JP4629033B2 - チモシンα1によるアスペルギルス感染の治療 - Google Patents

チモシンα1によるアスペルギルス感染の治療 Download PDF

Info

Publication number
JP4629033B2
JP4629033B2 JP2006509423A JP2006509423A JP4629033B2 JP 4629033 B2 JP4629033 B2 JP 4629033B2 JP 2006509423 A JP2006509423 A JP 2006509423A JP 2006509423 A JP2006509423 A JP 2006509423A JP 4629033 B2 JP4629033 B2 JP 4629033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pharmaceutical composition
composition according
cells
aspergillus
infection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006509423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006521406A (ja
Inventor
ラシ,グイード
ガラシ,エンリコ
ビストーニ,フランチェスコ
ロマーニ,ルイジーナ
ディ・フランチェスコ,パオロ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sciclone Pharmaceuticals LLC
Original Assignee
Sciclone Pharmaceuticals LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sciclone Pharmaceuticals LLC filed Critical Sciclone Pharmaceuticals LLC
Publication of JP2006521406A publication Critical patent/JP2006521406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4629033B2 publication Critical patent/JP4629033B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7042Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings
    • A61K31/7048Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having oxygen as a ring hetero atom, e.g. leucoglucosan, hesperidin, erythromycin, nystatin, digitoxin or digoxin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/2292Thymosin; Related peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • A61P31/06Antibacterial agents for tuberculosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本願は、2003年3月28日出願の仮出願第60/457,911号の利益を主張する。
発明の分野
この発明は、真菌感染の治療に関する。特定的には、この発明は、骨髄移植に関連した侵入性アスペルギルス症といったアスペルギルス感染の治療および予防に関する。
発明の背景
侵入性アスペルギルス症(IA)は、菌糸の侵入、肺組織の破壊そして他の臓器への播種を特徴とし、同種骨髄移植(BMT)における院内肺炎および死亡の両方の最も大きな原因であり、その推定感染率は5〜10%、関連の死亡率は90〜100%である。歴史的に、IAについての最も重要な危険因子は好中球減少であったため、骨髄前駆体での再構成が同種BMTのマウスモデルでのIAに対しての防御を提供してきた。しかしながら、BMT被移植者におけるIAの疫学に関する最近の研究においては、好中球減少に関係する感染の減少および「遅発型(late-onset)」感染の増加、そしてこれに伴い対宿主性移植片病の発生が示されている。
アスペルギルス感染の治療方法が当該技術で必要とされている。
発明の概要
この発明に従うと、哺乳動物におけるアスペルギルス感染を治療または予防するための方法であって、抗真菌性の有効量のチモシンα1(thymosin alpha 1:TA1)を含む医薬組成物を上記哺乳動物に投与するステップを含む。
発明の詳細な説明
臨床的および実験的証拠では、IAの抑制においてTh1細胞反応の有する役割が示唆されている。樹状細胞(DC)が、インビボおよびインビトロで真菌に対するTh1初回抗原刺激(priming)を命令する。真菌抗原に対する適当なT細胞応答を命令する肺DCの能力は、Toll様受容体(TLR)を通じてのシグナリングを含む局所的な免疫制御事象から影響を受ける場合があることが証拠によって示されている。DCは、免疫療法およびワクチン開発における将来有望な介入のターゲットである可能性があり、医薬品による介入についての関心は「アジュバント」の方へとシフトしている。感染と戦うよう最適化された適当な種類の応答を刺激するとともに免疫抑制の各状況下で有効である能力のあるアジュバントであれば有利である。
チモシンα1(TA1)は、天然の胸腺ペプチドである。TA1は、合成28−アミノ酸ペプチドの形態において、或る種のウイルス感染の治療のために単剤療法としてまたはインターフェロンαとの組合せで全世界規模で臨床試験が行なわれている。TA1のさらなる適応として、或る種の免疫不全、悪性病変およびHIV/AIDSの治療が挙げられる。TA1の合成ポリペプチドの作用の仕組みは、完全に理解されてはいないが、主にT
細胞機能の増強を中心とするその免疫調節活動に関係すると考えられている。生得免疫系における細胞に対する免疫調節機能、たとえばマクロファージにおける有糸分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)および遺伝子発現を活性化する能力などから、TA1は、DCをアスペルギルスに対するTh1初回抗原刺激へと活性化する能力のあるアジュバントであると発明者は考えてきた。この発明は、アスペルギルス感染の治療であって、TA1が、TLRを通じてのシグナリングによって抗真菌Th1初回抗原刺激へとDCを活性化し得るというものを提供する。
この発明は、アスペルギルスに感染した哺乳動物を治療するための方法であって、抗真菌性の有効量のTA1を上記哺乳動物に投与するステップを含むものを提供する。好ましい一実施の形態においては、TA1は、侵入性アスペルギルス症(IA)に対して有効である。TA1の上記有効用量は、Th1細胞促進サイトカインを産生するように樹状細胞を活性化するのに十分なものとする。真菌感染を治療するための好ましい用量は、1日当り200〜400マイクログラム/kg体重の範囲内である。好ましい一実施の形態においては、上記哺乳動物は免疫不全の宿主、特にヒトである。当該方法は、特に免疫不全の患者、具体的には骨髄移植の被移植者である患者の治療に有用である。
この発明はまた、哺乳動物におけるアスペルギルス感染を予防するための方法であって、抗真菌性の有効量のTA1を上記哺乳動物に投与するステップを含むものを提供する。この発明は、特に、免疫不全の宿主でのIAの予防に有用である。好ましい一実施の形態においては、当該方法は、免疫不全の患者、具体的には骨髄移植の被移植者である患者における上記感染を予防する。TA1の上記有効用量は、Th1細胞促進サイトカインを産生するように樹状細胞を活性化するのに十分なものとする。真菌感染を予防するための好ましい用量は、1日当り200〜400マイクログラム/kg体重の範囲内である。
いかなる特定の理論にも縛られないが、この発明は、アスペルギルス感染に対する治療または予防のためのTA1の新たな免疫制御活性を発見したことに基づいている。TA1は、MyD88依存の経路を通じてさまざまな種類のDCにおけるTh1促進サイトカインIL−12 p70、IL−10およびIFN−αの産生を促進すると考えられる。
TLRトランスフェクト細胞においては、TA1はTLR9シグナリングを直接活性化すると考えられるが、このことはTLR2シグナリングには当てはまらず、後者は該当するリガンドに応答して増強されると考えられる。したがって、TA1は、TLRシグナリングを直接的または間接的に活性化すると考えられる。TA1は、IL−12 p70の産生のためには骨髄樹状細胞(MDC)でのTLR2依存の経路を用い、IFN−αおよびIL−10の産生のためには形質細胞様樹状細胞(PDC)でのTLR9−依存の経路を用いるであろうことがデータから示唆されている。
DCによるIL−10の産生は、記憶保護的な抗真菌免疫の一構成要素であり得るため、DCおよび/または異なるDCサブセットにおけるIL−12/IL−10の産生の平衡を保つことが、アスペルギルス症におけるTA1のアジュバント活性の本質そのものの理由であり得る。
BMTマウスモデルにおいては、アスペルギルス感染後におけるTA1治療の結果、CD4+およびCD8+細胞が増加するとともに、好中球の総数が増加した。TA1での治療後には、Th1細胞(IFN−γを産生)の頻度は増加したが、一方でTh2細胞(IL−4を産生)は減少した。
重要なことに、アスペルギルスに感染したBMTマウスをTA1で治療した結果、肺内の真菌成長が用量に応じて減少し、より高い用量においては、感染の完治をもたらすこと
ができた。TA1はまた、アンフォテリシンBの治療効力を増大させることができた。
DCに対するTA1の効果は、その抗アポトーシス活性と一致する。DCは、免疫病理、免疫および自己免疫間で平衡を保つ作用において中心的なものであり、かつTLR9を通じてのPDCシグナリングは胸腺内に存在するので、DC機能を調節する能力から、TA1が、TLRの利用によって作用する生得および適応免疫系の内因性制御物質であることが示される。ここから、IFN−αを産生するPDCが中心的な役割を果たすと考えられる、或る種ののウイルス感染でのTA1の治療処方のための或る原理が与えられる。これらPDCにおけるIFN−αの産生には、TLR9が本質的に必要とされる。さらに、PDCは、造血細胞移植後の免疫応答にも関与すると考えられ、ここからとりわけ、BMT哺乳動物での免疫再構成におけるTA1の有益な効果が説明され得る。
TLRは、生得免疫系を活性化することで、適応免疫系を支援するのみならず、直接的な抗菌エフェクター活性のためにもなると考えられる。TA1は、アスペルギルスに対するTh1初回抗原刺激へとDCを活性化するとともに、エフェクター好中球を抗真菌状態にすると考えられるので、これはTA1による真菌感染の治療での有益な効果をさらに示している。
アスペルギルスは、免疫不全の宿主に棲み付く腐生真菌であるという点で独特の性質を有する。この発明は、細胞媒介免疫における細胞および経路の意図的な標的化を提供してアスペルギルスに対する抵抗力を増加させるものであり、ここでTA1は、TLR経路の利用によって真菌に対する適当なTh1反応をプログラミングするアジュバントである。
この発明について以下の実施例によりさらに説明を行なうが、これは限定的なものと解釈されるべきではない。
動物
メス、8〜10週齢のBALB/cおよびC57BL6マウスは、チャールズ・リバー(Charles River)からのものとした。NOD/SCIDは、ザ・ジャクソン(The Jackson)からのものとした。C57BL6の環境で育てられた、同型接合のTLR2、TLR9およびMyD88欠損マウス、および、BALB/cの環境で育てられた、同型接合のIFN−γおよびIL−4欠損マウスの繁殖対を、特定病原体のない条件下で繁殖させた。
微生物感染および治療
アスペルギルス・フミガトゥス(A. fumigatus)に感染させるために、分生子2×107個/20マイクロリットル塩水の懸濁液を3日間続けてマウスに鼻腔内注入した。肺内の真菌成長の定量化にはキチン質試験が用いられた。キチン質の含有量は、臓器当りでグルコサミンのマイクログラムとして表わされた。非感染マウスの肺のグルコサミン含有量が陰性対照実験として用いられ、グルコサミン0.80〜2.25マイクログラム/臓器の範囲内であった。肺を摘出して直ちにホルマリンで固定し、組織分析できるようにした。パラフィンに埋込まれた組織の切片(3〜4ミクロン)を周期的な酸シッフ法で染色した。チモシンα1(TA1)およびスクランブルされたポリペプチドは、標準的なカブトガニ細胞分解産物試験による、内毒素レベルが0.03pg/ml未満の純化した無菌凍結乾燥アセチル化ポリペプチドである。配列は以下のとおりであった。Ac−Ser−Asp−Ala−Ala−Val−Asp−Thr−Ser−Ser−Glu−Ile−Thr−Thr−Lys−Asp−Leu−Lys−Glu−Lys−Lys−Glu−Val−Glu−Glu−Ala−Glu−Asn−O(チモシンα1)およびAc−Ala−Lys−Ser−Asp−Val−Lys−Ala−Glu−Thr−Ser−Se
r−Glu−Ile−Asp−Thr−Thr−Glu−Leu−Asp−Glu−Lys−Val−Glu−Val−Lys−Ala−Asn−Glu−OH(sチモシンα1)。これらを凍結乾燥した粉末を無菌水で戻した。
治療は以下のとおりとした。BMTマウスにおいて、さまざまな用量で腹腔内投与されるTA1、400マイクログラム/kgで腹腔内投与されるsチモシンα1、または250マイクログラム/kgで静脈内に投与されるヒト組換G−CSFを、骨髄注入の日から始めて毎日与え、感染させさらに3日間継続した。アンフォテリシンBは、感染を伴なって、腹腔内投与で4000マイクログラム/kgの用量で3日間毎日与えた。この用量であれば、IAはシクロホスファミド処置マウスにおいて治癒されるであろう。150mg/kgで腹腔内投与されるシクロホスファミドは感染の1日前に与えられた。シクロホスファミド処置マウスにおいて、400マイクログラム/kgのTA1を、感染の日から始めて5日間続けて腹腔内に与えた。
感染の1日前および後に、静脈内で1mgのGr−1中和RB6−8C5抗体で処置することで好中球枯渇が得られた。この処置によって、肺の好中球の数は劇的に減少したが、このことはDCの数については当てはまらなかった(処置前および処置後で5〜6×105のCD11c+、MHCクラスII+、F480細胞)。対照実験のマウスは、同等の量の純化したラットIgG2bを受けた。シクロホスファミドでの処置の1日後に肺細胞をFACS分析したところ、重大で長期間(最長5日間)にわたる白血球減少が見られた。F480+細胞(約20%)のパーセンテージ、およびCD11c+、MHCクラスII+、F480−DC(<3%)のパーセンテージは処置によって影響を受けなかった。
TLRリガンド
チモサン(Zymosan)は、サッカロマイセス・セレヴィシアエ(Saccharomyces cerevisiae)からのものとし、リポテイコ酸(LTA)はスタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)から、そしてリポ多糖(LPS)はサルモネラ・ミネソタ(Salmonella Minnesota)Re 595からのものとした。CpGオリゴヌクレオチド1826および2006は、過去に実績のある免疫刺激配列であった。
BMTマウスの作製
C57BL6マウスを致死量の9Gyに晒し、BALB/cマウスからのT細胞枯渇ドナー細胞を注入した。95%超のマウスが生存し、脾臓の細胞でのドナー型MHCクラスI抗原発現で見られるような安定のドナー型造血キメラ現象を呈した。
樹状細胞の分離および培養
CD14+単核細胞から磁気細胞分離で血液CD11c+骨髄DC(MDC)を作製し、50ng/ml rヒトGM−CSFおよび200U/ml rヒトIL−4の存在下で、10%のウシ胎仔血清、50マイクロモルの2−メルカプトエタノール、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、2mMのL−グルタミン、HEPES(10mM)、および50マイクログラム/mlのゲンタマイシンを含むイスコーブ(Iscove)変性培地において5日間培養した。1000ng/ml三量体ヒトCD40リガンド−ロイシン−ジッパー融合タンパク質で未熟MDCを24時間培養して成熟DCを得た。BDCA−4分離キットを用いてCD123+形質細胞様DC(PDC)を分離した。CD123+細胞の純度は>96%であった。
成熟PDCを得るために、上と同様に三量体ヒトCD40リガンドおよび10ng/ml IL−3で未熟DCを培養した。FACS分析から、MDCがCD1a+、CD11c+、CD11b+、CD4+、CD14lowおよびCD8-であることを特徴とするのに対し、PDCはCD123bright、CD4+、CD45RA+およびCD11c-であること
がわかった。HLAクラスII、CD80およびCD86の発現は、未熟DCおよび成熟DCの両方で高かった。磁気細胞分離によってマウス肺CD11c+DC(CD8αについて5〜7%陽性、Gr−1について30〜35%陽性)を分離した。
貪食作用について、DCを100ng/mlのTA1に対して予め60分間晒した後、さらに60分間アスペルギルス分生子とともに37℃でインキュベートした。インターナリゼーションのパーセンテージを算出し、写真撮影した。機能成熟およびサイトカイン決定を評価する際には、純化したDCをイスコーブ培地(血清成分および内毒素による非特異的な活性化を避けるために血清は伴わずポリミキシンBを伴う)で再懸濁させ、単独でまたはTLRリガンドもしくは非オプソニン化アスペルギルス分生子とともに、100ng/mlのTA1を24時間拍動させた。
表現型分析
試料をFITCまたはPE複合ラット抗マウス抗体で反応させることによって、細胞表面表現型を評価した。無関係の、アイソタイプ(hisotype)を一致させた抗体を対照実験として用いた。
抗真菌エフェクター活性
貪食作用を決定する際には、気管支肺胞マクロファージおよび周辺の好中球を100ng/mlのTA1に対して予め60分間晒し、非オプソニン化アスペルギルス分生子とともに37℃で60分間インキュベートした。これに加え、コロニー形成単位の数と、殺分生子活性と呼ばれるコロニー形成単位阻害のパーセンテージ(平均±SE)とを求めることによって、殺分生子活性を評価した。
HEK293トランスフェクト細胞でのアッセイ
野生型または、ヒトTLR2、TLR9およびTLR4/CD1427を安定にトランスフェクトした、ヒト胚腎臓細胞系HEK293を、10%FCS、HEPES(10nM)、L−グルタミン(2マイクログラム/ml)およびゲンタマイシン(50マイクログラム/ml)を補った低グルコースのダルベッコ(Dulbecco)変性イーグル(Eagle)培地内で培養した。さらに、形質転換体にピューロマイシン(100マイクログラム/ml)を補った。刺激実験を行なうために、細胞を、12ウェル組織培養プレートにおいて、細胞3〜5×105個/ウェルの密度で一晩中培養した。細胞を、単独またはTLRリガンドとともに5時間100ng/mlのTA1に通して刺激し、それから上澄み中でIL−8の産生を評価した。
サイトカインおよびスポット酵素結合免疫吸着剤(ELISPOT)アッセイ
培養上澄みにおけるTNF−α、IL−10、IL−12 p70、IFN−αおよびIL−8のレベルをキットELISAで判定した。試験の検出限界(pg/ml)は、TNF−αについては<3(ヒト)および<32(マウス)、IL−10については<12(マウス)および<5(ヒト)、IL−12 p70については<16(マウス)および<3(ヒト)、そしてIL−8については<25(ヒト)であった。ヒトIFN−αについては<3ng/mlであった。サイトカイン産生細胞の個数を数えるために、肺からの純化したCD4+T細胞およびDCに対してELISPOT試験を採用した。
フローサイトメトリー分析による増殖アッセイ
10マイクログラム/mlのCon Aまたは肺DCの存在下の熱不活性化分生子で刺激した肺CD4+Tリンパ球の増殖を、CFSE 5(6)−カルボキシフルオレセイン・ジアセタート・サクシニミジルエステルで標識することによって評価した。
逆転写酵素(RT)−PCR
初期の実験で示唆されているように、未熟DCを100ng/mlのTA1で予め60分間処置してから非オプソニン化アスペルギルス分生子に対して60分間晒し、そこから全RNAを抽出した。順および逆PCRプライマーで、そしてマウスおよびヒトTLRおよびHPRTに用いられるサイクルで、cDNAの合成およびPCRを実行した。合成されたPCR産生物を2%アガロースゲルにおいて電気泳動により分離し、臭化エチジウム染色によって視覚化した。
p38およびNF−kB活性化の分析
肺DCにおいて、p38およびNF−kBを、アスペルギルス分生子および/または100ng/mlのTA1に対して37℃で20分間晒すことによって活性化した。製造元の指示により、細胞溶解物のブロットは、p38 MAPKについてのリン酸化されていない形態または二重にリン酸化された(Thr−180/Tyr−182)p38 MAPKのいずれかを認識するウサギポリクローナルAbsか、Rel Aに特異的なAbs、ヒトNF−kBの65kDa DNA結合サブユニットとともにインキュベートし、これにワサビペルオキシダーゼ複合ヤギ抗ウサギIgGが続いた。ブロットは、高感度化学発光検出キットで現像された。このブロットのコダック(Kodak)RXフィルムに対する露出後、バンドが視覚化された。各々のレーンにつき類似のタンパク質のローディングを確実にするために、リンのブロットを剥がして膜をp38およびNF−kBに対しAbsで再び精査した。
チモシンα1(TA1)が樹状細胞(DC)を活性化
マウスDCは、インビトロおよび感染の部位でアスペルギルスを貪食することが以前から示されている。スクランブルされたペプチドでなくTA1が、(菌糸よりもむしろ)非オプソニン化分生子の貪食、共刺激抗原発現およびサイトカイン産生へと肺DCを活性化する。これとは対照的に、アスペルギルス分生子だけでは、DCの活性化を誘導するのに十分な刺激を表わしておらず、TA1に対する組合せの露出によって、MHCクラスII抗原、CD86およびCD40分子の発現、ならびにIL−12 p70産生DCの頻度、が顕著に増加した。興味深いことに、IL−12 p70産生DCは、チモシンのみでも増加した。TA1はまた、ヒトMDCおよびPDCサブセットを活性化する。未熟DCおよび成熟DCの両方のサブセットが分生子を貪食する。TA1は、未熟DCの貪食活動を増大させ、DC形態に影響を与え(未熟MDCにおいてより多くの細胞質突起が検出され得る)、分生子に応答してHLAクラスII抗原および共刺激分子発現をアップレギュレートする。TA1は、未熟MDCによる分生子およびチモサンに対する応答としてのIL−12 p70の放出を大幅に増加させるとともに、未熟PDCによる分生子に対する応答としてのIL−10の放出を大幅に増加させる。INF−αは、PDCにより、TLR9リガンドCpGに対する応答として産生され得るが、この産生はTA1によって大幅に増強される。これとは対照的に、スクランブルされたペプチドは、クラスII抗原および共刺激分子発現をアップレギュレートすることも、分生子に対する応答としてのDCによるサイトカイン産生を誘導することもできなかった。
総合的に、これらのデータから、DCの活性化および機能においてTA1が有する新しく従前規定されていなかった免疫調整の役割が示されている。
TA1がTLRシグナリングを通じてMyD88依存の経路を活性化
TLRシグナリングはアスペルギルス分生子に応答して起こっており、これは真菌に対する機能的応答を媒介する。TA1は、マウスDCにおけるTLR2、TLR5およびTLR9の発現を強力に活性化する。TLR2およびTLR9は、分生子およびTA1に対する組合せの露出の際になお活性化されるのに対し、TLR5の発現については、その発現は阻害される。ここでもまた、スクランブルされたペプチドは、単独でまたは分生子への応答としてTLR2およびTLR9の発現を活性化させることができなかった。
TLR依存のシグナリングを活性化させるTA1の能力は、TLR2、TLR9およびTLR4/CD14でトランスフェクトしたHEK293細胞における研究において、単独でまたは該当するTLRリガンドとともにTA1に対する応答として起こるIL−8の産生を判断することによって確認されている。このようなHEK293細胞においては、TA1は、単独でまたはTLR9リガンドCpGに対する応答として起こる、TLR9トランスフェクト細胞によるIL−8の産生を大幅に増大させた。しかしながら、TA1は、TLR2トランスフェクト細胞のみによるIL−8の産生を刺激せず、チモサンに応答してこれらセルにおいてIL−8の産生をわずかに増大させた。さらに、TA1は、単独でまたはTLR4リガンドLPSに対する応答としてTLR4/CD14トランスフェクト細胞においてIL−8を誘導しなかった。TA1はまた、これら微生物TLRリガンドに対する応答としてIL−12 p70およびIL−10を産生するマウスDCの能力に影響を与える。TA1は、ポリ(I:C)またはLPS(TLR4)への応答としてのサイトカイン産生に影響を与えず、TA1はチモサンおよびLTA(TLR2)およびCpG(TLR9)による刺激の後にIL−12 p70の産生を大幅に増加させ、IL−10の産生を減少させる。したがって、TA1は、TLR9を通じて直接シグナリングするとともに該当するリガンドによってTLR2のシグナリングを増強することができると考えられる。
NFおよびp38MAPKの活性化はともに、TLR誘導遺伝子発現を引起こす際の早期の事象であり、TA1は、MAPK導入経路を活性化させることが以前から示されている。TA1は、TLR誘導経路におけるその関与の支援の際、NF−kBの核転座およびp38のリン酸化を誘導した(これは、分生子のみ、スクランブルされたペプチドまたはスクランブルされたペプチドおよび分生子、では刺激されなかった)。さらに、NF−kB核転座(SN50)またはp38 MAPK(SB202190)の阻害剤は、DCにおけるTA1の影響を除去する。
骨髄分解因子88(MyD88)は、NF−kBおよびMAPKの活性化、ならびに、TLRによるシグナリングの際のIL−12 p70の産生において本質的なアダプタタンパク質の1つである。IL−12 p70の産生に対するTA1および分生子の影響、ならびにIL−10の産生に対するTA1の影響は、MyD88欠損マウスにおいて劇的に除去された。したがって、MyD88依存の経路は、インビトロにおけるTA1の作用の仕組みに本質的な役割を果たしていると考えられる。MyD88依存の経路がインビボでのTA1作用にも本質的な役割を果たしているかどうかを判断するために、局所的な真菌の成長を野生型の感染後に評価した。
アスペルギルスを持つTLR2、TLR9またはMyD88欠損マウス
TLR2およびTLR9欠損マウスにおける真菌の成長は、野生型マウスのそれと同等であり、チモシン治療の際に同様に減退する。MyD88欠損マウスにおいても、真菌成長は同等であるが、これらのマウスにおいてはTA1での治療の際に減退しなかった。よって、或る程度TLRの使用における冗長があるにもかかわらず、MyD88依存のシグナリング経路は、インビトロおよびインビボの両方でTA1の活動に本質的であると考えられる。
TA1はIAに対してBMTマウスを防御する
肺内の真菌成長の減少と並行した生存率の上昇でわかるように、スクランブルされたペプチドでなくTA1での治療によって、IAを持つBMTマウスを治癒できたと考えられる。防御に対する効果は用量に依存し、完全な防御(60日超の生存)は、200〜400マイクログラム/kgのTA1で治療されたマウスで達成され、アンフォテリシンBよりも優れている。さらに、両方の薬剤で治療されたマウスの生存率上昇および真菌負荷の
減少に示されるように、TA1はアンフォテリシンBの治療効力を増加させる。さらには、TA1は肺の病状を減少させる。感染したマウスの肺切片においては、肺の実質組織に浸潤した多数のアスペルギルス菌糸の存在が示され、気管支壁の損傷および壊死の重大な兆候があるとともに炎症細胞補充が少なかった。対照的に、これらの特徴は、TA1で治療されたマウスには認められず、その肺は炎症細胞の治癒浸潤物で特徴付けられ、真菌成長および気管支壁破壊の証拠がなかった。したがって、TA1は、IAにおける治療効力を有し得て、BMT状況において活動が低下することが知られている抗真菌薬との組合せで有益であり得る。
TA1は、IAを持つマウスにおける骨髄およびTh1細胞回復を加速させる
TA1治療後、循環するリンパ球および好中球の絶対数は大幅に増加する。より重要なことに、血中好中球レベルでは、アスペルギルス症に対する感染性は予測されない。しかしながら、細胞蛍光測定分析においては、肺CD4+およびCD8+細胞ならびに好中球の数は、TA1でのBMTマウスの治療の際に大幅に上昇した。これら肺CD4+Tリンパ球は、抗原に特異的な増殖およびIFN−γ産生によって示されるように機能的に活性である。TA1で治療されたマウスにおいては、Th1細胞(IFN−γを産生)の頻度はより高く、Th2細胞(IL−4を産生)はより低い。さらに、エフェクター食細胞の抗真菌活性に関し、TA1で治療されたマウスにおいてはマクロファージおよび好中球両方の殺分生子活性がより高くなる。したがって、TA1は、DC成熟を促進するばかりでなく、迅速な真菌の貪食および殺菌へと局所的なエフェクター細胞を活性化させると考えられる。
たとえばマウスにおける好中球の回復を加速させることが知られている用量のG−CSFでの治療による、好中球減少からの回復だけでは、TA1で得られるのと同等の程度の抗真菌抵抗を媒介するには十分ではない。同様に、T細胞またはIFN−γ産生Th1細胞を持たないマウスにおけるTA1の治療効力は、大幅な好中球の回復にもかかわらず、それほど大きいものではない。さらに、IL−4欠損マウスで起こるように、増加したTh1細胞の存在下においてTA1の治療効力の上昇が達成される。したがって、好中球は、適応Th1依存の免疫がない場合に抗真菌抵抗を媒介することにおいて本質的な役割を果たすにもかかわらず、TA1での治療で得られると考えられるような真菌に対する完全な防御の状態の達成は、生得エフェクター食細胞と防御Th1細胞との協調的な作用に依存し得る。

Claims (12)

  1. 抗真菌性の有効量のチモシンα1(thymosin alpha 1:TA1)を含む、哺乳動物におけるアルペルギルス感染を治療または予防するための医薬組成物
  2. 前記TA1は、Th1細胞促進サイトカインを産生するように樹状細胞を活性化させるのに十分な用量で投与されるものである、請求項1に記載の医薬組成物
  3. 前記TA1は、200〜400マイクログラム/kg体重/日の用量で投与されるものである、請求項1に記載の医薬組成物
  4. 前記哺乳動物は免疫不全の宿主である、請求項1に記載の医薬組成物
  5. 前記哺乳動物はヒトである、請求項4に記載の医薬組成物
  6. 前記ヒトは骨髄移植の被移植者である、請求項5に記載の医薬組成物
  7. 前記TA1は、Th1細胞促進サイトカインを産生するように樹状細胞を活性化させるために投与されるものである、請求項5に記載の医薬組成物
  8. 前記TA1は、200〜400マイクログラム/kg体重/日の用量で投与されるものである、請求項5に記載の医薬組成物
  9. 少なくとも1つの追加の抗真菌剤とともに投与されるものである、請求項1に記載の医薬組成物
  10. 前記追加の抗真菌剤はアンフォテリシンBである、請求項9に記載の医薬組成物
  11. 前記アンフォテリシンBは、4000マイクログラム/kg体重/日の用量で投与され
    ものである、請求項10に記載の医薬組成物
  12. 前記アルペルギルス感染は、侵入性アルペルギルス症である、請求項1に記載の医薬組成物
JP2006509423A 2003-03-28 2004-03-29 チモシンα1によるアスペルギルス感染の治療 Expired - Lifetime JP4629033B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US45791103P 2003-03-28 2003-03-28
PCT/US2004/009550 WO2004087067A2 (en) 2003-03-28 2004-03-29 Treatment of aspergillus infections with thymosin alpha 1

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006521406A JP2006521406A (ja) 2006-09-21
JP4629033B2 true JP4629033B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=42828702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006509423A Expired - Lifetime JP4629033B2 (ja) 2003-03-28 2004-03-29 チモシンα1によるアスペルギルス感染の治療

Country Status (17)

Country Link
US (2) US8207294B2 (ja)
EP (1) EP1613340B1 (ja)
JP (1) JP4629033B2 (ja)
KR (1) KR101089145B1 (ja)
AT (1) ATE467422T1 (ja)
AU (1) AU2004226403B2 (ja)
BR (1) BRPI0408892A (ja)
CA (1) CA2520400C (ja)
DK (1) DK1613340T3 (ja)
EA (1) EA008037B1 (ja)
IL (1) IL171118A (ja)
MX (1) MXPA05010391A (ja)
NO (1) NO329997B1 (ja)
NZ (1) NZ542900A (ja)
PL (1) PL1613340T3 (ja)
UA (1) UA80870C2 (ja)
WO (1) WO2004087067A2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA008037B1 (ru) 2003-03-28 2007-02-27 Сциклон Фармасьютикалс, Инк. ЛЕЧЕНИЕ ИНФЕКЦИЙ, ВЫЗЫВАЕМЫХ ГРИБАМИ p. ASPERGILLUS, С ПОМОЩЬЮ ТИМОЗИНА АЛЬФА 1
AU2005314271B2 (en) * 2004-12-06 2011-06-16 Sciclone Pharmaceuticals, Inc. Alpha thymosin peptides as cancer vaccine adjuvants
BRPI0712595A2 (pt) * 2006-05-19 2012-07-03 Sigma Tau Ind Farmaceuti uso de timosina alfa 1 para o tratamento de doenças imunológicas.
ITRM20060583A1 (it) * 2006-10-27 2008-04-28 Francesco Bistoni Uso della timosina alfa 1 per la preparazione di un medicamento per la prevenzione e la cura delle allergie
EP2675272A4 (en) * 2011-02-09 2015-03-11 Sciclone Pharmaceuticals Inc THYMOSINE ALPHA PEPTIDE FOR THE PREVENTION, TREATMENT AND TREATMENT OF INFECTIONS
CN107466236B (zh) * 2015-02-09 2021-10-26 赛生药品股份国际有限公司 胸腺素α1用于囊性纤维化治疗的用途
ITUB20153714A1 (it) * 2015-09-18 2017-03-18 Luigina Romani Timosina alfa 1 per l?uso nel trattamento della fibrosi cistica.

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4002740A (en) * 1975-08-21 1977-01-11 Gideon Goldstein Tridecapeptide compositions and methods
US4079127A (en) * 1976-10-28 1978-03-14 Board Of Regents Of The University Of Texas Thymosin alpha 1
US4116951A (en) * 1977-04-22 1978-09-26 Hoffmann-La Roche Inc. [Asn2 ]-thymosin α1 and analogs thereof
DE2919592A1 (de) * 1979-05-15 1981-01-15 Max Planck Gesellschaft Verfahren zur herstellung von thymosin- alpha 1 und derivaten davon
US4612365A (en) * 1980-03-25 1986-09-16 Max-Planck-Gesellschaft Zur Foederung Der Wissenschaften Medicaments containing alpha 1-thymosin and having an immuno regulatory action and alpha 1-thymosin fragments
US4374197A (en) * 1980-10-30 1983-02-15 Hoffmann-La Rocche Inc. Process for thymosin α1
TW224053B (ja) * 1991-09-13 1994-05-21 Paul B Chretien
CN1058500C (zh) * 1993-02-03 2000-11-15 施塞克龙药品公司 胸腺素α-1衍生物
CN1072961C (zh) 1993-03-05 2001-10-17 施塞克龙药品公司 治疗对干扰素治疗无反应者的丙型肝炎的方法
TW252045B (ja) * 1993-10-07 1995-07-21 Allan L Goldstein
RU2107692C1 (ru) * 1995-06-07 1998-03-27 Дейгин Владислав Исакович Пептид и способ его получения
US5888980A (en) * 1994-06-30 1999-03-30 Bio-Logic Research And Development Corporation Compositions for enhancing immune function
US5632983A (en) 1994-11-17 1997-05-27 University Of South Florida Method for treating secondary immunodeficiency
AU6164898A (en) * 1997-02-18 1998-09-08 Sciclone Pharmaceuticals, Inc. Use of thymosin alpha 1 for the manufacture of a medicament for promoting stem cell development
UA80957C2 (en) * 2001-11-01 2007-11-26 Sciclone Pharmaceuticals Inc Method of administering a thymosin alpha 1 peptide
EA008037B1 (ru) 2003-03-28 2007-02-27 Сциклон Фармасьютикалс, Инк. ЛЕЧЕНИЕ ИНФЕКЦИЙ, ВЫЗЫВАЕМЫХ ГРИБАМИ p. ASPERGILLUS, С ПОМОЩЬЮ ТИМОЗИНА АЛЬФА 1

Also Published As

Publication number Publication date
UA80870C2 (en) 2007-11-12
US8389680B2 (en) 2013-03-05
NO20054912D0 (no) 2005-10-24
PL1613340T3 (pl) 2010-10-29
JP2006521406A (ja) 2006-09-21
NZ542900A (en) 2007-06-29
KR101089145B1 (ko) 2011-12-02
EP1613340B1 (en) 2010-05-12
EA200501414A1 (ru) 2006-04-28
ATE467422T1 (de) 2010-05-15
CA2520400C (en) 2013-02-19
WO2004087067A2 (en) 2004-10-14
NO20054912L (no) 2005-12-20
AU2004226403B2 (en) 2008-12-04
US20120295840A1 (en) 2012-11-22
DK1613340T3 (da) 2010-08-30
MXPA05010391A (es) 2005-11-04
EP1613340A2 (en) 2006-01-11
CA2520400A1 (en) 2004-10-14
AU2004226403A1 (en) 2004-10-14
KR20050114264A (ko) 2005-12-05
US20070129292A1 (en) 2007-06-07
WO2004087067A3 (en) 2004-12-29
EA008037B1 (ru) 2007-02-27
EP1613340A4 (en) 2009-07-01
IL171118A (en) 2011-10-31
NO329997B1 (no) 2011-02-07
BRPI0408892A (pt) 2006-04-11
US8207294B2 (en) 2012-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Romani et al. Thymosin α 1 activates dendritic cells for antifungal Th1 resistance through Toll-like receptor signaling
US8389680B2 (en) Treatment of Aspergillus infections with alpha thymosin peptides
US20230183306A1 (en) Cytokine derived treatment with reduced vascular leak syndrome
Heymann et al. Liver inflammation abrogates immunological tolerance induced by Kupffer cells
Liu et al. Exosomes from murine-derived GL26 cells promote glioblastoma tumor growth by reducing number and function of CD8+ T cells
US10953071B2 (en) Compositions and methods for treatment of intracellular damage and bacterial infection
US11957673B2 (en) Specific AKT3 activator and uses thereof
Amati et al. Toll-like receptor signaling mechanisms involved in dendritic cell activation: potential therapeutic control of T cell polarization
ES2397854T3 (es) Inmunoterapia para pacientes con inmunosupresión
Li et al. The in vivo immunomodulatory and synergistic anti-tumor activity of thymosin α1–thymopentin fusion peptide and its binding to TLR2
Jakopin Murabutide revisited: a review of its pleiotropic biological effects
US20090176696A1 (en) Methods And Compositions For Modulating An Immune Response
JP2020172525A (ja) 骨髄血球減少症及び関連する合併症を予防又は治療するためのm−csfの使用
Meng et al. Synergistic effect of methionine encephalin (MENK) combined with pidotimod (PTD) on the maturation of murine dendritic cells (DCs)
JP2012513448A (ja) 自己免疫疾患および炎症性疾患の処置ための化合物および方法
Spadaro et al. Requirement for IFN-γ, CD8+ T lymphocytes, and NKT cells in talactoferrin-induced inhibition of neu+ tumors
Kullberg et al. Design of efficacy trials of cytokines in combination with antifungal drugs
CN101426813A (zh) 具有免疫调节和抗肿瘤能力的肽
JP2021504348A (ja) ディフェンシンによる移植片対宿主病の予防と治療
ES2345552T3 (es) Tratamiento de infecciones por aspergillus con timosina alfa 1.
US20210205445A1 (en) Vaccine Adjuvant
WO2016046419A1 (en) New immunostimulatory compounds
Hu EXTRACELLULAR MITOCHONDRIA RELEASED FROM LIVER ISCHEMIA REPERFUSION INJURY ACT AS ALARMINS TO EVOKE INNATE IMMUNE SYSTEM AND TRIGGER INFLAMMATION
Elke et al. Role of Pattern Recognition Receptors in Modulating Intestinal Immune Responses and Potential Therapeutic Implications for Inflammatory Bowel Diseases
BISTONI ANNA VECCHIARELLI* 1, ANTONELLA MENCACCI

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100601

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4629033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350