JP4620580B2 - 無線基地局 - Google Patents
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Description
従来の無線基地局は、図8に示すように、基地局配下の各呼のベースバンド送受信を行うベースバンド送受信部11,12,13…と、チャネルを多重化してベースバンド(BB)送信信号を出力するチャネル(CH)多重部21とを備えている。
尚、ベースバンド送受信部11はチャネルゼロ(#CH0)を、ベースバンド送受信部12はチャネル1(#CH1)を、ベースバンド送受信部13はチャネル2(#CH2)を担当している。
また、CH多重部21は、呼毎の送信処理後のデータを加算多重する部位である。
まず、符号化部101で符号化された送信データは、フレーム生成部102に入力される。フレーム生成部102では送信データに対し同期検波用パイロットシンボル及びTPCコマンドを挿入する。
TPCコマンドに関しては、例えば図9の呼A(UL)の受信パイロットシンボルからそのSIRを測定し、測定結果に応じて挿入TPC生成部110にて挿入TPCコマンドが決定、生成される。一般的には当該呼の基準SIRと測定SIRを比較し、
測定SIR > 基準SIR 時には DOWNコマンド
測定SIR < 基準SIR 時には UPコマンド
を生成する。
また、TPC判定部111に判定されるTPCコマンドは、一般的に「電力UP」、「電力DOWN」の情報を持っており、TPC判定部111での判定結果から電力制御部105において、現状の電力値に対して例えば「電力UP」の場合は+1dB、「電力DOWN」の場合は−1dBという電力を決定することになる。
この問題点について図10、図11を参照しながら説明する。図10は、呼毎のフレーム境界がシステムタイミングに対して相対的にオフセットを持つ場合のフレーム構成の模式図であり、図11は、呼毎のフレーム境界がシステムタイミングに一致している場合のフレーム構成の模式図である。
また、上記処理の処理構成として、単位時間当たりの処理量、例えば1シンボル時間に2呼、のように決めて処理する場合、ある呼に対しては許容時間を守れるが、ある呼に対しては守れないという問題が発生する。許容時間を守れない場合、いわゆる電力制御遅延による寄生振動が発生し、基地局側、端末側双方の受信品質が劣化することになる。
本発明の実施の形態に係る無線基地局は、フレーム生成部ではダミーのTPCコマンドを挿入しておき、電力設定部でTPCコマンドの設定を行うようにしているので、挿入するTPCコマンド決定の処理をフレーム生成部、変調部、拡散部での処理時間分遅延させることができ、処理が集中しても負荷分散を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る無線基地局(本基地局)は、図1に示すように、基地局配下の各呼のベースバンド送受信を行うベースバンド送受信部51,52,53…と、チャネルを多重化してベースバンド(BB)送信信号を出力するチャネル(CH)多重部61と、送信電力を決定するための条件を制御する電力設定ステータス制御部71と、挿入するTPCコマンドを決定するための条件を制御するTPC挿入ステータス制御部81とを備えている。
尚、ベースバンド送受信部51はチャネルゼロ(#CH0)を、ベースバンド送受信部52はチャネル1(#CH1)を、ベースバンド送受信部53はチャネル2(#CH2)を担当している。
電力設定ステータス制御部71は、無線基地局配下の呼に対する送信電力を決定するための条件を制御する部位である。
TPC挿入ステータス制御部81は、無線基地局配下の呼に対して挿入するTPCコマンドを決定するための条件を制御する部位である。
符号化部501で符号化された送信データは、フレーム生成部502に入力される。
フレーム生成部502では送信データに対し同期検波用パイロットシンボル及びダミーのTPCコマンドを挿入する。パイロットシンボル、TPCコマンドは従来技術と同様、送信信号1slot周期で挿入される。パイロットシンボルは当該呼のシステムタイミングを元に付与されたslot番号について基地局、端末とも既知であるユニークなシンボルが挿入される。
電力設定部506では電力の設定及びTPCコマンドの挿入が行われる。
図2において、挿入TPC判定部601は、挿入TPC決定部510からの出力である挿入するTPC情報(挿入TPC情報)が「電力UP指示」又は「電力DOWN指示」であるかを判定する。
乗算器604は、「+」又は「−」の符号が付された電力設定値と拡散部504から拡散信号を乗算し、電力設定後の拡散信号を出力する。
逆に、乗算器603の出力の値が+(電力設定値)の場合、挿入TPCコマンドは乗算器604の乗算後も図3中(1)の位相点が維持される。
一方受信したBB信号は当該呼用の参照コードによって逆拡散部507−1,507−2で逆拡散され、同期検波部508−1,508−2で同期検波が施され、TPCコマンドシンボルはTPC判定部511にて判定され、データシンボルはデータ判定部512にて判定される。データ判定部512にて判定されたデータは復号化部513で復号され、受信データを得ることができる。
例えば、判定TPCによる土1dB制御ステータスが指定されたときには、当該呼のタイミングにて当該呼における電力設定値算出、決定処理に判定TPCと前基準電力値を用いて現電力設定値を決定、更新する。
図6の入力を基に、TPC挿入ステータス制御部81では図6中の条件について判断し、それぞれについて状態を確定する。それぞれの状態の優先度、若しくはシステム上取り得る、又は取り得ないを判断し、出力としては図7中に記載しているように、前回出力に対する反転出力を挿入、強制UPコマンドを挿入、TargetSIRとSIR測定結果の比較結果を挿入、挿入せずというステータスの中からどれかを選択し、TPC挿入ステータスとして出力する。
例えば、TargetSIRとSIR測定結果の比較結果を挿入ステータスが指定されたときには、当該呼のタイミングにて当該呼における挿入TPC算出、決定処理に測定SIRとTargetSIRを用いて挿入TPCを決定、更新する。
真にリアルタイム性が必要とされない電力設定ステータス制御処理、TPC挿入ステータス制御処理は既知であるということを利用して、例えば複数呼に対してあらかじめプロセッサの負荷状況に応じて一括に処理することも可能であるし、単位時間当たりの処理呼数を一意に決めて負荷を分散させることが可能となり、結果的に真にリアルタイム性が必要とする処理の負荷の集中度を軽減することにつながり、負荷集中による許容時間規定未達の問題も緩和される。
Claims (2)
- 移動端末からの信号の受信品質が一定となるよう送信データに電力制御コマンドを挿入し、移動端末からの受信データにおける電力制御コマンドに基づいて送信電力を調整する無線基地局であって、
受信信号の品質を測定する品質測定部と、
送信データに挿入する電力制御コマンドを決定する条件を制御する電力制御コマンド挿入ステータス制御部と、
測定した受信信号の品質と電力制御コマンドを決定する条件により挿入する電力制御コマンドを決定する電力制御コマンド決定部と、
受信データから電力制御コマンドを同期検波し、判定する検波・判定部と、
呼に対する送信電力を決定する条件を制御する電力設定ステータス制御部と、
判定した電力制御コマンドと送信電力を決定する条件により当該呼に対する送信電力値を決定する電力決定部と、
符号化された送信データに対して同期検波用パイロットシンボルとダミーの電力制御コマンドを挿入してフレームを生成すると共に前記ダミーの電力制御コマンドを挿入したシンボルを識別する挿入電力制御コマンドタイミング情報を出力するフレーム生成部と、
フレーム生成した送信データを一次変調する変調部と、
呼毎の拡散コードを用いて拡散変調を行う拡散部と、
前記フレーム生成部から前記挿入電力制御コマンドタイミング情報を入力し、電力制御コマンド挿入タイミング到来時に、前記電力制御コマンド決定部で決定された電力制御コマンドの判定結果によって、前記電力決定部で決定された送信電力値の符号を反転し、呼毎に拡散変調された信号を乗算する電力設定部と、
を有することを特徴とする無線基地局。 - 電力制御コマンド決定部における電力制御コマンドの決定と、電力決定部における送信電力値の決定を呼毎のタイミングで行い、
電力制御コマンド挿入ステータス制御部における制御処理と、電力設定ステータス制御部における制御処理を、基地局配下の全呼に対して一括で行うか、または単位時間当たりの処理呼数を定めて行うことを特徴とする請求項1記載の無線基地局。
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