JP4616379B2 - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機 Download PDF

Info

Publication number
JP4616379B2
JP4616379B2 JP2008244687A JP2008244687A JP4616379B2 JP 4616379 B2 JP4616379 B2 JP 4616379B2 JP 2008244687 A JP2008244687 A JP 2008244687A JP 2008244687 A JP2008244687 A JP 2008244687A JP 4616379 B2 JP4616379 B2 JP 4616379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
field communication
electrode
mobile phone
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008244687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010081081A (ja
Inventor
隆子 石原
龍介 川野
勉 溝田
満 品川
門  勇一
誠司 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Electronics Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Electronics Corp
Priority to JP2008244687A priority Critical patent/JP4616379B2/ja
Publication of JP2010081081A publication Critical patent/JP2010081081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4616379B2 publication Critical patent/JP4616379B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

本発明は、近接した距離で電界伝達媒体を介して電界通信を行う電界通信機能を内蔵した携帯電話機に関する。
近年、電界通信を行うウェアラブルコンピュータとしてのマイクロチップCPUと電界通信を行うトランシーバとを1枚のカードに組み込んだICカード型の携帯端末が開発されている。特開2006−86584号公報(特許文献1)にはそのような携帯端末が記載されている。
この従来の携帯端末101は、図15に示すようにユーザ102がこれを携帯していれば、ユーザ102の体の一部が別の電界通信装置103の電界通信電極104に触れることで伝送経路105が形成され、電界通信を開始し、逆に電界通信電極104から離れることで電界通信を終了することができる。
そこで、図15において、電界通信装置103がある部屋の入退出管理装置として、登録されたIDの人物しか入退室を許可しないセキュリティサービスを提供するものである場合、次のようにして電界通信技術を利用できる。ユーザ102の携帯する携帯端末101にはユーザ毎に割当てられたID番号を登録しておく。そして、電界通信装置103の送受信機、少なくともその電界通信電極104を出入り口のドア106あるいはドアの近くの壁に設置しておき、入室を許可されているユーザ102のID番号が登録されている携帯端末101であれば、それを携帯しているユーザがドア106若しくは壁の電界通信電極104にタッチすると携帯端末101と電界通信装置103との間で電界通信を行い、ID認証処理を行い、認証成立すれば電界通信装置103がドアロック解除を許可してドアロックを解除させ、当該ユーザ102によるドア開操作を可能にしたり、あるいは自動ドアを開動させたりする。
このように、電界通信ができる携帯端末をユーザに携帯させることで、ユーザに何らかのID入力操作をさせたりセキュリティICカードを読み取り装置に近づけたり挿入させたりする操作を要求することなく、本来のドアノブに触れるだけでドアロックを外してドアを開ける操作、あるいは自動ドアに向かって近づく動作だけでID照合を自動的に完了させることができる利便さがある。
他方、近年では携帯電話機の普及にはめざましいところがあり、ほとんどの人が携帯するまでになっている。そのため、携帯電話機に電界通信機能を内蔵させれば、ユーザにとっては携帯電話機と電界通信用の携帯端末との2台の携帯機器を同時に携帯する煩わしさから解放される。
ところが、携帯電話機に電界通信機能を内蔵させた場合、携帯電話機はユーザが手に持って使用するものであるので、電界通信用の信号電極とグランド電極とを携帯電話機の表面に露出させておくと、導体であるユーザの手がそれらの電極を同時に触れることが避けられず、その結果として電界通信の性能が十分に発揮させられない問題点がある。
特開2006−86584号公報
本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みてなされたもので、折り畳み式、スライド式、ディスプレイ回転式等、ディスプレイ部が操作部に対して可動であり、電界通信を行うトランシーバと電界通信を制御するコンピュータとを内蔵する電界通信兼用の携帯電話機にあって、ユーザが携帯電話機の通常の使用態様である手に持って携帯する時に電界通信用の信号電極とグランド電極とに同時に触れる恐れがなく、電界通信性能を十分に発揮させることができる携帯電話機を提供することを目的とする。
請求項の発明は、電界通信を行うトランシーバと電界通信を制御するコンピュータとを内蔵し、ディスプレイ部が操作部に対して可動である携帯電話機にあって、対向配置した信号電極とグランド電極との各々の表裏面を絶縁膜にて被覆して一体化した電界通信用電極ユニットを前記ディスプレイ部又は前記操作部に設置し、前記信号電極と前記グランド電極とを前記トランシーバに接続したことを特徴とする携帯電話機である。
請求項の発明は、請求項の携帯電話機において、前記信号電極と前記グランド電極とにスリットを設けたことを特徴とする携帯電話機である。
本発明によれば、折り畳み式、スライド式、ディスプレイ回転式等、ディスプレイ部が操作部に対して可動であって、電界通信を行うトランシーバと電界通信を制御するコンピュータとを内蔵する電界通信兼用の携帯電話機にあって、ユーザが携帯電話機の通常の使用態様である手に持って携帯する時に電界通信用の信号電極とグランド電極とに同時に触れる恐れがなく、電界通信性能を十分に発揮させることができる。また、ディスプレイ部を操作部からスライドさせ、あるいは回転させた状態であっても信号電極とグランド電極とが常に電気的に対面する位置関係を維持しているので、携帯電話機側の状態の変化によっても電界通信状態は安定させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
<第1の実施の形態>図1は、本発明の第1の実施の形態の電界通信機能を内蔵した折り畳み式の携帯電話機11の外観を示し、図2はそのブロック図である。図1(a)、(b)に示すように、電界通信機能を内蔵した携帯電話機11は、操作部110に対してディスプレイ部111が折り畳み開閉回転可能な態様で接続されている。この携帯電話機11において、ディスプレイ部111のディスプレイ面112に透明な電界通信用の信号電極又はグランド電極の一方(ここでは信号電極113とする)を設置し、ディスプレイ部111の背面に信号電極とグランド電極との他方(ここではグランド電極114)を設置してあり、これらの電極113,114は後述するトランシーバと電気的に接続してある。尚、ディスプレイ面112に設置する一方の電極としての信号電極113は、透明導電シートのような透明電極とし、あるいはディスプレイ面112の周囲を取り囲む枠状の導電線にて構成される枠状電極、あるいはこれらの透明電極と枠状電極とを共に設置して1つの信号電極113としてもよい。他方、ディスプレイ部111の背面に設置される他方の電極としてのグランド電極114は導電性シート、枠状電極、金属薄膜等のいずれであってもよい。
このような位置関係で電界通信用の信号電極113とグランド電極114とを設置することにより、図1(a)に示すようにディスプレイ部111を折りたたんだ状態でユーザが手で握っても、図1(b)に示すように携帯電話機11をユーザがその操作部110を手に持ってディスプレイ部111を開いた状態でも、そのユーザの手が信号電極113とグランド電極114とに同時に触れてショート状態になることがなく、微弱な電界通信信号での電界通信を可能にする。
図2に示したように、携帯電話機11の内部には、携帯電話通信のための信号処理と諸機能を司る携帯電話部115、電源としての電池116に加えて、電界通信機能を司るトランシーバ117とコンピュータ(マイコン)118が組み込まれていて、電界通信用の信号電極(S)113とグランド電極(G)114はトランシーバ117に接続されている。
図3(a)〜(d)に示したように、信号電極113、グランド電極114には、それらが面状である場合には、スリットSLa〜SLdのような態様にて設けることができる。このスリットSLa〜SL9dは、これらの電極113,114が携帯電話機11用の無線信号、携帯電話機11に内蔵された非接触ICカード等用の無線信号の送受信を阻害しないように設けるものである。このスリットSLの態様は、図示のものに限定されない。
次に、図4を用いて、本実施の形態の携帯電話機11を電界通信端末として、かつID認証装置として利用し、セキュリティゾーンのドアロック解除を行う場合の電界通信動作について説明する。セキュリティゾーンのドア5の近くの壁に電界通信携帯端末1と電界通信を執り行う相手方の電界通信用トランシーバ6が設置してあり、またコンピュータで構成される制御装置7がこの電界通信用トランシーバ6とLANのようなネットワークにて接続されている。
電界通信用トランシーバ6は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用していて、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を利用して情報の送受信を行うトランシーバである。尚、携帯電話機11の内部の電界通信用のトランシーバ117もこれと同様の内部構成である。
図5に示すように、この電界通信用トランシーバ6は、コンピュータで成る制御装置7からの送信データを入出力(I/O)回路601を介して受け取ると、この送信データを送信部602を介して送受信電極603に供給し、該送受信電極603及び絶縁膜604を介して電界伝達媒体Aに電界を誘起させ、この電界を電界伝達媒体Aの他の部位に伝達させる。また、電界伝達媒体Aに誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜604を介して送受信電極603で検出し、この電界を電界検出光学部605に結合して電気信号に変換する。そして、この電気信号は、信号処理回路606で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、さらに波形整形回路607で波形整形されてから、入出力(I/O)回路601を介して制御装置7に出力する。
尚、電界通信用トランシーバはここに述べる光学式に限定されるものではなく、電界信号を電気的に増幅して信号処理を行う電気式のものであってもよい。図6は、電気式の電界通信用トランシーバ6’の構成を示している。携帯電話機11に内蔵のトランシーバ117も同様の構成である。トランシーバ6’からコンピュータで成る制御装置7に対して受信データを送る。この受信データは通信相手の携帯電話機11に内蔵のマイコン118が制御装置7に対してトランシーバ117と該トランシーバ6’を介して送信したデータを受信して得たデータである。制御装置7からはトランシーバ6’に対して送信データを送り出す。そしてトランシーバ6’はこの送信データを相手方のトランシーバ117を介してマイコン118に送信する。また制御装置7はデータの送受信を切り替えるためにトランシーバ6’に対して送受信切替信号を送る。
トランシーバ6’には、データ送信するための送信部とデータを受信するための受信部とを備えている。送信部には、送信データを搬送波で変調するための変調回路40と、その搬送波を出力するための発振器41を備えている。受信部には、復調信号のHレベルとLレベルの反転が起きていないか判定して補正するための補正回路42と、受信した信号から搬送波を抽出する搬送波再生回路43と、この搬送波再生回路43で再生された搬送波と受信した信号とを元に受信データを再生する復調回路44を備えている。電極603は図5を用いて説明した場合と同様に、トランシーバ6’から伝達されたデータを相手方のトランシーバ117に電界伝達媒体Aを介して送信する機能と、相手方のトランシーバ117から電界伝達媒体Aを介して送信されてきたデータを受信する機能とを有している。
制御装置7については、図5の光学式のトランシーバ6、図6の電気式のトランシーバ6’のいずれにしても同様に構成であり、信号送信部71、制御部72、ID記憶部73、ログ情報記憶部74を備えている。この制御装置7は後述するID照合が成立すればセキュリティドア5のドアロックの解除制御を行う。
次に、上記構成の電界通信機能内蔵の携帯電話機11を利用するセキュリティドアロック解除システムについて説明する。尚、以下の説明では、トランシーバ6、制御装置7を利用する場合について説明するが、トランシーバ6’を利用する場合も同様である。
図4に示したように、セキュリティゾーンのセキュリティドア5に正規のユーザAが近づいて電界通信用トランシーバ6の電極603の部分にタッチすれば、以下のID照合処理によりセキュリティドア5のドアロックの解除制御が行われる。本実施の形態の電界通信機能内蔵の携帯電話機11がユーザAの着衣のポケットに入れられているものとする。ユーザAが携帯電話機11を閉じた状態にしてあるいは開いた状態にして手に握っていてもよい。
ユーザAが電界通信用トランシーバ6の電極603に接触することにより、ユーザAの人体及びトランシーバ6を介してID信号を制御装置7に送信する。そして、制御装置7は、ID信号を受信するとReceived信号を携帯電話機11に送信する。そして、携帯電話機11の内蔵されたトランシーバ117がこのReceived信号を受信してコンピュータ118に転送し、コンピュータ118が受信処理してAction信号を生成し、トランシーバ117と信号電極113を通じて制御装置7に送信する。そして、制御装置7は、Action信号を受信すると、ロック解除の制御信号をセキュリティドア5に送信し、セキュリティドア5はドアロックを解除する。
次に、図4の通常処理を、さらに詳しく説明する。図7は通常処理のシーケンス図である。また、図8は携帯電話機11内蔵の電界通信用のコンピュータ118と制御装置7が互いに送受信する各種信号のパケット構成例を示すものである。図8(0)に示すように、パケットの基本構成は携帯電話機11内蔵の電界通信用のコンピュータ118のID情報と、制御装置7のID情報と、Receivedフラグと、Actionフラグと、時間情報と、パリティとを有する。
まず、電界通信機能内蔵の携帯電話機11を携帯するユーザAは、セキュリティドア5の手前の壁や床などに設置されている電界通信用トランシーバ6の電極603及び絶縁膜604(以下、「電極603等」)に接触する。これにより、携帯電話機11内の電界通信用のコンピュータ118と制御装置7との間で、携帯電話機11に内蔵の電界通信用のトランシーバ117、電界伝達媒体であるユーザAの人体、及びトランシーバ6を介した通信路が確立される。そして、コンピュータ118から図8(1)に示すID信号を、前記通信路を介して制御装置7に送信する(S11)。すなわち、携帯電話機11に内蔵のコンピュータ118はその記憶部に記憶されたIDと、パリティとを設定したID信号を生成して送信する。
そして、制御装置7の信号送信部71は、ID信号を受信すると、当該ID信号のIDがID記憶部73に記憶された正当なIDか否かを判別する(S12)。ID記憶部73に記憶されたIDの場合、信号送信部71は、図8(2)に示すReceived信号を前記通信路を介して携帯電話機11に送信する(S13)。なお、信号送信部71は、携帯電話機11から送信されたID信号のパケットに、当該制御装置7のID、Receivedフラグ及びID信号の受信時刻を設定し、またパリティを設定したReceived信号を生成し、送信する。なお、制御装置7のIDは、メモリなどの記憶装置に記憶されているものとする。
Receivedフラグは、ID記憶部73に記憶された正当なIDであることを示すフラグである。ID記憶部73に記憶されていない不正なIDのID信号の場合、信号送信部71は、Receivedフラグが設定されていないReceived信号を送信するか、あるいは、Received信号を送信しないものとする。
そして、携帯電話機11に内蔵の電界通信用のコンピュータ118は、Received信号を受信する。コンピュータ118は、Receivedフラグが設定されたReceived信号を受信すると、図8(3)に示すAction信号を前記通信路を介して制御装置7に送信する(S14)。すなわち、制御装置7から送信されたReceived信号のパケットに、Actionフラグを設定し、またパリティを設定したAction信号のパケットを生成して送信する。尚、Receivedフラグが設定されていないReceived信号を受信した場合、又はReceived信号を受信しない場合には、コンピュータ118はAction信号を送信しない。
そして、制御装置7の制御部72は、Action信号を受信すると、ドアロック解除の制御信号をセキュリティドア5に送信し、ドアロックを解除させる(S15)。また、制御部72は、受信したAction信号のパケットの時刻情報を当該Action信号を受信した時刻に書き換えてパリティを設定したログ情報(図8(4))をログ情報記憶部74に格納する。
以上説明した通常処理により、制御装置7は、電界通信機能を内蔵した携帯電話機11を携帯するユーザAがトランシーバ6に接触することにより、ドアロック解除の制御信号をセキュリティドア5に送信してドアロックを解除させる。
このように、本実施の形態の携帯電話機11によれば、電界通信機能を内蔵しているので、電界通信端末を携帯電話機11とは別体にして同時に携帯する場合の違和感をなくすことができ、しかも、携帯電話機11は日常生活の必須のアイテムとして忘れられることも少ないので、携帯電話機11とは別体の電界通信端末であれば起こりやすい家での置き忘れ、着替えの際の移し替え忘れで外出時に携帯し忘れするということがなく、携帯電話機としての利便性と共に電界通信端末としての利便性をも十分に発揮させることができる。
また、本実施の形態の携帯電話機11によれば、ディスプレイ部111の表裏面に電界通信用の信号電極113、グランド電極114を設けているので、携帯電話機11を折り畳んだ状態でもディスプレイ部111を開いた状態でも電極113,114の対面距離は変わらず、電界通信性能が変化することはなく安定した電界通信ができる利点がある。
また、折り畳み式の携帯電話機11の場合、折り畳んだ状態ではユーザはディスプレイ部111と操作部110の背面同士を手に持つことになり、ディスプレイ面112の信号電極113には手が触れることはなく、両電極113,114に同時に手を触れることはない。他方、ディスプレイ部111を開いた状態では操作部110を手に持つことになり、この場合にもディスプレイ部111の表裏面の電極113,114に同時に手を触れることはない。信号電極113とグランド電極114とにユーザの手が同時に触れると通信性能が十分に発揮できないが、このように本実施の形態の携帯電話機11の場合には、通常の使用状態でユーザの手が信号電極113とグランド電極114とに同時に触れることがない配置であるので、安定して信頼性の高い電界通信が行える。
尚、図3に示したように、面状の信号電極113、グランド電極114に携帯電話用の無線信号、携帯電話に内蔵された非接触ICカード等用の無線信号を通過させるスリットSLを設けることにより、携帯電話機11の本来の無線通信機能を阻害することがない利点がある。
また、図9に示すように、折り畳み式の携帯電話機11のディスプレイ部111の表面に設置する信号電極113’は、ディスプレイ面112を取り囲む枠状のものとすることができる。この信号電極113’に代えて、グランド電極を設置する場合にも枠状のグランド電極114’とすることができる。またさらに、枠状電極と図1に示したような透明な面状の電極とを同時に設置することも可能である。
さらに、上記実施の形態は、折り畳み式の携帯電話機11に対して、それに電界通信機能を内蔵させ、かつ、電界通信用の信号電極113、グランド電極114を適切な部分に設置したことを特徴としている。しかしながら、携帯電話機の形式は種々見られる。そしてそれぞれのタイプの携帯電話機に対して電極を適切な場所に設置する必要がある。
<第2の実施の形態>図10は、本発明の第2の実施の形態の電界通信機能を内蔵した携帯電話機11Aを示している。本実施の形態の携帯電話機11Aは、操作部110Aの前面にディスプレイ部111Aがスライド自在になったスライド開閉式のものである。本実施の形態でも、携帯電話機能と共に内蔵される電界通信機能は第1の実施の形態と共通する。ただし、電界通信方式も光学式、電気式が特定されるものではない。
本実施の形態の携帯電話機11Aの特徴も電界通信用電極の構成にあり、電界通信用の信号電極とグランド電極との一方である信号電極113Aを透明電極にして、携帯電話機11Aのディスプレイ部111Aのディスプレイ面112Aの表面のほぼ一面に設置し、信号電極とグランド電極との他方であるグランド電極114Aをディスプレイ部111Aの背面に設置し、これらの信号電極113Aとグランド電極114Aを第1の実施の形態と同様に携帯電話機11Aに内蔵されているトランシーバ117に接続した点にある。
本実施の形態の携帯電話機11Aにあっても、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する。また、本実施の形態にあっても第1の実施の形態の場合と同様に図3に例示したような各態様のスリットを電極113A,114Aに設けることにより、携帯電話機11Aの本来の無線通信機能を阻害することがない利点がある。また、電界通信用の信号電極とグランド電極との一方で、携帯電話機11Aのディスプレイ部111Aの表面に設置する電極については、図9に示したように枠状とすることもできる。またさらには、枠状電極と透明な面状の電極とを同時に設置することも可能である。
<第3の実施の形態>図11、図12は、本発明の第3の実施の形態のスライド部回転開閉式の携帯電話機11Bである。図12に示したように、このスライド部回転開閉式の携帯電話機11Bは、操作部110Bの前面に連結されているディスプレイ部111Bを回転させることで操作部110Bを現れさせ、番号入力操作ができるようにしたものである。
本実施の形態の携帯電話機11Bでも、携帯電話機能と共に内蔵される電界通信機能は第1の実施の形態と共通する。ただし、電界通信方式も光学式、電気式が特定されるものではない。
本実施の形態の携帯電話機11Bの特徴も電界通信用電極の構成にあり、電界通信用の信号電極とグランド電極との一方である信号電極113Aを透明電極にして、携帯電話機11Bの操作部111Bの表面のほぼ一面に設置し、電界通信用の信号電極とグランド電極との他方であるグランド電極114Bをディスプレイ部111Bの背面、したがって操作部110Bとディスプレイ部111Bとの間に設置し、これらの信号電極113Bとグランド電極114Bを第1の実施の形態と同様に携帯電話機11Bに内蔵されているトランシーバ117に接続した点にある。
本実施の形態の携帯電話機11Bにあっても、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する。また、本実施の形態にあっても第1の実施の形態の場合と同様に図3に例示したような各態様のスリットを電極113B,114Bに設けることにより、携帯電話機11Bの本来の無線通信機能を阻害することがない利点がある。
加えて、電界通信用の信号電極とグランド電極との一方で、携帯電話機11Aのディスプレイ部111Aの表面に設置する電極については、図9に示したように枠状とすることもできる。またさらには、枠状電極と透明な面状の電極とを同時に設置することも可能である。
<第4の実施の形態>図13、図14を用いて、本発明の第4の実施の形態の携帯電話機について説明する。本実施の形態の携帯電話機の形状は、上記第1〜第3の実施の形態の携帯電話機のように、折り畳み式、スライド開閉式、ディスプレイ部回転開閉式、ストレート型等のディスプレイ部が操作部に対して可動ないずれの形式であってもよいが、ここでは第1の実施の形態と同様に折り畳み式の携帯電話機11Cとする。そして、携帯電話機11Cの内部に携帯電話機能と共に第1の実施の形態と同様に電界通信機能が備えられている。
そして、この第4の実施の形態の携帯電話機11Cの場合、電界通信機能のための信号電極113Cとグランド電極114Cとが扁平な電極ユニット200に組み込まれていて、この電極ユニット200を携帯電話機11Cのディスプレイ部111Cの背面に設置している。本実施の形態の場合、電極ユニット200の設置場所は携帯電話機11Cの操作部110Cの背面であってもよい。
図14に示すように、この電極ユニット200は、平坦面状の信号電極113Cとグラント電極114Cとを対向配置し、それぞれを絶縁樹脂201,202にて薄く被覆し、また信号電極113Cとグラント電極114Cそれぞれからリード線203,204を演出させた構造であり、そしてこれらの電極113C,114Cを第1の実施の形態と同様に携帯電話機11Cに内蔵されているトランシーバ117にリード線203,204にて接続する。
本実施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏する。加えて、電極ユニット200としてユニット化したことにより、信号電極、グランド電極を別々に所定の場所に設置する必要がなく、一体ものとして一箇所に設置すればよいので、製造工程の単純化が図れる。
<その他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。例えば、上記の各実施の形態において、電界通信用の信号電極、グランド電極の設置場所は入れ替えることができる。また、電界通信用の信号電極、グランド電極を操作部の表裏面に設置することもできる。さらに、携帯電話機のディスプレイ部、操作部のいずれか一方において、上記信号電極、グランド電極のいずれか一方は表面に、他方は内部に設置することも可能であり、さらには両電極を共に内部に設置することも可能である。また、電界通信方式は光学式、電気式のいずれでもよく、特定されるものではない。
また、上記の実施の形態では、自動ドアやオートロックドアの開閉にID番号を利用する電界通信技術について例示したが、これに限らず、例えば、プリンタ側に設置されている電界通信電極に携帯電話機を携帯しているユーザがタッチすれば、その携帯電話機に登録されているID番号にて該当ユーザのドキュメントを指定してプリントアウトする文書印刷システムに適用することもできる。
図1(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態の携帯電話機の折り畳み状態の側面図及び展開状態の側面図。 図2は、上記実施の形態の携帯電話機の回路ブロック図。 図3(a)〜(d)は、上記実施の形態の携帯電話機において使用する電界通信用の信号電極、グランド電極のスリットの変形例を示す説明図。 図4は、上記実施の形態の携帯電話機を使用するセキュリティドアのドアロック解除に利用する使用態様を説明する説明図。 図5は、上記実施の形態の携帯電話機と電界通信を行い、セキュリティドアのドアロック解除制御を行う光学式のトランシーバ及び制御装置のブロック図。 図6は、上記実施の形態の携帯電話機と電界通信を行い、セキュリティドアのドアロック解除制御を行う電気式のトランシーバ及び制御装置のブロック図。 図7は、上記実施の形態の携帯電話機とセキュリティドアのドアロック解除制御のために電界通信を行うトランシーバ及び制御装置との間の通常動作のシーケンス図。 図8は、上記実施の形態の携帯電話機とセキュリティドアのドアロック解除制御のために電界通信を行うトランシーバ及び制御装置との間の通常動作時に用いる各種信号のパケット構成図。 図9は、本発明の第1の実施の形態の折り畳み式の携帯電話機において電界通信用の電極として枠状のものを設置した変形例を示す正面図。 図10(a),(b)は、本発明の第2の実施の形態のスライド開閉式の携帯電話機の収納状態、引き出し状態それぞれの側面図。 図11(a),(b)は、本発明の第3の実施の形態のディスプレイ部回転開閉式の携帯電話機の収納状態、回転展開状態それぞれの側面図。 図12は、上記第3の実施の形態の携帯電話機の使用方法の説明図。 図13は、本発明の第4の実施の形態の携帯電話機の折り畳み状態の側面図及び展開状態の側面図。 図14は、上記実施の形態の携帯電話機にて使用する電極ユニットの断面図。 図15は、従来の電界通信システムの説明図。
符号の説明
5 セキュリティドア
6 トランシーバ
7 制御装置(コンピュータ)
11,11’,11A,11B,11C 携帯電話機
110,110A,110B,110C 操作部
111,111A,111B,111C ディスプレイ部
112,112A,112B,112C ディスプレイ面
113,113’,113A,113B,113C 信号電極
114,114’,114A,114B,114C グランド電極
115 携帯電話部
116 電池
117 トランシーバ
118 コンピュータ
200 電極ユニット
A ユーザ
SLa〜SLd スリット

Claims (2)

  1. 電界通信を行うトランシーバと電界通信を制御するコンピュータとを内蔵し、ディスプレイ部が操作部に対して可動である携帯電話機にあって、
    対向配置した信号電極とグランド電極との各々の表裏面を絶縁膜にて被覆して一体化した電界通信用電極ユニットを前記ディスプレイ部又は前記操作部に設置し
    前記信号電極と前記グランド電極とを前記トランシーバに接続したことを特徴とする携帯電話機。
  2. 前記信号電極と前記グランド電極とにスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
JP2008244687A 2008-09-24 2008-09-24 携帯電話機 Expired - Fee Related JP4616379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008244687A JP4616379B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 携帯電話機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008244687A JP4616379B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 携帯電話機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010081081A JP2010081081A (ja) 2010-04-08
JP4616379B2 true JP4616379B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=42211063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008244687A Expired - Fee Related JP4616379B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 携帯電話機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4616379B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217962A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信装置およびそれを備えた情報処理装置
JP2009033610A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信装置
JP2009302895A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Sanyo Electric Co Ltd 通信システム及びそれに用いられる受信装置
JP2010518790A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 カバ・アクチェンゲゼルシャフト 識別信号の送信のためのシステムおよび持ち運び可能な装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217962A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信装置およびそれを備えた情報処理装置
JP2010518790A (ja) * 2007-02-14 2010-05-27 カバ・アクチェンゲゼルシャフト 識別信号の送信のためのシステムおよび持ち運び可能な装置
JP2010521079A (ja) * 2007-02-14 2010-06-17 カバ・アクチェンゲゼルシャフト 識別信号の送信のためのシステムおよび持ち運び可能な装置
JP2009033610A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信装置
JP2009302895A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Sanyo Electric Co Ltd 通信システム及びそれに用いられる受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010081081A (ja) 2010-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8260262B2 (en) Systems for three factor authentication challenge
US8115609B2 (en) Multi function bluetooth apparatus
US8750797B2 (en) Proximity access and alarm apparatus
US8190129B2 (en) Systems for three factor authentication
US9313313B2 (en) Proximity access and/or alarm apparatus
US8112037B2 (en) Bluetooth assistant
US8498618B2 (en) Systems for intelligent authentication based on proximity
US8467770B1 (en) System for securing a mobile terminal
US8045961B2 (en) Systems for wireless authentication based on bluetooth proximity
US8112066B2 (en) System for NFC authentication based on BLUETOOTH proximity
US9286742B2 (en) User authentication system and method
US7748636B2 (en) Portable identity card reader system for physical and logical access
US20130298208A1 (en) System for mobile security
CN104081440A (zh) 终端和使用者手腕或手上配戴的eGo型元件间的配对系统和对应方法
KR100948605B1 (ko) 인체통신의 지문인증 방법
JP4616379B2 (ja) 携帯電話機
JP4866879B2 (ja) 電界通信携帯端末
JP4413950B2 (ja) 電界通信システムおよび電界通信方法
JP4467526B2 (ja) 携帯通信端末
JP5066283B2 (ja) 携帯電話機
JP4628456B2 (ja) 携帯端末
JP2009302863A (ja) 携帯電話機
KR100652035B1 (ko) 보안과 경보장치 및 방법
WO2024029285A1 (ja) ユーザ認証方法、ユーザ認証デジタルキーシステム、携帯デバイス用プログラム
WO2011092289A1 (en) Device and method for coupling a cellular telecommunication device to an nfc terminal

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees