JP4620851B2 - Method for producing hemispherical silica fine particles and hemispherical silica fine particles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半球状シリカ微粒子の製造方法及び半球状シリカ微粒子に関する。
さらに詳しくは、本発明は、シリコンウェーハなどの半導体基板やメモリーハードディスク用基板などの鏡面研磨処理における研磨剤などとして好適な半球状シリカ微粒子を、ゾル−ゲル法により効率よく製造する方法、および上記用途に好適に用いられる半球状シリカ微粒子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータをはじめとするハイテク製品の進捗は目覚ましく、これに使用される半導体素子や各種装置、部品は年々高集積化、高速化、高容量化、小型化などの高機能化の一途をたどっている。
それに伴い、半導体素子の製造においても、サブミクロン、ハーフミクロンの超微細パターンの加工精度が要求されており、基板であるシリコンウェーハも、極めて高い平坦性、無傷性の表面を有するものが求められている。また、メモリーハードディスクにおいても、小型化、大容量化のために、表面の平坦性の高いものが求められている。
【0003】
このような表面をもつ材料は、鏡面研磨と呼ばれる微細な研磨によって得られるのが一般的である。例えば、半導体素子の製造において用いられるこのような鏡面をもつシリコンウェーハは、単結晶珪素棒を薄い円板状に切断した後、逐次、この薄い円板を鏡面状を呈するまで磨き上げていくことにより造られている。通常、この研磨には、上記切断直後の粗い表面に施されるラッピング工程と、これに続く精密研磨のためのポリシング工程が採用されている。そしてこのポリシング工程において、粗研磨と最終研磨が行われ、鏡面状を呈するシリコンウェーハが造られている。上記ラッピング工程には主としてアルミナ粉末等が使用されるが、上記粗研磨及び最終研磨には、一般に、主成分としてシリカ微粒子を水に分散させたスラリーが使用されている。
【0004】
一方、メモリーハードディスクの基板には、アルミニウムの表面に下地処理したものが使われ、Ni−Pを化学メッキで付着したものなどが一般的である。アルミニウム基板用の研磨剤には、主成分としてアルミナを水に分散させたスラリーが広く使用されている。また、最近では、小型化、大容量化に対応するためにガラス基板も普及しつつあり、ガラス基板用の研磨剤には酸化セリウム、酸化ジルコニウム、シリカなどを水に分散させたスラリーが使用される。このメモリーハードディスク基板に対しても、前記の半導体基板と同様に、高研磨速度と共に、高い平坦性および無傷性の表面を有するものが要求される。
【0005】
このような鏡面研磨処理において、研磨剤として用いられるシリカ微粒子は、各種の方法、例えば焼成シリカゲルを粉砕分級する方法、四塩化ケイ素を高温加水分解する方法、ゾル−ゲル法などにより得られるが、これらの方法の中で、焼成シリカゲルを粉砕分級する方法や四塩化ケイ素を高温加水分解する方法は、半導体に悪影響を及ぼす不純物が混入するおそれがあるので、ゾル−ゲル法が好ましい。
【0006】
シリカ微粒子の性状としては、研磨速度を上げるには、該粒子の粒径を大きくすることが望ましいが、粒径を大きくすると、沈降しやすくなる上、鏡面性が低下するので、最適な粒径を選定することが肝要である。また、無傷性の点から、球状の表面を有することが望ましいが、球状粒子の場合、研磨時に粒子が転がりやすく、研磨効率が向上しないという問題がある。さらに、粒度分布が広いと、粗粒度の粒子が研磨面で嵩高となり、集中的に研磨圧力を受けるために、研磨面に損傷を与えやすいという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、シリコンウェーハなどの半導体基板やメモリーハードディスク用基板などの鏡面研磨処理における研磨剤として用いた場合、極めて高い平坦性および無傷性の表面を有する基板を与えると共に、研磨速度が速く、しかも研磨剤液中での分散性に優れるシリカ微粒子を、ゾル−ゲル法により効率よく製造する方法、および上記の優れた機能を有するシリカ微粒子を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の粒径をもつ球状ポリオルガノシロキサン粒子を、酸素の存在下に、その中に含まれる有機基の熱分解温度以上の温度で焼成処理して、熱分解および酸化させることにより、該粒子を半球状に分裂させてなるものが、前記の優れた機能を有することを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
(1)平均粒子径1〜20μmの球状ポリオルガノシロキサン粒子を、酸素の存在下にその中に含まれる有機基の熱分解温度以上の温度で焼成処理することにより、熱分解および酸化させると共に、半球状に分裂させることを特徴とする半球状シリカ微粒子の製造方法、
(2)球状ポリオルガノシロキサン粒子の焼成により、該粒子のほぼ中央部より分裂してなる半球状シリカ微粒子であって、平均直径が1〜18μmで、かつ窒素吸着比表面積が0.1〜5m2/gであることを特徴とする半球状シリカ微粒子、および
(3)上記(2)半球状シリカ微粒子を個数で少なくとも30%含むことを特徴とするシリカ微粒子、
を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の半球状シリカ微粒子の製造方法においては、まず、平均粒子径1〜20μmの球状ポリオルガノシロキサン粒子を作製する。次いで、この球状ポリオルガノシロキサン粒子を、酸素の存在下に焼成処理して熱分解および酸化させると共に、半球状に分裂させる。
【0011】
上記の球状ポリオルガノシロキサン粒子としては、非加水分解性基をもつアルコキシシラン化合物を加水分解、縮合させて得られた粒子、または、この粒子をシード粒子として、粒径成長させてなる粒子が好ましい。特に、(A)シード粒子液調製工程、(B)シード粒子成長工程および(C)粒子洗浄・乾燥工程を施すことにより得られる球状ポリオルガノシロキサン粒子が好適である。
【0012】
原料として用いられる非加水分解性基をもつアルコキシシラン化合物としては、一般式(I)
R1nSi(OR2)4-n ・・・(I)
(式中、R1は非加水分解性基であって、炭素数1〜20のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基若しくはエポキシ基を有する炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基、R2は炭素数1〜6のアルキル基、nは1〜3の整数を示し、R1が複数ある場合、各R1はたがいに同一であっても異なっていてもよく、OR2が複数ある場合、各OR2はたがいに同一であっても異なっていてもよい。)
で表されるアルコキシシラン化合物を挙げることができる。
【0013】
上記一般式(I)におけるR1において、炭素数1〜20のアルキル基としては、炭素数1〜10のものが好ましく、またこのアルキル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。このアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。(メタ)アクリロイルオキシ基若しくはエポキシ基を有する炭素数1〜20のアルキル基としては、上記置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基が好ましく、またこのアルキル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。この置換基を有するアルキル基の例としては、γ−アクリロイルオキシプロピル基、γ−メタクリロイルオキシプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数2〜20のアルケニル基としては、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、また、このアルケニル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。このアルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基、オクテニル基などが挙げられる。炭素数6〜20のアリール基としては、炭素数6〜10のものが好ましく、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などが挙げられる。炭素数7〜20のアラルキル基としては、炭素数7〜10のものが好ましく、例えばベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
【0014】
一方、R2で示される炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、その例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
【0015】
前記一般式(I)で表されるアルコキシシラン化合物の例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシランなどが挙げられる。これらの中で、特にメチルトリメトキシシランおよびビニルトリメトキシシランが好適である。これらのアルコキシシラン化合物は、一種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0016】
次に、各工程について説明する。
(A)シード粒子液調製工程
この(A)工程は、前記一般式(I)で表されるアルコキシシラン化合物を加水分解、縮合させて、シード粒子液を調製する工程である。
【0017】
この(A)工程においては、所望によりノニオン性界面活性剤を含有する水性溶液に、前記一般式(I)で表されるアルコキシシラン化合物を溶解させ、ここにアンモニアおよび/またはアミンを添加し、該アルコキシシラン化合物を加水分解・縮合させる。上記アンモニアやアミンは、該アルコキシシラン化合物の加水分解・縮合の触媒である。ここで、アミンとしては、例えばモノメチルアミン、ジメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミンなどを好ましく挙げることができる。このアンモニアやアミンは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、毒性が少なく、除去が容易で、かつ安価なことから、アンモニアが好適である。
【0018】
ノニオン性界面活性剤を含有する水性溶液としては、水または水と水混和性有機溶剤との混合溶剤にノニオン性界面活性剤を溶解した溶液が挙げられる。ここで、水混和性有機溶剤の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール類、アセトン、ジメチルケトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテルなどのエーテル類などが挙げられる。これらは単独で水と混合してもよいし、2種以上を組み合わせて水と混合してもよい。
アンモニアやアミンの使用量としては特に制限はないが、反応開始前の水層のpHが、7.5〜11.0の範囲になるように選定するのが好ましい。
【0019】
本発明においては、所望により用いられるノニオン性界面活性剤として、HLB値が8〜20の範囲にあるものが好ましく用いられる。このHLBは、親水性と親油性のバランスを表す指標であり、その値が小さいほど、親油性が高い。HLB値が上記範囲を逸脱するものでは、本発明の効果が十分に発揮されない。本発明の効果をよりよく発揮させるには、HLB値が10〜17の範囲にあるものが好ましい。
【0020】
反応形式としては特に制限はなく、混合均一系反応および2層系反応のいずれも用いることができるが、粒度分布の変動係数(CV値)が小さく、粒径精度のよい粒子が得られ、かつ反応操作が容易で、比重によって原料の種類が制限されない混合均一系反応の方が有利である。
この混合均一系反応においては、原料のアルコキシシラン化合物として、水性媒体に対して混和性を有するものであればよく、特に制限がないが、なかでも水性媒体に溶解しやすいもの、例えばメトキシ基を有するケイ素化号物が好適である。
【0021】
まず、このアルコキシシラン化合物を、ノニオン性界面活性剤を有する水性溶液に添加し、通常0〜50℃程度の温度で攪拌して均一な水性溶液とする。この水性溶液を攪拌しながら、触媒として、好ましくはアンモニアおよび/またはアミン含有水性溶液を一気に添加し、アルコキシシラン化合物を加水分解、縮合させて、シード粒子を形成させ、シード粒子液とする。
【0022】
(B)シード粒子成長工程
この(B)工程は、上記(A)工程で得られたシード粒子を成長させる工程であって、まず、別途ビルドアップ溶液を調製する。
このビルドアップ溶液は、水または水と前述の水混和性有機溶剤との混合溶剤からなる水性媒体に、一般式(I)で表されるアルコキシシラン化合物を溶解させることにより調製することができる。このビルドアップ溶液におけるアルコキシシラン化合物の濃度としては、水性媒体1リットルに対し、アルコキシシラン化合物の含有量が8〜20モルの範囲が好ましい。アルコキシシラン化合物の濃度が上記範囲より低いと焼成時に粒子の割れが生じにくくなるおそれがあるし、一方、上記範囲より高い場合には、粒度分布の変動係数(CV値)が3%を超え単分散粒子が得られにくくなる。
なお、該変動係数(CV値)は下式により求められる。
CV値(%)=(粒径の標準偏差/平均粒径)×100
【0023】
次に、このようにして調製されたビルトアップ溶液をゆっくり撹拌しながら、これに前記(A)工程で得られたシード粒子液を添加し、粒子を成長させる。この際の反応温度は、原料のアルコキシシラン化合物の種類などに左右されるが、一般的には0〜60℃の範囲である。この成長反応においては、シード粒子液添加後のビルドアップ溶液中のアンモニア濃度(触媒としてアンモニアを用いた場合)は、0.001モル/リットル以下が好ましい。このアンモニア濃度が0.001モル/リットルを超えると、焼成時に粒子の割れが生じにくくなる。
【0024】
シード粒子液添加後、粒径成長が停止したことを確認したのち、アンモニアおよび/またはアミンを添加して熟成させる。
アンモニアやアミンの添加量は特に制限はないが、反応系のpHが9.0〜12.0の範囲になるように選ぶのが望ましい。熟成温度は上記の反応の際と同じ温度で行ってもよいし、若干昇温して行ってもよい。また、熟成時間は反応温度やpHなどによって左右され、一概に定めることはできないが、通常は1〜20時間程度で充分である。
このようにして、平均粒子径1〜20μmの真球状ポリオルガノシロキサン粒子を形成させる。この粒子は、CV値が通常3%以下の単分散粒子である。
【0025】
(C)粒子洗浄・乾燥工程
この(C)工程は、上記(B)工程で得られたポリオルガノシロキサン粒子を洗浄、乾燥処理する工程である。
この工程における該粒子の洗浄処理としては特に制限はなく、常法に従い、メタノールなどの低級アルコールを用いて、十分に洗浄処理する。
洗浄処理後、必要ならば分級処理を行い、極大粒子または極小粒子を取り除き、乾燥処理を行ってもよい。分級処理方法としては特に制限はないが、粒径により沈降速度が異なるのを利用して分級を行う湿式分級法が好ましい。乾燥処理は、通常100〜200℃の範囲の温度で行われる。
【0026】
本発明の半球状シリカ微粒子の製造方法においては、このようにして得られた平均粒子径1〜20μmの単分散真球状ポリオルガノシロキサン粒子を焼成処理して熱分解および酸化させ、半球状に分裂させる。
【0027】
焼成処理は、酸素の存在下に、該粒子中に含まれる有機基の熱分解温度以上の温度で焼成を行い、該粒子を熱分解および酸化させる。この焼成処理は酸素存在下で実施されるが、酸素濃度は10容量%以上が好ましく、特に経済性の面から空気中で焼成するのが有利である。焼成温度は通常300〜1100℃の範囲である。この温度が300℃未満では焼成が不十分であるし、また、1100℃より高い温度で焼成する必要はなく、1100℃以下の温度で、十分に焼成することができる。
【0028】
焼成処理に空気を用いる場合には、1分間に焼成炉容量の6%以上の空気を流通させるのが好ましい。また、昇温速度は、速い方が割れ粒子の発生率が高くなり、少なくとも0.5℃/分以上が望ましい。焼成装置については特に制限はなく、電気炉やロータリーキルンなどを用いることができる。
この焼成処理により、通常球状ポリオルガノシロキサン粒子の個数の少なくとも30%、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上を、半球状に分裂させるのがよい。
【0029】
本発明においては、このようにして焼成処理されたポリオルガノシロキサン粒子は、通常真球状粒子と半球状粒子との混合物であり、そのまま使用してもよいし、公知の手段により分級処理し、半球状粒子のみを得ることもできる。シリコンウェーハなどの半導体基板やメモリーハードディスク用基板の鏡面研磨処理に用いられる研磨剤用途を想定する場合は、分級処理し、半球状粒子のみとするのが好ましい。
【0030】
本発明はまた、球状ポリオルガノシロキサン粒子の焼成により、該粒子のほぼ中央部より分裂してなる半球状シリカ微粒子であって、平均直径が1〜18μmで、かつ窒素吸着比表面積が0.1〜5m2/gである半球状シリカ微粒子を提供すると共に、この半球状シリカ微粒子を、個数で少なくとも30%含むシリカ微粒子をも提供する。
なお、前記窒素吸着比表面積は、ASTM D4820−93に準拠して測定した値である。
前記の半球状シリカ微粒子は、特にシリコンウェーハなどの半導体基板やメモリーハードディスク用基板などの鏡面研磨処理における研磨剤として好適である。
【0031】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
【0032】
実施例1
(1)シード粒子液の調製
イオン交換水5000gに、メチルトリメトキシシラン(以下、MTMSと略記する。)500gと、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系ノニオン性界面活性剤「ノイゲンEA−137(HLB13)」(第一工業製薬社製、商品名)の0.1重量%水溶液5ミリリットルを加え、30℃にて100ppmで攪拌した。MTMS添加当初は、水溶液中に油滴の状態で分散していたが、約3時間後、MTMSは完全に溶解して均一溶液となった。
【0033】
上記で調製した溶液の、攪拌速度を30rpmに下げ、これに1モル/リットルアンモニア水50ミリリットルを一気に添加した。アンモニア水を添加してから2分後には、粒子が成長し、溶液が白濁した。アンモニア水添加30分後のシード粒子液のpHは9.47であった。上記アンモニア水添加30分後のシード粒子液0.2ミリリットルを、0.1重量%ポリビニルアルコール水溶液2ミリリットルに加え、ただちにコールターカウンターで粒子径を測定した。その結果、シード粒子は、平均粒子径2.569μm(CV値1.49%)であった。
【0034】
(2)シード粒子成長工程
撹拌装置付きの反応容器に、イオン交換水33000g、MTMS4950gを仕込み、30℃にて100rpmで撹拌した。3時間後、MTMSは水に完全に溶解し、均一な溶液となった。次いで、撹拌速度を20rpmに落とし、上記(1)で得られたシード粒子液のうち、1450gを添加した。
シード粒子液の添加後から10分後に、光学顕微鏡ビデオミクロメーター(オリンパス社製ビデオミクロメーター「VM−50」)で粒子径を測定した。添加2時間50分後と3時間後は、いずれも粒子径が約9.5μmであり、粒径成長が終了したと判断し、25重量%アンモニア水500gを定量ポンプにて滴下して熟成を室温で16時間行った。
このようにして得られた粒子の粒子径をコールターカウンターにより測定したところ、平均粒子径9.453μm(CV値1.74%)であった。
【0035】
(3)焼成工程
上記(2)で得られた粒子を遠心分離器で水と分離したのち、メタノールを用いて洗浄後乾燥させた。この乾燥粒子400gを、容積40リットルのマッフル炉(中外エンジニアリング社製)に入れ、空気導入量4リットル/分、昇温速度2℃/分の条件で400℃まで昇温し、この温度で24時間保持した。その後、同じ昇温速度で600℃まで昇温し、この温度で9時間保持した。
焼成後粒子を光学顕微鏡により観察したところ、半球状に分裂した粒子が観察された。コールターカウンターにより観察したところ、真球状である粒子(平均粒径7.8μm)が個数にして29%に対し、半球状に分裂した粒子の個数は71%であった。
図1に、焼成後粒子のコールターカウンターチャートを示し、図2に、半球状シリカ粒子の走査型電子顕微鏡写真図を示す。
【0036】
実施例2
実施例1(3)の焼成工程において、昇温速度を2℃/分から10℃/分に変更して焼成したところ、真球状の粒子が、個数にして11%に対し、半球状に割れた粒子の個数は89%であった。
図3に、焼成後粒子のコールターカウンターチャートを示す。
【0037】
実施例3
実施例1(3)の焼成工程において、昇温速度を2℃/分から1℃/分に変更して焼成したところ、真球状の粒子が、個数にして41%に対し、半球状に割れた粒子の個数は59%であった。
【0038】
比較例1
実施例1(3)の焼成工程において、昇温速度を2℃/分から0.2℃/分に変更して焼成したところ、全ての粒子が真球状の粒子であり、半球状に割れた粒子の発生は認められなかった。
【0039】
比較例2
実施例1(3)の焼成工程において、焼成時に空気の代わりに窒素ガスを用いて焼成したところ、全ての粒子が真球状の粒子であり、半球状に割れた粒子の発生は認められなかった。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、真球状シリカ微粒子のほぼ中央部より分裂してなる半球状シリカ微粒子を効率よく製造することができる。この半球状シリカ微粒子は、不純物の混入が少なく、シリコンウェーハなどの半導体基板やメモリーハードディスク用基板などの鏡面研磨処理における研磨剤として好適であり、これを用いることにより、極めて高い平坦性および無傷性の表面を有する基板を与えると共に、研磨速度が速く、しかもこの粒子は、研磨剤液中での分散性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における焼成後粒子のコールターカウンターチャートである。
【図2】実施例1で得られた半球状シリカ粒子の走査型電子顕微鏡写真図である。
【図3】実施例2における焼成後粒子のコールターカウンターチャートである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing hemispherical silica fine particles and hemispherical silica fine particles.
More specifically, the present invention relates to a method for efficiently producing hemispherical silica fine particles suitable as an abrasive in a mirror polishing process such as a semiconductor substrate such as a silicon wafer or a memory hard disk substrate by the sol-gel method, and the above The present invention relates to hemispherical silica fine particles suitably used for applications.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the progress of high-tech products such as computers has been remarkable, and the semiconductor elements, various devices and components used in these products have been increasing in functionality, such as higher integration, higher speed, higher capacity, and smaller size year by year. ing.
Along with this, the manufacturing accuracy of sub-micron and half-micron ultra-fine patterns is also required in the manufacture of semiconductor elements, and silicon wafers that are substrates are also required to have extremely high flatness and an intact surface. ing. In addition, a memory hard disk having a high surface flatness is required in order to reduce the size and increase the capacity.
[0003]
A material having such a surface is generally obtained by fine polishing called mirror polishing. For example, a silicon wafer having such a mirror surface used in the manufacture of a semiconductor device is obtained by cutting a single crystal silicon rod into a thin disk shape and then polishing the thin disk until it has a mirror surface shape. It is built by. Usually, the lapping process applied to the rough surface immediately after the cutting and the subsequent polishing process for precise polishing are employed for this polishing. In this polishing step, rough polishing and final polishing are performed to produce a silicon wafer having a mirror shape. Alumina powder or the like is mainly used in the lapping step, but in the rough polishing and final polishing, a slurry in which silica fine particles are dispersed in water as a main component is generally used.
[0004]
On the other hand, a substrate of a memory hard disk is used that has a surface-treated aluminum surface, and Ni-P deposited by chemical plating is generally used. For abrasives for aluminum substrates, a slurry in which alumina as a main component is dispersed in water is widely used. Recently, glass substrates are also becoming popular in order to cope with downsizing and large capacity, and a slurry in which cerium oxide, zirconium oxide, silica or the like is dispersed in water is used as an abrasive for the glass substrate. The The memory hard disk substrate is also required to have a high flatness and an intact surface as well as a high polishing rate in the same manner as the semiconductor substrate.
[0005]
In such mirror polishing treatment, silica fine particles used as an abrasive can be obtained by various methods such as a method of pulverizing and classifying baked silica gel, a method of hydrolyzing silicon tetrachloride at a high temperature, a sol-gel method, Among these methods, the method of pulverizing and classifying baked silica gel and the method of hydrolyzing silicon tetrachloride at high temperature may be mixed with impurities that adversely affect the semiconductor, and therefore, the sol-gel method is preferable.
[0006]
As for the properties of the silica fine particles, it is desirable to increase the particle size of the particles in order to increase the polishing rate. However, if the particle size is increased, the particles are more likely to settle and the specularity is reduced. It is important to select In addition, it is desirable to have a spherical surface from the viewpoint of intactness, but in the case of spherical particles, there is a problem that the particles are likely to roll during polishing and the polishing efficiency is not improved. Furthermore, if the particle size distribution is wide, coarse particles are bulky on the polishing surface, and the polishing pressure is intensively applied, so that the polishing surface is easily damaged.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the present invention provides a substrate having an extremely high flatness and an intact surface when used as an abrasive in a mirror polishing process for a semiconductor substrate such as a silicon wafer or a memory hard disk substrate. An object of the present invention is to provide a method for efficiently producing silica fine particles having a high polishing rate and excellent dispersibility in an abrasive liquid by a sol-gel method, and silica fine particles having the above-described excellent functions. It is what.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the inventors of the present invention have made spherical polyorganosiloxane particles having a specific particle size into the thermal decomposition temperature of organic groups contained therein in the presence of oxygen. It is found that what is obtained by dividing the particles into hemispheres by firing at the above temperature, pyrolyzing and oxidizing, has the above-mentioned excellent function. It came to be completed.
[0009]
That is, the present invention
(1) Spherical polyorganosiloxane particles having an average particle diameter of 1 to 20 μm are pyrolyzed and oxidized by firing at a temperature equal to or higher than the thermal decomposition temperature of the organic group contained therein in the presence of oxygen, A method for producing hemispherical silica fine particles, characterized by splitting into hemispherical shapes,
(2) hemispherical silica fine particles formed by firing spherical polyorganosiloxane particles from the substantially central portion thereof, having an average diameter of 1 to 18 μm and a nitrogen adsorption specific surface area of 0.1 to 5 m. 2 / g hemispherical silica fine particles, and (3) silica fine particles characterized by containing at least 30% of the above (2) hemispherical silica fine particles,
Is to provide.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the method for producing hemispherical silica fine particles of the present invention, first, spherical polyorganosiloxane particles having an average particle diameter of 1 to 20 μm are prepared. Next, the spherical polyorganosiloxane particles are fired in the presence of oxygen to be thermally decomposed and oxidized, and split into hemispheres.
[0011]
The spherical polyorganosiloxane particles are preferably particles obtained by hydrolyzing and condensing an alkoxysilane compound having a non-hydrolyzable group, or particles obtained by growing particles using these particles as seed particles. . In particular, spherical polyorganosiloxane particles obtained by performing (A) seed particle liquid preparation step, (B) seed particle growth step, and (C) particle cleaning / drying step are suitable.
[0012]
Examples of the alkoxysilane compound having a non-hydrolyzable group used as a raw material include general formula (I)
R 1 nSi (OR 2 ) 4-n (I)
(In the formula, R 1 is a non-hydrolyzable group having 1 to 20 carbon atoms, a (meth) acryloyloxy group or an epoxy group having 1 to 20 carbon atoms, or 2 to 20 carbon atoms). An alkenyl group, an aryl group having 6 to 20 carbon atoms or an aralkyl group having 7 to 20 carbon atoms, R 2 is an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, n is an integer of 1 to 3, and there are a plurality of R 1 each R 1 may be different from one another identical, if OR 2 there are a plurality, each OR 2 may be different even identical to each other.)
The alkoxysilane compound represented by these can be mentioned.
[0013]
In R 1 in the general formula (I), the alkyl group having 1 to 20 carbon atoms is preferably an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, and the alkyl group may be linear, branched, or cyclic. Also good. Examples of this alkyl group include methyl, ethyl, n-propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, sec-butyl, tert-butyl, pentyl, hexyl, octyl, and cyclopentyl. Group, cyclohexyl group and the like. As a C1-C20 alkyl group which has a (meth) acryloyloxy group or an epoxy group, the C1-C10 alkyl group which has the said substituent is preferable, and this alkyl group is linear, branched, Any of cyclic | annular form may be sufficient. Examples of the alkyl group having this substituent include γ-acryloyloxypropyl group, γ-methacryloyloxypropyl group, γ-glycidoxypropyl group, 3,4-epoxycyclohexyl group, and the like. The alkenyl group having 2 to 20 carbon atoms is preferably an alkenyl group having 2 to 10 carbon atoms, and the alkenyl group may be linear, branched or cyclic. Examples of the alkenyl group include vinyl group, allyl group, butenyl group, hexenyl group, octenyl group and the like. As a C6-C20 aryl group, a C6-C10 thing is preferable, for example, a phenyl group, a tolyl group, a xylyl group, a naphthyl group etc. are mentioned. As a C7-20 aralkyl group, a C7-10 thing is preferable, for example, a benzyl group, a phenethyl group, a phenylpropyl group, a naphthylmethyl group etc. are mentioned.
[0014]
On the other hand, the alkyl group having 1 to 6 carbon atoms represented by R 2 may be linear, branched or cyclic, and examples thereof include a methyl group, an ethyl group, an n-propyl group, and isopropyl. Group, n-butyl group, isobutyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, pentyl group, hexyl group, cyclopentyl group, cyclohexyl group and the like.
[0015]
Examples of the alkoxysilane compound represented by the general formula (I) include methyltrimethoxysilane, methyltriethoxysilane, methyltripropoxysilane, methyltriisopropoxysilane, ethyltrimethoxysilane, ethyltriethoxysilane, propyl Triethoxysilane, butyltrimethoxysilane, phenyltrimethoxysilane, phenyltriethoxysilane, vinyltrimethoxysilane, vinyltriethoxysilane, γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-acryloyloxypropyltrimethoxysilane, γ- Examples include methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, dimethyldimethoxysilane, and methylphenyldimethoxysilane. Of these, methyltrimethoxysilane and vinyltrimethoxysilane are particularly preferred. These alkoxysilane compounds may be used individually by 1 type, and may be used in combination of 2 or more type.
[0016]
Next, each step will be described.
(A) Seed particle solution preparation step This (A) step is a step of preparing a seed particle solution by hydrolyzing and condensing the alkoxysilane compound represented by the general formula (I).
[0017]
In this step (A), the alkoxysilane compound represented by the general formula (I) is dissolved in an aqueous solution containing a nonionic surfactant as required, and ammonia and / or amine is added thereto, The alkoxysilane compound is hydrolyzed and condensed. The ammonia and amine are catalysts for hydrolysis and condensation of the alkoxysilane compound. Here, preferred examples of the amine include monomethylamine, dimethylamine, monoethylamine, diethylamine, and ethylenediamine. Ammonia and amine may be used alone or in combination of two or more. However, ammonia is preferred because it is less toxic, easy to remove, and inexpensive.
[0018]
Examples of the aqueous solution containing a nonionic surfactant include a solution obtained by dissolving a nonionic surfactant in water or a mixed solvent of water and a water-miscible organic solvent. Here, examples of the water-miscible organic solvent include lower alcohols such as methanol, ethanol, propanol and butanol, ketones such as acetone, dimethyl ketone and methyl ethyl ketone, and ethers such as diethyl ether and dipropyl ether. It is done. These may be mixed with water alone or in combination of two or more with water.
The amount of ammonia or amine used is not particularly limited, but is preferably selected so that the pH of the aqueous layer before starting the reaction is in the range of 7.5 to 11.0.
[0019]
In the present invention, as the nonionic surfactant used as desired, those having an HLB value in the range of 8 to 20 are preferably used. This HLB is an index representing the balance between hydrophilicity and lipophilicity, and the smaller the value, the higher the lipophilicity. When the HLB value deviates from the above range, the effect of the present invention is not sufficiently exhibited. In order to exhibit the effect of this invention better, what has a HLB value in the range of 10-17 is preferable.
[0020]
There is no particular limitation on the reaction format, and both a mixed homogeneous reaction and a two-layer reaction can be used. However, a particle size distribution variation coefficient (CV value) is small, and particles with good particle size accuracy are obtained. A mixed homogeneous reaction is more advantageous because the reaction operation is easy and the type of raw material is not limited by the specific gravity.
In this mixed homogeneous reaction, the alkoxysilane compound as a raw material is not particularly limited as long as it is miscible with an aqueous medium. The siliconized compound is preferable.
[0021]
First, this alkoxysilane compound is added to an aqueous solution having a nonionic surfactant and is usually stirred at a temperature of about 0 to 50 ° C. to obtain a uniform aqueous solution. While stirring this aqueous solution, preferably, ammonia and / or an amine-containing aqueous solution is added at a time as a catalyst, and the alkoxysilane compound is hydrolyzed and condensed to form seed particles to form a seed particle solution.
[0022]
(B) Seed particle growth step This (B) step is a step of growing the seed particles obtained in the above step (A). First, a separate build-up solution is prepared.
This build-up solution can be prepared by dissolving the alkoxysilane compound represented by the general formula (I) in an aqueous medium composed of water or a mixed solvent of water and the aforementioned water-miscible organic solvent. As a density | concentration of the alkoxysilane compound in this buildup solution, content of an alkoxysilane compound is preferable in 8-20 mol with respect to 1 liter of aqueous media. If the alkoxysilane compound concentration is lower than the above range, cracking of the particles may be difficult to occur during firing. On the other hand, if the alkoxysilane compound concentration is higher than the above range, the variation coefficient (CV value) of the particle size distribution exceeds 3%. It becomes difficult to obtain dispersed particles.
The coefficient of variation (CV value) is obtained by the following equation.
CV value (%) = (standard deviation of particle size / average particle size) × 100
[0023]
Next, while slowly stirring the built-up solution thus prepared, the seed particle liquid obtained in the step (A) is added thereto to grow particles. The reaction temperature at this time depends on the type of the alkoxysilane compound as a raw material, but is generally in the range of 0 to 60 ° C. In this growth reaction, the ammonia concentration (when ammonia is used as the catalyst) in the build-up solution after addition of the seed particle solution is preferably 0.001 mol / liter or less. If the ammonia concentration exceeds 0.001 mol / liter, cracking of particles is difficult to occur during firing.
[0024]
After confirming that the particle size growth has stopped after the seed particle solution is added, ammonia and / or an amine are added for aging.
The amount of ammonia or amine added is not particularly limited, but is preferably selected so that the pH of the reaction system is in the range of 9.0 to 12.0. The aging temperature may be carried out at the same temperature as in the above reaction, or may be carried out by slightly raising the temperature. The aging time depends on the reaction temperature, pH, etc., and cannot be determined generally, but usually about 1 to 20 hours is sufficient.
In this manner, true spherical polyorganosiloxane particles having an average particle diameter of 1 to 20 μm are formed. These particles are monodisperse particles having a CV value of usually 3% or less.
[0025]
(C) Particle cleaning / drying step This (C) step is a step of washing and drying the polyorganosiloxane particles obtained in the above step (B).
There is no restriction | limiting in particular as washing | cleaning process of this particle | grain in this process, According to a conventional method, it wash | cleans sufficiently using lower alcohols, such as methanol.
After the washing treatment, if necessary, classification treatment may be performed to remove maximal particles or tiny particles, followed by drying treatment. Although there is no restriction | limiting in particular as a classification processing method, The wet classification method which classifies using the sedimentation speed changes with particle sizes is preferable. A drying process is normally performed at the temperature of the range of 100-200 degreeC.
[0026]
In the method for producing hemispherical silica fine particles of the present invention, the monodispersed true spherical polyorganosiloxane particles having an average particle diameter of 1 to 20 μm thus obtained are fired to be thermally decomposed and oxidized, and split into hemispheres. Let
[0027]
In the firing treatment, firing is performed at a temperature equal to or higher than the thermal decomposition temperature of the organic group contained in the particles in the presence of oxygen, and the particles are thermally decomposed and oxidized. This calcination treatment is carried out in the presence of oxygen, but the oxygen concentration is preferably 10% by volume or more, and it is particularly advantageous to calcinate in air from the viewpoint of economy. The firing temperature is usually in the range of 300 to 1100 ° C. If this temperature is less than 300 ° C., firing is insufficient, and it is not necessary to perform firing at a temperature higher than 1100 ° C., and sufficient firing can be performed at a temperature of 1100 ° C. or less.
[0028]
When air is used for the firing process, it is preferable to flow 6% or more of the firing furnace capacity in one minute. Further, the higher the temperature rising rate, the higher the generation rate of cracked particles, and at least 0.5 ° C./min is desirable. There is no restriction | limiting in particular about a baking apparatus, An electric furnace, a rotary kiln, etc. can be used.
By this baking treatment, at least 30%, preferably 50% or more, more preferably 70% or more of the number of spherical polyorganosiloxane particles is usually divided into hemispheres.
[0029]
In the present invention, the polyorganosiloxane particles thus calcined are usually a mixture of true spherical particles and hemispherical particles, and may be used as they are, or classified by known means, and hemispherical. It is also possible to obtain only particles. When assuming the use of an abrasive used for mirror polishing of a semiconductor substrate such as a silicon wafer or a substrate for a memory hard disk, it is preferable to classify and use only hemispherical particles.
[0030]
The present invention also provides a hemispherical silica fine particle divided from the substantially central part of the spherical polyorganosiloxane particles by firing, having an average diameter of 1 to 18 μm and a nitrogen adsorption specific surface area of 0.1. In addition to providing hemispherical silica fine particles of ˜5 m 2 / g, silica fine particles containing at least 30% of the hemispherical silica fine particles are also provided.
The nitrogen adsorption specific surface area is a value measured in accordance with ASTM D4820-93.
The hemispherical silica fine particles are particularly suitable as an abrasive in a mirror polishing process for a semiconductor substrate such as a silicon wafer or a memory hard disk substrate.
[0031]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited at all by these examples.
[0032]
Example 1
(1) Preparation of Seed Particle Liquid To 5000 g of ion-exchanged water, 500 g of methyltrimethoxysilane (hereinafter abbreviated as MTMS) and a polyoxyethylene alkyl ether nonionic surfactant “Neugen EA-137 (HLB13)” 5 ml of a 0.1 wt% aqueous solution (trade name, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.) was added and stirred at 30 ° C. at 100 ppm. At the beginning of MTMS addition, it was dispersed in the form of oil droplets in the aqueous solution, but after about 3 hours, MTMS was completely dissolved and became a homogeneous solution.
[0033]
The stirring speed of the solution prepared above was lowered to 30 rpm, and 50 ml of 1 mol / liter ammonia water was added at once to this. Two minutes after adding the ammonia water, the particles grew and the solution became cloudy. The pH of the seed particle solution 30 minutes after the addition of aqueous ammonia was 9.47. The seed particle solution 0.2 ml 30 minutes after the addition of the ammonia water was added to 2 ml of a 0.1% by weight polyvinyl alcohol aqueous solution, and the particle diameter was immediately measured with a Coulter counter. As a result, the seed particles had an average particle size of 2.569 μm (CV value 1.49%).
[0034]
(2) Seed particle growth process 33,000 g of ion-exchanged water and 4950 g of MTMS were charged into a reaction vessel equipped with a stirrer and stirred at 30 ° C. at 100 rpm. After 3 hours, MTMS was completely dissolved in water and became a homogeneous solution. Subsequently, the stirring speed was lowered to 20 rpm, and 1450 g of the seed particle liquid obtained in the above (1) was added.
Ten minutes after the seed particle solution was added, the particle diameter was measured with an optical microscope video micrometer (Olympus Video Micrometer “VM-50”). After 2 hours 50 minutes and 3 hours after addition, it was determined that the particle size was about 9.5 μm and the growth of the particle size was completed, and 500 g of 25% by weight ammonia water was added dropwise with a metering pump and aged. Performed for 16 hours at room temperature.
The particle size of the particles thus obtained was measured with a Coulter counter, and it was found that the average particle size was 9.453 μm (CV value 1.74%).
[0035]
(3) Firing step The particles obtained in (2) above were separated from water by a centrifugal separator, then washed with methanol and dried. 400 g of the dried particles are put into a 40 liter muffle furnace (manufactured by Chugai Engineering Co., Ltd.), heated to 400 ° C. under the conditions of an air introduction rate of 4 liters / minute and a heating rate of 2 ° C./minute. Held for hours. Then, it heated up to 600 degreeC with the same temperature increase rate, and hold | maintained at this temperature for 9 hours.
When the particles after firing were observed with an optical microscope, particles split into hemispheres were observed. Observation with a Coulter counter revealed that the number of particles that were spherical (average particle size 7.8 μm) was 29%, whereas the number of particles that were split into hemispheres was 71%.
FIG. 1 shows a Coulter counter chart of the particles after firing, and FIG. 2 shows a scanning electron micrograph of hemispherical silica particles.
[0036]
Example 2
In the firing step of Example 1 (3), when the rate of temperature increase was changed from 2 ° C./min to 10 ° C./min and the firing was performed, the spherical particles were hemispherical with respect to 11% in number. The number of particles was 89%.
FIG. 3 shows a Coulter counter chart of the particles after firing.
[0037]
Example 3
In the firing step of Example 1 (3), when the firing rate was changed from 2 ° C./minute to 1 ° C./minute, the spherical particles were cracked in a hemisphere with respect to 41% in number. The number of particles was 59%.
[0038]
Comparative Example 1
In the firing step of Example 1 (3), when the firing rate was changed from 2 ° C./min to 0.2 ° C./min, all the particles were spherical particles and hemispherical cracked particles The occurrence of was not observed.
[0039]
Comparative Example 2
In the firing step of Example 1 (3), when firing was performed using nitrogen gas instead of air at the time of firing, all particles were true spherical particles, and no generation of hemispherical cracked particles was observed. .
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, hemispherical silica fine particles that are split from the substantially central portion of the true spherical silica fine particles can be efficiently produced. This hemispherical silica fine particle is less contaminated with impurities and is suitable as a polishing agent in mirror polishing processing of semiconductor substrates such as silicon wafers and memory hard disk substrates. By using this, extremely high flatness and intactness are obtained. In addition to providing a substrate having the above surface, the polishing rate is high, and the particles are excellent in dispersibility in an abrasive liquid.
[Brief description of the drawings]
1 is a Coulter counter chart of particles after firing in Example 1. FIG.
2 is a scanning electron micrograph of hemispherical silica particles obtained in Example 1. FIG.
3 is a Coulter counter chart of particles after calcination in Example 2. FIG.
Claims (7)
R1nSi(OR2)4-n ・・・(I)
(式中、R1は非加水分解性基であって、炭素数1〜20のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基若しくはエポキシ基を有する炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のアラルキル基、R2は炭素数1〜6のアルキル基、nは1〜3の整数を示し、R1が複数ある場合、各R1はたがいに同一であっても異なっていてもよく、OR2が複数ある場合、各OR2はたがいに同一であっても異なっていてもよい。)
で表されるアルコキシシラン化合物を加水分解、縮合させて得られた粒子、またはこの粒子をシード粒子として、粒径成長させてなる粒子である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。Spherical polyorganosiloxane particles having an average particle diameter of 1 to 20 μm are represented by the general formula (I)
R 1 nSi (OR 2 ) 4-n (I)
(In the formula, R 1 is a non-hydrolyzable group having 1 to 20 carbon atoms, a (meth) acryloyloxy group or an epoxy group having 1 to 20 carbon atoms, or 2 to 20 carbon atoms). An alkenyl group, an aryl group having 6 to 20 carbon atoms or an aralkyl group having 7 to 20 carbon atoms, R 2 is an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, n is an integer of 1 to 3, and there are a plurality of R 1 each R 1 may be different from one another identical, if OR 2 there are a plurality, each OR 2 may be different even identical to each other.)
The method according to any one of claims 1 to 4, wherein the particles are obtained by hydrolyzing and condensing the alkoxysilane compound represented by the formula (1) or particles obtained by growing particles using the particles as seed particles. .
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