JP4627684B2 - キャピラリアレイ電気泳動装置 - Google Patents

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Description

本発明はDNA、蛋白質等の試料を分離分析するキャピラリアレイ電気泳動装置に関する。
近年、DNA解析に対する需要が高まり、DNA分離速度が高速で、複数のDNAを同時に分析することができるキャピラリアレイ電気泳動装置が開発されている。
キャピラリへのレーザ光の照射方法として、マルチフォーカス方式(米国特許第5,582,705号)、スキャン方式(米国特許第5,274,240号、特開平9−243597号)、一括照射方式(特開平9−243598)等が知られている。マルチフォーカス方式は、レーザ光の損失が少なく、検出感度に優れているという特徴をもつ。
特開2004−144479号に記載されたマルチフォーカス方式の電気泳動装置では、キャピラリを取り巻く空間に、屈折率が空気より大きく、水の屈折率より大きくない液体又は固体が充填される。それによってレーザ光がキャピラリを通過する際の屈折・反射を調整し、散乱する光量を減少させることができる。従って、レーザ光が複数のキャピラリを通過しても、光損失が少なく、試料に照射される光強度の低減を防止することができる。
米国特許第5,582,705号 米国特許第5,274,240号 特開平9−243597号 特開2004−144479号
本願発明者が鋭意検討した結果、キャピラリを取り巻く空間に液体等が充填されるキャピラリアレイ電気泳動装置において、キャピラリ内の試料からの蛍光の一部が、液体等を保持する容器の外面等で乱反射することを見出した。この乱反射光が、ある特定のキャピラリからの信号に混入すると、クロストークの要因となる。
本発明の目的は、クロストークを低減し、検出精度を向上させることができるキャピラリアレイおよびキャピラリアレイ電気泳動装置を提供することにある。
本発明は、励起光が照射されるキャピラリアレイの検出部において、キャピラリを取り巻く空間に液体等を保持する容器の外面等に光反射防止膜を設けることに関する。
本発明によると、キャピラリ内の試料からの蛍光の一部が容器等の外面等で乱反射しないため、クロストークを低減し、検出精度を向上させることができる。
図1を参照して本発明によるキャピラリアレイ電気泳動装置の概略を説明する。キャピラリアレイ電気泳動装置は、48本の石英製のキャピラリ1を含むキャピラリアレイ16を有する。キャピラリ1内には、DNA分子などのサンプルが含まれている検査試料と検査試料中のDNA分子を分離するための分離媒体であるポリマーが充填されている。
キャピラリアレイ16の一端には、キャピラリ1を束ねたキャピラリヘッド34が設けられ、他端には、負電極17が設けられている。また、その先端の試料導入部18は、第1バッファー容器20に保持されたバッファー液19に浸かっている。キャピラリアレイ16は、恒温槽32内に配置され、例えば60℃などの一定温度に保温される。
キャピラリヘッド34は、ゲルブロック22内の管に接続されている。ゲルブロック22の管の上端はシリンジ26に接続され、下端は第2バッファー容器25に保持されたバッファー液24に浸かっている。ゲルブロック22内の管にはバルブ21が設けられている。シリンジ26を操作することによって、キャピラリ1に、分離媒体であるポリマーが注入される。
第2バッファー容器25のアース電極23と負電極17の間には、高電圧電源33が接続されている。従って、高電圧電源33の両端には、負電極17、バッファー液19、キャピラリアレイ16内のポリマー、ゲルブロック22内のポリマー、第2バッファー容器25内のバッファー液24、及び、アース電極23からなる通電路が形成される。この通電路に高電圧電源33により電圧を印加すると、キャピラリ1内のポリマー中を検査試料が電気泳動する。検査試料に含まれるDNA等は、電気泳動すると、その分子量等の性質の差により分離される。
試料導入部18とキャピラリヘッド34の間には、レーザ光が照射される光照射部29を含む検出部27が設けられている。検出部27には、光源30と検出機構31を含む光学系が設けられている。光源30は、コヒーレント光であるレーザ光28(アルゴンイオンレーザからの488.0nmおよび514.5nmの光)を発生する。光源30からのレーザ光28は、ハーフミラー36によって2等分され、2つのレーザ光10、11となる。レーザ光10、11は、それぞれミラー37によって進行方向が変更され、光軸がほぼ同軸で、進行方向が逆向きとなる。レーザ光10、11は、レンズ38によって集光され、上下両側から光照射部29に照射される。
光照射部29は、被膜が除去された48本のキャピラリが平面状に1列に配列されたものである。レーザ光10、11は、48本のキャピラリからなる光照射部29を同時に貫くように、光照射部29を上下両方向から照射する。このレーザ光10、11によって、キャピラリのポリマー内を移動する蛍光標識されたDNAから蛍光35が放出される。この蛍光35を、検出機構31によって検出することにより、DNA分子配列等の検査試料に依存した情報を取得できる。検出機構31は、レンズ、グレーティング、CCDなどから構成される。
従来のキャピラリアレイ電気泳動装置では、光源からのレーザ光の一部がキャピラリの外面で乱反射したり、キャピラリ内の試料からの蛍光の一部が、セルふたの外面等で乱反射することがある。これらの乱反射光が、ある特定のキャピラリからの信号に混入すると、クロストークとなる。
そこで本発明によると、以下に説明するように、キャピラリアレイの検出部27において、セルふたの外面に、光反射防止膜が設けられている。更に、アレイ台の外面には光吸収膜が設けられている。また、セルふたの内面とアレイ台の内面の少なくとも一方には光反射防止膜が設けられている。更に、キャピラリ内の試料からの蛍光を通過させるための検出窓を備えた背景光遮蔽部材が設けられ、この背景光遮断部材にも光反射防止膜が設けられている。
図2を参照して、本発明によるキャピラリ電気泳動装置の検出部27の第1の例について説明する。図2(a)は、本例の検出部27の正面図、図2(b)はA−A断面図、図2(c)はB−B断面図であり。なお、図2(a)の右半分は後述するセルふたに形成した反射防止膜の図示を省略しており、実際には左右対称である。
検出部27は、48本のキャピラリ1と、石英製のアレイ台2と、石英製のセルふた3と、シリコン製の押さえ板4と、石英製の気泡排除ブロック5と、を有する。尚、本例では、アレイ台2の外面とセルふた3の外面には、光吸収膜15と反射防止膜14がそれぞれ設けられているが、これについては後に詳細に説明する。
アレイ台2は、基準平面を有し、48本のキャピラリ1は、この基準平面上に且つそれに接触するように配列され、その上に、押さえ板4が配置されている。図2(a)に示すように押さえ板4は、光照射部29を除いて、且つ、光照射部29の両側に配置されている。押さえ板4には、48本の等間隔に配置されたV溝8が形成されている。48本のキャピラリ1は、押さえ板4のV溝8によって位置決めされる。V溝8は、キャピラリ1の外径寸法がキャピラリ1の配列間隔よりも大きい場合には非常に効果的な位置決め手段であるが、必ずしも必要ではない。
キャピラリ1は、内径60μm、外径195μmの石英管9とそれを覆う厚さ17.5μmのポリマー被膜からなり、キャピラリ1の外径は230μmである。キャピラリ内部にはDNAの分離媒体であるポリマー(屈折率1.41)が充填されている。光照射部29では、ポリマー被膜が除去され、石英管9が露出している。
アレイ台2とセルふた3は接着剤12によって固定され、その間に密閉空間が形成されている。この密閉空間には、充填媒体6が封入されている。従って、光照射部29では、露出した石英管は充填媒体6によって覆われている。充填媒体6は、レーザ光10,11が石英管9の表面で反射することを防止するために設ける。充填媒体6を使用することにより、レーザ光10,11は、48本のキャピラリ1を十分な強度で照射することができる。本実施例では、充填媒体6として3M社製の含フッ素溶液であるフロリナートFC−84(商品名、屈折率1.26)を用いた。
充填媒体6には気泡7が含まれる。気泡7は、温度変化に伴う充填媒体6の体積膨張によりセルの密封構造が破壊されることを防止するために挿入される。気泡7は可動であるため、レーザ光10,11のレーザ光路上に侵入すると、分析に影響を与える可能性がある。従って、レーザ光路上に、気泡排除ブロック5を設け、気泡7がレーザ光路上に進入することを防止する。また、図2(c)に示すように、アレイ台2の内面の、レーザ光路に対応する位置には、V溝13が形成されている。V溝13を設けることにより、レーザ光10,11がアレイ台2により遮られることが防止される。
レーザ光10、11を、光照射部29の上下から照射すると、光照射部29における乱反射光の一部がキャピラリ1のポリマー被膜を照射する。それによって、ポリマー被膜から蛍光が発生することがある。また、検査試料から放射された蛍光の一部が隣接するキャピラリにて乱反射することがある。このポリマー被膜からの蛍光や検査試料からの蛍光の乱反射光が検出機構31で検出されると、背景光強度の増大によりSN比が低下し、検出精度を低下させる。そこで、本実施例では、アレイ台2の外面とセルふた3の外面に、光吸収15と反射防止膜14をそれぞれ設けた。更に、押さえ板4は単結晶シリコン製とした。シリコンの波長透過域は、1.2μm〜7.0μmであり、DNA分析で用いられる蛍光(500nm付近の光)は透過させない。また、それ自体は蛍光を発しない。
図3を参照して、本発明のキャピラリアレイ電気泳動装置の検出部の特徴について説明する。図3(a)は従来の検出部の一部詳細図、図3(b)は本実施例の検出部の一部詳細図である。ここでは、検出部27のアレイ台2、アレイ台2上に配列されたキャピラリ1、及び、セルふた3のみを示す。尚、キャピラリ1は、充填媒体6によって覆われている。
一般に光が媒質1(屈折率n)から媒質2(屈折率n)への界面に対して垂直入射した場合の反射率(R)は次式で表される。
[式]
R=[(n−n)/(n+n)]
ここで、媒体1を石英(屈折率1.46)、媒体2を空気(屈折率1.00)とすると、石英から空気への界面における光の反射率は約3.5%、光の透過率は約96.5%となる。すなわち、キャピラリ1内の検査試料から発せられる蛍光がキャピラリ1の外側に放出されるとき、その約3.5%は石英から空気への界面で反射し、検出部内に戻る。
図3(a)に示すように、従来の検出部では、キャピラリ39から発せられた蛍光25の約3.5%はセルふた3の外面40で反射されることにより反射蛍光42を生じる。この反射蛍光42が検出部内に戻り、隣接キャピラリ41に到達すると、隣接キャピラリ41から検出される蛍光信号には、キャピラリ39からの蛍光信号がクロストークとして含まれる。
一方、キャピラリ39から発せられた蛍光及び検出部内部からのレーザ光の散乱光がアレイ台2の外面43に到達すると、その約3.5%は反射するが、残りの約96.5%は透過して外部に放出される。この透過光が、クロストーク問題や背景光の上昇問題を引き起こす。アレイ台2の外面43側には、キャピラリアレイ電気泳動装置への押し付け保持機構(あるいは持ち運び補助部材)が配置される。押し付け保持機構からの反射光あるいは蛍光44が検出部内部に入ることにより、クロストークを引き起こしたり背景光強度を増加させたりして、検出精度を低下させていた。
このような不具合を解決するために、図3(b)に示すように、本実施例の検出部では、セルふた3の外面40には光の反射を防止するための反射防止膜14を形成し、アレイ台2の外面43には光の透過を防止するための光吸収膜15を形成した。セルふた3の外面40に反射防止膜14を形成したことにより、キャピラリ39からセルふた外面40に達した蛍光25は全てがセルふた外面40を透過して検出部の外部に放出される。従って、反射蛍光42によるクロストークを軽減することができる。
また、アレイ台2の外面43に光吸収膜15を形成したことにより、アレイ台2の内側から外面43に放出された光(検査試料からの蛍光、レーザ光の散乱光など)は光吸収膜15によって消滅する。これにより、押し付け保持機構の構成部材からの反射光あるいは蛍光44が検出部内に入ることを防止することができる。
反射防止膜14は、例えばMgF膜であってよいが、同等の機能を有するなら他の膜であってもよい。
光吸収膜15は蛍光を発しない部材でなければならないが、アレイ台2の外面43から光吸収膜15への界面における光の反射率を小さくするために、光吸収膜15の屈折率はアレイ台2の屈折率に近いことが望ましい。
図4を参照して、本発明のキャピラリアレイ電気泳動装置のクロストークについて説明する。図4(a)は、従来の検出部における測定結果、図4(b)は本実施例の検出部における測定結果、を示す。図4の縦軸は検出機構31によって検出した光の信号強度、横軸は泳動時間(任意単位)である。アレイ台2に整列配置された48本のキャピラリ1を端から順番に1番から48番まで番号標識をつけ、第24番キャピラリには蛍光標識されたDNAを含む試料を、第25番キャピラリには蛍光標識されたDNAを含まない空の試料を、それぞれ電気泳動させた。ただし、第25番キャピラリからの信号は縦軸を200倍に拡大して表示してある。DNA試料は第24番キャピラリのみに注入したため、第25番キャピラリで検出される信号はクロストークである。図4(a)に示されるように、従来の検出部の場合、信号強度のピーク位置にて、クロストークは0.11%であったが、図4(b)に示されるように、本実施例の検出部の場合、信号強度のピーク位置にて、クロストークは0.08%にまで低減できた。このようにクロストークが低減したことにより、検出精度を向上させることができる。
検出部27にレーザ光28を照射する方法には、マルチフォーカス方式、一括照射方式等が知られている。図1は、マルチフォーカス方式照射システムの一例を示したが、本発明による検出部27は、これに限定されるものではない。即ち、他の構造のマルチフォーカス方式、又は、一括照射方式であってもよい。
更に、ここでは、48本のキャピラリを含むキャピラリアレイについて説明したが、キャピラリアレイに含まれるキャピラリ1の本数は48本に限るものではなく、48本より多くても少なくても構わない。セルふたの外面40に形成される反射防止膜14、およびアレイ台の外面43に形成される光吸収膜15は必ずしも全表面に形成する必要はなく、例えば、レーザ光照射領域だけであってもよい。更に、アレイ台2の外面43に光吸収膜15を設ける代わりに、アレイ台2を光吸収材によって形成してもよい。
図5を参照して、本発明によるキャピラリ電気泳動装置の検出部27の第2の例について説明する。図5(a)は、本例の検出部27の正面図、図5(b)はA−A断面図、図5(c)はB−B断面図であり。なお、図5(a)の右半分はセルふたに形成した反射防止膜の図示を省略しており、実際には左右対称である。
本実施例の検出部27は、図2に示した第1の実施例と比較して、本例では、セルふた3の外面だけではなく、セルふた3の内面(セルふた3の充填媒体6と接する面)とアレイ台2の内面(アレイ台2の充填媒体6と接する面)にも反射防止膜14を形成した点が異なる。
セルふた3およびアレイ台2の構成部材である石英(屈折率1.46)から充填媒体6(屈折率1.26)への界面における光の反射率は約0.5%であり、この反射光もクロストークの原因となる。本実施例では、第1の実施例に示した効果に加え、セルふた3内面およびアレイ台2内面での光の反射も防止できるので、さらにクロストークを低減させることができる。
図6を参照して、本発明によるキャピラリ電気泳動装置の検出部27の第3の例について説明する。図6(a)は、本例の検出部27の正面図、図6(b)はA−A断面図、図6(c)はB−B断面図であり。なお、図6(a)の右半分はセルふたに形成した反射防止膜の図示を省略しており、実際には左右対称である。
本実施例の検出部27は、図2に示した第1の実施例と比較して、本例では、押さえ板4の代わりに背景光遮断部材46が設けられている点が異なる。背景光遮断部材46は、光照射部29にて、キャピラリに平行に且つ等間隔にて形成された検出窓45を有する。背景光遮断部材46は、光照射部29を除いて、且つ、光照射部29の両側にて、押さえ板4の機能を有する。背景光遮断部材46には、48本の等間隔に配置されたV溝8が形成されている。48本のキャピラリ1は、背景光遮断部材46のV溝8によって位置決めされる。
背景光遮断部材46は、異方性エッチング技術によって単結晶シリコン板より製造される。こうして遮光柵47によって仕切られた検出窓45を有する背景光遮断部材46が形成される。尚、背景光遮断部材外面49にも反射防止膜14を形成してもよい。
背景光遮断部材46には、光照射部29の上端にて、気泡出入口48が設けられている。気泡出入口48は、気泡7が光照射部29上に留まることを防止するために設けた。もし、気泡7が光照射部29上に存在すると、気泡7は気泡出入口48を経由して上方に移動し気泡排除ブロック5を避けて留まる。従って、気泡7が光照射部29上に留まることが防止される。
図7を参照して、本発明のキャピラリアレイ電気泳動装置の検出部の特徴について説明する。図7(a)は背景光遮断部材外面49に反射防止膜14を形成してない場合の検出部の一部詳細図、図7(b)は背景光遮断部材外面49に反射防止膜14を形成した場合の検出部の一部詳細図である。ここでは、検出部27のアレイ台2、アレイ台2上に配列されたキャピラリ1、背景光遮断部材46の遮光柵47及び検出窓45、及び、セルふた3のみを示す。尚、キャピラリ1は、充填媒体6によって覆われている。
充填媒体6(屈折率1.26)から石英製のセルふた3(屈折率1.46)への界面(セルふた内面50)における光の反射率は約0.5%である。また、充填媒体6から背景光遮断部材46(屈折率3.42)への界面(背景光遮断部材外面49)における光の反射率は約21.3%である。従って、図7(a)に示した例では、キャピラリ39からの蛍光25は、セルふたの内面50(反射率約0.5%)で2回反射し、背景光遮断部材の外面49(反射率約21.3%)で1回反射する。従って、元の蛍光強度の約0.005%(=0.5%×21.3%×0.5%)の反射蛍光42が隣接キャピラリ41に到達し、これがクロストークとなる。
これに対し、図7(b)に示した例では、背景光遮断部材の外面49に反射防止膜14が形成されている。従って、キャピラリ39からの蛍光25は、セルふたの内面50で反射し、この反射蛍光42は全て背景光遮断部材46内部に入射する。背景光遮断部材46を構成するシリコンの波長透過域は1.2μm〜7.0μmであり、DNA分析で用いられる蛍光(500nm付近の光)は透過させない。従って、背景光遮断部材46内に入射した光は背景光遮断部材46内で消滅する。本例によると、多重反射によるクロストークを防止することができる。
本実施例の検出部によると、隣接するキャピラリで検出されるクロストークは0.04%であり、従来の検出部よりクロストークを低減することができた。
図8を参照して、本発明によるキャピラリ電気泳動装置の検出部27の第4の例について説明する。図8(a)は、本例の検出部27の正面図、図8(b)はA−A断面図、図8(c)はB−B断面図であり。なお、図8(a)の右半分はセルふたに形成した反射防止膜の図示を省略しており、実際には左右対称である。
本実施例の検出部を、図2に示す第1の実施例と比較すると、本実施例の検出部では充填媒体6を用いない点及びキャピラリ1が16本である点が異なる。キャピラリ1は、ポリマー被膜が除去された光照射部29において、空気によって取り囲まれている。キャピラリ1の表面で反射されるレーザ光は、充填媒体6を使用する場合に比べて多く、光源からのレーザ光は、複数のキャピラリ1を通過する間に減衰する。従って、本実施例では、キャピラリ本数は16本とした。光照射部29では、ポリマー被膜が除去された石英管が露出しており、材料強度的に弱いため、破損し易い。また、電気泳動時にキャピラリ1には高電圧が印加されるため、キャピラリ1に帯電した空気中の埃が吸着される。これらの不具合を防止するため、充填媒体6を用いない本実施例においても、セルふた3が検出部27に取り付けられている。ただし、気泡排除ブロック5は不必要であるから除去されている。
アレイ台2、及びセルふた3を構成する石英から空気への界面の反射率は、約3.5%と大きいことから、本実施例では、セルふたの外面40と、セルふたの内面50と、アレイ台の内面(アレイ台2のセル内部に対応する面)に反射防止膜14を形成した。アレイ台の外面43には、第1の実施例と同様、光吸収膜15を形成している。本実施例の検出部においても、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
図9を参照して、本発明によるキャピラリ電気泳動装置の検出部27の第5の例について説明する。図9(a)は、本例の検出部27の正面図、図9(b)はA−A断面図、図9(c)はB−B断面図であり。なお、図9(a)の右半分は後述するフッ素系ポリマー樹脂に形成した反射防止膜の図示を省略しており、実際には左右対称である。
本実施例の検出部を、図2に示す第1の実施例と比較すると、本実施例の検出部では充填媒体6としてフッ素系ポリマー樹脂51を用いた点が異なる。フッ素系ポリマー樹脂51は充填媒体6と同一の屈折率を有する。図9(a)及び図9(b)に示すように、アレイ台2上にて、且つ、光照射部29の上端と下端に、ポリマー成形ブロック52が設けられている。従って、上下2つのポリマー成形ブロック52と左右2つの押さえ板4によってアレイ台2上に、4面が取り囲まれた空間が形成される。この空間に、フッ素系ポリマー樹脂51を充填し、固化させた。本実施例では、フッ素系ポリマー樹脂51の表面(空気と接する面)での光反射を防止するために、フッ素系ポリマー樹脂51の表面に反射防止膜14を形成した。本実施例の検出部においても、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に理解されよう。
キャピラリアレイ電気泳動装置の概略を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施例である検出部の説明図である。 従来の検出部と本発明の第1の実施例である検出部を説明する部分拡大図である。 従来の検出部と本発明の第1の実施例である検出部のクロストーク測定結果を説明する図である。 本発明の第2の実施例である検出部の説明図である。 本発明の第3の実施例である検出部の説明図である。 本発明の第3の実施例である検出部を説明する部分拡大図である。 本発明の第4の実施例である検出部の説明図である。 本発明の第5の実施例である検出部の説明図である。
符号の説明
1…キャピラリ、2…アレイ台、3…セルふた、4…押さえ板、5…気泡排除ブロック、6…充填媒体、7…気泡、8…V溝、9…石英管、10,11,28…レーザ光、12…接着剤、13…レーザ光路V溝、14…反射防止膜、15…光吸収膜、16…キャピラリアレイ、17…負電極、18…試料導入部、19…バッファー液、20…第1バッファー容器、21…バルブ、22…ゲルブロック、23…アース電極、24…バッファー液、25…第2バッファー容器、26…シリンジ、27…検出部、29…光照射部、30…光源、31…検出機構、32…恒温槽、33…高電圧電源、34…キャピラリヘッド、35…蛍光、36…ハーフミラー、37…ミラー、38…集光レンズ、39…発光キャピラリ、40…セルふた外面、41…隣接キャピラリ、42…反射蛍光、43…アレイ台外面、44…押し付け保持機構からの反射光あるいは蛍光、45…検出窓、46…背景光遮断部材、47…遮光柵、48…気泡出入口、49…背景光遮断部材外面、50…セルふた内面、51…フッ素系ポリマー樹脂、52…ポリマー成形ブロック。

Claims (18)

  1. 互いに所定の間隔にて配置された複数のキャピラリと、該複数のキャピラリを保持するアレイ台と、上記複数のキャピラリを覆うように形成されたセルふたと、上記アレイ台と上記セルふたの間に形成された空間に上記複数のキャピラリが配置されるように構成されたキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台にはレーザ光路に対応する位置に溝が形成され、該溝は略三角形の断面形状を有するものであって、上記セルふたの外面には、光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  2. 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台の外面には光吸収膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  3. 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、上記セルふたの内面と上記アレイ台の内面の少なくとも一方には光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  4. 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台と上記セルふたの間の空間には、上記複数のキャピラリを覆うように背景光遮蔽部材が設けられ、該背景光遮断部材には、上記キャピラリ内の試料からの蛍光を通過させるための検出窓が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  5. 請求項4記載のキャピラリアレイにおいて、上記背景光遮断部材の上記セルふたに対面する面には光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  6. 請求項4記載のキャピラリアレイにおいて、上記背景光遮断部材には、上記複数のキャピラリを位置決めるためのV溝が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  7. 請求項1記載のキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台と上記セルふたの間の空間に、上記キャピラリの屈折率に近い屈折率を有する光透過媒体が充填されていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  8. 互いに所定の間隔にて配置された複数のキャピラリと、該複数のキャピラリを保持するアレイ台と、上記複数のキャピラリを上記アレイ台上に保持するための2つの押え板と、を有するキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台にはレーザ光路に対応する位置に溝が形成され、該溝は略三角形の断面形状を有するものであって、上記2つの押え板の間の空間には、上記キャピラリの屈折率に近い屈折率を有する樹脂が充填され、該樹脂によって上記複数のキャピラリが固定されていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  9. 請求項8記載のキャピラリアレイにおいて、上記樹脂の外面には、光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台は、光吸収材から成ることを特徴とするキャピラリアレイ。
  11. 複数のキャピラリを含み検出部を有するキャピラリアレイと、上記検出部にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、上記検出部からの蛍光を検出する光検出部と、を有するキャピラリアレイ電気泳動装置において、
    上記検出部は、互いに所定の間隔にて配置された上記複数のキャピラリを保持するアレイ台と、上記複数のキャピラリを覆うように且つ上記アレイ台との間に空間を形成するように設けられたセルふたと、を有し、上記アレイ台にはレーザ光路に対応する位置に溝が形成され、該溝は略三角形の断面形状を有するものであって、上記セルふたの外面には、光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  12. 請求項11記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記アレイ台の外面には光吸収膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  13. 請求項11記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記セルふたの内面と上記アレイ台の内面の少なくとも一方には光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  14. 請求項11記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記アレイ台と上記セルふたの間の空間には、上記複数のキャピラリを覆うように背景光遮蔽部材が設けられ、該背景光遮断部材には、上記キャピラリ内の試料からの蛍光を通過させるための検出窓が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  15. 請求項14記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記背景光遮断部材の上記セルふたに対面する面には光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  16. 請求項11記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記アレイ台と上記セルふたの間の空間に、上記キャピラリの屈折率に近い屈折率を有する光透過媒体が充填されていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  17. 互いに所定の間隔にて配置された複数のキャピラリと、該複数のキャピラリを保持するアレイ台と、上記複数のキャピラリを上記アレイ台上に保持するための2つの押え板と、を有するキャピラリアレイにおいて、上記アレイ台にはレーザ光路に対応する位置に溝が形成され、上記2つの押え板の間の空間には、上記キャピラリの屈折率に近い屈折率を有する樹脂が充填され、該樹脂によって上記複数のキャピラリが固定され、上記樹脂の外面には、光反射防止膜が設けられていることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
  18. 請求項11から17のいずれか1項記載のキャピラリアレイ電気泳動装置において、上記レーザ光照射部は、上記複数のキャピラリに励起光を順次透過させるマルチフォーカス方式であることを特徴とするキャピラリアレイ電気泳動装置。
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