JP4614921B2 - スローアウェイ式回転工具 - Google Patents

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本発明は、スローアウェイ式回転工具に関し、特に、切削加工時の振れを抑制しつつも、ボデーの強度を確保することができるスローアウェイ式回転工具に関するものである。
スローアウェイ式回転工具とは、切削加工を行うスローアウェイチップがボデーに着脱可能に保持される工具である。一般に、スローアウェイチップは、ボデーの軸心に沿ってスリットを延設して形成される一対の立設部の対向面間に挿入され、そのスリットの終端部に設けられる当接部に当接された状態でねじ等の固定部材により固定される。
ところで、ボデーの当接部がフラットな形状で構成される場合には、ボデーとスローアウェイチップとの相対位置が位置決めされないので、切削加工時に被削材から受ける切削抵抗が大きいと、ねじ等の固定部材による固定力が切削抵抗に負けてしまい、当接部においてボデーとスローアウェイチップとの間に滑りが生じる。このため、求心性が確保できず、振れが発生してしまうという問題点があった。
これに対し、例えば、特開2006−7393号公報には、スリットとして構成される先端凹部3及びその先端凹部3の終端部に設けられる当接部に陥没して構成される支持底面9を有するホルダ2(ボデー)と、そのホルダ2の先端凹部3に挿入された場合にホルダ2側へ突出して構成されホルダ2の支持底面9に嵌合される傾斜面17を有するスローアウェイチップ4とを備えたスローアウェイドリル1が開示されている。
このスローアウェイドリル1によれば、ホルダ2の支持底面9とスローアウェイチップ4の傾斜面17とが嵌合することで、ホルダ2とスローアウェイチップ4との相対位置が位置決めされるので、切削加工時に被削材から受ける切削抵抗が大きい場合でも振れを抑制することができる。
特開2006−7393号公報
しかしながら、上述したスローアウェイドリル1によれば、スローアウェイチップ4の傾斜面17がホルダ2(ボデー)側へ突出して構成されているので、ホルダ2は支持底面9を陥没形状に構成しなければならない。このため、ホルダ2の強度が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、切削加工時の振れを抑制しつつも、ボデーの強度を確保することができるスローアウェイ式回転工具を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載のスローアウェイ式回転工具は、軸心に沿ってスリットを延設して形成される一対の立設部とその立設部の一方に穿設され内周面にねじが螺刻されるねじ締結部と前記スリットの終端部に設けられる当接部とを有するボデーと、そのボデーよりも硬質の材料から構成され前記当接部に当接される底面部を有するスローアウェイチップと、前記ねじ締結部に螺合されるねじとを備え、前記スローアウェイチップを前記一対の立設部の対向面間に挿入すると共に前記ねじを前記ねじ締結部に螺合して、前記ボデーと前記スローアウェイチップとを前記当接部と前記底面部とが当接された状態に固定するものであって、前記当接部は、前記一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ突出して形成される突起部を備え、前記底面部は、前記突起部と対応する形状で陥没して形成され前記突起部に嵌合される嵌合部を備え、前記一対の立設部の対向面は平行に構成され、前記突起部は、前記軸心を挟んで位置する一対の傾斜面部を備え、その一対の傾斜面部は、それら傾斜面部がそれぞれ平面状に構成され、前記傾斜面部の対向間隔が前記一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ向かうに従い漸次減少するように傾斜し、且つ、それら傾斜面部の交線が直線状に構成されると共に、前記軸心方向視において、前記交線が前記一対の立設部の対向面と斜交するように構成され、前記ねじ締結部の軸心は、前記ねじ締結部が設けられた一方の立設部と対向する傾斜面部に対し直交、或いは、前記傾斜面部に対し前記当接部側へ傾斜して構成されている。
請求項1記載のスローアウェイ式回転工具によれば、当接部は、一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ突出して形成される突起部を備え、底面部は、突起部と対応する形状で陥没して形成され突起部に嵌合される嵌合部を備えている。これにより、当接部と底面部とが当接することで突起部が嵌合部に嵌合し、ボデーとスローアウェイチップとの相対位置が位置決めされる。よって、切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗が大きい場合でも、ボデーとスローアウェイチップとの間に滑りが生じることなく、求心性を確保することができるので、工具の振れを抑制することができる。
ここで、スローアウェイチップの底面部をボデー側へ突出して構成する場合には、ボデーの当接部が陥没形状となるので、かかるボデーの強度低下を招く。これに対し、本発明におけるスローアウェイ式回転工具によれば、ボデーよりも硬質の材料から構成されるスローアウェイチップの底面部が陥没形状に構成されているので、ボデーの当接部を陥没形状に構成する場合と比較して工具全体としての強度低下を抑制しつつボデーの強度を確保することができるという効果がある。
ところで、当接部の形状を形成するには、スリットに加工工具を挿入して加工を行う必要があるため、加工工具と立設部との干渉を避けるべく加工工具の突き出し量が長くなり、高精度の加工が困難となる。特に、当接部が陥没形状に構成される場合には、陥没している分だけ加工工具の突き出し量が長くなり、加工精度が更に悪化する。
これに対し、本発明におけるスローアウェイ式回転工具よれば、当接部が突出形状に構成されているので、その分、加工工具の突き出し量を短くすることができ、当接部を精度良く加工することができる。その結果、ボデーとスローアウェイチップとの嵌合精度が向上し、工具の振れを更に抑制することができるという効果がある。
また、突起部は、ボデーの軸心を挟んで位置する一対の傾斜面部を備え、その一対の傾斜面部は、それら傾斜面部の対向間隔が一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して構成されている。これにより、スローアウェイチップが切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗を傾斜面部の傾斜に沿ってボデーの軸心方向および径方向に分散することができるので、突起部に作用するボデー径方向への応力を低減させることができ、工具寿命の延長を図ることができるという効果がある。
また、一対の傾斜面部は、それら傾斜面部の交線が直線状に構成されているので、突起部の形状を簡素化することができる。これにより、突起部を形成するための加工が容易となり、その分、加工コストの低減を図ることができるという効果がある。
ところで、傾斜面部の交線が直線状に構成される場合には、その傾斜面部の交線に沿ってスローアウェイチップがスライド可能となり、ボデーとスローアウェイチップとの相対位置を位置決めすることができない。これに加え、一対の立設部の対向面は、スローアウェイチップの挿入方向に方向性をなくすべく、平行に構成されることが望ましい。
これに対し、本発明におけるスローアウェイ式回転工具よれば、一対の傾斜面部は、ボデーの軸心方向視において、それら傾斜面部の交線が一対の立設部の対向面と斜交するように構成されているので、一対の立設部の対向面が平行に構成される場合でも、傾斜面部の交線に沿う方向へのスローアウェイチップのスライドを一対の立設部によって掛止することができる。よって、ボデーとスローアウェイチップとの相対位置を位置決めすることができるという効果がある。
また、ねじ締結部の軸心は、ねじ締結部が設けられた一方の立設部と対向する傾斜面部に対し直交、或いは、その傾斜面部に対し当接部側へ傾斜して構成されている。これにより、ねじ締結部に螺合したねじを締め付けるに従い、スローアウェイチップをその傾斜面部に押し付けることができる。
ここで、ねじ締結部の軸心が傾斜面部に対しスリットの開口部側へ傾斜して構成される場合には、ねじを締め付けるに従い、スローアウェイチップが傾斜面部の傾斜に沿ってスライドしスリット開口部側へ浮き上がろうとする。
これに対し、本発明におけるスローアウェイ式回転工具によれば、スローアウェイチップを傾斜面部に押し付けることができるので、スリット開口部側へのスローアウェイチップの浮き上がりを防止することができ、スローアウェイチップをボデーに強固に固定することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1の分解斜視図である。なお、図1では、ボデー10の軸方向長さの図示が省略されている。
まず、図1を参照して、スローアウェイ式回転工具1の概略構成について説明する。図1に示すように、スローアウェイ式回転工具1は、ボデー10と、そのボデー10に装着されるスローアウェイチップ20と、ねじ30とを備えて構成され、ボデー10を保持するホルダ(図示せず)を介してマシニングセンタ等の加工機械の回転力が伝達されることで被加工物の切削加工を行うドリルである。
ボデー10は、加工機械の回転力をスローアウェイチップ20に伝達するためのものであり、高速度工具鋼から略軸状体に構成され、その一端側が上述したホルダを介して加工機械に取り付けられる。なお、このボデー10の外周面には、切削加工時における切り屑の排出を行うための切り屑排出溝10aが設けられている。
スローアウェイチップ20は、その一端側に設けられる切れ刃20aによって被加工物の切削加工を行うものであり、ボデー10よりも硬質の超硬合金から構成され、ねじ30によってボデー10に着脱可能に装着されている。これにより、切れ刃20aが寿命に達した場合でも、他のチップと交換することで、スローアウェイチップ20を再研削する必要なく加工を継続することができる。
なお、このスローアウェイチップ20にも、ボデー10の切り屑排出溝10aと同様に切削加工時における切り屑の排出を行うための切り屑排出溝20bが設けられており、スローアウェイチップ20がボデー10に取り付けられた場合に、かかる切り屑排出溝20bがボデー10の切り屑排出溝10aと連接されるように構成されている。
更に、このスローアウェイチップ20には、ねじ当接部20cが凹設されている。ねじ当接部20cは、後述するように、ねじ30によってスローアウェイチップ20をボデー10に固定する場合に、そのねじ当接部20cの底面20c1にねじ30の先端面が当接される部位であり、ねじ30によってスローアウェイチップ20をボデー10に固定した状態では、底面20c1が後述するボデー10のねじ締結部13の軸心Osと直交する平面として構成されている。これにより、ねじ30の先端面が底面20c1に密着するので、スローアウェイチップ20をボデー10に強固に固定することができると共に、ねじ30先端面の破損を防止することができる。
ねじ30は、スローアウェイチップ20をボデー10に固定するためのものであり、略軸状体に構成され、その外周面にはおねじ30bが螺刻されている。また、このねじ30の一端側には、六角穴30aが凹設されている。六角穴30aは、六角レンチ等の工具と嵌合可能に構成されており、かかる六角穴30aに六角レンチ等の工具を嵌合し、ねじ30を後述するボデー10のねじ締結部13に螺合することで、そのねじ30をスローアウェイチップ20の凹部20に突き当てて(当接させて)、スローアウェイチップ20をボデー10に固定する。
次に、図2を参照して、ボデー10の詳細構成について説明する。図2(a)は、ボデー10の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の矢印A方向視におけるボデー10の上面図である。また、図2(c)は、図2(b)のIIc−IIc線におけるボデー10の断面図である。なお、図2(a)及び図2(c)では、ボデー10の軸方向長さの図示が省略されている。
図2(a)に示すように、ボデー10は、その一端側(図2(a)上側)から軸心Obに沿ってスリットを延設して形成される一対の立設部11と、そのスリットの終端部に設けられる当接部12と、一対の立設部11の一方に形成されるねじ締結部13とを主に備えて構成されている。
一対の立設部11は、スローアウェイチップ20を保持する部位であり、それら立設部11の対向面11a間にスローアウェイチップ20を挿入可能に構成されている。なお、立設部11の軸心Ob方向(図2(a)上下方向)寸法は、スローアウェイチップ20の高さ寸法よりも小さく設定されており、かかるスローアウェイチップ20がボデー10から突出することで切削加工が可能とされている(図4(a)参照)。
また、図2(b)に示すように、一対の対向面11aは平行に構成され、それら対向面11aの対向間隔は、スローアウェイチップ20の厚み寸法と略同一に設定されている(図4(a)参照)。これにより、スローアウェイチップ20の挿入方向に方向性がなくなるので、スローアウェイチップ20の交換作業が容易となるうえ、スローアウェイチップ20をがたつかせることなく一対の立設部11に確実に保持することができる。
当接部12は、後述するスローアウェイチップ20の底面部21と当接する部位であり、図2(c)に示すように、一対の対向面11aと直交する平面状に構成され、その略中央部には、突出形状に構成される突起部14が設けられている。
突起部14は、後述するスローアウェイチップ20の嵌合部22に嵌合する部位であり、ボデー10の軸心Obを挟んで位置する一対の傾斜面部15を備えて構成されている。
一対の傾斜面部15は、図2(c)に示すように、それぞれ平面状に構成され、それら傾斜面部15の対向間隔がスリットの開口部側、即ち、一対の立設部11の対向面11a間に挿入されるスローアウェイチップ20側(図2(c)上側)へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して略逆V字状に構成されている。
これにより、スローアウェイチップ20が切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗を傾斜面部15の傾斜に沿って軸心Ob方向(図2(c)上下方向)および、その軸心Ob方向と直交する径方向へ分散することができるので、突起部14に作用するボデー10径方向への応力を低減させることができ、工具寿命の延長を図ることができる。
また、その一対の傾斜面部15は、図2(b)示すように、それら傾斜面部15の交線となる稜線15aが直線状に構成されると共に、その稜線15aの当接部12からの高さが一定に構成されている。即ち、一対の傾斜面部15は、略逆V字状の一定な断面を有している。これにより、突起部14の形状を簡素化することができるので、突起部14を形成するための加工が容易となり、その分、加工コストの低減を図ることができる。
更に、一対の傾斜面部15は、図2(b)に示すように、軸心Ob方向視において、稜線15aが一対の対向面11aとそれぞれ斜交するように構成されている。即ち、稜線15aと一対の対向面11aとが角度αで交差されている。
これにより、スローアウェイチップ20の交換作業を容易とするべく一対の対向面11aが平行に構成される場合でも、稜線15aに沿う方向へのスローアウェイチップ20のスライドを一対の立設部11によって係止することができる。よって、ボデー10とスローアウェイチップ20との相対位置を位置決めすることができる。なお、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1では、稜線15aと一対の対向面11aとのなす角度αが30°に設定されている。
ねじ締結部13は、上述したように、ねじ30が螺合される部位であり、立設部11の一方(本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1では、図2(c)右側の立設部11)に穿設され、内周面にねじ30のおねじ30bと対応するめねじ(図示せず)が螺刻されている。
また、図2(c)に示すように、ねじ締結部13の軸心Osは、そのねじ締結部13が設けられる一方の立設部11と対向する傾斜面部15(本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1では、図2(c)右側の傾斜面部15)に対し直交するように構成されている。
次に、図3を参照して、スローアウェイチップ20の詳細構成について説明する。図3(a)は、スローアウェイチップ20の斜視図であり、図3(b)は、図3(a)の矢印B方向視におけるスローアウェイチップ20の底面図である。また、図3(c)は、図3(b)のIIIc−IIIc線におけるスローアウェイチップ20の断面図である。
図3(a)に示すように、スローアウェイチップ20は、切れ刃20aが設けられる側とは反対側(図3(a)下側)に設けられる底面部21を主に備えて構成されている。
底面部21は、上述したように、ボデー10の当接部12と当接する部位であり、図3(c)に示すように、当接部12と対応して平面状に構成され、その当接部12と当接可能に構成されている。また、この底面部21の略中央部には、陥没形状に構成される嵌合部22が設けられている。
嵌合部22は、上述したように、ボデー10の突起部14に嵌合される部位であり、スローアウェイチップ20の軸心Otを挟んで位置する一対の傾斜面部23を備えて構成されている。
一対の傾斜面部23は、図3(c)に示すように、ボデー10の一対の傾斜面部15と対応してそれぞれ平面状に構成され、それら一対の傾斜面部15と嵌合可能に構成されている。具体的には、一対の傾斜面部23は、それら傾斜面部23の対向間隔が切れ刃20a側(図3(c)上側)へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して略逆V字状に構成されている。また、それら傾斜面部23の交線23aが直線状に構成されると共に、その交線23aの底面部21からの高さが一定に構成されている。更に、一対の傾斜面部23は、図3(b)に示すように、軸心Ot方向視において、交線23aがスローアウェイチップ20の厚み方向(図3(b)上下方向)に対し傾斜して構成されている。
次に、図4を参照して、スローアウェイチップ20をボデー10に装着する方法について説明する。図4(a)は、スローアウェイ式回転工具1の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線におけるスローアウェイ式回転工具1の断面図である。
スローアウェイチップ20をボデー10に装着するにあたっては、まず、図4(a)に示すように、スローアウェイチップ20を一対の立設部11により保持して、スローアウェイチップ20の底面部21とボデー10の当接部12とを当接させる。
次いで、それら底面部21と当接部12とが当接された状態でねじ30をボデー10のねじ締結部13に螺合して、スローアウェイチップ20をボデー10に固定する。
これにより、図4(b)に示すように、スローアウェイチップ20の嵌合部22とボデー10の突起部14とが嵌合し、ボデー10とスローアウェイチップ20との相対位置が位置決めされる。よって、切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗が大きい場合でも、ボデー10とスローアウェイチップ20との間に滑りが生じることなく、求心性を確保することができるので、スローアウェイ式回転工具1の振れを抑制することができる。
ここで、スローアウェイチップ20の底面部21をボデー10側へ突出して構成する場合には、ボデー10の当接部12が陥没形状となるので、かかるボデー10の強度低下を招く。これに対し、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1によれば、ボデー10よりも硬質の材料から構成されるスローアウェイチップ20の底面部21が陥没形状に構成されているので、ボデー10の当接部12を陥没形状に構成する場合と比較して工具全体としての強度低下を抑制しつつボデー10の強度を確保することができる。
ところで、当接部12の形状を形成するには、スリットに加工工具を挿入して加工を行う必要があるため、加工工具と立設部11との干渉を避けるべく加工工具の突き出し量が長くなり、高精度の加工が困難となる。特に、当接部12が陥没形状に構成される場合には、陥没している分だけ加工工具の突き出し量が長くなり、加工精度が更に悪化する。
これに対し、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1よれば、当接部12が突出形状に構成されているので、その分、加工工具の突き出し量を短くすることができ、当接部12を精度良く加工することができる。その結果、ボデー10とスローアウェイチップ20との嵌合精度が向上し、スローアウェイ式回転工具1の振れを更に抑制することができる。
また、上述したように、ねじ締結部13の軸心Osは、そのねじ締結部13が設けられる一方の立設部11と対向する傾斜面部15に対し直交するように構成されているので、ねじ締結部13に螺合したねじ30を締め付けるに従い、スローアウェイチップ20をその傾斜面部15に対し直角に押し付けることができる。
ここで、ねじ締結部13がねじ30の挿入方向先端側をスリットの開口部側(図4(b)上側)へ傾斜して構成される場合には、ねじ30を締め付けるに従い、スローアウェイチップ20が傾斜面部15の傾斜に沿ってスライドしスリット開口部側へ浮き上がろうとする。
一方、ねじ締結部13がねじ30の挿入方向先端側をスリットの終端部側、即ち、当接部12側(図4(b)下側)へ傾斜して構成される場合には、ねじ30を締め付けるに従い、スローアウェイチップ20を傾斜面部15の傾斜に沿って当接部12側へ押し付ける押付力が発生するので、スリット開口部側へのスローアウェイチップ20の浮き上がりを防止することができる。しかしながら、この場合には、ねじ締結部13が当接部12側へ傾斜されている分だけねじ締結部13の全長が長くなり、そのねじ締結部13を形成するための加工コストが嵩む。
これに対し、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1によれば、ねじ締結部13の軸心Osが傾斜面部15に対し直交するように構成されているので、スローアウェイチップ20を傾斜面部15に対し直角に押し付けることができ、スリット開口部側へのスローアウェイチップ20の浮き上がりを防止することができる。よって、スローアウェイチップ20をボデー10に強固に固定することができる。
更に、ねじ締結部13の軸心Osが傾斜面部15に対し直交するように構成されているので、ねじ締結部13の全長を短くすることができ、その分、加工コストの低減を図ることができる。
次に、図5を参照して、第2実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101について説明する。第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1では、ボデー10の当接部12は略中央部に突起部14を備え、その突起部14のみが突出形状に構成される場合を説明したが、第2実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101では、ボデー110の当接部112の全体が突出形状に構成されている。なお、上述した第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1と同一の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5(a)は、第2実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101の斜視図であり、図5(b)は、ボデー110の上面図である。また、図5(c)は、スローアウェイチップ120の底面図であり、図5(d)は、図5(a)のVd−Vd線におけるスローアウェイ式回転工具101の断面図である。なお、図5(a)及び図5(d)では、ボデー110の軸方向長さの図示が省略されている。
図5(a)に示すように、スローアウェイ式回転工具101は、ボデー110と、そのボデー110に装着されるスローアウェイチップ120と、ねじ30とを備えて構成されている。
図5(b)に示すように、ボデー110のスリットの終端部に設けられる当接部112は、後述するスローアウェイチップ120の底面部121と当接する部位であり、その全体を突出して形成される突起部114を備えている。つまり、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101では、当接部112が突起部114の役割を担っている。
突起部114は、後述するスローアウェイチップ120の嵌合部122に嵌合する部位であり、ボデー110の軸心Obを挟んで位置する一対の傾斜面部115を備えて構成されている。
一対の傾斜面部115は、図5(d)に示すように、それぞれ平面状に構成され、それら傾斜面部115の対向間隔がスリットの開口部側、即ち、一対の立設部11の対向面11a間に挿入されるスローアウェイチップ120側(図5(d)上側)へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して略逆V字状に構成されている。
また、その一対の傾斜面部115は、それら傾斜面部115の交線となる稜線115aが直線状に構成されると共に、その稜線115aの当接部112からの高さが一定に構成されている。即ち、一対の傾斜面部115は、略逆V字状の一定な断面を有している。
更に、一対の傾斜面部115は、図5(b)に示すように、軸心Ob方向視において、稜線115aが一対の対向面11aとそれぞれ斜交するように構成されている。即ち、稜線115aと一対の対向面11aとが角度βで交差されている。なお、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101では、稜線115aと一対の対向面11aとのなす角度βが30°に設定されている。
図5(c)に示すように、スローアウェイチップ120の底面部121は、上述したように、ボデー110の当接部112と当接する部位であり、当接部112と対応して平面状に構成され、その当接部112と当接可能に構成されている。また、この底面部121は、その全体を陥没して形成される嵌合部122を備えている。つまり、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101では、底面部121が嵌合部122の役割を担っている。
嵌合部122は、上述したように、ボデー110の突起部114に嵌合される部位であり、スローアウェイチップ120の軸心Otを挟んで位置する一対の傾斜面部123を備えて構成されている。
一対の傾斜面部123は、図5(d)に示すように、ボデー110の一対の傾斜面部115と対応してそれぞれ平面状に構成され、それら一対の傾斜面部115と嵌合可能に構成されている。具体的には、一対の傾斜面部123は、それら傾斜面部123の対向間隔が切れ刃20a側(図5(d)上側)へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して略逆V字状に構成されている。また、それら傾斜面部123の交線123aが直線状に構成されると共に、その交線123aの底面部121からの高さが一定に構成されている。更に、一対の傾斜面部123は、図5(b)に示すように、軸心Ot方向視において、交線123aがスローアウェイチップ120の厚み方向(図5(b)上下方向)に対し傾斜して構成されている。
上述のように構成されたスローアウェイ式回転工具101によれば、図5(d)に示すように、スローアウェイチップ120をボデー110に装着した場合、スローアウェイチップ120の底面部121とボデー110の当接部112とが当接することで嵌合部122と突起部114とが嵌合し、ボデー110とスローアウェイチップ120との相対位置が位置決めされる。よって、切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗が大きい場合でも、ボデー110とスローアウェイチップ120との間に滑りが生じることなく、求心性を確保することができるので、スローアウェイ式回転工具101の振れを抑制することができる。
ここで、スローアウェイチップ120の底面部121をボデー110側へ突出して構成する場合には、ボデー110の当接部112が陥没形状となるので、かかるボデー110の強度低下を招く。これに対し、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101によれば、ボデー110よりも硬質の材料から構成されるスローアウェイチップ120の底面部121が陥没形状に構成されているので、ボデー110の当接部112を陥没形状に構成する場合と比較して工具全体としての強度低下を抑制しつつボデー110の強度を確保することができる。
なお、図5(d)に示すように、ねじ締結部13の軸心Osは、そのねじ締結部13が設けられる一方の立設部11と対向する傾斜面部115(本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具101では、図5(d)右側の傾斜面部115)に対し直交するように構成されている。これにより、スローアウェイチップ120を傾斜面部115に対し直角に押し付けることができ、スリット開口部側へのスローアウェイチップ120の浮き上がりを防止することができる。よって、スローアウェイチップ120をボデー110に強固に固定することができる。
次に、図6を参照して、第3実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201について説明する。第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1では、ボデー10の突起部14は一対の傾斜面部15を備え、それら傾斜面部15の対向間隔がスリットの開口部側へ向かうに従い漸次減少するように傾斜して略逆V字状に構成される場合を説明したが、第3実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201では、ボデー210の突起部214は一対の垂直面部215を備えて構成されている。なお、上述した第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具1と同一の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)は、第3実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201の斜視図であり、図6(b)は、ボデー210の上面図である。また、図6(c)は、スローアウェイチップ220の底面図であり、図6(d)は、図6(a)のVId−VId線におけるスローアウェイ式回転工具201の断面図である。なお、図6(a)及び図6(d)では、ボデー210の軸方向長さの図示が省略されている。
図6(a)に示すように、スローアウェイ式回転工具201は、ボデー210と、そのボデー210に装着されるスローアウェイチップ220と、ねじ30とを備えて構成されている。
図6(b)に示すように、ボデー210のスリットの終端部に設けられる当接部212は、後述するスローアウェイチップ220の底面部221と当接する部位であり、一対の対向面11aと直交する平面状に構成され、その略中央部には、突出形状に構成される突起部214が設けられている。
突起部214は、後述するスローアウェイチップ220の嵌合部222に嵌合する部位であり、ボデー210の軸心Obを挟んで位置する一対の垂直面部215を備えて構成されている。
一対の垂直面部215は、図6(d)に示すように、それぞれ平面状に構成され、それら垂直面部215の対向間隔が平行となるようにスリットの開口部側、即ち、一対の立設部11の対向面11a間に挿入されるスローアウェイチップ220側(図6(d)上側)へ垂直に突出して構成されている(図6(d)参照)。
また、その一対の垂直面部215は、それら垂直面部215の当接部212からの高さが一定に構成されている。即ち、一対の垂直面部215は、略長方形状の一定な断面を有している。
更に、一対の垂直面部215は、図6(b)に示すように、軸心Ob方向視において、それら垂直面部215が一対の対向面11aとそれぞれ斜交するように構成されている。即ち、一対の垂直面部215と一対の対向面11aとが角度γで交差されている。なお、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201では、一対の垂直面部215と一対の対向面11aとのなす角度γが30°に設定されている。
図6(c)に示すように、スローアウェイチップ220の底面部221は、上述したように、ボデー210の当接部212と当接する部位であり、当接部212と対応して平面状に構成され、その当接部212と当接可能に構成されている。また、この底面部221の略中央部には、陥没形状に構成される嵌合部222が設けられている。
嵌合部222は、上述したように、ボデー210の突起部214に嵌合される部位であり、スローアウェイチップ220の軸心Otを挟んで位置する一対の垂直面部223を備えて構成されている。
一対の垂直面部223は、図6(d)に示すように、ボデー210の一対の垂直面部215と対応してそれぞれ平面状に構成され、それら一対の垂直面部215と嵌合可能に構成されている。具体的には、一対の垂直面部223は、それら垂直面部223の対向間隔が平行となるように切れ刃20a側(図6(d)上側)へ垂直に陥没して構成されている。また、それら垂直面部223の底面部221からの高さが一定に構成されている。更に、一対の垂直面部223は、図6(b)に示すように、軸心Ot方向視において、それら垂直面部223がスローアウェイチップ220の厚み方向(図6(b)上下方向)に対し傾斜して構成されている。
上述のように構成されたスローアウェイ式回転工具201によれば、図6(d)に示すように、スローアウェイチップ220をボデー210に装着した場合、スローアウェイチップ220の底面部221とボデー210の当接部212とが当接することで嵌合部222と突起部214とが嵌合し、ボデー210とスローアウェイチップ220との相対位置が位置決めされる。よって、切削加工時に被加工物から受ける切削抵抗が大きい場合でも、ボデー210とスローアウェイチップ220との間に滑りが生じることなく、求心性を確保することができるので、スローアウェイ式回転工具201の振れを抑制することができる。
ここで、スローアウェイチップ220の底面部221をボデー210側へ突出して構成する場合には、ボデー210の当接部212が陥没形状となるので、かかるボデー210の強度低下を招く。これに対し、本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201によれば、ボデー210よりも硬質の材料から構成されるスローアウェイチップ220の底面部221が陥没形状に構成されているので、ボデー210の当接部212を陥没形状に構成する場合と比較して工具全体としての強度低下を抑制しつつボデー210の強度を確保することができる。
なお、図6(d)に示すように、ねじ締結部13の軸心Osは、ねじ締結部13が設けられる一方の立設部11と対向する垂直面部215(本実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具201では、図6(d)右側の垂直面部215)に対し直交するように構成されている。これにより、スローアウェイチップ220を垂直面部215に対し直角に押し付けることができ、スリット開口部側へのスローアウェイチップ220の浮き上がりを防止することができる。よって、スローアウェイチップ220をボデー210に強固に固定することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態では、スローアウェイ式回転工具1,101,201がドリルとして構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、エンドミル若しくはボールエンドミル等で構成されていても良い。
また、上記各実施の形態では、ボデー10,110,210が高速度工具鋼から、スローアウェイチップ20,120,220が超硬合金から、それぞれ構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スローアウェイチップ20,120,220がボデー10,110,210よりも硬質の材料から構成されれば良い。これにより、スローアウェイチップ20,120,220の底面部21,121,221が陥没形状に構成される場合でも、工具全体としての強度低下を抑制することができる。
また、上記第1実施の形態および第2各実施の形態では、ねじ締結部13の軸心Osが、そのねじ締結部13が設けられる一方の立設部11と対向する傾斜面部15,115に対し直交する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ねじ締結部13の軸心Osを、ねじ30の挿入方向先端側がスリットの終端部側、即ち、当接部12,112側へ傾斜するように構成しても良い。
この場合には、ねじ30を締め付けるに従い、スローアウェイチップ20,120を傾斜面部15,115の傾斜に沿って当接部12,112側へ押し付ける押付力が発生するので、スリット開口部側へのスローアウェイチップ20,120の浮き上がりを防止することができる。よって、スローアウェイチップ20,120をボデー10,110に強固に固定することができる。
ここで、ねじ締結部13の軸心Osを、ねじ30の挿入方向先端側が当接部12,112側へ傾斜するように構成する場合には、そのねじ締結部13の軸心Osが、ボデー10,110の軸心方向視Obにおいて、傾斜面部15,115に対し直角となるように構成されることが望ましい。これにより、ねじ30を締め付けるに従い、スローアウェイチップ20,120を稜線15,115に沿う方向へスライドさせるスライド力の発生を抑制することができるので、スローアウェイチップ20,120をボデー10,110に更に強固に固定することができる。
また、上記各実施の形態では、ねじ当接部20cの底面20c1が、ねじ30によってスローアウェイチップ20,120,220をボデー10,110,210に固定した状態において、ねじ締結部13の軸心Osと直交する平面として構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ねじ30の先端面と対応した形状、例えば円錐形状に構成しても良い。この場合にも、ねじ30の先端面を底面20c1に密着させることができるので、スローアウェイチップ20,120,220をボデー10,110,210に強固に固定することができると共に、ねじ30先端面の破損を防止することができる。
本発明の第1実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具の分解斜視図である。 (a)は、ボデーの斜視図であり、(b)は、(a)の矢印A方向視におけるボデーの上面図である。また、(c)は、(b)のIIc−IIc線におけるボデーの断面図である。 (a)は、スローアウェイチップの斜視図であり、(b)は、(a)の矢印B方向視におけるスローアウェイチップの底面図である。また、(c)は、(b)のIIIc−IIIc線におけるスローアウェイチップの断面図である。 (a)は、スローアウェイ式回転工具の斜視図であり、(b)は、(a)のIVb−IVb線におけるスローアウェイ式回転工具の断面図である。 (a)は、本発明の第2実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具の斜視図であり、(b)は、ボデーの上面図である。また、(c)は、スローアウェイチップの底面図であり、(d)は、(a)のVd−Vd線におけるスローアウェイ式回転工具の断面図である。 (a)は、本発明の第3実施の形態におけるスローアウェイ式回転工具の斜視図であり、(b)は、ボデーの上面図である。また、(c)は、スローアウェイチップの底面図であり、(d)は、(a)のVId−VId線におけるスローアウェイ式回転工具の断面図である。
1,101,201 スローアウェイ式回転工具
10,110,210 ボデー
11 立設部
11a 対向面
12,112,212 当接部
13 ねじ締結部
14,114,214 突起部
15,115 傾斜面部
15a,115a 稜線(傾斜面部の交線)
20,120,220 スローアウェイチップ
21,121,221 底面部
22,122,222 嵌合部
30 ねじ
Ob ボデーの軸心
Ot スローアウェイチップの軸心
Os ねじ締結部の軸心

Claims (1)

  1. 軸心に沿ってスリットを延設して形成される一対の立設部とその立設部の一方に穿設され内周面にねじが螺刻されるねじ締結部と前記スリットの終端部に設けられる当接部とを有するボデーと、そのボデーよりも硬質の材料から構成され前記当接部に当接される底面部を有するスローアウェイチップと、前記ねじ締結部に螺合されるねじとを備え、前記スローアウェイチップを前記一対の立設部の対向面間に挿入すると共に前記ねじを前記ねじ締結部に螺合して、前記ボデーと前記スローアウェイチップとを前記当接部と前記底面部とが当接された状態に固定するスローアウェイ式回転工具において、
    前記当接部は、前記一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ突出して形成される突起部を備え、
    前記底面部は、前記突起部と対応する形状で陥没して形成され前記突起部に嵌合される嵌合部を備え
    前記一対の立設部の対向面は平行に構成され、
    前記突起部は、前記軸心を挟んで位置する一対の傾斜面部を備え、
    その一対の傾斜面部は、それら傾斜面部がそれぞれ平面状に構成され、前記傾斜面部の対向間隔が前記一対の立設部の対向面間に挿入されたスローアウェイチップ側へ向かうに従い漸次減少するように傾斜し、且つ、それら傾斜面部の交線が直線状に構成されると共に、前記軸心方向視において、前記交線が前記一対の立設部の対向面と斜交するように構成され、
    前記ねじ締結部の軸心は、前記ねじ締結部が設けられた一方の立設部と対向する傾斜面部に対し直交、或いは、前記傾斜面部に対し前記当接部側へ傾斜して構成されていることを特徴とするスローアウェイ式ドリル。
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