JP4611744B2 - 船のバラストタンクのバラスト水の交換方法及び装置 - Google Patents

船のバラストタンクのバラスト水の交換方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、VLCCやコンテナ船やタンカー等のような大型船の海水バラストの取水、交換、及び、排出を制御する方法及び装置に関する。
(従来技術)
空荷または一部積載の貨物船の安定及び安全航行を維持するために、大型船の釣り合いをとり、及び/又は、所定の喫水に達するように、バラストタンクに海水を取り入れることが必要である。
実例として、貨物船は、第1の港でバラストとして海水を取り込み、何千マイルも離れた第2の港へバラストとして海水を輸送し、海水のバラストは、貨物船が積み荷をする港や停泊場所にて排出される。
ある場所で積まれた海水のバラストは、寄港地の地域の海に排出された場合に環境上の悪影響を有する、微小なバクテリア、海洋植物、魚、甲殻類、その他の海洋生物等の様々な生物を含む可能性があるということが報告されている。齧歯類や魚や蟹等を取入ることを防止するための粗雑なフィルタリングシステムを備えることにより、この問題を低減する努力がなされてはいるが、特に効果的であるとはいえない。
一般に、大量の海水は、大型船のバラストタンクに取り入れられ、大型商船の非効率な荷の積み込みや空運転による生じる大きな滞船料を低減するために、可能な限り早く積み荷が行なわれる。排出地における海の環境に悪影響を及ぼす海の生物を含む可能性のある海水を大量に、離れた場所へ運んで排出するという現在の船の通例に伴う有害な影響を、実質的に削減し、排除することが可能な改善された方法と装置が必要とされている。
船首に取入ダクトを有し、船が航行中にバラストタンク中の水の交換を生じさせるために、水圧の差を利用した方法及び装置が、米国特許第6053121号明細書に開示されている。新しい海水を含むメインダクトからの加圧された新しい海水は、バラストタンクの一端の底部に取り入れられ、バラストタンクの他端のバルブを有する底部ドレインは、船体の底側部から海へ水を排出する。米国特許第6053121号明細書に開示されているように、実験データに基づけば、小スケールのシステムの6時間の運転の後、初期のタンクに取り入れられた海水は、初期の塩分含有量の25%にまで希釈された。しかしながら、バラストタンク内の水が、バラストタンクの頂部のポートや排出ポートを介して排出されることについてや、バラストタンクから海洋生物を取り除くことの好ましさについては、米国特許第6053121号明細書には何ら開示も示唆もない。
それゆえ、本発明の目的は、海洋生物を含有するバラスト水の出所から遠く離れた場所への、当初のバラスト水の輸送を大幅に減少し解消することが可能な大型船の海水バラストの急速交換のための方法及び装置を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、大型船が航行中に、大型船のバラストタンクへの海水バラストを取入・排出するための効果的かつ経済的な装置を提供する。
さらに、本発明の他の目的は、船が航行中に供給される必要のある動力とポンプの使用を必要最小限にする一方で、船内の1以上のバラストタンクのいずれかにおける海水バラストの位置と同様に、海水バラストの量の素早い制御を可能にする方法と装置を提供する。
(発明の概要)
上記目的と他の特長が、海水が船首の少なくとも1つの取入ポートを介して継続的に取り入れられ、船首の取入ポートと通ずる1以上のメインダクトを介して、バラストタンクの底部へ分配され、バラストタンクを介して上向きにバラスト水を移動し、可能な限りシャーストレイキ(sheer strake)に近いバラストタンクの最も高い所に位置する1以上のオーバーフロー排出ポートや排出ポートを介して海へバラスト水を排出するという本発明の装置及び方法により達成することができる。
船が進むにつれ、海水は、1以上の船首の取入ポートから中に入り、バラストタンクの下部領域に分配され、上昇して各バラストタンクの排出ポートからオーバーフローする。そして、このオーバーフローは、海へ排出される。船の速度が増加すると、メインダクトとバラストタンクと排出ポートを介して排出する水流量も増加する。
特に好ましい実施形態においては、2つの船首の取入ポートを備え、取入ポートの各々は、メインダクトと連通する少なくとも1つのバルブを備え、そして、メインダクトの各々は、中心線キールのそれぞれ一方の側に配置され、長さ方向にわたる複数のバラストタンクの各々へ又は貫いて伸張するバルブを備えた排出ポートを有する。少なくとも1つの吸入ポートT−フィッティングまたはブランチ配管が、メインダクトから各バラストタンクの下部や底部の領域へ、新しい海水を導くために設けられている。
さらに好ましい実施形態においては、各バラストタンクへの複数の取入ポートがメインダクトから備わり、今あるバラスト水の交換と排水効果を促進するためにバラストタンクの全ての下部領域への流入する海水の流れと分配を最大化する。複数の取入ポートの位置は、隔壁や縦通材やバッフルや各バラストタンクの内部の構成要素に基づいて選択される。
本発明の装置及び方法の他の好ましい実施形態においては、バラストタンクへの各T−フィッティングは油圧アクチュエータにより制御される少なくとも1つ、より好ましくは2つのシーケンシャルバルブを備える。バルブは、メインダクトと、排出ポートを有するベルマウスとの間に位置する。2つのバルブの使用は、一方のバルブの故障や遮断という事態に対して、安全マージンを提供する。油圧アクチュエータの動作は、好ましくは、貨物制御室、ブリッジ、及び/又は、船の操作エリアに位置する制御盤から指令がなされる。さらなる安全対策として、手動による操作が可能なバルブポジショナを、各バルブに備えてもよい。
少なくとも2つのバルブを1以上の船首の取入ポートに設けることも好ましい。水中のごみの衝突からバルブを守るために、鉄格子やステンレス棒のような高強度取水ポートガードを設けてもよい。海水を取り入れる主制御バルブは、油圧アクチュエータを用いたボールバルブであることが好ましい。ボールバルブの背後には、油圧アクチュエータを備える2重ゲートバルブが設けられていることが好ましい。船首の取入ポートには任意に、1以上の流体的に駆動するドアもしくはカバーを取り付けてもよい。流体駆動システムの予期せぬ故障が生じた場合には、船首のドアは、安全側に作動し、閉じた位置となる。取入ポートバルブも、流体駆動システムの故障時には、クローズポジションへ戻るように構成される。
本発明の運転装置及び方法は、バラスト水用の取入ポートが概してポンプ室の付近の船の後方にある従来技術とは異なる。当業者により評価されるように、大量の水を排水する場合には、ポンプに動力を供給する大量のエネルギーが必要となる。さらに、従来技術の運転システム及び方法は、船の積み荷を降ろす間に、バラストタンクに取り入れられる水を希釈するに過ぎない。従来技術のこのような限界は、バラスト水が上向きに移動し、従来技術のようにタンクの底部からではなく、バラストタンクの頂部から排水されるという特徴を有する本発明により克服することができる。
最小の混合を伴うバラストタンクの底部への新たな水の取り入れは、バラストタンクを満たすときに、バラストタンクに最初に取り込まれた、生物学的な物質や海洋生物を含有する水を上向きに移動させる。このように本発明は、バラストタンクから、今あるバラスト水を流し、新たなバラスト水に置き換えるという非常に効果的な手段を提供する。
当業者に理解されるように、荷を降ろすドックや係留所から超大型タンカー(VLCC)が移動する際に必要なバラストを供給するために、既存のポンプを使用することが必要かもしれない。しかしながら、いったん船が航行を開始すれば、その前進により、船首に対する水圧力が生じ、穏やかな速度であっても、十分にバラストタンクへ海水を持ち上げることが可能となる。水圧力は、すでに確立された関係に基づいて、算出することが可能である。

Drag(lbs/sqft)=1/2 dvk (1)

ここで、d=例えば海水等の液体の密度
v=水上における大型船の相対速度
k=1.28と想定される、抵抗係数

下記表1は、様々な相対速度及び配管の直径において、上昇可能な水柱又は水頭を示す表である。
Figure 0004611744
表1より、相対速度が14ノットの場合には、318フィートまで水頭を上昇させることが、十分に可能であることがわかる。この流体力学的な力により、船首のバルブや、メインダクトや、バラストタンクのT−フィッティングや、ブランチ配管や、バルブや、内部の隔壁や、バッフルや配管を介して、流入した海水が移動することが十分に可能となり、バラストタンクの側壁部で水を上昇させ、バラストタンクの排出ポートを介してオーバーフローさせることを十分に可能とする。
また、当業者に理解されるように、各バラストタンクのT−フィッティングに備わる個々のバルブを調整することにより、各バラストタンクへのほぼ同一なスループットを確保することが可能である。例として、流入するバラスト水に対する流量制御が存在しない場合には、船尾のバラストタンクは、水の摩擦損失のために第1の船首のタンクより実質上低い水圧の水を受け取ることとなる。船尾に一番近いタンクに到達し、継続したオーバーフローを生じさせるための、十分な流れを確保するために、前方の取入ポート又はオーバーフロー排出バルブは部分的に閉じて、最終的に船尾のタンクに感知可能な背圧を生成する。他の代替の運転モードは、より大きな直径のT−フィッティングや船尾の取入配管を備える一方で、船首から船尾へメインダクトの直径を減少し、及び/又は、前方への流れを制限するために、船首のバラストタンクへの取入配管の直径を減少させることを含む。
さらに好ましい実施形態において、船が、相対的に低い水圧力を生成する速度で移動している場合には、1以上のバラストタンクへの流入する海水の流れを、減少させるか又は完全に止めてもよい。この運転モードにおいて、水の完全な流れと交換を得るために、流入する水を1つ又は1群のタンクへ向けてもよい。第1の1つ又は1群のタンクが所望の程度の交換が完了したのちに、それらのタンクへの流れは減少するか又は完全に止められ、次に、他の1つのタンク又は1群のタンクへ優先して流されることとなる。船の速度とそれに伴う水圧が上昇するにつれて、個々のタンクへの交換率も上昇することとなる。
本発明の好ましい実施形態において、本発明のバラストを搭載・排出する装置を備えた大型船は、大型船の姿勢制御に必要な最小限の海水のバラストを搭載し、係留所やドックからの安全な移動を可能とする。大型船が係留所やドックから移動したのちには、1以上の船首のドアが開き、取入ポートを露出させる。関連する船首のバルブが開き、制御バルブにより取入ポートからブランチ配管へ導かれたさらなる海水の流入を許容する。そして、バラストタンクは、所定の所望のレベルにまで満たされる。海水バラストの所望の量が一旦搭載されて船が航行中の場合には、バラスト排出バルブは開き、バラストタンクのバラスト水は定常状態となるか、もしくは、流入量と排出量とが釣り合うように排出される。本方法のこの実施において、バラスト水は、船首の取入ポートからバラストタンクを介して絶えず移動し、海へ排出される。流れは、大型船にとり無害に継続し、船外へのバルブを備えたその構成は、常に開いたままとなる。このように、本発明は、特定の地域の海洋生物を含むバラスト水を搭載し、ある地域から何千マイルも離れている港へ輸送するという現在の方法を回避することができる。
本方法は航海の間継続させ、交換が継続するようにしてもよい。もう一つの選択肢として、バラストを航海の大部分維持してもよく、大型船が目的地に近付き、いまだ海上にある場合に交換を開始する。そのとき、この交換により、バラストタンクにはその地域の海洋生物を取り入れることとなるであろう。そして、その後の港において必要となるバラストの排出は、いかなる環境への悪影響を及ぼすことはないであろう。
速度制限や、海流や、要求される喫水線の高さや、船の既存の構成による配管の制限等がある場合には、完全な交換を行うために十分な圧力を提供することができないため、補助バラストポンプを本発明の実施形態に採用してもよい。
上述した記載から理解されるように、本発明は、船が航行中に運転の様々なモードを備えている。これらのモードは、任意の時間の相対速度に依存し、また船が移動する際の海に対する速度の変化率にも依存する。
本発明の装置及び方法の使用のために採用されうる従来の機器は、各バラストタンクの状態と、最初のバラスト水が、船が移動中に取り込んだ海水により交換された程度とを視覚的に表示する手段を備えるものである。
当業者にとり明らかなように、全体のシステムは、適切にプログラムされた一般的な用途のコンピュータにより任意に制御されればよい。理論計算により及び/又は実験的に得られた校正データを用いて、様々な流量における交換時間及び交換率が、船首の取入ポートにおける船の異なる対水速度の数値により定められる。中心線の配管ライン又はメインダクトに沿った、異なる位置における流量計は、好ましくは正確なデータをリアルタイムで提供するように設けられる。これにより、状況の変化に応じて、個々のバルブ又は1群のバルブについて、自動化されプログラムされた調節が可能となる。
プログラムは、先入れ後出し又はその逆の基準の交換、又は、全てのバラストタンクについて、同時の等しい流れと交換、又は、荷下ろし施設から船の出発開始時における、操縦者により選択された特定のすべての命令の交換を含んでいてもよい。
流量計は、オーバーフロー点に取り付けられ、リアルタイムに情報を制御盤へ提供し、各バラストタンクの相対的な水の交換率を表示するようにしてもよい。油圧アクチュエータを連続するバルブを介して、所望のバランスを得るまで流量を調整するために用いてもよい。適切にプログラムされた一般の用途のコンピュータを自動的にそれらの補正を行うために用いてもよい。
付加的な機器として、海水を取り入れる船首取入ポートや、オーバーフローポートや、バラストタンクの1以上の部分に、温度センサーを取り付けてもよい。バラストタンクに収容された水の温度は異なる、すなわち、流入する海水より暖かいか、もしくは、冷たいので、温度の差の情報が、交換の程度を示すために提供されてもよい。例として、オーバーフローと流入する海水の温度が同じ、又は実質的に同じ場合には、交換は完了したということがわかる。
各バラストタンクを介する流量は、オーバーフローフィッティングのバルブを調整することにより制御することが可能である。これは、あまり好ましくはない。というのは、バラストタンク内の静的水頭圧に加えて、内圧が生成されるからである。
上記より、所望の水圧を確保できる十分な速度で船が移動している限りは、バラストの交換は基本的には継続し、船首の取入ポートはメインダクトを介して、新しい海水を取り入れる。これにより、船が航行するや否や、ある地域特有の海洋生物は、海水と混合されるであろう。そして、3体積交換のうちに、フラッシング動作により、バラストシステムから完全に排出されるであろう。
バラストタンクは、取り入れられた水を誘導し角部をフラッシングするためのバッフルプレートやディバータ、及び/又は、今あるよどんだバラストを他の方法でせきとめることが可能な他の内部要素を備えていてもよい。効果的なフラッシングは、T−フィッティング及び/又は取入バルブの下流に接続した配管のマニフォールド出口及び/又はノズルにより行っても良い。
バラスト交換水の流量は、航行する海水に対する船の相対速度や、メインダクトの直径や、メインダクトから各バラストタンクへ流入させる各配管や、各T−フィッティングの取入ポートの直径などを含む多数の要因に依存する。多くの大型タンカーにおいて、バラストタンクは、外側の船殻とタンクの内側の壁との間において6フィートにわたる長さを有する。このように、壁により分割されるセンターキールの両側に、1以上のメインダクトを設置するための十分な空間が備わっている。バラストタンク上部のオーバーフロー又は排出ポートの合計もしくは全体の面積は、流れの制限による背圧を最小化するために、タンクの底部の取入配管の全体の面積と、少なくとも同一であるべきである。
好ましい実施形態において、直径にして約20インチの単独のメインダクトは、左舷と右舷の各船首取入ポートから船尾に最も近いバラストタンクへ伸張している。単独の10インチブランチラインT−フィッティングが、各バラストタンクへのメインダクトに沿って備わる。オーバーフロー排出ポートも、バラストタンクのだいたい頂部に位置し、適当な外側のフランジを備え、直径10インチ以上の配管であることが好ましい。従来のデザインによって、バラストタンクは、通気孔が取り付けられている。
バラスト水を各バラストタンクに貯留するために、船首バルブを閉じることが必要となる。現在の船が一般的に備えるような補助の配管が、1以上のバラストタンクのバラスト水を減少させるために必要となる。好ましい実施形態において、既に一般的なダクトやポンプを使用する船は、1以上の船首取入ポートを設置することや、既存の配管を船首のバラストタンクから延長し、船首の取入ポートやバルブへの接続を図る等の改装が行われる。本方法によれば、既存の設計や構造の船を改装することにより、本発明による環境への利益や費用削減という長所を得ることが可能となる。
(発明の詳細な説明)
図を参照すると、図1は、従来の一般的な貨物船の側面図である。前部には貨物室を備え、船尾には、エンジンやポンプ室や他の設備が設けられている。
図2は、本実施形態の大型船の平面図である。大型船(タンカー)1は、複数の左舷と右舷のバラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bとを有する。標準的な船の構成によれば、タンカー1は、船首10から船尾へ向けて伸張する中心線隔壁8を有する。従来技術の一般的な大型船の船首と船尾の上部構造及びエンジン室の配置は図1の側面図に示されている。
本実施形態によれば、大型船1の船首10には、1以上の油圧駆動されるドア12が取り付けられており、このドア12は、開放時に、少なくとも1つの取入ポート14への水の流入を可能とする。好ましい実施形態において、海水の取入ポート14は、Y−フィッティング16で分割され、左舷と右舷のメインダクト18と20へ、各々流入する。メインダクト18、20は、中心線隔壁8のそれぞれ一方側で伸張して、左舷と右舷の各バラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bのバラストを交換するための新しい海水を供給する。
左舷と右舷の各バラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bは、図中の22に示される少なくとも1つの供給ラインにより、各左舷又は右舷のメインダクト18、20と接続する。供給ライン22は、キール線に沿う縦方向の配管から、船殻に沿って配置される個々のバラストタンクへ分配するほぼ横方向へ、流れが変化するときの摩擦損失を最小化する分流フィッティングによりメインダクト18、20に接続する。好ましい実施形態において、横断する供給ライン22は、今ある蓄えられたバラスト水と混合するために流入する交換用の海水を、全ての底部の領域に届くように導き、そして、あらゆる海洋生物を取り除いて循環させ、それは、交換が完了したときにタンクの頂部から流出させる場所に位置する複数の排出ポートを有するベルマウスで末端となる。ベルマウスは、別個のフィッティングを介して各バラストタンクの底部に入る複数のブランチ配管という形をとることも可能である。また、ニフォールドは、バラストタンクの内壁の底部に取り付けられ、複数の排出口を有しタンクの壁を一点で貫通して進入する配管という形をとることも可能である。従って、フォールドは、バラストタンクの各々の底部の全体にわたって供給ライン22からの水を導く。
船殻に沿う各バラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bは、外壁の頂部に最も近い少なくとも1つの排出オーバーフローポートまたは排出ポート37を備える。排出ポート37は、船の外壁の開口を介して連通(fluid communication)し、これにより、バラスト水を海へ排出することを可能としている。外部の塗装された船殻を伝わるバラスト水の量を最小限にするために、船の側面から離れた外側へ水を向ける適当なフィッティングを船殻に備えていてもよい。よどんだバラスト水の排出の結果として船殻に付着しているかもしれないあらゆる汚れや海洋生物等を、船殻の外部の表面を洗浄して取り除くために、加圧された海水を運ぶための適当なバルブを備えるフィッティングを有するダクトをバラスト水の排出ポート37の近傍に備えてもよい。
バラスト交換過程の間の流入する海水の流れを制御するために、そして、バラスト交換過程の最後においてバラストタンクの中のバラスト水を維持するために、現在の海洋安全基準及び規則に従う第1及び第2のバックアップバルブが備えられている。船首の取入ポート14は、一対のゲートバルブまたはグローブバルブを備える。そして、各左舷と右舷のメインダクト18と20は、各バラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bへの供給ライン22のための、各々1セットの2つのバタフライ分離バルブ(butterfly segregation valve)34を備える。各バラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bの排出ポート又はオーバーフローポートは、好ましくは、1対のオーバーフローバルブ36を備える。排出ポートのためのバックアップバルブは、可能な限り船のデッキに近く位置するべきである。
本実施形態の動作方法においては、船首のドア12が開き、船が航海中に適当な計器により、取入ポート14の上流端の流体圧力が測定され、記録される。一旦、水圧が、バラスト交換を開始可能な所定の最小限の圧力が得られた場合には、オーバーフローバルブ36は全開となり、1以上のバタフライ分離バルブ34が開き、左舷及び/又は右舷のメインダクト18と20から水を中に取り入れる。1以上の左舷及び/又は右舷のバラストタンク2A〜6Aと2B〜6Bのバラスト水の交換は、所定のシーケンスでバルブ22を開くことにより開始する。例として、航行中の最大対水速度に船が到達する前には、相対水圧差が、すべてのバラストタンクのオーバーフローを可能とするには十分ではないかもしれない。メインダクト18もしくは20及び送水供給ライン22の圧力ゲージから得られる情報を用いることにより、新しい海水は、1以上のバラストタンクの中に入り、バラスト交換が開始する。送水供給ライン22を介する流量は、所望の量の海水が各バラストタンクを通過するまで、一般的な計器によりモニターされる。
適切にプログラムされた通常の用途のコンピュータを用いることにより、差圧に関するデータと、メインダクト18、20と個々のバラストタンク供給ライン22の各々の適切な位置の流量とは、収集・入力され、オペレータに、バラスト水の交換率と、完了に必要な時間と、完了信号信号とに関する情報を提供する。自動バルブコントローラも、圧力と流量データポイントに反応するようにプログラムされ、1以上のバラストタンクの交換が完了した場合には、バタフライ分離バルブ34は閉じて、システムが安定した場合には、オーバーフローバルブ36が閉じる。
周囲の海水に対する船の相対速度が、メインダクト18と20の水圧を追加のバラストタンクの交換を行うのに十分なレベルにまで増加するに従って、交換される各バラストタンクの適当な数のバタフライ分離バルブ34とオーバーフローバルブ36とが開かれる。所望のバラスト交換率を生じさせるために必要な下流圧を超えた場合には、オペレータ、もしくは、オプションとしてプログラムされた一般用途のコンピュータも、取入バルブ30のポジションを制御する。船の速度の変化や周囲の海水に対する相対速度の変化により、メインダクト18と20における圧力が、所定の値以下に落ちた場合には、バルブコントローラは、1以上のバルブセットを閉める対応をする。例として、船が緊急停止状態におかれた場合には、船首のドア12は、バラストタンクの内容物を保持するために閉じられる。個々のバラストタンクの内容物の任意の必要な削減は、船の一般的な配管やバルブを用いてなされる。
図3を参照すると、船体の船殻外板46にスクープ部50を備える他の実施形態が示されている。一例として、2つのスクープが、船殻の底部の船首及び船尾の位置に配置されることができる。スクープ部50は、底部オリフィス52と、取入ダクト54と、取入制御バルブ56とを備える。船が航行中に船首の取入ポートが開く場合には、海を通過する船の相対運動による水圧は、取入ダクト54や配水系への海水の流れを生じさせるに十分となる。船の速度が、バラスト水の所望の高さを維持するために不十分である場合には、取入制御バルブ56は、バラスト水の放出や流入する海水の流れを止めるために閉じることも可能である。スクープ部50は、クローズポジションへ移動可能であり、取入ポート52を封水するドア又はハッチ58を備えていてもよい。
図4を参照すると、関連する配管、バルブ等からなるスクープ部50の下流のポンプの概略図が与えられている。本実施形態において、2つのバラストポンプ70と72とは、2つのポンプうちの1つの故障時や予定されたメンテナンス時の運用を確保するために備えられている。スクープ部50の下流の配管及びバルブの配置は、従来技術のバラスト水の分配のため確立したシステムに従って、設けることが可能である。図示された実施形態において、特に、バルブ74はバタフライバルブであり、バルブ76はゲートバルブであり、バルブ78はチェックバルブである。各バラストポンプ70と72の上流に図示されているのは、オプションの真空除去キャニスター(vacuum stripping canister)79である。
本発明の動作方法において、スクープのドア58が開き、海水が、底部オリフィス52を介し中に入り、取入制御バルブ56を介し、取入ダクト54を介して流れる。流入する海水が、バラストタンクの頂部からオーバーフローするために、圧力が不十分である場合には、バラストポンプ70と72の両方又は一方が稼働し、必要なライン圧力を供給する。当業者に理解されるように、取入ダクト54を介して流れる海水は、バラストポンプ70、72とを介さずに、図1の実施形態のように、バラストタンクへ直接配管されてもよい。これにより、摩擦損失を低減することができる。周知の構成によれば、海水チェスト73により、バラストポンプ70と72のための海水の付加的な供給を提供してもよい。
さらに好ましい実施形態において、バラストタンクに届くまでに流入する海水が流れることとなるダクトの長さやフィッティングの数を減らすために、少なくとも1つの追加のスクープ部50を船首の近くの前方の位置に備えている。適切なバルブと配管が、各バラストポンプ70、72の取入ポートへの接続を提供するために備えられている。
船の各バラストタンクのオーバーフロー状態を確実なものとするための、本実施形態のスクープ又は複数のスクープのサイズ、位置、構成は、与えられた流れの条件や流体静力学上の圧力水頭に基づいて、当業者により容易に想到することが可能である。上述したように、所望のオーバーフロー状態を得るための付加的な圧力を供給するために、スクープを介して取り入れられる海水の流れは、船の既存のバラストポンプに接続していてもよい。
図5は、海上の大型船を示す図である。船体の大部分は、海面の下にある。左舷及び右舷のバラストタンクA、Bが、周囲の海水と連通していると仮定した場合には、船体の外側の海水と、船の二重船殻の内部のバラスト水とはだいたい同じ高さとなるであろう。本構成において、1以上の取入ポートを介して流入する海水の圧力は、バラストタンク内の水の既存の静圧と合わさり、所望の交換を生じさせる。
当業者にとり明らかなように、船のバラストタンクの水の交換率は、取入配管の直径や、船の速度や、補助バラストポンプの容量等の様々な要因に依存する。特定の船と特定の運転条件における、本発明の方法及び装置を実施するために求められる必要な計算と変数の決定は、当業者が容易に想到し得るものである。
従来の一般的な貨物船の側面図である。 本発明の実施形態のバラスト交換装置を備える大型船の平面図である。 本発明の他の好ましい実施形態のバラスト交換装置を備える大型船の船体の一部の断面を拡大した概略側面図である。 図3の実施形態のバラスト交換装置の好ましい実施形態の一部を示した概略図である。 図3の実施形態のバラスト交換装置を備える大型船の断面図であり、湾曲部における水の交換を概略的に示す図である。
符号の説明
1:大型船
2〜6:バラストタンク
8:中心線隔壁
10:船首
12:ドア
14:取入ポート
16:Y―フィッティング
18、20:メインダクト
22:供給ライン
30:取入バルブ
34:バタフライ分離バルブ
36:オーバーフローバルブ
37:排出ポート
50:スクープ部
52:底部オリフィス
54:取入ダクト
56:取入制御バルブ
58:ドア
70、72:バラストポンプ
74、76、78:バルブ
79:真空除去キャニスター
73:海水チェスト




Claims (25)

  1. 船が航行中に船の船殻の側壁に沿って設けられたバラストタンクのバラスト水を交換する方法であって、
    前記バラストタンク内の底部で前記バラスト水の圧力を測定し、前記船が海上を移動した場合の前記船の移動により生成される、前記船の取入ポートおける海水の流体力学的圧力が、交換される前記バラスト水の流体静力学的圧力より大きい場合には、船首に設けられた取入ポートから海水を取り入れるステップと、
    前記取入ポートから前記バラストタンクの底部へ加圧された海水を導くステップと、
    前記バラストタンクのほぼ上部の前記船の船殻に沿って設けられたバラストタンクの上部に配置された少なくとも1つの排出ポートを直接介してバラスト水を排出するステップと、
    を有することを特徴とする船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  2. 前記バラスト水は、前記バラストタンクの上部の複数の前記排出ポートを介して排出されることを特徴とする請求項1に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  3. 前記加圧された海水は、前記各バラストタンクの底部に沿って前記バラストタンクに分配されることを特徴とする請求項1に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  4. 前記海水は、前記バラストタンクの壁の一つの開口部を介して前記バラストタンクに導かれることを特徴とする請求項3に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  5. 前記海水は、前記バラストタンクの壁の複数の開口部を介して前記バラストタンクに導かれることを特徴とする請求項3に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  6. 少なくとも1つの前記排出ポートから排出される海水の流量を測定するステップと、
    前記流量に基づいて、前記少なくとも1つの排出ポートから海水の排出を、所定の時間継続するステップと、
    前記バラストタンクの底部への水流を止めるステップと、
    所定の時間の経過の後に前記少なくとも1つの排出ポートを閉めて、前記バラストタンクを密閉するステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  7. 前記海水の排出は、前記バラストタンク内の前記バラスト水と、交換のための前記海水との、所定の最小有効交換率を十分に実現できる時間継続することを特徴とする請求項6に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  8. 前記有効交換率は、80%以上であることを特徴とする請求項7に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  9. 前記船の他のバラストタンクへ水を導くことを特徴とする請求項6に記載の船のバラストタンクのバラスト水を交換する方法。
  10. 船が航行中に、分離して船の船殻の側壁に沿って設置された複数のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する方法であって、
    前記バラストタンク内の底部で前記バラスト水の圧力を測定し、前記船が海上を移動した場合の前記船の移動により生成される前記船の取入ポートにおける海水の流体力学的圧力が、交換される前記バラスト水の流体静力学的圧力より大きい場合には、船首に設けられた取入ポートから海水を取り入れるステップと、
    前記取入ポートから前記バラストタンクの底部へ加圧された海水を導くステップと、
    前記船の船殻に沿って設けられたバラストタンクの上部に配置された1以上の排出ポートを直接介してバラスト水を排出するステップと、
    を有することを特徴とする船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する方法。
  11. 前記加圧された海水は、1以上の前記バラストタンクに同時に取り入れられることを特徴とする請求項10に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する方法。
  12. 船が航行中に船の船殻に沿って設けられた複数のバラストタンクを有する船のバラスト水を動的に交換する装置であって、
    船殻に配置され、水中に位置する海水の取入ポートと、
    前記取入ポートと連通する少なくとも1つのメインダクトと、
    動的なバラスト水の交換が行われる前記複数のバラストタンクの各々の底部から伸張し、前記少なくとも1つのメインダクトと連通する少なくとも1つの供給ラインと、
    前記複数のバラストタンクの中から直接海へ水を排出するために設けられており、前記複数のバラストタンクの各々の上部に配置され、前記船殻の側壁の上部に伸張した少なくとも1つの排出ポートと、
    前記バラストタンク内の底部の前記バラスト水の圧力を測定する測定部と、
    を有し、
    前記船が海上を移動し、前記船の移動により生成される前記船の取入ポートにおける海水の流体力学的圧力が、前記バラスト水の流体静力学的圧力より大きい場合には、前記取入ポートから流入した海水は、前記複数のバラストタンクの底部へ流入し、前記各バラストタンクの水は、前記排出ポートから直接排出されることを特徴とする船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  13. 前記取入ポートをカバーするための少なくとも1つの保護ドアをさらに有することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  14. 前記少なくとも1つのメインダクトの各々を介する流れを断続する位置に設けられた少なくとも1つのバルブをさらに有することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  15. 前記バラストタンクへの前記少なくとも1つの供給ラインの各々に設けられた少なくとも1つのバルブをさらに有することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  16. 前記複数のバラストタンクの上部に位置する前記少なくとも1つの排出ポートを介する水の流れを断続する少なくとも1つのバルブをさらに有することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  17. 前記各バラストタンクの底部の全体にわたって、前記供給ラインからの水を導くマニフォールドをさらに有することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  18. 前記メインダクトは、前記複数のバラストタンクの外壁を貫通していることを特徴とする請求項12に記載の船のバラスト水を動的に交換する装置。
  19. 前記少なくとも1つの取入ポートは、船首に位置することを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  20. 前記少なくとも1つのメインダクトは、船首の前記取入ポートから船尾に伸張していることを特徴とする請求項19に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  21. 前記少なくとも1つのメインダクトは、船のキール線の両側に配置され、船首から長手方向に伸張している2つのメインダクトを含むことを特徴とする請求項20に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  22. 前記少なくとも1つの取入ポートは、前記船殻の底部に位置するスクープであることを特徴とする請求項12に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  23. 前記少なくとも1つの供給ラインと前記少なくとも1つのメインダクトとを連通する少なくとも1つの補助バラストポンプをさらに有し、
    前記バラストタンク内の水圧を、前記少なくとも1つの補助ポンプを作動させることにより増加させることを特徴とする請求項22に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置
  24. 前記船の船殻に取り付けられた海水チェストをさらに有し、
    該海水チェストは、前記補助バラストポンプと連通していることを特徴とする請求項23に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
  25. 前記水中に位置する海水取入ポートは、前記船殻の底部の船首及び船尾の位置に配置される2つのスクープを含むことを特徴とする請求項22に記載の船のバラストタンクのバラスト水を動的に交換する装置。
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