JP4622789B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置では、所望の画像形成がなされた記憶媒体としての用紙を排紙する場合、装置本体外の左側又は右側に排紙トレイを設けて、この排紙トレイ上に用紙を排紙していた。しかし、このような排紙の仕方であると、装置本体の配置スペースに加えて、排紙トレイ分の配置スペースを余分に確保する必要がある。そこで、近年においては、胴内排紙タイプの画像形成装置が提案されている。
例えば特許文献1に記載される画像形成装置は、画像形成部を内蔵する装置本体と、装置本体の上部位置に配されて画像を読み取る画像読取部との間に排紙トレイを設け、装置本体で画像を形成された用紙を排出口から排紙トレイに排出して積層する。画像形成装置は、画像読取部が装置本体に回動可能に保持されており、排紙トレイを露出させるように画像読取部を回動させることにより、用紙取出時に胴内開放部の空間を広く確保し、例えば、用紙の排出口に紙詰まりした用紙を容易に取り除いたり、或いは、普通紙よりサイズの小さい葉書を胴内排紙部から容易に取り出すことができる。
ところが、特許文献1に記載される画像形成装置は、胴内排紙部の空間を狭くして全高を低くしているため、用紙が胴内排紙部にいっぱいになりやすかった。特に、例えば、レーザプリンタのように定着ローラと押圧ローラとの間で用紙に熱を加える場合、用紙がカールされた状態で排紙トレイに排紙されるため、胴内排紙部に用紙を規定枚数だけ排紙する前に、用紙が胴内排紙部にいっぱいになりやすかった。用紙が胴内排紙部にいっぱいになると、後に排出口から排紙トレイに排紙される用紙の先端が、先に排紙トレイに排出された用紙の後端に突き当たり、先に排紙された用紙を装置外部に落としたり、後に排紙される用紙がジャムを生じるなどの不具合を生じる。特許文献1に記載される画像形成装置は、かかる不具合に対する対策を何ら講じていなかった。
この点、特許文献2に記載される画像形成装置は、用紙の排出口近傍に固定した支軸に可動排紙トレイを回動可能に取り付けて、胴内排紙部に内設した最上位検出手段によって、可動排紙トレイに排出された用紙の最上位を検出し、最上位検出手段が、可動排紙トレイに排出された用紙の最上位が基準設定位置の上限を超えたことを検出したときに、可動排紙トレイを下降方向へ回動させて胴内排紙部の空間を高さ方向に広げ、積載不良を防止している。
特開2003−241460号公報 特開2000−118841号公報
しかしながら、特許文献2に記載される画像形成装置は、可動排紙トレイを下降方向へ回動させるために、予め胴内排紙部の空間を高さ方向に広げておく必要があり、装置が大型化していた。
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、排出面上の空間を小さくして装置サイズの小型化を図りつつ、良好なスタック性を維持できる画像形成装置を提供することを目的とする。
記録媒体に画像を形成する画像形成部を内蔵する本体の一面に、画像形成部で画像を形成された記録媒体が排出されて積層される排出面が設けられ、画像を読み取る画像読取部を備える作動体が、本体に対して、排出面を覆う第1の位置と排出面を開放する第2の位置との間で移動可能に保持される画像形成装置において、本体の背面側に設けられ、画像形成部で画像を形成された記録媒体を排出面に排出する排出口と、本体の排出口側に配設され、作動体を本体に対して回動可能に連結する連結手段と、排出面に排出された記録媒体の積載量を検出する積載量検出手段と、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、作動体が第1の位置から第2の位置に向かって回動することを許容する許容手段と、画像形成部により読み取った画像を記録媒体に形成するコピーモードを選択するコピーモード選択手段と、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、コピーモード選択手段がコピーモードを選択している際には、作動体が第1の位置から第2の位置に向かって回動することを禁止する変位禁止手段とを有することを特徴とする。
記録媒体に画像を形成する画像形成部を内蔵する本体の一面に、画像形成部で画像を形成された記録媒体が排出されて積層される排出面が設けられ、画像を読み取る画像読取部を備える作動体が、本体に対して、排出面を覆う第1の位置と排出面を開放する第2の位置との間で移動可能に保持される画像形成装置において、本体の背面側に設けられ、画像
形成部で画像を形成された記録媒体を排出面に排出する排出口と、本体の排出口側に配設され、作動体を本体に対して回動可能に連結する連結手段と、排出面に排出された記録媒体の積載量を検出する積載量検出手段と、作動体を第1の位置から第2の位置に回動させる駆動手段と、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、駆動手段により作動体を第1の位置から第2の位置に向かって回動させる駆動制御手段と、画像読取部により読み取った画像を記録媒体に形成するコピーモードを選択するコピーモード選択手段と、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、コピーモード選択手段がコピーモードを選択している際には、駆動手段の駆動を中止する駆動中止手段とを有することを特徴とする。
求項1又は請求項2に記載する画像形成装置において、作動体の位置を検出する作動体位置検出手段と、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超え、且つ、作動体位置検出手段が作動体が第2の位置にないことを検出したときに、画像形成部による画像形成を中止する画像形成中止手段を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、排出面に排出された記録媒体の積載量を積載量検出手段により検出しており、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えると、許容手段が、作動体が第1の位置から第2の位置に向かって移動することを許容する。そのため、記録媒体に画像を形成する途中でも、手動又は自動により作動体を第1の位置から第2の位置に向かって移動させて排出面を開放して排出空間を広げれば、それにより積載容量を増すことができるので、ジャムなどの不具合が生じにくい。従って、本発明の画像形成装置によれば、排出面を回動させるための空間を本体内に設けていないので、本体と作動体との間に形成される排出面上の空間を小さくして装置サイズの小型化を図ることができ、また、ジャムなどの不具合を未然に防止して、良好なスタック性を維持することができる。
なお、本発明における「記録媒体の積載量」とは、画像形成されて排出面に排出された記録媒体のカウント数、排出面に排出され積載された記録媒体の量、排出面に排出された記録媒体の積載位置から推定される記録媒体の数、排出面に排出された記録媒体の最上面位置を含む包括的概念であるとする。
また、本発明における「所定値」とは、排出面に排出された記録媒体が記録媒体を排出面に排出する排出口を塞ぐことがないと仮定して予め設定した記録媒体のカウント数、記録媒体の量、記録媒体の数、記録媒体の最上面位置を含む包括的概念とする。
また、本発明の画像形成装置によれば、画像読取部により読み取った画像を記録媒体に形成するコピーモードをコピーモード選択手段で選択してコピーを行っている間に、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときには、許容手段により作動体が第1の位置から第2の位置へ向かって変位することが許容されたとしても、変位禁止手段により作動体が第1の位置から第2の位置に変位することを禁止するので、例えば、作動体が第2の位置へ回動して、原稿の読み取り作業がやりにくくなるような不具合を未然に回避しでき、コピーの作業性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、作動体が駆動手段により第1の位置から第2の位置に自動的に移動されるようになっており、積載量検出手段が排出面に排出された記録媒体の積載量を検出し、その検出された記録媒体の積載量が所定値を超えると、駆動制御手段が駆動手段を駆動して作動体を第1の位置から第2の位置に向かって自動的に変位させる。そのため、記録媒体に画像を形成する途中でも、自動的に排出空間が広がって積載容量が増加し、ジャムなどの不具合が生じにくい。従って、本発明の画像形成装置によれば、排出面を回動させるための空間を本体内に設けていないので、本体と作動体との間に形成される排出面上の空間を小さくして装置サイズの小型化を図ることができ、また、ジャムなどの不具合を未然に防止して、良好なスタック性を維持することができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、画像読取部により読み取った画像を記録媒体に形成するコピーモードをコピーモード選択手段で選択してコピーを行っている間に、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超えたときには、駆動中止手段が駆動手段の駆動を中止して、作動体を第1の位置から第2の位置へ向かって変位させないので、例えば、画像読取部で画像を読み取っている最中に作動体が第1の位置から第2の位置へ向かって突然変位し、原稿の読み取り作業がやりにくくなるような不具合を未然に回避でき、コピーの作業性を向上させることができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、作動体位置検出手段により作動体の位置を検出しており、積載量検出手段が検出した記録媒体の積載量が所定値を超え、且つ、作動位置検出手段が、作動体が第2の位置にないことを検出したときに、画像形成中止手段により画像形成部が記録媒体に画像を形成することを中止するので、排出面に記録媒体がいっぱいになった後に、無理に記録媒体を排出面に排出することを防止し、良好な画像形成性能を得ることができる。
また、本発明の画像形成装置によれば、記録媒体を排出面に排出する本体2の排出口側に連結手段を配設し、連結手段を介して作動体を本体に対して回動可能に連結するので、排出口側と反対側を広く開放するように作動体を変位させ、排出面から記録媒体を取り出しやすくすることができる。
本発明の画像形成装置に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に適用された複合機1の斜視図である。
本実施形態では、画像形成装置として複合機1を適用する。複合機1は本体ケーシング3を有する画像形成ユニット(本体)2の上部側に画像読取ユニット(作動体)100を配してなり、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を有する。また、詳細には後述するが、この複合機1は胴内排紙型とされ、両ユニット2、100間に排紙トレイ(排出面)46が設けられている。複合機1は、画像形成ユニット2と画像読取ユニット100が後述する許容機構(許容手段)70により排紙トレイ46を塞ぐように連結されているが、排紙トレイ46に排出された用紙の積載量が所定値以上になったときに、許容機構70を自動解除して画像読取ユニット100を開方向(図中+Z方向)へ向かって回動することを許容するように構成されている。
ここで、「用紙の積載量」とは、画像形成されて排紙トレイ46に排紙された用紙のカウント枚数、排紙トレイ46に排紙され積載された用紙の量、排紙トレイ46に排紙された用紙の積載位置から推定される用紙の枚数、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置を含む包括的概念をいうが、本実施形態では、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置を「用紙の積載量」とする。
また、「所定値」とは、排紙トレイ46に排紙された用紙が用紙を排紙トレイ46に排出する用紙排出口24を塞ぐことがないと仮定して予め設定した用紙のカウント枚数、用紙の量、用紙の枚数、用紙の最上面位置を含む包括的概念をいうが、本実施形態では、排紙トレイ46に排紙された用紙が用紙を排紙トレイ46に排出する用紙排出口24を塞ぐことがないと仮定して予め設定した用紙の最上面位置に相当する基準設定位置を「所定値」とする。
尚、以下の説明において、複合機1の奥行き方向をX方向(正面側を+Xとする)、幅方向(図1における左手前側を+Yとする)をY方向とし、高さ方向をZ方向(図1における上側を+Zとする)として説明する。
<画像形成ユニット>
図2は複合機1の垂直断面図である。
画像形成ユニット2は本体ケーシング3の底側に配置される用紙供給用のフィーダ部4と、その上方に配置される画像形成用の画像形成部5とを有している。
フィーダ部4は、用紙を所定枚数(本実施形態では250枚)収容可能な薄いトレイ状をなす給紙カセット6の正面側に送出ローラ11、給紙ローラ8、ピンチローラ10、レジストローラ12を備え、給紙カセット6から用紙を一枚ずつ正面側に引きだした後、本体ケーシング3の背面側に方向転換させて搬送経路(図2の2点鎖線にて表示)に送り出すようになっている。尚、搬送経路は、給紙ローラ8の上端から画像形成位置P1までの大部分は、複合機1の本体側に形成された用紙ガイド部材51と、プロセスユニット17の底面部とにより形成されている。
給紙ローラ8は感光体ドラム27や、定着ローラ41等のローラと比べて、直径が大きく設定されている(例えば、感光体ドラム27の直径24mm、定着ローラ41の直径25mmに対して、給紙ローラ8の直径は33mm)。このように給紙ローラ8の直径を比較的大きく設定し、用紙が湾曲させられる曲率を小さくすれば、例えば、用紙に厚み(はがき等)がある場合であっても給紙ローラ8により用紙を折り曲げることなく良好に搬送することができる。
給紙カセット6は用紙押圧板7を備えている。用紙押圧板7は、給紙カセット6に対して片持ち支持されており、給紙ローラ8に対して近い方の端部が上下方向に揺動可能とされている。この用紙押圧板7は図示しないバネが付設されており、給紙カセット6上に載置された用紙前端の上面が送出ローラ11に常に接触した状態となるように上向きに付勢されている。
分離パッド9は給紙ローラ8の下部において、バネ13によって給紙ローラ8に向かって押圧された状態で取り付けられており、複数の用紙が重なった状態で搬送経路内に供給されることを防止するよう機能する。即ち、送出ローラ11により送られてきた用紙は、給紙ローラ8と分離パッド9とに接触するが、このとき、分離パッド9と用紙との間には、適度な摩擦力が加えられるので、送出ローラ11により複数の用紙が分離パッドまで送られてきたとしても、最上位に位置する用紙以外の用紙は分離パッド9により係止される。このため、給紙ローラ8からは1枚毎に用紙が供給される。また、符号50は紙粉取りローラであって、給紙された用紙の紙粉を取り除くためのものである。
レジストローラ12は1対のローラから構成されており、給紙ローラ8の近傍に配置された位置センサ64による検知タイミングに基づいて、駆動および停止の動作が図示しない基板内に配置された後述の制御装置(変位禁止手段)200により制御される。そして、この制御により用紙の斜行が修正される。即ち、後述する制御装置200は給紙ローラ8による用紙の搬送時において、レジストローラ12は駆動している状態とし、位置センサ64が用紙の先端を検知すると、レジストローラ12を停止させる。そして、用紙がレジストローラ12に接触し弛んだ状態になった頃に、制御装置200は再びレジストローラ12を駆動し、用紙を画像形成部5に送るようにしている。
なお、位置センサ64は機械式のものであり、用紙と接触して押されると用紙が接触する前の所定の位置から変位するよう構成されている。また、給紙ローラ8のやや上方には、複合機1の手前側からレジストローラ12の位置に直接用紙を給紙するための手差給紙口14が形成されており、給紙カセット6に用紙を収納することなく搬送経路に用紙を供給することができる。
画像形成部5はスキャナ部16、プロセスユニット17、定着器18とを有している。
スキャナ部16は、本体ケーシング3内において後述するプロセスユニット17の上部に設けられ、レーザ発光部(図示省略)、ポリゴンモータ25により回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22および23などを備えており、レーザ発光部から発光されるレーザビームをポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21、反射鏡23の順に通過あるいは反射させて、図2における一点鎖線で示す経路を経てプロセスユニット17における感光体ドラム27の表面上に高速走査にて照射させている。
プロセスユニット17はドラムカートリッジ26と現像カートリッジ28とを有しており、本体ケーシング3に対して複合機1の正面側(+X側)からの操作により脱着可能に装着されている。以下、より具体的に説明する。
図3はプロセスユニット17を取り外した状態を表す複合機1の断面図である。
本体ケーシング3には、スキャナ部16と給紙カセット6との間に位置してプロセスユニット17を収容する収容部84が形成されている。そして、本体ケーシング3における正面側(+X側)には収容部84と連通する開口部84aが形成されるとともに、その開口縁の下部にはヒンジ(図示せず)を介して前面カバー49が取り付けられている。この前面カバー49は前記ヒンジを中心として開口部84aを開放する姿勢(図3に示す姿勢)と、開口部84aを閉じる姿勢(図2に示す姿勢)との間で回動可能とされている。そのため、前面カバー49を水平姿勢にセットしておけば、その状態から開口部84aを通じてプロセスユニット17を収容部84内に出入りさせることが出来るようになっている。
図2に示すように、プロセスユニット17のうち、ドラムカートリッジ26は感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30を備えている。一方、現像カートリッジ28は現像ローラ31およびトナーボックス34などを備えてなるとともに、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に装着されている。
トナーボックス34内には、トナー(現像剤)が充填されている。そして、トナーボックス34内のトナーは、トナーボックス34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36の矢印方向(時計方向)への回転により、攪拌されて、トナーボックス34に設けられたトナー供給口37から放出される。
トナー供給口37の側方位置(背面側の位置)には、トナー供給ローラ33が反時計方向に回転可能に配設されており、また、このトナー供給ローラ33に対向して現像ローラ31が反時計方向に回転可能に配設されている。そして、これらトナー供給ローラ33と現像ローラ31とはそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が配設されている。この層厚規制ブレード32は、金属の板バネ材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えており、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、トナー供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、トナー供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
感光体ドラム27は、現像ローラ31の側方位置において、その現像ローラ31と対向するような状態で時計方向に回転可能に配設されている。この感光体ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。なお、この感光体ドラム27は、図示しないメインモータからの動力によって回転駆動されるように構成されている。
スコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器29は、感光体ドラム27の半径方向において、水平方向から約30度上方に配置されている。また、このスコロトロン型帯電器29は、このタングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光体ドラム27の表面は、その感光体ドラム27の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム27に対向して接触する時に、感光体ドラム27の表面上に形成される静電潜像、即ち、一様に正帯電されている感光体ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ30は、感光体ドラム27の下方において、この感光体ドラム27に対向するように配置され、ドラムカートリッジ26に反時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム27の表面上に担持された可視像は、用紙が感光体ドラム27と転写ローラ30との間(画像形成位置P1)を通る間に用紙に転写される。
そして、プロセスユニット17よりも用紙搬送方向下流側(奥側)には、定着ローラ41および押圧ローラ42とを備えた定着器18が設けられている。定着ローラ41は表面がフッ素樹脂によってコーティングされた金属管と、その金属管内に加熱のためのハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
押圧ローラ42は、定着ローラ41の下方において、定着ローラ41を押圧するように対向配置されている。この押圧ローラ42は金属製のローラ軸を、ゴム材料からなるローラで被覆することにより構成されており、定着ローラ41の回転駆動に従って従動される。
定着器18では、転写位置において用紙上に転写されたトナーを、用紙が定着ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙は、本体ケーシング3の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス(用紙ガイド部材52、53により形成される)に搬送される。排紙パスに搬送された用紙は、その上側に設けられる排紙ローラ45によって、再び方向転換されて用紙排出口(排出口)24より、本体ケーシング3の上面壁43の中央部分に凹設された排紙トレイ46上に排紙される(図2参照)。
この排紙トレイ46は背面側から正面側に(−X側から+X側に)むかってなだらかに湾曲しつつトレイの前端部分がやや下降する形状をなし、次に述べる画像読取ユニット100の下面壁105との間に用紙取り出し口82を形成している。これにより、例えば、A4サイズの用紙に画像を形成したときには、画像形成後の用紙は排紙トレイ46上に用紙取り出し口82からその先端部分を突出させた態様で排紙される。これによりオペレータは、画像読取ユニット100を開方向へ回動させずに、用紙取り出し口82より、画像形成後の用紙を容易に取り出すことが出来る。
ここで、用紙は、定着器18内を搬送される際に熱を加えられて定着ローラ41の外形に合わせて巻癖をつけられ、排紙トレイ46に排紙されたときにカールされた状態になっている。排紙トレイ46は、湾曲し、用紙排出口24から排出された用紙との間に隙間ができにくくされており、より多くの用紙を排紙トレイ46上に積層できるように工夫されている。また、排紙トレイ46の図中背面側(用紙排出口24側)の上部空間は、中央部分(ポリゴンモータ25上方部分)の上部空間より高さ方向(図中Z軸方向)に広くされ、排紙トレイ46に排出された用紙の端部が用紙排出口24を塞ぎにくくしている。
また、排紙トレイ46に排出された用紙は、後で説明する画像読取ユニット100に揺動自在に保持される押圧レバー136によって下向き(図中−Z方向)に押し付けられ、用紙端部が浮き上がって用紙排紙口24を塞がないようにしている。また、押圧レバー136の揺動位置を検出して排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置を検出する揺動位置検出センサ(積載量検出手段)137が設けられている。
<画像読取ユニット>
画像読取ユニット100はフラットベット式であって、前記排紙トレイ46の上面を被覆可能な上部ケーシング101を備えてなる。この上部ケーシング101は上方に開放する箱型をなすとともに、内部にイメージセンサ(画像読取部)115を収容させた状態で上面が原稿を載置するためのプラテンガラス107によって塞がれている。イメージセンサ115は図2におけるX軸方向に延設されたライン型のセンサであって、ガイド軸117に支持され、同ガイド軸117に沿って紙面と直交する方向(Y軸方向に)に進退可能とされている。
このイメージセンサ115には延設方向に複数のフォトダイオード(図示略)が列設されており、図示しない光源より原稿に強い光を当てたときの反射光を個々のフォトダイオードで受光して、各画素毎に反射光の光強度(明度)を電気信号に変換するように構成されている。画像読取ユニット100では、これを図示しないA/D変換器にてデジタルデータ化することで、原稿上に形成された画像を画像データとして読み取ることができる。また、上部ケーシング101の下面壁105の後端(背面側の端)寄りの位置には除電ブラシ135が設けられている。徐電ブラシ135はホルダ部135bと、このホルダ部135bに保持されるブラシ部135aによって構成されており、用紙の排出時にブラシ部135aが用紙の全幅に亘って近接又は当接するように構成されている。除電ブラシ135の正面側には、押圧レバー136が配設されている。押圧レバー136は、図示しないバネにより図中反時計方向へ付勢され、用紙を図中下方向(図中−Z方向)へ押圧するものであり、用紙全幅方向に所定間隔を空けて複数箇所に設けられている。
一方、図1に示すように画像読取ユニット100の上面には、正面側(+X側)に操作用のタッチパネル(コピーモード選択手段)125、排紙トレイ46から用紙を取り出す必要性を警告する警告灯126などを備えた操作パネル121が配されるとともに、これと並んでADF機構145を備えた原稿カバー140が配置されている。
図4は原稿カバー140が開いた状態の複合機1を示す斜視図である。
原稿カバー140はプラテンガラス107の上面を被覆可能な大きさに形成されるとともに、上部ケーシング101における上面の背面寄りの位置に設けられる第二のヒンジ軸J2を介して同上部ケーシング101に回動可能に連結されている。
これにより、原稿カバー140は常にはプラテンガラス107の上方を覆った姿勢にあるが、原稿をセットする際には、正面側(+X側)からの操作により原稿カバー140を第二のヒンジ軸J2を中心に回動させることでプラテンガラス107を露出させることが出来るようになっている。尚、ADF機構145について詳細な説明は割愛するが、上述のイメージセンサ115を移動させずに、原稿供給トレイ147から1枚づつ原稿を取り込んでイメージセンサ115の上方を通過させ、そこで原稿から画像を読み取るものである。
<両ユニットの連結構造>
図5は画像読取ユニット100が開位置にある状態の複合機1を示す斜視図であり、図6は複合機1を背面側から見た斜視図である。
上述した画像読取ユニット100は図6に示すように複合機1の背面壁1aにおける左右両端部に設けられるヒンジ軸(以下、第一のヒンジ軸J1とする)(連結手段)J1によって、前記画像形成ユニット2に対し連結されている。
図5に示すように、画像形成ユニット2と画像読取ユニット100との間には、一対のガイド部材141,141が設けられ、画像読取ユニット100が閉位置(第1の位置)と開位置(第2の位置)との間で安定して回動できるようにしている。ガイド部材141は、棒状をなし、上端部が画像読取ユニット100の下面に揺動可能に軸支され、下端部にガイドピン142が画像読取ユニット100の中央に向かって突設されている。本体ケーシング3の凸縁部43Aには、レール部材143が固定され、ガイドピン142を摺動可能に嵌め合わされるレール溝144が、レール部材143に形成されている。レール溝144は、複合機1の奥行き方向(図1のX軸方向)に長く形成され、さらに、画像読取ユニット100と画像形成ユニット2との間でガイド部材141を円滑に揺動させるために、高さ方向に蛇行している。そのため、画像読取ユニット100を閉位置に移動させたときには、ガイド部材141のガイドピン142がレール溝144内を正面方向(図1の+X方向)に移動してガイド部材141を横向きの姿勢とし、排紙トレイ46を覆うように画像読取ユニット100を画像形成ユニット2を当接させる一方、画像読取ユニット100を開位置に移動させたときには、ガイド部材141のガイドピン142がレール溝144内を背面方向(図1の−X軸方向)に移動してガイド部材141を起立した姿勢とし、画像読取ユニット100がガイド部材141により開位置で支えられる。
<許容機構>
図7は、画像読取ユニット100が開位置にある複合機1の側面図である。
許容機構(許容手段)70は、排紙トレイ46の用紙取り出し口82近傍に設けられ、画像読取ユニット100が閉位置から開位置へ変位することを許容するものである。許容機構70は、通常時には、印刷動作時の振動で画像読取ユニット100が画像形成ユニット2に対して位置ずれし、第一のヒンジ軸J1に負荷がかからないように、画像読取ユニット100を画像形成ユニット2に係合させて回動を制限している。
図8は、許容機構70の概略図である。図9は、図8の左側から見た許容機構70の概略図である。
許容機構70は、係合部材71にフック73を係合又は解除するよう構成されている。係合部材71は、剛性を確保するために金属をコの字状に成形したものである。係合部材71は、係止ピン71aを画像読取ユニット100の幅方向(図1のY軸方向)に架設するように、開口部を画像読取ユニット100側に向けた状態で上部ケーシング101に固定されている。
画像形成ユニット2の本体ケーシング3の凸縁部43Aには、画像読取ユニット100を図8及び図9に示すように閉位置に移動させたときに、係合部材71が挿入される凹部72が、形成されている。凹部72には、揺動ピン74が水平に架け渡され、フック73が揺動ピン74に揺動自在に保持されている。フック73は、剛性を確保するために、金属板をプレスなどで打ち抜いて形成したものであり、図8に示すように先端部73aが側方に突き出して、係合部材71の係止ピン71aに引っ掛けられるようにされている。フック73の上端部73bには、Rが設けられ、上端部73bに図中下向きの力が作用したときに、フック73が図中反時計方向へ回転するようになっている。
フック73の後端部には、ソレノイド75の駆動軸76が連結されている。ソレノイド75は、往復直線運動可能に駆動軸76を保持し、その駆動軸76をフック73に対して直交させるように本体ケーシング3内に配置される。フック73とソレノイド75との間には、圧縮バネ77が縮設され、圧縮バネ77の弾圧力をフック73の下端部に常時作用させ、フック73に図中時計回りの回転力を付与している。
そのため、許容機構70は、ソレノイド75に非通電のときには、圧縮バネ77が拡張してフック73に図中時計回りを力を付与し、図8の実線に示すように、フック73の先端部73aが係合部材71の係止ピン71aに引っ掛けられて、画像読取ユニット100を閉位置で保持する。これに対して、許容機構70は、ソレノイド75に通電すると、駆動軸76が圧縮バネ77に抗して図中右方向へ移動し、図8の点線に示すように、フック73が図中反時計方向へ回転し、先端部73aが係合部材71の係止ピン71aから外れ、画像読取ユニット100が図2に示す閉位置から図7に示すように排紙トレイ46を開放する位置へ回動することを許容する。
<リミットスイッチ>
ところで、図7に示すように、画像形成ユニット2の凸縁部43Aには、リミットスイッチ(作動体位置検出手段)212が固定されている。リミットスイッチ212は、画像読取ユニット100の確実な閉位置を検出するため、本体ケーシング3の第一のヒンジ軸J1と反対側(図中+X側)に固定されている。リミットスイッチ212は、画像読取ユニット100が、画像形成ユニット2の上面に下面を当接させる閉位置にあるときに、オン状態にされ、画像形成ユニット2の上面から下面を離間させた開位置にあるときに、オフ状態にされる。
<複合機の制御構成>
図10は、図1に示す複合機1の制御ブロック図である。
制御装置200は、複合機1に内蔵され、用紙をフィーダ部4から画像形成部5へ給紙する給紙タイミング、画像形成部5で画像を形成する画像形成タイミング、画像読取ユニット100の開動作を許容するタイミングなど複合機1の動作を制御する。制御装置200には、接続ケーブルLANを介して複数のパーソナルコンピュータ(以下「PC」と略記する。)160A,160B,160C…が接続され、複合機1をプリンタとして共用できるようにしている。なお、本実施形態では、複数のPC160A,160B,160C…を接続ケーブルLANを介して複合機1に接続したが、1台のPCを専用ケーブルで複合機1に接続してもよいし、場合によっては、PCを複合機1に接続しなくてもよい。また、複合機1には、公衆電話回線網が接続し、ファクシミリデータを送受信できるようになっている。
制御装置200は、中央処理装置(以下「CPU」と略記する。)201を中心に構成されている。CPU201には、入出力インターフェース202、ROM203、RAM204、ハードディスクドライブ(以下「HDD」と略記する。)205などが接続している。
CPU201は、データの処理又は演算を行い、複合機1の動作を司るものである。CPU201は、例えば、入出力インターフェース202から入力したデータをHDD205に書込み、ROM203やHDD205に格納されているプログラムをRAM204にコピーして実行することによりHDD205に書き込んだデータを処理又は演算し、複合機1を構成する機器を制御するための命令を作成して出力する。
入出力インターフェース202は、制御装置200の外部に設けられた機器とデータをやり取りするものである。本実施形態では、入出力インターフェース202にフィーダ部4、画像形成部5、イメージセンサ115、タッチパネル125、警告灯126などが接続して信号を入出力する。また、入出力インターフェース202には、揺動位置検出センサ137が接続し、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置に係る検出結果を入力している。また、入出力インターフェース202には、ソレノイド75が接続し、ソレノイド75への通電/非通電を制御している。さらに、入出力インターフェース202には、リミットスイッチ212が接続し、リミットスイッチ212のオン/オフ状態を入力している。
ROM203は、各種プログラムやデータを記憶する不揮発性メモリである。
RAM204は、各種プログラムやデータを記憶する揮発性メモリである。
HDD205は、各種プログラムやデータを記憶して読み書きできる不揮発性メモリである。HDD205には、例えば、印刷処理プログラム206と基準設定位置メモリ207が記憶されている。
印刷処理プログラム206は、揺動位置検出センサ137の検出結果に基づいて画像読取ユニット100が閉位置から開位置に向かって移動することを許容しながら印刷を行うものである。
基準設定位置メモリ207は、排紙トレイ46に排紙した用紙が用紙排出口24を塞がないように排紙トレイ46に積層可能な用紙の積載量(所定値)として設定される基準設定位置を記憶するものである。基準設定位置は、複合機1に初期設定されているが、ユーザがタッチパネル125などにより適宜変更することも可能である。本実施形態では、カールされていない用紙を排紙トレイ46に50枚積層した場合の用紙の最上面位置を基準設定位置(所定値)として基準設定位置メモリ207に記憶させている。なお、用紙の厚さやコシなどによって積層可能な枚数が異なるため、用紙の種別と基準設定位置との関係をテーブルとして基準設定位置メモリ207に記憶させてもよい。
<画像読取ユニットの印刷処理>
図11は、図1に示す複合機1による印刷処理を示すフロー図である。
複合機1は、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能を有するが、ここでは、PC160Aから印刷データを受信して印刷するプリンタ機能を例に挙げて説明する。
複合機1は、PC160Aから印刷指令を受信したときをトリガとして、HDD205から印刷処理プログラム206を読み出して実行し、下記の処理を行う。
先ず、ステップ1(以下「S1」と略記する。)において、揺動位置検出センサ137がフルか否かを判断する。即ち、揺動位置検出センサ137は、押圧レバー136の揺動位置に基づいて排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置を常時検出している。CPU201は、揺動位置検出センサ137から最上面位置を入力し、入力した最上面位置を、HDD205の基準設定位置メモリ207に記憶されている基準設定位置と比較し、用紙の最上面位置が基準設定位置を超えているか否かを判断する。
例えば、印刷開始時点で排紙トレイ46に用紙がなければ、排紙トレイ46に用紙を排紙しても、その用紙は基準設定位置より低い位置に積載される。この場合、揺動位置検出センサ137が検出する用紙の最上面位置が基準設定位置を超えないため、揺動位置検出センサ137がフルでないと判断し(S1:NO)、S2へ進む。そして、S2において、印刷が終了したか否かを判断する。印刷が終了しない場合には(S2:NO)、S3において、印刷を継続し、S1へ戻る。排紙トレイ46に排出された用紙の最上面位置が基準設定位置より低く、そのまま印刷を継続しても、ジャムなどの不具合を生じないためである。一方、印刷が終了した場合には(S2:YES)、そのまま印刷を終了する。
その後印刷を続けると、例えば、排紙トレイ46に用紙を50枚以上排紙して用紙が基準設定位置を超えたり、排紙トレイ46に用紙を50枚排出していなくても、用紙がカールされた状態で排紙トレイ46に排紙され基準設定位置を超えて浮き上がることがある。このような場合に、排紙トレイ46上の排出空間を広げずに、また、用紙を排紙トレイ46から取り除かずに印刷を継続すると、排紙トレイ46に排出された用紙の最上面位置と、画像読取ユニット100の上部ケーシング101の下面壁105との間の空間がなくなり、後に用紙排出口24から排紙トレイ46に排出される用紙の先端が先に排紙トレイ46に排出された用紙の後端に突き当たって、先に排紙された用紙を用紙取り出し口82から装置外部に落としたり、後に印刷される用紙が用紙排出口24から排紙トレイ46に排紙されずにジャムを生じる恐れがある。
そのため、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超え、揺動位置検出センサ137がフルであると判断したときには(S1:YES)、S4に進み、画像読取ユニット100が開位置にあるか否かを判断する。尚このとき、警告灯126が点灯され、用紙が排紙トレイ46にいっぱいになったことをユーザに警告し、排紙トレイ46から用紙を取り出すことをユーザに促す。
リミットスイッチ212がオン状態である場合には、画像読取ユニット100が開位置にないと判断し(S4:NO)、S7において、画像形成部5の動作を中止して印刷を停止する。排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置が基準設定位置を超え、用紙排出口24が排紙トレイ46の用紙で塞がれている可能性があるにもかかわらず印刷を続けると、ジャム等の不具合を生じる可能性が高くなるからである。このとき、許容機構70は、ソレノイド75に電流を供給されて圧縮バネ77に抗してフック73を回動させ、第1のヒンジ軸J1を基点にして画像読取ユニット102の上部ケーシング101を画像形成ユニット2の本体ケーシング2に対して回動させることを許容する。
その後、S1に戻り、揺動位置検出センサ137がフルか否かを判断する。排紙トレイ46から用紙を取り除くまでは、揺動位置検出センサ137が検出する用紙の最上面位置が基準設定位置を超えるので、揺動位置検出センサ137がフルであると判断し(S1YES)、S4において、画像読取ユニット100が開位置にあるか否かを判断する。この時点でも、画像読取ユニット100が開位置になければ(S4:NO)、上述したようにS7の処理を行い、S1に戻る。つまり、ユーザが画像読取ユニット100を開くか、或いは、排紙トレイ46の用紙を取り除くまで、印刷中止状態で待機する。
一方、揺動位置検出センサ137がフルの状態で(S1:YES)、ユーザが画像読取ユニット100を手動で開方向へ回動させると、リミットスイッチ212がオン状態からオフ状態に切り替えられるため、画像読取ユニット100が開位置であると判断し(S4:YES)、S5に進む。そして、S5において、印刷が終了したか否かを判断する。印刷が終了したのであれば(S5:YES)、印刷処理を終了する。
一方、印刷が終了していないのであれば(S5:NO)、S6において、引き続き印刷を継続してS4に戻る。画像読取ユニット100が開位置に向かって回動したことにより、排紙トレイ46上の排出空間が広くなり、印刷を継続して用紙排紙口24から用紙を排紙しても、その用紙が上部ケーシング101の下面壁105にぶつかってジャム等を生じる恐れがないからである。
なお、画像読取ユニット100が開位置で、排紙トレイ46から用紙を取り除くことなく印字を継続していると、再び用紙排出口24や排紙トレイ46が用紙により塞がれる恐れがあるが、この場合、画像読取ユニット100が開位置での印字枚数をカウントし、所定枚数印字したら印字を中断するように構成すれば、ジャム等の不具合を回避できる。
また、別の方法として、画像読取ユニット100を開位置にした後にも押圧レバー136を用いて排紙トレイ46上に排紙された用紙の最上面位置を検出するように構成しても差し支えない。この場合における最上面位置は、画像読取ユニット100が開位置の場合の最上面位置となる。即ち、画像読取ユニット100を開位置に向かって回動させると、押圧レバー136が上部ケーシング101と一緒に上方へ移動し、排紙トレイ46上の用紙と接触しなくなって原位置に復帰する。つまり、揺動位置検出センサ137は、フルでないと判断するようになる。その後、画像読取ユニット100が開位置で、排紙トレイ46から用紙を取り除くことなく印字を継続していると、再び排紙トレイ46に排出された用紙の最上面が最上面位置に達するが、この場合には、押圧レバー136が用紙によって揺動して揺動位置検出センサ137がフルを検出するように構成すればよい。そして、揺動位置検出センサ137がフルを検出した場合には、印字を中断し、また、用紙が取り除かれて揺動位置検出センサ137がフルを検出しなくなった場合には、印字を再開するように構成するればよい。
ユーザが画像読取ユニット100を開位置から閉位置に回動させ、係合部材71の係止ピン71aをフック73の上端部73bに突き当ててフック73に下方への力を加えると、フック73が図12の図中反時計回りに回転し、係合ピン71aの軌道上から先端部73aを退避させる。係合部材71の係合ピン71aが、フック73の上端部73bに当接しなくなると、フック73は、下向きの力を解除され、圧縮バネ77の弾圧力で図12の図中時計回りに回転し、先端部73aを係合ピン71aに引っ掛ける。これにより、画像読取ユニット100が、画像形成ユニット2から分離して回動できなくなり、閉位置で保持される。このとき、リミットスイッチ212がオフ状態からオン状態に切り替えられる。この時点で、画像読取ユニット100が開位置でないと判断し(S4:NO)、S7において、印刷を停止して、S1に戻る。
このとき、ユーザが排紙トレイ46の用紙を取り除かずに画像読取ユニット100を閉位置に保持させた場合には、押圧レバー136が排紙トレイ46の用紙を下方に押し付けるために揺動する。この場合、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置が基準設定位置を超えるので、積層位置検出センサ137がフルであると判断し(S1:YES)、上述したS4以降の処理を繰り返す。これにより、排紙トレイ46が用紙でいっぱいのままで用紙に印刷するのを防止できる。
これに対して、ユーザが排紙トレイ46の用紙を取り除いて画像読取ユニット100を閉位置に保持させた場合には、排紙トレイ46に用紙が残っておらず、押圧レバー136が用紙を押し付けない状態の原位置にあるため、積層位置検出センサ137がフルでないと判断し(S1:NO)、S2において、印刷が終了したか否かを判断する。印刷が終了していれば(S2:YES)、そのまま印刷処理を終了する。
一方、印刷が終了していなければ(S2:NO)、ユーザによって排紙トレイ46の用紙が取り除かれ、ジャムなどの発生を阻止しうる程度の十分な空間が排紙トレイ46上に確保されているので、S3において、画像形成部5による印刷を再開し、印刷を継続する。これにより、印刷データが、ダブりや漏れなく用紙に印刷される。
なお、警告灯126は、揺動位置検出センサ137が検出する用紙の最上面位置が基準設定位置を超えなくなった時点で消灯され、複合機1が印刷可能状態になったことをユーザに知らせる。
ここで、本実施形態の複合機1は、複数のPC160A,160B,160C…に共有されるため、例えば、PC160A,160B,160Cの順に用紙30枚分の印字データをそれぞれ複合機1に送信した場合、各PC160A,160B,160Cのユーザが複合機1に印刷済みの用紙を取りに来る前に、排紙トレイ46に排紙した用紙の最上面位置が基準設定位置を超える。この場合、複合機1は、PC160A,160B,160Cから受信した全ての印刷データを印刷していないが、制御装置200に残っている印刷データの有無により印刷が終了したか否かを判断することにより、ユーザが印刷データを入力し直さなくても、図11のS7において印刷停止した直後の印刷データから印刷を継続することができる。
また、上記説明では、印刷データを印刷する場合を例に挙げて説明したが、ファクシミリデータやコピー用画像データを印刷する場合でも、同様である。
<複合機の作用効果>
従って、本実施形態の複合機1によれば、揺動位置検出センサ137が検出する用紙の最上面位置が基準設定位置を超えるまでは、許容機構70のフック73が係合部材71に係合して、画像読取ユニット100が閉位置から開位置へ回動することを制限した状態で印刷を行うが(図11のS1:NO、S2、S3参照)、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超えると、許容機構70のソレノイド75に通電してフック73を係合部材71から外し、画像読取ユニット100が閉位置から開位置に向かって回動することを許容する。そのため、印刷の途中でも、ユーザが画像読取ユニット100を開方向へ向かって持ち上げて回動させ、排紙トレイ46を開放して排出空間を広げれば(図11のS1:YES、S4:YES参照)、それにより積載容量を増すことができるので、ジャムなどの不具合が生じにくい。従って、本実施形態の複合機1によれば、排紙トレイ46を回動させるための空間を画像形成ユニット2内に設けていないので、画像形成ユニット2と画像読取ユニット100との間に形成される排紙トレイ46上の空間を小さくして装置サイズの小型化を図ることができ、また、ジャムなどの不具合を未然に防止して、良好なスタック性を維持することができる。
また、本実施形態の複合機1によれば、リミットスイッチ212により画像読取ユニット100の位置を検出しており、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超え、且つ、リミットスイッチ212が、オン状態にされ、画像読取ユニット100が開位置にあることを検出しないときに、画像形成部5を停止させて用紙に画像を形成することを中止するので(図11のS1:YES、S4:NO、S7参照)、排紙トレイ46に用紙がいっぱいになった後に、無理に用紙を用紙排出口24から排紙トレイ46に排紙することを防止し、良好な印字性能を得ることができる。即ち、同じ印字データをダブって印刷したり、用紙が詰まって印刷データの画像形成位置がずれるなどの不具合を生じない。
さらに、本実施形態の複合機1によれば、用紙を排紙トレイ46に排出する画像形成ユニット2の用紙排出口24側に第一のヒンジ軸J1を配設し、第一のヒンジ軸J1を介して画像読取ユニット100を画像形成ユニット2に対して回動可能に連結するので、用紙排出口24側と反対側を広く開放するように画像読取ユニット100を変位させ、排紙トレイ46に排出された用紙を取り出しやすい。
(第2実施形態)
続いて、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について図面を参照して説明する。
第2実施形態の画像形成装置も、第1実施形態と同様に複合機に適用される。第2実施形態の複合機1Aは、駆動モータ(駆動制御手段)211によって保持機構(駆動手段)150を作動させ、画像読取ユニット100を自動開閉しており、許容機構70を備えない点で、第1実施形態の複合機1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
図12は、第2実施形態に係る複合機1Aの側面図であり、画像読取ユニット100が開位置にある状態を示す。
本実施形態の複合機1Aは、画像読取ユニット100が画像形成ユニット2に第一のヒンジ軸(連結手段)J1を介して回動可能に連結されている。画像読取ユニット100は、保持機構150によって閉位置と開位置との間を移動可能に保持される。
保持機構150は、画像形成ユニット100の上面に固定された取付ブラケット155を備え、ヒンジピン157が取付ブラケット155に回転可能に保持されている。ヒンジピン157の取付ブラケット155から外部に突き出した部分には、連結リンク161の一端が固定され、連結リンク161がヒンジピン157と一体的に回動するようにされている。連結リンク161には、後述する突起部192が摺動可能に嵌め合わされる案内溝170が環状に形成されている。一方、画像読取ユニット100の下面には、受け部材191が下向きに突き出すように固定されている。受け部材191には、突起部192が画像読取ユニット100の中央に向かって突き出し、連結リンク161の案内溝170に嵌め合わされている。
このように、保持機構150は、連結リンク161が画像形成ユニット2と画像読取ユニット100との間に介在し、連結リンク161が横向きの姿勢から起立した姿勢に回転するときには、画像読取ユニット100が第1ヒンジ軸J1を基準にして閉位置から開位置に向かって回動し、連結リンク161が起立した姿勢から横向きの姿勢に回転するときには、画像読取ユニット100が第1ヒンジ軸J1を基準にして開位置から閉位置に向かって回動する。連結リンク161は、取付ブラケット155との間でコイルスプリング158を圧縮保持し、コイルスプリング158により起立する方向(図中+Z方向)へ常時付勢されている。
ところで、画像形成ユニット2の本体ケーシング3には駆動モータ211が内設されている。駆動モータ211は、取付ブラケット155に内設されてヒンジピン157に連結するギヤ列(図示せず)に接続し、図示しないギヤ列を介してヒンジピン157に回転力を付与している。そのため、駆動モータ211が正方向へ回転すると、連結リンク161が図中反時計回りに回転し、画像読取ユニット100を開動作させることができる。一方、駆動モータ211が逆方向へ回転すると、連結リンク161が図中時計回りに回転し、画像読取ユニット100を閉動作させることができる。なお、連結リンク161がコイルスプリング158により開方向(図中Z方向)へ常時付勢されているため、駆動モータ211の正転時における負荷を軽減でき、また、駆動モータ211を逆転させて画像読取ユニット100を閉動作させるときに、画像読取ユニット100の回転速度を遅くさせて画像形成ユニット2に衝突する衝撃荷重を緩和することができる。
図13は、図12に示す複合機1の制御ブロック図である。
複合機1Aの制御装置200A(画像形成中止手段)は、入出力インターフェース202に駆動モータ211が接続し、駆動ソレノイド211に供給する電流を制御している。
また、制御装置200Aは、HDD205に印刷処理プログラム206Aが記憶されている。印刷処理プログラム206Aは、揺動位置検出センサ137の検出結果に応じて画像読取ユニット100を自動的に閉位置から開位置へ向かって回動させつつ印刷を行うものである。
図14は、図12に示す複合機1Aによる印刷処理を示すフロー図である。
本実施形態においても、PC160Aから印刷指令を受けた場合を例に挙げて動作説明を行う。図14に示す印刷処理は、図11に示す印刷処理と同様にS1〜S7の処理を行い、さらに、S10,S11,S12の動作を行う。すなわち、揺動位置検出センサ137がフルであると判断し(S1:YES)、画像読取ユニット100が開状態であると判断する場合には(S4:YES)、排紙トレイ26上の排出空間が広げられ、印刷を継続してもジャム等を生じる可能性が低いため、S10において、印刷を継続する。そして、S5において、印刷が終了したか否かを判断し、印刷が終了していなければ(S5:NO)、S1に戻って印刷処理を続ける。これに対して、画像読取ユニット100が開状態でないと判断する場合には(S4:NO)、S7において、画像形成部5を停止させて印刷を停止した後、S11において、駆動モータ211を正方向へ回転させる。すると、駆動モータ211の駆動力が図示しないギヤ列を介して連結リンク161に伝達され、連結リンク161が図12の図中反時計回りに回転して画像読取ユニット100を閉位置から開位置へ向かって移動させる。このように、本実施形態では、第1実施形態と異なり、駆動モータ211を駆動して保持機構150により画像読取ユニット100を自動的に閉位置から開位置へ向かって移動させ、排紙トレイ46上の排出空間を広げる。これにより、用紙排出口24から排紙される用紙が上部ケーシング101の下面壁105にぶつかってジャム等を生じる可能性が低くなるので、S12において、印刷を再開する。即ち、駆動モータ211を逆回転させて連結リンク161を図12の図中時計回りに回転して画像読取ユニット100を開位置から閉位置へ向かって移動させる。
そして、S1に戻り、揺動位置検出センサ137がフルか否かを判断する。ユーザが用紙を排紙トレイ46から取り除いていれば、押圧レバー136が原位置に復帰し、揺動位置検出センサ137が検出する最上面位置が基準設定位置を超えなくなるので、揺動位置検出センサ137がフルでないと判断し(S1:NO)、印刷を継続し、残りの印刷データを印刷する(S2:NO、S3)。
これに対して、ユーザが用紙を排紙トレイ46から取り除く前に、駆動モータ211を逆回転させて画像読取ユニット100を閉位置に戻した場合には、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置が基準設定位置を超えたままなので、揺動位置検出センサ137がフルと判断し(S1:YES)、上記のようにS4以降の処理を繰り返す。
従って、本実施形態の複合機1Aによれば、画像読取ユニット100が保持機構150により閉位置から開位置に回動されるようになっており、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超えるまでは、駆動モータ211が回転せず、保持機構150の連結リンク161を横向きの姿勢にしたまま画像読取ユニット100を閉位置で保持するが(図14のS1:NO、S2:NO、S3参照)、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超えると、駆動モータ211が正方向に回転して保持機構150の連結リンク161を横向きの姿勢から起立した姿勢に変化させ、画像読取ユニット100を閉位置から開位置に向かって自動的に回動させる(図14のS1:YES、S4:NO、S7、S11参照)。そのため、印刷途中でも、自動で画像読取ユニット100を閉位置から開位置に回動させて排紙トレイ46を開放して排出空間を広がって積載容量が増加し、ジャムなどの不具合が生じにくい。従って、本実施形態の複合機1Aによれば、排紙トレイ46を回動させるための空間を画像形成ユニット2内に設けていないので、画像形成ユニット2と画像読取ユニット100との間に形成される排紙トレイ46上の空間を小さくして装置サイズの小型化を図ることができ、また、ジャムなどの不具合を未然に防止して、良好なスタック性を維持することができる。
また、本実施形態の複合機1Aは、リミットスイッチ212により画像読取ユニット100の位置を検出しており、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超え、且つ、リミットスイッチ212が、オン状態にされ、画像読取ユニット100が開位置にないことを検出したときに、画像形成部5が用紙に画像を形成することを中止するので(図14のS1:YES、S4:NO、S7参照)、排紙トレイ46に用紙がいっぱいになった後に、無理に用紙を排紙トレイ46に排出することを防止し、良好な印字性能を得ることができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明に係る画像形成装置の第3実施形態について図面を参照して説明する。
第3実施形態の画像形成装置も、第1実施形態と同様に複合機に適用される。第3実施形態の複合機は、コピーしている間は、用紙が排紙トレイ46にいっぱいになっても画像読取ユニット100の開動作を許容しない点で第1実施形態の複合機1と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
図15は、本発明の第3実施形態に係る複合機の制御ブロック図である。
第3実施形態の複合機1は、遮断回路301を備える。遮断回路301は、ソレノイド75に供給される電流を遮断するものである。
また、HDD205に記憶される印刷処理プログラム206Bは、画像読取ユニット100で読み取った画像を用紙にコピーするコピーモードをタッチパネル125により選択した場合に、許容機構70のソレノイド75に電流を供給しても、その電流を遮断回路301により遮断して画像読取ユニット100の開動作を禁止しつつ、印刷を行うものである。
図16は、本発明の第3実施形態に係る複合機による印刷処理を示すフロー図である。
例えば、ユーザが、タッチパネル125でコピーモードを選択し、原稿カバー140を開いて原稿をプラテンガラス107上に載置して原稿カバー140を閉じた後、操作パネル121のスタートスイッチを押下すると、複合機1は、印刷処理プログラム206Bを読み出して実行し、プラテンガラス107上の原稿をイメージセンサ107で読み取り、読み取った画像データを用紙に印刷する。
ユーザが印刷を続けていると、やがて用紙が排紙トレイ46にいっぱいになり、揺動位置検出センサ137がフルであると判断される(S1:YES)。この場合、S4において、画像読取ユニット100が開位置か否かを判断し、開位置でないと判断すれば(S4:NO)、S7において、ジャムなどの不具合を防止するために、印刷を停止する。そして、S21において、タッチパネル125によってコピーモードが選択されているか否かを判断する。
タッチパネル125によりコピーモードを選択されている場合には(S21:YES)、画像読取ユニット100の開動作を禁止する。S1において、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置が基準設定位置を超え、ジャムなどの不具合を生じる危険性が認識された場合、本来ならば、許容機構70のソレノイド75に電流を供給し、画像読取ユニット100の開動作を許容すべきである。しかし、コピーモードが選択されている場合には、画像読取ユニット100の開動作を許容すると、ユーザが原稿カバー140を開こうとしたところ、誤って画像読取ユニット100を開いてしまい、原稿を読み取りにくくさせたり、原稿カバー140を開閉する際に第一のヒンジ部J1に負荷がかかり、故障原因になる恐れがある。そのため、S22において、ソレノイド75へ供給する電流を遮断回路301により遮断し、ソレノイド75の駆動軸76が圧縮バネ77に抗して移動しフック73を回転させることを禁止する。このとき、警告灯126を点灯させれば、用紙が排紙トレイ46にいっぱいになったことをユーザに知らせ、コピー終了を促すことが可能である。
そして、S23において、コピーが終了したか否かを判断する。画像読取ユニット100が読み取った画像データを全て印刷した場合には、コピーが終了したと判断し(S23:YES)、S1に戻って処理を行う。一方、読み取った画像データが残っており、コピーが終了していない場合には(S23:NO)、S22以降の処理を繰り返す。
なお、S21において、タッチパネル125によりコピーモードを選択していない場合には(S21:NO)、ユーザが画像読取ユニット100を使用していないと考えられるので、そのままS1に戻る。
従って、本実施形態の複合機によれば、イメージセンサ115により読み取った画像を用紙に形成するコピーモードをタッチパネル125で選択してコピーを行っている間に、揺動位置検出センサ137が検出した用紙の最上面位置が基準設定位置を超えたときには、遮断回路301によりソレノイド75への通電を遮断し、画像読取ユニット100が閉位置から開位置に回動させないので、例えば、画像読取ユニット100の原稿カバー40を開くのを、誤って画像読取ユニット自体を閉位置から開位置に向かって回動させ、原稿の読み取り作業がやりにくくなるような不具合を未然に回避し、コピーの作業性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能などの多機能を有する複合機1を画像形成装置として使用したが、ファクシミリ機能のみを有するファクシミリ装置や、コピー機能のみを有するコピー装置を画像形成装置として使用してもよい。
(2)上記実施形態では、積載量検出手段として、用紙に直接接触するアクチュエータ型の揺動位置検出センサ137を使用した。これに対して、本体ケーシング3の押圧レバー136より用紙取り出し口82側の側面内壁に、用紙排出口24から用紙トレイ46に排出された用紙の積載量を検出する非接触の透過型の積載量検出センサを積載量検出手段として採用しても良い。すなわち、例えば、本体ケーシング3の側面内壁に投光部と受光部を排紙トレイ46を挟んで対向配置し、排紙トレイ46に排紙された用紙の最上面位置を検出するうにしてもよい。この場合、投光部と受光部は、排紙トレイ46上でカールする用紙でも確実に検知できるように取付位置を高さ方向(図中Z軸方向)に変えることが望ましい。上記実施形態では、用紙に直接接触するアクチュエータ型の揺動位置検出センサ137のみを採用するが、非接触の光透過型の積載量検出センサと揺動位置検出センサ137の両方を採用して検出精度を向上させてもよいし、非接触の光透過型の積載量検出センサのみを採用してもよい。
(3)上記実施形態では、画像読み取りユニット100が第一のヒンジ軸J1を介して画像形成ユニット2に回動可能に保持されているが、画像読取ユニット100を画像形成ユニット2に対して高さ方向(図1の図中Z軸方向)に平行移動可能に保持するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、プラテンガラス107にセットした原稿をイメージセンサ115で走査して画像を読み取るようにしたが、スキャナ機能を有するスキャナハンドルを上側ケーシング101に着脱可能に装着するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、リミットスイッチ212により画像読取ユニット100の位置検出を行ったが、圧電センサや近接センサなどの検出部材により画像読取ユニット100の位置検出を行うようにしてもよい。また、リミットスイッチ212を画像読取ユニット100側に設けてもよい。
(6)上記第1実施形態では、手動で画像読取ユニット100を開閉したが、例えば、図17に示す複合機のように、油圧アクチュエータ90を用いて画像読取ユニット100を自動的に開動作させるようにしてもよい。即ち、図17に示すように、油圧アクチュエータ90の本体部91下端を第1支持ピン92を介して本体ケーシング3に揺動可能に軸支する一方、本体部91に摺動自在に装填されるピストン93を上部ケーシング103の受け部材94に内向きに突設された第2支持ピン95に揺動自在に軸支するようにし、本体部91に充填された加圧用油の弾圧力をピストン93に図中上向きに作用させるようにしてもよい。この複合機は、排紙トレイ46の用紙が基準設定位置を超えるまでは、許容機構70のフック73が係合部材71に係合し、油圧アクチュエータ90の弾圧力に抗して画像読取ユニット100を閉位置で保持するが、排紙トレイ46の用紙が基準設定位置を超えて積載され、許容機構70のフック73が係合部材71から外れると、画像読取ユニット100が油圧アクチュエータ90の弾圧力で自動的に開動作する。そして、ユーザが排紙トレイ46から用紙を取り出した後、開位置にある画像読取ユニット100を下方へ押圧して画像形成ユニット2に当接させると、許容機構70の係合部材71がフック73に係合し、画像読取ユニット100が閉位置で保持される。なお、ここでは、油圧アクチュエータ90を用いたが圧縮コイルなどの付勢手段を用いてもよい。この場合、許容機構70のフック73の位置を検出する検出部材を凹部72内壁に設け、画像読取ユニット100の位置検出を行うようにしてもよい。
(7)上記第3実施形態では、許容機構70による画像読取ユニット100の開動作の許容を電気的に禁止したが、例えば、許容機構70と同様の構造を有する変位禁止手段を画像読取ユニット100と画像形成ユニット2との間に設け、機械的に画像読取ユニット100が閉位置から開位置に回動することを禁止するようにしてもよい。
(8)上記第3実施形態では、第1実施形態の複合機1がコピーモードを選択したときに、ソレノイド75への通電を禁止するように印刷処理プログラム206Bを設けた。これに対して、第2実施形態の複合機1Aがコピーモードを選択したときに、駆動ソレノイド211への通電を中止する印刷処理プログラムを設けてもよい。この場合、図14のS7とS11との間で図16のS21〜S23の処理を行うようにすればよい。画像読取ユニット100の開動作を中止する駆動中止手段としては、例えば、駆動モータ211への通電を遮断する遮断回路を制御装置に設けたり、駆動モータ211に連結するギヤ列の歯車を接離可能に設けるようにすればよい。この場合、例えば、ユーザが原稿カバー40を開閉して原稿の読み取り作業を行っている最中に、画像読取ユニット100が開位置に向かって突然回動し、原稿の読み取り作業がやりにくくなるような不具合を未然に回避して、コピーの作業性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る複合機の斜視図である。 複合機の垂直断面図である。 プロセスユニットを取り外した状態を表す複合機を表す断面図である。 原稿カバーが開いた状態の複合機を示す斜視図である。 画像読取ユニットが開位置にある状態の複合機を示す斜視図である。 複合機を背面側から見た斜視図である。 画像読取ユニットが開位置にある状態を示す側面図である。 許容機構の概略図である。 図8の左側から見た許容機構の概略図である。 図1に示す複合機の制御ブロック図である。 図1に示す複合機による印刷処理を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る複合機の側面図であり、画像読取ユニットが開位置にある状態を示す。 図12に示す複合機の制御ブロック図である。 図12に示す複合機による印刷処理を示すフロー図である。 本発明の第3実施形態に係る複合機の制御ブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る複合機による印刷処理を示すフロー図である。 本発明の複合機の変形例を示す図である。
符号の説明
1…複合機(画像形成装置)
2…画像形成ユニット(本体)
24…用紙排出口(排出口)
46…排紙トレイ(排出面)
70…許容機構(許容手段)
100…画像読取ユニット(作動体)
121…操作パネル(コピーモード選択手段)
137…揺動位置検出センサ(積載量検出手段)
311…遮断回路(変位禁止手段)
150…保持機構(駆動手段)
211…駆動モータ(駆動制御手段)
J1…第一のヒンジ軸(連結手段)

Claims (3)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成部を内蔵する本体の一面に、前記画像形成部で画像を形成された記録媒体が排出されて積層される排出面が設けられ、画像を読み取る画像読取部を備える作動体が、前記本体に対して、前記排出面を覆う第1の位置と前記排出面を開放する第2の位置との間で移動可能に保持される画像形成装置において、
    前記本体の背面側に設けられ、前記画像形成部で画像を形成された前記記録媒体を前記排出面に排出する排出口と、
    前記本体の前記排出口側に配設され、前記作動体を前記本体に対して回動可能に連結する連結手段と、
    前記排出面に排出された前記記録媒体の積載量を検出する積載量検出手段と、
    前記積載量検出手段が検出した前記記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、前記作動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向かって回動することを許容する許容手段と、
    前記画像形成部により読み取った画像を前記記録媒体に形成するコピーモードを選択するコピーモード選択手段と、
    前記積載量検出手段が検出した前記記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、前記コピーモード選択手段が前記コピーモードを選択している際には、前記作動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向かって回動することを禁止する変位禁止手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録媒体に画像を形成する画像形成部を内蔵する本体の一面に、前記画像形成部で画像を形成された記録媒体が排出されて積層される排出面が設けられ、画像を読み取る画像読取部を備える作動体が、前記本体に対して、前記排出面を覆う第1の位置と前記排出面を開放する第2の位置との間で移動可能に保持される画像形成装置において、
    前記本体の背面側に設けられ、前記画像形成部で画像を形成された前記記録媒体を前記排出面に排出する排出口と、
    前記本体の前記排出口側に配設され、前記作動体を前記本体に対して回動可能に連結する連結手段と、
    前記排出面に排出された前記記録媒体の積載量を検出する積載量検出手段と、
    前記作動体を前記第1の位置から前記第2の位置に回動させる駆動手段と、
    前記積載量検出手段が検出した前記記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、前記駆動手段により前記作動体を前記第1の位置から前記第2の位置に向かって回動させる駆動制御手段と、
    前記画像読取部により読み取った画像を前記記録媒体に形成するコピーモードを選択するコピーモード選択手段と、
    前記積載量検出手段が検出した前記記録媒体の積載量が所定値を超えたときに、前記コピーモード選択手段が前記コピーモードを選択している際には、前記駆動手段の駆動を中止する駆動中止手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する画像形成装置において、
    前記作動体の位置を検出する作動体位置検出手段と、
    前記積載量検出手段が検出した前記記録媒体の積載量が所定値を超え、且つ、前記作動体位置検出手段が前記作動体が前記第2の位置にないことを検出したときに、前記画像形成部による画像形成を中止する画像形成中止手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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