と、ポンプ41と試験槽10の内部空間10aとを結ぶ管路内の圧力が一定以上になった場合に圧力を大気に逃がすための安全弁44と、ポンプ41と試験槽10の内部空間10aとを結ぶ管路内の圧力を測定する圧力計45とを備えている。
<耐圧試験方法>
特に、図2〜図4を参照して本実施例に係る耐圧試験方法を試験手順にしたがって説明する。図2〜図4は本発明の実施例に係る耐圧試験方法の様子を示す概略構成図である。
<<第1工程>>
まず、試験槽10の中に、試験対象となる金属ベローズ型アキュムレータ200(圧力容器201)を配置する。このとき、第1管状部材20の先端及び第2管状部材30の先端は圧力容器201に当たらないようしておく(図2参照)。
<<第2工程>>
次に、試験槽10を密閉した状態で、圧送機構40によって試験槽10の内部空間10aに高圧ガスを送り込み、内部空間10aの圧力を試験圧力(本実施例では30MPa前後)まで高める。これにより、第1連通孔201a及び第2連通孔201bを通じて、第1室R1の室内の内部圧力及び第2室R2の室内の内部圧力も試験圧力まで高まる。試験圧力まで高めたら、バルブ42を閉じて、内部空間10aの圧力を試験圧力に保持した状態にする。
<<第3工程>>
次に、第1管状部材20の先端及び第2管状部材30の先端をそれぞれ圧力容器201に当接させる(図3参照)。これにより、第1管状部材20の管内と第1室R1の室内が連通し、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間の連通が遮断される。また、第2管状部材30の管内と第2室R2の室内が連通し、試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間の連通が遮断される。
<<第4工程>>
次に、バルブ43を開き、試験槽10の内部空間10aの圧力を大気圧まで低下させる。このとき、上記の通り、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間の連通、及び試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間の連通は遮断されているので、第1室R1の室内の内部圧力及び第2室R2の室内の内部圧力は、異常がない限り試験圧力に保たれる。
<<第5工程>>
次に、バルブ43を閉じ、試験槽10を再び密閉状態にする。そして、その状態で、試験槽10の内部空間10aの圧力と第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を、圧力計50,22,32によって、それぞれ所定時間監視する。
ここで、内部空間10aの圧力上昇がなく、第1室R1の室内の内部圧力や第2室R2の室内の内部圧力の圧力低下がなく、これらに圧力差が生じなければ、金属ベローズ型アキュムレータ200(圧力容器201)に異常はないと判断できる。
一方、試験槽10の内部空間10aの圧力が上昇した場合には、圧力容器201に欠陥があるか、OリングO3,O5のシール性に欠陥があると判断できる。また、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力のうちの少なくとも一方の低下が認められた場合には、金属ベローズ202に欠陥があるか、耐圧試験装置100に欠陥があると判断できる。
<<第6工程>>
検査が終了、すなわち、金属ベローズ型アキュムレータ200(圧力容器201)などが正常であるか否かの判断が終了した後に、圧送機構40によって試験槽10の内部空間10aに再び高圧ガスを送り込み、内部空間10aの圧力を高める。なお、本実施例では、内部空間10aの圧力を、第1室R1の室内の内部圧力や第2室R2の室内の内部圧力と等しくするために、試験圧力まで高めている。
<<第7工程>>
次に、第1管状部材20の先端及び第2管状部材30の先端をそれぞれ圧力容器201
から離間させる(図4参照)。これにより、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間、及び試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間が連通する。試験槽10の内部空間10aの圧力と第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力は、連通する前から等しいため、連通させた際においても各部の圧力は殆ど変動しない。
<<第8工程>>
次に、バルブ43を開き、試験槽10の内部空間10aの圧力と第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を大気圧まで低下させる。なお、第7工程において、内部空間10aの圧力は試験圧力となっており、この内部圧力の状態でカバー12を開くことは危険を伴うため、本工程で、バルブ43を開いて内部空間10aの圧力を大気圧まで低下させている。
以上で試験が終了し、カバー12を開いて金属ベローズ型アキュムレータ200を取り出す。
<本実施例の優れた点>
本実施例によれば、第2工程において、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間及び試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間が連通した状態で、試験槽10の内部空間10aを試験圧力まで高めることで、第1室R1の室内の内部圧力及び第2室R2の室内の内部圧力を試験圧力まで高める。そのため、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を釣り合わせた状態で、これらの内部圧力を試験圧力まで高めることができる。
また、第7工程において、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間及び試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間を連通させてから、第8工程において、試験槽10の内部空間10aの圧力を低下させる。従って、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を釣り合わせた状態で、これらの内部圧力を低下させることができる。
そして、第6工程で試験槽10の内部空間10aの圧力を試験圧力まで高めてから、第7工程で試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内との間及び試験槽10の内部空間10aと第2室R2の室内との間を連通させて、その後、バルブ43を開いて圧力を低下する。そのため、第1室R1の室内と第2室R2の室内の内部圧力が急激に低下することを抑制できる。これにより、各室内の圧力を低下させる際に、より安定的に第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力を釣り合わせることができる。また、試験槽10の内部空間10aと第1室R1の室内と第2室R2の室内が同じ状態で減圧されるため、減圧の際に、OリングO3,O4に負荷がかかることを防止することもできる。
以上のように、本実施例によれば、試験時において、圧力容器201の内部の圧力を高める際、及び圧力を低下させる際のいずれにおいても、第1室R1の室内の内部圧力と第2室R2の室内の内部圧力が釣り合った状態を保持することができる。これにより、試験中に、金属ベローズ202が変形してしまうことを抑制でき、金属ベローズ202の塑性変形や破損を防止することができる。
図1は本発明の実施例に係る耐圧試験装置の概略構成図である。 図2は本発明の実施例に係る耐圧試験方法の様子を示す概略構成図である。 図3は本発明の実施例に係る耐圧試験方法の様子を示す概略構成図である。 図4は本発明の実施例に係る耐圧試験方法の様子を示す概略構成図である。 図5は従来例に係る圧力容器の試験方法を示す概略図である。
符号の説明
10 試験槽
10a 内部空間
11 土台
11a 円筒部
11b スリット
11c 貫通孔
12 カバー
12a,12b,12c 貫通孔
20 第1管状部材
21 油圧シリンダ
22 圧力計
30 第2管状部材
31 油圧シリンダ
32 圧力計
40 圧送機構
41 ポンプ
42,43 バルブ
44 安全弁
45 圧力計
50 圧力計
100 耐圧試験装置
200 金属ベローズ型アキュムレータ
201 圧力容器
201a 第1連通孔
201b 第2連通孔
202 金属ベローズ
O1,O2,O3,O4,O5 Oリング
R1 第1室
R2 第2室

Claims (2)

  1. 圧力に応じて変形する隔壁によって容器内が第1室と第2室に分けられており、かつ第1室内と容器外部とを連通する第1連通孔及び第2室内と容器外部とを連通する第2連通孔を備えた圧力容器の耐圧試験方法において、
    密閉可能な試験槽内に、試験対象の圧力容器を配置する第1工程と、
    第1工程後に、試験槽を密閉した状態で試験槽の内部空間の圧力を試験圧力まで高めることによって、第1連通孔及び第2連通孔を通じて、第1室内の内部圧力及び第2室内の内部圧力も試験圧力まで高める第2工程と、
    第2工程後に、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間の連通をそれぞれ遮断する第3工程と、
    第3工程後に、試験槽の内部空間の圧力を低下させる第4工程と、
    第4工程後に、試験槽を密閉した状態で、試験槽の内部空間の圧力と第1室内の内部圧力と第2室内の内部圧力をそれぞれ監視する第5工程と、
    第5工程後に、試験槽の内部空間の圧力を高める第6工程と、
    第6工程後に、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通させる第7工程と、
    第7工程後に、試験槽の内部空間の圧力を低下させる第8工程と、
    を備えることを特徴とする圧力容器の耐圧試験方法。
  2. 請求項1に記載の圧力容器の耐圧試験方法に用いられる耐圧試験装置であって、
    前記試験槽と、
    該試験槽の外部から内部に差し込まれた状態で往復移動可能に構成された第1管状部材及び第2管状部材と、
    を備え、
    第1管状部材の先端を圧力容器に当接させることで、第1管状部材の管内と第1室内が連通し、第2管状部材の先端を圧力容器に当接させることで、第2管状部材の管内と第2室内が連通し、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間の連通をそれぞれ遮断せしめるように構成され、
    かつ、第1管状部材の先端及び第2管状部材の先端を圧力容器から離間させることで、試験槽の内部空間と第1室内との間及び試験槽の内部空間と第2室内との間を連通せしめるように構成されることを特徴とする耐圧試験装置。
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