JP4612958B2 - 形状転写フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋検出用センサなどの押圧部に使用される形状転写フィルムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータなどにおける個人の認証装置として、指紋検出装置が注目をあびている。全く同一の指紋は存在しないため、指紋検出装置によってユーザの指紋パターンを検出して、これを装置内部に予め登録された指紋パターンと照合することにより本人であることを確実に確認でき、従来問題となっていた他人によるパスワードの悪用などの不都合な事態を解消することができる。
【0003】
このような指紋パターンの検出の方法として、種々の方法が考案されており、その一例として、TFT(薄膜トランジスター)によるスイッチング作用を利用して、指紋の凹凸による面圧力分布を検出する方法が考案されている(例えば、特開平8−68704号公報)。この公報で提案されている指紋検出用センサ(以下、単に「指紋センサ」という。)には、基板上に無数のTFTをマトリクス状に形成し、各TFTのソース電極に微小な導電接触板を接続すると共に、この基板と対向する位置に指紋検出用のフィルムを所定の張力を加えた状態で保持して構成される。
【0004】
上記フィルムは、厚さ10μm前後の1枚の樹脂フィルムからなり、その基板側の面には、ITO(indium tin oxide:インジウム−すず酸化物)などをスパッタリングすることにより導電膜が形成されている。当該導電膜は、抵抗を介して接地されており、ユーザが指の先を当該フィルムの表面に押し当てると、その指紋の山の部分(以下、「隆線」という。)がフィルムを押し込んで、その隆線に沿って、裏側の導電膜が押し出されて上記導電接触板に接触し、これにより対応するTFTのドレイン電極とソース電極間に電流が通じるように構成されている。そして、各TFTの通電状態を走査していくことにより、上記指紋の隆線が検出される。
【0005】
なお、上述の指紋センサに使用されるようなフィルムは、一方の面に当接した物体の凹凸形状をその裏面にほぼ忠実に転写させるという意味で、「形状転写フィルム」と呼ぶことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の指紋センサにおける形状転写フィルムは、表面に押圧された指紋の凹凸形状を忠実に裏面に反映させるため大変薄いものが使用されており、そのためフィルムに腰がなく、何回か使用している内に、指をそのフィルム表面から離しても裏面の導電性膜が検出用基板に密着して離間せず、誤検出の原因となっている。
【0007】
フィルムの腰を強くするためには、その厚みを大きくすればよいが、そうすると表面に押圧された指紋の凹凸形状が裏面へ反映されにくくなり、場合によっては指紋の隆線が潰れてしまい、裏側の導電膜に指紋の隆線に追従した凹凸が形成されず指紋の検出が困難になるという問題がある。
これは、指紋の検出に限らず、一般にフィルムの一方の面に当接された物体の表面の凹凸形状を他方の面に忠実に反映させることにより、当該物体の表面における微細な凹凸形状を検出するようなセンサにおいて共通に生じ得る問題である。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、腰が十分強くありながら、一方の面に当接された物体表面の凹凸形状に追従して、他方の面に忠実に凹凸形状を生じさせることができる形状転写フィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る形状転写フィルムは、一方の面に押圧された物体表面の凹凸形状を他方の面に転写させる形状転写フィルムであって、それぞれ1〜15μmの厚さを有する第1と第2の可撓性フィルムを、当該第1と第2の可撓性フィルムよりも柔らかな素材からなる緩衝層を介して貼り合わせてなり、前記緩衝層は、粘着剤からなることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記緩衝層の厚さは、1〜50μmである。また、本発明は、前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面が、平均粗さRa0.1〜2.0μmの粗面とされていることを特徴とする。前記第2の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面には、導電層が形成されてもよい。
【0011】
また、前記第1と第2の可撓性フィルムおよび緩衝層と導電層の全てがほぼ透明の場合には、前記第1の可撓性フィルムの粗面における20°光沢が、10%〜50%の範囲内にあるようにしてもよい。
前記第1と第2の可撓性フィルムおよび緩衝層がほぼ透明で、前記導電層が金属光沢を有する場合には、前記第1の可撓性フィルムの粗面における20°光沢が、20%〜150%の範囲内にあるようにしてもよい。
【0012】
ここで、前記粗面は、粒状物をコーティング材に添加し、これにより前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面をコーティング処理することにより形成されており、前記粒状物の平均粒子径が3〜10μmであると共に、コーティング処理後の粒子物の分布密度が1,000〜50,000個/mmの範囲内で、ほぼ均一に分散されており、かつ、コーティング処理後のコーティング材の厚さが粒状物の径より小さな値になるように設定されていることを特徴とする。
【0013】
さらには、前記コーティング材に添加される粒状物は、ほぼ球状であり、その粒径のばらつきが、±2μm以下であることが望ましい。
また、本発明に係る形状転写フィルムは、一方の面に押圧された物体表面の凹凸形状を他方の面に転写させる形状転写フィルムであって、それぞれ1〜15μmの厚さを有する第1と第2の可撓性フィルムを、当該第1と第2の可撓性フィルムよりも柔らかな素材からなる緩衝層を介して貼り合わせてなると共に、前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面が、平均粗さRa0.1〜2.0μmの粗面とされており、前記粗面は、粒状物をコーティング材に添加し、これにより前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面をコーティング処理することにより形成されており、前記粒状物の平均粒子径が3〜10μmであると共に、コーティング処理後の粒子物の分布密度が1,000〜50,000個/mm の範囲内で、ほぼ均一に分散されており、かつ、コーティング処理後のコーティング材の厚さが粒状物の径より小さな値になるように設定されていることを特徴とする。
【0014】
【実施の形態】
以下、本発明に係る形状転写フィルムの実施の形態を、これが圧力分布検出型の指紋センサにおいて使用される場合を例にして説明する。
(指紋センサの全体構成)
まず、本実施の形態における形状転写フィルムが適用される指紋センサ全体の構成について簡単に説明しておく。図1は、当該指紋センサ1の外観斜視図であり、図2はその分解図である。
【0015】
両図に示すように指紋センサ1は、厚さ0.2mmのステンレス製のフレーム10に形状転写フィルム20の周縁部を張り合わせ、これをセンサ基板30に重ねることにより構成される。40は、センサ基板30内の複数の走査電極線に接続される接続用ケーブルであり、樹脂フィルムに、銀を素材とするフレキシブルワイヤ41を挟み込んで形成される。各フレキシブルワイヤ41は、接続用ケーブル40先端に取り付けられたコネクター42のピン43にそれぞれ接続され、当該コネクター42を介して、指紋センサ1が、不図示の指紋検出装置本体に接続される。
【0016】
図2の分解図にも示すように、センサ基板30の、フレーム10の開口部11に対応する位置には検出部60が設けられている。検出部60からはセンサ基板30にパターン印刷された配線パターン(図2では複雑化を避けるため図示していない)が導出されており、それらが対応する接続用ケーブル40のフレキシブルワイヤ41に接続されている。
【0017】
また、フレーム10とセンサ基板30との間には、厚さ25μmのスペーサ50が介在しており、これにより形状転写フィルム20と、上記センサ基板30の検出部60の検出面との間に一定の間隔が設けられる。
スペーサ50は、フレーム状に形成されており、その素材として、主にポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂フィルムなどが使用される。このスペーサ50の両面に接着剤が塗布され、これによりフレーム10とセンサ基板30がその周縁部において貼着される。その後補強のため、指紋センサ1の周縁部を不図示の枠体で固定するようにしてもよい。
【0018】
形状転写フィルム20の裏面には導電膜24が形成されており、フレーム10の開口部11の形状転写フィルム20表面に指先を押し当てると、その指紋の隆線の部分の導電膜24が検出部60の検出面に接触し、これにより指紋が検出される。詳しくは後述する。
図3は、検出部60の構成を示す概略図である。この検出部60の構成については公知であり、既述の特開平8−68704号公報に詳しく述べられているので、ここでは概略を述べるにとどめる。
【0019】
図3に示すように基板上の直交する方向に複数の走査電極線610、620が形成されており、この電極線の交差する位置にTFT(薄膜トランジスター)630が形成される。走査電極線610と走査電極線620の交差位置では両者が導通しないように絶縁層が設けられており、TFT630のゲート電極が走査電極線620に、ドレイン電極が走査電極線610接続されている。また、TFT630のソース電極は導電接触板631に接続される。
【0020】
走査電極線610、620は、それぞれの引き出し部611,621において上述した不図示の配線パターンに接続され、接続用ケーブル40を介して外部に引き出される。
(形状転写フィルム20の構成)
図4は、形状転写フィルム20の積層構造を示す断面拡大図である。
【0021】
同図に示すように形状転写フィルム20は、第1フィルム21と緩衝層22と第2フィルム23と導電膜24とからなる。第1フィルム21と第2フィルム23は、それぞれ可撓性を有する薄くて破れにくいフィルムが用いられる。このような条件を満たす素材として、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)等が使用される。それぞれのフィルムの厚さは、1μm〜15μmの範囲に設定され、より望ましくは、2μm〜8μmの厚さに設定される。1μm未満であると破れやすく、反対に15μmを超えると指紋の微細な凹凸を検出することができなくなるからである。
【0022】
なお、上記厚さの範囲内であるなら、第1と第2のフィルムの厚さが異なっても構わないし、素材も上述したものであれば必ずしも同一である必要はない。
緩衝層22は、本実施の形態においては、樹脂フィルム用粘着剤を使用している。この粘着剤として、乾いた後も、第1フィルム21,第2フィルム23よりも柔らかいものが使用される必要があり、具体的には、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、ウレタン系粘着剤のいずれかが用いられる。
【0023】
また、第2フィルム23の裏面(センサ基板30側の面)に形成された導電膜24は、その表面抵抗が、1kΩ/□以下であればよく、金、パラジウム、白金、銅、クロム、ニッケル、チタン、モリブデンなどの金属や、酸化インジウムスズ、酸化スズなどの金属酸化物を用い、真空蒸着法もしくはスパッタ法など公知の方法により形成される。
【0024】
図5は、指紋センサ1の形状転写フィルム20表面を、指先70で押圧したときの様子を示す断面図である。指紋の隆線71に応じて形状転写フィルム20が変形し、導電膜24が導電接触板631に接触する。上述したようにこの導電接触板631は、対応するTFT630のソース電極に接続されていると共に、当該TFT630のドレイン電極とゲート電極は、それぞれ走査電極線610、620を介して外部装置から所定の電圧が印加されており、他方、導電膜24は抵抗Rを介して接地されているため、上記導電膜24と導電接触板631の接触により、ドレイン電極とソース電極間に電流が流れ、スイッチonの状態となる。
【0025】
不図示の検出装置本体により、走査電極線610,620を順に走査して通電状態となったTFT630を検出し、指紋パターンを再現する。なお、このようなデータ処理の内容については既に公知であり、本発明の要旨とするところではないので、説明を省略する。
(形状転写フィルム20の実施例)
以下、形状転写フィルム20の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
▲1▼構成
第1フィルム21 厚さ4.5μmのPENフィルム
緩衝層22 厚さ5μmのアクリル系粘着剤
第2フィルム23 厚さ4.5μmのPENフィルム
導電膜24 厚さ0.2μmのパラジウム層
▲2▼製造方法
4.5μmのPENフィルムの一方の面に、補強材として、表面に微粘着剤を有する厚さ25μmのPETフィルムを貼り合わせた後、スパッタ法によりPENフィルムの表面全体に厚さ0.2μmにパラジウムを堆積して導電膜を形成する。このスパッタリングは、Ar雰囲気中の動作圧0.25Paで投入電圧3W/cmの条件で行った。次にパラジウムの導電膜を保護するため、当該面に自己粘着層を有するポリエチレンフィルムを貼り付けた後、反対側の面に貼り付けていたPETフィルムを剥離した。
【0026】
一方、他の4.5μmのPENフィルムの一方の面に、同じく、補強材として、表面に微粘着剤を有する厚さ25μmのPETフィルムを貼り合わせた後、公知のコーティング処理によりPENフィルム表面に厚さ5μmのアクリル系粘着剤を塗布し、上記導電膜を形成したPENフィルムの当該導電膜と反対側の面に貼り付けた。
【0027】
その後、補強材のPETフィルムをPENフィルムから剥離し、ステンレス板からなるフレーム10の片方の面に粘着剤を塗布し、上記PENフィルムを貼り付けた後、導電膜を保護していたポリエチレンフィルムを剥離した。
フィルムの厚さなどを除き上記製造方法は、各実施例に共通なので、以下の実施例2〜4においては構成のみ記する。
(実施例2)
第1フィルム21 厚さ4.5μmのPENフィルム
緩衝層22 厚さ10μmのアクリル系粘着剤
第2フィルム23 厚さ4.5μmのPENフィルム
導電膜24 厚さ0.2μmのパラジウム層
(実施例3)
第1フィルム21 厚さ6.0μmのPENフィルム
緩衝層22 厚さ15μmのアクリル系粘着剤
第2フィルム23 厚さ6.0μmのPENフィルム
導電膜24 厚さ0.2μmのパラジウム層
(実施例4)
第1フィルム21 厚さ6.0μmのPENフィルム
緩衝層22 厚さ25μmのアクリル系粘着剤
第2フィルム23 厚さ6.0μmのPENフィルム
導電膜24 厚さ0.2μmのパラジウム層
また、本発明の実施例の効果を示すため以下に示す比較例1〜4の形状転写フィルムを作成した。なお、比較例1〜3は、従来通り1枚のフィルムだけを使用したものであり、比較例4は、2枚のフィルムを粘着剤を使用せずにそのまま重ねただけのものである。
【0028】
(比較例1)
▲1▼構成
フィルム 厚さ4.5μmのPENフィルム
導電膜 厚さ0.2μmのパラジウム層
▲2▼製造方法
4.5μmのPENフィルムの一方の面に、補強材として、表面に微粘着剤を有する厚さ25μmのPETフィルムを貼り合わせた後、スパッタ法によりPENフィルムの表面全体に厚さ0.2μmにパラジウムを堆積して導電膜を形成する。このスパッタリングは、Ar雰囲気中の動作圧0.25Paで投入電圧3W/cmの条件で行った。次にパラジウムの導電膜を保護するため、当該面に自己粘着層を有するポリエチレンフィルムを貼り付けた後、反対側の面に貼り付けていたPETフィルムを剥離した。
【0029】
その後、補強材のPETフィルムをPENフィルムから剥離し、ステンレス板からなるフレーム10の片方の面に粘着剤を塗布し、上記PENフィルムを貼り付けた後、導電膜を保護していたポリエチレンフィルムを剥離した。
この製造方法は、各比較例で共通のため以下構成のみ記する。
(比較例2)
フィルム 厚さ6μmのPENフィルム
導電膜 厚さ0.2μmのパラジウム層
(比較例3)
フィルム 厚さ12μmのPENフィルム
導電膜 厚さ0.2μmのパラジウム層
(比較例4)
フィルム▲1▼ 厚さ4.5μmのPENフィルム
導電膜 厚さ0.2μmのパラジウム層
フィルム▲2▼
(フィルム▲1▼に比較例1と同様な方法で導電膜を形成した後、フィルム▲2▼を導電膜と反対の面に重ねた。粘着剤不使用)
そして、上記実施例1〜4および比較例1〜4について、腰の強さと指紋検出精度について評価を行ったところ、次の表1のような結果を得た。
【0030】
【表1】
Figure 0004612958
【0031】
ここで、腰の強さの評価は、株式会社東洋精機製作所製の「ループステフネステスタ」(商品名・登録商標)を使用してなされた。この測定器の測定原理は、所定幅のフィルムで一定長さループを形成し、そのループの直径方向にロッドを押し込んでいって、どのぐらいの力を加えれば、当該ループを規定の距離だけ押し込めるかを測定するものである。したがって、ループを潰すために加えた力(mgf)が大きいほど腰が強いと言える。本実験では、測定条件を、ループ長60mm、押し込み速度3.5mm/sec、押し込み距離15mmとした。
【0032】
また、指紋の検出精度は視認により確認し、検出された指紋パターンをモニターで再生し、その指紋の隆線が明確なものを良好(○)と判断し、隣接する隆線との境界が分かりにくいものを(×)と評価している。
表1を見ても分かるように、実施例1〜4の全てにおいて指紋検出精度が良好で、腰の強さが従来の構成における比較例1,2に比べてほぼ20倍以上となる好結果が得られた。
【0033】
また、1枚のフィルムでは指紋検出の限界に近い厚さ12μmのフィルムを使用した比較例3に対しても、実施例1〜4の腰の強さは2倍以上となっている。特に、2枚の厚さ6μmのPENフィルムを厚さ25μmの粘着剤で張り合わせた実施例4の例に到っては、2枚のPENフィルムを合わせた厚さが、比較例3の1枚のPENフィルムの厚さ12μmと同じなのにも関わらず、その腰の強さが当該比較例3の実に10倍を超えている。
【0034】
その一方で、2枚の4.5μmのPENフィルムを重ねただけの比較例4は、指紋検出精度が不良であるのみならず、同じ厚さのPENフィルムを粘着剤を介して貼り付けた実施例1に比べ腰の強さが圧倒的に低い。
以上の実験結果から、2枚のフィルムの間に介在する粘着層が腰の強さと検出精度に大きく貢献していることが分かる。
【0035】
これは、次のような理由によるものと思われる。
▲1▼腰の強さについて
実施例1〜4の場合、粘着剤により2枚のフィルムが相互に補強し合うことができるので、腰が強くなる。単に2枚重ねただけでは、重ねあった表面で相互に滑るので補強効果が弱い。また、粘着剤を介して貼り合わされた2枚のフィルム方が、そのフィルムの厚さの和と同じ厚さの1枚のフィルムに対して腰が強くなるのは、もちろん粘着剤自身の腰の強さも加わることにも起因するが、それ以上に2枚のフィルム間の距離が大きくなるため、一方のフィルムに加えられた曲げモーメントに対する他方のフィルムによる反力のモーメントが増すためであると考えられる。
【0036】
▲2▼指紋検出精度について
本実施の形態のように粘着剤を介して2枚重ねした形状転写フィルム20の全体の厚さはかなり大きくなるが、それでも指紋を良好に検出できるのは、緩衝層22が、第1フィルム21より柔らかく、かつ、第1と第2のフィルムに固着されているために、第1フィルム21の変形に追従して自己も変形し、その変形分を下の第2フィルム23に有効に伝えるためであると考えられる。厚い1枚のフィルムでは、指紋の隆線の押圧に対してそもそも変形が生じにくいし、2枚のフィルムを重ねただけのものは、両フィルム間に介在する空気層が緩衝層とはなり得ても、双方のフィルムを貼り合わせるような粘着性を有しておらず、また、十分な弾性もないので第1フィルム21の変形を第2フィルム23に伝えにくい。液体などの流体を緩衝層として用いた場合も同様である。
【0037】
この原理から、本発明によれば、1枚のフィルムでは指紋検出の限界の厚さ(15μm)であっても、それらを粘着剤を介して重ねることによりある程度の指紋検出が可能とするものである。また、2枚のフィルムより柔らかい素材で、かつそれらのフィルムを密着させる機能を有する素材であれば、上記アクリル系粘着剤やその他の粘着剤に限られず、例えば、ウレタンゴム製の薄いフィルムを2枚のPENフィルムで挟んで圧着しても同じように良好な結果が得られるものである。
【0038】
<変形例>
なお、本発明の内容は、上記実施の形態に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考えることができる。
(1)指紋センサの形状転写フィルム20に指を押し当てると、指先の皮脂により指先とシートが密着してべたついたような感触になることがあり、大変不快である。また、他人の指紋が形状転写フィルム20の表面に残っているのが見えると、心理的な抵抗感が生じる。
【0039】
これらを避けるため、形状転写フィルム20の表面をある程度の粗面に仕上げることが望ましい。
一般的にフィルム表面に粗面を形成するためには、エンボス加工やブラスト加工などの方法が公知であるが、本発明のように極めて薄いフィルムに対しては公知のマットコート処理が有効である。
【0040】
このマットコート処理は、アクリル樹脂などのコーティング材に、アクリル樹脂やポリスチレン樹脂、シリコーン樹脂、シリカなどを素材とするフィラーと呼ばれる粒状物を添加し、これがコーティング材中で均一に分散するように攪拌した後、ローラなどを用いてフィルム表面に均一に塗布して乾燥させる。この際、樹脂層の厚さをフィラー粒状物質の径よりも小さくなるように塗布量を調整すれば、フィラーの一部分がコーティング材の層(樹脂層)よりも突出することになり、これにより一定の粗面が形成される。図6はこのときの形状転写フィルム20の表面付近の拡大縦断面図である。フィラー81の一部が樹脂層80よりも突出しているため、粗面が形成されているのがよく分かる。
【0041】
したがって、添加するフィラーの径や添加量および樹脂層の厚さを適宜調整することにより所望の表面粗さおよび光沢を得ることができる。
但し、樹脂層をあまり厚くすると指紋の転写性が劣化することになるので、2〜8μm程度が望ましく、これに対応してフィラーの径は、3〜10μmのものが選択される。もちろん、転写性を良好に維持するため、樹脂層80と第1フィルム21の合計の厚さが15μmを超えないようにしなければならないのはいうまでもない。
【0042】
また、図3に示したようにTFT630は、一定のピッチでマトリクス状に形成されており、フィラー81は、各検出ブロック(走査電極線610、620で囲まれ、1個のTFT630の配された四角いエリア)に対して少なくとも1個が配される必要がある。
もし、1の検出ブロックに対応してフィラーが1個も配されていなければ、その部分に指紋の隆線が位置しても、指先の表面がその周囲のフィラーに先に触れてしまうので、当該隆線の部分で形状転写フィルム20を下方に押し下げることができず、導電膜24への指紋の転写が不良になるからである。
【0043】
上記実施の形態のような面圧分布検出型の指紋センサにおける検出ブロックのピッチは、例えば、特開平6−288846号公報においては、10〜100μm程度に設定されている。100μmピッチでは、フィラー密度は、1個/(100μm×100μm)=100個/mm以上、10μmピッチでは、10,000個/mm以上必要である。実際には、100μmピッチでは、鮮明な指紋パターンの再生が困難となることから、50μm前後のピッチが使用される。この場合には、フィラー密度は、400個/mm以上必要となる。また、フィラー密度の上限は、フィラー同士が重なることなく平面に配列される場合であり、使用するフィラー径にもよるが、最大でも100,000個/mm以下である。
【0044】
具体的に、指先が、形状転写フィルム20の表面へ密着するのを防ぐための必要な表面粗さを実験したところ、Ra0.1μm〜2.0μmの範囲に設定すると使用上特に問題がないということが判明した。また、シート表面に残った指紋が目立たないようにするため、シート表面の光沢度について調べたところ、ITO膜などの透明導電層を使用し全体として透明な形状転写フィルム20については、20°光沢が10%〜50%のとき、また、導電層として金属層を用いた場には、金属光沢があるため、20°光沢が20%〜150%の範囲内にあるときに指紋の存在が判別しにくかった。
【0045】
ここで、透明ガラスの表面に対して20°の角度で光線を入射したときの反射光量aとし、当該測定対象となる形状転写フィルムの表面に対して20°の角度で光線を入射したときの反射光量bとした場合に、上記20°光沢は、(b/a)×100%で定義されるものであり、その値が大きいほど光沢度が大きい。
上述の3〜10μmのフィラー径を用いて上記表面粗さと20°光沢の両条件を満足するフィルムのフィラー密度を測定したところ、1,000〜50,000個/mmであった。これらの範囲は、上記指紋検出に支障のないフィラー密度である400個/mm以上100,000個/mm以下の条件を十分満たしている。
【0046】
なお、上述の条件を満たしながら、指先を形状転写フィルム20表面で滑らしたときのざらつき感をできるだけ少なくするためには、フィラーはほぼ球状であり、しかもその粒の大きさが揃っている方が望ましい。そのためフィラー径の粒度分布(粒径のばらつき)が、±2μm以下のものを使用する方が望ましい。粒度分布がそれを超える場合には、指先に引っかかりを感じてしまうため触感がよくない。
【0047】
(2)上記実施の形態では、いわゆる面圧力分布検出型の指紋センサについて説明したが、本発明に係る形状転写フィルムは、光学式の指紋センサや静電容量型の指紋センサにも適用可能である。前者の構成は、例えば、特開平10−269342号公報に開示されており、後者の構成は、例えば、特開平11−155837号公報に開示されている。いずれもフィルムに転写された指紋の凹凸による光反射量もしくは静電容量の変動を検出して指紋パターンを得るものであり、本発明における形状転写フィルム20を有効に利用できるものである。従来、これらの検出方式においては、指先表面の汗や、屋外での天候(特に雨)などにより誤検出の生じるおそれが高かったが、形状転写フィルム20をセンサ面と指先との間に介在させることにより使い勝手がよく高い精度で指紋を検出することが可能となる。
【0048】
但し、これらの光学式や静電容量型の指紋センサに用いられる場合には、導電性を有する必要がないので、導電膜24は不要である。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る形状転写フィルムは、それぞれ1〜15μmの厚さを有する第1と第2の可撓性フィルムを、当該第1と第2の可撓性フィルムよりも柔らかな素材からなる緩衝層を介して貼り合わせて構成しているため、第1と第2の可撓性フィルムが相互に補助しあって腰が強くなると共に、第1の可撓性フィルムに生じた変形に追従して緩衝層が容易に変形し、当該緩衝層の変形がさらに第2の可撓性フィルムに伝わって変形させるため、第1の可撓性フィルムに加えられた微細な凹凸形状の変形を第2の可撓性フィルムに効果的に伝えることが可能となり、良好な形状転写性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る指紋センサの斜視図である。
【図2】上記指紋センサの内部構造を示すための分解図である。
【図3】上記指紋センサにおける検出部の回路構成の概略を示す図である。
【図4】上記指紋センサの押圧部に使用される形状転写フィルムの積層構造を示す縦断面図である。
【図5】形状転写フィルムを指紋の隆線部で押圧した状態を示す指紋センサの概略断面図である。
【図6】形状転写フィルムの表面をマットコート処理したとき表面の様子を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 指紋センサ
10 フレーム
20 形状転写フィルム
21 第1フィルム
22 緩衝層
23 第2フィルム
24 導電膜
30 センサ基板
40 接続用ケーブル
50 スペーサ
60 検出部
70 指先
71 隆線
80 樹脂層
81 フィラー

Claims (9)

  1. 一方の面に押圧された物体表面の凹凸形状を他方の面に転写させる形状転写フィルムであって、それぞれ1〜15μmの厚さを有する第1と第2の可撓性フィルムを、当該第1と第2の可撓性フィルムよりも柔らかな素材からなる緩衝層を介して貼り合わせてなり、
    前記緩衝層は、粘着剤からなる
    ことを特徴とする形状転写フィルム。
  2. 前記緩衝層の厚さは、1〜50μmであることを特徴とする請求項1記載の形状転写フィルム。
  3. 前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面が、平均粗さRa0.1〜2.0μmの粗面とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の形状転写フィルム。
  4. 前記第2の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面には、導電層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の形状転写フィルム。
  5. 前記第1と第2の可撓性フィルムおよび緩衝層と導電層の全てがほぼ透明であり、前記第1の可撓性フィルムの粗面における20°光沢が、10%〜50%の範囲内にあることを特徴とする請求項4に記載の形状転写フィルム。
  6. 前記第1と第2の可撓性フィルムおよび緩衝層がほぼ透明で、前記導電層が金属光沢を有しており、前記第1の可撓性フィルムの粗面における20°光沢が、20%〜150%の範囲内にあることを特徴とする請求項4に記載の形状転写フィルム。
  7. 前記粗面は、粒状物をコーティング材に添加し、これにより前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面をコーティング処理することにより形成されており、
    前記粒状物の平均粒子径が3〜10μmであると共に、コーティング処理後の粒子物の分布密度が1,000〜50,000個/mmの範囲内で、ほぼ均一に分散されており、かつ、コーティング処理後のコーティング材の厚さが粒状物の径より小さな値になるように設定されていることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載の形状転写フィルム。
  8. 前記コーティング材に添加される粒状物は、ほぼ球状であり、その粒径のばらつきが、±2μm以下であることを特徴とする請求項7に記載の形状転写フィルム。
  9. 一方の面に押圧された物体表面の凹凸形状を他方の面に転写させる形状転写フィルムであって、
    それぞれ1〜15μmの厚さを有する第1と第2の可撓性フィルムを、当該第1と第2の可撓性フィルムよりも柔らかな素材からなる緩衝層を介して貼り合わせてなると共に、前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面が、平均粗さRa0.1〜2.0μmの粗面とされており、
    前記粗面は、粒状物をコーティング材に添加し、これにより前記第1の可撓性フィルムの前記緩衝層と反対側の面をコーティング処理することにより形成されており、前記粒状物の平均粒子径が3〜10μmであると共に、コーティング処理後の粒子物の分布密度が1,000〜50,000個/mm の範囲内で、ほぼ均一に分散されており、かつ、コーティング処理後のコーティング材の厚さが粒状物の径より小さな値になるように設定されている
    ことを特徴とする形状転写フィルム
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