JP4629255B2 - 構造解析処理方法および構造解析処理プログラム - Google Patents

構造解析処理方法および構造解析処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,様々な形状の構造物に対して圧力を負荷し,変位・応力等を計算するコンピュータによる構造解析において,従来のVOXEL法を利用した計算方法により生じる誤差を極小にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,構造物の曲面に圧力を負荷し,変位・応力等を計算する構造解析の問題においては,構造物をVOXELと呼ばれる微小な直方体の集合体で近似し,その近似モデルについてVOXEL法(有限要素法,反復法)を利用することにより,変位・応力等を算出していた。
【0003】
以上のようなVOXEL法を利用した計算方法で,算出の精度を得るためには,VOXELの1つ1つのサイズをできる限り小さくすることによって近似誤差を少なくし,計算する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
構造物の曲面に圧力を負荷し,変位・応力等を計算する構造解析において,VOXEL法を利用した計算方法では,構造物本来の面積と異なる階段状の面で近似された面積(ギザギザ面の面積)に圧力を負荷し,計算を行うことになる。そのため,算出される変位・応力等に誤差が生じ,真の値とは異なる精度の悪い解析となってしまっていた。
【0005】
また,解析の精度を上げるために,VOXELサイズを必要以上に小さくすると,CPU時間やメモリなどのマシンの資源不足のために解析処理が不能になり,求める結果が得られないという問題があるため,VOXELサイズの細小化にも限界があった。
【0006】
そして,使用可能なマシン資源の範囲内で解析精度を上げようとすると,解析方法を熟知した解析専任のエンジニアが境界条件の与え方を工夫したり,変更した条件のもとで何回か解析処理を試行してみることが必要であった。
【0007】
本発明は上記のVOXEL法固有の問題点の解決を図り,実際に解析処理に使用するマシン資源で解析可能なVOXELサイズのもとで解析精度を上げて,モデル全体としての解析結果の信頼性を保証することを目的とし,さらに自動処理により,解析エンジニア以外の人でも精度の良い解析ができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は,上記課題を解決するため,指定された面積に圧力をかけた場合の構造解析計算において,圧力と面積との関係に着目し,階段近似による面積を補正するのではなく,簡易に補正が効く圧力を補正することにより計算の精度を高めることを特徴とする。
【0009】
具体的には,以下の処理を行う。構造解析処理のための装置に,解析対象物3次元CADデータ,境界条件,反力誤差許容値等を入力する。解析対象物の3次元CADデータからVOXEL分割されたVOXELモデルを作成し,3次元CAD上での圧力負荷面積情報と境界条件とから簡易に3次元CAD上での支点からの反力(反力A)を求める。この反力Aは,3次元CAD上での圧力負荷面積と負荷圧力との積であり,荷重に等しい。次に,VOXELモデルの各データ,圧力負荷面積情報,境界条件より解析条件を設定し,VOXELモデル上での圧力を面積誤差に応じて補正した補正圧力の初期値を求め,その値も解析条件に設定する。このとき,補正圧力の初期値は,荷重が一定のもとでは圧力と面積が互いに反比例することを利用して計算される。ここで,VOXELモデルでの有限要素法・反復法による構造解析を実行し,構造解析の目的である応力や変形量(変位)を求めるとともに,VOXELモデル上での反力(反力B)を求める。その後,3次元CADデータから求めた理論上正しい反力Aと,VOXELモデルを構造解析して求めた計算誤差を含む反力Bとの誤差を求め,その誤差が反力誤差許容値の範囲内に収まっているかどうかを判定する。許容値の範囲内に収まっていなければ,収まるまで補正圧力を再補正し,再補正された補正圧力を使用して再び構造解析を実行する。反力Aと反力Bとの誤差が許容範囲内に収まったときの変位・応力等を最終的な構造解析結果とすることにより,精度の高い結果が得られることになる。
【0010】
以上の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムは,コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスク等の適当な記録媒体に格納することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下,図面に従って本発明の実施の形態を説明する。図1は,本発明を実現するシステムの構成例を示す図である。
【0012】
構造解析処理装置1はCPUおよびメモリからなるコンピュータであり,ソフトウェアプログラム等によって構成される3次元CADシステム10,3次元CADデータ記憶部20,圧力負荷面積情報記憶部30,境界条件記憶部40,反力誤差許容値記憶部50,構造解析処理部60を備えている。構造解析処理装置1には,入力装置2,出力装置3が接続されている。
【0013】
構造解析処理装置1は,入力装置2から解析対象物データを入力し,3次元CADシステム10は前記解析対象物データを3次元CADデータとして3次元CADデータ記憶部20に保存する。さらに,構造解析処理装置1は,入力装置2から荷重や拘束条件などの境界条件,反力誤差許容値を入力し,それぞれ境界条件記憶部40,反力誤差許容値記憶部50に保存する。そして,3次元CADシステム10は,3次元CADデータ記憶部20から解析対象物3次元CADデータを入力し,それを構造解析処理部60に渡す。また,境界条件記憶部40に保存されている境界条件から圧力負荷面積を計算し,その結果(圧力負荷面積情報)を圧力負荷面積情報記憶部30に保存する。
【0014】
構造解析処理部60は,3次元CADシステム10からは解析対象物3次元CADデータ,圧力負荷面積情報記憶部30からは圧力負荷面積情報,境界条件記憶部40からは境界条件,反力誤差許容値記憶部50からは反力誤差許容値を入力し,構造解析を行い,結果を出力装置3に出力する。
【0015】
図2は,構造解析処理部60の構成例を示す図である。構造解析処理部60は,VOXEL作成部61,簡易反力計算部62,解析条件設定部63,解析実行部64,合計反力計算部65,反力比較部66,補正圧力計算部67を備えている。
【0016】
VOXEL作成部61は,3次元CADシステム10から入力された解析対象物3次元CADデータを十分に小さなVOXELに有限要素分割し,VOXELモデルを作成する。
【0017】
図3に解析対象物の3次元CADデータの例を示し,図4に図3の解析対象物のVOXELモデルの例を示す。図3のような滑らかな曲面が,図4のような階段状のギザギザした面となる。
【0018】
簡易反力計算部62は,圧力負荷面積情報記憶部30から入力された圧力負荷面積情報と,境界条件記憶部40から入力された境界条件とから,理論上の正しい反力(反力A)を求める。反力Aは以下の式で求まる。
【0019】
反力A=荷重=3次元CADデータ上での圧力負荷面積×負荷圧力
解析条件設定部63は,VOXELモデルの節点(座標),要素(構成節点)等の各データと,境界条件記憶部40から入力された境界条件から解析条件を設定する。また,補正圧力の初期値を計算し,VOXELモデル上の圧力として解析条件に設定する。
【0020】
ここで,補正圧力の初期値の計算について説明する。それぞれのVOXEL1つ1つはサイズが全て均一である直方体または立方体である。図5に1個のVOXELの例を示す。図5に示す1個のVOXELにおいて,辺xと辺yによって囲まれるxy面の面積をAxy,辺xと辺zによって囲まれるxz面の面積をAxz,辺yと辺zによって囲まれるyz面の面積をAyzとする。
【0021】
VOXELモデル全体の圧力負荷面積を求めるためには,1つ1つのVOXELの圧力負荷面積を全て加えればよい。xy面に圧力のかかっているVOXELの個数をNxy,xz面に圧力のかかっているVOXELの個数をNxz,yz面に圧力のかかっているVOXELの個数をNyzとすると,VOXELモデル全体の圧力負荷面積Vs は次式で求められる。
【0022】
s =(Axy×Nxy)+(Axz×Nxz)+(Ayz×Nyz
図6にVOXELモデル上の圧力負荷面積の例を示す。図6は,図4のVOXELモデルの圧力負荷面積部分を横から見た図の例である。
【0023】
実際の解析対象物に負荷される圧力をFp ,圧力負荷面積情報記憶部30から入力されたCAD上での圧力負荷面積をCs (図3参照)としたとき,VOXELに負荷される補正圧力の初期値Vp (図4,図6参照)は,荷重が一定であれば圧力と面積は反比例するので,次式から求められる。
【0024】
p ×Cs =荷重=Vp ×Vs → Vp =Fp ×Cs /Vs
解析実行部64は,解析条件設定部63で設定されたデータから,構造解析を行う。解析実行部64は,有限要素法等を用いて構造解析計算を行う。有限要素法・反復法を用いた構造解析計算については,周知の技術であるため,その詳しい説明は省略する。ただし,ここでは解析結果として求めたい応力・変位等のほかに,xyz並進の支点反力についても求める。
【0025】
合計反力計算部65は,VOXELモデル上で計算されたxyz並進の支点反力を合計した反力(反力B)を求める。
【0026】
反力比較部66は,簡易反力計算部62から得られる反力Aと,合計反力計算部65から得られる反力Bとを比較し,その誤差を割り出す。本来,反力Aと反力Bは同じ値になるはずであるが,解析計算実行時の丸め誤差や滑らかな曲面をVOXELで近似した近似誤差によって,反力Bに誤差が生じる。そして,反力誤差許容値記憶部50から入力された反力誤差許容値と比較し,計算により求められた誤差が反力誤差許容値の範囲内であれば解析結果を出力する。
【0027】
計算により求められた誤差が反力誤差許容値の範囲を超えた場合,補正圧力計算部67で補正圧力を再補正して解析実行部64に渡し,再度,構造解析を行う。ここで,補正圧力の再補正の計算は,反力と圧力の比例関係から容易に計算できる。例えば,反力Bが3%少なければ補正圧力を+3%補正すればよいし,反力Bが5%多ければ補正圧力を−5%補正すればよい。
【0028】
誤差が反力誤差許容値の範囲内に収まるまで,補正圧力の再補正と構造解析が繰り返される。
【0029】
図7は,構造解析処理部60の処理フローチャートである。構造解析処理部60は,解析対象物3次元CADデータ,圧力負荷面積情報,境界条件,反力誤差許容値を,それぞれ3次元CADシステム10,圧力負荷面積情報記憶部30,境界条件記憶部40,反力誤差許容値記憶部50から入力する(ステップS1)。VOXEL作成部61は,解析対象物3次元CADデータから,有限要素分割されたVOXELモデルを作成し(ステップS2),簡易反力計算部62は,圧力負荷面積情報と境界条件から反力Aを求める(ステップS3)。解析条件設定部63は,VOXELモデルの各データと境界条件とから解析条件を設定し,補正圧力の初期値を計算し,その値を補正圧力として設定する(ステップS4)。構造解析実行部64は設定された解析条件から,構造解析を実行する(ステップS5)。構造解析の結果から反力Bを求め(ステップS6),反力Aとの誤差を求め(ステップS7),求めた誤差が反力誤差許容値の範囲内であるかを確認する(ステップS8)。求めた誤差が反力誤差許容値の範囲内になければ,補正圧力を再補正し(ステップS9),S5に戻り,再度,構造解析を実行する。求めた誤差が反力誤差許容値の範囲内であれば,解析結果を出力し(ステップS10),処理を終了する。
【0030】
以下に,本実施の形態の特徴を付記として列挙する。
(付記1)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行う処理方法であって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出する過程と,
前記算出された圧力Vp をVOXELモデルに対して負荷する圧力としてVOXEL法により構造解析を行う過程とを有する
ことを特徴とする構造解析処理方法。
(付記2)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行う処理方法であって,
解析対象物のVOXELモデルに負荷する圧力を算出する過程と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する過程と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する過程と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する過程とを有する
ことを特徴とする構造解析処理方法。
(付記3)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行う処理方法であって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出し,その圧力Vp を構造解析計算において負荷する圧力の初期値とする過程と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する過程と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する過程と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する過程とを有する
ことを特徴とする構造解析処理方法。
(付記4)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出する処理と,
前記算出された圧力Vp をVOXELモデルに対して負荷する圧力としてVOXEL法により構造解析を行う処理とを,
コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
(付記5)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
解析対象物のVOXELモデルに負荷する圧力を算出する処理と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する処理と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
(付記6)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出し,その圧力Vp を構造解析計算において負荷する圧力の初期値とする処理と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する処理と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
(付記7)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うためのプログラムを記録した媒体であって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出する処理と,
前記算出された圧力Vp をVOXELモデルに対して負荷する圧力としてVOXEL法により構造解析を行う処理とを,
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする構造解析処理プログラム記録媒体。
(付記8)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うためのプログラムを記録した媒体であって,
解析対象物のVOXELモデルに負荷する圧力を算出する処理と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する処理と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする構造解析処理プログラム記録媒体。
(付記9)モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うためのプログラムを記録した媒体であって,
解析対象物に負荷する圧力がFp ,解析対象物において圧力を負荷する実際の面積がCs ,前記圧力を負荷する実際の面積に対応するVOXELモデルにおける面積がVs であるとき,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
p =Fp ×Cs /Vs
の式に従って算出し,その圧力Vp を構造解析計算において負荷する圧力の初期値とする処理と,
VOXEL法を用いた構造解析計算により,目的とする構造解析値を算出するとともに,支点における反力を算出する処理と,
前記解析対象物に負荷する荷重に対応する理論上正しい反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする構造解析処理プログラム記録媒体。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように,構造物の圧力負荷曲面にかける圧力負荷をそのままVOXELモデルの階段近似面にかけていた従来の方法と異なり,本発明では,VOXELモデルの圧力負荷面に補正を施した補正圧力を負荷させて計算するため,VOXELサイズを必要以上に小さくしなくても,精度の高い構造解析を行うことができる。また,構造物の面積と圧力から簡易に求められる反力と解析結果から求められる反力との比較,そして,その結果に合わせて行われる補正圧力の再補正,解析再実行により,解析計算実行時に生じる誤差も補正することにより,かなり高精度の構造解析を行うことができるようになる。さらに,データの入力以外の作業を全て装置が自動的に行うため,解析エンジニア以外の人でも簡単に,精度の良い解析ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するシステムの構成例を示す図である。
【図2】構造解析処理部の構成例を示す図である。
【図3】解析対象物の3次元CADデータの例を示す図である。
【図4】図3の解析対象物のVOXELモデルの例を示す図である。
【図5】1個のVOXELの例を示す図である。
【図6】図4のVOXELモデルの圧力負荷面積を示す図である。
【図7】構造解析処理部の処理フローチャートである。
【符号の説明】
1 構造解析処理装置(CPU/メモリ)
2 入力装置
3 出力装置
10 3次元CADシステム
20 3次元CADデータ記憶部
30 圧力負荷面積情報記憶部
40 境界条件記憶部
50 反力誤差許容値記憶部
60 構造解析処理部
61 VOXEL作成部
62 簡易反力計算部
63 解析条件設定部
64 解析実行部
65 合計反力計算部
66 反力比較部
67 補正圧力計算部

Claims (4)

  1. コンピュータが,モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行う処理方法であって,
    境界条件記憶手段から解析対象物に負荷する圧力F p を入力する過程と,
    圧力負荷面積情報記憶手段から解析対象物に対して圧力を負荷する実際の圧力負荷面積C s を入力する過程と,
    解析対象物の3次元モデルデータをVOXELに分割し,VOXELモデルを作成する過程と,
    前記実際の圧力負荷面積C s に対応する前記VOXELモデルにおける面積V s を算出する過程と,
    前記解析対象物に負荷する圧力 p と,前記実際の圧力負荷面積C s と,前記VOXELモデルにおける面積 s とから,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
    p =Fp ×Cs /Vs
    の式に従って算出する過程と,
    前記解析対象物に負荷する圧力F p の代わりに,前記算出された圧力Vp をVOXELモデルに対して負荷する圧力として用いて,VOXEL法により構造解析を行う過程とを有する
    ことを特徴とする構造解析処理方法。
  2. モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
    境界条件記憶手段から解析対象物に負荷する圧力F p を入力する処理と,
    圧力負荷面積情報記憶手段から解析対象物に対して圧力を負荷する実際の圧力負荷面積C s を入力する処理と,
    解析対象物の3次元モデルデータをVOXELに分割し,VOXELモデルを作成する処理と,
    前記実際の圧力負荷面積C s に対応する前記VOXELモデルにおける面積V s を算出する処理と,
    前記解析対象物に負荷する圧力 p と,前記実際の圧力負荷面積C s と,前記VOXELモデルにおける面積 s とから,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
    p =Fp ×Cs /Vs
    の式に従って算出する処理と,
    前記解析対象物に負荷する圧力F p の代わりに,前記算出された圧力Vp をVOXELモデルに対して負荷する圧力として用いて,VOXEL法により構造解析を行う処理とを,
    コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
  3. モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
    境界条件記憶手段から解析対象物に負荷する圧力F p を入力する過程と,
    圧力負荷面積情報記憶手段から解析対象物に対して圧力を負荷する実際の圧力負荷面積C s を入力する過程と,
    解析対象物の3次元モデルデータをVOXELに分割し,VOXELモデルを作成する過程と,
    前記解析対象物に負荷する圧力F p と,前記実際の圧力負荷面積C s と,前記作成されたVOXELモデルとから,解析対象物のVOXELモデルに負荷する圧力を算出する処理と,
    前記算出されたVOXELモデルに負荷する圧力に対して,VOXEL法を用いた構造解析計算により,VOXELモデル上の支点における反力を算出する処理と,
    前記実際の圧力負荷面積C s と前記解析対象物に負荷する圧力F p との乗算によって求められる反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
    前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
    コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
  4. モデル化された解析対象物に圧力を負荷させたときの構造解析をVOXEL法を用いて行うための処理プログラムであって,
    境界条件記憶手段から解析対象物に負荷する圧力F p を入力する処理と,
    圧力負荷面積情報記憶手段から解析対象物に対して圧力を負荷する実際の圧力負荷面積C s を入力する処理と,
    解析対象物の3次元モデルデータをVOXELに分割し,VOXELモデルを作成する処理と,
    前記実際の圧力負荷面積C s に対応する前記VOXELモデルにおける面積V s を算出する処理と,
    前記解析対象物に負荷する圧力 p と,前記実際の圧力負荷面積C s と,前記VOXELモデルにおける面積 s とから,前記解析対象物のVOXELモデルにおいて負荷する圧力Vp を,
    p =Fp ×Cs /Vs
    の式に従って算出する処理と,
    前記解析対象物に負荷する圧力F p の代わりに,前記算出された圧力V p をVOXELモデルに対して負荷する圧力として用いて,VOXEL法を用いた構造解析計算により,VOXELモデル上の支点における反力を算出する処理と,
    前記実際の圧力負荷面積C s と前記解析対象物に負荷する圧力F p との乗算によって求められる反力と前記算出した支点反力の合計の反力との誤差から,VOXELモデルに負荷する圧力を補正した補正圧力を算出する処理と,
    前記補正圧力を用いて前記VOXEL法を用いた構造解析計算を再実行する処理とを,
    コンピュータに実行させるための構造解析処理プログラム。
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