JP4627719B2 - 防災情報共有システム - Google Patents

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Description

この発明は、例えば地震災害や風水害等の災害発生状況や、市民の避難状況、行政機関による対策状況等の防災情報を収集し、この収集した防災情報を市民や行政機関等に配信する防災情報共有システムに関する。
災害時に防災情報を収集し配信するシステムは、国や自治体等の行政機関を中心に個別に整備が進められてきた。しかしながら、昨今の地震災害や風水害の多発を受け、個別のシステムでは現実の災害時に機能しない事例が指摘されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
「災害時の情報発信・共有のあり方について」−新潟県中越大震災の経験から− 平成17年3月18日 新潟県総合政策部 (http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/local/pdf/050318_1_s2.pdf)
ところが、現在構築されている防災システムは、国や県、市町村、その他の電力やガス等のライフライン機関等の災害対策機関が個別に構築したものであり、各システムはその機関の所掌の範囲で防災情報を収集し使用するものとなっている。このため、複数のシステムで同一の防災情報を重複して収集すると云った無駄が生じたり、また他のシステムが有用な情報を保有しているにもかかわらず別のシステムはこの保有情報を活用することができないと云った不具合が生じており、防災情報を効果的に活用できるシステムが切望されていた。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、発信元が異なりかつフォーマットも異なる多種多様な防災情報を簡単かつ適切に共有化し、これにより防災情報を複数の機関及び利用者が効果的に活用できるようにした防災情報共有システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、情報発信元が使用する複数の防災情報送信端末において、調査対象の状況を表す防災情報と当該防災情報の属性を表すメタ情報の入力を受けて上記防災情報に上記メタ情報を付与し、このメタ情報が付与された防災情報を防災情報データベースへ送信する。防災情報データベースでは、上記防災情報送信端末から送信された、上記メタ情報が付与された防災情報を受信して蓄積する。一方、防災情報処理装置では、上記防災情報データベースから送信された、上記メタ情報が付与された防災情報を受信して記憶し、この記憶された防災情報を読み出してそのメタ情報をもとに上記防災情報を分類したのち所定のデータ形式に加工し、この加工された加工済の防災情報を記憶する。そして、上記加工済の防災情報を読み出して防災情報配信装置へ転送する。防災情報配信装置では、上記防災情報処理装置から転送された上記加工済の防災情報を記憶し、この記憶された上記加工済の防災情報の配信先となる防災情報受信端末を、当該加工済み防災情報のメタ情報と、配信先として予め登録された防災情報受信端末のアドレス情報が当該受信端末に配信すべき防災情報のメタ情報と共に記憶された情報をもとに判定し、この判定された防災情報受信端末に対して上記加工済の防災データを配信するようにしたものである。
したがってこの発明によれば、複数の発信元から発信される防災情報にはそれぞれその属性を表すメタ情報が付与され、このメタ情報をもとに防災情報が分類整理されたのち情報利用者に配信される。このため、発信元が異なりしかもフォーマットも異なる多種多様な防災情報の共有化が可能となり、情報利用者は必要に応じてすべての防災情報をもれなく閲覧又は取得することが可能となる。しかも、防災情報にその属性を表すメタ情報を付与するだけでよいので、防災情報送信端末では防災情報の入力フォーマットを共通化したり特別な入力制限を設けることなく防災情報を簡易に入力又は生成し送信することが可能となる。
また、この発明は次のような具体的な各種構成を備えることも特徴とする。
第1の構成は、メタ情報が調査対象の種類を表す情報を含む場合に、防災情報処理装置の加工手段において、防災情報送信端末から送られた防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに調査対象の種類ごとにフィルタリング処理するものである。
このように構成すると、防災情報はその種類ごとにフィルタリングされたのち、当該防災情報を必要とする情報利用者に配信される。このため、情報利用者は防災情報が多種にわたる場合でも、防災情報を種類別にまとめられた状態で迅速かつ的確に確認することが可能となる。
第2の構成は、防災情報処理装置の加工手段に地図データを記憶する手段を設ける。そして、防災情報送信端末から送られた防災情報を、当該防災情報に付与されたメタ情報に含まれる調査対象の調査場所を表す情報をもとに調査場所ごとに分類し、この分類された防災情報を上記記憶された地図データ上の対応する位置に表示させた地図表示データを生成するものである。
このように構成すると、情報利用者は地域別に分類された防災情報を当該地域を含む地図データと共に閲覧又は取得することができ、これにより地域別の防災情報を地図上で容易に認識することが可能となる。
第3の構成は、防災情報処理装置の加工手段において、防災情報送信端末から送られた防災情報を分類整理する際に、防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに分類し、この分類された防災情報を防災情報受信端末間で予め定められた共通フォーマットに変換するものである。
このように構成すると、例えば複数の災害対策機関に対し共通フォーマットの防災情報が配信されることになり、これにより各災害対策機関では特にフォーマット変換処理を行うことなく防災情報をそのまま活用することが可能となる。また、災害対策機関相互間での報告や連絡、打合せ等を迅速かつ円滑に行うことが可能となる。
第4の構成は、メタ情報が調査対象の調査場所及び調査時刻を表す情報を含む場合に、防災情報処理装置の加工手段において防災情報送信端末から送られた防災情報を分類整理する際に、防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに調査場所或いは時間帯ごとに分類し、さらに調査場所或いは時間帯ごとの災害発生数を集計するものである。
このように構成すると、時間帯或いは調査場所ごとに集計された災害発生数の情報が各防災情報受信端末に配信されることになり、これにより例えば災害対策機関では配信された情報から直に地域別或いは時間帯別の災害の発生状況を把握することが可能となる。
第5の構成は、防災情報処理装置の加工手段において、防災情報送信端末から送られた防災情報を分類整理する際に、防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに複数のグループに分類し、同一グループに分類された防災情報を相互に比較して内容が異なる防災情報を抽出するものである。
このように構成すると、例えば同一時間帯に生成された同一地域に係わる同種の防災情報の中に内容が異なる情報が存在する場合に、災害対策機関では当該情報の真偽を確認する処理を迅速かつ確実に実行することが可能となり、これにより防災情報の信頼性を高めることが可能となる。
要するにこの発明では、防災情報にその属性を表すメタ情報を付与し、この防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに分類整理したのち配信するようにしている。したがってこの発明によれば、発信元が異なりかつフォーマットも異なる多種多様な防災情報を簡単かつ適切に共有化し、これにより防災情報を複数の機関及び利用者が効果的に活用することが可能な防災情報共有システムを提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明に係わる防災情報共有システムの一実施形態を示す概略構成図である。このシステムは、防災情報送信元となる防災情報送信端末群TSと、防災情報配信先となる防災情報受信端末群TRを、データ処理サーバSV1、配信サーバSV2及びデータベースサーバDBに対し通信ネットワークNWを介して接続可能としたものである。
防災情報送信端末群TSは、ノート型のパーソナル・コンピュータTS1、携帯電話機TS2、PDA(Personal Digital Assistant)TS3、Webカメラやセンサ装置TS4、据置型のパーソナル・コンピュータTSn等により構成される。
ノート型のパーソナル・コンピュータTS1や携帯電話機TS2、PDA(Personal Digital Assistant)TS3は、任意に設定した調査地点や災害現場等において、巡視員や一般の情報提供者が収集した災害の発生状況等を表す情報を入力し送信するために使用される。また携帯電話機TS2を使用する場合には、ブログの仕組みを利用して災害情報を入力することも可能である。
一方、Webカメラやセンサ装置TS4は河川や道路等に設置される。そして、河川の増水や渋滞の状況、人の移動状況を定点観測してその観測データを送信する。据置型のパーソナル・コンピュータTSnは例えば災害対策本部に設置され、調査員等により集められた実地調査データや安否確認情報を送信するために使用される。上記実地調査データや安否確認情報は、キーボード等の入力デバイスによりパーソナル・コンピュータに直接入力してもよく、また伝言板等に記載されるか又はカードに記載された情報をディジタルカメラにより撮像して画像データとしてパーソナル・コンピュータに入力してもよい。
図2は、上記防災情報送信端末TS1〜TSnの一つである携帯電話機TS2の機能構成を示すブロック図である。
同図において、図示しない移動通信基地局から送信された無線信号は、移動通信用のアンテナ1を介して無線ユニット2で受信されたのち信号処理ユニット3に入力され、ここで復号処理されて受信データが再生される。この受信データは、音声データであれば入出力インタフェースユニット4から通話ユニット5に供給されて音声出力され、一方電子メール等のデータであれば制御ユニット11により表示デバイス7に供給されて表示される。
これに対し、話者の送話音声は通話ユニット5に入力され、入出力インタフェースユニット4によりディジタル信号に変換されたのち信号処理ユニット3により符号化される。そして、この符号化された送信データは、無線ユニット2により無線信号に変換されたのちアンテナ1から基地局に向け送信される。また電子メール等の送信データは、制御ユニット11から信号処理ユニット3に送られてここで符号化され、しかるのち無線ユニット2により無線信号に変換されたのちアンテナ1から基地局に向け送信される。
また携帯電話機TS2は、GPS(Global Positioning System)受信ユニット10を備えている。このGPS受信ユニット10は、図示しないGPS衛星が送信するGPS信号をGPS用のアンテナ9を介して受信し、その受信信号を制御ユニット11に供給する。
制御ユニット11は例えばマイクロコンピュータからなり、この発明に係わる制御機能として、防災情報及びメタ情報の入力制御機能111と、メタ情報付与機能112と、送信制御機能113とを備える。
入力制御機能111は、通話ユニット5、入力デバイス6又はカメラ8により入力された音声、データ又は画像からなる防災情報及びメタ情報を取り込んで記憶ユニット12に一旦保存する処理を実行する。
防災情報は、平常時であれば河川や道路、防災設備等の各種調査対象の調査データからなり、一方災害時であれば災害の発生状況を表すデータ等により構成される。メタ情報は上記防災情報の属性を表すもので、例えば時刻、場所、調査対象の種類(項目)を表すデータにより構成される。このうち時刻は、例えば制御ユニット11に内蔵又は付設されたリアルタイムクロックの計時データをもとに生成される。場所は、例えばGPS受信ユニット10による受信されたGPS信号をもとに計算される。この場合、場所を表す情報の形態としては、緯度経度情報でもよく、またこの緯度経度情報をもとに変換される住所データでもよい。調査対象の種別は、予め用意された調査対象ごとの入力フォーマットを選択するか、又は調査データの記入票をカメラ8で撮像することにより入力される。なお、上記場所を表す情報及び調査対象の種類は、調査員や情報提供者自身が入力デバイス6において手操作で入力してもよい。
メタ情報付与機能112は、上記入力されたメタ情報を対応する防災情報に付与する処理を実行する。送信制御機能113は、通信ネットワークNWを介してデータベースサーバDBに対しアクセスし、上記メタ情報が付与された防災情報を上記記憶ユニット12から読み出してデータベースサーバDBへ送信する処理を実行する。
データ処理サーバSV1、配信サーバSV2及びデータベースサーバDBは防災情報処理装置を構成するもので、例えば国や自治体の庁舎に設置される。データベースサーバDBは、上記防災情報送信端末群TSから送信された防災情報を通信ネットワークNWを介して受信し蓄積する機能を有する。
データ処理サーバSV1は、上記データベースサーバDBから定期的又は必要に応じて随時防災情報を受信し、この受信した防災情報を当該防災情報に付与されているメタ情報をもとに分類集計したのち予め指定されたフォーマットのデータ形式に加工するもので、次のように構成される。図3はこのデータ処理サーバSV1の構成を示す機能ブロック図である。
すなわち、データ処理サーバSV1は中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)21を備える。このCPU21には、バス22を介してプログラムメモリ23と、データメモリ24と、通信インタフェース(通信I/F)25がそれぞれ接続されている。
通信I/F25は、CPU21の制御の下、データベースサーバDB及び配信サーバSV2との間で、通信ネットワークNWにより規定される通信プロトコルに従い通信を行う。通信プロトコルとしては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が使用される。
データメモリ24には、収集データ記憶部241と、加工データ記憶部242と、地図データ記憶部243が設けられている。収集データ記憶部241は、上記データベースサーバDBから受信した防災データを一時記憶するために使用される。加工データ記憶部242は、分類整理処理により加工された防災データを記憶するために使用される。地図データ記憶部243には、すべての調査対象地域を含む地図データが記憶されている。この地図データは緯度経度情報に対応付けられている。
プログラムメモリ23には、この発明を実施するために必要なアプリケーション・プログラムとして、データ収集制御プログラム231と、分類整理プログラム232と、データ転送制御プログラム233が格納されている。
データ収集制御プログラム231は、定期的又は必要に応じて随時、通信I/F25からデータベースサーバDBに対しアクセスし、このデータベースサーバDBから最新の防災データを受信してデータメモリ24の収集データ記憶部241に記憶させる処理を、CPU21に実行させる。
分類整理プログラム232は、上記データベースサーバDBから受信し記憶した防災データを、当該防災データに付与されているメタ情報をもとに分類集計する処理をCPU21に実行させるもので、属性フィルタリング処理プログラム2321と、地図表示データ生成プログラム2322と、帳票フォーマット変換プログラム2323と、属性別集計プログラム2324と、相反情報抽出プログラム2325とから構成される。
属性フィルタリング処理プログラム2321は、上記収集された防災情報をそのメタ情報により属性別にフィルタリングし、これにより調査対象の種類、時間帯及び地域ごとにそれに該当する防災情報を抽出する処理を、CPU21に実行させる。
地図表示データ生成プログラム2322は、データメモリ24の地図データ記憶部243から調査対象地域が含まれる地図データを読み出す。そして、上記属性フィルタリング処理プログラム2321により地域別に抽出された防災情報を上記読み出した地図データ上に重ねて表示させるための地図表示データを生成する処理を、CPU21に実行させる。
帳票フォーマット変換プログラム2323は、上記属性フィルタリング処理プログラム2321により調査対象の種類、時間帯及び地域別に抽出された防災情報を、災害対策機関が相互に報告し合う帳票フォーマットに適合するデータ形式に変換する処理を、CPU21に実行させる。
属性別集計プログラム2324は、上記属性フィルタリング処理プログラム2321により調査対象の種類、時間帯及び地域別に抽出された防災情報の数を計算する処理を、CPU21に実行させる。
相反情報抽出プログラム2325は、上記属性フィルタリング処理プログラム2321により調査対象の種類、時間帯及び地域別に抽出された防災情報を相互に比較し、内容が相反する防災情報を抽出する処理を、CPU21に実行させる。
データ転送制御プログラム233は、上記分類集計のための各プログラム2321〜2325により生成された情報、つまり加工された防災情報を通信I/F25から配信サーバSV2に転送させる処理を、上記CPU21に実行させる。
配信サーバSV2は、上記データ処理サーバSV1から加工された防災情報を受信してその配信先を判定し、この判定結果をもとに配信先の防災情報受信端末群TRに対し上記加工された防災情報を送信するもので、次のように構成される。図4はこの配信サーバSV2の構成を示す機能ブロック図である。
すなわち、配信サーバSV2も上記データ処理サーバSV1と同様に中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)31を備える。このCPU31には、バス32を介してプログラムメモリ33と、データメモリ34と、通信インタフェース(通信I/F)35がそれぞれ接続されている。
通信I/F35は、CPU31の制御の下、上記データ処理サーバSV1及び防災情報受信端末群TRとの間で、通信ネットワークNWにより規定される通信プロトコル、例えばTCP/IPに従い通信を行う。
データメモリ34には、この発明を実現する上で必要な記憶部として、配信先管理データベース341と、配信データ記憶部342が設けられている。配信先管理データベース341には、配信先として予め登録された防災情報受信端末のアドレス情報が、当該受信端末に配信すべき防災情報の属性と共に記憶されている。配信データ記憶部342には、上記データ処理サーバSV1から送信された加工済み防災情報が記憶される。
プログラムメモリ33には、この発明を実施するために必要なアプリケーション・プログラムとして、平常時配信制御プログラム331と、災害時配信制御プログラム332が格納されている。
平常時配信制御プログラム331は、平常モードが設定された状態で、上記データ処理サーバSV1から送信された平常時の加工済み防災情報を通信I/F35を介して受信し、配信データ記憶部342に記憶させる。またそれと共に、上記配信データ記憶部342に記憶された加工済み防災情報を、定期的又は防災情報受信端末群TRからの要求に応じて配信先の防災情報受信端末へ送信する処理を、上記CPU31に実行させる。
災害時配信制御プログラム332は、災害モードに設定された状態で防災情報の配信処理をCPU31に実行させるもので、データ取得制御プログラム3321と、配信先判定処理プログラム3322と、配信制御プログラム3323とから構成される。
データ取得制御プログラム3321は、上記データ処理サーバSV1から送信された災害時の加工済み防災情報を通信I/F35を介して受信し、配信データ記憶部342に記憶させる処理を、CPU31に実行させる。
配信先判定処理プログラム3322は、上記配信データ記憶部342に記憶された加工済み防災情報の配信先を、その属性をもとに配信先管理データベース341をアクセスすることにより判定する。
配信制御プログラム3323は、上記配信先判定処理プログラム3322により判定された配信先に対応する防災情報受信端末のアドレスを上記配信先管理データベース341から読み出し、配信対象の加工済み防災情報を上記配信先の防災情報受信端末に向け通信I/F35から送信させる処理を、上記CPU31に実行させる。
防災情報受信端末群TRは、国や自治体、警察、消防、ライフライン機関等に設置されたパーソナル・コンピュータやテレビジョン受信機、車載端末と、一般市民が所有するパーソナル・コンピュータや携帯電話機、テレビジョン受信機、車載端末とから構成される。これらの防災情報受信端末TR1〜TRmは、上記配信サーバSV2から送信された防災情報を受信して、表示デバイスに表示する機能を備える。
なお、通信ネットワークNWは、例えばインターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網と、このIP網にアクセスするための複数のアクセス網とから構成される。アクセス網としては、例えばDSL(Digital Subscriber Line)や光伝送路を使用する有線加入者網、CATV(Cable Television)網、無線LAN(Local Area Network)、移動通信網、専用線網が用いられる。
次に、以上のように構成されたシステムによる防災情報の共有配信動作を説明する。図5乃至図7はそれぞれ防災情報送信端末群TS、データ処理サーバSV1及び配信サーバSV2の処理手順と処理内容を示すフローチャート、図8乃至図10は動作の概要を示す図である。
防災情報送信端末群TSのうち、調査員や一般の情報提供者が使用するノート型のパーソナル・コンピュータTS1や携帯電話機TS2、PDATS3では、操作者によって防災情報が入力される。例えば図8に示すように、平常時であれば河川や道路、防災設備等の各種調査対象の調査データが入力デバイス6及びカメラ8により文字や画像として入力され、災害時であれば災害の発生状況を表すデータが入力デバイス6、カメラ8及び通話ユニット5により文字や画像、音声として入力される。
一方、メタ情報は操作者自身により入力される場合と、防災情報送信端末TS1〜TSnにおいて自動生成される場合がある。操作者自身が入力する場合には、調査対象の種類、時刻及び場所を表す情報が入力デバイス6により入力される。また、防災情報送信端末に予め入力項目のメニューを用意しておき、このメニューにおいて入力項目を選択することにより入力することも可能である。
これに対し、防災情報送信端末TS1,TS2,…がメタ情報を自動生成する場合には以下のように行われる。すなわち、先ず時刻については制御ユニット11に内蔵又は付設されたリアルタイムクロックの計時データをもとに生成される。場所についてはGPS受信ユニット10による受信されたGPS信号をもとに緯度経度情報として求められる。調査対象の種別については、例えば防災情報が記載される入力シートやカードの指定領域に種類を併記し、当該入力シート又はカードをカメラ8により撮像してその画像データから上記種別を認識することにより生成される。
ノート型のパーソナル・コンピュータTS1や携帯電話機TS2、PDATS3は、制御ユニット11において図5に示すようにステップ5aで防災情報の入力を監視している。そして、防災情報の入力操作が検出すると、ステップ5bに移行して入力デバイス6等により入力された防災情報を入出力インタフェースユニット4を介して取り込んで記憶ユニット12に記憶させる。続いて、ステップ5cによりメタ情報が手動入力モードであるか自動生成モードであるかを判定する。そして、手動入力モードであれば、ステップ5dに移行してここで先に述べたように入力デバイス6等により入力された入出力インタフェースユニット4を介してメタ情報を取り込む。一方、自動生成モードであればステップ5eに移行し、ここで上記したような手段によりメタ情報を生成する。
上記メタ情報の入力受け付け処理又は生成処理が終了すると、制御ユニット11はステップ5fにおいて、上記入力又は生成されたメタ情報を記憶ユニット12に記憶された対応する防災情報に付与する。
次に、制御ユニット11は、ステップ5gにより防災情報の送信指示の入力操作を監視する。この状態で、操作者が入力デバイス6において防災情報の送信指示を入力すると、制御ユニット11はステップ5hに移行し、ここで先ずデータベースサーバDBに対しアクセスする。そして、データベースサーバDBとの間に通信リンクが確立されると、記憶ユニット12から上記メタ情報が付与された防災情報を読み出し、この読み出された防災情報を信号処理ユニット3へ出力する。この結果、上記防災情報は符号化されたのち無線ユニット2により無線信号に変換され、アンテナ1から送信される。
なお、防災情報送信端末群TSのうち、調査対象地点に固定的に設置されたWebカメラやセンサ装置TS4は、河川の増水や渋滞の状況、被災者等の移動状況を定点観測し、その観測データを定期的に、或いはデータ処理サーバSV1から指示されたタイミングで上記データベースサーバDBへ送信する。
データベースサーバDBは、各防災情報送信端末TS1〜TSnから防災情報が送信されると、この防災情報を受信して記憶部に蓄積する。
一方、データ処理サーバSV1では次のような処理が行われる。すなわち、データ処理サーバSV1のCPU21は、図6に示すようにステップ6aでデータ処理タイミングになったか否かを判定する。そして、予め設定したデータ処理タイミングになるごとに、ステップ6bによりデータベースサーバDBに対しアクセスしてデータベースサーバDBから未取得の防災情報を受信し、この受信した防災情報をデータメモリ24の収集データ記憶部241に記憶させる。なお、取得済みか未取得かの判定は、例えば前回のデータ取得時刻と防災情報の属性に含まれる時刻とを比較することにより可能である。
さて、上記防災情報を取得するとCPU21は、当該取得した防災情報の分類整理処理を次のように実行する。すなわち、先ずステップ6cにおいて、上記取得した防災情報を当該防災情報に付与されているメタ情報をもとにフィルタリングし、これにより調査対象の種類、時間帯及び地域ごとにそれに該当する防災情報を抽出する。そして、このフィルタリング処理により調査対象の種類、時間帯及び地域ごとに抽出された防災情報を、データメモリ24の加工データ記憶部242に記憶させる。
次にCPU21はステップ6dにおいて、データメモリ24の地図データ記憶部243から調査対象地域が含まれる地図データを読み出す。そして、上記ステップ6cにより地域別に抽出された防災情報を上記読み出した地図データ上に重ねて表示させた地図表示データを生成する。そして、この地図表示データをデータメモリ24の加工データ記憶部242に記憶させる。
続いてCPU21はステップ6eにおいて、上記ステップ6cにより調査対象の種類、時間帯及び地域別に抽出された防災情報を、災害対策機関が相互に報告し合う帳票フォーマット、又は下部機関が上部機関に報告する際に使用する帳票フォーマットに適合するデータ形式に変換する。そして、この変換された防災情報をデータメモリ24の加工データ記憶部242に記憶させる。
またCPU21はステップ6fにおいて、上記ステップ6cにより調査対象の種類、時間帯及び地域別に抽出された防災情報の件数を計算する。例えば、調査対象地域において発生した火災件数や浸水家屋の件数を時間帯別に計数する。そして、この計算された災害発生件数を加工データ記憶部242に記憶させる。
さらにCPU21はステップ6gにおいて、上記ステップ6cのフィルタリングの結果をもとに、同種の調査対象について同一地域でかつ同一時間帯に報告された防災情報を相互に比較し、内容が相反する防災情報を抽出する。そして、この抽出された相反情報を加工データ記憶部242に記憶させる。
以上のように防災情報の分類整理処理が終了すると、CPU21はステップ6hに移行し、ここで上記分類整理処理により生成された各種加工済み防災情報を上記加工データ記憶部242からそれぞれ読み出し、この加工済み防災情報群を通信I/F25から配信サーバSV2へ向け転送する。
配信サーバSV2のCPU31は、平常時と災害時とで異なる配信処理を実行する。すなわち、先ず平常時においては、上記データ処理サーバSV1から送信された平常時の加工済み防災情報を通信I/F35を介して受信し、配信データ記憶部342に記憶させる。そして、上記加工済み防災情報のうち、河川の管理情報や道路の管理情報、防災設備の点検結果を表す情報を選択的に読み出し、この読み出された各情報を予め定められた配信先へ通信I/F35から送信させる。
例えば、図8に示すように、河川の管理情報は国土交通省等の河川管理事務所のパーソナル・コンピュータへ、また道路の管理情報は道路管理事務所のパーソナル・コンピュータそれぞれ配信される。さらに、防災設備の点検データは自治体の防災センタや消防署等に配信される。なお、ライフラインの監視及び点検データはライフラインを管理する機関のパーソナル・コンピュータへ配信される。
一方災害時において、CPU31は図7に示すように、ステップ7において加工済み防災情報の到来を監視している。この状態で、データ処理サーバSV1から加工済み防災情報が到来すると、CPU31はステップ7bに移行して、ここで上記加工済み防災情報を通信I/F35を介して受信し、この受信された加工済み防災情報群をデータメモリ34の配信データ記憶部342に記憶させる。
次にCPU31は、ステップ7cにおいて、上記配信データ記憶部342に記憶された加工済み防災情報の配信先となる防災情報受信端末TR1〜TRmを、当該加工済み防災情報の属性と、配信先管理データベース341に記憶された配信先リストをもとに判定する。
例えば、A地域の災害情報やその地図表示データは、図8に示すように当該A地域を管轄する自治体の災害対策本部のパーソナル・コンピュータをはじめ、その職員や広報担当、住民が所有するパーソナル・コンピュータや携帯端末、テレビジョン受信機に配信される。したがって、自治体の災害対策本部の職員及び住民は、どこにいても災害発生情報を受け取ることができる。
また、帳票フォーマットに変換された防災情報や指定属性ごとの災害発生件数の集計データは、災害対策機関の防災管理用パーソナル・コンピュータに配信される。このため、災害対策機関では、図8に示すように、上記配信された帳票フォーマットに変換された防災情報を、そのまま他の災害対策機関へ転送したり、上部機関へ転送することが可能となる。
さらに、災害発生件数の集計データについては、図8に示すように医療機関や物資輸送機関のパーソナル・コンピュータへそのまま配信する。したがって、医療機関や物資輸送機関は、上記配信された災害発生件数の集計データにより、治療が必要な被災者数や輸送が必要な物資の量を判断して、適切な受入体制及び輸送体制を準備することが可能となる。
さらに、内容が相反する防災情報については、図8に示すように所轄の警察や消防のパーソナル・コンピュータへ配信される。したがって、警察や消防では、上記配信された相反情報をもとに該当する地域へ警察官や消防官を派遣し、情報の真偽を確認することが可能となる。なお、その確認の結果、正しい防災情報は警察官や消防官の携帯端末からデータベースサーバDBを介してデータ処理サーバSV1へ送られ、データ処理サーバSV1はこの情報をもとに加工済み防災情報を修正する。
以上述べたようにこの実施形態では、巡視員や調査員、一般の情報提供者が使用する複数の防災情報送信端末TS1〜TSnにおいて、防災調査対象の状況を表す防災情報の入力を受け付けると共に、当該防災情報の属性を表すメタ情報の入力を受け付け、この入力されたメタ情報を上記入力された防災情報に付与してデータベースサーバDBへ送信している。そして、データ処理サーバSV1において、上記データベースサーバDBから防災情報を取得し、この取得した防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに分類整理する。そして、この分類整理された防災情報を配信サーバSV2に転送し、この配信サーバSV2から防災情報の種類に応じた防災情報受信端末TR1〜TRmへ選択的に配信するようにしている。
したがって、異なる発信元が所有する複数の防災情報送信端末TS1〜TSnから多種多様な防災情報が送信されても、メタ情報をもとにこれらの防災情報の共有化が可能となり、情報利用者は必要に応じてすべての防災情報をもれなく閲覧又は取得することが可能となる。
しかも、防災情報送信端末TS1〜TSnから防災情報を送信する際に、防災情報にその属性を表すメタ情報を付与するだけでよい。このため、防災情報送信端末TS1〜TSnでは、防災情報の入力フォーマットを共通化したり特別な入力制限を設けることなく防災情報を簡易に入力又は生成し送信することが可能となる。
例えば、平常時においては、図9に示すように各市町村、県及び国の土木管理事務所、又は道路及び河川の各情報センタが管理する道路や河川の管理情報、気象、雨量、震度及び洪水予測データが、データベースサーバDB、データ処理サーバSV1及び配信サーバSV2により構成される情報共有システムにおいてメタ情報をもとに共有化されたのち、市町村及び市民に対しWeb配信サービス等を使用して配信される。また、各市町村がそれぞれ発信する消防施設等の防災設備の点検データも、情報共有システムにおいてメタ情報をもとに共有化されたのち、必要に応じて市町村及び市民に対し配信される。このとき、市民に配信される情報としては、図9に示すように気象情報、河川環境情報、ハザードマップ、道路工事/規制情報、福祉サービス情報などがある。
したがって、平常時において、各市町村、県及び国が各々独自のフォーマットで河川や道路の管理情報を発信しても、各市町村及び市民は必要に応じて上記各情報をもれなく取得することができる。
一方、災害時においては、図10に示すように各市町村、県及び国の土木管理事務所、又は道路及び河川の各情報センタが管理する道路や河川の管理情報、気象、雨量、震度及び洪水予測データに加え、職員や一般市民が発信する災害の発生状況、被害状況及び救助状況等の災害情報が、情報共有システムにおいてメタ情報をもとに共有化されたのち、市町村及び市民に対しWeb配信サービス等を使用して配信される。このとき、各市町村に配信される情報としては、図10に示すように広報、被害状況を表すデータ、指示文書及び報告様式の加工済み防災データがある。一方、市民に配信される情報としては、図10に示すように気象情報、洪水予報、ハザードマップ、道路不通/規制情報、避難情報、避難準備情報などがある。
したがって、災害時においても、各市町村、県及び国が各々独自のフォーマットで種々の災害情報を発信しても、各市町村及び市民は必要に応じて上記災害情報をもれなく取得することができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態ではデータ処理サーバSV1、配信サーバSV2及びデータベースサーバDBを別々に設けてこれらを通信ネットワークNWを介して接続するようにしたが、これらのサーバSV1,SV2,DBの機能を一つのサーバに集約して設けてもよい。
その他、防災情報の種類やその情報形態、メタ情報の種類や情報形態、防災情報及びメタ情報の入力手段と、データ処理サーバにおける防災情報の分類整理処理の手順と内容、防災情報処理装置、防災情報送信端末及び防災情報受信端末の種類やその構成等についても、この発明の逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる防災情報共有システムの一実施形態を示す概略構成図。 図1に示した防災情報共有システムにおいて防災情報送信端末として使用される携帯電話機の機能構成を示すブロック図。 図1に示した防災情報共有システムにおいて防災情報処理装置の一部を構成するデータ処理サーバの機能構成を示すブロック図。 図1に示した防災情報共有システムにおいて防災情報処理装置の一部を構成する配信サーバの機能構成を示すブロック図。 図2に示した携帯電話機における防災情報送信制御手順と制御内容を示すフローチャート。 図3に示したデータ処理サーバにおける防災情報の分類整理処理手順と処理内容を示すフローチャート。 図4に示した配信サーバにおける加工された防災情報の配信制御手順と制御内容を示すフローチャート。 図1に示した防災情報共有システムにおける防災情報の動きを説明するための図。 図1に示した防災情報共有システムの平常時における動作を説明するための図。 図1に示した防災情報共有システムの災害時における動作を説明するための図。
符号の説明
TS…防災情報送信端末群、TS1〜TSn…防災情報送信端末、SV1…データ処理サーバ、SV2…配信サーバ、DB…データベース、NW…通信ネットワーク、TR…防災情報受信端末群、TR1〜TRm…防災情報受信端末、1…携帯電話機の移動通信用アンテナ、2…無線ユニット、3…信号処理ユニット、4…入出力インタフェースユニット、5…通話ユニット、6…入力デバイス、7…表示デバイス、8…カメラ、9…GPSアンテナ、10…GPS受信ユニット、11…制御ユニット、111…入力制御機能、112…メタ情報付与機能、113…送信制御機能、12…記憶ユニット、21…データ処理サーバのCPU、22…データ処理サーバのバス、23…データ処理サーバのプログラムメモリ、231…データ収集制御プログラム、232…分類整理プログラム、2321…属性フィルタリング処理プログラム、2322…地図データ作成処理プログラム、2323…帳票フォーマット変換処理プログラム、2324…属性別集計処理プログラム、2325…相反情報抽出処理プログラム、233…データ転送制御プログラム、24…データメモリ、241…収集データ記憶部、242…加工データ記憶部、243…地図データ記憶部、25…データ処理サーバの通信インタフェース、31…配信サーバのCPU、32…配信サーバのバス、33…配信サーバのプログラムメモリ、331…平常時配信制御プログラム、332…災害時配信制御プログラム、3321…データ取得制御プログラム、3322…配信先判定処理プログラム、3323…配信制御プログラム、34…データメモリ、341…配信先管理データベース、342…配信データ記憶部、35…配信サーバの通信インタフェース。

Claims (6)

  1. 複数の防災情報送信端末と、複数の防災情報受信端末と、防災情報処理装置と、防災情報配信装置と、防災情報データベースとが通信ネットワークを介して相互に接続される防災情報共有システムにおいて、
    前記防災情報送信端末は、
    調査対象の状況を表す防災情報と該防災情報の属性を表すメタ情報の入力を受けて、前記防災情報に前記メタ情報を付与する手段と、
    前記メタ情報が付与された防災情報を前記防災情報データベースへ送信する送信手段と
    を備え、
    前記防災情報データベースは、
    前記複数の防災情報送信端末から前記メタ情報が付与された防災情報を受信して蓄積する手段
    を備え、
    前記防災情報処理装置は、
    前記防災情報データベースから前記メタ情報が付与された防災情報を受信して記憶する収集データ記憶手段と、
    前記収集データ記憶手段から前記メタ情報が付与された防災情報を読み出し、該メタ情報をもとに前記防災情報を分類したのち、所定のデータ形式に加工する加工手段と、
    前記加工された加工済の防災情報を記憶する加工データ記憶手段と、
    前記加工データ記憶手段から前記加工済の防災情報を読み出し、前記防災情報配信装置へ転送する手段と
    を備え、
    前記防災情報配信装置は、
    配信先として予め登録された前記複数の防災情報受信端末のアドレス情報が、当該受信端末に配信すべき防災情報の前記メタ情報と共に記憶された配信先管理記憶手段と、
    前記防災情報処理装置から転送された前記加工済の防災情報を記憶する配信データ記憶手段と、
    前記配信データ記憶手段に記憶された前記加工済の防災情報の配信先となる防災情報受信端末を、当該加工済み防災情報の前記メタ情報と前記配信先管理記憶手段に記憶された情報をもとに判定する受信端末判定手段と、
    前記受信端末判定手段により判定された前記防災情報受信端末に対して前記加工済の防災データを配信する手段と
    を備えることを特徴とする防災情報共有システム。
  2. 前記加工手段は、
    前記メタ情報が調査対象の種類を表す情報を含む場合に、前記防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに前記調査対象の種類ごとにフィルタリング処理する
    ことを特徴とする請求項1記載の防災情報共有システム。
  3. 前記加工手段は、
    地図データを記憶する手段と、
    前記メタ情報が調査対象の調査場所を表す情報を含む場合に、前記防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに前記調査対象の調査場所ごとに分類する手段と、
    前記調査対象の調査場所ごとに分類された防災情報を前記記憶された地図データ上の対応する位置に表示させた地図表示データを生成する手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の防災情報共有システム。
  4. 前記加工手段は、
    前記防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに分類し、この分類された防災情報を前記防災情報受信端末間で予め定められた共通フォーマットに変換する
    ことを特徴とする請求項1記載の防災情報共有システム。
  5. 前記加工手段は、
    前記メタ情報が調査対象の調査場所及び調査時刻を表す情報を含む場合に、前記防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに調査場所或いは時間帯ごとに分類し、さらに調査場所或いは時間帯ごとの災害発生数を集計することを特徴とする請求項1記載の防災情報共有システム。
  6. 前記加工手段は、
    前記防災情報を当該防災情報に付与されたメタ情報をもとに複数のグループに分類し、同一グループに分類された防災情報を相互に比較して内容が異なる防災情報を抽出する
    ことを特徴とする請求項1記載の防災情報共有システム。
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