JP4620503B2 - 酸素濃度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、鉛・ビスマス、ビスマス、鉛などの低融点液体金属中の酸素濃度を計測するための酸素濃度センサの改良に関するものである。
従来、溶融鉛・ビスマスなどの溶融金属(液体金属)中の溶存酸素濃度を計測する装置は色々なタイプのものが提案されている。そして液体金属は、熱や放射線に対して安定しており、また、熱伝導性が優れていることから冷却材として使用されている。
この代表的な例が高速増殖炉の発熱を冷却する液体ナトリウム金属である。このような用途に使用される金属としては、Na、Na−K、Li、Bi、Pbなどの低融点金属であるが、これらの液体金属を冷却材として使用する場合、液体状の低融点金属による機器の配管や構造材の腐食が問題となる。
液体金属による腐食は、水溶液などの腐食に電気化学過程ではなく、金属元素の液体金属中への溶解が主原因である。従って、冷却材として使用される液体金属がその熱回収のために、高温部と低温部を循環する場合の問題として、高温部で構造材から溶解した元素が低温部で過飽和となって析出する、いわゆる質量移動現象が生ずるからである。
この質量移動現象は、繰り返され、機器、配管などの構造材は腐食され続け、低温部では低温部では不純物が析出する。特に、小口径管などのように液体が移動する部分の断面積が小さい場合は、その不純物によって液体金属流路を閉塞させる恐れもある。金属の溶解速度を支配する原因は高温部における不飽和度によるが、液体金属の流動するループの構成や形状などの装置の状況、更に液体金属の流量や温度、配管などの表面粗さ、あるいは不純物濃度など多種多様な条件で左右される。
中でも、液体金属中の不純物、特に「溶解酸素濃度」は腐食現象および腐食速度に大きく影響を及ぼすことが知られている。そして適正な酸素濃度を制御することにより、液体金属と接触する構造材の健全性を維持させることができるのである。
従来、液体金属中の酸素濃度を測定する酸素センサとしては、各種のものが知られている。具体的には、次の通りである。
1)固体電解質素子の基準部に臨む筒状室に充満された基準物質から成る基準極と、前記基準物質に埋入された金属棒から成る内部電極を備えた酸素センサーにおいて、前記内部電極を埋入せしめるように筒状室に充填されたシール剤が、Al 2 3 粉末及び/又はZr O 2 粉末から選択された安定保護層と、黒鉛粉末及び/又はカーバイド粉末から選択された酸素吸着層と、石英ウール及び/又はアルミナウール及び/又はセラミックウールから選択された緩和層と、耐火セメントから成る固結層とから成る4層構造とした「溶融金属プローブ」が提案されている。なお、この発明の溶融金属プローブは、固体電解質がチューブ状ないし試験管状のものを使用している(特許文献1参照)。
2)また、内部に予め定めた圧力で比較基準となる酸素ガスを充填すると共に、外部に被検流体を流通させる流路を備え、流路内を流通する被検流体に含まれる酸素ガスの圧力と比較基準となる酸素ガスての圧力との差に応じて起電力を発生する中空形状の固体電解式センサと、固体電解式センサより発生した起電力を測定し、測定された起電力を比較基準となる酸素ガスの圧力とに基づいて、比検流体に含まれる酸素ガスの濃度を演算する酸素濃度演算手段とを備えた「酸素濃度測定装置およびそれを適用したプラント」に関する発明が提案されている。この発明においては、固定電解質がチューブ状で、センサの外周をメッシュ状部材で保護している(特許文献2参照)。
3)図6に示すように酸素濃度センサ1を装置又は容器3内に充填された鉛ビスマスなどの液体金属2内に浸漬し、この酸素濃度センサ1の先端部に設けられた固体電解質の計測部3に接続する酸素センサ標準極側リード線4と酸素センサ対向極側リード線4aとの間の起電力を起電力計算器5で計算し、この起電力によって酸素濃度を測定する酸素濃度計が公知である(特許文献3参照)。
この酸素濃度センサ1の具体的な構造は、図5に示すように、延長スリーブ10の先端のシール部を有する耐食スリーブ11を介して容器形の固体電解質部12をインローにより嵌合固定し、更に前記延長スリーブ10の上端を閉止している端部継ぎ手13の中央部に絶縁管15を支持してその先端を前記固体電解質部12の開口部に位置するように固定している。
そして固体電解質部12(計測部)の内部に、金属ビスマスからなる標準極16と酸化ビスマス17からなる標準極を充填し、前記端部継ぎ手13と絶縁管15を貫通して標準極側リード線18を延長し、その先端を前記標準極16,17と接続している。
また、延長スリーブ10に対向電極側リード線20を連結し、これらの標準極側リード線18と対向電極側リード線20との間に発生している微小な電圧(起電力)Eを利用して下記式より液体金属2中の酸素濃度を算出している。
この液体金属中の酸素濃度の測定は、ネルンストの原理に基づくものであるが、これは下記計算式によって得られる。
E=(R×T)/(4×F)×1n(P(基準)/P)・・・(1)
ここで、式の記号は下記の通りである。
E:起電力(V)、R:ガス定数、T:絶対温度(K)
F:ファラデー定数(C/mol)
P(基準):レファレンスガスの酸素ガス分圧(atm)
P:鉛系金属に含まれる酸素ガス分圧(atm)
特開平10−253582号公報 特開2001−215212号公報 特開2003−294692号公報
従来の酸素濃度センサ1は図5及び図6に示したように構成されており、これの標準電極用リード線18は標準極材(Bi/Bi 2 3 、Pb/Pb O、In/In 2 3 、Pb−Bi/PbO)(注:A/Bは金属A・B酸化物との混合物を意味する)に対して耐蝕性の高い金属線としてMo線やW線が使用されている。
従来の酸素濃度センサ1においては、中空状の延長スリーブ10内の雰囲気、即ち、標準電極用リード線18の周囲の雰囲気は空気であった。そしてこの酸素濃度センサ1の使用中に標準電極用リード線18が加熱されるが、その際にセンサ内の雰囲気に含まれている酸素と反応して劣化、即ち、酸化が生ずる。
このようにして標準電極用リード線18が“酸化”されると抵抗値が増加し、この標準電極用リード線18と対向電極側リード線20との間に発生している起電力が増加して正しい起電力を示さなくなり、その結果、溶融金属中の酸素濃度を正確に測定することができなくなるという問題があった(図2参照)。
本発明は、液体金属中の酸素濃度に起因する起電力を正確に測定できる酸素濃度センサを提供すること、更に、起電力を送る標準電極用リード線の酸化を防止することによってこのリード線の劣化が起因する起電力の異常な変動を防止し、測定値に誤差のない酸素濃度センサを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するための本発明に係る液体金属中の酸素濃度センサは、中空管状の延長スリーブの先端に固定電解質からなる容器状の計測部を装着するとともに、この容器状の計測部内に標準電極を収容し、この標準電極に標準電極用リード線を差し込んでおり、この標準電極用リード線の周囲を保護するように酸化防止ガスを前記延長スリーブ内に供給することを特徴とする酸素濃度センサや標準電極用リード線の周囲を保護するように酸素センサ内部を真空封入することを特徴とする酸素濃度センサである。
である。
本発明に係る酸素濃度センサにおける各構成要件は次の通りである。
A.酸化防止ガスの充填方法:前記酸化防止ガスを前記延長スリーブの内部に供給し、これを封入滞留させる方法ある。
B.液体金属:本発明の酸素濃度センサを使用する液体金属としては、本質的に鉛(Pb)、ビスマス(Bi)、鉛ビスマス合金(Pb−Bi)が適している。
C.酸化防止ガスの種類:酸素濃度センサに供給する酸化防止ガスは、不活性ガスであり、具体的にはヘリウム,アルゴン,窒素,ネオン,クリプトン,キセノン及びラドンの1種あるいは2種以上の混合ガスである。
D.別の酸化防止ガス:酸素濃度センサ内に供給する酸化防止ガスは、前記不活性ガスのみに限定されず、2酸化炭素、あるいは水蒸気と酸素の混合ガスであり、その酸素分圧が10-15 〜10-30 (標準極材料の平衡酸素分圧)である。
E.固体電解質:計測部を構成する固体電解質は、イットリア(Y 2 3 )添加ジルコニア(ZrO 2 )、カルシア(CaO)添加ジルコニア、あるいはマグネシア(MO)添加ジルコニアが適している。
F.標準極:標準極の材料として、Bi/Bi 2 3 、Pb/PbO、In/In 2 3 、Pb−Bi/PbO系の金属/金属酸化物であることが好ましい。
本発明は、前記のように標準極に接続される標準極側リード線の周囲を不活性ガスの充填によって保護しているので、このリード線の酸化を防止してその抵抗値増加を抑制して酸素センサの起電力が異常に増加してかなり高い起電力を発生しないようにしている。
従来の酸素センサでは標準極側リード線が酸化されて起電力が大きく上昇するので、液体金属に溶存している酸素の濃度を直接に測定することが困難であったが、本発明においてはリード線を酸化しないように不活性ガスで保護するので、従って、酸素濃度センサをかなり長時間使用しても、その酸素濃度の測定において誤差実質的に発生することがない。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る酸素濃度センサSの構造を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る酸素濃度センサSの正断面図であり、延長スリーブ25の先端の耐食性スリーブ26の先端に容器形の固体電解質27(計測部)がハーメチックシールあるいはセラミックセメントにより固定されている。
また、前記延長スリーブ25の後方の開口部は、端部継ぎ手28で閉止されているが、これの中央部に固定された絶縁管29によって標準極側リード線30を貫通して支持案内させ、更この絶縁管29に平行して、本発明において特に採用した酸化防止ガス導入ノズル31を固定し、また、前記端部継ぎ手28に前記酸化防止ガスの排出孔31aを開口している。そしてこのノズル31より酸化防止ガスgを前記延長スリーブ25内に供給し、前記端部継ぎ手28に開口された排出孔31aより排出するようにガスgの供給通路を形成している。
そして前記容器形の固体電解質27からなる計測部の中に標準極33を構成する金属ビスマスを収容し、更にその上に標準極を構成する酸化ビスマス35を配置して液体金属中に計測部を浸漬した際に、酸素濃度に対応する正確な起電力が発生するようにしている。
次に、各部の材質について説明すると、延長スリーブ25はオーステナイト系ステンレス鋼あるいは炭素鋼などからなる管状体であり、耐食性スリーブ26はフェライト系ステンレス鋼である。そして固体電解質27(計測部)は、イットリア(Y 2 3 )添加ジルコニア(ZrO 2 )、カルシア(CaO)添加ジルコニア、あるいはマグネシア(MO)添加ジルコニアが適している。
標準極側リード線30はモリブデン(Mo)やタングステン(W)で、直径が約0.5mm程度の細線が使用される。このリード線30は低温ではあまり酸化しないものであるが、例えば、400℃以上の温度においては、延長スリーブ25内に存在している雰囲気に含まれている酸素と反応して酸化が生じ、その結果、電気抵抗が急激に増加するので、この酸化作用を防止することが必要である。
容器形の固体電解質27に接続される標準極側のリード線30の劣化を防止するための酸化防止ガスgとしては、ヘリウム,アルゴン,窒素,ネオン,クリプトン,キセノン及びラドンの1種あるいは2種以上の混合ガスなどの不活性ガスである。
また、2酸化炭素や水蒸気と酸素の混合ガスも使用可能であるが、その場合の酸素分圧が10-15 〜10-30 (標準極材料の平衡酸素分圧)が好ましい。
前記図1に示す酸素濃度センサによれば、延長スリーブ25内の酸素を含んでいた雰囲気が、酸化防止ガス導入ノズル31を介して供給された酸化防止ガスgにより置換され、その結果、標準極用リード線30の酸化による劣化を防止することができるのである。
図2は酸素濃度センサの起電力の経時変化を示すグラフであって、酸素濃度センサによる使用経過時間(h)を横軸に、酸素センサ起電力(mV)を縦軸にして描いた特性グラフである。
同図2において線(a)が酸素センサ起電力の理論値を、線(b)が本発明の酸素濃度センサの起電力の測定値を、そして線(c)が従来の酸化防止ガスを供給しない場合の起電力をぞれぞれ示している。
このグラフから理解できるように、本発明に係る酸化防止ガスを供給する酸素濃度センサSが発生する起電力は、かなりの測定時間が経過してもその値が安定しており、従って液体金属中の酸素濃度を正確に測定することができ、この酸素濃度センサSを使用して液体金属中の酸素濃度を正確に制御することができるのである。
図3は第2の実施例に係る酸素濃度センサS1を示す正断面図である。
延長スリーブ25の一端を閉止する端部継ぎ手28には、ほぼ延長スリーブ25の先端に達する位置に噴出口を持つ酸化防止ガス導入ノズル31と、端部継ぎ手28の近傍に排出口を持つ酸化防止ガス排出ノズル37を1対で設け、更に、前記酸化防止ガス導入ノズル31と酸化防止ガス排出ノズル37にそれぞれ弁38、38aを設けている。
本発明に係る酸素濃度センサS1を使用する際には、弁38、38aを開弁した状態で酸化防止ガスgを酸化防止ガス導入ノズル31より供給し、酸化防止ガス排出ノズル37より排出しながら、この状態を一定時間以上維持することで中空状の延長スリーブ25内の空気を酸化防止ガスgに置換した後、両ノズル31、37の弁38、38aを閉じて延長スリーブ25内の雰囲気を酸化防止ガスgで置換封入する。
前記酸化防止ガスg(ヘリムガス)の封入により標準極側リード線30の劣化(酸化)を防止することができ、その結果、溶融金属中の溶存酸素濃度に関係した起電力を正確に測定することができるのである。なお、前記両弁38、38aを時々操作して封入されている酸化防止ガスを追加ないし交換してその効果を高めることが好ましい。
前記図2のグラフに示した比較例は、液体金属として鉛ビスマスを使用し、これの溶存酸素濃度を測定したものである。
図4は、第3の実施例に係る酸素センサS2 の正断面図である。この酸素センサS2 は前記二つの実施例と異なって延長スリーブ25の上部を閉止する端部継ぎ手28に開閉弁41を有する真空排気ノズル40を設置し、この真空排気ノズル40を図示しない真空ポンプに接続している。
そしてこの酸素センサS2 を使用する際は、真空ポンプを駆動してこの酸素センサS2 の内部を排気して真空状態にした後、開閉弁41を閉じてこの酸素センサS2 の内部を真空状態に保持することによって標準電極27側のリード線30の酸化による劣化を防止して正確な起電力を測定する構造を持つものである。
なお、この酸素センサS2 においては真空度を高めることが重要ではあるが、前記リード線30の酸化が防止できる程度のものであれば良いので、実際にはその真空度は、10〜100Pa程度が持続できるもので良く、また、測定時間の経過に応じて時々真空を作用させるようにすると、万一の空気の漏れ込みによる影響を防止できる。
(実際の測定方法について)
被測定物として、鉛ビスマスの組成を鉛45重量%、ビスマス55重量%の共晶組成とし、その温度を450℃に加熱保持した。酸化鉛のボール(直径2〜5mm)を鉛ビスマス中に浸漬して鉛ビスマス中の酸素を飽和状態とした。
前記酸素濃度センサSあるいはS1及びS2を液体金属中に浸漬し、1000時間までの起電力の経時的変化を連続して計測したものが図2に示すグラフである。
酸素飽和理論起電力(a)は76mVであるのに対して、酸化防止ガス(例えばヘリウム)を標準電極の近傍まで流動させた酸素濃度センサS、あるいはS1 の起電力は、線(b)に示すように85mVから90mVの間でほぼ一定の値で推移している。
一方、図5、6に示した従来の酸素濃度センサによる起電力は、使用時間が50時間程度から急激に上昇し、最終的に600mVを超えた。従って、従来の酸素濃度センサでは長い時間、安定して酸素濃度を測定することができず、このセンサを液体金属を使用した加熱炉の酸素濃度の制御に使用することは危険であった。これに対して本発明の酸素濃度センサは高精度で、信頼性が高いものであることを確認することができた。
従って、前記本発明に係る酸素センサを使用することによってBi,Pb,Pb−Bi合金などの低融点金属の液体金属の酸素濃度を、装置の運転中に正確に測定することができる。
図4に示す第3の実施例の酸素センサS2 の場合も、延長スリード25内を所定の真空度に保持し、標準電極側リード線の酸化を防止することによって、前記第1及び第2の実施例に示した酸素センサS、S1 と同様な優れた測定値を示すことができる。
本発明の実施例1の酸素濃度センサSの正断面図である。 本発明に係る酸素濃度センサと従来のセンサとを比較した経過時間/起電力を示すグラフである。 本発明の実施例2の酸素濃度センサS1 の正断面図である。 本発明の実施例3の酸素濃度センサS2 の正断面図である。 従来の酸素濃度センサの正断面図である。 液体金属中の酸素濃度を測定する原理図である。
符号の説明
25 延長スリーブ 26 耐蝕性スリーブ
27 容器状固定電極質(計測部)
28 端部継ぎ手 29 絶縁管
30 標準極側リード線 31 酸化防止ガス導入ノズル
31a ガス排出孔 33 標準電極(金属ビスマス)
35 標準電極(酸化ビスマス)

Claims (7)

  1. 導電性中空管状の延長スリーブの先端に固体電解質からなり、液体金属と接触する容器状の計測部を接続し、この容器状の計測部内に標準電極を収容しており、前記標準電極に標準電極用リード線を差し込み、前記標準電極と液体金属との間の電圧を測定するように構成したことを特徴とする酸素センサにおいて、
    前記延長スリーブに、その後端を閉止する閉止部を設け、
    前記閉止部には、前記酸素センサの内部に酸化防止ガスを導入する導入ノズルと、前記酸素センサの内部の酸化防止ガスを外部に排出をするための排出ノズルとが貫通するように設けられており、
    前記導入ノズルおよび前記排出ノズルの各々には、酸化防止ガスの導入および排出を制御する弁が設けられており、
    前記酸素センサの内部に前記導入ノズルを通じて酸化防止ガスを導入した後、酸化防止ガスの供給停止又は前記導入ノズルおよび前記排出ノズルの各々の弁を閉じることにより、前記酸素センサ内に酸化防止ガスを滞留させることを特徴とする酸素センサ。
  2. 前記酸化防止ガスは、ヘリウム,アルゴン,窒素,ネオン,クリプトン,キセノン及びラドンから選ばれた1種あるいは2種以上の混合ガスからなる不活性ガスであることを特徴とする請求項1に記載の酸素センサ。
  3. 前記酸化防止ガスが、2酸化炭素あるいは水蒸気と酸素との混合ガスであり、これの酸素分圧が10−15〜10−30であることを特徴とする請求項1または2に記載の酸素センサ。
  4. 導電性中空管状の延長スリーブの先端に固体電解質からなり、液体金属と接触する容器状の計測部を接続し、この容器状の計測部内に標準電極を収容しており、前記標準電極に標準電極用リード線を差し込み、前記標準電極と液体金属との間の電圧を測定するように構成したことを特徴とする酸素センサにおいて、
    前記延長スリーブに、その後端を閉止する閉止部を設け、
    前記酸素センサの内部に酸化防止ガスを封入し、
    前記酸化防止ガスが、2酸化炭素あるいは水蒸気と酸素との混合ガスであり、これの酸素分圧が10 −15 〜10 −30 であることを特徴とする酸素センサ。
  5. 前記固体電解質からなる容器状の計測部が接触する液体金属は、本質的に鉛、ビスマスまたは鉛ビスマス合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸素センサ。
  6. 前記固体電解質は、イットリア(Y)添加ジルコニア(ZrO)、カルシア(CaO)添加ジルコニアまたはマグネシア(MgO)添加ジルコニアであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸素センサ。
  7. 前記標準電極が、Bi/Bi、Pb/PbO、In/InまたはPb−Bi/PbO系であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸素センサ。
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