JP4612755B2 - レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、銀塩カメラ等の光学機器使用されるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11には、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等に使用するレンズ鏡筒の構成を示している。この図において、301はレンズ鏡筒全体を支え、CCD取付け部301aを有する本体である。302は第1の移動レンズ、303は第2の移動レンズ、304は第3の移動レンズ、305は第4の移動レンズである。
【0003】
306は本体301に固定された固定枠である。307は固定枠306の外周に回転可能に嵌合するカム環であり、固定枠306の突き当て部306aと突起部306bとに内径リブ307aが挟み込まれて光軸方向の移動が阻止されている。
【0004】
308は第1の移動レンズ302を保持する第1レンズ枠であり、この第1レンズ枠308にはコロ309が取り付けられている。このコロ309は、本体301の直進溝301bに嵌合する第1コロ部と、カム環307の外周に形成されたカム溝307cに係合するテーパーコロ状の第2コロ部とを有している。
【0005】
310は第1のレンズ枠309に固定され、レンズ名称などを表示したシートである。311、312は本体301と固定枠306とに両端を固定されて光軸と平行に保持されたガイドバーである。
【0006】
315は第2のレンズ303を保持する第2レンズ枠であり、そのスリーブ315aがガイドバー311に光軸方向に移動可能に嵌合している。また、第2レンズ枠315のU溝部315bがガイドバー312に係合し、ガイドバー311を中心とした第2レンズ枠315の回転を阻止している。
【0007】
316は第2レンズ枠315に固定され、カム環307の内周に形成されたカム溝307dに係合するテーパーコロである。317は内径側が若干小径となったほぼ円筒形状に形成され、カム環307の外周側にある光軸にほぼ垂直な面307gと若干の隙間のある位置に配置された円筒コロである。この円筒コロ317は、第1のレンズ302や第1レンズ枠308に光軸方向外力が加わってテーパーコロ316がカム溝307dに沿って外周側にたわみ、光軸方向に移動しようとした際に、光軸にほぼ垂直な面307gに突き当たって外力を受けることにより、テーパーコロ316が大きく変形することを防止するとともに、カム溝307bにおけるテーパーコロ316の当たった位置に傷が付くことを防止するためのものである。
【0008】
318は第3のレンズ304を保持する第3レンズ枠であり、そのスリーブ318aは不図示のガイドバーに光軸方向に移動可能に嵌合している。また、第3レンズ枠318のU溝部318bが不図示のガイドバーに係合し、スリーブ318aが嵌合しているガイドバーを中心として第3レンズ枠318が回転することを阻止している。
【0009】
319は第3レンズ枠318に取り付けれ、カム環307の内径に形成されたカム溝307eに係合するテーパーコロである。320は第3レンズ枠318に取り付けられ、この第3レンズ枠318と一体的に移動する絞り装置である。
【0010】
321は撮影像の長辺方向に配置され、絞り装置320を駆動する絞りモーターである。322は絞り装置320の絞りモーター321に駆動信号を伝達し、絞り装置320の移動に伴って曲げ部322aが変形する絞りフレキシブルプリント基板(FPC)である。
【0011】
323は第4の移動レンズ305をレンズ保持板324で挟み込み保持する第4レンズ枠であり、そのスリーブ323aは不図示のガイドバーに光軸方向に移動可能に嵌合している。また、第4レンズ枠323のU溝部323bは不図示のガイドバーに係合し、スリーブ323aが嵌合しているガイドバーを中心に第4レンズ枠323が回転することを阻止している。
【0012】
326は第4レンズ枠323に取り付けられたラックであり、このラック326は第4レンズ枠323に対してコイルばね325により光軸方向に片寄せされている。
【0013】
327は撮影像の短辺方向に配置され、第4レンズ枠323を光軸方向に移動させるためのステッピングモーターである。328はステッピングモーター327の出力軸として形成され、ラック326に噛み合う送りネジである。モーター327が作動して送りネジ328が回転することにより、この送りネジ328とラック326との噛み合い作用により第4レンズ枠323が移動する。
【0014】
330は本体301に取り付けられた減速機付きのステッピングモーターである。331は本体301に回転可能に取り付けられ、ステッピングモーター330の出力ギヤと噛み合うギヤである。332はギヤ331に対して大ギヤ部332aで噛み合い、カム環307の外周ギヤ部307iに対して小ギヤ部332bで噛み合う段ギヤである。
【0015】
333は本体301に固定されたストッパーである。334はカム環307の回転位置によりカム環307の突起部307hがセンサーの間に挿入されたことを検出するカム環回転位置検出装置である。
【0016】
335は第4レンズ枠323の光軸方向移動により第4レンズ枠323の遮光突起323cがセンサーの間に挿入されたことを検出する第4レンズ位置検出装置である。
【0017】
336はステッピングモーター327とステッピングモーター330とカム環回転位置検出装置334と第4レンズ位置検出装置335とに信号を伝達するフレキシブルプリント基板(FPC)である。
【0018】
このように構成されたレンズ鏡筒では、ステッピングモーター330が回転することによりその回転駆動力がカム環307に伝達され、カム環307が回転することで第1レンズ枠308が本体301および固定枠306に対して光軸方向に伸縮するとともに、第2レンズ枠315および第3レンズ枠318が光軸方向に進退してズーミングが行われる。また、ステッピングモーター327が回転することにより第4レンズ枠323が光軸方向に進退し、焦点合わせを行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記レンズ鏡筒において、第3レンズ枠318および絞り装置320から構成される可動レンズ部と、固定枠306等から構成される固定部とをつなぐ絞りFPC322の曲げ部322aは、絞り装置320と固定筒306の隙間に挟まれた形状となっているために、その曲げ径は小さい。
【0020】
そしてFPC322の曲げ径が小さいと、可動レンズ部が光軸方向移動する際にFPC322の曲げ抵抗が大きくなり、可動レンズ部を駆動するためのモーター負荷が大きくなるという問題がある。
【0021】
なお、このような大きな負荷に打ち勝つ駆動力を得るために、モーターを大型化したり減速比を大きくしたりすることも可能であるが、レンズ鏡筒の小型化やレンズ駆動の高速化を図るための障害となるという問題が生ずる。
【0022】
そこで、本願発明の第1の目的は、FPCの曲げ変形部の曲げ径をできるだけ大きくするとともに、鏡筒内スペースの有効利用を図ることにより、小型化および高速駆動化を図れるようにしたレンズ鏡筒を提供することである。
【0023】
また、上記のような伸縮式のレンズ鏡筒以外に、固定筒の長さをレンズ鏡筒の全長とし、可動レンズが光軸方向に移動することにより焦点合わせのみを行うレンズ鏡筒もある。そして、このようなレンズ鏡筒において、ステッピングモーターの送りネジを使用してレンズを駆動する場合、最低限、モーター本体(駆動部)の光軸方向長さと送りネジの光軸方向長さの和であるモーター全長に対応するレンズ鏡筒(固定筒)長が必要となる。
【0024】
しかし、可動レンズに一体的に絞り装置およびこの絞り装置を駆動するアクチュエータが設けられているような場合において、可動レンズの移動によりステッピングモータの全長範囲から外れた位置までアクチュエータが移動すると、このアクチュエータが固定筒の前端若しくは後端に干渉しないようにするために、ステッピングモータの全長よりも上記アクチュエータの移動範囲分長いレンズ鏡筒長が必要となり、レンズ鏡筒の小型化の妨げになる。
【0025】
そこで、本願発明の第2の目的は、可動レンズにアクチュエータが設けられている場合でも鏡筒全長を短くして小型化を図れるようにしたレンズ鏡筒を提供することである。
【0026】
本発明の例示的側面としてのレンズ装置は、固定部とこの固定部に対して光軸方向に移動可能な可動レンズ部とに接続され、前記可動レンズ部の移動を許容するための曲げ部分を有する可撓性回路基板を備えたレンズ鏡筒において、前記可動レンズ部に光量調節機構と前記光量調節機構を駆動する第1アクチュエータが設けられており、前記固定部に前記可動レンズ部を光軸方向に駆動する第2アクチュエータが設けられており、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータは、光軸直交平面内において光軸を通る直線を仮定したときに、前記直線で分けられる2つの領域において同じ領域に配置され、かつ、前記直線の延びる方向に並んで配置されており、前記第1アクチュエータは、前記曲げ部分の内方に配置され、前記第1アクチュエータの少なくとも一部が前記可撓性回路基板で囲まれており、前記可撓性回路基板は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとに接続され、前記第2アクチュエータに対して前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとの間の隙間を通して接続されていることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1から図7には、本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の構成を示している。このレンズ鏡筒は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、銀塩カメラ等の光学機器に使用されるものである。また、このレンズ鏡筒は、鏡筒内のレンズ群として後述する可動レンズ部に保持された合焦用レンズ群のみを有する全体繰り出しタイプのレンズ鏡筒である。
【0031】
なお、図1は上記レンズ鏡筒の側面外観図、図2は上記レンズ鏡筒の分解斜視図、図3は上記レンズ鏡筒の側面断面図である。また、図4および図5は上記レンズ鏡筒の光軸周りでの展開断面図である。また、図6は上記レンズ鏡筒の光軸方向視(後面)図、図7は光軸方向視(前面)図である。
【0032】
これらの図において、101はレンズ鏡筒全体を支え、CCD取付け部101aを有する本体である。CCD取付け部101aには、図4および図5に示すように、ローパス赤外カットフィルター128およびCCDユニット129が保持される。
【0033】
102は第1のレンズ、103は第2のレンズ、104はビス105,106により本体101に固定された前枠である。
【0034】
107,108は、本体101と前枠104との間に挟まれて固定され、光軸に平行に延びるガイドバーである。
【0035】
109は第1のレンズ102と第2のレンズ103とを保持する移動鏡筒である。この移動鏡筒109に形成されたスリーブ109aは、ガイドバー107に光軸方向に移動可能に嵌合している。また、移動鏡筒109に形成されたU溝部109bは、ガイドバー108に係合して、ガイドバー107を中心とした移動鏡筒109の回転を阻止している。
【0036】
110は絞りユニットであり、この絞りユニット110は、第1のレンズ102と第2のレンズ103の間に、図6および図7に示すように光軸の真下位置から側方にずれて位置するよう移動鏡筒109にビス111により固定されている。
【0037】
112はステッピングモーターユニットであり、このステッピングモーターユニット112は、図6および図7に示すように、光軸の真下位置から絞りユニット110とは反対側の側方にずれて位置するよう本体101にビス113,114により取り付けられている。
【0038】
このように、光軸から離れた領域において、絞りユニット110およびステッピングモーターユニット112を互いに光軸に対して同方向(光軸の下方)に配置し、かつ絞りユニット110とステッピングモーターユニット112とを光軸の真下位置を挟んだ両側に配置したことにより、レンズ鏡筒の幅を小さくすることができる。
【0039】
絞りユニット110は、不図示の開閉可能な絞り羽根を内蔵した絞り機構(光量調節機構)110bと、この絞り機構を駆動する絞りアクチュエーター110aとを有して構成されている。
【0040】
また、ステッピングモーターユニット112は、回転駆動力を発生するモータ本体部112bと、このモータ本体部112bから延びる出力軸としての送りネジ部112aと、これらモータ本体部112bおよび送りネジ部112aを支持する保持板112cとから構成されている。
【0041】
115は移動鏡筒109に取り付けられたラックである。このラック115は、ステッピングモーターユニット112の送りネジ部112aを挟み込むようにしてこの送りネジ部112aに噛み合っている。116はラック115を移動鏡筒109に対して光軸方向一方に片寄せするとともに、ラック115を送りネジ部112aに対して付勢するラックばねである。このため、送りネジ部112aが回転すると、この送りネジ部112aとラック115との噛み合い作用により移動鏡筒109がガイドバー107,108に沿って光軸方向に移動する。
【0042】
なお、移動鏡筒109と、第1および第2のレンズ102,103と、絞りユニット110により請求の範囲にいう可動レンズ部が構成される。以下、本実施形態でも、これらをまとめて可動レンズ部という。また、本体101および前枠104等により請求の範囲にいう固定部が構成される。以下、本実施形態でも、これらをまとめて固定部という。
【0043】
117はビス118により本体101に取り付けられ、移動鏡筒109の光軸方向位置を検出するためのフォトインタラプターである。このフォトインタラプター117は、移動鏡筒109の一部がフォトインタラプター117のセンサー光束を遮る位置に移動した際にこの旨を示す信号を出力する。不図示の制御回路は、この信号を受けた位置を基準としてステッピングモータユニット112にパルス給電を行い、この給電パルスの数に応じた回転量分、ステッピングモータユニット112を回転させ、可動レンズ部の駆動量(位置)を制御する。
【0044】
119は不図示の制御回路につながり、上記可動レンズ部の絞りユニット110と、上記固定部に取り付けられたステッピングモーターユニット112およびフォトインタラプター117とに接続されたフレキシブルプリント基板(可撓性回路基板)である。
【0045】
このフレキシブルプリント基板119の中間には、上記可動レンズ部の固定部に対する光軸方向移動を許容するため余裕長を確保するための曲げ部119aが設けられている。
【0046】
そして、本実施形態では、図1および図6に示すように、上記曲げ部119aの内方(曲げ中心側)に絞りアクチュエータ110aが位置するようにフレキシブルプリント基板119を引き回している。
【0047】
ここで、可動レンズ部が対物側に移動した場合、フレキシブルプリント基板119は図1中に実線で示した状態に、可動レンズ部が像面側(CCD側)に移動した場合、フレキシブルプリント基板119は図1中に鎖線で示した状態になる。
【0048】
これにより、曲げ部119aの曲げ径が、その内方に絞りアクチュエータ110aを配置できる程度に大きくなるため、曲げ部119aを小さな力で変形させることが可能となる。このため、可動レンズ部が光軸方向移動する際のフレキシブルプリント基板119の曲げ抵抗が小さくなり、可動レンズ部の駆動負荷(つまりは、ステッピングモーターユニット112の駆動負荷)を小さくすることができる。したがって、ステッピングモーターユニット112(モータ本体部112b)の小型化を図ることができるとともに、減速比の大きなギヤ機構等を用いる必要をなくして可動レンズ部の高速駆動を行うことができる。
【0049】
しかも、上記のように大きな曲げ径でフレキシブルプリント基板119を配置することにより、本来、曲げ部119aの内側スペースはデッドスペースにもなり得るが、本実施形態では、曲げ部119aの内側スペースに絞りアクチュエータ110aを配置しているため、鏡筒内スペースの有効利用を図り、レンズ鏡筒の小型化を達成することができる。
【0050】
また、図3から図5に示すように、可動レンズ部の光軸方向可動範囲において、常に絞りアクチュエータ110aはステッピングモーターユニット112の前端112dから後端(モータ本体部112bの後端)までの全長内に収まっている。また、図3中に二点鎖線で示し、かつ図4に示すように、可動レンズ部が可動範囲の後端まで移動した収納状態においては、絞りアクチュエータ110aを含む可動レンズ部全体がステッピングモーターユニット112の全長内に収まっている。これにより、レンズ鏡筒の全長をステッピングモーターユニット112の全長に合わせて設定することができ、レンズ鏡筒長を短くすることができる。
【0051】
以上のように構成されたレンズ鏡筒において、制御回路からフレキシブルプリント基板119を介してステッピングモーターユニット112に通電されてステッピングモーターユニット112が作動し、送りネジ部112aが回転すると、送りネジ部112aに噛み合っているラック115およびこのラック115が取り付けられている移動鏡筒109が光軸方向に移動する。これにより、レンズ鏡筒の焦点位置を光軸方向に調節することができ、ピント合わせを行うことができる。この際、図3および図5に示すように、可動レンズ部のうち前端側の部分が、ステッピングモーターユニット112の前端112dから前方に突出してもよい。
【0052】
また、フレキシブルプリント基板119を介して絞りアクチュエーター110aに通電され、これが作動することにより、絞りユニット110の制御が行われる。
【0053】
(第2実施形態)
図8から図10には、本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の構成を示している。このレンズ鏡筒は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、銀塩カメラ等の光学機器に使用されるものである。また、このレンズ鏡筒は、鏡筒内のレンズ群として後述する可動レンズ部に保持された合焦用レンズ群のみを有する全体繰り出しタイプのレンズ鏡筒である。
【0054】
なお、図8は上記レンズ鏡筒の側面外観図であり、図9は上記レンズ鏡筒の断面図である。また、図11は上記レンズ鏡筒の光軸方向視(後面)図ある。
【0055】
これらの図において、201はレンズ鏡筒全体を支え、CCD取付け部201aを有する本体である。CCD取付け部201aには、不図示のローパス赤外カットフィルターおよびCCDユニットが保持される。
【0056】
202は第1のレンズ、203は第2のレンズ、204はビス205,206により本体201に固定された前枠である。
【0057】
207,208は、本体201と前枠204との間に挟まれて固定され、光軸に平行に延びるガイドバーである。
【0058】
209は第1のレンズ202と第2のレンズ203とを保持する移動鏡筒である。この移動鏡筒209に形成されたスリーブ209aは、ガイドバー207に光軸方向に移動可能に嵌合している。また、移動鏡筒209に形成されたU溝部は、ガイドバー208に係合して、ガイドバー207を中心とした移動鏡筒209の回転を阻止している。
【0059】
210は絞りユニットであり、この絞りユニット210は、第1のレンズ202と第2のレンズ203の間に、図9に示すように光軸の真下位置から側方にずれて位置するよう移動鏡筒209に不図示のビスにより固定されている。
【0060】
212はステッピングモーターユニットであり、このステッピングモーターユニット212は、図10に示すように、光軸の真下位置から絞りユニット210とは反対側の側方にずれて位置するよう本体201にビス213により取り付けられている。
【0061】
このように、光軸から離れた領域において、絞りユニット210およびステッピングモーターユニット212を互いに光軸に対して同方向(光軸の下方)に配置し、かつ絞りユニット210とステッピングモーターユニット212とを光軸の真下位置を挟んだ両側に配置したことにより、レンズ鏡筒の幅を小さくすることができる。
【0062】
絞りユニット210は、不図示の開閉可能な絞り羽根を内蔵した絞り機構(光量調節機構)210bと、この絞り機構を駆動する絞りアクチュエーター210aとを有して構成されている。
【0063】
また、ステッピングモーターユニット212は、回転駆動力を発生するモータ本体部212bと、このモータ本体部212bから延びる出力軸としての送りネジ部212aと、これらモータ本体部212bおよび送りネジ部212aを支持する保持板212cとから構成されている。
【0064】
215は移動鏡筒209に取り付けられたラックである。このラック215は、ステッピングモーターユニット212の送りネジ部212aを挟み込むようにしてこの送りネジ部212aに噛み合っている。216はラック215を移動鏡筒209に対して光軸方向一方に片寄せするとともに、ラック215を送りネジ部212aに対して付勢するラックばねである。このため、送りネジ部212aが回転すると、この送りネジ部212aとラック215との噛み合い作用により移動鏡筒209がガイドバー207,208に沿って光軸方向に移動する。
【0065】
なお、移動鏡筒209と、第1および第2のレンズ202,203と、絞りユニット210により請求の範囲にいう可動レンズ部が構成される。以下、本実施形態でも、これらをまとめて可動レンズ部という。また、本体201および前枠204等により請求の範囲にいう固定部が構成される。以下、本実施形態でも、これらをまとめて固定部という。
【0066】
217はビス218により本体201に取り付けられ、移動鏡筒209の光軸方向位置を検出するためのフォトインタラプターである。このフォトインタラプター217は、移動鏡筒209の一部がフォトインタラプター217のセンサー光束を遮る位置に移動した際にこの旨を示す信号を出力する。不図示の制御回路は、この信号を受けた位置を基準としてステッピングモータユニット212にパルス給電を行い、この給電パルスの数に応じた回転量分、ステッピングモータユニット212を回転させ、可動レンズ部の駆動量(位置)を制御する。
【0067】
219は不図示の制御回路につながり、上記可動レンズ部の絞りユニット210と、上記固定部に取り付けられたステッピングモーターユニット212およびフォトインタラプター217とに接続されたフレキシブルプリント基板(可撓性回路基板)である。
【0068】
このフレキシブルプリント基板219の中間には、上記可動レンズ部の固定部に対する光軸方向移動を許容するため余裕長を確保するための曲げ部219aが設けられている。
【0069】
そして、本実施形態では、図8および図10に示すように、上記曲げ部219aの内方(曲げ中心側)にステッピングモータユニット212のモータ本体部(アクチュエータ)212bが位置するようにフレキシブルプリント基板219を引き回している。
【0070】
なお、可動レンズ部が対物側に移動した場合、フレキシブルプリント基板119は図8中に実線で示した状態に、可動レンズ部が像面側(CCD側)に移動した場合、フレキシブルプリント基板219は図8中に鎖線で示した状態になる。
【0071】
これにより、曲げ部219aの曲げ径が、その内方にモータ本体部212bを配置できる程度に大きくなるため、曲げ部219aを小さな力で変形させることが可能となる。このため、可動レンズ部が光軸方向移動する際のフレキシブルプリント基板219の曲げ抵抗が小さくなり、可動レンズ部の駆動負荷(つまりは、ステッピングモーターユニット212の駆動負荷)を小さくすることができる。したがって、ステッピングモーターユニット212(モータ本体部212b)の小型化を図ることができるとともに、減速比の大きなギヤ機構等を用いる必要をなくして可動レンズ部の高速駆動を行うことができる。
【0072】
しかも、上記のように大きな曲げ径でフレキシブルプリント基板219を配置することにより、本来、曲げ部219aの内側スペースはデッドスペースにもなり得るが、本実施形態では、曲げ部219aの内側スペースにモータ本体212bを配置しているため、鏡筒内スペースの有効利用を図り、レンズ鏡筒の小型化を達成することができる。
【0073】
以上のように構成されたレンズ鏡筒において、制御回路からフレキシブルプリント基板219を介してステッピングモーターユニット212に通電されてステッピングモーターユニット212が作動し、送りネジ部212aが回転すると、送りネジ部212aに噛み合っているラック215およびこのラック215が取り付けられている移動鏡筒209が光軸方向に移動する。これにより、レンズ鏡筒の焦点位置を光軸方向に調節することができ、ピント合わせを行うことができる。
【0074】
また、フレキシブルプリント基板219を介して絞りアクチュエーター210aに通電され、これが作動することにより、絞りユニット210の制御が行われる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1の発明によれば、回路基板の曲げ部の曲げ径を、この曲げ部の内方にアクチュエータを配置できる程度に大きくしているので、可動レンズ部に作用する回路基板の曲げ抵抗による負荷を小さく抑えるとともに、本来デットスペースとなる曲げ部の内方スペースをモータ配置スペースとして有効に利用することができる。したがって、モータ自体の小型化およびレンズ鏡筒全体の小型化を図ることができるとともに、大きな減速比が不要となることから可動レンズ部の高速駆動化を図ることができる。
【0076】
また、本願第2の発明によれば、スクリュウ軸を有するレンズ駆動用モータの全長内に可動レンズ部に設けられたアクチュエータが収まるように可動レンズ部の可動範囲を設定しているので、レンズ鏡筒長を短くすることができる。特に、可動レンズ部が収納状態にあるときに、可動レンズ部およびアクチュエータがレンズ駆動用モータの全長内に収まるようにすれば、レンズ鏡筒長をレンズ駆動用モータの全長に合わせて設定することができ、収納時のレンズ鏡筒長を最短とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の側面外観図である。
【図2】上記レンズ鏡筒の分解斜視図である。
【図3】上記レンズ鏡筒の側面断面図である。
【図4】上記レンズ鏡筒の展開図である。
【図5】上記レンズ鏡筒の展開図である。
【図6】上記レンズ鏡筒の光軸方向視(後面)図である。
【図7】上記レンズ鏡筒の光軸方向視(前面)図である。
【図8】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の側面外観図である。
【図9】上記第2実施形態のレンズ鏡筒の側面断面図である。
【図10】上記第2実施形態のレンズ鏡筒の光軸方向視(後面)図である。
【図11】従来のレンズ鏡筒の側面断面図である。
【符号の説明】
101,201 本体
102,202第1のレンズ
103,203 第2のレンズ
104,204 前枠
107,108,207,208 ガイドバー
109,209 移動鏡筒
110,210 絞りユニット
110a,210a 絞りアクチュエータ
112,212 ステッピングモーターユニット
112a,212a 送りネジ部
112b,212b モータ本体部
115,215 ラック
116,216 ラックばね
117 フォトインタラプター
119,219 フレキシブルプリント基板
119a,219a 曲げ部

Claims (3)

  1. 固定部とこの固定部に対して光軸方向に移動可能な可動レンズ部とに接続され、前記可動レンズ部の移動を許容するための曲げ部分を有する可撓性回路基板を備えたレンズ鏡筒において、
    前記可動レンズ部に光量調節機構と前記光量調節機構を駆動する第1アクチュエータが設けられており、
    前記固定部に前記可動レンズ部を光軸方向に駆動する第2アクチュエータが設けられており、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータは、光軸直交平面内において光軸を通る直線を仮定したときに、前記直線で分けられる2つの領域において同じ領域に配置され、かつ、前記直線の延びる方向に並んで配置されており、
    前記第1アクチュエータは、前記曲げ部分の内方に配置され、前記第1アクチュエータの少なくとも一部が前記可撓性回路基板で囲まれており、
    前記可撓性回路基板は、前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとに接続され、前記第2アクチュエータに対して前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとの間の隙間を通して接続されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記可動レンズ部の前記光軸方向への移動にあわせて、前記曲げ部分は前記光軸方向へ移動することを特徴とする請求項に記載のレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または2に記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
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