JP4613685B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばπ/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の変調多値数の異なる複数の変調方式の高周波信号を受信可能な受信装置に関する。
一般に、携帯電話システム、PHS(Personal Handyphone System)等の移動体無線通信システムでは、高周波信号を受信してベースバンド信号を復号(デコード)する受信装置が用いられている。そして、このような受信装置は、高周波信号を受信するアンテナと、該アンテナによって受信した高周波信号に基づいてベースバンド信号を復号するベースバンド処理部とを備えると共に、アンテナとベースバンド処理部との間には、ベースバンド処理部に入力する信号を増幅する増幅器が設けられていた(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、携帯電話等の受信装置で受信する高周波信号の電力レベルは受信環境に応じて大きく変化する。このとき、ベースベンド処理部に入力可能な電力の範囲はベースベンド処理部の能力によって限定されている。このため、従来技術では、ベースバンド処理部に対する入力信号の電力を制御するために、自動利得制御回路(AGC回路:Auto Gain Control 回路)を用いて増幅器の利得を調整していた。
但し、増幅器の利得を変化させると、信号の位相シフト量も変化する。このため、例えばTDMA(Time Division Multiple Access)方式のように、複数のスロットに時間分割された信号を用いるときには、1スロット分の時間長(スロット長)で検波した結果に基づいて、次のスロットでの増幅器の利得を決定し、各スロットの途中では増幅器の利得を一定に保持していた。
特開2003−37461号公報 特開2003−204364号公報
ところで、スロットの途中でも受信電力は変化する。また、TDMA方式を用いた場合には、1フレームを複数のスロットに分割して各スロットを異なる携帯端末に割り当てるから、各携帯端末では1スロットの受信を行った後に次のスロットの受信を行うまでの間(1フレーム)に受信電力が変化する。この結果、従来技術では、フェージング等による受信電力の急激な変化に対応するために、ベースバンド処理部のダイナミックレンジを広くする必要があり、製造コストが増大する傾向があった。
これに対し、特許文献1には、スロットの途中で増幅器の利得を調整する構成が開示されている。しかし、特許文献1に示す受信装置では、増幅器の利得の変化に伴う位相シフトによって、ベースバンド信号を復号できないことがあり、例えば16QAM等のように、位相シフトを許容できないデータを含むスロットに対しては適応できないという問題があった。
一方、近年では伝送容量の増大を目的として、1スロット中に複数の変調方式の信号が含まれるようになってきた。このため、特許文献2には、複数の変調方式に対応して、高周波信号を中間周波信号にダウンコンバートする前段と後段とで増幅器の利得の配分を変化させる構成が開示されている。しかし、特許文献2に示す受信装置では、アンテナからベースバンド処理部までの総合利得は変調方式に拘わらず一定となっていた。このため、最もピーク率の大きい変調方式に対応させてベースバンド処理部に対する平均入力電力を下げる必要があるから、受信ダイナミックレンジが狭くなるという問題があった。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、受信電力の変化に対するビットエラーレートの劣化を少なくすることができる受信装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために請求項1の発明は、変調多値数の異なる複数の変調方式の高周波信号を受信可能な受信装置において、高周波信号を受信する受信手段と、該受信手段によって受信した高周波信号に基づいてベースバンド信号を復号するベースバンド処理部と、前記受信手段とベースバンド処理部との間に設けられた増幅器と、前記変調方式のピーク率が低い高周波信号を受信したときには該増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を高く設定し、前記変調方式のピーク率が高い高周波信号を受信したときには該増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を低く設定する利得制御手段とを備える構成としたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記高周波信号は、複数のスロットに時間分割されて多重化された時分割多元接続方式の信号からなり、前記各スロットは互いに変調多値数の異なる前側のヘッダ部と後側のデータ部とを有する構成とし、前記利得制御手段は、各スロットのヘッダ部とデータ部とのピーク率に応じて前記増幅器の利得をそれぞれ設定する構成としている。
請求項3の発明では、前記各スロットのヘッダ部は、振幅を除いた部分に情報をもつ変調方式の信号であり、前記利得制御手段は、該ヘッダ部を受信したときは前記増幅器の利得を最大に設定する構成としている。
請求項4の発明では、前記利得制御手段は、前記ヘッダ部とデータ部との間で利得を変化させ、ヘッダ部の継続中およびデータ部の継続中は利得を一定に保持する構成としている。
請求項5の発明では、前記利得制御手段は、前記各スロットのヘッダ部の受信電力に応じて当該ヘッダ部に続くデータ部に対する前記増幅器の利得を設定する構成としている。
請求項1の発明によれば、利得制御手段は、高周波信号の変調方式のピーク率に応じて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を制御する構成としている。このため、平均電力と最大電力の比からなるピーク率が低いときには、電力変動が小さいから、利得制御手段は、増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を高く設定し、ベースバンド処理部に対する平均入力電力を高くする。一方、ピーク率が高いときには、電力変動が大きいから、利得制御手段は、増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を低く設定し、ベースバンド処理部に対する平均入力電力を低くする。これにより、高周波信号の変調方式が順次変化するときでも、それぞれの変調方式の高周波信号に適合した総合利得を設定し、ベースバンド処理部のダイナミックレンジ全体を有効に使用することができる。この結果、高周波信号の受信電力が変化しても、ビットエラーレート(BER)の劣化を少なくすることができる。
請求項2の発明によれば、高周波信号は時分割多元接続方式(TDMA方式)の信号からなり、該高周波信号の各スロットは互いに変調多値数の異なる前側のヘッダ部と後側のデータ部とを有する構成としたから、利得制御手段は、各スロットのヘッダ部とデータ部とのピーク率に応じて増幅器の利得をそれぞれ設定することができる。これにより、ヘッダ部、データ部の両方に対してベースバンド処理部のダイナミックレンジ全体を有効に使用することができ、受信電力の変動によるビットエラーレートの劣化を低減することができる。
請求項3の発明によれば、各スロットのヘッダ部は、例えば位相にだけ情報をもつπ/4シフトQPSK信号のように、振幅に情報をもたない変調方式の信号によって構成し、利得制御手段は、該ヘッダ部を受信したときは増幅器の利得を最大に設定する構成としている。この場合、増幅器として振幅制限を行うリミッタアンプを用いることによって、ベースバンド処理部に対する入力電力を大きくすることができ、スロットの開始時点から確実に受信、復号を行うことができる。
請求項4の発明によれば、利得制御手段は、ヘッダ部とデータ部との間で増幅器の利得を変化させる構成としたから、変調方式の切換り時点(タイミング)に合わせて、増幅器の利得を変化させ、ヘッダ部およびデータ部の継続中は増幅器の利得を一定に保持することができる。このため、データ部が例えば16QAM、32QAM等のように振幅と位相との両方に情報をもつ信号を用いて構成されたときでも、該データ部に対して利得変化に伴う位相シフトが生じることがない。この結果、情報量が多い変調方式が適用されるデータ部でも、ベースバンド信号を確実に復号することができる。
請求項5の発明によれば、利得制御手段は、各スロットのヘッダ部の受信電力に応じて当該ヘッダ部に続くデータ部に対する増幅器の利得を設定するから、データ部の直前に受信したヘッダ部の検波結果を用いて当該データ部に対する増幅器の利得を設定することができる。このため、利得制御手段は、実際の受信電力を反映した利得の制御ができるから、ベースバンド処理部に対する出力レベルのばらつき範囲を小さくすることができる。この結果、ベースバンド処理部の入力ダイナミックレンジが小さいときでも、受信電力に対するビットエラーレートの劣化を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態による受信装置として、高度化PHS用の受信装置を例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、高度化PHSは、時分割で送信(Tx)と受信(Rx)の双方向の伝送を行うTDD(Time division dultiplex)が採用されると共に、時分割で多元接続を行うTDMAが採用されている。このため、高度化PHS用の高周波信号は、図2に示すように、4個の送信用スロットT1〜T4と4個の受信用スロットR1〜R4との合計8個のスロットで1フレーム(1周期)を構成している。
また、各スロットT1〜T4,R1〜R4は、前側のヘッダ部Hと後側のデータ部Dとによってそれぞれ構成されている。そして、ヘッダ部Hは、ユニークワード等のヘッダとなる情報を含み、振幅方向に情報を持たない変調方式として例えば変調多値数が4値のπ/4シフトQPSKで変調されている。一方、データ部Dは、大容量のデータとなる情報を含み、ヘッダ部Hと異なる変調方式として例えば変調多値数が16値の16QAMで変調されている。
なお、データ部Dの変調方式は、受信状態に応じて適宜選択できるものである。このため、受信状態が良好なときには、データの伝送速度を上げるために、変調多値数が多い32QAM、128QAM等で変調されるものである。
まず、図1および図2は本発明の第1の実施の形態を示し、図において、1は受信手段としてのアンテナで、該アンテナ1は、高周波信号RFを受信すると共に、高周波信号RFを低雑音増幅器2を介して後述する第1のミキサ3に向けて出力する。このとき、低雑音増幅器2の利得は一定の値に固定されている。
3は低雑音増幅器2の出力側に接続されたダウンコンバート用のミキサで、該ミキサ3は、局部発振器4に接続され、該局部発振器4からの局部発振信号LOを用いて、高周波信号RFを中間周波信号IFにダウンコンバートする。そして、ミキサ3の出力側は、中間周波信号IFから不要な信号を除去する第1の帯域通過フィルタ5を介して後述するAGC増幅器6に接続されている。
6は帯域通過フィルタ5の出力側に接続されたAGC増幅器(自動利得制御増幅器)で、該AGC増幅器6は、後述のAGC回路12から出力される制御電圧Vcに応じて利得が可変に設定される構成となっている。そして、AGC増幅器6は、中間周波信号IFを増幅し、該増幅した中間周波信号IFを後述する直交検波器7に向けて出力している。
また、AGC増幅器6は、例えば振幅制限を行うリミッタアンプの機能を有していてもよく、該AGC増幅器6に代えて、AGC増幅器6よりも後段側の増幅器9がリミッタアンプの機能を有する構成としてもよい。
7はAGC増幅器6の出力側に接続された直交検波器で、該直交検波器7は、例えばミキサ、局部発振器等によって構成されている。そして、直交検波器7は、局部発振器による局部発振信号を用いて中間周波信号IFからI信号(同相信号)とQ信号(直交信号)とを復調する。そして、直交検波器7の出力側は、帯域通過フィルタ8と一定利得の増幅器9とを介して後述するベースバンド処理部10に接続されている。これにより、I信号、Q信号は、帯域通過フィルタ8を用いて不要な信号が除去されると共に、増幅器9を用いて増幅され、ベースバンド処理部10に入力される。
ここで、I信号、Q信号は、ベースバンド処理部10に入力される入力信号を構成すると共に、低雑音増幅器2、AGC増幅器6、増幅器9を用いてその利得が設定される。このとき、低雑音増幅器2、増幅器9の利得は一定に保持されている(固定されている)から、I信号、Q信号の利得は、AGC増幅器6を用いて可変に設定されるものである。
10はベースバンド処理部で、該ベースバンド処理部10は、直交検波器7によるI信号、Q信号を用いてベースバンド信号を復号する。そして、ベースバンド処理部10は、高周波信号RFの変調方式(π/4シフトQPSK、16QAM等)に応じてベースバンド信号から各スロットR1〜R4に含まれるデータ等の情報を取り出す。
11は受信電界強度を検出するRSSI検出器(Receiving Signal Strength Indicator 検出器)で、該RSSI検出器11は、AGC増幅器6に入力される中間周波信号IFの電界強度を検出し、この検出結果を後述するAGC回路12に向けて出力している。なお、中間周波信号IFの電界強度は、高周波信号RFの受信電力に対応して変化するものである。
12は例えばベースバンド処理部10内に設けられた利得制御手段としてのAGC回路(Auto Gain Control 回路)で、該AGC回路12は、RSSI検出器11による電界強度の検出結果(高周波信号RFの受信電力)とベースバンド処理部10による変調方式の情報とを用いて制御電圧Vcを出力し、AGC増幅器6の利得を設定する。
具体的には、例えば図2に示すように、各受信用スロットR1〜R4のヘッダ部Hを受信したときには、AGC回路12は、最大値Vmaxとなった制御電圧Vcを出力し、AGC増幅器6の利得を最大に設定する。これにより、IF信号の振幅は飽和するから、直交検波器7から出力されるI信号、Q信号の振幅は飽和する。このとき、ヘッダ部Hは、振幅方向に情報をもたず、位相にのみ情報をもつπ/4シフトQPSKで変調されている。このため、I信号、Q信号の振幅が飽和しても、ベースバンド処理部10はヘッダ部Hを確実に復号することができる。
即ち、ヘッダ部Hは、振幅方向に情報をもたないπ/4シフトQPSKで変調されているから、平均電力と最大電力との比であるピーク率が小さい。このため、ヘッダ部Hは、データ部Dに比べて入力電力を大きくしても、ベースバンド処理部10が飽和しにくい。従って、AGC回路12は、AGC増幅器6の利得を高くし、アンテナ1とベースバンド処理部10との間の総合利得(Total Gain)を高くしている。
一方、各受信用スロットR1〜R4のデータ部Dを受信したときには、AGC回路12は、その直前のヘッダ部Hに対するRSSI検出器11の検出結果を用いて、最大値Vmaxよりも小さい制御電圧Vcを出力し、AGC増幅器6の利得を設定する。これにより、AGC増幅器6は、振幅が飽和しない範囲でIF信号を増幅し、直交検波器7から出力されるI信号、Q信号の振幅も飽和しない範囲でできるだけ大きくすることができる。このため、ベースバンド処理部10は、I信号、Q信号の振幅と位相とを用いてデータ部Dを確実に復号することができる。
即ち、データ部Dは、振幅と位相との両方に情報をもつ16QAMで変調されているから、ヘッダ部Hに比べて、平均電力と最大電力との比であるピーク率が大きい。このため、AGC回路12は、AGC増幅器6の利得を低くし、アンテナ1とベースバンド処理部10との間の総合利得(Total Gain)を低くしている。
また、AGC回路12は、各スロットR1〜R4のヘッダ部Hとデータ部Dとの間でAGC増幅器6の利得を変化させ、ヘッダ部Hの継続中およびデータ部Dの継続中はAGC増幅器6の利得を一定に保持する構成としている。
本実施の形態による受信装置は上述のように構成されるものであり、次にその作動について説明する。
まず、受信装置がスロットR1を用いて基地局(図示せず)からの信号を受信する場合を考える。
このとき、アンテナ1が基地局(図示せず)からの高周波信号RFを受信すると、該高周波信号RFはミキサ3を用いて中間周波信号IFにダウンコンバートされると共に、該中間周波信号IFは直交検波器7を用いてI信号とQ信号とに復調されてベースバンド処理部10に入力される。
ここで、図2に示すように、例えば受信用スロットR1のヘッダ部Hをアンテナ1が受信したときには、AGC回路12は、AGC増幅器6の利得を最大に設定する。これにより、IF信号およびI信号、Q信号の振幅が飽和する。このとき、ヘッダ部Hは、振幅方向に情報をもたないπ/4シフトQPSKで変調されているから、I信号、Q信号の振幅が飽和しても、ベースバンド処理部10はヘッダ部Hを確実に復号することができる。
一方、図2に示すように、受信用スロットR1のデータ部Dをアンテナ1が受信したときには、AGC回路12は、その直前のヘッダ部H(スロットR1のヘッダ部H)に対するRSSI検出器11の検出結果を用いてAGC増幅器6の利得を設定する。これにより、AGC増幅器6は、振幅が飽和しない範囲でIF信号を増幅し、直交検波器7から出力されるI信号、Q信号の振幅も飽和しない範囲でできるだけ大きくする。このため、ベースバンド処理部10は、I信号、Q信号の振幅と位相とを用いてデータ部Dを確実に復号することができる。
なお、ここでは、受信用スロットR1を用いて基地局からの信号を受信する場合を例示したが、他の受信用スロットR2〜R4を用いて基地局との間で通信を行う場合も、AGC回路12等はほぼ同様に動作するものである。
かくして、本実施の形態では、AGC回路12は、高周波信号RFの変調方式のピーク率に応じてアンテナ1とベースバンド処理部10との間の総合利得を制御する構成としている。このため、平均電力と最大電力の比からなるピーク率が低いときには、電力変動が小さいから、AGC回路12は、AGC増幅器6を用いてアンテナ1とベースバンド処理部10との間の総合利得を高く設定し、ベースバンド処理部10に対するI信号、Q信号の平均入力電力を高くする。一方、ピーク率が高いときには、電力変動が大きいから、AGC回路12は、AGC増幅器6を用いてアンテナ1とベースバンド処理部10との間の総合利得を低く設定し、ベースバンド処理部10に対するI信号、Q信号の平均入力電力を低くする。これにより、高周波信号RFの変調方式が順次変化するときでも、それぞれの変調方式の高周波信号RFに適合したAGC増幅器6の利得を設定し、ベースバンド処理部10のダイナミックレンジ全体を有効に使用することができる。この結果、高周波信号RFの受信電力が変化しても、ビットエラーレート(BER)の劣化を少なくすることができる。
また、高周波信号RFはTDMA方式の信号からなり、該高周波信号RFの各受信用スロットR1〜R4は互いに変調多値数の異なるヘッダ部Hとデータ部Dとを有する構成としたから、AGC回路12は、各スロットR1〜R4のヘッダ部Hとデータ部Dとのピーク率に応じてAGC増幅器6の利得をそれぞれ設定することができる。これにより、ヘッダ部H、データ部Dの両方に対してベースバンド処理部10のダイナミックレンジ全体を有効に使用することができ、受信電力の変動によるビットエラーレートの劣化を低減することができる。
特に、本実施の形態では、各スロットR1〜R4のヘッダ部Hは、位相にだけ情報をもつπ/4シフトQPSKで変調されているから、AGC回路12は、ヘッダ部Hを受信したときはAGC増幅器6の利得を最大に設定する。このとき、AGC増幅器6は振幅制限を行うリミッタアンプの機能を有するから、ベースバンド処理部10に対する入力電力を大きくすることができ、スロットR1〜R4の開始時点から確実に受信、復号を行うことができる。
また、AGC回路12は、ヘッダ部Hとデータ部Dとの間でAGC増幅器6の利得を変化させる構成としたから、変調方式の切換り時点(タイミング)に合わせてAGC増幅器6の利得を変化させ、ヘッダ部Hおよびデータ部Dの継続中はAGC増幅器6の利得を一定に保持することができる。このため、データ部Dが例えば16QAM、32QAM等のように振幅と位相との両方に情報をもつ信号を用いて構成されたときでも、該データ部Dに対して利得変化に伴う位相シフトが生じることがない。この結果、情報量が多い変調方式が適用されるデータ部Dでも、ベースバンド信号を確実に復号することができる。
さらに、AGC回路12は、各スロットR1〜R4のヘッダ部Hの受信電力に応じて当該ヘッダ部Hに続くデータ部Dに対するAGC増幅器6の利得を設定するから、データ部Dの直前に受信したヘッダ部Hの検波結果を用いて当該データ部Dに対するAGC増幅器6の利得を設定することができる。このため、前回のスロット(例えば前回のスロットR1)の検波結果(受信電力)に基づいて今回のスロット(例えば今回のスロットR1)に対する利得を設定した場合には、検波と制御との間に約1フレーム程度の時間が経過してしまうのに対し、AGC回路12は、検波と制御との間の時間を短縮し、実際の受信電力を反映した利得の制御を行うことができる。この結果、ベースバンド処理部10に対する出力レベルのばらつき範囲を小さくすることができるから、ベースバンド処理部10の入力ダイナミックレンジが小さいときでも、受信電力に対するビットエラーレートの劣化を低減することができる。
次に、図3および図4は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、AGC回路がスロット長全体で検波した結果を用いて、次のスロットに対するAGC増幅器の利得を制御する構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
21は本実施の形態による利得制御手段としてのAGC回路で、該AGC回路21は、第1の実施の形態よるAGC回路12とほぼ同様に例えばベースバンド処理部10内に設けられ、RSSI検出器11による電界強度の検出結果(高周波信号RFの受信電力)とベースバンド処理部10による変調方式の情報とを用いて制御電圧Vcを出力し、AGC増幅器6の利得を設定する。
但し、AGC回路21は、第1の実施の形態のよるAGC回路12と異なり、各スロットR1〜R4の全体で検出した結果を用いて、次回のスロットR1〜R4のヘッダ部Hとデータ部Dとに対するAGC増幅器6の利得を設定している。
具体的には、例えば図4に示すように、各受信用スロットR1〜R4のヘッダ部Hを受信したときには、AGC回路21は、前回の受信用スロットR1〜R4に対するRSSI検出器11の検出結果を用いてAGC増幅器6の利得を設定する。このとき、RSSI検出器11の検出結果は、各スロットR1〜R4長にわたって計測され、この計測値の平均値がAGC回路21内に記憶されている。
一方、受信用スロットR1〜R4のデータ部Dを受信したときには、AGC回路21は、前回の受信用スロットR1〜R4に対するRSSI検出器11の検出結果を用いてAGC増幅器6の利得を設定する。このとき、ヘッダ部Hよりもデータ部Dのピーク率が高いから、データ部Dに対するAGC増幅器6の利得は、ヘッダ部Hに対するAGC増幅器6の利得よりも低く設定する。
また、AGC回路21は、ヘッダ部H、データ部Dに対するAGC増幅器6の利得をIF信号(I信号、Q信号)が飽和しない範囲でできるだけ大きい値に設定する。これにより、ベースバンド処理部10は、I信号、Q信号の振幅と位相とを用いてヘッダ部H、データ部Dを確実に復号することができる。
かくして、本実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様な作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、スロットR1〜R4全体で検波した結果を用いて、次回のスロットR1〜R4に対するAGC増幅器6の利得を制御する。このため、I信号、Q信号が飽和しない範囲でヘッダ部Hに対するAGC増幅器6の利得を設定することができるから、AGC増幅器6、増幅器9は振幅制限を行う必要がなく、製造コストを低減することができる。
なお、前記各実施の形態では、AGC回路12,21はベースバンド処理部10内に設ける構成としたが、ベースバンド処理部10とは別個に設ける構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、高度化PHS用の受信装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、変調多値数が異なる複数の変調方式の高周波信号を受信する受信装置であれば、広く適用できるものである。
本発明の第1の実施の形態による受信装置を示すブロック図である。 図1中のAGC回路による制御電圧の制御方法を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態による受信装置を示すブロック図である。 図3中のAGC回路による制御電圧の制御方法を示す説明図である。
符号の説明
1 アンテナ(受信手段)
6 AGC増幅器(増幅器)
7 直交検波器
10 ベースバンド処理部
12,21 AGC回路(利得制御手段)

Claims (5)

  1. 変調多値数の異なる複数の変調方式の高周波信号を受信可能な受信装置において、
    高周波信号を受信する受信手段と、
    該受信手段によって受信した高周波信号に基づいてベースバンド信号を復号するベースバンド処理部と、
    前記受信手段とベースバンド処理部との間に設けられた増幅器と、
    前記変調方式のピーク率が低い高周波信号を受信したときには該増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を高く設定し、前記変調方式のピーク率が高い高周波信号を受信したときには該増幅器を用いて受信手段とベースバンド処理部との間の総合利得を低く設定する利得制御手段とを備える構成としたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記高周波信号は、複数のスロットに時間分割されて多重化された時分割多元接続方式の信号からなり、前記各スロットは互いに変調多値数の異なる前側のヘッダ部と後側のデータ部とを有する構成とし、
    前記利得制御手段は、各スロットのヘッダ部とデータ部とのピーク率に応じて前記増幅器の利得をそれぞれ設定する構成としてなる請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記各スロットのヘッダ部は、振幅を除いた部分に情報をもつ変調方式の信号であり、
    前記利得制御手段は、該ヘッダ部を受信したときは前記増幅器の利得を最大に設定する構成としてなる請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記利得制御手段は、前記ヘッダ部とデータ部との間で前記増幅器の利得を変化させ、ヘッダ部の継続中およびデータ部の継続中は前記増幅器の利得を一定に保持する構成としてなる請求項2または3に記載の受信装置。
  5. 前記利得制御手段は、前記各スロットのヘッダ部の受信電力に応じて当該ヘッダ部に続くデータ部に対する前記増幅器の利得を設定する構成としてなる請求項2,3または4に記載の受信装置。
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