JP4620116B2 - 真空作動式トイレおよび真空トイレの作動方法 - Google Patents

Description

本発明は、水洗便器と、真空生成器と、収集タンクと、バルブおよび中間タンクを含むパイプとを備え、上記中間タンクが水洗便器と収集タンクの間に配置されると共に吸入バルブおよび排出バルブを備える真空作動式トイレ、およびこのような真空トイレの作動方法に係わる。

いわゆる真空トイレシステムおよびこのようなシステムの動作は、例えばDE ３７ ２８ １５７ A1に記載されている。その中に開示されたこのシステムは、例えば電車やバスのような移動ユニットで特に使用されるためのものである。以下の構成要素が、この文献に記載されたシステムに含まれる：即ち、水洗便器と、真空状態を生成するための装置と、収集タンクと、バルブおよび、水洗便器と収集タンクの間に配置された中間タンクを備えるパイプである。

上記の方法において使用される手順は以下のとおりである。即ち、加圧空気タンクに接続された排出器であることができる、真空状態を生成するための装置によって中間タンクに負圧が生成される。空気圧によって開くことができるバルブが中間タンクの前後にそれぞれ設けられる。水洗ボタンを作動すると、中間タンクに負圧が生成され、洗浄水が水洗便器に流れ込む。中間タンクの前面に配置されたバルブが開くと、こう配圧力によって、洗浄水と排泄物が、大気圧下にある水洗便器から中間タンクに吸い込まれる。その後バルブを閉めることにより、中間タンクは正圧下におかれ、中間タンクの背面に配置されたバルブを開けると、中間タンクの内容物が収集タンクに排出される。中間タンクで圧力が増大されると、排水が中間タンクの内側にもたまり、またバルブのハウジングの中に押しやられる。吸入バルブおよび排出バルブが密閉されずに漏れていたり破損していると、堆積が起こり、またある程度の時間が経つとバルブが故障する。さらに、バルブの一つが開けられている間、ハウジングの空間が短時間ではあるが同時に浸水可能となり、排水がハウジングに浸透するといった事態が起こる可能性がある。

本発明は、このように排水がバルブのハウジングに浸透しないようにすることを目的とし、これは上記した種類の真空作動式トイレにおいて達成される。即ち、水洗便器と、真空生成器と、収集タンクと、前記水洗便器と前記収集タンクとの間に配置された中間タンクと、前記中間タンクを介して前記水洗便器と前記収集タンクとの間を接続するパイプと、前記パイプの途中であって、前記水洗便器からの排出物が流れ込む前記中間タンクの入口側に配置された吸入バルブと、前記パイプの途中であって、前記収集タンクへ向けて排出物が流れ出る前記中間タンクの出口側に配置された排出バルブとを備え、前記吸入バルブは、前記吸入バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する吸入バルブ用ハウジングを備え、前記排出バルブは、前記排出バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する排出バルブ用ハウジングを備える、真空作動式トイレであって、前記吸入バルブ用ハウジングと前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間が圧力媒体のソースの一つまたはそれぞれに接続され、前記真空作動式トイレは、排出物を前記中間タンクから前記収集タンクに運ぶための圧力が前記中間タンクの内部で増大される時、前記吸入バルブ用ハウジングおよび前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間に、前記圧力媒体によって、前記中間タンク内の圧力よりも高い圧力を生成するように構成される、ことを特徴とする真空作動式トイレである。

圧力媒体のソースを、中間タンクとは反対側に面するバルブの側面に接続することもできる。
本発明は、水洗便器と、真空生成器と、収集タンクと、前記水洗便器と前記収集タンクとの間に配置された中間タンクと、前記中間タンクを介して前記水洗便器と前記収集タンクとの間を接続するパイプと、前記パイプの途中であって、前記水洗便器からの排出物が流れ込む前記中間タンクの入口側に配置された吸入バルブと、前記パイプの途中であって、前記収集タンクへ向けて排出物が流れ出る前記中間タンクの出口側に配置された排出バルブとを備え、前記吸入バルブは、前記吸入バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する吸入バルブ用ハウジングを備え、前記排出バルブは、前記排出バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する排出バルブ用ハウジングを備える、真空トイレの作動方法にも係わる。この方法においては、排出物を前記中間タンクから前記収集タンクに運ぶための圧力を前記中間タンク内で増大させる時、前記吸入バルブ用ハウジングおよび前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間を、前記中間タンク内の圧力よりも高い圧力に保つ。

バルブのハウジング内部に堆積が起こらないようにすることが、本発明の設計によって達成されることが明らかであり、この結果、バルブの寿命が延びることとなる。

本発明の一例を、図面を参照しながら以下に述べる。
図面の唯一の図が、本発明による真空作動式トイレの一部を示す。
図において、１０は、便器１９と下水管または収集タンク２０とのそれぞれの間に、水洗方向に配置される中間タンクを示す。この中間タンク１０は両側のバルブ、即ち吸入バルブ１１と排出バルブ１２によって閉鎖される。これらのバルブはスライドバルブであるかまたはピンチバルブである。

双方のバルブ１１および１２のハウジングは、図示のように圧搾空気パイプに接続され、付加Pｇは、そこに圧力を加えられることを示すためのものである。この圧力は、排出物を運ぶための圧力が中間タンク１０で増大される時、中間タンク１０の圧力よりも高い。

従って、圧力Pが中間タンクで増大されると、圧搾空気Pgがバルブ１１、１２のハウジングに同時に加わり、これらを介して、“きれいな”圧搾空気がバルブから中間タンク１０に送り込まれるので、排出物が中間タンクで堆積することがなくなり、またバルブは“きれいな”ままとなる。これにより、バルブと全体のシステムの寿命を延ばすことができる。

本発明の好ましい実施例においては、必要とされる圧力Pgは、中間タンク１０において有効となる圧力Pから得ることもできる。

本発明による真空作動式トイレの一部を示す図である。

Claims (2)

1. 水洗便器と、真空生成器と、収集タンクと、前記水洗便器と前記収集タンクとの間に配置された中間タンク（１０）と、前記中間タンクを介して前記水洗便器と前記収集タンクとの間を接続するパイプ（１９、２０）と、前記パイプの途中であって、前記水洗便器からの排出物が流れ込む前記中間タンクの入口側に配置された吸入バルブ（１１）と、前記パイプの途中であって、前記収集タンクへ向けて排出物が流れ出る前記中間タンクの出口側に配置された排出バルブ（１２）とを備え、前記吸入バルブ（１１）は、前記吸入バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する吸入バルブ用ハウジングを備え、前記排出バルブ（１２）は、前記排出バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する排出バルブ用ハウジングを備える、真空作動式トイレであって、
   前記吸入バルブ用ハウジングおよび前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間は、圧力媒体のソースのひとつまたはそれぞれに接続され、
   前記真空作動式トイレは、排出物を前記中間タンクから前記収集タンク（２０）に運ぶための圧力が前記中間タンクの内部で増大される時、前記吸入バルブ用ハウジングおよび前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間に、前記圧力媒体によって、前記中間タンク内の圧力よりも高い圧力を生成するように構成される、ことを特徴とする真空作動式トイレ。
2. 真空トイレの作動方法であって、
   前記真空トイレは、水洗便器と、真空生成器と、収集タンクと、前記水洗便器と前記収集タンクとの間に配置された中間タンク（１０）と、前記中間タンクを介して前記水洗便器と前記収集タンクとの間を接続するパイプ（１９、２０）と、前記パイプの途中であって、前記水洗便器からの排出物が流れ込む前記中間タンクの入口側に配置された吸入バルブ（１１）と、前記パイプの途中であって、前記収集タンクへ向けて排出物が流れ出る前記中間タンクの出口側に配置された排出バルブ（１２）とを備え、前記吸入バルブ（１１）は、前記吸入バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する吸入バルブ用ハウジングを備え、前記排出バルブ（１２）は、前記排出バルブの全体を包囲すると共に前記中間タンクの内部へ通じる空間を有する排出バルブ用ハウジングを備えており、
   排出物を前記中間タンクから前記収集タンク（２０）に運ぶための圧力を前記中間タンク（１０）内で増大させる時、前記吸入バルブ用ハウジングおよび前記排出バルブ用ハウジング内の前記空間を、前記中間タンク内の圧力よりも高い圧力に保つ、ことを特徴とする方法。

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