JP4635037B2 - 電子式自動点滅器 - Google Patents

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Description

この発明は、負荷に対する通電/非通電を、周囲の明るさに応じて制御するための、電子式自動点滅器に関する。この発明は、例えば、照明装置(例えば街灯)の点灯および消灯を制御する電子式自動点滅器に適用することができる。
従来より、自動点滅器を用いた照明装置が知られている。このような照明装置では、周囲の明るさを検出して、この明るさの変化に応じて照明装置の点灯および消灯を自動的に行うことができる。すなわち、自動点滅器を用いることにより、周囲が暗くなると照明装置を自動的に点灯させ、且つ、周囲が明るくなると照明装置を自動的に消灯させることができる。
自動点滅器としては、機械式スイッチを用いたものと、半導体スイッチ素子等の電子式スイッチを用いたものとが、知られている。
機械的スイッチを用いた自動点滅器としては、例えば、カドミウム・セレン(CdS)を用いた光電変換素子と、抵抗型ヒータと、バイメタルスイッチ(すなわち、熱膨張率が異なる2枚の金属板を貼り合わせて構成したスイッチ)とを用いた装置が知られている。この自動点滅器では、光電変換素子の受光光量に応じた電流を抵抗型ヒータに流し、これにより発生する熱でバイメタルスイッチを自動的にオン/オフさせる。このような自動点滅器は、低価格であるという利点を有する反面、装置寿命が短く消費電力が大きいという欠点を有する。
一方、電子式スイッチを用いた自動点滅器としては、光起電力素子やカドミウム・セレンを光センサとして用い、半導体による比較回路を用いて、トライアック(すなわち双方向サイリスタ)のゲートを制御するものが実用化されている(下記特許文献1〜4参照)。
一般に、電子式スイッチの自動点滅器は、機械的自動点滅器と比較して、装置寿命が長く且つ消費電力が小さいという利点を有するが、半導体回路を動かすための電源回路や制御回路が必要で部品点数が多く、コストがかさむという問題がある。
このような問題を解決した電子式自動点滅器として、特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に開示された電子式自動点滅器では、交流電源と照明負荷との間にトライアックを接続し、このトライアックを光電変換素子の受光光量に応じてオン/オフさせることにより、自動点滅制御を行っている。さらに、この電子式自動点滅器では、トライアックのオン/オフを制御する回路を、2個のデプレッション型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor) で構成している。デプレッション型MOSFETは、ゲートが接地電位のときオンし、且つ、該ゲートが所定負電位以下になるとオフする。これらのMOSFETは、逆直列に接続され、ソースどうしおよびゲートどうしがそれぞれ共通接続されている。さらに、一方のMOSFETのドレインはトライアックのゲートに接続され、他方のMOSFETのドレインはトライアックの一方の電流端子に接続されている。そして、共通ソースと共通ゲートとの間に、光起電力素子が設けられている(例えば、特許文献1の段落0025、図1等参照)。このような構成によれば、周囲が明るいとき(すなわち光起電力素子が光電流を発生させるとき)は、デプレッション型MOSFETのゲートが所定負電位以下になって該MOSFETがオフし、これにより、トライアックのゲートがローレベルになるので該トライアックもオフし、したがって、負荷には電流が流れない。一方、周囲が暗いときは、デプレッション型MOSFETのゲートが接地電位になって該MOSFETがオンし、これにより、トライアックのゲートがハイレベルになるので該トライアックもオンし、したがって、負荷に電流が流れる。このような電子式自動点滅器は、電源回路が不要で消費電力がほとんどないという利点を有する。
しかしながら、特許文献1の電子式自動点滅器では、周囲の明るさが一時的に変化した場合に、誤動作を生じる場合がある。例えば、夜間の点灯中に自動車のヘッドライト光が光起電力素子に受光されたような場合、照明装置が消灯してしまうおそれがある。
このような欠点を解消するためには、点灯状態から消灯状態に移行するときのしきい値照度と、消灯状態から点灯状態に移行するときのしきい値照度との間に、ヒステリシスを設けることが有効である。
これに対して、特許文献2の電子式自動点滅器では、光起電力素子の近傍に発光素子を設けている。そして、この発光素子を照明装置の点灯時にのみ点灯させることにより、上述のようなヒステリシスを発生させている。
また、特許文献3の電子式自動点滅器では、光起電力素子の近傍に遮光用の液晶板を設けている。そして、この液晶板を用いて、光起電力素子の受光量を照明装置の点灯時に減光することにより、上述のようなヒステリシスを発生させている。
さらに、特許文献4の電子式自動点滅器では、電圧監視回路を設けて、上述のようなヒステリシスを発生させている。
特開2000−100579号公報 特開平11−214177号公報 特開平11−214178号公報 特開平11−214976号公報
上述の特許文献2〜4の電子式自動点滅器は、点灯/消灯のヒステリシスを有するので、誤動作が発生し難い。しかしながら、これらの電子式自動点滅器には、回路が複雑であり、このため、装置コストや消費電力が高いという欠点がある。また、消費電力上昇分を光起電力素子が生成する電力で賄おうとすると、大型の光起電力素子が必要となって、装置コストのさらなる上昇を招くことになる。
また、本願発明者の検討によれば、特許文献1の電子式自動点滅器を用いた照明装置は、周囲の明るさが点灯と消灯の境界付近よりもわずかに低い場合、薄暗く(すなわち、非常に低い照度で)発光する。このような、薄暗く点灯した状態は、照明装置を故障させる原因になる。
この発明の課題は、通電/非通電(負荷が光源の場合は点灯/消灯)のヒステリシスを自由に設定でき、周囲の明るさが通電/非通電の境界付近である場合に該通電を完全にオン或いはオフでき且つ制御電源を必要としない電子式自動点滅器を、安価に提供することにある。
この発明に係る自動点滅器は、光起電力素子を用いて明るさを検出する光センサ回路と、負荷と交流電源との接続をスイッチングするトライアックと、トライアックのゲートとT1端子間に接続された整流回路と、整流回路の正直流端子にドレインが接続されたFETと、FETのソースにカソードが接続され且つ整流回路の負直流端子にアノードが接続されたツェナーダイオードと、光センサ回路の出力値に基づいてFETのゲートに通電して電流を制御することによりトライアックの通電制御を行う電圧比較回路とを備える。ここで、ツェナーダイオードのアノードおよびカソードを、電圧比較回路のグランド端子および電源端子にそれぞれ接続することにより、ツェナーダイオードの端子間電圧を用いて電圧比較回路が動作するようにしている。
この発明に係る電子式自動点滅器は、負荷と交流電源との接続をスイッチングするトライアックの制御を行うゲート回路を、トライアックのオン制御に必要なゲート電流よりはるかに小さな電流で動作する電圧比較回路とトライアックゲート電流を制御するデプレッションMOSFETで回路構成し、このMOSFETと並列に高抵抗を取り付けることによって、消灯時も例えば0.1mA程度の微小電流をトライアックゲートに流し、この電流により、電圧比較回路を動作させることにより、制御回路にヒステリシス特性を与える。
点灯・消灯の制御は、トライアックのゲート回路に加わる電圧を、光起電力素子に接続された電圧比較回路で制御し、MOSFETを動作させることにより行う。
この発明に係る電子式自動点滅器では、スイッチング素子であるトライアックのゲート電流を、トライアックゲートのトリガー電流の例えば1/100程度で動作する制御回路によって制御する。そして、トライアックのゲート電流を制御する、MOSFETと並列に微小電流を通電させる抵抗を接続する。このゲート制御電流がツェナーダイオードを通過するときに発生する電圧により電圧比較回路を動作させる。
電圧比較回路は、電圧比較器(コンパレータ)、フリップフロップで構成することにより、点灯/消灯に対するヒステリシスを容易に設定することができ、且つ、光センサ回路の受光量が点灯/消灯の境界付近であっても、オン/オフ状態が完全に変化する電子式自動点滅器を提供することができる。
また、光センサ回路によって制御する電流が微小であるため、光センサの小型化が可能となる。
さらに、電源回路が不要となるため、従来の点滅器で用いられている3線式形状から、2線式形状に変更でき、シンプルで防水の容易な形状が得られ、これらの相乗効果により安価な電子式自動点滅器を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図1を用いて説明する。なお、図1において、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
図1は、この実施形態に係る電子式自動点滅器を用いた照明装置の全体構成を示す回路図である。図1に示したように、この実施形態の照明装置は、電子式自動点滅器100と、負荷200と、交流電源300とを有する。
電子式自動点滅器100は、光センサ回路110、トライアック120、整流回路130、デプレッション型(すなわち、ノーマリオン型)のMOSFET140、比較回路150、抵抗素子160、ツェナーダイオード170、コンデンサ180およびダイオード190を備えている。
光センサ回路110は、周囲の明るさを検出し、検出した光強度を電圧信号P1,P2として出力する。このために、光センサ回路110は、フォトダイオード111、抵抗素子112,113およびコンデンサ114,115を有している。
フォトダイオード111は、受光強度を検出するための光電変換素子である。フォトダイオード111のカソードは、整流回路130の直流負端子D2に接続されている。この実施形態では、フォトダイオード111として、浜松フォトニクス製G2711−01を使用した。なお、フォトダイオード111に代えて、太陽電池セルや、光電効果を有するLED等を使用することも可能である。
抵抗素子112の一端は、フォトダイオード111のアノードに接続される。また、抵抗素子113は、一端が抵抗素子112の他端に接続され、且つ、他端がフォトダイオード111のカソードに接続される。抵抗素子112,113により、フォトダイオード111の誘電起電力によって発生した電流が、光強度の検出結果を示す電圧信号に変換される。この実施形態では、フォトダイオード111のアノードと抵抗素子112との接続点の電圧を信号P2とし、抵抗素子112,113間の接続点の電圧を信号P1とする。なお、この実施形態では、抵抗素子112の抵抗値を3MΩ、抵抗素子113の抵抗値を7MΩとした。
コンデンサ114は、フォトダイオード111のアノード・カソード間に、抵抗素子112,113と並列に接続される。また、コンデンサ115は、抵抗素子113と並列に接続される。コンデンサ114,115により、フォトダイオード111の受光光量が変化してから光量検出信号P1,P2が変化するまでの遅延時間を設定することができる。この実施形態では、コンデンサ114,115のキャパシタンスを0.47μFとした。
トライアック120は、負荷200と交流電源300との接続をスイッチングするために使用される。このために、トライアック120は、T1端子が交流電源300の一端に接続されており、T2端子が負荷200の一端に接続されている。この実施形態では、トライアック120として、STマイクロエレクトロニクス社製BTA24を使用した。なお、図1では、トライアック120のスナバー回路を省略している。
整流回路130は、トライアック120のゲート出力を交流から直流に変換する回路である。このために、整流回路130では、トライアック120の電流端子T1に交流端子A1が接続され、且つ、トライアック120のゲートに交流端子A2が接続されている。この実施形態では、整流回路130として、ブリッジダイオードを使用した。
MOSFET140は、整流回路130を介して、トライアック120のゲート電流を制御する。このために、MOSFET140は、ドレインが整流回路130の直流正端子D1に接続され、且つ、ソースが、ツェナーダイオード170を介して、整流回路130の直流負端子D2に接続されている。この実施形態では、MOSFET140としてSupertex社のDN2540を使用した。
電圧比較回路150は、光センサ回路110の出力信号P1,P2と基準電圧V1,V2とに基づいて、MOSFET140のオン/オフを制御する。この実施形態では、電圧比較回路150として、ナショナル・セミコンダクター社のLMC555を用いた。この電圧比較回路150は、フリップフロップ151、第1コンパレータ152、第2コンパレータ153、抵抗素子154〜156、MOSFET157を有している。
フリップフロップ151は、リセット信号Rを入力したときにローレベル電圧を出力し、且つ、セット信号Sを入力したときにハイレベル電圧を出力する。フリップフロップ151は、リセット信号Rがハイレベルに立ち上がるタイミングでリセットされ(したがってローレベルを出力するようになり)、且つ、セット信号Sがハイレベルに立ち上がるタイミングでセットされる(したがってハイレベルを出力するようになる)ように構成されている。フリップフロップ151の出力は、MOSFET140のゲートに印加される。
第1コンパレータ152は、信号P1が基準電圧V1よりも大きくなったときに、リセット信号Rを出力する。上述のように、信号P1は、フォトダイオード111が受光した光の強度を示す電圧信号である。また、基準電圧V1は、この発明の第1しきい値に対応する電圧であり、負荷300に対する通電を終了するときの信号P1の値に対応する。
第2コンパレータ153は、信号P2が基準電圧V2よりも小さくなったときに、セット信号Sを出力する。上述のように、信号P2は、フォトダイオード111が受光した光の強度を示す電圧信号である。また、基準電圧V2は、この発明の第2しきい値に対応する電圧であり、負荷300に対する通電を開始するときの信号値P2の値に対応する。
この実施形態に係る自動点滅器では、点灯状態から消灯状態に移行するときのしきい値照度が、消灯状態から点灯状態に移行するときのしきい値照度よりも高くなるように、P1,P2,V1,V2を設定する。通常、点灯するときのしきい値照度と、消灯するときのしきい値照度との比は、1.2〜3程度が望ましいと考えられる。
抵抗素子154は、一端が比較回路150の電源入力端子V+を介してMOSFET140のソースに接続され、且つ、他端が第1コンパレータ152の負入力端子に接続されている。抵抗素子155は、一端が抵抗素子154の他端に接続され、且つ、他端が第2コンパレータ153の正入力端子に接続されている。また、抵抗素子156は、一端が抵抗素子155の他端に接続され、且つ、他端がグランド端子GNDを介して整流回路130の直流負端子D2に接続されている。
さらに、抵抗素子154と155の接続点には、ダイオード190のアノードが接続され、且つ、該ダイオード190のカソードが整流回路130の直流負端子D2に接続されている。このダイオード190により、基準電圧V1が決定される。これにより、基準電圧V1とグランド端子GNDとの電位差を抵抗素子155と156で分圧することによって得られる電圧が、第1コンパレータ152の負入力端子および第2コンパレータ153の正入力端子に印加される。電圧比較回路150としてLMC555を使用する場合、抵抗素子154〜156の抵抗値は、例えばそれぞれ100kΩである。
MOSFET157は、ソースが放電用入力端子に接続され、ドレインがグランド端子GNDに接続され、且つ、ゲートがフリップフロップ151の反転出力端子に接続される。このMOSFET157は、元々LMC555に設けられているが、この実施形態では使用されない。
抵抗素子160は、MOSFET140と並列に接続される。この抵抗素子160は、MOSFET140がオフしているときに、ツェナーダイオード170に微量の電流を供給するために使用される。抵抗素子160としては、例えば100kΩ以上のものを使用することができるが、この実施形態では2MΩとした。また、MOSFET140の漏れ電流を使用することにより、この抵抗素子160を省略することも可能である。
ツェナーダイオード170は、カソードがMOSFET140のソースに接続され、且つ、アノードが整流回路130の直流負端子D2に接続されている。この実施形態では、ツェナーダイオード170として、5Vのものを使用した。
コンデンサ180は、ツェナーダイオード170と並列に接続されている。これにより、ツェナーダイオード170により発生した電圧が、コンデンサ180により平滑化され、電圧比較回路150の電源として利用される。この実施形態では、コンデンサ180のキャパシタンスを、0.1μFとした。
負荷200は、一方の端子でトライアック120のT2端子に接続され、他方の端子で交流電源300の一方の端子に接続される。この実施形態において、負荷200は、例えば街灯等に設置される光源である。
交流電源300は、他方の端子でトライアック120のT1端子に接続される。
この実施形態に係る電子式自動点滅器100は、例えば、透光性の筐体に収容して、電柱等に固定される。そして、トライアックの電極T1と負荷200の端子(上述の他方の端子)に接続された2本のリード線を用いて、交流電源300と接続される。
次に、図1に示した電子式自動点滅器100の動作原理を説明する。
まず、周囲が明るい状態ときの、電子式自動点滅器100の状態について説明する。
周囲が明るいとき、フォトダイオード111は周囲光を受光し、このために起電流が発生する。したがって、抵抗素子112,113に電流が流れて、これら抵抗素子112,113に端子間電圧が発生する。このとき、電圧信号P1≧V1,P2≧V2であり、したがって第1コンパレータ152の出力(リセット信号R)はハイレベル、第2コンパレータの出力(セット信号S)はローレベルである。
ここで、フリップフロップ151は、リセット信号Rがハイレベルに立ち上がるときにリセットされ、リセット信号Rがハイレベル且つセット信号Sがローレベルのときは、電圧比較回路150の出力がローレベルとなり、GNDと同電圧である。したがって、該ローレベル出力電圧は、MOSFET140のソース電圧よりも、ツェナーダイオード170のカソード・アノード間電圧の分だけ低い。このため、MOSFET140は、オフ状態である。この実施形態のMOSFET140は、例えば、ゲート電圧がソース電圧よりも例えば3.5V以上低いときにオフする。
したがって、整流回路130の直流側端子D1,D2は抵抗素子160のみを介して接続された状態である。このため、該直流側端子D1,D2間には電源電圧とほぼ等しい直流電圧が加わり、これにより抵抗素子160を通して非常に微小な電流が流れる(例えば0.1mA程度)。その結果、トライアック120のゲートに供給される電流は非常に小さいので、該トライアック120はオフしている。したがって、負荷300には、電流が流れない。なお、電圧比較回路150は、0.1mA程度の電流でも動作できる。
次に、周囲が明るい状態から暗い状態に変化するときの、電子式自動点滅器100の動作を説明する。
周囲が暗くなっていくと、フォトダイオード111の受光強度が低下するので、信号P1,P2の電圧値も低下する。そして、P2<V2になると、第2コンパレータ153に出力されるセット信号Sがハイレベルになる。この実施形態では、抵抗素子155,156の抵抗値が等しいので、信号P2の電圧が電圧信号V1(すなわち、ダイオード190で生成される電圧)の1/2を下回ったときにセット信号Sがハイレベルになる。
セット信号Sが立ち上がると、電圧比較回路150の出力電圧は、ハイレベルとなる。この電圧は、電圧比較回路150の電源入力端子V+とほぼ同電圧であり、このため、MOSFET140のソース電圧とほぼ同電圧である。ここで、MOSFET140は、デプレッション型なので、ソース電圧とゲート電圧とがほぼ同一のとき、オンする。
MOSFET140がオンすると、直流側端子D1,D2間に流れる電流が増大する(例えば10mA程度)。その結果、トライアック120がオンして、負荷300に電流が流れるようになる。
トライアック120がオン状態を維持している間は、トライアック120のトリガー電流はゼロクロス近傍の一瞬だけ流れる。このトリガー電流によりツェナーダイオード170に発生する一瞬の電圧によって電圧比較回路150が動作し、フリップフロップ回路を保持する。
続いて、周囲が暗い状態から明るい状態に変化するときの、電子式自動点滅器100の動作を説明する。
周囲が明るくなっていくと、フォトダイオード111の受光強度が増大するので、信号P1,P2の電圧値が上昇する。そして、P1≧V1になると、第1コンパレータに出力されるリセット信号Rがハイレベルになる。
リセット信号Rが立ち上がると、フリップフロップ151の出力はローレベルに切り換わる。その結果、MOSFET140がオフするので、上述のような動作原理により負荷300に電流が流れなくなる。
以上説明したように、この実施形態に係る電子式自動点滅器100は、フリップフロップ151を用いてトライアック120のオン/オフを行っているので、点灯/消灯の境界付近であっても完全に動作を移行させることができる。
さらに、電子式自動点滅器100は、フリップフロップ151のセット/リセットを第1、第2コンパレータ152,153で行うので、点灯/消灯のヒステリシス設定を、抵抗素子112,113の抵抗値および基準電圧V1の設定により、自由に行うことができる。なお、上述のように、基準電圧V2は、基準電圧V1の設定値に応じて決まる。
加えて、この実施形態の電子式自動点滅器100は、ヒステリシスを設定するために発光素子や液晶板等を設ける必要がないこと、電圧比較回路の電源をトリガー電流でまかなえること等の理由により、上述の特許文献2〜4にかかる電子式自動点滅器と比較して安価である。
なお、この実施形態では、受光強度を示す信号として、二種類の電圧信号P1,P2を用いた。これは、電圧比較回路150として、既成の半導体チップである、LMC555を使用したためである。図1から判るように、LMC555を用いる場合、抵抗素子154〜156の値が固定されるので、第1コンパレータ152の基準電圧V1に応じて第2コンパレータ153の基準電圧V2が決まってしまい、別個独立に基準電圧V1,V2を設定することができない。このため、この実施形態では、抵抗素子112,113を用いて二種類の電圧信号P1,P2を生成し、該電圧信号P1,P2によって消灯するときの受光強度および点灯する受光強度を制御している。一方、基準電圧V1,V2を別個独立に設定できるような電圧比較回路を用いる場合には、受光強度を示す電圧信号を一種類として、この電圧信号を各コンパレータに供給することが可能である。
第1の実施形態に係る電子式自動点滅器を用いた照明装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
100 電子式自動点滅器
110 光センサ回路
111 フォトダイオード
112,113,154,155,156,160 抵抗素子
114,115,180 コンデンサ
120 トライアック
130 整流回路
140,157 MOSFET
150 電圧比較回路
151 フリップフロップ
152 第1コンパレータ
153 第2コンパレータ
170 ツェナーダイオード
190 ダイオード

Claims (8)

  1. 光起電力素子を用いて明るさを検出する光センサ回路と、
    負荷と交流電源との接続をスイッチングするトライアックと、
    該トライアックのゲートとT1端子間に接続された整流回路と、
    前記整流回路の正直流端子にドレインが接続されたFETと、
    該FETのソースにカソードが接続され、且つ、前記整流回路の負直流端子にアノードが接続されたツェナーダイオードと、
    前記光センサ回路の出力値に基づいて前記FETのゲートに通電して電流を制御することにより前記トライアックの通電制御を行う電圧比較回路と
    を備え、
    前記ツェナーダイオードの前記アノードおよび前記カソードを、前記電圧比較回路のグランド端子および電源端子にそれぞれ接続することにより、該ツェナーダイオードの端子間電圧を用いて該電圧比較回路が動作するようにした
    ことを特徴とする電子式自動点滅器。
  2. 非通電時に前記ツェナーダイオードの前記端子間電圧を発生させるために、前記FETに並列接続された、抵抗素子をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の電子式自動点滅器。
  3. 前記抵抗素子の抵抗値が100kΩ以上であることを特徴とする請求項に記載の電子式自動点滅器。
  4. 非通電時に前記ツェナーダイオードの前記端子間電圧を発生させるために、前記FETの漏れ電流を用いることを特徴とする請求項に記載の電子式自動点滅器。
  5. 通電時に、前記整流回路、前記FETおよび前記ツェナーダイオードを介して前記交流電源から前記トライアックのゲートに供給されるトリガー電流を用いて、前記ツェナーダイオードの前記端子間電圧を発生させることを特徴とする請求項1に記載の電子式自動点滅器。
  6. 前記整流回路がブリッジダイオードであり、該ブリッジダイオードの直流出力側にデプレッション型FET1個のみ直列接続して、スイッチングを行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電子式自動点滅器。
  7. 前記光起電力素子が1個のセルで作られたフォトダイオードからなり、且つ、前記電圧比較回路が1個のダイオードで構成された基準電圧発生回路を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電子式自動点滅器。
  8. 前記光センサ回路、前記トライアック、前記整流回路、前記電圧比較回路および前記電流制御回路を収容する透光性の筐体と、前記トライアックT1端子及びT2端子にそれぞれ接続された2本のリード線とを有する請求項1〜のいずれかに記載の電子式自動点滅器。
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