JP4617828B2 - ケース構造 - Google Patents

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Description

この発明は、腕時計などの時計に用いられるケース構造に関し、更に詳しくは回転ベゼルを備えたケース構造に関する。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、腕時計ケースの上部内周に時計ガラスが固定されていると共に、この腕時計ケースの上部外周に回転ベゼル(特許文献1ではレジスターリング)が回転自在に取り付けられた構造のものがある。
実公平1−19114号公報(実開昭59−144490号)
この特許文献1の腕時計は、腕時計ケースの外周面に設けられた溝と、この溝に対向する回転ベゼルの内周に設けられた溝との両方に、丸棒を多角形状に折り曲げた多角形ばねを係合させることにより、回転ベゼルを腕時計ケースの外周に密接させた状態で回転可能に取り付けた構成になっている。なお、この腕時計では、腕時計ケースの上面と回転ベゼルの下面との間にクリックばねが配置され、このクリックばねのばね力によって弾力的に回転ベゼルを押し上げ、この状態で回転ベゼルが回転するときに、回転ベゼルの下面に設けられた凹凸部を順次乗り越えることにより、回転ベゼルの回転位置を規制している。
しかしながら、このような従来の腕時計では、腕時計ケースの上部外周に回転ベゼルが密接した状態で多角形ばねによって回転自在に取り付けられた構成であるから、回転ベゼルの上面に上方から衝撃が加わると、その衝撃が腕時計ケースにほぼそのまま伝わり、腕時計ケース内の時計モジュールが衝撃を受けて破損することがあるという問題がある。
この場合、回転ベゼルはクリックばねのばね力によって弾力的に押し上げられているが、クリックばねは、そのばね力が強いと回転ベゼルを円滑に回転させることができないため、ばね力が弱く設定されている。このため、回転ベゼルの上面に上方から衝撃が加わると、その衝撃をクリックばねによって確実に吸収することができず、衝撃がそのまま腕時計ケースに伝わり、上記のような問題が生じる。
この発明が解決しようとする課題は、回転ベゼルに衝撃が加わっても、その衝撃を吸収してケース本体にほとんど伝わらないようにすることができるケース構造を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図3に示すように、ケース本体(1)と、このケース本体の上部外周に固定された固定リング(4)と、この固定リングに回転自在に取り付けられた回転ベゼル(5)とを備え、前記回転ベゼルには、前記ケース本体の内側上面から離間して前記ケース本体の内側上面を覆うベゼル上面部(8)が設けられ、前記固定リングには、前記回転ベゼルの前記ベゼル上面部の下面側に延出して前記ケース本体の内側上面から離間する弾性変形可能な緩衝部(10)が設けられ、前記回転ベゼルのベゼル上面部に上方から衝撃が加わったときに、その衝撃によって前記固定リングの緩衝部が弾性変形して、衝撃を吸収するケース構造である。
請求項2に記載の発明は、図1〜図3に示すように、前記回転ベゼル(5)が、棒状部材を多角形状に折り曲げた多角形ばね(6)を、前記固定リング(4)の外周面に設けられたリング側係合溝(11)と、これに対向する前記回転ベゼルの内周面に設けられたベゼル側係合溝(12)とに係合させることにより、前記固定リングに回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のケース構造である。
請求項3に記載の発明は、図1に示すように、前記緩衝部(10)は、前記固定リング(4)の上端部から前記ケース本体(1)の内側上面よりも上方に突出し、この突出部分の上部に前記固定リングの内側へ向けて突出する鍔部(13)が設けられ、この鍔部の下面と前記ケース本体の内側上面との間に緩衝用の隙間(14)が設けられていることにより、前記鍔部の上方から衝撃が加わった際に前記緩衝部の全体が弾性変形することを特徴とする請求項1または2に記載のケース構造である。
請求項4に記載の発明は、図1に示すように、前記緩衝部(10)の外周面に、前記鍔部(13)の上面から前記緩衝部の下部に亘って前記多角形ばね(6)をガイドするための傾斜面(16)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のケース構造である。
請求項5に記載の発明は、図1に示すように、前記緩衝部(10)の前記傾斜面(16)とこれに対向する前記回転ベゼル(5)の内面との間に、前記多角形ばね(6)の逃がし用の隙間(17)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のケース構造である。
請求項6に記載の発明は、図1に示すように、前記緩衝部(10)の下部側に位置する前記固定リング(4)の外周面における前記リング側係合溝(11)の上部側の外径が、その下部側よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のケース構造である。
請求項1に記載の発明によれば、ケース本体の上部外周に固定リングを固定し、この固定リングに回転ベゼルを回転自在に取り付け、この回転ベゼルに、ケース本体の内側上面から離間してケース本体の内側上面を覆うベゼル上面部を設け、ケース本体の上部外周に固定された固定リングに、回転ベゼルのベゼル上面部の下面側に延出してケース本体の内側上面から離間する緩衝部を設けたので、回転ベゼルのベゼル上面部に上方から衝撃が加わると、その衝撃を固定リングの緩衝部によって吸収することができ、これにより回転ベゼルに加わた衝撃がケース本体にほとんど伝わらないようにすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、棒状部材を多角形状に折り曲げた多角形ばねを、固定リングの外周面に設けられたリング側係合溝と、これに対向する回転ベゼルの内周面に設けられたベゼル側係合溝とに係合させることにより、この係合した多角形ばねによって回転ベゼルが固定リングに回転可能に取り付けられているので、回転ベゼルを固定リングに回転可能な状態で固定リングから抜けないように確実に取り付けることができる。
請求項3に記載の発明によれば、緩衝部は、固定リングの上端部にケース本体の内側上面よりも上方に突出し、この突出部分の上部に固定リングの内側へ向けて突出する鍔部が設けられ、この鍔部の下面とケース本体の内側上面との間に緩衝用の隙間が設けられていることにより、鍔部の上方から衝撃が加わった際に緩衝部の全体が弾性変形するので、回転ベゼルのベゼル上面部に上方から衝撃が加わると、その衝撃によって固定リングの緩衝部が弾性変形して衝撃を確実に吸収することができ、これにより回転ベゼルに加わった衝撃がケース本体にほとんど伝わらないようにすることができると共に、緩衝部によって回転ベゼルの上下位置が安定して回転ベゼルの回転トルクを安定させることができるので、回転ベゼルの回転を安定させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、緩衝部の外周面に、鍔部の上面から緩衝部の下部に亘って多角形ばねをガイドするための傾斜面が設けられていることにより、この傾斜面によって多角形ばねを円滑にガイドして固定リングのリング側係合溝に係合させることができる。このため、多角形ばねを回転ベゼルのベゼル側係合溝に係合させた状態で、多角形ばねおよび回転ベゼルを固定リングに容易に組み付けることができるので、多角形ばねおよび回転ベゼルの組み付け作業性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、緩衝部の傾斜面とこれに対向する回転ベゼルの内面との間に、多角形ばねの逃がし用の隙間が設けられていることにより、多角形ばねを緩衝部の傾斜面に沿って移動させて組み付けるときに、多角形ばねが傾斜面に沿って次第に押し広げられるように変形しても、逃がし用の隙間によって多角形ばねの変形が妨げられることがないので、多角形ばねを円滑に且つ良好に組み込むことができ、これによっても多角形ばねおよび回転ベゼルの組み付け作業性を向上させることができる。
この場合、特に緩衝部の傾斜面とこれに対向する回転ベゼルの内面との間に設けられた逃がし用の隙間によって、緩衝部の傾斜面の傾斜長さを十分に長くすることができる。このため、多角形ばねの収縮力を高めるために多角形ばねの内接円を小さくしても、多角形ばねを傾斜面によって円滑にガイドして固定リングのリング側係合溝に係合させることができ、これにより多角形ばねの収縮力を高めることができるので、多角形ばねによって回転ベゼルを固定リングに確実に且つ強固に取り付けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、緩衝部の下部側に位置する固定リングの外周面におけるリング側係合溝の上部側の外径が、その下部側よりも小径に形成されていることにより、緩衝部の傾斜面とこれに対向する回転ベゼルの内面との間の逃がし用の隙間を大きく形成することができ、これにより、より一層、多角形ばねの組み付け時における変形が妨げられないようにすることができ、これによっても請求項5に記載の発明と同様、多角形ばねおよび回転ベゼルの組み付け作業性を向上させることができる。
この場合、固定リングの外周面におけるリング側係合溝の上部側の外径がその下部側よりも小径に形成されていることにより、固定リングのリング側係合溝の下部側の外径がその上部側よりも大きいので、この下側部分における固定リングと回転ベゼルとの隙間を狭くすることができ、これにより固定リングに対する回転ベゼルのガタつきを抑えることができると共に、衝撃によって回転ベゼルが固定リングから外れにくくすることができる。
以下、図1〜図3を参照して、この発明を腕時計に適用した実施形態について説明する。
図1はこの発明を適用した腕時計ケースの要部を示した拡大断面図である。
この腕時計ケースは、図1に示すように、合成樹脂製のケース本体1を備えている。このケース本体1の上部内周には、時計ガラス2がパッキン3を介して取り付けられている。このケース本体1の内部には、時計ガラス2の下側に対応して時計モジュール(図示せず)が収納されている。また、このケース本体1の上部外周には、金属製の固定リング4が嵌合した状態で固定されており、この固定リング4の外周には、金属製の回転ベゼル5が多角形ばね6によって回転可能に取り付けられている。
回転ベゼル5は、図1に示すように、ベゼル本体部7が固定リング4の外周面に対応するリング状に形成され、このベゼル本体部7の上部内周にケース本体1の内側上面から上方に離れてケース本体1の内側上面および時計ガラス2の外周部の上面を覆うベゼル上面部8が一体に形成された構成になっている。この場合、ベゼル上面部8は、ベゼル本体部7の上部内周から内側上方に向けて傾斜する傾斜部8aが形成され、その内周側の先端部8bが断面山形状に形成され、この先端部8bの下面がケース本体1の上面および時計ガラス2の上面とほぼ平行な平坦面8cに形成されている。
固定リング4は、図1に示すように、ケース本体1の上部外周に嵌合するリング本体部9を有し、このリング本体部9の上部に回転ベゼル5のベゼル上面部8における下面の平坦面8cに向けて延出してケース本体1の内側上面から離間する緩衝部10を一体に形成した構成になっている。多角形ばね6は、図2に示すように、丸棒状の部材を多角形状に折り曲げたばね部材であり、図1に示すように、固定リング4のリング本体部9の外周面に設けられたリング側係合溝11と、これに対向する回転ベゼル5のベゼル本体部7の内周面に設けられたベゼル側係合溝12とに係合することにより、回転ベゼル5を固定リング4に回転可能に取り付けるように構成されている。
ところで、固定リング4の緩衝部10は、図1に示すように、固定リング4のリング本体部9の上端部からケース本体1の内側上面よりも上方に突出し、この突出部分の上部に固定リング4の内側へ向けて突出する鍔部13が形成されていると共に、この鍔部13の下面とケース本体1の内側上面との間に緩衝用の隙間14が設けられ、これにより鍔部13の上方から衝撃が加わった際に緩衝部10全体が弾性変形するように構成されている。この場合、緩衝部10の鍔部13の上面が対向する回転ベゼル5のベゼル上面部8の下面、つまりベゼル上面部8の先端部8bの下面における平坦面8cには、スペーサ15が設けられている。このスペーサ15は、ポリエステルシートからなり、緩衝部10の鍔部13と回転ベゼル5のベゼル上面部8とが接触するときの摩擦抵抗を軽減してキシミ音を防ぐように構成されている。
また、緩衝部10の外周面には、図1に示すように、鍔部13の外周側上面から緩衝部10の外周側下部に亘って多角形ばね6をガイドするための傾斜面16が形成されている。この傾斜面16は、図1に示すように、多角形ばね6を組み付けるときに、多角形ばね6を円滑にガイドするために、軽いハブ仕上げが施されていると共に、傾斜面16の上部側と下部側とで傾斜角度が異なる2段の傾斜面に形成されている。すなわち、この傾斜面16の上部側は、固定リング4のリング本体部9の外周面に対し約45°の傾斜角度で傾斜する緩やかな傾斜面に形成されており、傾斜面16の下部側は、固定リング4のリング本体部9の外周面に対し約33°の傾斜角度で傾斜する急な傾斜面に形成されている。
また、この緩衝部10の傾斜面16とこれに対向する回転ベゼル5の内面との間には、図1に示すように、多角形ばね6の逃がし用の隙間17が設けられている。この場合、回転ベゼル5のベゼル上面部8におけるベゼル本体部7の上部内周から内側上方に向けて傾斜する傾斜部8aの下面は、ベゼル上面部8の先端部8bにおける下面の平坦面8cに対し約33°の傾斜角度で傾斜する傾斜面に形成されている。これにより、逃がし用の隙間17は、緩衝部10の傾斜面16に沿ってその上側から下側に向かうに従って次第に広くなるように形成されている。
さらに、緩衝部10の下部側に位置する固定リング4のリング本体部9における外周面の外径は、図1に示すように、リング側係合溝11の上部側がその下部側よりも小径に形成されている。これにより、固定リング4のリング本体部9は、リング側係合溝11の上部側とこれに対向する回転ベゼル5のベゼル本体部7の内周面との間に隙間S1が設けられている。この上部側の隙間S1は、リング側係合溝11の下部側とこれに対向する回転ベゼル5のベゼル本体部7の内周面との間の隙間S2よりも広く形成されている。また、下部側の隙間S2は、固定リング4のリング本体部9におけるリング側係合溝11の下部側がその上部側よりも大径に形成されていることにより、固定リング4のリング本体部9の外周面と回転ベゼル5のベゼル本体部7の内周面とが接近するように狭く形成されている。
なお、回転ベゼル5のベゼル本体部7の下面とこれに対向するケース本体1の外周側上面との間には、図1に示すように、クリックばね18が配置されている。このクリックばね18は、そのばね力によって回転ベゼル5を弾力的に押し上げ、この状態で回転ベゼル5が回転するときに、図3に示すように、回転ベゼル5のベゼル本体部7の下面に設けられた凹凸部19を順次乗り越えることにより、回転ベゼル5の回転位置を規制するように構成されている。
このような腕時計ケースでは、ケース本体1の上部内周に時計ガラス2をパッキン3を介して装着した後、ケース本体1の上部外周に固定リング4を嵌合させて固定すると共に、ケース本体1の外周側上面にクリックばね18を配置し、この状態で固定リング4のリング本体部9の外周に回転ベゼル5のベゼル本体部7を多角形ばね6と共に組み付ける。この場合には、予め回転ベゼル5のベゼル本体部7のベゼル側係合溝12に多角形ばね6を係合させ、この状態で回転ベゼル5をケース本体1の上方から固定リング4のリング本体部9の外周に嵌合させる。
このときには、回転ベゼル5のベゼル側係合溝12に係合した多角形ばね6が固定リング4の緩衝部10に形成された傾斜面16に沿ってガイドされながら次第に押し広げられ、この傾斜面16を経てリング本体部9の上部外周を乗り越えると、多角形ばね6が固定リング4のリング側係合溝11に収縮して嵌合する。すなわち、多角形ばね6は、その外接円上に位置する各角部分が回転ベゼル5のベゼル側係合溝12内に予め係合し、この状態で内接円上に位置する各辺部の中間部分が固定リング4のリング側係合溝11に係合する。これにより、回転ベゼル5は、多角形ばね6によって固定リング4に回転可能な状態で固定リング4から抜けることなく取り付けられる。
このように、この腕時計ケースによれば、ケース本体1の上部外周に固定リング4を固定し、この固定リング4に回転ベゼル5を回転自在に取り付け、この回転ベゼル5に、ケース本体1の内側上面から離間してケース本体1の内側上面を覆うベゼル上面部8を設け、ケース本体1の上部外周に固定された固定リング4に、回転ベゼル5のベゼル上面部8の下面側に延出してケース本体1の内側上面から離間する緩衝部10を設けたので、回転ベゼル5のベゼル上面部8に上方から衝撃が加わると、その衝撃を固定リング4の緩衝部10によって吸収することができ、これにより回転ベゼル5に加わった衝撃がケース本体1にほとんど伝わらないようにすることができ、ケース本体1内に組み込まれた時計モジュール(図示せず)が破損しないように保護することができる。
この場合、緩衝部10は、固定リング4のリング本体部9の上端部にケース本体1の内側上面よりも上方に突出し、この突出部分の上部に固定リング4の内側へ向けて突出する鍔部13が設けられ、この鍔部13の下面とケース本体1の内側上面との間に緩衝用の隙間14が設けられていることにより、鍔部13の上方から衝撃が加わった際に緩衝部10全体が弾性変形するので、回転ベゼル5のベゼル上面部8に上方から衝撃が加わったときに、その衝撃によって固定リング4の緩衝部10が弾性変形して、確実に衝撃を吸収することができる。
特に、緩衝部10は金属製の固定リング4に一体に形成されていることにより、この金属製の緩衝部10によって回転ベゼル5の上下位置が安定して回転ベゼル5の回転トルクを安定させることができ、これにより回転ベゼル5の回転を安定させることができるほか、固定リング4に別部品としての緩衝部材を設ける必要がないので、部品点数を削減することもできる。
また、緩衝部10の外周面には、鍔部13の上面から緩衝部10の下部に亘って多角形ばね6をガイドするための傾斜面16が形成されていることにより、この傾斜面16によって多角形ばね6を円滑にガイドして固定リング4のリング側係合溝11に係合させることができる。このため、多角形ばね6を回転ベゼル5のベゼル側係合溝12に係合させた状態で、多角形ばね6および回転ベゼル5を固定リング4に容易に組み付けることができ、これにより多角形ばね6および回転ベゼル5の組み付け作業性を向上させることができる。
また、緩衝部10の傾斜面16とこれに対向する回転ベゼル5の内面との間には、多角形ばね6の逃がし用の隙間17が設けられていることにより、多角形ばね6を緩衝部10の傾斜面16に沿って移動させて組み付けるときに、多角形ばね6が傾斜面16に沿って次第に押し広げられるように変形しても、逃がし用の隙間17によって多角形ばね6の変形が妨げられることがないので、多角形ばね6を円滑に且つ良好に組み込むことができ、これによっても多角形ばね6および回転ベゼル5の組み付け作業性を向上させることができる。
この場合、緩衝部10の傾斜面16とこれに対向する回転ベゼル5の内面との間に設けられた逃がし用の隙間17によって、緩衝部10の傾斜面16の傾斜長さを十分に長くすることができる。このため、多角形ばね6の収縮力を高めるために多角形ばね6の内接円を小さくても、多角形ばね6を傾斜面16によって円滑にガイドして固定リングのリング側係合溝に係合させることができ、これにより多角形ばねの収縮力を高めることができるので、多角形ばね6によって回転ベゼル5を固定リング4に確実に且つ強固に取り付けることができる。
特に、緩衝部10の傾斜面16は、軽いバフ仕上げが施されていると共に、その上部側が緩やかな傾斜角度(つまり固定リング4のリング本体部9の外周面に対し約45°の傾斜角度)で形成され、下部側が急な傾斜角度(つまり固定リング4のリング本体部9の外周面に対し約33°の傾斜角度)で形成されているので、より一層、多角形ばね6を円滑にガイドして固定リング4のリング側係合溝11に係合させることができ、このため、より一層、多角形ばねの収縮力を高めることができる。
さらに、固定リング4は、緩衝部10の下部側に位置するリング本体部9の外周面におけるリング側係合溝11の上部側の外径が、その下部側よりも小径に形成されていることにより、緩衝部10の傾斜面16とこれに対向する回転ベゼル5の内面との間の逃がし用の隙間17を大きく形成することができ、この逃がし用の隙間17によって、より一層、多角形ばね6の組み付け時における変形が妨げられないようにすることができ、これによっても多角形ばね6および回転ベゼル5の組み付け作業性を向上させることができる。
特に、固定リング4のリング本体部9の外周面は、リング側係合溝11の上部側の外径がその下部側よりも小径に形成されていることにより、リング本体部9のリング側係合溝11の下部側の外径がその上部側よりも大きいので、この下側部分における固定リング4のリング本体部9と回転ベゼル5のベゼル本体部7との隙間S2を小さくすることができ、これにより固定リング4に対する回転ベゼル5のガタつきを抑えることができると共に、衝撃によって回転ベゼル5が固定リング4から外れにくくすることができる。
なお、上記実施形態では、ケース構造として、腕時計ケースに適用した場合について述べたが、これに限らず、トラベルウォッチ、置き時計、目覚まし時計などの時計のケース構造に適用することができ、また必ずしも時計に限らず、他の電子機器のケース構造にも適用することができる。
この発明を適用した腕時計ケースの要部を示した拡大断面図である。 図1の多角形ばねを示した拡大平面図である。 図1のクリックばねを示した要部の拡大側面図である。
符号の説明
1 ケース本体
2 時計ガラス
4 固定リング
5 回転ベゼル
6 多角形ばね
7 ベゼル本体部
8 ベゼル上面部
9 リング本体部
10 緩衝部
11 リング側係合溝
12 ベゼル側係合溝
13 鍔部
14 緩衝用の隙間
15 スペーサ
16 傾斜面
17 逃がし用の隙間
18 クリックばね

Claims (6)

  1. ケース本体と、
    このケース本体の上部外周に固定された固定リングと、
    この固定リングに回転自在に取り付けられた回転ベゼルと
    を備え、
    前記回転ベゼルには、前記ケース本体の内側上面から離間して前記ケース本体の内側上面を覆うベゼル上面部が設けられ、
    前記固定リングには、前記回転ベゼルの前記ベゼル上面部の下面側に延出して前記ケース本体の内側上面から離間する弾性変形可能な緩衝部が設けられ
    前記回転ベゼルのベゼル上面部に上方から衝撃が加わったときに、その衝撃によって前記固定リングの緩衝部が弾性変形して、衝撃を吸収することを特徴とするケース構造。
  2. 前記回転ベゼルは、棒状部材を多角形状に折り曲げた多角形ばねを、前記固定リングの外周面に設けられたリング側係合溝と、これに対向する前記回転ベゼルの内周面に設けられたベゼル側係合溝とに係合させることにより、前記固定リングに回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のケース構造。
  3. 前記緩衝部は、前記固定リングの上端部から前記ケース本体の内側上面よりも上方に突出し、この突出部分の上部に前記固定リングの内側へ向けて突出する鍔部が設けられ、この鍔部の下面と前記ケース本体の内側上面との間に緩衝用の隙間が設けられていることにより、前記鍔部の上方から衝撃が加わった際に前記緩衝部の全体が弾性変形することを特徴とする請求項1または2に記載のケース構造。
  4. 前記緩衝部の外周面には、前記鍔部の上面から前記緩衝部の下部に亘って前記多角形ばねをガイドするための傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のケース構造。
  5. 前記緩衝部の前記傾斜面とこれに対向する前記回転ベゼルの内面との間には、前記多角形ばねの逃がし用の隙間が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のケース構造。
  6. 前記緩衝部の下部側に位置する前記固定リングの外周面における前記リング側係合溝の上部側の外径は、その下部側よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のケース構造。
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