JP4627033B2 - コヒーレント光通信方式を用いた偏波無依存型双方向光通信システムおよび偏波無依存型双方向光通信方法 - Google Patents

コヒーレント光通信方式を用いた偏波無依存型双方向光通信システムおよび偏波無依存型双方向光通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、コヒーレント光通信における偏波状態に依存しない光通信システムに関するものである。
コヒーレント光通信においては、信号光と局部発振光を混合することで光検波を行うが、信号光と局部発振光の偏波状態が一致していない場合、検波効率が劣化する。このため、光信号と局部発振光の偏波状態を一致させる必要があるが、既設の光ファイバ伝送路中を長手方向にわたって偏波状態を保持することは現実的には難しく、受信側における信号光の偏波状態を一定の状態に維持しておくことができない。この原因としては、光ファイバ伝送路の温度変化、振動などが考えられる。
このとき、信号光の偏波状態の変化に依存せず、コヒーレント光検波を実現する方法として、偏波ダイバーシティ方式がある。従来の偏波ダイバーシティ受信器を用いたコヒーレント光受信器(非特許文献1)を図1に示す。従来の偏波ダイバーシティ受信器においては、まず、送信側より伝送された信号光を、光偏波分離素子1により直交する第1偏波状態と第2偏波状態に配分する。次に、局部発振光源2と偏波制御器3により直交する第1偏波状態および第2偏波状態の局発光を生成し、光結合器4,5によりそれぞれの偏波状態の信号光と混合して光検波器6,7により受信することで、それぞれの偏波状態における中間周波信号を出力する。この2つの中間周波信号を、それぞれ復調回路8,9により復調し、加算器10によって2つの出力を加算することで信号成分を出力する。これにより、信号光の偏波状態に関わらず、受信器において一定以上の信号出力を得ることが可能となる。
しかしながら、この図1のような受信側偏波ダイバーシティ方式は、受信器側において部品点数が増加し、構成が複雑になるという問題を生ずる。このことは、特に加入者系光通信システムにコヒーレント光通信技術を用いた際に、局側から加入者側へ信号を伝送する場合に、加入者側装置が複雑化する要因となり、機器管理コストや機器製造コストを増大させる要因となる。このため、加入者側光通信システムにおいて、局側に機能を集約し、加入者側の受信器の部品点数を削減する方法、つまり、送信器側に機能を集約し、受信器側の部品点数を削減する方法として、送信側偏波ダイバーシティ方式がある。
送信側偏波ダイバーシティ方式(非特許文献2)を図2を用いて説明する。図2において、送信器101内部には、光源104,105と偏波制御器106,107と光結合器108と光変調器109が配置され、受信器102内部には、局部発振光源110と光結合器111と光検波器112と包絡線検波器113が配置され、送信器101と受信器102は光ファイバ伝送路103により接続される構成である。
送信器101内に配置された光源104と光源105は、光周波数がわずかに異なる発振光を出力し、偏波制御器106と偏波制御器107を用いて互いの偏波状態を相対的に直交状態とする。次に、それぞれの発振光を光結合器108により合波した後、光変調器109を用いて強度変調信号を印加することで、偏波状態が直交し、光周波数がわずかに異なり、かつ同一の信号変調が与えられた2つの信号光を送信器101から送出する。
受信器102側では、局部発振光源110から出力される局部発振光と、送信器101から送られてきた2つの信号とが光結合器111により合波され、光検波器112により光へテロダイン検波される。このとき、局部発振光と2つの信号光の光周波数差をそれぞれ異なるように設定することで、光検波器112から出力される中間周波信号が、信号光の偏波変動に依らず出力され、光検披器112後の包絡線検波器113によって信号を復調することが可能である。
したがって、図1のようなの受信側偏波ダイバーシティ方式の受信器構成が複雑化するという問題は、図2のような構成の送信側偏波ダイバーシティ方式を用いることで解決でき、受信器の構成を複雑化せずに、送信器側に機能を集約することが可能となる。
Takanori Okoshi,Shiro Ryu and Kazuro Kikuchi,"Polarization−diversity receiver for heterodyne/coherent optical fiber communication,"IOOC’83,Fourth Int.Comf.Integrated Opt.Optical Fiber Commun.,Tokyo,June27−30,1983,Paper No.30C3−2,Tech Digest,pp386−387. 成川聖,三条広明,桜井尚也,雲崎清美,"光FDMアクセスにおける送信側偏波ダイバーシティ方式"2005年電子情報通信学会総合大会,B−10−95,(2005)
図2に示すような送信側偏波ダイバーシティ方式は、送信機側に機能を集約するという点において利点があるため、加入者系光ファイバ通信システム等の受信器側の部品点数を削減する必要があるシステムにおいて特に有効である。しかしながら、例えば双方向の加入者系光ファイバ通信システムにおいて該方式を用いると、局側から信号を送信し、加入者側で信号を受信する場合には、加入者側の送受信器が簡易な構成をとることが可能となるが、加入者側から局側へ信号を送信する場合には、送信側となる加入者側装置の部品点数が増加するという問題が生じ、従来技術である受信側偏波ダイバーシティ方式を双方向の光信号伝送に用いる場合と同程度の部品点数を有することとなる。
そのため、加入者側光ファイバ通信システムにおいてコヒーレント光通信技術を用い、偏波に無依存な双方向通信を実現しようとする場合、局側から加入者側への信号伝送においては送信側偏波ダイバーシティ方式を用い、加入者側から局側への信号伝送においては受信側偏波ダイバーシティ方式を用いることで、加入者側装置の部品点数を増大させることなく、局側に機能を集約した双方向偏波無依存コヒーレント光通信を実現可能となる。
しかし、この場合においては、局側装置内に送信側偏波ダイバーシティ用の装置と受信側偏波ダイバーシティ用の装置を個別に配置することになるため、加入者側装置は簡易な構成となるのに対し、局側装置が大きく複雑化することとなる。局側装置が大きく複雑化することで、装置の大型化や、機器の製造コストが増大し、システム全体のコストを引き上げる要因となることが考えられる。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、コヒーレント光通信を用いた偏波無依存な双方向の光通信システムにおいて、片端の送受信器に偏波ダイバーシティ機能を集約し、他端の送受信器の構成を簡易な構成とすることを、送信側偏波ダイバーシティ方式と受信側偏波デイバーシティ方式を組み合わせる場合と比較し、送信用と受信用のダイバーシティ機能を実現する部品を個別に配置することなく共用化することにより、ダイバーシティ側送受信器の構成を簡易なものとする、コヒーレント光通信方式を用いた偏波無依存型双方向光通信システムおよび偏波無依存型双方向光通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の偏波無依存型双方向光通信システムは、一方の送受信器より送信される信号光を他方の送受信器において復調する際に、信号光と局部発振光を干渉させ、光へテロダイン検波を行うことによって信号光を検波し復調するコヒーレント光通信方式を用いた加入者系双方向光通信システムにおいて、局側には、光周波数が異なる2つの発振光を出力する第1の光発振手段と、2つの発振光の偏波を相対的に直交状態にする偏波制御手段と、2つの発振光を合波する光結合器と、合波された2つの発振光を強度分岐する第1の光分岐器と、第1の光分岐器により強度分岐された一方の2つの発振光に同一の強度変調信号を印加する第1の光変調器と、第1の光分岐器により強度分岐された他方の2つの発振光を局発光として用い、光ヘテロダイン検波を行う手段を有する第1の光送受信器を備え、加入者側には、前記第1の光発振手段の出力する2つの発振光とは異なる光周波数の発振光を出力する第2の光発振手段と、第2の光発振手段により出力された発振光を強度分岐する第2の光分岐器と、第2の光分岐器により強度分岐された一方の発振光に強度変調信号を印加する第2の光変調器と、第2の光分岐器により強度分岐された強度変調信号を印加されていない他方の発振光を局発光として用い、前記第1の光送受信器より送信される2つの発振光に強度変調信号を印加された信号光を光ヘテロダイン検波する手段を有する第2の光送受信器を備え、前記第1の光発振手段の出力する2つの発振光のうちの一方の発振光の光周波数をfとし、他方の発振光の光周波数をfとし、前記第2の光発振手段の出力する発振光の光周波数をfとしたときに、各光周波数が下記式(1)または式(2)を満たし、前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器との間を光ファイバ伝送路で接続することを特徴とする。
本発明は、式(2)における|f IF2 −f IF1 |が変調信号の速度の半分より大きいことが好ましい。
また、本発明は、前記第1の光送受信器を1つ備え、前記第2の光送受信器を複数備え、第1の光送受信器と複数の第2の光送受信器との間を、光分岐結合器を含む光ファイバ伝送路で接続してポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システムとすることが好ましい。
また、本発明は、前記第1の光送受信器を複数備え、前記第2の光送受信器を複数備え、複数の第1の光送受信器と複数の第2の光送受信器との間を、光分岐結合器を含む光ファイバ伝送路で接続してマルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システムとすることが好ましい。
また、本発明は、前記マルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システムを複数備え、複数のマルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システム間で、同一の光源を共用することが好ましい。
また、本発明の偏波無依存型双方向光通信方法は、一方の送受信器より送信される信号光を他方の送受信器において復調する際に、信号光と局部発振光を干渉させ、光へテロダイン検波を行うことによって信号光を検波し復調するコヒーレント光通信方式を用いた加入者系双方向光通信システムの通信方法において、局側では、光ファイバ伝送路の一端に接続された第1の光送受信器において、光周波数が異なる2つの発振光の偏波を相対的に直交状態にし、直交状態になった2つの発振光を合波し、合波された2つの発振光を強度分岐し、強度分岐された一方の2つの発振光に同一の強度変調信号を印加し、強度分岐された他方の2つの発振光を局発光として用いて光ヘテロダイン検波を行い、加入者側では、光ファイバ伝送路の他端に接続された第2の光送受信器において、前記2つの発振光とは異なる光周波数の発振光を強度分岐し、強度分岐された一方の発振光に強度変調信号を印加し、強度分岐された強度変調信号を印加されていない他方の発振光を局発光として用いて、前記第1の光送受信器より送信される、前記2つの発振光に同一の強度変調信号を印加された信号光を光ヘテロダイン検波し、前記2つの発振光のうちの一方の発振光の光周波数をfとし、他方の発振光の光周波数をfとし、前記2つの発振光とは異なる光周波数の発振光の光周波数をfとしたときに、各光周波数が下記式(1)または式(2)を満たすことを特徴とする。
本発明の偏波無依存型双方向光通信方法は、式(2)における|fIF2−fIF1|が変調信号の速度の半分より大きいことが好ましい。
以上説明したように、本発明の光通信システムは、コヒーレント光通信技術を用いた偏波無依存な双方向光通信システムにおいて、片端の送受信器に偏波ダイバーシティ機能を集約し、他端の送受信器の構成を簡易な構成とすることを、送信側偏波ダイバーシティ方式と受信側偏波ダイバーシティ方式を組み合わせる場合と比較し、ダイバーシティ側送受信器の構成を簡易なものとすることが可能となる。これにより、特に一端の送受信器側において機器管理を行うシステムで大きなコスト削減効果を生むことができる。これは、例えば加入者系光通信システムにおいて、局側にダイバーシティ送受信器を配置し、加入者側に部品点数を削減した送受信器を配置する場合に機特管理や機器製造コストを削減することができるため、有効な手段であるといえる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図3は、本発明のコヒーレント光通信方式を用いた偏波無依存型双方向光通信システムの基本的な構成を示す図である。図3において、送受信器201内部には、光源204,205と、偏波制御器206,207と、光結合器208,212と、光分岐器209と、光変調器210と、光サーキュレータ211と、光検波器213と、包絡線検波器214を配置し、送受信器202内部には、光サーキュレータ215と、光源216と、光結合器217と、光分岐器218と、光検波器219と、包絡線検波器220と、光変調器221を配置し、送受信器201と送受信器202を光ファイバ伝送路203により接続される構成である。
送受信器201から送受信器202へ伝送される信号を下り信号、逆を上り信号と称することにする。
下り信号伝送の基本的な原理は、図2と同様である。送受信器201側では、送受信器201内に配置された光源204と光源205から、光周波数がわずかに異なる2つの発振光を出力し、2つの発振光を、偏波制御器206と偏波制御器207を用いて互いの偏波状態を相対的に直交状態とする。次に、それぞれの発振光を光結合器208により合波した後、光分岐器209により強度分岐し、一方に対して光変調器210を用いて強度変調信号を印加する。さらに、光サーキュレータ211を介して光ファイバ伝送路203へ送出することで、偏波状態が直交し、光周波数がわずかに異なり、かつ同一の信号変調が与えられた2つの信号光を送受信器201から送出する。
送受信器202側では、送受信器201より伝送された2つの信号光を光サーキュレータ215を用いて光結合器217側へ出力する。また、光源204,205の出力する2つの発振光とは異なる光周波数の局部発振光を光源216から出力し、光源216から出力される局部発振光を光分岐器218により強度分岐し、分岐された一方を、光結合器217を用いて偏波状態の直交する2つの信号光と合波した後、光検波器219により光ヘテロダイン検波される。このとき、局部発振光と2つの信号光の光周波数差をそれぞれ異なるように設定することで、光検波器219から出力される中間周波信号が、信号光の偏波変動に依らず出力され、光検波器219後の包絡線検波器220によって信号を復調することが可能である。
次に、上り信号伝送の基本的な原理を説明する。送受信器202内に配置された光源216より出力された発振光を光分岐器218により強度分岐し、一方を光変調器221側へ出力する。光変調器221により強度変調信号を印加し、光サーキュレータ215を介して光ファイバ伝送路203へ送出する。
送受信器201側では、送受信器202より伝送された上り信号光を光サーキュレータ211を用いて光結合器212側へ伝送する。また、光源204,205と、偏波制御器206,207と、光結合器208を用いて生成された、光周波数がわずかに異なり相互の偏波状態が相対的に直交状態となっている2つの無変調光を、光分岐器209により強度分岐し、一方を光結合器212側へ伝送する。光結合212において、上り信号光と2つの無変調光を合波し、光検波器213を用いて光へテロダイン検波する。光検波器213より出力される中間周波信号を、包絡線検波器214を用いることで、上り信号を復調することが可能となる。
上記の場合において、上り信号光と下り信号光の光周波数は、図4もしくは図5のように配置する。図4もしくは図5では、図3における光源204より出力される発振光をA、光周波数をf、光源205より出力される発振光をB、光周波数をf、光源216より出力される発振光をC、光周波数をfとしている。各光周波数は、次の式(1)もしくは式(2)を満たすような配置とする。
図4の場合:
Figure 0004627033
図5の場合:
Figure 0004627033
また、図4もしくは図5において、(a)〜(d)は、それぞれ光検波器219直前の下り信号光周波数配置、光検波器219直後の下り信号の電気中間周波信号、光検波器213直前の上り信号光周波数配置、光検波器213直後の上り信号の電気中間周波信号の各スペクトル状態を表している。
上記のような光周波数配置とすることにより、上り信号光もしくは下り信号光が伝送路中でどのような偏波変動を受けた場合にも、AとBの偏波が相対的に直交となっているため、光検波器の出力において、AとCの干渉による中間周波信号もしくはBとCの干渉による中間周波信号のどちらか一方は必ず出力し、信号検波を行うことが可能となる。また、信号のマークの中に中間周波信号が最大となる点を少なくとも1つ存在させることで、信号を最も効率的に検波することが可能であり、その条件は|fIF2−fIF1|を変調信号の速度の半分より大きく取ることである。
本発明は、双方向コヒーレント光通信において、一方の信号光においては、送信器側より偏波状態が直交し、光周波数の異なる2つの同一信号を送信する。これにより、伝送路中において偏波状態がランダムに変化した場合にも、偏波の直交状態は保存されるため、受信器側において光へテロダイン受信を行う場合に、局部発振光に対し同一偏波状態の信号光が必ず存在する。これにより信号光の偏波状態が、伝送路中においてどのような変化を受けた場合でも光へテロダイン受信を行うことが可能となり、受信器において信号を再生し出力することが可能となる。
他方の信号光においては、受信器側で、偏波状態が直交し、光周波数の異なる2つの局部発振光を用意する。この局部発振光を用いて信号光を光へテロダイン検波することにより、信号光の偏波状態が伝送路中においてランダムに変化した場合にも、2つの局部発振光の少なくともどちらか一方の偏波状態に一致した成分が必ず存在する。これにより信号光の偏波状態が、伝送路中においてどのような変化を受けた場合でも光ヘテロダイン受信を行うことが可能となり、受信器において信号を再生し出力することが可能となる。
上記のような組み合わせの信号光、局部発振光を用い、かつそれぞれの光送受信器内で送信用光源と局部発振光源を共用することで、一方の光送受信器に偏波ダイバーシティ機能を集約することが可能となる。これにより、他方の光送受信器の部品点数を削減でき、部品点数を削減した光送受信器を遠隔配置する場合や、機能を集約した光送受信器を集中配置するような光通信システムにおいて維持・管理コストを大幅に削減することが可能となる。
図6は、本発明の実施例1を示す。該光通信システムは、図3の送受信器201において示されたものと同様の形態を持つ1つの送受信器501と、図3の送受信器202において示されたものと同様の形態を持つ複数の送受信器502−1〜502−nを、光ファイバ伝送路503と光分岐結合器504を介して接続する、ポイント−マルチポイント形状の光通信システムである。
この実施例の場合、機能を集約した送受信器を一台備え、部品点数を削減した送受信器を複数備える構造であるため、送受信器502−1〜502−nに偏波ダイバーシティ受信器を配置する場合と比較し、機器コストや管理コストを大幅に削減することが可能である。また、従来の送信側偏波ダイバーシティ方式と比較しても、送受信器502側から送受信器501側へ部品点数を大きく増大させることなく信号を伝送することが可能となり、双方向の光通信システムを構築することが可能である。このとき、各送受信器502−1〜502−n間の多重方式としては、時分割多重方式等を用いることができる。
図7は、本発明の実施例2を示す。該光通信システムは、図3の送受信器201において示されたものと同様の形態を持つ複数の送受信器601−1〜601−mと、図3の送受信器202において示されたものと同様の形態を持つ複数の送受信器602−1〜602−nを、光ファイバ伝送路603と光分岐結合器604,605を介して接続する、マルチポイント−マルチポイント形状の光通信システムである。
この実施例の場合、送受信器601−1〜601−mはそれぞれ異なる光周波数の信号光を送出し、送受信器602−1〜602−nでは、送受信器601−1〜601−mの送信した信号光のうちの受信可能な光周波数の信号光を送信することで、双方向の波長多重通信システムを構成することとなる。このとき、送受信器601側を集中配置し、602側を分散配置もしくは遠隔配置することで、機器管理コストを低減させることが可能である。
図8は、本発明の実施例3を示す。該光通信システムは、図7における送受信器601−1〜601−m内に配置される、光周波数がわずかに異なる発振光を出力する光源を外部に配置し、複数のマルチポイント−マルチポイント形状の光通信システムで共用する構成である。図8においては、複数の光周波数を持つ発振光を送出する光源共用部702を光分岐器703を用いて分岐し、各マルチポイント−マルチポイント形状の光通信システム701−1〜701−kに接続する。その後、光周波数分岐器704を用いてそれぞれの光周波数に対応した送受信器に対して発振光を分配する形状となっている。
この実施例の場合、複数の送受信器で光源を共用することができるため、管理コストや機器コストを削減することが可能となる。また、図8においては各マルチポイント−マルチポイント形状の光通信システム側で光周波数分岐器704を用いて発振光の光周波数分離を行っているが、共通光源部側で光周波数分離した後に各マルチポイト−マルチポイント形状の光通信システムに発振光を送出することも可能である。
上記図6、図7、図8のような実施例は、例えば局側に機能を集約した送受信器を集中配置し、複数の加入者側に部品点数を削減した送受信器を配置する、加入者系分岐型光通信システムにおいて特に有効な手段となる。
従来の受信側偏波ダイバーシティ方式を説明する図である。 従来の送信側偏波ダイバーシティ方式を説明する図である。 本発明のコヒーレント光通信方式を用いた偏波無依存型双方向光通信システムの基本的な構成を示す図である。 信号光と局部発振光、中間周波信号のスペクトルを示す図である。 信号光と局部発振光、中間周波信号のスペクトルを示す図である。 本発明の実施例1の構成を示す図である。 本発明の実施例2の構成を示す図である。 本発明の実施例3の構成を示す図である。
符号の説明
1 光偏波分離素子
2,110 局部発振光源
3,106,107,206,207 偏波制御器
4,5,108,111,208,212,217 光結合器
6,7,112,213,219 光検波器
8,9 復調回路
10 加算器
101 送信器
102 受信器
103,203,503,603 光ファイバ伝送路
104,105,204,205,216 光源
109,210,221 光変調器
113,214,220 包絡線検波器
201,202,501,502−1〜502−n,601−1〜601−m,602−1〜602−n 送受信器
209,218,703 光分岐器
211,215 光サーキュレータ
504,604,605 光分岐結合器
701−1〜701−k マルチポイント−マルチポイント型光通信システム
702 共通光源部
704 光周波数分岐器

Claims (7)

  1. 一方の送受信器より送信される信号光を他方の送受信器において復調する際に、信号光と局部発振光を干渉させ、光へテロダイン検波を行うことによって信号光を検波し復調するコヒーレント光通信方式を用いた加入者系双方向光通信システムにおいて、
    局側には、
    光周波数が異なる2つの発振光を出力する第1の光発振手段と、2つの発振光の偏波を相対的に直交状態にする偏波制御手段と、2つの発振光を合波する光結合器と、合波された2つの発振光を強度分岐する第1の光分岐器と、第1の光分岐器により強度分岐された一方の2つの発振光に同一の強度変調信号を印加する第1の光変調器と、第1の光分岐器により強度分岐された他方の2つの発振光を局発光として用い、光ヘテロダイン検波を行う手段を有する第1の光送受信器を備え、
    加入者側には、
    前記第1の光発振手段の出力する2つの発振光とは異なる光周波数の発振光を出力する第2の光発振手段と、第2の光発振手段により出力された発振光を強度分岐する第2の光分岐器と、第2の光分岐器により強度分岐された一方の発振光に強度変調信号を印加する第2の光変調器と、第2の光分岐器により強度分岐された強度変調信号を印加されていない他方の発振光を局発光として用い、前記第1の光送受信器より送信される2つの発振光に強度変調信号を印加された信号光を光ヘテロダイン検波する手段を有する第2の光送受信器を備え、
    前記第1の光発振手段の出力する2つの発振光のうちの一方の発振光の光周波数をfとし、他方の発振光の光周波数をfとし、前記第2の光発振手段の出力する発振光の光周波数をfとしたときに、各光周波数が下記式(1)または式(2)を満たし、
    前記第1の光送受信器と前記第2の光送受信器との間を光ファイバ伝送路で接続する
    ことを特徴とする偏波無依存型双方向光通信システム。
    Figure 0004627033
    Figure 0004627033
  2. 請求項1に記載の偏波無依存型双方向光通信システムであって、
    式(2)における|fIF2−fIF1|が変調信号の速度の半分より大きいことを特徴とする偏波無依存型双方向光通信システム。
  3. 請求項1または2に記載の第1の光送受信器を1つ備え、第2の光送受信器を複数備え、前記第1の光送受信器と複数の前記第2の光送受信器との間を、光分岐結合器を含む光ファイバ伝送路で接続することを特徴とするポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システム。
  4. 請求項1または2に記載の第1の光送受信器を複数備え、第2の光送受信器を複数備え、複数の前記第1の光送受信器と複数の前記第2の光送受信器との間を、光分岐結合器を含む光ファイバ伝送路で接続することを特徴とするマルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システム。
  5. 請求項4に記載のマルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システムを複数備え、複数のマルチポイント−マルチポイント型の偏波無依存型双方向光通信システム間で、同一の光源を共用することを特徴とする偏波無依存型双方向光通信システム。
  6. 一方の送受信器より送信される信号光を他方の送受信器において復調する際に、信号光と局部発振光を干渉させ、光へテロダイン検波を行うことによって信号光を検波し復調するコヒーレント光通信方式を用いた加入者系双方向光通信システムの通信方法において、
    局側では、
    光ファイバ伝送路の一端に接続された第1の光送受信器において、光周波数が異なる2つの発振光の偏波を相対的に直交状態にし、直交状態になった2つの発振光を合波し、合波された2つの発振光を強度分岐し、強度分岐された一方の2つの発振光に同一の強度変調信号を印加し、強度分岐された他方の2つの発振光を局発光として用いて光ヘテロダイン検波を行い、
    加入者側では、
    光ファイバ伝送路の他端に接続された第2の光送受信器において、前記2つの発振光とは異なる光周波数の発振光を強度分岐し、強度分岐された一方の発振光に強度変調信号を印加し、強度分岐された強度変調信号を印加されていない他方の発振光を局発光として用いて、前記第1の光送受信器より送信される、前記2つの発振光に同一の強度変調信号を印加された信号光を光ヘテロダイン検波し、
    前記2つの発振光のうちの一方の発振光の光周波数をfとし、他方の発振光の光周波数をfとし、前記2つの発振光とは異なる光周波数の発振光の光周波数をfとしたときに、各光周波数が下記式(1)または式(2)を満たす
    ことを特徴とする偏波無依存型双方向光通信方法。
    Figure 0004627033
    Figure 0004627033
  7. 請求項6に記載の偏波無依存型双方向光通信方法であって、式(2)における|fIF2−fIF1|が変調信号の速度の半分より大きいことを特徴とする偏波無依存型双方向光通信方法。
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