JP4625143B1 - アスベスト含有壁の解体方法及び該解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置。 - Google Patents

アスベスト含有壁の解体方法及び該解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】現場での作業者の手間や作業時間を減らしてアスベスト含有壁の解体時間を短縮する。
【解決手段】隔離工程と負圧化工程と飛散防止工程とを行った後、アスベスト含有壁4の上端部に、上部貫通孔5を2ヶ所並列に設ける。次に、該アスベスト含有壁4に、各上部貫通孔4から下端部まで縦切り6を行う。次いで、該各縦切り6の下端に下部貫通孔7を設けて、該アスベスト含有壁4に下部貫通孔7の間を切断する横切り8を行う。しかる後、アスベスト含有壁4に転倒防止処置を施して、該アスベスト含有壁4に上部貫通孔5の間を切断する横切り9を行う。次に、転倒防止処置を解除して、各縦切り6、各横切り8,9により切断されたアスベスト含有壁切断部10を除去する。次いで、アスベスト含有壁4に残されたアスベスト含有壁残存部11を解体する。その後、アスベスト含有壁切断部10と解体されたアスベスト含有壁残存部11とを回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アスベスト含有建材としてのアスベスト含有壁を解体するのに用いるアスベスト含有壁の解体方法及び該解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置に関するものである。
アスベスト(石綿)は、天然の鉱物繊維であって、蛇紋岩系のクリソタイル(白石綿)や、角閃石系のアモサイト(茶石綿)等の種類があり、耐熱性、耐薬品性、絶縁性等の諸特性が優れているため、従来、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等の分野で幅広く利用されてきていた。
しかし、アスベストは非常に微細な鉱物繊維物質であることから、アスベストの粉塵が人の呼吸器に吸い込まれると、石綿肺、肺癌、悪性中皮種等の重大な疾病の原因になることが知られており、現在ではアスベストの使用は全面的に禁止されている。
ところが、過去にアスベストが使用された建築物は現在でも多数存在しており、このようなアスベストが使用された建築物や、アスベスト含有建材としてのアスベスト含有壁を解体する工事においては、アスベストが容易に周囲に飛散するおそれがある。このため、たとえば、アスベスト吹き付け材を有するアスベスト含有壁の解体工事は、建築物内外にアスベストの飛散防止処理を施した上でアスベスト層の全てを完全除去する、いわゆる除去工法によりアスベストを完全に除去した上で行われている。
すなわち、従来のアスベスト含有壁の解体方法の一例としては、まず、アスベスト吹き付け材を有するアスベスト含有壁を有する部屋を、ビニールシート等で外部と隔離して隔離室を形成する(隔離工程)。次いで、該隔離室内の空気を吸引集塵装置により吸引して、該隔離室内を負圧状態にし(負圧化工程)、該隔離室内から外部にアスベスト吹き付け材が飛散しないようにする。次に、該隔離室内に防塵服を着用した作業者が入って、該作業者が上記アスベスト含有壁のアスベスト吹き付け材に水などを噴霧して、アスベスト吹き付け材を湿潤するようにし(飛散防止工程)、次工程のアスベスト除去工程の際に、アスベスト吹き付け材が隔離室内で飛散しないようにする。しかる後、作業者が、上記アスベスト吹き付け材を基材から剥ぎ取った後、該基材に付着した残存アスベストをブラシ等で削り取ることにより、基材からアスベスト吹き付け材を除去するようにしたり、アスベスト吹き付け材にブラスト機から剥離材を噴射させることにより、該アスベスト吹き付け材を基材から剥離させてアスベスト吹き付け材を除去するようにする(除去工程)。しかる後、作業者は、除去したアスベスト吹き付け材と基材から床に落下したアスベスト吹き付け材とをビニール袋に回収(回収工程)し、該アスベスト吹き付け材が除去された基材の解体を行うようにしている(例えば特許文献1を参照)。
又、従来のアスベスト含有壁の解体方法の他の例としては、上記アスベスト含有壁の解体方法において、アスベスト吹き付け材の除去工程を、ロボットの多関節アームの端部に装備させたノズルからアスベスト含有壁のアスベスト吹き付け材にドライアイス粒を吹き付けることにより行うようにしたり、ロボットの多関節アームの端部に装備させたアスベスト切削工具により行うようにしているものがある(例えば特許文献2を参照)。
特開2007−120033号公報 特開2009−235838号公報
ところが、上記特許文献1に記載されたものは、作業者が手作業でアスベスト吹き付け材を基材から除去する除去工程であるため、アスベストの除去工程に非常に手間がかかる。又、アスベストを除去する際に、アスベスト含有壁からアスベストの粉塵が出て多量のアスベスト粉塵が床面に積もりやすく、アスベストの除去工程後の回収工程において、アスベストを回収する手間がかかる。このため、アスベスト含有壁の解体作業には非常に時間がかかるという問題がある。又、ブラスト機から剥離材を噴射させてアスベスト吹き付け材を基材から除去する除去工程の場合であっても、全てのアスベスト吹き付け材を除去するには、剥離材の噴射作業や剥離材の充填作業に時間がかかるため、アスベスト含有壁の解体作業に非常に時間がかかってしまう。
又、上記特許文献2に記載されたものは、ブラスト機からの剥離材の吹き付けや、作業者が行っていたバール、ケレン棒等によるアスベスト吹き付け材の除去工程を、ロボットに単に行わせるようにしているものであり、アスベスト吹き付け材の除去工程に時間がかかるという点では、上記特許文献1に記載されたものとほとんど変わらない。このため、上記引用文献2に記載されたものでもアスベスト含有壁の解体作業には非常に時間がかかる。又、作業者がロボットを現場まで運んで設置したり、作業者がロボットにティーチングを行ったりする手間がかかるという問題もある。
そこで、本発明は、現場での作業者の手間や作業時間を減少させてアスベスト含有壁の解体時間を短縮することができるアスベスト含有壁の解体方法及び該解体方法に用いるアスベスト含有壁の縦切り用切断装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、解体すべきアスベスト含有壁を外部と隔離する隔離工程と、隔離室内を負圧にする負圧化工程と、上記アスベスト含有壁を湿潤する飛散防止工程とを経た後に、アスベスト含有壁を解体するアスベスト含有壁の解体方法において、上記アスベスト含有壁の上端部又は下端部に、該アスベスト含有壁を貫通する上部貫通孔又は下部貫通孔を2ヶ所並べて設けて、該各上部貫通孔又は各下部貫通孔から上記アスベスト含有壁の下端部又は上端部まで切断する縦切りを行う工程と、該各縦切りの下端部又は上端部に、上記アスベスト含有壁を貫通する下部貫通孔又は上部貫通孔をそれぞれ設ける工程と、上記下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上記各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程と、を有する構成とする。
又、請求項2に対応して、上記構成における下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程の次に、該下部貫通孔の間を切断する横切りと各縦切りにより囲まれる領域のアスベスト含有壁に、転倒防止処置を施すようにする構成とする。
更に、請求項3に対応して、上記構成における各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程の後に、アスベスト含有壁に残るアスベスト含有壁残存部を解体するようにする構成とする。
更に又、請求項4に対応して、アスベスト含有壁に貫通させて設けた貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を水平方向に切断する横切り用切断機と、上記貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を上下方向に切断する縦切り用切断機を備え、水平方向への移動と床面への固定とが行えるようにしてある本体フレームの上端部と下端部に水平方向にそれぞれ水平支持バーを取り付けて、該各水平支持バーに上端部と下端部を取り付けたガイド柱に、上記縦切り用切断機を昇降できるように装着し、該縦切り用切断機に昇降用駆動装置を備えた構成とする。
本発明のアスベスト含有壁の解体方法及び該解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)解体すべきアスベスト含有壁を外部と隔離する隔離工程と、隔離室内を負圧にする負圧化工程と、上記アスベスト含有壁を湿潤する飛散防止工程とを経た後に、アスベスト含有壁を解体するアスベスト含有壁の解体方法において、上記アスベスト含有壁の上端部又は下端部に、該アスベスト含有壁を貫通する上部貫通孔又は下部貫通孔を2ヶ所並べて設けて、該各上部貫通孔又は各下部貫通孔から上記アスベスト含有壁の下端部又は上端部まで切断する縦切りを行う工程と、該各縦切りの下端部又は上端部に、上記アスベスト含有壁を貫通する下部貫通孔又は上部貫通孔をそれぞれ設ける工程と、上記下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上記各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程と、を有する構成としてあるので、現場での作業者の手間や作業時間を減らすことができる。よって、アスベスト含有壁の解体時間を短縮することができると共に、作業者の体にかかる負担を軽減することができる。又、アスベスト含有壁に、上部貫通孔、下部貫通孔を貫通させてそれぞれ設けるようにしてあるので、アスベスト含有壁に縦切り、横切りを行うときの切断機の刃の向きを鉛直方向、水平方向に容易に設定することができる。
(2)又、下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程の次に、該下部貫通孔の間を切断する横切りと各縦切りにより囲まれる領域のアスベスト含有壁に、転倒防止処置を施すようにする構成としてあるので、上部貫通孔の間を切断する横切りを行うときに、各縦切りと各横切りにより切断されるアスベスト含有壁切断部が、該アスベスト含有壁の表面側又は裏面側に転倒するのを防止することができる。よって、上部貫通孔の間を切断する横切りを安全に行うことができる。
(3)更に、各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程の後に、アスベスト含有壁に残るアスベスト含有壁残存部を解体するようにする構成としてあるので、従来行っていたようなバールやケレン棒等を用いた作業者の手作業によるアスベストを除去する作業範囲を減らすことができ、作業にかかる手間を減らすことができる。よって、アスベスト含有壁の解体時間を短縮することができる。
(4)更に又、アスベスト含有壁に貫通させて設けた貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を水平方向に切断する横切り用切断機と、上記貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を上下方向に切断する縦切り用切断機を備え、水平方向への移動と床面への固定とが行えるようにしてある本体フレームの上端部と下端部に水平方向にそれぞれ水平支持バーを取り付けて、該各水平支持バーに上端部と下端部を取り付けたガイド柱に、上記縦切り用切断機を昇降できるように装着し、該縦切り用切断機に昇降用駆動装置を備えた構成としてあるので、アスベスト含有壁に縦切りを行う作業を、作業者の手間をかけずに短時間に且つ正確に行うことができる。よって、作業者の体にかかる負担を減少させられると共に、アスベスト含有壁の解体時間を短縮することができる。又、縦切り用切断機をガイド柱に沿って移動させるようにしてあるので、縦切り用切断機による切断作業において蛇行が生じるのを防ぐことができ、切断作業における発塵量を減らせることができる。よって、アスベスト含有壁解体後の清掃作業にかかる手間を減らすことができる。
本発明のアスベスト含有壁の解体方法の実施の一形態を示すフローチャートである。 アスベスト含有壁の上端部に上部貫通孔を穿設した状態を示すもので、(イ)は概略正面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。 アスベスト含有壁に上部貫通孔から下端部まで縦切りを行った状態を示す概略正面図である。 本発明のアスベスト含有壁の解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置の一例を示すもので、(イ)は概略正面図、(ロ)は概略側面図である。 縦切りの下端に下部貫通孔をそれぞれ穿設した状態を示すもので、(イ)は概略正面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視図である。 アスベスト含有壁に下部貫通孔の間を切断する横切りを行った状態を示す概略正面図である。 各縦切りと下部貫通孔の間を切断する横切りにより囲まれる領域のアスベスト含有壁に、転倒防止処置を施した状態を示すもので、(イ)は概略正面図、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視図である。 図7の状態にした後にアスベスト含有壁に上部貫通孔の間を切断する横切りを行った状態を示す概略正面図である。 各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程を示す概略側面図である。 アスベスト含有壁残存部を解体する工程を示す概略正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1及至図10は本発明の実施の一形態として、軽量鉄骨間柱(間柱)1と、該軽量鉄骨間柱1の表面と裏面にそれぞれ取り付けたラス網2と、該ラス網2にそれぞれ吹き付けた岩綿モルタル(石綿と水を混練したもの)3とを備えてなるアスベスト含有壁4の解体作業に適用した場合について示すもので、従来と同様に、アスベスト含有壁4を外部と隔離する隔離工程と、該隔離工程により形成された隔離室内を負圧状態にする負圧化工程と、上記アスベスト含有壁4を湿潤する飛散防止工程と、を順に行った後、まず、上記アスベスト含有壁4の上端部の所要位置に、該アスベスト含有壁4を厚さ方向に貫通する上部貫通孔5を2ヶ所設ける。次に、該アスベスト含有壁4に、上記2つの上部貫通孔5からアスベスト含有壁4の下端部まで切断する縦切り6を2ヶ所並行して同時に行う。次いで、該各縦切り6の下端に、上記アスベスト含有壁4を厚さ方向に貫通する下部貫通孔7をそれぞれ設ける。しかる後、該アスベスト含有壁4に、上記下部貫通孔7の間を切断する横切り8を行う。次に、上記2ヶ所の縦切り6と下部貫通孔の間を切断する横切り8により囲まれる領域のアスベスト含有壁4に、転倒防止処置を施す。その後、該アスベスト含有壁4に、上記2ヶ所の上部貫通孔5の間を切断する横切り9を行う。この横切り9が終わると、転倒防止処置を解除し、上記2ヶ所の縦切り6と2ヶ所の横切り8,9によりパネル状に切断されて切り抜かれたアスベスト含有壁切断部10をアスベスト含有壁4から切り出し除去する。同様に、アスベスト含有壁4に上部貫通孔5、下部貫通孔7の形成、及び縦切り6、横切り8,9の作業と、切断されたアスベスト含有壁切断部10を除去する作業とを繰り返した後、アスベスト含有壁4に残されているアスベスト含有壁残存部11を解体する。その後、除去されたアスベスト含有壁切断部10と解体されたアスベスト含有壁残存部11とを、隔離室から外部に搬送して回収し、アスベスト含有壁4の解体作業を終了するようにする。
詳述すると、まず、前記した従来のアスベスト含有壁の解体方法と同様に、解体しようとするアスベスト含有壁4をビニールシート等で覆うことにより、上記アスベスト含有壁4をビニールシート等の外側の外部と隔離して、ビニールシート等の内側にアスベスト含有壁4の隔離室を形成する(隔離工程)。次に、該隔離室内に吸引集塵装置を設置した後に作動させて、該吸引除塵装置に隔離室内の空気を吸引させることにより該隔離室内を負圧状態にし、アスベスト含有壁4を解体するときに隔離室内から外部にアスベストの粉塵などが飛散しないようにする(負圧化工程)。次いで、該隔離室内に防塵服を着用した作業者が入って、該作業者が上記アスベスト含有壁4の両面の岩綿モルタル3に水などの飛散防止剤を噴霧して岩綿モルタル3を十分に湿潤するようにする(飛散防止工程)。しかる後、本発明の特徴をなすアスベスト含有壁の解体方法により、アスベスト含有壁4の解体作業を行う。
上記アスベスト含有壁4を解体する作業では、まず、図2(イ)(ロ)に示す如く、軽量鉄骨間柱1と、該軽量鉄骨間柱1の表面と裏面にそれぞれ取り付けたラス網2と、該ラス網2にそれぞれ吹き付けた岩綿モルタル3とを備えてなるアスベスト含有壁4の上端部所要位置、たとえば、アスベスト含有壁4を搬出可能な寸法のパネル状に切断するために必要な間隔とした2ヶ所に、該アスベスト含有壁4を厚さ方向に貫通する上部貫通孔5を、図示してないホールソーの如き孔空け機によりほぼ同じ高さ位置になるように並べて設けるようにする。これにより、アスベスト含有壁4に並べて設ける上部貫通孔5の間隔を、図9に示す後工程において、作業者がアスベスト含有壁4からアスベスト含有壁切断部10を除去する作業を行うときに、該アスベスト含有壁切断部10を容易に除去できる質量にすることが可能となる。
次に、上記各上部貫通孔5に、図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機の刃をそれぞれ挿通させて、該各切断機の刃により上記アスベスト含有壁4を下向きに切断しながら該各切断機の刃を上記アスベスト含有壁4の下端部まで移動させる。このようにして、図3に示す如く、アスベスト含有壁4を、各上部貫通孔5からアスベスト含有壁4の下端部まで2ヶ所並行して同時に切断し、軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側の各々のラス網2、岩綿モルタル3の縦切り6を行う。該上下方向の縦切り6を行う作業は、作業者が図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機を用いて手作業で行うようにしてもよいが、本実施の形態では、図4(イ)(ロ)に示す如き切断装置12を用いて2ヶ所の縦切り6を自動的に同時に行うようにする。
上記切断装置12は、図4(イ)(ロ)に示す如き構成としてある。すなわち、アスベスト含有壁4の高さに対応させて長さを設定した4本の支柱13aを前後方向及び左右方向に所要間隔を隔ててそれぞれ配置して、該各支柱13a同士を補強材13bにて接続して補強した立方体状の骨組構造体13とし、且つ該骨組構造体13の各支柱13aの下端に、キャスター14と図示してないストッパーとを取り付けて、水平方向への移動と図4(ロ)に二点鎖線示す床面15上での固定とが任意に切り換えられる本体フレーム16を構成する。該本体フレーム16の前側(切断するアスベスト含有壁4に対向する側)に位置する左右(切断するアスベスト含有壁4の幅方向)の各支柱13aの前方には、2本の強度を有する、たとえば、パイプ状の垂直支持バー17aと17bを、前側の各支柱13aの上下両端部(合計4ヶ所)に取り付けた各ブラケット18を介して固定設置し、且つ該左右の2本の垂直支持バー17a,17bの各上端部の前側位置と各下端部の前側位置には、各々強度を有する、たとえば、パイプ状の水平支持バー19a,19bを位置させ、上方の水平支持バー19aは、その両端部を上記垂直支持バー17a,17bの各上端部に直交クランプ部材20を介して取り付けると共に、下方の水平支持バー19bは、その両端部を上記垂直支持バー17a,17bの各下端部に直交クランプ部材20を介して取り付け、上記上下の水平支持バー19aと19bを後述する切断機21の支持用とし、上下の水平支持バー19a,19bの左右両側にそれぞれ配置する切断機21の配置間隔を、上記上下の水平支持バー19a,19bに沿い任意に変更できるようにする。
そのために、上記上下の水平支持バー19aと19bには、上下方向に配置した2本のガイド柱22a,22bの各上下端部を、クランプ部材23を介して取り付けて(合計4ヶ所)、該各クランプ部材23の締結力を調整することにより、上記ガイド柱22a,22bを、水平支持バー19a,19bの長手方向(切断するアスベスト含有壁4の幅方向)へ摺動させたり、長手方向の任意の位置で固定できるようにしてある。
上記2本のガイド柱22a,22bには、各々別々のレシプロソーの如き切断機21を昇降可能に取り付けるようにしてある。該切断機21は、前方へ突出させた切断刃25を押し引き動作可能に備えると共に、ガイド柱22a,22bにクランプして該ガイド柱22a,22bに沿い昇降可能に組み付けられている昇降部21aを備え、且つ電動式などの昇降用駆動装置としての自動送り装置24を搭載して、切断刃25の切断作用と常時下向きに付勢した下降動作とを行うようにしてある。具体的には、たとえば、昇降部21aにピニオンを取り付けると共に、ガイド柱22a,22bに、ピニオンと噛合するラックを設けて、該ラックに噛合するピニオンを自動送り装置24で回転駆動させるようにすればよい。
なお、上記切断装置12における上下2本のガイド柱22a,22bは、必要に応じて床面15に固定するようにしてもよい。
かかる構成の切断装置12を用いて、図4(ロ)において二点鎖線で示すアスベスト含有壁4に、図3に示した如き縦切り6を行う場合、まず、隔離室内に搬入してある上記切断装置12の図示してないストッパーを解除して、該切断装置12を縦切り6を行うアスベスト含有壁4の手前まで移動させ、上記ガイド柱22a,22bの間隔を、上記各クランプ部材23を用いて二点鎖線で示してある上部貫通孔5の間隔に合わせて設定すると共に、上記切断装置12に取り付けた切断機21の切断刃25の高さ位置を、切断機21をガイド柱22a,22bに沿い移動させることにより上記上部貫通孔5の高さ位置に合わせて設定する。次に、該切断装置12を、上記左右2つの切断機21の切断刃25先端が、図4(ロ)に示す如く、二点鎖線で示すアスベスト含有壁4の各々の上部貫通孔5に挿通するまで前進させ、該切断装置12の図示してないストッパーを入れて切断装置12を二点鎖線で示す床面15に固定する。次いで、図示してない電源から上記自動送り装置24及び切断機21に電力を供給して、該各切断機21の切断刃25にアスベスト含有壁4のラス網2及び岩綿モルタル3を並行して同時に切断させながら、該切断機21を上記自動送り装置24により上記ガイド柱22a,22bに沿って所要速度で下方へ移動させ、上記切断機21の切断刃25がアスベスト含有壁4の下端部まで移動したときに、上記切断機21の下降と切断作動とを停止させる。しかる後、上記切断装置12の図示してないストッパーを解除して、該切断装置12をアスベスト含有壁4から離れる方向に後退移動させることにより、図3に示した如き縦切り6を終了するようにする。
このように、図4(イ)(ロ)に示した如き切断装置12によれば、アスベスト含有壁4に縦切り6を行う作業を、作業者の手間をかけずに短時間に且つ正確に行うことができる。よって、作業者の体にかかる負担を減少させられると共に、アスベスト含有壁4の解体時間を短縮することができる。又、切断機21をガイド柱22a,22bにガイドさせて移動させるようにしてあるので、切断機21の切断刃25による切断作業において蛇行が生じるのを防ぐことができ、切断作業による発塵量を減らせることができる。よって、アスベスト含有壁4解体後の清掃作業にかかる手間を減らすことができる。
又、図示してないが、上記切断装置12において、本体フレーム16の垂直支持バー17a,17bの上端部と下端部に水平方向に設ける水平支持バー19a,19bにガイド柱22a,22bを取り付けることに代えて、上記水平支持バー19a,19bの長手方向中央部分に1つのガイド柱の上端部と下端部をクランプ部材23を介して取り付けて、該1つのガイド柱に上記水平支持バー19a,19bと平行に延びる切断機支持部材の中央部分を取り付けると共に、該切断機支持部材を上記1つのガイド柱に沿って移動させる自動送り装置24を設け、且つ上記切断機支持部材にレシプロソーの如き切断機21を上記1つのガイド柱を挟んで上記水平支持バー19a,19bの長手方向に移動可能にクランプを介して取り付ける構成としても、上記した切断装置12と同様に、アスベスト含有壁4の解体時間を短縮することができると共に、アスベスト含有壁4解体後の清掃作業にかかる手間を減らすことができる。
次いで、上記各縦切り6の下端に、図5(イ)(ロ)に示す如く、上記アスベスト含有壁4を厚さ方向に貫通する下部貫通孔7を、図示してないホールソーの如き孔空け機によりそれぞれ設けて、上記軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側のラス網2と岩綿モルタル3の下端部に、下部貫通孔7を略同じ高さ位置になるように2ヶ所設けるようにする。
しかる後、上記下部貫通孔7のいずれか一方に、図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機の刃を挿通させて、該切断機の刃により上記アスベスト含有壁4を切断しながら該刃を上記アスベスト含有壁4の他方の下部貫通孔7まで移動させる。このようにして、図6に示す如く、アスベスト含有壁4下端部の上記下部貫通孔7の間を切断して、軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側の各々のラス網2、岩綿モルタル3の横切り8を行う。
次に、図8に示す如く、上部貫通孔5の間を切断する横切り9を行ったときに、各縦切り6と各横切り8,9によりパネル状に切断されるアスベスト含有壁切断部10が、アスベスト含有壁4の表面側又は裏面側に転倒しないように、図7(イ)(ロ)に示す如く、上記縦切り6と上記下部貫通孔7の間を切断する横切り8により囲まれる領域のアスベスト含有壁4に、転倒防止処置を施すようにする。該転倒防止処置は、たとえば、図7(イ)(ロ)に示す如く、上部貫通孔5の高さ位置よりも僅かに低い位置にアスベスト含有壁4に沿うように水平方向に配置させた水平部材26と、該水平部材26における上記上部貫通孔5よりも外側位置に接続してそれぞれ立設させた鉛直部材27と、上記水平部材26における上記鉛直部材27よりも外側位置に水平部材26を頂点として鉛直方向に対し所要角度で接続してそれぞれ立設させた支持部材28と、該支持部材28下端部と上記鉛直部材27下端部とを接続する補強部材29とを備えてなる転倒防止装置30を、アスベスト含有壁4の表面側及び裏面側に設置することにより行うようにしてある。なお、上記各部材26と27、26と28、27と29、28と29間は、それぞれ図示してないクランプで接続するようにして、水平部材26の高さ位置や、鉛直部材27間の間隔、支持部材28の鉛直方向に対する角度を、解体するアスベスト含有壁4に応じて任意にそれぞれ変更できるようにしてある。
次いで、上記上部貫通孔5のいずれか一方に、図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機の刃を挿通させて、該切断機の刃により上記アスベスト含有壁4を切断しながら該刃を上記アスベスト含有壁4の他方の上部貫通孔5まで移動させる。このようにして、図8に示す如く、アスベスト含有壁4上端部の上記上部貫通孔5の間を切断して、軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側の各々のラス網2、岩綿モルタル3の横切り9を行う。
しかる後、アスベスト含有壁4の表面側及び裏面側に設置した転倒防止装置30のいずれか一方(図9では表面側)を撤去して、上記各縦切り6と各横切り8,9により切断されたパネル状のアスベスト含有壁切断部10を、該アスベスト含有壁切断部10の下端を支点にして図9に示す矢印の方向(表面側)に徐々に倒し、該アスベスト含有壁切断部10を図示してない台車上に載置し袋詰めして密封して回収するようにする。
以後同様に、解体すべきアスベスト含有壁4に上部貫通孔5、下部貫通孔7を設ける作業と、各縦切り6と各横切り8,9を行う作業と、該各縦切り6と各横切り8,9により切断されたアスベスト含有壁切断部10を除去する作業とを繰り返し行うようにする。最後に、図10に示す如く、アスベスト含有壁4に残されているアスベスト含有壁残存部11を解体する作業を行う。
上記アスベスト含有壁残存部11を解体する作業は、まず、軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する下部貫通孔7のいずれか一方に、図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機の刃を挿通させて、該切断機の刃により上記アスベスト含有壁残存部11を切断しながら、該刃を軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する他方の下部貫通孔7まで移動させる。これにより、図10に二点鎖線で示す如く、アスベスト含有壁残存部11下端部において隣接する下部貫通孔7の間を切断して、軽量鉄骨間柱1と、該軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側の各々のラス網2、岩綿モルタル3の横切り31を行う。次に、該横切り31の上方に位置する軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する上部貫通孔5のいずれか一方に、図示してないレシプロソー又はセバーソーの如き切断機の刃を挿通させて、該切断機の刃により上記アスベスト含有壁残存部11を切断しながら、該刃を軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する他方の上部貫通孔5まで移動させる。これにより、図10に二点鎖線で示す如く、アスベスト含有壁残存部11上端部において隣接する上部貫通孔5の間を切断して、軽量鉄骨間柱1と、該軽量鉄骨間柱1の表面側と裏面側の各々のラス網2、岩綿モルタル3の横切り32を行う。この際、該各横切り31,32により切断される切除部33が転倒してこないように、図9に示したのと同様の転倒防止処置を施すようにしてもよい。次いで、上記縦切り6と上記軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する下部貫通孔7の間を切断する横切り31と上記軽量鉄骨間柱1を挟んで隣接する上部貫通孔5の間を切断する横切り32とにより切断されたパネル状のアスベスト含有壁残存部11の切除部33を、該切除部33下端を支点に徐々に表面側(又は裏面側)に倒してアスベスト含有壁残存部11から除去し、該切除部33を回収する。このようにして、アスベスト含有壁残存部11の切除部33を、アスベスト含有壁残存部11から全て除去した後、床と天井に沿ってわずかに残る残存部分34を、前記した従来のアスベスト含有壁の解体方法と同様に、作業者がバールやケレン棒等を用いた手作業により、あるいは、ブラスト機から剥離材を噴射させたりして、残存部分34に残っている岩綿モルタル3を除去し、しかる後、残存部分34に残っている軽量鉄骨間柱1及びラミ網2を解体する。その後、隔離室内に残っている、除去されたアスベスト含有壁切断部10と解体されたアスベスト含有壁残存部11とを、袋詰めして密封し、上記隔離室から外部に搬送して回収し、アスベスト含有壁4の解体作業を終了するようにする。なお、アスベスト含有壁切断部10と解体されたアスベスト含有壁残存部11を隔離室の外部に搬送するタイミングは、アスベスト含有壁4の解体状況により任意のタイミングで行うようにしてもよい。
このように、本発明のアスベスト含有壁の解体方法によれば、建屋内の壁を構成している軽量鉄骨間柱1と、該軽量鉄骨間柱1の表面と裏面にそれぞれ取り付けたラス網2と、該ラス網2にそれぞれ吹き付けた岩綿モルタル3とを備えてなるアスベスト含有壁4を、外部と隔離する隔離工程と、該隔離工程により形成される隔離室内を負圧状態にする負圧化工程と、上記アスベスト含有壁4を湿潤する飛散防止工程と、を順に行った後、上記アスベスト含有壁4の上端部の所要位置に、該アスベスト含有壁4を厚さ方向に貫通する上部貫通孔5を2ヶ所並べて設ける工程と、該アスベスト含有壁4に、各上部貫通孔5からアスベスト含有壁4の下端部まで切断する縦切りを並行して同時に行う工程と、該各縦切り6の下端に、上記アスベスト含有壁4を貫通する下部貫通孔7をそれぞれ設ける工程と、該アスベスト含有壁4に、下部貫通孔7の間を切断する横切り8を行う工程と、上記各縦切り6と上記下部貫通孔7の間を切断する横切り8により囲まれる領域のアスベスト含有壁4に、転倒防止処置を施す工程と、該アスベスト含有壁4に、上部貫通孔5の間を切断する横切り9を行う工程と、上記転倒防止処置を解除して、上記各縦切り6と各横切り8,9により切断されたアスベスト含有壁切断部10を除去する工程と、アスベスト含有壁4に残されているアスベスト含有壁残存部11を解体する工程と、を順に行うようにしてあるので、現場での作業者の手間や作業時間を減らすことができ、よって、アスベスト含有壁4の解体時間を短縮することができる。又、作業者の体にかかる負担を軽減することができる。
又、アスベスト含有壁4に、上部貫通孔5、下部貫通孔7を厚さ方向にそれぞれ貫通させて設けるようにしてあるので、アスベスト含有壁4に各縦切り6、各横切り8,9を行うときの切断機の刃の向きを鉛直方向、水平方向に容易に設定することができる。又、アスベスト含有壁4に、各縦切り6、各横切り8,9を確実に厚さ方向に挿通させて行うことができる。
更に、各縦切り6と該縦切り6の下端の下部貫通孔7間の横切り8とにより囲まれる領域のアスベスト含有壁4に、転倒防止処置を施すようにしてあるので、作業者が2ヶ所の上部貫通孔5の間を切断する横切り9を終了するときに、各縦切り6と各横切り8,9により切断されるアスベスト含有壁切断部10が、アスベスト含有壁4が表面側又は裏面側に不意に転倒するような場合でもこれを防止することができる。これにより、作業者が、上部貫通孔5の間を切断する横切り9を安全に且つ確実に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、一例として、軽量鉄骨間柱1と、該軽量鉄骨間柱1の表面と裏面にそれぞれ取り付けたラス網2と、該ラス網2にそれぞれ吹き付けた岩綿モルタル3とを備えてなるアスベスト含有壁4の解体に、本発明のアスベスト含有壁の解体方法を適用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、他のアスベスト含有壁、たとえば、アスベスト成形板などに適用するようにしてもよい。
又、軽量鉄骨間柱1間のアスベスト含有壁4に各縦切り6と横切り8,9を行うことにより、ラミ網2と岩綿モルタル3をアスベスト含有壁4から切断して、該切断部をアスベスト含有壁切断部10として除去、回収する場合について説明したが、これに限られるものではなく、アスベスト含有壁切断部10に、軽量鉄骨間柱1が含まれるように各縦切り6、各横切り8,9を行うようにしてもよい。
更に、縦切り6を行う前に上部貫通孔5をアスベスト含有壁4に設ける場合について説明したが、先に、下部貫通孔7を設けてから、該下部貫通孔7からアスベスト含有壁4の上端部まで切断する縦切り6を行い、その後、該縦切り6の上端に上部貫通孔5を設けるようにしてもよい。
更に又、図4(イ)(ロ)に示した切断装置12における水平支持バー19a,19bに代えて、本体フレーム16の上端部と下端部に上記ガイド柱22a,22bと同様のガイド部材を水平方向に設けると共に、該ガイド部材に上端部と下端部を自動送り装置24付のクランプ介してガイド柱22a,22bを並列に取り付け、更に、該各上下方向のガイド柱22a,22bに、自動送り装置24付のレシプロソーの如き切断機21を切り込み方向が水平方向と鉛直方向との間で変更可能に取り付けるようにして、該切断機21により、アスベスト含有壁4の縦切り6のみならず、下部貫通孔7の間を切断する横切り8や上部貫通孔5の間を切断する横切り9を行うようにしてもよい。なお、たとえば、別途ホールソーの如き孔空け機を装備させたロボットアームを、上記切断装置12に取り付けて、該ロボットアームの孔空け機により上部貫通孔5と下部貫通孔7を空けるようにすることは任意であること、縦切り6は、2ヵ所同時に行う場合に限定されないこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
4 アスベスト含有壁
5 上部貫通孔
6 縦切り
7 下部貫通孔
8 横切り
9 横切り
10 アスベスト含有壁切断部
11 アスベスト含有壁残存部
16 本体フレーム
19a,19b 水平支持バー
21 切断機(縦切り用切断機)
22a,22b ガイド柱
24 自動送り装置(昇降用駆動装置)

Claims (4)

  1. 解体すべきアスベスト含有壁を外部と隔離する隔離工程と、隔離室内を負圧にする負圧化工程と、上記アスベスト含有壁を湿潤する飛散防止工程とを経た後に、アスベスト含有壁を解体するアスベスト含有壁の解体方法において、上記アスベスト含有壁の上端部又は下端部に、該アスベスト含有壁を貫通する上部貫通孔又は下部貫通孔を2ヶ所並べて設けて、該各上部貫通孔又は各下部貫通孔から上記アスベスト含有壁の下端部又は上端部まで切断する縦切りを行う工程と、該各縦切りの下端部又は上端部に、上記アスベスト含有壁を貫通する下部貫通孔又は上部貫通孔をそれぞれ設ける工程と、上記下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程と、上記各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程と、を有することを特徴とするアスベスト含有壁の解体方法。
  2. 下部貫通孔の間のアスベスト含有壁を切断する横切りを行う工程の次に、該下部貫通孔の間を切断する横切りと各縦切りにより囲まれる領域のアスベスト含有壁に、転倒防止処置を施すようにする請求項1記載のアスベスト含有壁の解体方法。
  3. 各縦切りと各横切りにより切断されたアスベスト含有壁切断部を除去する工程の後に、アスベスト含有壁に残るアスベスト含有壁残存部を解体するようにする請求項1又は2記載のアスベスト含有壁の解体方法。
  4. アスベスト含有壁に貫通させて設けた貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を水平方向に切断する横切り用切断機と、上記貫通孔に通した刃でアスベスト含有壁を上下方向に切断する縦切り用切断機を備え、水平方向への移動と床面への固定とが行えるようにしてある本体フレームの上端部と下端部に水平方向にそれぞれ水平支持バーを取り付けて、該各水平支持バーに上端部と下端部を取り付けたガイド柱に、上記縦切り用切断機を昇降できるように装着し、該縦切り用切断機に昇降用駆動装置を備えた構成を有することを特徴とするアスベスト含有壁の解体方法に用いるアスベスト含有壁切断装置。
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