JP4635790B2 - Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム - Google Patents

Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4635790B2
JP4635790B2 JP2005259123A JP2005259123A JP4635790B2 JP 4635790 B2 JP4635790 B2 JP 4635790B2 JP 2005259123 A JP2005259123 A JP 2005259123A JP 2005259123 A JP2005259123 A JP 2005259123A JP 4635790 B2 JP4635790 B2 JP 4635790B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
digital watermark
unit
image processing
watermark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005259123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007074365A (ja
Inventor
茂 土井田
貞実 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2005259123A priority Critical patent/JP4635790B2/ja
Publication of JP2007074365A publication Critical patent/JP2007074365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4635790B2 publication Critical patent/JP4635790B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、RAW画像(汎用の画像データに変換する前の撮像画像)の電子透かしの処理技術に関する。
従来、JPEGなどの画像データに対して、著作権情報などの電子透かしを埋め込む技術が知られている。
また、RAW画像に関する電子透かし技術として、特許文献1の従来技術が知られている。この従来技術では、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込まず、RAW画像のヘッダ領域などに電子透かしのデータを付加する。
このRAW画像をコンピュータなどで現像処理する場合、RAW画像の画像領域には電子透かしは埋め込まれていないため、従前通りの現像処理が可能になる。
特開2003−46758号公報(請求項1など)
上述した特許文献1では、RAW画像の画像領域が何ら保護されない。そのため、コンピュータなどを用いてRAW画像の画像領域にアクセスすることにより、重要な画像情報が簡単に盗用されてしまう。
一般に、現像処理後の画像データ(JPEGなど)は二次的な画像であり、RAW画像がオリジナルである。また、RAW画像は、現像処理後の画像データに比べて、精細な画像構造をより多く含む。
このような観点から、RAW画像のオリジナル保護の方が、二次的な画像データの保護よりも優先されるべきである。
そこで、本発明の目的は、オリジナルであるRAW画像の盗用防止に適した技術を提供することである。
また、本発明の別の目的は、撮像装置の撮影直後から、RAW画像の盗用を防止する技術を提供することである。
また、本発明の別の目的は、RAW画像の現像処理中や処理後においても、画像盗用を防止する技術を提供することである。
《1》 本発明の画像処理システムは、被写体を撮像して、二次的な画像に変換する前の撮像画像であるRAW画像を生成する撮像装置と、RAW画像に対して二次的な画像に変換する現像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備える。
この撮像装置は、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備える。
一方、画像処理装置は、電子透かし部によってRAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、透かし除去部によって電子透かしを除去されたRAW画像に対して現像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理部とを備える。
《2》 なお好ましくは、画像処理装置は、画像処理部によって生成された汎用の画像データの画像領域に、透かし除去部がRAW画像から分離した電子透かしを埋め込む透かし復活部を備える。
《3》 本発明の他の画像処理システムは、被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像装置と、RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備える。
この撮像装置は、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備える。
一方、画像処理装置は、電子透かし部によってRAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、透かし除去部によって電子透かしを除去したRAW画像に対して、画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理部と、画像処理部によって生成された画像データの画像領域に、透かし除去部がRAW画像から分離した電子透かしを埋め込む透かし復活部と、画像処理を施された画像データを表示する表示部を備える。
この表示部は、画像データの縮小表示に際しては、電子透かしを埋め込まない画像を表示し、画像データの等倍以上の表示に際しては、電子透かしを埋め込んだ画像を表示する。
なお、RAW画像の画像領域に電子透かしが埋め込まれている場合に限って、画像表示に電子透かしをかけることが好ましい。
《4》 本発明の他の画像処理システムは、被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像装置と、RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備える。
この撮像装置は、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備える。
一方、画像処理装置は、電子透かし部によってRAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、透かし除去部によって電子透かしを除去したRAW画像に対して、画像処理を施して汎用の前記画像データに変換する画像処理部とを備える。
この電子透かし部は、ビットプレーン圧縮部、透かし挿入部とを含む。このビットプレーン圧縮部は、画像領域内の電子透かしの挿入エリアについて、RAW画像の最上位ビットプレーンを抽出してデータ圧縮する。透かし挿入部は、ビットプレーン圧縮部のデータ圧縮の結果に電子透かしの電子情報を付加して、最上位ビットプレーンに書き戻す。
なお、電子透かしの挿入エリアに対して暗号化を施すことが好ましい。
《5》 本発明の撮像装置は、被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像部と、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部とを備える。この電子透かし部は、画像領域内の前記電子透かしの挿入エリアについて、RAW画像の最上位ビットプレーンを抽出してデータ圧縮するビットプレーン圧縮部と、ビットプレーン圧縮部のデータ圧縮の結果に、電子透かしの電子情報を付加して、最上位ビットプレーンに書き戻す透かし挿入部とを含む。
《6》 本発明の画像処理装置は、RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置において、透かし除去部、および画像処理部を備える。
透かし除去部は、RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する。
画像処理部は、透かし除去部によって電子透かしを除去されたRAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する。
この透かし除去部は、RAW画像の画像領域から最上位ビットプレーンを読み出し、最上位ビットプレーンのうちから前記電子透かしが挿入された挿入エリアのデータを抽出し、抽出されたデータから電子透かしの電子情報を除いて挿入エリアの最上位ビットプレーンの圧縮データを得た後に、圧縮データを伸長して挿入エリアの最上位ビットプレーンのビット情報を得て、ビット情報を最上位ビットプレーンの挿入エリアに書き戻す。
《7》 本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、上記《6》に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラムである。
本発明では、撮像装置において、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む。したがって、コンピュータなどを用いてRAW画像の画像領域にアクセスしても、電子透かしの埋め込まれたデータしか得られない。そのため、RAW画像の画像盗用を防止することができる。
一方、画像処理装置は、RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する機能を備える。この除去機能によって、RAW画像の画像領域から電子透かしを除去した上で、画像処理(いわゆる現像処理など)を行い、汎用の画像データに変換する。
上記の装置間においてRAW画像が仮に外部に流通したとしても、RAW画像それ自体の画像領域には電子透かしが埋め込まれている。そのため、オリジナルであるRAW画像を確実に保護することができる。
《実施形態の構成説明》
図1は、画像処理システム1の構成を示す図である。
図1において、画像処理システム1は、撮像装置11と画像処理装置31とから概略構成される。この撮像装置11と画像処理装置31との間では、通信媒体や記録媒体などを経由して、RAW画像の受け渡しが行われる。
撮像装置11は、撮像部12、電子透かし部13、電子情報部17、および記録部18を備える。この電子透かし部13の内部には、ビットプレーン圧縮部14、透かし挿入部15、および暗号化部16を備える。
一方、画像処理装置31は、透かし除去部32、画像処理部33、表示部34、透かし復活部35、および記録部36を備える。
なお、この画像処理装置31は、コンピュータと画像処理プログラムとを用いてソフトウェア的に実現してもよい。また、画像処理装置31をハードウェアによって実現してもよい。
《撮像装置11の動作説明》
図2は、撮像装置11の動作を説明する流れ図である。以下、図2に示すステップ番号の順に、撮像装置11の動作説明を行う。
ステップS1: 撮像部12は、被写体を撮像してRAW画像を生成する。このRAW画像は、撮像素子出力に近い、精細な画像構造を忠実に保存する画像データである。
ステップS2: 電子透かし部13は、撮像装置11のカスタム設定(ユーザーが予め選択可能な設定データ)に従って、RAW画像に対する電子透かし処理を実施するか否かを決定する。
RAW画像に対して電子透かし処理を実施する場合、電子透かし部13はステップS3に動作を移行する。
一方、RAW画像に対して電子透かし処理を実施しない場合、撮像装置11は、従来同様のRAW画像の記録処理を実行する。
ステップS3: 電子情報部17は、電子透かしに格納する電子情報を設定する。なお、この電子情報には、下記のいずれかのデータを含ませることが好ましい。
(1)著作権情報・・撮像装置11固有または撮影者固有などに予め定められ、その著作権を後日証明するためのデータ。
(2)撮影情報・・・撮像装置11の撮影データなどを特定可能なデータである。例えば、この撮影情報によって、撮影データの真正性などを後日証明することが可能になる。
(3)RAW画像の画像領域から求めたハッシュ情報・・RAW画像の下位11ビットのハッシュ値や、全体12ビットなどから求めたハッシュ値など。このようなハッシュ情報によって、画像領域の改竄などを後から判定することが可能になる。
(4)生体認証情報・・撮影者個人を照合するための生体認証情報
ステップS4: 電子透かし部13は、RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む。例えば、図3に示す処理(A1)〜(A5)に従って、電子透かしの埋め込み処理が実行される。
(A1) ビットプレーン圧縮部14は、RAW画像の画像領域から、最上位ビットプレーンを読み出す。例えば、12ビットのRAW画像であれば、最上位12ビット目のビットプレーンを読み出す。ビットプレーン圧縮部14は、この最上位ビットプレーンから、電子透かしを挿入するエリア(文字エリアや矩形エリアなど)のビット情報を抽出する。
(A2) ビットプレーン圧縮部14は、抽出したビット情報をデータ圧縮する。通常、RAW画像の最上位ビットプレーンはビット値「0」が多く、かつ「0」が連続的に発生しやすい。したがって、最上位ビットプレーンはデータ圧縮効率が高く、圧縮後の符号量を小さくすることができる。
(A3) 透かし挿入部15は、ビットプレーン圧縮部14の圧縮データに、ステップS3で設定した電子情報を付加することにより、RAW画像に書き込む電子透かしのデータを作成する。
(A4) 透かし挿入部15は、作成した電子透かしのデータを、最上位ビットプレーンの挿入エリアに埋め込む。
(A5) 暗号化部16は、挿入エリアの全ビットプレーン(最下位ビットから最上位ビットまで)に対して暗号化を施す。この暗号化により、電子透かしの安全性や真正性を高めることができる。
ステップS5: 記録部18は、電子透かしを画像領域に埋め込まれたRAW画像を記録媒体に記録する。
《画像処理装置31の動作説明》
図4は、画像処理装置31の動作を説明する流れ図である。以下、図4に示すステップ番号の順に、画像処理装置31の動作説明を行う。
ステップS11: 画像処理装置31は、通信媒体や記録媒体などを経由して、撮像装置11で作成されたRAW画像を取り込む。
ステップS12: 透かし除去部32は、取り込んだRAW画像のデータ構造を解析し、電子透かしが埋め込まれているか否かを判断する。
電子透かしが埋め込まれている場合、透かし除去部32は、ステップS13に動作を移行する。
一方、電子透かしが埋め込まれていない場合、画像処理装置31は、従来同様にRAW画像の現像処理を実施する。
ステップS13: 透かし除去部32は、RAW画像の画像領域から電子透かしの挿入エリアを読み出す。なお、挿入エリアの位置や形状が不定形の場合は、挿入エリアを特定するためのデータをRAW画像のデータ領域に含ませておくことが好ましい。
透かし除去部32は、読み出した挿入エリアのデータについて暗号解除を試み、暗号解除に成功した場合には、解除後のデータから電子情報を分離抽出する。この電子情報の分離抽出により、撮像装置11側で設定された電子情報(ステップS3参照)を画像処理装置31側で情報取得することが可能になる。
ステップS14: 透かし除去部32は、処理対象のRAW画像について、電子透かしの除去権限を有するか否かを判断する。
例えば、ステップS13で得た電子情報から著作権情報を読み出し、その著作権情報が画像処理装置31内の著作権許可リストに含まれている場合に、電子透かしの除去権限を有すると判断してもよい。
また、ステップS13で暗号解除が不可能な場合は、電子透かしの除去権限が無いと判断してもよい。
また、ステップS13で得た電子情報から生体認証情報を読み出し、画像処理装置31側で取得したユーザーの生体認証情報と合致した場合に、電子透かしの除去権限を有すると判断してもよい。
ここでの判断の結果、電子透かしの除去権限を有する場合、透かし除去部32はステップS15に動作を移行する。一方、電子透かしの除去権限が無い場合、透かし除去部32は、処理対象のRAW画像について現像処理を禁止する。
ステップS15: 透かし除去部32は、RAW画像の画像領域から電子透かしを除去し、RAW画像の画像領域を撮像時の状態に戻す。
例えば、図5に示す処理順(B1)〜(B5)に従って、電子透かしの除去処理が実行される。
(B1) 透かし除去部32は、画像領域内の暗号化された挿入エリアを暗号解除し、暗号化前の状態に戻す。
(B2) 透かし除去部32は、RAW画像の画像領域から、最上位ビットプレーンを読み出す。透かし除去部32は、この最上位ビットプレーンの内、電子透かしが挿入されたエリア(文字エリアや矩形エリアなど)のデータを抽出する。
(B3) 透かし除去部32は、抽出した電子透かしのデータから電子情報を除いて、挿入エリアの最上位ビットプレーンの圧縮データを得る。
(B4) 透かし除去部32は、圧縮データをデータ伸長し、挿入エリアの最上位ビットプレーンのビット情報を得る。
(B5) 透かし除去部32は、この伸長後のビット情報を、最上位ビットプレーンの挿入エリアに書き戻す。その結果、電子透かしを除去したRAW画像(言い換えると、電子透かしを挿入する前のRAW画像)を得る。なお、透かし除去部32は、このRAW画像の画像領域について求めたハッシュ情報と、電子情報に含まれるハッシュ情報とを対比することにより、RAW画像の改竄を検出してもよい。
ステップS16: 画像処理部33は、電子透かしを除去したRAW画像に対して、画像処理(いわゆる現像処理)を実施する。なお、ここでの画像処理は、RAW画像に格納される画像処理パラメータに従って、デフォルトの画像処理を実施してもよい。また、画像処理装置31に対してユーザー入力される画像処理パラメータに従って、画像処理を実施してもよい。
このような画像処理を経ることによって、RAW画像は撮像装置11のメーカーに特化した専用フォーマットから、汎用画像処理ソフトで表示や印刷が可能な汎用の画像データに変換される。
ステップS17: 表示部34は、現像処理後の画像データを、画像処理装置31のモニタ(不図示)に表示する。このとき、表示部34は、画像データを等倍以上の拡大率で表示するか否かを判定する。
もしも、等倍以上の拡大率で表示する場合、表示部34はステップS18に動作を移行する。一方、等倍未満の縮小表示を実施する場合、表示部34はステップS19に動作を移行する。
ステップS18: 表示部34は、等倍以上で表示される画像データの表示域の一部を、透かしパターンで隠して表示する。これによって、画面キャプチャー用のソフトなどを用いて現像処理後の画像データが盗用されるといった事態を防ぐことができる。
なお、ここでの透かしパターンは、表示画像の盗用を防ぐことが主目的であるため、一部を画像以外の透かしパターンで隠す程度の簡易な電子透かしでもよい。
このような表示動作の後に、画像処理装置31はステップS20に動作を移行する。
ステップS19: 表示部34は、電子透かしを挿入せずに、画像データをそのまま縮小表示する。このような縮小表示は、等倍以上の表示に比べて画面キャプチャーによる画像盗用の弊害は少ない。また、このような縮小表示により、ユーザーは、電子透かしに妨害されることなく、現像処理後の画像データを確認することができる。
なお、等倍未満であっても、実質的に盗用を防ぎたい縮小率(例えば1/2倍表示)までは、表示域の一部を透かしパターンで隠してもよい。
ステップS20: 透かし復活部35は、画像処理装置31のカスタム設定(ユーザーが予め選択可能な設定データ)に従って、現像処理後の画像データに電子透かしを埋め込むか否かを決定する。
電子透かしを埋め込む場合には、透かし復活部35はステップS21に動作を移行する。
電子透かしを埋め込まない場合には、透かし復活部35はステップS22に動作を移行する。
ステップS21: 透かし復活部35は、ステップS13でRAW画像から分離した電子情報を、ステップS16で生成された画像データの画像領域に埋め込む。なお、ここでの埋め込み処理は、上述したステップS4と同様の処理が可能なため、ここでの説明を省略する。
ステップS22: 記録部36は、画像データを記録媒体に記録する。
《本実施形態の効果など》
図6は、RAW画像の保護効果を説明する図である。
図6に示す点線域は、RAW画像の電子透かしを正当に除去できない画像処理装置(以下「不許可装置」という)である。
仮に、この不許可装置において、電子透かしの挿入エリアを無理にデータ操作すれば、挿入エリアに含まれる画像情報が即座に破損する。その結果、RAW画像中のオリジナル画像を確実に保護することが可能になる。
また仮に、不許可装置が、電子透かしが埋め込まれたままのRAW画像を無理に現像処理(例えば色補間など)すれば、電子透かしの挿入エリアを中心に現像処理が破綻する。そのため、現像処理後の画像データには、破綻箇所が可視透かしとなって現れる。したがって、この場合も、現像処理後の画像データを確実に保護することができる。
一方、図6に示す二重線域は、画像処理装置31であって、電子透かしの除去機能を有する。この画像処理装置31は、RAW画像の現像処理に先だって、RAW画像から電子透かしを除去することができる。したがって、RAW画像の画像領域を電子透かしの挿入前に戻し、正常な現像処理を実行することが可能になる。
さらに、本実施形態では、画像処理装置31が現像処理後の画像データに、電子透かし(電子情報)を再び埋め込む。したがって、画像処理装置31で現像された後も、画像盗用を確実に阻止することができる。
また、本実施形態の画像処理装置31は、等倍以上の画像表示に際して、電子透かしを埋め込んだ画像を表示する。したがって、画面キャプチャー用のソフトなどを用いて現像処理後の画像データが盗用されるといった事態を防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、RAW画像の最上位ビットプレーンを部分的にデータ圧縮し、その圧縮結果に電子情報を追加して、電子透かしとする。この最上位ビットプレーンは、ビット値「0」が多く、かつ「0」が連続的に発生しやすいため、圧縮効率が高い。そのため、電子情報の書き込み可能な容量を大きく確保することが可能になる。
《実施形態の補足事項》
なお、上述した実施形態では、RAW画像の最上位ビットプレーンをデータ操作して電子透かしを埋め込んでいる。しかしながら、電子透かしの埋め込み処理はこれに限定されず、その他の電子透かし技術を使用してもよい。例えば、RAW画像の画像領域の一部に、所定の文字やマークなどのパターンを埋め込んでもよい。また例えば、この埋め込みパターンを画像領域の一部と加重加算することによって、半透明パターンとしてもよい。
また、上述した実施形態では、電子透かし部13を撮像装置11に搭載している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、撮像装置に装着される画像伝送装置などのアクセサリーに、電子透かし部13を搭載してもよい。
なお、上述した実施形態では、電子情報に加える情報について具体例をあげて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、秘匿すべきノウハウ情報(画像処理パラメータなど)を電子情報としてもよい。
以上説明したように、本発明は、RAW画像の著作権保護などに利用可能な技術である。
画像処理システム1の構成を示す図である。 撮像装置11の動作を説明する流れ図である。 電子透かしの埋め込み処理の一例を説明する図である。 画像処理装置31の動作を説明する流れ図である。 電子透かしの除去処理の一例を説明する図である。 RAW画像の保護効果を説明する図である。
符号の説明
1…画像処理システム,11…撮像装置,12…撮像部,13…電子透かし部,14…ビットプレーン圧縮部,15…透かし挿入部,16…暗号化部,17…電子情報部,18…記録部,31…画像処理装置,32…透かし除去部,33…画像処理部,34…表示部,35…透かし復活部,36…記録部

Claims (7)

  1. 被写体を撮像して、二次的な画像に変換する前の撮像画像であるRAW画像を生成する撮像装置と、
    前記RAW画像に対して二次的な画像に変換する現像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記撮像装置は、
    前記RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記電子透かし部によって前記RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、
    前記透かし除去部によって電子透かしを除去した前記RAW画像に対して、前記現像処理を施して汎用の前記画像データに変換する画像処理部とを備えた
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
    前記画像処理装置は、
    前記画像処理部によって生成された汎用の前記画像データの画像領域に、前記透かし除去部が前記RAW画像から分離した前記電子透かしを埋め込む透かし復活部を備えた
    ことを特徴とする画像処理システム。
  3. 被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像装置と、
    前記RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記撮像装置は、
    前記RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記電子透かし部によって前記RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、
    前記透かし除去部によって電子透かしを除去した前記RAW画像に対して、画像処理を施して汎用の前記画像データに変換する画像処理部と、
    前記画像処理部によって生成された前記画像データの画像領域に、前記透かし除去部が前記RAW画像から分離した前記電子透かしを埋め込む透かし復活部と、
    画像処理を施された前記画像データを表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記画像データの縮小表示に際しては、電子透かしを埋め込まない画像を表示し、前記画像データの等倍以上の表示に際しては、電子透かしを埋め込んだ画像を表示する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  4. 被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像装置と、
    前記RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置とを備えた画像処理システムにおいて、
    前記撮像装置は、
    前記RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記電子透かし部によって前記RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、
    前記透かし除去部によって電子透かしを除去した前記RAW画像に対して、画像処理を施して汎用の前記画像データに変換する画像処理部とを備え、
    記電子透かし部は、
    前記画像領域内の前記電子透かしの挿入エリアについて、前記RAW画像の最上位ビットプレーンを抽出してデータ圧縮するビットプレーン圧縮部と、
    前記ビットプレーン圧縮部のデータ圧縮の結果に、前記電子透かしの電子情報を付加して、前記最上位ビットプレーンに書き戻す透かし挿入部とを含む
    ことを特徴とする画像処理システム。
  5. 被写体を撮像してRAW画像を生成する撮像部と、
    前記RAW画像の画像領域に電子透かしを埋め込む電子透かし部とを備え、
    前記電子透かし部は、
    前記画像領域内の前記電子透かしの挿入エリアについて、前記RAW画像の最上位ビットプレーンを抽出してデータ圧縮するビットプレーン圧縮部と、
    前記ビットプレーン圧縮部のデータ圧縮の結果に、前記電子透かしの電子情報を付加して、前記最上位ビットプレーンに書き戻す透かし挿入部とを含むことを特徴とする撮像装置。
  6. RAW画像に対して画像処理を施して汎用の画像データに変換する画像処理装置において、
    前記RAW画像の画像領域に埋め込まれた電子透かしを除去する透かし除去部と、
    前記透かし除去部によって電子透かしを除去された前記RAW画像に対して画像処理を施して汎用の前記画像データに変換する画像処理部と、を備え、
    前記透かし除去部は、
    前記RAW画像の画像領域から最上位ビットプレーンを読み出し、
    前記最上位ビットプレーンのうちから前記電子透かしが挿入された挿入エリアのデータを抽出し、
    抽出されたデータから前記電子透かしの電子情報を除いて前記挿入エリアの最上位ビットプレーンの圧縮データを得た後に、前記圧縮データを伸長して前記挿入エリアの最上位ビットプレーンのビット情報を得て、前記ビット情報を前記最上位ビットプレーンの前記挿入エリアに書き戻すことを特徴とする画像処理装置。
  7. コンピュータを、請求項6に記載の画像処理装置として機能させるための画像処理プログラム。
JP2005259123A 2005-09-07 2005-09-07 Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム Active JP4635790B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005259123A JP4635790B2 (ja) 2005-09-07 2005-09-07 Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005259123A JP4635790B2 (ja) 2005-09-07 2005-09-07 Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007074365A JP2007074365A (ja) 2007-03-22
JP4635790B2 true JP4635790B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=37935437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005259123A Active JP4635790B2 (ja) 2005-09-07 2005-09-07 Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4635790B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108805789B (zh) * 2018-05-29 2022-06-03 厦门市美亚柏科信息股份有限公司 一种基于对抗神经网络去除水印的方法、装置、设备及可读介质

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169093A (ja) * 1999-09-30 2001-06-22 Canon Inc 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2003189088A (ja) * 2001-09-27 2003-07-04 Canon Inc 情報処理装置及び方法及び情報処理プログラム及び記憶媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001169093A (ja) * 1999-09-30 2001-06-22 Canon Inc 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP2003189088A (ja) * 2001-09-27 2003-07-04 Canon Inc 情報処理装置及び方法及び情報処理プログラム及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007074365A (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4602931B2 (ja) 画像セットの完全性を保証する方法
US8175322B2 (en) Method of digital watermark and the corresponding device, and digital camera which can append watermark
JP5415446B2 (ja) 画像に除去可能な可視透かしを挿入する方法と装置、及びその透かしを除去する方法と装置
US7251343B2 (en) Image protection
US7017045B1 (en) Multimedia watermarking system and method
JP2000152148A (ja) 電子カメラ
JP3687675B2 (ja) 電子透かし機能を有する電子カメラ、および画像処理プログラム
JP2006121656A (ja) 電子透かし埋込装置、電子透かし埋込方法、その方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
JP6277868B2 (ja) ドキュメント管理システム、ドキュメント再現装置、ドキュメント管理方法、およびコンピュータプログラム
Celik et al. Localized lossless authentication watermark (LAW)
JP4124783B2 (ja) 情報埋め込み装置および情報埋め込みプログラム
Manaf et al. Genetic audio steganography
JP4635790B2 (ja) Raw画像の電子透かしを処理する画像処理システム、撮像装置、画像処理装置、および画像処理プログラム
Zamani et al. A novel approach for audio watermarking
JP2001309159A (ja) 記録装置
JP4654330B2 (ja) 映像変更装置、映像変更方法および映像変更プログラム
JP3805172B2 (ja) 画像処理装置及び方法及び記憶媒体
JP3676937B2 (ja) 画像処理システム、画像伝送システム及び記録媒体
JP4167372B2 (ja) 電子透かしの埋め込み方法、抽出方法、不可視化方法、及び可視化方法並びに埋め込み装置
JP2009027503A (ja) 撮像装置、改竄検出方法、および改竄検出装置
JP3164215B2 (ja) デジタルカメラおよび画像改竄検出システム
JP2006345450A (ja) 画像検証システム、撮像装置、並びに画像検証装置
KR100812550B1 (ko) 영상 기록 장치 및 그것을 위한 영상 처리 방법
JP2009539174A (ja) セキュア媒体記憶装置及び媒体記憶装置の保護方法
JP2007028402A (ja) 画像処理方法、装置、プログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4635790

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250