JP2008005073A - 送信電力制御システム及びその方法並びにそれに用いる基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シグネチャ多重時において、シグネチャ毎の最適な重み係数を求めて電力制御を行うことにより、無駄な電力リソースの消費を削減し、更には、通信品質及びシステムスループットの向上を実現可能な電力制御方式を提供する。
【解決手段】 E−HICH,E−RGCH等のシグネチャ多重送信を行う下り物理チャネルにおいて、E−HICH受信結果、CPICH測定結果、下り物理制御チャネルDPCCHの送信電力等を使用して、シグネチャ(移動局)毎に最適な重みを求めることにより、シグネチャ多重送信における効率の良い電力制御を得ることが可能となる。その結果、E−HICHとE−RGCH等のシグネチャ多重送信を行うチャネルの下り電力リソースの浪費が抑えられ、システムスループットが向上する。
【選択図】 図3

Description

本発明は送信電力制御システム及びその方法並びにそれに用いる基地局に関し、特にW−CDMA移動体通信におけるEUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel )と呼ばれる上り回線高速パケット伝送方式において用いられるE−HICH(E-DCH HARQ Indicator Channel) 及びE−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel) などのシグネチャ多重送信を行う下り物理チャネルの送信電力制御方式に関するものである。
現在3GPP(3rd Generation Partnership Project) 上でEUDCH方式と呼ばれる上り回線高速パケット伝送方式の仕様化が進んでいる。これまでは上り回線の最大レート制御はRNC(Radio Network Controller:無線基地局の上位局)が行っていたが、EUDCHでは、無線基地局によってこれを制御することにより、上り干渉量の変動に応じた高速な上りレート制御が可能となる。より高速な制御が可能となることで、ノイズライズ(受信対雑音電力)マージンをより小さく設定できるため、上り回線容量の増加が望める。
更に、EUDCH方式では、無線基地局と移動局の間でHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest )技術が導入されている。これにより、RNC内のRLC(Radio Link Control)での再送に比べて、再送遅延が抑えられ、また、物理レイヤでの誤り率を高め(10〜20%)に設定することが可能となる。結果として、システムスループットの増大、送信遅延の低減といった効果が得られる。また、EUDCH方式では、W−CDMAの上り回線の特徴の1つである“移動局は複数の無線基地局と無線リンクを張ることができる”ことから、上位局であるRNCにおいて上りデータの選択合成を行うことにより、選択ダイバーシティ効果が得られる。
EUDCH方式で使用される下り物理チャネルとして、E−HICH(E-DCH HARQ Indicator Channel) 及びE−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel) がある。E−HICH,E−RGCHの伝送には、W−CDMA移動体通信で従来から存在する物理チャネルAICH(Acquisition Indicator Channel )と同様に「シグネチャ(signature )」と呼ばれる複数の直交した所定ビット長の端末固有識別子が使用される。そして、AICHと同様に、シグネチャを多重する(各シンボルに対して合成を行う)ことにより、同一通知スロットで複数の移動局に対して、情報を通知出来る。以下、AICHのシグネチャ多重について説明する。
図10にAICHで使用されるシグネチャの例を示す。AICHは、シグネチャを使用することにより、AI(Acquisition Indicator)を伝送する。AIの値としては、+1,−1,0がある。更に、AICHでは、シグネチャを多重する(各シンボルに対して合成を行う)ことにより、同一通知スロットで複数の移動局に対して、AIを通知出来る。各シンボル合成後の実数シンボルa0 ,a1 ,‥‥,a31は、(1)式で与えられる。
aj =ΣAIs ・bsj ……(1)
なお、(1)式でΣはs=0〜15の総和を示す。また、AIs はシグニチャsに対応するインジケータであり、値+1,−1、または0をとる。また、bs0,…,bs31 は図10で与えられる。
例えば、移動局Aに割当てられているシグネチャの先頭から3シンボル目までを「1、1、−1」とし、移動局Bに割当てられているシグネチャの同一部分を「1、−1、−1」とする。移動局A,Bのインジケータを「+1」、他の局のAIs を「0」として送信すると、「1+1、1−1、−1−1」=「2、0、−2」が通知スロットに設定され、合成された実数シンボルに応じた電力で送信される。
また、無線基地局は、QPSK方式に従って、位相平面上の所定の信号点を利用して移動局へ情報を伝送する。無線基地局から移動局へ伝送される無線信号を図11に示す。無線基地局からAICHを介して移動局へ情報を伝送するために、信号点(点A、点B、点C、点D、原点等々)が利用される。具体的には、例えば、「1」を伝送する場合には信号点Aが使用され、「−1」を伝送する場合には信号点Bが使用される。従って、無線基地局から移動局へ「シグネチャ(または、逆符号のシグネチャ)」を送信するときは、これらの信号点A,Bが利用される。
すなわち、例えば、伝送すべき「シグネチャ」の先頭ビットが「1」であり、2ビット目が「−1」であったとすると、先ず信号点Aに対応する変調信号が1シンボル時間だけ送信され、続いて、信号点Bに対応する変調信号が1シンボル時間だけ送信される。なお、「無信号状態」は位相平面上の原点に相当する。信号点AのI成分およびQ成分は、互いに同じである。すなわち、Ia =Qa である。従って、ある実数シンボルが信号点Aに配置されると、その実数シンボルを伝送する信号の位相ψは、「45度」になり、また、その信号の送信電力は、原点から信号点Aまでの距離の二乗に比例する。
同様に、信号点BのI成分およびQ成分も、互いに同じである。すなわち、Ib =Qb である。そして、信号点Aおよび信号点Bは、原点を基準点として対称位置に配置されている。すなわち、「Ib =−Ia 」および「Qb =−Qa 」である。
従って、ある実数シンボルが信号点Bに配置されると、その実数シンボルを伝送する信号の位相ψは、「45+180度」になり、また、その信号の送信電力は、原点から信号点Bまでの距離の二乗に比例する。更に、送信電力は実数シンボルの値に比例した値となる。つまり、シグネチャの多重により実数シンボルの値が「+2」である場合、信号点Cに対応する変調信号が1シンボルだけ送信され、実数シンボルの値が「−2」である場合、信号点Dに対応する変調信号が1シンボルだけ送信される。
移動局は、復調したAICHの通知スロットに格納されているコードに「シグネチャ」を乗算及びその乗算結果を積分する。そして、その積分結果に基づいてインジケータを判定することになる。
なお、シグネチャに関しては、特許文献1,2に開示されている。
特表2005−509327号公報 特開2004−312771号公報
EUDCH方式で使用される下り物理チャネルE−HICHとE−RGCH等は、無線基地局から各移動局へ送信され、「Acquisition 情報」、「相対的に表した最大送信レート情報」を高い精度で伝送する必要がある。そのためは、各移動局が受信するのに十分な電力レベルで送信する必要がある。しかし、逆に無駄に電力レベルが高すぎると、下り電力リソースを浪費してしまい、結果的にシステムスループットが落ちてしまうという問題がある。更に、AICHと同様に、全シグネチャを同じ重みで多重する方式では、E−HICHとE−RGCHとを最適な電力レベルで送信する事が出来ず、やはり電力リソースの浪費やシステムスループットの低下を招いてしてしまう。
本発明の目的は、シグネチャの多重時におけるシグネチャ毎の最適な重み係数を求めて電力制御を行うことにより、無駄な電力リソースの消費を削減し、更には、通信品質及びシステムスループットの向上を実現可能な電力制御システム及びその方法並びにそれに用いる基地局を提供することである。
本発明による送信電力制御システムは、移動通信システムにおいて複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルにおける送信電力制御システムであって、基地局において、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する手段を含むことを特徴とする。
本発明による送信電力制御方法は、移動通信システムにおいて複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルにおける送信電力制御方法であって、基地局において、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する方法を含むことを特徴とする。
本発明による基地局は、移動通信システムにおいて、複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルを送信するようにした基地局であって、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する手段を含むことを特徴とする
本発明によるプログラムは、移動通信システムにおいて複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルを送信するようにした基地局の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する処理を含むことを特徴とする。
本発明によれば、「E−HICH受信結果」、「CPICH測定結果」及び「下り物理制御チャネルDPCCHの送信電力」等々を使用して、シグネチャ(移動局)毎に、適応的に最適な重み係数を求めることにより、シグネチャ多重送信における効率の良い電力制御を得ることが可能となる。その結果、E−HICHとE−RGCH等のシグネチャ多重送信を行うチャネルの下り電力リソースの浪費が抑えられ、システムスループットが向上するという効果がある。
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施例について詳述する。図1は本発明の実施例が適用される概略システム図である。Serving E−DCH Cellである無線基地局と移動局との間には、図1に示される物理チャネルが使用される(但し、CPICH,P−CCPCH,S−CCPCH等の共通チャネルに関しては記載していない)。個別物理チャネルは、W−CDMAシステムにおいて従来から使用されている物理チャネルである。
EUDCH方式を実現するための上り物理チャネルとしては、ユーザーデータを伝送するための物理チャネルであるE−DPDCH(E-DCH Dedicated Physical Data Channel)、無線基地局がスケジューリングを行う上で必要とされる情報、及びE−DPDCHを復号するために必要とされる情報を通知する制御チャネルであるE−DPCCH(E-DCH Dedicated Physical Control Channel)がある。
下り物理チャネルとしては、無線基地局が、移動局に許される最大送信レート・電力の情報、及び移動局に許される送信タイミングに関する情報を通知するための制御チャネルであるE−AGCH(E-DCH Absolute Grant Channel) 、E−DPDCHのHARQ制御を行う際に用いられるHARQ Acquisition情報であるE−HICH(E-DCH HARQ Indicator Channel) 、移動局に許される最大送信レートの”上げろ”、”下げろ”を相対的に指示するためのE−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel) がある。
W−CDMA方式EUDCH通信システムの構成例を図2に示す。図2において、移動局1は、無線基地局2及び無線基地局3とSHO(Soft Hand Over)状態にある。移動局1と無線基地局2との無線リンク(RL:Radio Link) をRL#1、移動局1と無線基地局3との無線リンクをRL#2と呼ぶ。また、無線基地局2,3は上位局(RNC:Radio Network Controller)4とIubと呼ばれるインタフェースにてつながっている。E−DPDCHによって運ばれるユーザーデータは、制御チャネルであるE−DPCCHを伴って無線基地局2,3に送信される。
E−DPDCHに伴って送信されるE−DPCCH内には、E−DPDCHの送信レート情報であるE−TFCI(Enhanced Transport Format Combination Indicator)が含まれている。無線基地局2,3では、先ずE−DPCCH内のE−TFCIの復号を行い、復号結果から得られるE−TFより、E−DPDCHのSF(Spreading Factor)、データサイズ、マルチコード数等のE−DPDCHの復号に必要とされる情報を得ることで、E−DPDCHの復号が可能となる。復号OKのユーザーデータに関しては、Iub経由でRNCへ送信され、RNCによって選択合成及び順序制御が行われる。従って、少なくとも1つの無線基地局にて復号結果がOKとなればよいため、選択ダイバーシティ効果が得られる。
また、図2において、無線基地局2は移動局に対するServing E−DCH Cellとして機能している。Serving E−DCH Cellのみが、移動局に対してE−AGCHを送信し、移動局の最大送信レート・電力の情報等の制御を行う。つまり、Non Serving E−DCH Cellは、移動局に対してE−AGCHを送信しない。E−HICH,E−RGCHについては、その移動局に対する全てのE−DCH Cellが移動局に対して送信する。
図3は、本発明におけるE−HICH及びE−RGCHの電力制御機能を適用したW−CDMA方式移動通信システムの無線基地局の実施例の概要構成を示したものである。ここでは、E−HICH及びE−RGCHの電力制御にかかわる部分のみを示している。図3において、無線部5は、アンテナ6を介して上りの送信データ(E−DPCCH,E−DPDCH)を無線周波数信号で受信する。復調部7は、無線部5で受信した無線周波数信号を復調し、復調後のデータを復号部8に入力する。
復号部8は、受信データのCRC判定を行い、結果をEUDCH Scheduler(スケジューラ)部11及びE−HICH生成部12に出力すると共に、移動局からのフィードバック情報であるE−HICH受信結果、CPICH測定結果をシグネチャ係数演算部10及びE−HICH生成部12に出力する。DPCCH送信電力制御部9は、シグネチャ係数演算部10に、現在の各移動局への下りDPCCH送信電力を出力する。シグネチャ係数演算部10は、入力されたこれらパラメータを基に、各シグネチャに対するシグネチャ係数の演算を行い、その結果をE−HICH生成部12、E−RGCH生成部13に出力する。
EUDCH Scheduler部11は、各移動局の最大送信レートを求め、相対的に上げ下げの判定を行い、その結果をE−RGCH生成部13に出力する。E−HICH生成部12は、シグネチャ係数及び受信データのCRC判定結果から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−HICH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。E−RGCH生成部13は、シグネチャ係数及びE−RGCH情報から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−RGCH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。変調部14は、入力された送信信号を拡散変調すると共に、移動局識別符号を掛けて拡散した後、無線部5に入力する。無線部5は拡散変調後の信号を無線周波数信号に変換し、アンテナ6を介して送信する。
かかる構成において、無線部5は、アンテナ6を介して上りの送信データ(E−DPCCH,E−DPDCH)を無線周波数信号で受信する。復調部7は、無線部5で受信した無線周波数信号を復調し、復調後のデータを復号部8に入力する。復号部8は、受信データのCRC判定を行い、結果をEUDCH Scheduler部11及びE−HICH生成部12に出力するとともに、移動局からのフィードバック情報であるE−HICH受信結果、CPICH測定結果をシグネチャ係数演算部10及びE−HICH生成部12に出力する。
DPCCH送信電力制御部9は、シグネチャ係数演算部10に、現在のDPCCH送信電力を出力する。シグネチャ係数演算部10は、入力されたパラメータをもとに、各シグネチャに対するシグネチャ係数αs の演算を行う。すなわち、図4の動作フローに示すように、移動局から上りの送信データ(E−DPCCH,E−DPDCH)を受信し、シグネチャ係数αs の更新を開始すると、先ず、シグネチャに対応する移動局のDPCCH送信電力及びCPICH測定結果等からシグネチャ係数基準を求める(ステップS1)。なお、このシグネチャ係数基準は、予めシミュレーションや実測により作成しておいたテーブルを参照することにより求められる。
E−HICH生成部12は、シグネチャ係数及び受信データのCRC判定結果から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−HICH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。E−RGCH生成部13は、シグネチャ係数及びE−RGCH情報から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−RGCH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。図5〜7にE−HICH,E−RGCHで使用されるシグネチャの例を示す。
各移動局に割当てられているシグネチャについては、予め移動局に通知される。E−HICHでは、無線基地局が移動局からのE−DPDCHを受信した結果、CRC OKと判断した場合、インジケータを「+1」とし、E−HICHの通知スロットには、その移動局に割当てられているシグネチャが設定される。逆に無線基地局がCRC NGと判断した場合には、インジケータを「−1」とし、その移動局に割当てられているシグネチャに対応した「逆符号のシグネチャ」が設定される。
その後、移動局からのフィードバック情報であるE−HICH受信結果がDTX(Discontinuous Transmissin )であった場合(ステップS2)、シグネチャ係数オフセットを上げる(ステップS3)。また、E−HICH受信結果がDTX以外(ACK,NACK)であった場合(ステップS2)、シグネチャ係数オフセットを下げる(ステップS4)。
ここに、シグネチャ係数オフセットとは、ステップS1で求めたシグネチャ係数基準に対して与えるオフセットであり、E−HICH受信結果がDTXであれば、移動局は、前回基地局が送信したE−HICHを受信できなかったことになるので、基地局はシグネチャ係数オフセットの値を上げることにより、移動局によるE−HICHの受信を可能とするのである。逆に、DTX以外であれば、移動局はE−HICHを受信できていると判断し、基地局はシグネチャ係数オフセットの値を下げて、無駄な電力を削減するようにしているのである。
最後に、シグネチャ係数基準及びシグネチャ係数オフセットからシグネチャ係数αs を求める(ステップS5)。すなわち、シグネチャ係数基準に対してシグネチャ係数オフセットを加算してシグネチャ係数αs を求めることになる。シグネチャ係数演算部10は、この図4に示した演算を、送信する全シグネチャ分行い、E−HICH生成部12及びE−RGCH生成部13に出力する。
E−HICH生成部12は、シグネチャ係数及び受信データのCRC判定結果から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−HICH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。E−RGCH生成部13は、シグネチャ係数及びE−RGCH情報から、シグネチャの合成等を行うことにより、E−RGCH送信信号を生成し、この信号を変調部14に出力する。図5〜図7にE−HICH,E−RGCHで使用されるシグネチャの例を示す。
各移動局に割当てられているシグネチャについては、予め移動局に通知される。E−HICHでは、無線基地局が移動局からのE−DPDCHを受信した結果、CRC OKと判断した場合、インジケータを「+1」とし、E−HICHの通知スロットにはその移動局に割当てられているシグネチャが設定される。逆に無線基地局がCRC NGと判断した場合には、インジケータを「−1」とし、その移動局に割当てられているシグネチャに対応した「逆符号のシグネチャ」が設定される。
ここで、「逆符号のシグネチャ」とは、「シグネチャ」を構成する各シンボルの符号がそれぞれ反転させられたコードを意味する。E−RGCHでは、相対的に移動局の最大送信レートの上げても良い場合、インジケータを「+1」とし、E−RGCHの通知スロットにはその移動局に割当てられているシグネチャが設定される。相対的に移動局の最大送信レートを下げる必要がある場合、インジケータを「−1」とし、その移動局に割当てられているシグネチャに対応した「逆符号のシグネチャ」が設定される。また、現状の最大送信レートを維持する場合、設定されない。
更に、AICHと同様、E−HICH,E−RGCH共に、シグネチャを多重する(各シンボルに対して合成を行う)ことにより、同一通知スロットで複数の移動局に対して、情報を通知出来る。本発明では、シグネチャ毎に係数αs を設け、シグネチャに対応する移動局との通信状態に応じて、シグネチャ係数αs を調節することにより、E−HICH,E−RGCHの最適な電力制御を行う。
ここで、E−HICH及びE−RGCHの実数シンボルa0 ,a1 ,‥‥,a39は、(2)式で与えられる。
aj =Σαs ・Is ・bsj ……(2)
ここに、Σはs=0〜39の総和であり、Is はシグニチャsに対応するインジケータであり、値+1、−1、または0をとる。また、bs0,…,bs39 は図5〜図7で与えられるものである。
例えば、移動局Aに図5〜図7のシグネチャ0が割当てられ、移動局Bに図5〜図7のシグネチャ1が割当てられているとする。シグネチャ係数をα0 =α1 =1とした時、E−HICHの実数シンボルa0 ,a1 ,‥‥,a39及び各実数シンボルを2乗した値(各実数シンボルでの送信電力は、実数シンボルの二乗に比例する)の累計は、以下になる。
実数シンボル(a0 ,a1 ,‥‥,a39)=(−2,0,0,0,−2,2,0,0,0,0,0,−2,2,0,0,0,−2,0,2,0,0,−2,−2,−2,−2,0,−2,0,−2,0,−2,−2,0,2,2,0,2,0,−2,−2)
各実数シンボルを2乗した値の累計=(2)2×6+(−2)2×14=80
ここで、移動局BのDPCCH送信電力は、移動局AのDPCCH送信電力と比較して3dB低いとし、両移動局のDPCCHから算出されるSIR(希望波対干渉波電力比)は同程度の値であると考えると、それぞれの移動局において受信したE−HICHを復調、シグネチャの乗算及びその乗算結果を積分した値の分布図は、図8のようになる。
図8においては、各移動局A,BがE−HICHを復調し、ΣJs ・bsjの演算を行った複数の演算結果の分散図であり、Js はあるシンボルの復調結果(E−HICH)、bsjは図5〜図7で与えられる。つまり、図8の横軸はE−HICHを復調してΣJs ・bsjの演算を行った結果であり、縦軸は回数を示すものである。また、S(+),S(−)はプラス側、マイナス側の演算結果の平均である。
その後、シグネチャ係数演算部10が、本発明で示すフィードバックパラメータなどから、移動局Bに対して過剰に電力を使用していると判断すると、シグネチャ係数を下げる。ここでは、移動局BのDPCCH送信電力が、移動局AのDPCCH送信電力と比較して3dB低いことから、シグネチャ係数演算部10がα0 =1、α1 =0.5を出力したとすると、E−HICHの実数シンボルa0 ,a1 ,‥‥,a39及び各実数シンボルを2乗した値の累計は、以下になる。
実数シンボル(a0 ,a1 ,‥‥,a39)=(0.5,0.5,−0.5,−1.5,1.5,−0.5,0.5,0.5,−1.5,0.5,1.5,−0.5,−0.5,−1.5,−1.5,−1.5,−1.5,−0.5,−1.5,0.5,−1.5,0.5,−1.5,−1.5,0.5,1.5,1.5,0.5,1.5,−0.5,−1.5,−1.5)
各実数シンボルを2乗した値の累計=(1.5)2×6+(−1.5)2×14+(0.5)2×10+(−0.5)2×10=50
α1 を1から0.5に変更したことにより、それぞれの移動局において受信したE−HICHを復調、シグネチャの乗算及びその乗算結果を積分した値の分布図は、図9のようになる。以上に示したように、E−HICHの通信品質が高すぎる移動局に対するシグネチャ係数を下げることにより、E−HICHの送信電力リソースを抑えられ、かつE−HICHの通信品質も保てる。
実数シンボルは、通知スロットに設定され、変調部14に出力される。変調部14は、入力された送信信号を拡散変調すると共に、移動局識別符号を掛けて拡散した後、無線部5に入力する。無線部5は拡散変調後の信号を無線周波数信号に変換し、アンテナ6を介して送信する。
上記実施例においては、図3のシグネチャ係数演算部10における係数基準を求める(図4のステップS1)際に、各移動局毎に対するDPCCH送信電力に応じて求めているが、他のパラメータとして、基地局と移動局の各々との距離情報(RTT:Round Trip Time )や、移動局の各々のCPICHの受信レベルから求めた下り無線リンク品質情報(CQI:Channel Quality Idicator)などの少なくとも一つに応じて係数の基準値を求めることができる。
また、係数基準に対するオフセットを求める(ステップS3,S4)際に、各移動局からのE−HICH受信結果の判定情報、すなわち、ACK(Acknowledge )/NACK(Non-ACK )、DTX判定情報(積分値)に応じて求めているが、移動局の各々の下り物理チャネルE−HICHの逆拡散時の相関結果や、移動局に対してACKと送信したにもかかわらず再送されてきたデータ数などの少なくとも一つに応じてオフセットを求めることができる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、シグネチャを多重する(各シンボルに対して合成を行う)ことにより、同一通知スロットで複数の移動局に対して、情報を通知するチャネルに対して適用できるものである。また、上位層または上位局である無線制御装置(RNC:Radio Network Controller)により最適化された重み係数の設定を、そのまま用いることもできる。なお、上記の各機能ブロックの動作は、その動作手順を予めプログラムとしてROMなどの記録媒体に格納しておき、これをコンピュータにより読み取らせて実行するよう構成できることは明らかである。
本発明の実施例が適用されるシステム概略図であり、Serving E−DCH Cellである無線基地局と移動局との間で使用される物理チャネルを示す図である。 本発明の実施例が適用されるW−CDMA方式EUDCH通信システムの概略図である。 本発明における無線基地局の実施例のブロック図である。 本発明の実施例におけるシグネチャ係数更新処理のフローチャートである。 E−HICH,E−RGCHで使用されるシグネチャの例の一部を示す図である。 E−HICH,E−RGCHで使用されるシグネチャの例の一部を示す図である。 E−HICH,E−RGCHで使用されるシグネチャの例の一部を示す図である。 移動局A、移動局Bにおいて、E−HICHを復調し、シグネチャの乗算及びその乗算結果の積分値の分布図である(α0 =1,α1 =1)。 移動局A、移動局Bにおいて、E−HICHを復調し、シグネチャの乗算及びその乗算結果の積分値の分布図である(α0 =1,α1 =0.5)。 AICHで使用されるシグネチャの例を示す図である。 位相平面上の信号点を説明するための図である。
符号の説明
1 移動局
2,3 基地局
4 上位局(RNC)
5 無線部
6 アンテナ
7 復調部
8 復号部
9 DPCCH送信電力制御部
10 シグネチャ係数演算部
11 EUDCH スケジューラ
12 E−HICH生成部
13 E−RGCH生成部
14 変調部

Claims (13)

  1. 移動通信システムにおいて、複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルにおける送信電力制御システムであって、基地局において、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する手段を含むことを特徴とする送信電力制御システム。
  2. 前記手段は、前記移動局の各々の共通パイロットチャネルの受信結果、前記移動局の各々に対応する下り物理制御チャネルの送信電力、前記移動局の各々との距離情報、前記移動局の各々の下り無線リンク品質情報の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値を求めることを特徴とする請求項1記載の送信電力制御システム。
  3. 前記手段は、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの受信判定情報、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの逆拡散時の相関結果の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値に対するオフセットを求めることを特徴とする請求項2記載の送信電力制御システム。
  4. 前記下り物理チャネルは、EUDCH(Enhanced Uplink DCH(Dedicated Channel))方式におけるE−HICH(Enhanced-DCH HARQ(Hybrid Automatic ReQuest)Indicator Channel)及びE−RGCH(Enhanced-DCH Relative Grant Channel)であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の送信電力制御システム。
  5. 移動通信システムにおいて、複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルにおける送信電力制御方法であって、基地局において、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御するステップを含むことを特徴とする送信電力制御方法。
  6. 前記ステップは、前記移動局の各々の共通パイロットチャネルの受信結果、前記移動局の各々に対応する下り物理制御チャネルの送信電力、前記移動局の各々との距離情報、前記移動局の各々のチャネル品質情報の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値を求めることを特徴とする請求項5記載の送信電力制御方法。
  7. 前記ステップは、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの受信判定情報、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの逆拡散時の相関結果の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値に対するオフセットを求めることを特徴とする請求項6記載の送信電力制御方法。
  8. 前記下り物理チャネルは、EUDCH(Enhanced Uplink DCH(Dedicated Channel))方式におけるE−HICH(Enhanced-DCH HARQ Indicator Channel)及びE−RGCH(Enhanced-DCH Relative Grant Channel)であることを特徴とする請求項5〜7いずれか記載の送信電力制御方法。
  9. 移動通信システムにおいて、複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルを送信するようにした基地局であって、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する手段を含むことを特徴とする基地局。
  10. 前記手段は、前記移動局の各々の共通パイロットチャネルの受信結果、前記移動局の各々に対応する下り物理制御チャネルの送信電力、前記移動局の各々との距離情報、前記移動局の各々の下り無線リンク品質情報の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値を求めることを特徴とする請求項9記載の基地局。
  11. 前記手段は、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの受信判定情報、前記移動局の各々の前記下り物理チャネルの逆拡散時の相関結果の少なくとも一つに応じて前記重み係数の基準値に対するオフセットを求めることを特徴とする請求項10記載の基地局。
  12. 前記下り物理チャネルは、EUDCH(Enhanced Uplink DCH(Dedicated Channel))方式におけるE−HICH(Enhanced-DCH HARQ(Hybrid Automatic ReQuest)Indicator Channel)及びE−RGCH(Enhanced-DCH Relative Grant Channel)であることを特徴とする請求項9〜11いずれか記載の基地局。
  13. 移動通信システムにおいて複数の移動局の各々に固有の識別情報を多重化した通信制御に用いるための下り物理チャネルを送信するようにしたにおける基地局の動作をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記移動局毎に、前記識別情報の多重時における重み係数を適応的に制御する処理を含むことを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8391172B2 (en) 2009-04-27 2013-03-05 Ntt Docomo, Inc. Communication method and communication terminal for radio communication system

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