JP4634194B2 - 広帯域双ループアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばUHF帯の地上波デジタル用空中線として使用される親局及び中継局用の広帯域双ループアンテナに関する。
UHF帯の放送波を送信するアンテナとしては、従来、2つのループ素子を有する双ループアンテナが知られている。
従来の双ループアンテナは、丸パイプまたは丸棒を円形に曲げ加工してループ状のアンテナ素子を形成し、必要に応じて溶接加工等を施している。
上記のように従来の双ループアンテナは、丸棒を円形に曲げ加工し、溶接等を施して製作しているので、製作工程が煩雑であり、コストが高く重量も重いという問題があった。
このような問題を解決するため、最近では丸棒の代わりに帯状の金属板を使用して双ループアンテナを構成したものが考えられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開昭63−138803号公報 特開2003−133840号公報
上記のように帯状の金属板を使用して双ループアンテナを製作することにより、製作工程を簡易化して軽量化及びコストの低下を図ることができる。
しかし、従来の双ループアンテナでは広帯域化が困難であり、このため470MHz〜770MHzのTV帯域を4つの帯域に分割し、各帯域に適合させた双ループアンテナを製作していた。従って、従来では、470MHz〜770MHzのTV帯域をカバーするのに4種類のアンテナが必要であり、アンテナの設置が面倒であると共に設置費用が高くなるという問題があった。
また、広帯域形の双ループアンテナは、2素子形の2L双ループアンテナが基本構成となるので、この2L双ループアンテナを2つ並列に設置して4素子形の4L双ループアンテナを構成することが考えられる。しかし、複数の2L双ループアンテナを並列に設置する場合、給電線路を各2L双ループアンテナ対応して分岐することになるので、分岐する数により分岐点から双ループ素子側を見たインピーダンスが異なった値となる。このため2L双ループアンテナをそのまま4L双ループアンテナとして使用することができないという問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、広帯域化が可能であり、470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域を2種類のアンテナでカバーできる広帯域双ループアンテナを提供することを目的とする。
また、本発明は、2L双ループアンテナをそのまま使用して4L双ループアンテナを構成することができる広帯域4素子形双ループアンテナを提供することを目的とする。
本発明に係る広帯域双ループアンテナは、反射板と、前記反射板上に所定の間隔で設けられる板状部材を使用した双ループアンテナ素子及び該双ループアンテナ素子間を結合する平行2線の結合線路からなるアンテナ部と、前記双ループアンテナ素子における前記結合線路と反対側の側部に近接して設けられる容量板と、前記各双ループアンテナ素子の両側部に前記結合線路と平行して設けられる直線状の平行素子部と、前記平行2線の結合線路の両側を該結合線路の面と略直角の方向に折り曲げて形成した折曲げ部と、前記結合線路の中央位置に給電する給電部とを具備し、前記平行素子部は双ループアンテナ素子の上方もしくは下方に略直角に所定幅折曲げ、前記結合線路の折曲げ部は内側と外側で曲げ方向を上方と下方に異ならせたことを特徴とする。
本発明によれば、双ループアンテナの広帯域化が可能であり、例えば470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域を2種類の広帯域双ループアンテナでカバーすることができる。このためUHF−TV帯域をカバーする際、アンテナの種類を少なくでき、アンテナの設置が容易になると共に設置費用を低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る広帯域双ループアンテナの構成例を示したもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。この第1実施形態は、2L双ループアンテナ10に実施した場合を例として示している。
図1において、11は例えば長方形に形成された反射板で、この反射板11上に所定の間隔、例えば約λ/4(λ:設定周波数帯の中心周波数における波長)を保ってアンテナ部12が設けられる。このアンテナ部12は、上記反射板11上に給電部13を介して設けられる。この給電部13は、上記アンテナ部12を支持する支持部を兼ねたもので、その詳細は後述する。
上記アンテナ部12は、帯状の金属板すなわち板状部材によって形成したもので、ループ状のアンテナ素子14a、14bと、このループ状のアンテナ素子14a、14b間を結合する平行2線の結合線路(レッヘル線)15からなり、この結合線路15の中央部に上記給電部13により給電される。上記アンテナ部12は、例えば板材を打ち抜くことによって形成される。上記アンテナ素子14a、14bは、中心間隔dが約0.6λ、直径φが約λ/πに設定される。上記アンテナ素子14a、14bは、相対向する側が開口しており、その開口端が結合線路15により結合される。
そして、上記ループ状のアンテナ素子14a、14bには、そのループ内において、結合線路15と反対側の側部に所定幅wを有する容量板16a、16bが一体に設けられる。この容量板16a、16bとアンテナ素子14a、14bとの間隔a及び上記容量板16a、16bの幅wは、約0.01〜0.1λの範囲で設定される。
次に、上記給電部13の詳細な構成について図2、図3を参照して説明する。図2は給電部13の構成例を示したもので、(a)は正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。また、図3は給電部13と反射板11及び結合線路15との接続例を示したもので、(a)は斜視図、(b)は給電用接栓の取付け状態を示す図である。
給電部13は、3枚の金属板によって構成されるもので、+側給電板21、アース板22、トラップ側給電板23が所定の間隔を保って平行に配置される。上記給電部13には、+側給電板21の下端部に送信出力の+信号が給電され、アース板22及びトラップ側給電板23の下端部に送信出力の−信号が給電される。
上記給電部13は、例えば高さが約λ/4、アース板22及びトラップ側給電板23の幅Aが40mm、+側給電板21の幅Bが約20mmに設定される。また、+側給電板21は、中央部にインピーダンス調整部24が設けられ、その幅Cは他の部分幅Bより広く形成されている。また、上記+側給電板21とアース板22との間隔b、アース板22とトラップ側給電板23との間隔cは、負荷側のインピーダンス、すなわちアンテナ素子14a、14bのインピーダンスに応じて設定される。
上記アース板22及びトラップ側給電板23には、ショートトラップ25が上下方向に摺動移動できるように設けられる。上記給電部13の上端とショートトラップ25との間隔Lは、アンテナ素子14a、14bのインピーダンスに応じて設定される。
なお、上記ショートトラップ25は、特に設けなくても反射板11で代用することが可能である。この場合、給電部13の全体の高さをLとしてアンテナ素子14a、14bのインピーダンスに応じて予め設定する。ショートトラップ25を省略することによってコスト低減と無調整化を図ることができる。
そして、上記トラップ側給電板23は、図2(c)、図3(a)に示すように上端中央部を+側給電板21側に折曲げて+側接続線路23aを形成し、この+側接続線路23aを+側給電板21を経由して結合線路15の+側に接続する。また、アース板22は、上端両側をトラップ側給電板23側に折曲げて−側接続線路22a、22bを形成し、この−側接続線路22a、22bを結合線路15の−側に接続する。このときトラップ側給電板23の上端両側部を上記−側接続線路22a、22bより低く形成し、トラップ側給電板23の上端部が−側接続線路22a、22bに接触しないようにする。なお、上記−側接続線路22a、22b及び+側接続線路23aは、図3(a)に示すように予め結合線路15と一体に形成しておき、その後、アース板22、トラップ側給電板23にそれぞれ接続するようにしても良い。
また、上記アース板22及びトラップ側給電板23は、下端部を図3(a)に示すように折曲げて支持部26、27を形成し、この支持部26、27を反射板11にネジ止め等により固定する。
また、上記+側給電板21は、下端部を側方に折曲げ、その折曲げ部28と反射板11との間に所定の間隔を設ける。そして、図3(b)に示すように上記折曲げ部28の先端部に対向するように反射板11の下側に例えばN形接栓等の給電用接栓29をネジ30により取付ける。更に、反射板11には、給電用接栓29を取り付けた部分の中央部に透孔31を設け、接栓29の接続ピン29aを上記透孔31を介して上記+側給電板21の折曲げ部28に接続する。上記のように給電用接栓29から給電部13を介して結合線路15に給電する。
なお、上記反射板11の上側には、アンテナ部12を保護する保護カバーが必要に応じて設けられる。
上記のように帯状の金属板によりループ状のアンテナ素子14a、14bを構成し、このアンテナ素子14a、14bに容量板16a、16bを設けることで、非常に広帯域な特性とすることができ、470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域を例えば470〜656MHz(13〜43チャンネル)のL(ロー)バンドと、548〜770MHz(26〜62チャンネル)のH(ハイ)バンドに分割し、Lバンド用、Hバンド用の2種類の広帯域双ループアンテナでUHF−TV帯を全てカバーすることができる。
また、+側給電板21のインピーダンスは、アース板22の幅Aと+側給電板21のBまたはインピーダンス調整部24の幅Cの比で決まるため、+側給電板21のBまたはインピーダンス調整部24の幅Cの値を変えることで任意にインピーダンス変換が可能であり、使用周波数帯及びアンテナ素子14a、14bに合わせてインピーダンスを最適値に設定することができる。
また、+側給電板21とアース板22との間隔b、及びアース板22とトラップ側給電板23との間隔cについても同様であり、その間隔b、cを変えることで、+側給電板21のインピーダンスを任意に設定することができる。
図4は、上記第1実施形態において、アンテナ素子14a、14bの間隔dを0.6λに設定して製作したLバンド用、Hバンド用の2種類の広帯域双ループアンテナの水平偏波水平面指向性(dB目盛極座標)を示したもので、図中に示すFLはL、Hの各バンドにおける低域測定周波数、FMは中域測定周波数、FHは高域測定周波数を示している。
Lバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは470MHz、FMは563MHz、FHは656MHzである。
Hバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは548MHz、FMは659MHz、FHは770MHzである。
また、図5は、上記のようにアンテナ素子14a、14bの間隔dを0.6λに設定した場合のインピーダンス特性を示すスミスチャートで、
Lバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは470MHz、FHは656MHzである。
Hバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは548MHz、FHは770MHzである。なお、上記図5は、結合線路の中央からアンテナ部12を見た入力インピーダンスであり、給電部13を含まないアンテナ部12のみの特性を示している。
上記図5に示されているように、上記実施形態に係るLバンド及びHバンドの広帯域双ループアンテナ素子は、それぞれ470〜656MHz、548MHz〜770MHzの帯域に亘ってインピーダンス変化が少なく、非常に広帯域となっていることが分かる。
なお、図6は、アンテナ素子14a、14bの間隔dを0.7λに設定した場合のスミスチャートであり、参考のために示したものである。その他の条件は、図5の場合と同じであり、給電部13を含まないアンテナ部12のみの特性を示している。アンテナ素子14a、14bの間隔dを0.7λに設定した場合には、図6に示したようにFL〜FHの範囲でインピーダンスが大きく変化しており、良好な特性を得ることができない。
上記第1実施形態によれば、双ループアンテナの広帯域化が可能であり、470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域を2種類の広帯域双ループアンテナでカバーすることができる。また、板状のループ素子(アンテナ素子14a、14b)及び給電部13を使用しているため、従来よりも重量を大幅に低減させることが可能であることからアンテナの設置が容易になると共に設置費用を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る広帯域双ループアンテナについて、図7を参照して説明する。図7は本発明を2素子形の2L双ループアンテナ10Aに実施した場合の構成例を示したもので、(a)は平面図、(b)は下側面図、(c)は右側面図である。
この第2実施形態に係る2L双ループアンテナ10Aは、第1実施形態に示した2L双ループアンテナ10において、アンテナ素子14a、14bの側部、すなわち、結合線路15に対してほぼ直角方向の両側部を図7(c)に示すように反射板11の方向に所定角度θ、例えば10〜35°程度、好ましくは約20°折曲げたものである。
その他の構成は、第1実施形態に示した2L双ループアンテナ10と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記のようにアンテナ素子14a、14bの側部を反射板11の方向に所定角度折曲げることにより、各バンド帯域内の低い周波数と高い周波数の偏差を少なくすることができる。
図8は、上記第2実施形態、すなわちアンテナ素子14a、14bの側部を反射板11の方向に20°折曲げて製作した場合のLバンド用、Hバンド用の2種類の広帯域双ループアンテナの水平偏波水平面指向性(dB目盛極座標)を示したものである。また、測定周波数は、上記第1実施形態の場合と同様に、Lバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは470MHz、FMは563MHz、FHは656MHzである。
また、Hバンド用広帯域双ループアンテナの場合、FLは548MHz、FMは659MHz、FHは770MHzである。
上記第2実施形態に係る2L双ループアンテナ10Aでは、FL、FM、FHの各周波数における水平偏波水平面指向性の偏差を少なくでき、異なる周波数帯において略同等の指向性とすることができる。また、上記水平偏波水平面指向性は、正面から45°方向の振幅値が正面方向に対して約−6dBとなり、4面合成した場合に良好な水平面無指向性を得ることができる。
また、図9は、上記第2実施形態に係る2L双ループアンテナ10Aを470〜656MHz(13〜43チャンネル)のL(ロー)バンドに設定した場合のV.S.W.R(電圧定在波比)特性であり、横軸に周波数(MHz)、縦軸にV.S.W.Rを取って示した。また、図中のa点は470MHz、b点は656MHzの周波数位置を示している。
上記2L双ループアンテナ10Aでは、図9に示したように470〜656MHzの広帯域に亘って良好なV.S.W.R特性を得ることができた。また、図示していないが、上記2L双ループアンテナ10Aを548〜770MHz(26〜62チャンネル)のH(ハイ)バンドに設定した場合においても、L(ロー)バンドに設定した場合と同様に良好なV.S.W.R特性を得ることができた。
なお、上記実施形態では、反射板11上に1つのアンテナ部12を設けた場合について示したが、複数のアンテナ部12を設けても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る広帯域双ループアンテナについて説明する。図10は本発明を2素子形の2L双ループアンテナ10Bに実施した場合の構成例を示したもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は右側面図である。
図10において、11は例えば長方形に形成された反射板で、その両側部に副反射板11a、11bが設けられる。この副反射板11a、11bは、反射板11の両側部に所定の角度で斜めに設けられるもので、反射板11と一体に形成しても、あるいは図10に示したようにボルト及びナットにより反射板11に取り付けても良い。上記副反射板11a、11bの角度は、広帯域双ループアンテナを例えば90°配置の4面合成とした場合には約45°の角度で設けられ、更に多面合成とする場合には45°よりも大きい角度で設けられる。
そして、上記反射板11上には、所定の間隔例えば約λ/4の間隔を保ってアンテナ部12Aが給電部13Aを介して設けられる。この給電部13Aは、上記アンテナ部12Aを支持する支持部を兼ねたもので、その詳細は後述する。
上記アンテナ部12Aは、帯状の金属板すなわち板状部材によって形成したもので、ループ状のアンテナ素子14a、14bと、このアンテナ素子14a、14b間を結合する平行2線の結合線路15からなり、この結合線路15の中央部に上記給電部13Aにより給電される。上記ループ状に形成されたアンテナ素子14a、14bは、相対向する側が開口しており、その開口端が結合線路15により結合される。
そして、上記アンテナ素子14a、14bには、第1実施形態で示したように、そのループ内において結合線路15と反対側の側部に容量板16a、16bが一体に設けられる。更に、アンテナ素子14a、14bには、容量板16a、16bの両端部が位置する側部外側を下方に折り曲げてインピーダンス調整用の平行素子部17a〜17dを形成している。この平行素子部17a、17bと17c、17dは、それぞれ反射板11の長手方向に沿って位置し、相互に平行するように設けられる。上記アンテナ素子14a、14bは、絶縁部材を用いて形成された素子サポート18によって反射板11上に支持される。
上記給電部13Aには、反射板11の外側に設けられたレデューサ19及び給電用接栓20を介して給電される。この給電用接栓20としては、インピーダンスが例えば50Ωのものが使用される。この給電用接栓20には、例えば50Ω系の同軸ケーブルが接続される。更に、上記反射板11の上側には、アンテナ部12Aを保護する保護カバー40が設けられる。
次に、上記給電部13Aの詳細な構成について図11、図12を参照して説明する。図11は給電部13Aの構成例を示したもので、(a)は正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。また、図12は上記給電部13Aの要部を拡大して示したもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
給電部13Aは、3枚の金属板によって構成されるもので、−側給電板41、+側給電板42、トラップ側給電板43が所定の間隔を保って平行に配置される。上記−側給電板41、+側給電板42、トラップ側給電板43の高さ、幅、間隔等は、上記第1実施形態の場合と同様にインピーダンスが最適値となるように調整される。また、+側給電板42は、例えば下部に近接してインピーダンス調整部44が設けられ、その幅は他の部分より広く形成される。
上記−側給電板41及び+側給電板42は、スペーサ45によって所定の間隔に保持され、+側給電板42及びトラップ側給電板43は、スペーサ46によって所定の間隔に保持される。
上記−側給電板41及びトラップ側給電板43は、下端部がL字状に折り曲げられ、接合フランジ47を介して反射板11にボルト等により取り付けられる。この場合、−側給電板41とトラップ側給電板43を反射板11に直接接続することにより、給電部13Aの高さ自体をショートトラップの高さとして利用している。この事により、−側給電板41及びトラップ側給電板43の途中にショートトラップを取り付ける必要がなくなり、特性を安定化させ、更に無調整化することを可能としている。なお、給電部13Aの高さは、詳細を後述するように約λ/4に設定されるが、ショートトラップとしての効果が得られるように−側給電板41及びトラップ側給電板43の幅や間隔等が最適値に調整される。
また、反射板11の下側には、上記接合フランジ47に対応する部分に給電路48が取り付けられる。この給電路48には、上記レデューサ19を介して給電用接栓20が取り付けられる。上記給電路48の内導体は、図示しないが上記反射板11及び接合フランジ47に設けられた透孔を通って+側給電板42の下端部に接続される。
そして、−側給電板41は、図12に示すように上側部が一方の結合線路15側に延長されて、その上端部が結合線路15の下面に沿って折り曲げられ、その折曲げ部51が結合線路15にネジ止めされる。また、トラップ側給電板43は、上側部が他方の結合線路15側に延長されて、その上端部が結合線路15の下面に沿って折り曲げられ、その折曲げ部52が結合線路15にネジ止めされる。+側給電板42の上端部は、トラップ側給電板43側に折り曲げられ、その折曲げ部53がトラップ側給電板43の上部折曲げ部54にネジ止めされる。
上記のように構成された給電部13Aは、1段トランス回路付き平衡−不平衡変換回路を構成しており、+側給電板42とアースとの間のインピーダンスが、例えば給電点で約50Ω、中央部で約62Ω、上端部の結合線路15との接続部で約78Ωに設定される。この場合、給電部13Aの高さを約λ/4に設定することによって、+側給電板42の中央部におけるインピーダンスを約62Ωに設定することができる。例えば給電点で約50Ω、上端部の結合線路15との接続部で約78Ωに設定されている場合、その中央部(1段トランス部)の特性インピーダンスZを
Z=√(50×78)≒62Ω
とし、その長さを約λ/4とすることで、約78Ωから約50Ωへの1段トランスによるインピーダンス変換を行なっている。
更に、上記給電部13Aの給電点のインピーダンス(50Ω)及び中央部におけるインピーダンス(62Ω)は、インピーダンス調整部44の幅や、−側給電板41、+側給電板42、トラップ側給電板43の間隔等によって調整することができる。
また、給電部13Aと結合線路15との接続部におけるインピーダンス(78Ω)は、アンテナ素子14a、14bの大きさと幅、容量板16a、16bの幅とアンテナ素子14a、14bとの接続位置、結合線路15の幅及び間隔等によって調整することができる。
上記第3実施形態によれば、第1実施形態及び第2実施形態の場合と同様に双ループアンテナの広帯域化が可能であり、470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域を2種類の広帯域双ループアンテナでカバーすることができる。
なお、上記給電部13Aにおける各部のインピーダンスは、上記の値に限定されるものではなく、その他の値に設定することも可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る広帯域双ループアンテナについて説明する。この第4実施形態は、上記第3実施形態の図12に示した給電部13Aにおいて、平行2線の結合線路15と給電部13Aとの接続点における位相のずれを補正できるようにしたものである。
平板にて構成された双ループアンテナの給電部13Aにおいて、平行2線の結合線路15との接続点で、+,−の位相がずれた場合には、水平面指向性が左右非対称となる。双ループアンテナ単体の水平面指向性が左右非対称のままであると、多面合成した場合に合成面方向のレベルが左右非対称となり、受信エリアに障害が生じる恐れがある。従って、双ループアンテナ単体の水平面指向性は、左右対称であることが望ましい。
図13は第4実施形態に係る給電部13Aの構成例を示したもので、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は給電点に接栓を接続した例を示す要部の側面図ある。
給電部13Aは、図13(a)、(b)に示すように+側給電板42の上部がトラップ側給電板43側に折り曲げられ、その折曲げ部53がトラップ側給電板43の上部折曲げ部54にネジ止めされるが、第4実施形態に係る給電部13Aでは、+側結合線路15aにおける+の給電位相を遅らせたい場合に、+側給電板42の折曲げ部53に長さLの切欠き55を設ける。この場合、切欠き55は、+側結合線路15a側が開口するように設定する。また、+側結合線路15aにおける+の給電位相を進ませたい場合には、+側給電板42の折曲げ部53を+の結合線路15a側に所定幅延長して延長部を形成する。
上記給電部13Aのその他の構成は、第3実施形態で示した給電部13Aと同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、給電部13Aは、平行2線の結合線路15に接続されるが、トラップ側給電板43の折曲げ部52が接続される結合線路を+側結合線路15a、−側給電板41の折曲げ部51が接続される結合線路を−側結合線路15bとする。上記切欠き55は、長さLの値を大きくすると位相差の補正量が大きくなり、長さLの値を小さくすると位相差の補正量が小さくなる。
なお、図13(c)は、給電部13Aの給電点に反射板11の下側に装着した給電用接栓56を接続した場合の例を示したものである。
次に、上記+側給電板42の折曲げ部53に設けた切欠き55及び延長部による具体的な位相の調整について、図14(a)〜(c)により説明する。
平行二線の+側結合線路15a及び−側結合線路15bと給電部13Aとの接続点における+,−の位相のずれがない場合には、図14(a)に示すように+側給電板42の折曲げ部53に切欠き55を設ける必要はない。このときの給電部13Aは、第3実施形態の図12に示したものと同じである。
平行二線の+側結合線路15aと給電部13Aとの接続点における+の位相を遅らせたい場合は、図14(b)に示すように+側給電板42の折曲げ部53に切欠き55を設ける。この場合、図14(a)に比較して切欠き55の長さLの分だけ、+側結合線路15aにおける+の位相を遅らせることができる。上記+の位相の遅れを更に大きくしたい場合には、折曲げ部53を−側結合線路15b側に延長して延長部53aを形成する。この延長部53aを形成することにより切欠き55の長さLを長く設定でき、+の位相の遅れを大きくすることができる。
また、平行二線の+側結合線路15aと給電部13Aとの接続点における+の位相を進ませたい場合は、図14(c)に示すように+側給電板42の折曲げ部53を+側結合線路15a側に所定幅延長して延長部53bを形成する。図14(a)の場合に比較して、上記延長部53bの長さLa分だけ+側結合線路15aに対する+の位相を進めることができる。
上記のように+側給電板42の上部折曲げ部53に切欠き55を設け、あるいは上記折曲げ部53を+側結合線路15a側に延長して延長部53bを形成することにより、+側結合線路15aに対する+電流の位相を意図的に遅らせ、又は進ませて、+,−の位相のずれを補正することができる。この場合、平行二線の+側結合線路15a及び−側結合線路15bと給電部13Aとの接続点における+,−の位相は、+側給電板42の折曲げ部53に設けた切欠き55の長さLあるいは延長部53bによって補正することが可能となり、−側給電板41とトラップ側給電板43は変更する必要がない。このため2L、4L、6Lの双ループアンテナにおいて、各々補正する位相差の値が異なった場合でも、+側給電板42の折曲げ部53に設けた切欠き55の長さLあるいは延長部53bを変更することにより、+側結合線路15aにおける+,−の位相差を補正することができる。
また、位相差の補正を行なうのは、+側給電板42の折曲げ部53に設けた切欠き55の長さLあるいは延長部53bの調整だけで良いので、−側給電板41、トラップ側給電板43は、2L、4L、6Lの双ループアンテナにおいて共通に使用することができ、ロット生産するなどして、コスト低減を図ることが可能となる。
また、切欠き55及び延長部53bを形成する+側給電板42は、平板にて構成されているため、レーザーカット、金型使用によるパンチプレス等により容易に加工することが可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る広帯域双ループアンテナについて説明する。図15は、第5実施形態に係る広帯域双ループアンテナにおけるアンテナ部12A部分のみを示したもので、その他の構成は上記第3実施形態と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
図15(a)は本発明の第5実施形態に係るアンテナ部12Aの平面図、(b)は下側面図、(c)は右側面図である。この第5実施形態は、上記第3実施形態におけるアンテナ部12Aにおいて、アンテナ素子14a、14bの両側部及び結合線路15の両側部に折り曲げ部を設けることにより、インピーダンス調整を可能として広帯域化を図ったものである。
上記アンテナ部12Aは、図15に示すように帯状の金属板すなわち板状部材によって形成したもので、ループ状のアンテナ素子14a、14bと、このアンテナ素子14a、14b間を結合する平行2線の結合線路15からなり、この結合線路15の中央部に給電部により給電される。上記ループ状に形成されたアンテナ素子14a、14bは、相対向する側が開口しており、その開口端が結合線路15により結合される。
そして、上記アンテナ素子14a、14bには、そのループ内において結合線路15と反対側の側部に容量板16a、16bが一体に設けられる。更に、アンテナ素子14a、14bには、容量板16a、16bの両端部が位置する側部外側にインピーダンス調整用の平行素子部17a〜17dを形成している。この平行素子部17a〜17dは、その長さd1を約0.1〜0.35λ に亘って円周形状から直線形状とし、その幅w1、w2を他の平行素子部17a〜17dの素子幅と異なる約0.02〜0.15λ とすることで、広帯域化を図っている。
また、上記アンテナ素子14a、14bは、平行素子部17aと17b、17cと17dでそれぞれ平行2線を形成しており、対向する部分の線路間の距離d2を約0.25〜0.5λ の範囲で設定することにより、部分的にインピーダンスを異ならせることができる。この結果、インピーダンス調整が可能となり、広帯域化を図ることができる。
また、上記平行素子部17a〜17dを上方もしくは下方に折り曲げた構造とすることで、更に広帯域化を図ることができる。この平行素子部17a〜17dの折曲げ幅w3は、約0.01〜0.03λ の範囲で設定することが好ましい。上記平行素子部17a〜17dを折曲げた部分も、対向するループ両端で平行2線を形成しており、折曲げ幅w3を調整することにより、インピーダンス調整が可能である。
また、上記アンテナ素子14a、14bの両端に形成した平行素子部17a〜17dを折り曲げることにより、薄い平板にて構成された素子の強度を向上させることができる。
更に、アンテナ素子14a、14bの結合線路15においても、例えば内側を上方に折曲げて折曲げ部32a、32bを形成すると共に、外側を下側に折り曲げて折曲げ部33a、33bを形成している。上記折曲げ部32a、32bは、折曲げ幅w4を約0.005〜0.02λ の範囲で設定し、また、折曲げ部33a、33bは、折曲げ幅w5を約0.01〜0.05λ の範囲で設定し、インピーダンス調整を行なう。
上記のように平行2線の結合線路15においても、内側と外側で曲げ方向の異なる曲げ構造を採用し、インピーダンス調整を可能とすると共に、薄い平板であっても、異なる方向の折曲げにより、ねじれ剛性等の強度も向上させることが可能となる。
図16は、上記平行素子部17a〜17d等を設けていない円周形状のままのアンテナ素子14a、14bを用いて広帯域2L双ループアンテナを構成した場合におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。
図17は、アンテナ素子14a、14bに平行素子部17a〜17dを設け、その幅w1、w2を変えた場合におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。このように平行素子部17a〜17dを設け、その幅w1、w2を変えることによって、図17に示されているようにインピーダンス特性が改善され、周波数特性が広帯域化される。
図18は、アンテナ素子14a、14bに平行素子部17a〜17dを設け、その幅w1、w2を変えると共に、平行素子部17a〜17dの外側を下方に折り曲げた場合におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。図18では、上記図17の場合に比較して更にインピーダンス特性が改善され、周波数特性が広帯域化されていることが分かる。
上記のようにアンテナ素子14a、14bに平行素子部17a〜17dを設け、その幅w1、w2を変えると共に、平行素子部17a〜17dの外側を下方に折り曲げる等の手段により、アンテナ部12Aのインピーダンスを調整して広帯域化を図ることができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る広帯域双ループアンテナについて説明する。図19は本発明を4素子形の4L双ループアンテナ10Cに実施した場合の構成例を示したもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。図20(a)は図19(a)の要部(給電系統)を拡大して示す平面図、図20(b)は同側面図である。
この第6実施形態に係る4L双ループアンテナ10Cは、1つの反射板11上に上記第3実施形態に係る2L双ループアンテナ10Bと同様の構造を有する2つの2L双ループアンテナ10B−1、10B−2を並列に設けて構成したものであり、第3実施形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。なお、上記2L双ループアンテナ10B−1、10B−2は、第3実施形態に係る2L双ループアンテナ10Bに対し、給電部13Aの+側給電板42に対する給電手段が異なるだけであり、その他は同一構造となっている。
第6実施形態に係る4L双ループアンテナ10Cは、反射板11の中央部に接合フランジ47を設け、この接合フランジ47の下面に給電路48、レデューサ19を介して給電用接栓20を接続している。また、接合フランジ47及び反射板11の上面には、上記給電路48を2分配する2分配器60が設けられる。この2分配器60は、2分配部61及びこの2分配部61の分配出力側にネジ止め等により接続される分配線路62により構成される。2分配部61は、接合フランジ47の上部にスペーサ63を介してネジ止め等により取り付けられ、分配出力端から各分配線路62側、すなわち、2L双ループアンテナ10B−1、10B−2側を見たインピーダンスが約100Ωに設定される。
また、分配線路62は、反射板11の上面にスペーサ64を介してネジ止め等により取り付けられる。上記分配線路62の先端は、図20に示すように2L双ループアンテナ10B−1、10B−2に設けられている給電部13Aの+側給電板42に接続される。
上記分配線路62は、例えば第1線路62a、第2線路62b、第3線路62cによりストリップライン構造の2段トランス回路を構成している。また、分配線路62を構成する第1線路62aはインピーダンスが約85Ωとなるように幅が狭く、第2線路62bはインピーダンスが約60Ωとなるように幅が広く、第3線路62cはインピーダンスが約50Ωとなるように更に広い幅に設定される。この場合、第1線路62aと第2線路62bの境界Aでは、インピーダンスが約72Ωとなっている。また、第1線路62aは、2分配部61との接続部におけるインピーダンスを調整するために少し広くなっている。なお、2L双ループアンテナ10B−1、10B−2は、上記第3実施形態で説明したように給電部13Aにおける+側給電板42の給電点のインピーダンスが約50Ωに設定されている。
上記のように1段目のトランス線路である第1線路62aのインピーダンスを約85Ωとして100Ωから約72Ωへのインピーダンス変換を行ない、次に2段目のトランス線路である第2線路62bのインピーダンスを60Ωとして72Ωから50Ωへインピーダンス変換を行なう。すなわち、2段階の変換処理により100Ωから50Ωへのインピーダンス変換を行なっている。
上記のように構成された4L双ループアンテナ10Cは、給電用接栓20に給電されると、その給電電力が2分配部61により2分配され、それぞれ分配線路62を介して2L双ループアンテナ10B−1、10B−2の給電部13Aに給電される。このとき給電用接栓20のインピーダンスが50Ωであるが、2分配部61から各分配出力側を見たインピーダンスが約100Ωとなっているので、両者のインピーダンスを整合することができる。また、2分配部61のインピーダンスが約100Ω、給電部13Aにおける+側給電板42の給電点のインピーダンスが約50Ωとなっているが、両者のインピーダンスは分配線路62によって整合される。
すなわち、分配線路62は、2分配部61側に設けられている第1線路62aのインピーダンスが約85Ω、第1線路62aと第2線路62bとの境界Aのインピーダンスが約72Ω、第2線路62bのインピーダンスが約60Ω、給電部13A側の第3線路62cのインピーダンスが約50Ωとなっており、2分配部61と給電部13Aとの間のインピーダンスを整合する。
上記第6実施形態によれば、第3実施形態に係る2L双ループアンテナ10Bと同じ構造の2つの2L双ループアンテナ10B−1、10B−2をそのまま使用して4L双ループアンテナ10Cを容易に構成することができる。この場合、給電用接栓20と給電部13Aとの間のインピーダンスは、2分配器60によって整合することができる。また、上記第6実施形態に係る4L双ループアンテナ10Cでは、上記各実施形態の場合と同様に双ループアンテナの広帯域化が可能であり、かつ、利得を向上することができる。
なお、上記第6実施形態では、2つの2L双ループアンテナ10B−1、10B−2を組み合わせた場合について示したが、更に多数の2L双ループアンテナを組み合わせても良いことは勿論である。
また、上記第6実施形態における2分配器60の各部のインピーダンスは、上記の値に限定されるものではなく、その他の値に設定することも可能である。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
(a)は本発明の第1実施形態に係る2L双ループアンテナの平面図、(b)は同側面図である。 (a)は同実施形態における給電部の正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。 (a)は同実施形態における給電部の斜視図、(b)は給電用接栓の取付け状態を示す図である。 同実施形態における2L双ループアンテナの水平偏波水平面指向性を示す図である。 同実施形態において、アンテナ素子の間隔を0.6λに設定した場合のインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 同実施形態において、アンテナ素子の間隔を0.7λに設定した場合のスミスチャートである。 (a)は本発明の第2実施形態に係る2L双ループアンテナの平面図、(b)は下側面図、(c)は右側面図である。 同実施形態における2L双ループアンテナの水平偏波水平面指向性を示す図である。 同実施形態における2L双ループアンテナのV.S.W.R特性を示す図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る2L双ループアンテナの平面図、(b)は下側面図、(c)は右側面図である。 (a)は同実施形態における給電部の正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。 (a)は同実施形態における給電部を拡大して示す正面図、(b)は同側面図、(c)は同平面図である。 本発明の第4実施形態に係る給電部の構成例を示したもので、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は給電点に接栓を接続した例を示す要部の側面図ある。 同実施形態における+側給電板の折曲げ部に設けた切欠き及び延長部による具体的な位相調整を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る広帯域双ループアンテナにおけるアンテナ部のみを示したもので、(a)は平面図、(b)は下側面図、(c)は右側面図である。 同実施形態において、アンテナ素子に平行素子部を設けていない円周形状のままのアンテナ部におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 同実施形態において、アンテナ素子に平行素子部を設け、その幅を変えた場合のアンテナ部におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 同実施形態において、アンテナ素子に平行素子部を設け、その幅を変えると共に、平行素子部の外側を下方に折り曲げた場合のアンテナ部におけるインピーダンス特性を示すスミスチャートである。 (a)は本発明の第6実施形態に係る4L双ループアンテナの平面図、(b)は同側面図である。 (a)は同実施形態における要部を拡大して示す平面図、(b)は同側面図である。
符号の説明
10…第1実施形態に係る2L双ループアンテナ、10A…第2実施形態に係る2L双ループアンテナ、10B…第3実施形態に係る2L双ループアンテナ、10C…第6実施形態に係る4L双ループアンテナ、11…反射板、11a、11b…副反射板、12…アンテナ部、12A…アンテナ部、13、13A…給電部、14a、14b…アンテナ素子、15…平行2線の結合線路、15a…+側結合線路、15b…−側結合線路、16a、16b…容量板、17a〜17d…インピーダンス調整用の平行素子部、18…素子サポート、19…レデューサ、20…給電用接栓、21…+側給電板、22…アース板、22a、22b…−側接続線路、23…トラップ側給電板、23a…+側接続線路、24…インピーダンス調整部、25…ショートトラップ、26、27…支持部、29…給電用接栓、29a…接続ピン、30…ネジ、31…透孔、32a、32b、33a、33b…結合線路の折曲げ部、40…保護カバー、41…−側給電板、42…+側給電板、43…トラップ側給電板、44…インピーダンス調整部、45、46…スペーサ、47…接合フランジ、48…給電路、51〜54…折曲げ部、53a、53b…+側給電板の折曲げ部に設けた延長部、55…+側給電板の折曲げ部に形成した切欠き、56…給電用接栓、60…2分配器、61…2分配部、62…分配線路、62a…第1線路、62b…第2線路、62c…第3線路、63、64…スペーサ。

Claims (1)

  1. 反射板と、前記反射板上に所定の間隔で設けられる板状部材を使用した双ループアンテナ素子及び該双ループアンテナ素子間を結合する平行2線の結合線路からなるアンテナ部と、前記双ループアンテナ素子における前記結合線路と反対側の側部に近接して設けられる容量板と、前記各双ループアンテナ素子の両側部に前記結合線路と平行して設けられる直線状の平行素子部と、前記平行2線の結合線路の両側を該結合線路の面と略直角の方向に折り曲げて形成した折曲げ部と、前記結合線路の中央位置に給電する給電部とを具備し、
    前記平行素子部は双ループアンテナ素子の上方もしくは下方に略直角に所定幅折曲げ、前記結合線路の折曲げ部は内側と外側で曲げ方向を上方と下方に異ならせたことを特徴とする広帯域双ループアンテナ。
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