JP4630788B2 - ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法 - Google Patents

ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4630788B2
JP4630788B2 JP2005294443A JP2005294443A JP4630788B2 JP 4630788 B2 JP4630788 B2 JP 4630788B2 JP 2005294443 A JP2005294443 A JP 2005294443A JP 2005294443 A JP2005294443 A JP 2005294443A JP 4630788 B2 JP4630788 B2 JP 4630788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse element
fuse
holder
holders
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005294443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007103274A (ja
Inventor
昌彦 山田
竹司 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kouatsu Electric Co
Original Assignee
Nippon Kouatsu Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kouatsu Electric Co filed Critical Nippon Kouatsu Electric Co
Priority to JP2005294443A priority Critical patent/JP4630788B2/ja
Publication of JP2007103274A publication Critical patent/JP2007103274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4630788B2 publication Critical patent/JP4630788B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Description

本発明は、低圧配電線路の引込み線の途中に接続して使用される電線ヒューズに関するもので、詳しくは、大電流遮断部と小電流溶断部を有するヒューズ素子において、小電流溶断部の緩み形状とその形状形成方法に関わる改良に関するものである。
従来、前記のような引込み線の途中に接続して使用する電線ヒューズにおいて、銀線をヒューズ素子として使用して、その両側に接続パイプを設けて、大電流遮断部と小電流遮断部を絶縁容器内に外気と隔絶した状態で密閉収納されている電線ヒューズが知られている。
前記電線ヒューズにおけるヒューズ素子は両端に設けられた接続パイプが容器に固定保持されているため、容器の温度変化による熱膨張及び収縮に対して直接ヒューズ素子にストレスが加わらないように曲率半径の小さいU字状の緩み形状を持たせていることが記載されている。

実用新案 昭和54年第31300号
本願発明に使用されているヒューズ素子も同様、ヒューズ素子の両端部には接続部を設け、前記接続部は絶縁ケースにより固定保持されているため同様にヒューズ素子に緩み形状が必要となる。
上記のヒューズ素子は細径の線材からなる銀線により構成されているため曲率の小さいU字状の緩み形状を形成するのは比較的容易である。しかしながら、本願発明に使用されているヒューズ素子は、銀線より線径の太い銅線を使用しており剛性があるため、曲率の小さい緩み形状を形成した場合にはU字部で加工硬化が発生し、それ故通電時ヒューズ素子に発生するジュール熱の影響によりヒューズ素子が熱膨張及び収縮の変化により破断し易くなる。そのため、加工硬化を発生させず、ヒューズ素子の膨張及び収縮に対しても応力が緩和される曲率の緩み形状が必要となり、その形状を常に安定して形成するという問題点がある。
本発明においては、上記のように安定して適切な曲率の緩み形状とその緩み形状を安定して製造するために、請求項1の発明は、絶縁ケース4内部には、銅の線材からなり大電流を遮断するための遮断部Aと小電流を遮断するための溶断部Bを一体で備えたヒューズ素子1を密閉収納した電線ヒューズ10において、
前記ヒューズ素子1の線形状からなる溶断部Bは1回転の螺旋形状に形成されており、しかも螺旋形状の捻回開始位置と捻回終了位置は螺旋形状の線上に位置したことを特徴とするヒューズ素子である。
請求項2の発明は、絶縁ケース4内部には、銅の線材からなり大電流を遮断するための遮断部Aと小電流を遮断するための溶断部Bを一体で備えたヒューズ素子1を密閉収納した電線ヒューズ10において、前記ヒューズ素子1を捻回するために、ヒューズ素子1と平行に直線状の軸33を配置し、その両側より該ヒューズ素子1と軸33をそれぞれ挿通するための挿通穴30a、31a、30b、31bを設けた保持具30、31を、ヒューズ素子1の念回部が露出するように挿通させ、一方の該保持具30を固定保持し、他方の保持具31は該軸33を中心に回転させることでヒューズ素子1を捻回するヒューズ素子の捻回方法である。
請求項3の発明は、一方の前記保持具31には、円周方向に溝部31cを設け、さらに該溝部31cには捻回数に対応した深溝部31dを形成し、他方の保持具30には該溝部31cに係合するストッパー32を設けたことを特徴とする請求項2のヒューズ素子1の捻回方法である。
上記の発明により、通電時においてヒューズ素子に発生するジュール熱の影響による熱膨張及び収縮の変化(歪み率)が減少し、ヒューズ素子に発生する応力が緩和されるため、電線ヒューズの長時間通電においてもヒューズ素子が破断することが無く長期に渡り信頼性を確保することができる。
また、上記発明の加工方法により、ヒューズ素子の緩み形状の曲率が常に一定となるように加工が出来る。
その捻回数は請求項3の発明により誰が行っても常に同じ角度となるためにヒューズ素子全体の形状も安定したものが製造できる。
而上記の製造方法は、回転中心となる軸に平行にヒューズ素子をセットし、片側の保持部材のみを回転させるという容易な方法であるため、誰が作業しても同様のヒューズ素子が製造できる。
発明を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施例を示す。また、図6にはヒューズ素子捻回方法に関する別実施例を示す。
図5は本発明の加工方法により製造された電線ヒューズ素子1を用いた電線ヒューズ10を示している。電線ヒューズ10内には図4に示すように大電流領域を保護する大電流遮断部Aと小電流領域を保護する小電流遮断部Aを直列に一体で接続したヒューズ素子1である。
ヒューズ素子1は、図1に示すように大電流遮断部Aと小電流遮断部Bを直列に、銅などの導電材からなる同一の素材によりセージングや切削等の加工により一体で成形されている。
大電流遮断部Aは、一部を前記加工方法により細くした遮断部1aとその両端を素材の線径のまま、あるいは遮断部1aより太い連結部1cと遮断部1aに設けられた太径の蓄熱部1dと小電流溶断部Bとの接続部1dとからなる。
小電流溶断部Bは、一部を除き前記加工方法により細くした溶断部1gと、その両端を素材の線径のまま、あるいは溶断部1gより太い連結部1hと、溶断部1gに設けられた連結部1hより細径で溶断部1gより太径の蓄熱部1fからなる。また、蓄熱部1dに近い溶断部1e側には溶断部1eと同じ幅で長さが5乃至10mm程度の錫合金からなる図示しない板材が巻きつけられている。なお、板材が巻きつけられている溶断部1eは、前記溶断部1gより僅か太い線径となっている。
これは、溶断に長時間を要する小電流領域の場合、ヒューズ素子1に巻き付けられた錫合金の板材が溶融し、それにより銅内部へ錫が拡散することで溶断部1eに銅と錫の合金が形成され、銅素材の状態と比較し溶融温度が低下することで溶断し易くするためである。
また、小電流溶断部Bは後述する捻回製造方法により形成された螺旋状の緩み形状を備えている。螺旋状の緩み形状は1回転した螺旋状をしており、該螺旋状の直径は約4mm程度で、接続部1hと蓄熱部1dの間に形成され、開始点(接続部1hの端部1J)と終了点(蓄熱部1dの端部1k)は螺旋状の線上に位置している。しかも、接続部1hと蓄熱部1dと大電流遮断部Aと接続部1cは同一軸線上になるように形成されている。
なお、緩み形状の形成後の小電流溶断部Bの長さは、緩み形状の形成前(直線形状)と比較して約8割乃至9割程度となるように形成されている。
該緩み形状は、通電時における電線ヒューズ10においてヒューズ素子1に発生するジュール熱の影響での熱膨張及び収縮に伴う軸方に発生する変形や、直角方向に対する変形に対してヒューズ素子1の歪み量を緩和するためのものであり、その結果、小電流溶断部Bに発生する応力を緩和することができ、さらに大電流遮断部Aでの座屈の発生を防止する効果もある。
また、該緩み形状の外端部と後述するガラス管5の内周面との距離Cは、小電流の電流遮断時にヒューズ素子1が溶断した場合にでも絶縁抵抗が低下しないためガラス管5にヒューズ素子1が接触しないよう設定されている。
図5に示すように、大電流遮断部Aを覆うようにして配置された消弧部は、消弧容器2と消弧材6と蓋体3からなる。
消弧容器2は一端が閉塞する底部2cを有し、該底部2cにはヒューズ素子1の連結部1cの外径と同径の挿通孔2dが形成され、他端には開口部を有する円筒部2aが形成されている。また、底部2cには開口部側へ突出した第2絶縁容器部2bが外周に構成されている。
また消弧容器2は耐熱性が高く強度のある透明な樹脂材料、例えばポリカーボネイトで形成されている。なお、消弧容器2は透明な樹脂以外にも半透明や不透明な樹脂で形成されてもよい。
消弧容器2の円筒部2aにはケイ砂、石英砂、水酸化アルミナ等の粒状物の混合物、あるいはこれらの単独物の無機粒状物からなる消弧剤6が充填されている。
消弧容器2の円筒部2aには蓋体3で閉塞されており、該蓋体3は図4に示すように直径の異なる2つの円柱部を組合わせた形状で形成されている。大径部3aの直径は後述する絶縁容器4の筒部の内径部よりわずかに大きく、その小径部3bの直径は消弧容器2の円筒部2aの内径とほぼ同径で、蓋体3の中央部にはヒューズ素子1を挿通するためのヒューズ素子1の連結部1dの外径と同径の挿通孔3cが形成されている。
更に、蓋体3は絶縁性を有する弾性材、例えばフッ素ゴム、テフロン(登録商標)ゴムやシリコンゴム材料等で形成され、好ましくは耐熱性の高いシリコンゴムである。
また、蓋体3の小電流溶断部B側には無機物からなる不織布のシート9、例えばシリカとアルミナからなる不織布が設けられている。これは耐熱性の高い蓋体3を用いてはいるが、小電流溶断部Bにおける電流遮断時に発生するアーク熱で蓋体3の溶損熱による電線ヒューズ10内部の圧力上昇を防止するためのものである。
蓋体3はヒューズ素子1の連結部1dに密着し、かつ消弧容器2の円筒部2aの開口端と後述するガラス管5によりシート9を介して狭持され消弧容器2を密閉し、消弧容器2内の消弧剤6が消弧容器2の外部に漏れ出さないようになっている。
消弧容器2に対向する位置でヒューズ素子1の同軸上に設けられた絶縁容器4は、例えばポリカーボネイト樹脂材料等の透明な耐熱性や強度が高い樹脂で形成されているが、透明な容器以外にも半透明や不透明な樹脂で形成されても良い。
絶縁容器4は一端が閉塞した底部4aを有する筒形状からなり、該底部4aにはヒューズ素子1の連結部1hの外径と合致した内径を有する挿通孔4bが形成されている。
また、絶縁容器4の円筒部の開口端は、消弧容器2と勘合するための突起部4cが形成されている。
ガラス管5はガラス材料からなる筒状の形状で、消弧容器2の円筒部2a端部と対向する位置に配置され、その外周面には、絶縁容器4開口端部の突起部4cが消弧容器2の絶縁第2容器2bの蓋部と合致するように組付けられている。それゆえ、ガラス管5の一端は蓋体3に接触し、他方は絶縁容器4の底部4cに接触することで、蓋体3を狭持している。
ヒューズ素子1の両側連結部1c、1hの端部は、前記消弧容器2及び絶縁容器4外へ突出しており、突出した連結部1c、1hにはヒューズ素子1と同じ銅材料からなるパイプ状の接続端子7が連結されている。
外筒ケース8は耐熱性や強度が高い例えばポリカーボネイト樹脂の透明な樹脂の射出成形により、絶縁容器4の筒部と消弧容器2の第2絶縁容器部2bよりなる絶縁体、及び絶縁体と接続端子7の接続部付近の外面に沿って密着して一体的に成形されている。
電線ヒューズ10は、前記のように絶縁体を形成する絶縁容器4の筒部及び消弧容器2の第2絶縁容器部2bと、その外周面を密着して覆う外筒ケース8との2重の外郭が設けられていることにより大電流遮断時における内部圧力上昇に対する機械強度が確保される。
外筒ケース8の両端部前記接続端子7の隙間8aにはシリコンゴム等のシール剤を充填することで電線ヒューズ10の内部は外気から確実に密閉閉鎖された状態となっている。なお、外筒ケース8は透明な樹脂以外でも半透明や不透明な樹脂で形成されてもよい。
次に、ヒューズ素子1の緩み形状の形成に用いる器具について説明する。
捻回加工するための器具は、図2に示すようにヒューズ素子1を保持するための1対の保持具30、31と、保持具30、31の回転中心、及びヒューズ素子1の緩み形状を形成するための軸33と、保持具31の回転量と保持具30、31の間隔を管理するためのストッパー32から構成される。
保持具30、31には図3に示すように、ヒューズ素子1の挿通孔30b、31bと軸33を挿入するための挿通孔30a、31aがそれぞれ設けられており、しかも一方の保持具30の外周面にはストッパー32が固定され、さらに他方の保持具31には該ストッパー32の位置決部32aが係合するための溝部31cが外周面に設けられている。
保持具30に設けられた挿通孔30aの孔径はヒューズ素子1の連結部1hの直径とほぼ同径で、挿通孔30aの深さは、ヒューズ素子1の連結部1eが収納される距離である。他方の保持具31にも同様にヒューズ素子1の蓄熱部1dの外径と同径の挿通孔31bが設けられ、深さはヒューズ素子1の蓄熱部1dと大電流遮断部Aと連結部1cを加えた距離である。同様に軸33の挿通孔30a、31aの孔径は軸33とほぼ同径であり、保持具30,31の中心に対して挿通孔30a、31aより外側にヒューズ素子1用の挿通孔30b、31bを設けている。
軸33は直線形状であり、その直径はヒューズ素子1の緩み形状とヒューズ素子1の線径に応じて決定される。例えば緩み形状の直径が4mm程度でヒューズ素子1の捻回部の線径が1mm程度あれば、軸33の直径は1乃至2mm程度となる。ヒューズ素子1の捻回部(溶断部1g、1e)の形状は、軸33の外径を転写するように形成されるのではなく、ヒューズ素子1の剛性により軸33の外径よりわずか大きく形成されるためである。
該ストッパー32は、ばね性を有する材料、例えばステンレス、鋼材や樹脂材料からなり、一端は保持具30の外周面に固定支持され他端は断面形状が鍵形状の位置決部32aからなるもので、保持具30,31の間隔を維持し、かつ保持具31の回転量を規定するためのものである。
ヒューズ素子1を捻回する場合には、後述する方法でヒューズ素子1を保持具30,31に装着した後、一方の保持具30に対して他方の保持具31を1回転(360度)させることでヒューズ素子1の緩み形状を形成する。そのため、図2や図3に示すように、ストッパー32位置決部32aが係合する保持具31には、外周に沿って形成された溝部31cに1箇所の深溝部31dが形成されている。
本実施例においては、捻回量が1回転(360度)のため円周方向に1箇所の深溝部31dを設けたが、円周上に均等に分割された2箇所の深溝31bを形成することで保持具31の回転量は半回転(180度)を規制することも可能となる。
また、ストッパー32と該溝部31bにより保持具30,31の間隔はヒューズ素子1の小電流溶断部Bの長さになるように規制されているために、小電流溶断部B全体で緩み形状を形成している。例えば、局部的に緩み形状を形成する場合にはストッパー32の固定部32bから位置決部32aまでの距離を短くすることで保持具30,31の間隔が近接し、その状態で保持具31を回転させることで局部的な緩み形状が形成できる。
その場合には、挿通孔30b、31bの深さは緩み形状のみが保持具30,31より露出される距離にする必要がある。
次に、ヒューズ素子1の捻回方法について述べる
セージングや切削加工により形成された直線形状のヒューズ素子1を保持具30に設けられた挿通孔30bに連結部1hまで挿入する。さらに、挿通穴30aに軸33を同様に挿入することでヒューズ素子1と軸33は平行に保持具30に支持された状態となる。
保持具30に平行支持されたヒューズ素子1と軸33の他方側より、もう一方の保持具31をストッパー32が溝部31cに係合するまで同様に挿通させる。これにより、ヒューズ素子1の緩み形状を形成する範囲が保持具30,31の間において露出された状態となっている。
図2に示すように、ヒューズ素子1の両側に保持具30,31が装着された後、図中、左側に位置する保持具30に対して対向側の保持具31を捻回方向に回転させる。本実施例においては、左側の保持具30を固定し右側の保持具31を回転させているが、操作としては特にこの逆でもかまわない。
捻回量が規定量に到達していない場合は図3(b)に示すようにストッパーの位置決部32aが溝部31cに係合しているのみで、深溝部31dには達していない。
保持具31を一回転させると、ストッパー32の位置決部32aが溝部31cに設けられた深溝部31dに落ち込み、そのため保持具31を回転させるための負荷が変化することで規定回転量に達したことが作業者には把握できる。
その後、ストッパー32の位置決部32aを溝部31cより取外し、両方の保持具30,31を左右に移動させながら挿着されたヒューズ素子1を抜き取る。抜取られたヒューズ素子1には小電流溶断部Bに緩み形状を備えたヒューズ素子1が形成される。
捻回が終了し、深溝部31dよりストッパー32を取外し易くするために、深溝部32aに軸方向と平行な深溝部32aと同じ深さの図示しないスリット部を形成してもかまわない。上記スリット部と深溝部32aにより捻回回数が規定量に到達した時には容易に保持具30、31が左右に移動できるため、捻回回数の誤作業防止の効果もある。
上記の製造方法により、特定の作業者に限らずヒューズ素子1に形成される緩み形状は、同じ範囲で、同じ形状のヒューズ素子1が常に安定して形成できる。
そのため、長時間通電によるヒューズ素子1の熱による膨張、及び収縮変化が生じた場合においても、その変位が緩和されヒューズ素子1に働く応力も緩和されることで長時間安定した性能が発揮できる。
なお、軸33は特に本実施例の説明に限定されるものではなく、あらかじめ一方の保持具30に圧入された状態で一体的に構成してもかまわない。
また、保持具31の回転量を規制するためのストッパー32の構成は本実施例の説明に限定されるものではなく、図6に示すように、ストッパー32の位置決部32aが保持具31の端面に当接することで一対の保持具30,31の距離を規制するようにしても良く、さらには保持具31の回転量を規制するための深溝部31dも同様に該保持具31の端面に設けても良い。
その場合には保持具31に設けられたストッパー32の位置決部32aが係合する溝部31cは設け無くても良い。
また、ヒューズ素子1に緩み形状を設ける場所としては、本実施例に示された小電流溶断部Bに限定されるものではなく大電電流遮断部Aのみや、小電流溶断部Bと大電流溶断部Aを含めた連結部1h、1cを除くヒューズ素子1全体に緩み形状をつけてもかまわない。
その場には、軸33とストッパー32の長さを緩み範囲に合わせて長くすることで可能となる。
電線ヒューズに使用されている本発明の緩み形状が形成されたヒューズ素子の正面図 本発明の緩み形状製造冶具の正面図 本発明の緩み形状製造工程の断面図(a)軸とヒューズ素子を保持具に取付けた状態(b)取付けた状態から保持具を半回転させた状態(c)取付けた状態から保持具を1回転させた状態 保持具のみのA−A断面図 本発明にて製造された電線ヒューズ素子を用いた電線ヒューズ断面図 緩み形状を作成する捻回方法の別実施例と保持具の断面図
符号の説明
1 ヒューズ素子
30 保持具
31 保持具
31c 溝部
31d 深溝部
32 ストッパー
33 軸
A 大電流遮断部
B 小電流溶断部

Claims (3)

  1. 絶縁ケース4内部には、銅の線材からなり大電流を遮断するための遮断部Aと小電流を遮断するための溶断部Bを一体で備えたヒューズ素子1を密閉収納した電線ヒューズ10において、
    前記ヒューズ素子1の線形状からなる溶断部Bは1回転の螺旋形状に形成されており、しかも螺旋形状の捻回開始位置と捻回終了位置は螺旋形状の線上に位置したことを特徴とするヒューズ素子。
  2. 絶縁ケース4内部には、銅の線材からなり大電流を遮断するための遮断部Aと小電流を遮断するための溶断部Bを一体で備えたヒューズ素子1を密閉収納した電線ヒューズ10において、
    前記ヒューズ素子1を捻回するために、ヒューズ素子1と平行に直線状の軸33を配置し、その両側より該ヒューズ素子1と軸33をそれぞれ挿通するための挿通穴30a、31a、30b、31bを設けた保持具30、31を、ヒューズ素子1の念回部が露出するように挿通させ、一方の該保持具30を固定保持し、他方の保持具31は該軸33を中心に回転させることでヒューズ素子1を捻回するヒューズ素子の捻回方法。
  3. 一方の前記保持具31には、円周方向に溝部31cを設け、さらに該溝部31cには捻回数に対応した深溝部31dを形成し、他方の保持具30には該溝部31cに係合するストッパー32を設けたことを特徴とする請求項2のヒューズ素子1の捻回方法。
JP2005294443A 2005-10-07 2005-10-07 ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法 Active JP4630788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294443A JP4630788B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005294443A JP4630788B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007103274A JP2007103274A (ja) 2007-04-19
JP4630788B2 true JP4630788B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=38030008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005294443A Active JP4630788B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4630788B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293908A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The ヒューズエレメント及びこのヒューズエレメントを備えたヒューズ
CN112359430B (zh) * 2020-11-03 2021-11-23 华睿(无锡)知识产权运营有限公司 一种产业用纺织制成品熔喷法加工机

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55124153U (ja) * 1979-02-27 1980-09-03
JPS59194327A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 金邦電気株式会社 電線用ヒユ−ズ
JPS59194326A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 金邦電気株式会社 電線用ヒユ−ズ
JPS616604Y2 (ja) * 1981-05-12 1986-02-27
JPS6220445U (ja) * 1985-07-23 1987-02-06
JPH02101451U (ja) * 1989-01-30 1990-08-13
JPH03241631A (ja) * 1990-02-20 1991-10-28 Kinpou Denki Kk 開閉機能を有する電線ヒューズと各種接続体
JPH0574323A (ja) * 1991-09-11 1993-03-26 Nippon Kouatsu Electric Co ヒユ−ズ素子
JPH0817329A (ja) * 1994-07-01 1996-01-19 Nippon Kouatsu Electric Co 電線ヒユ−ズ等に使用するヒユ−ズ可溶体及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55124153U (ja) * 1979-02-27 1980-09-03
JPS616604Y2 (ja) * 1981-05-12 1986-02-27
JPS59194327A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 金邦電気株式会社 電線用ヒユ−ズ
JPS59194326A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 金邦電気株式会社 電線用ヒユ−ズ
JPS6220445U (ja) * 1985-07-23 1987-02-06
JPH02101451U (ja) * 1989-01-30 1990-08-13
JPH03241631A (ja) * 1990-02-20 1991-10-28 Kinpou Denki Kk 開閉機能を有する電線ヒューズと各種接続体
JPH0574323A (ja) * 1991-09-11 1993-03-26 Nippon Kouatsu Electric Co ヒユ−ズ素子
JPH0817329A (ja) * 1994-07-01 1996-01-19 Nippon Kouatsu Electric Co 電線ヒユ−ズ等に使用するヒユ−ズ可溶体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007103274A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7285337B2 (ja) リングの離脱防止構造を有する高電圧ヒューズ
JP4630788B2 (ja) ヒューズ素子とヒューズ素子の捻回方法
US4099153A (en) Gas evolving clamp for current limiting fuse
US4132922A (en) Gas-filled incandescent lamp with integral fuse assembly
JP5241191B2 (ja) 電線ヒューズ
JP2005158352A (ja) ヒューズ付き電線
KR101447490B1 (ko) 고용량 휴즈
US3663915A (en) Electric cartridge fuses with blown fuse indicator
JP4792411B2 (ja) 電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造
US3843948A (en) High-voltage fuse
JP2007059082A (ja) ヒューズ
JPH0327322Y2 (ja)
US1028255A (en) Fuse-case.
JP3967087B2 (ja) 限流ヒューズ及びその製造方法
KR960016764B1 (ko) 전기 백열 램프
JP4480594B2 (ja) 電線ヒューズ
JP7531681B1 (ja) ヒューズ
JP4792409B2 (ja) 電線ヒューズ
JP4440740B2 (ja) 電線ヒューズ
US1400660A (en) Renewable fuse
KR102067011B1 (ko) 고전압 퓨즈 및 그 제조 방법
JP2577231Y2 (ja) 管形ヒューズ及びリード線付管形ヒューズ
KR102009868B1 (ko) 카트리지 히터 및 그 제조 방법
KR102697623B1 (ko) 고전압 퓨즈
JPH10188757A (ja) 温度ヒューズ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4630788

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250