JP4611118B2 - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents
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Description
底壁中央部のスペースを確保するために、容器の鉛直軸を中心に回転する円筒状の内部ロータを用いた回転機構でありながら、非接触型の磁気結合手段とガス軸受とを用いることにより、接触型結合手段及び接触型軸受と比べて、容器内のコンタミネーションの発生を低減できる。また、磁気結合手段を用いることにより、容器の側壁を介して容器外から容器内へ回転運動を伝達できるので、容器の密閉構造が簡単になり、シール性を向上できる。また、ガス軸受を用いて内部ロータを浮上支持することにより、外部ロータの駆動源の長寿命化、低騒音化を実現できる。
内部ロータの回転を許容する間隙を残して収納室の上部開口を覆うようにして、ランプユニットからの赤外線放射光を受ける面積を減らしたので、基板を均熱加熱できる。
環状の隙間がガスの通過を規制する緻密質部により封止されるので、隙間に供給されたガスを所定圧まで封じ込めることができる。また、被軸受部材の一部を、ガス圧が所定値を越えるとガスの通過を許容する多孔質部で構成しているので、隙間に供給されるガスを逃がして常時流すことができ、隙間内の圧力の安定化を図ることができる。したがって、内部ロータを安定に支持でき、基板保持手段の回転がより安定し、基板を一層均熱加熱できる。
回転運動を、非接触型の磁気結合により容器外の外部ロータから容器内の内部ロータへ伝達し、しかも内部ロータは浮上支持されているので、接触型結合及び接触型軸受と比べて、容器内のコンタミネーションの発生を大幅に低減できる。また、磁気結合力を利用して、容器の側壁を介して容器外から容器内へ回転運動を伝達できるので、容器のシール性を向上できる。また、ガスの圧力を利用して内部ロータを浮上支持することにより、外部ロータの駆動源の長寿命化、低騒音化を実現できる。
この熱処理装置は、気密構造の容器としての加熱容器100と、加熱容器100の上方に配置された円形のランプユニット200とを備える。加熱容器100は、円筒状の側壁110と、上部開口を塞ぐ円形状の上壁120と、下部開口を塞ぐ略円形状の底壁130とを備える。
また、円筒状の間隙190は、回転ドラム403(後述)の回転を非接触で許容する収納スペースだけが残るように、できるだけ狭く形成する。この狭い間隙190は、例えば、収納室170の真空壁を構成する加熱容器100の側壁下部111を薄くし、収納室170の上部に位置する側壁上部112を厚く形成し、この側壁上部112を底壁中央部131側にせり出して、側壁上部112と底壁中央部131の周壁との間隔を狭くすることによって形成する。これにより、収納室170の上部開口は側壁上部112で覆われて、ランプユニット200からの赤外線放射光を受ける面積を減らしている。
加熱容器100の底壁130は、収納室170の底部を構成する底壁外周部132の下部に加熱容器100と鉛直軸を一致させた円筒形のスカート134を有する。
昇降機構90は、例えば、加熱容器100の底壁130に複数のロッド97により円形取付台91を水平に固定し、この円形取付台91に設けたモータ92によりネジ軸93を回転させ、このネジ軸93に螺合した昇降台94、及びこの昇降台94に下端が接したピン135を上昇または下降するようになっている。昇降台94が水平バランスを保ったまま昇降できるように、昇降台94に設けた複数の挿通孔98に前述した複数のロッド97をそれぞれ遊嵌してガイド96が構成されている。また、貫通孔136に挿入されたピン135は、加熱容器100の底壁130の下面と昇降台94の上面との間に設けたベローズ95によってシールされている。
円筒形の加熱容器100は、外側から内側に向かって順に、外部ロータ300の外部回転リング303、外部回転リング303に取り付けられた多数の永久磁石304、加熱容器100の側壁下部111(真空壁)、多数の磁性体404、これらの磁性体404を取り付けた内部ロータ400の内部回転リング401、間隙190内にはめ込まれた回転ドラム403、底壁中央部の内側壁137等を備える。
回転駆動軸701に取り付けた駆動プーリ702と、スカート134(図1参照)との間にベルト703が巻回される。
スカート134、底壁130、及び円筒状の側壁110の外周に沿って円筒状の外部ロータ300が回転自在に設けられる。外部ロータ300は、リング状プーリ301と、リング状プーリ301の上方に延在させた外部ブラケット302で連結される外部回転リング303とから構成される。
リング状プーリ301は、スカート134の外周に上下に設けたボールベアリング70を介して回転自在に支承される。リング状プーリ301はベルト703に連結されて外部ロータ300を回転させる。
ガス軸受1000は、内部ロータ400にガスを流し、そのガスの圧力を利用して内部ロータ400を浮上して支持する。このガス軸受1000は、収納室170内にガスを供給するガス供給系900と、内部ロータ400のラジアル荷重とスラスト荷重とを担う被軸受部材800とを備える。
内部回転リング401に装着された被軸受部材800は、内部ロータ400を浮上支持させる圧力が得られるよう、収納室170内の内側壁137及び底壁外周部132の底壁132aとの間に、ガス供給系900から供給されるガスを満たす環状の隙間804を形成する。断面略L字形をした被軸受部材800の垂直部は、内側壁137との間に環状のラジアル隙間804aを形成して、内部ロータ400のラジアル荷重を支持するようになっている。断面略L字形をした被軸受部材800の水平部は、底壁132aとの間にスラスト隙間804bを形成して、内部ロータ400のスラスト荷重を支持するようになっている。
したがって、隙間804内はガスが満たされ、所定圧が保持された状態でN2ガスが流通する。ここで、内部ロータ400が回転することにより隙間804内のガスにより発生する圧力を利用して内部ロータ400が浮上して支持する。ここで、内部ロータ400を適切に浮上支持させるために、上記所定圧及び上記発生する圧力は最適な値となるように予め求めておく。
このように、内部ロータ400のガス軸受1000は、非接触構造であるから、内部ロータ400の回転精度や、動作音、耐久性の点で優れる。
このとき、内部ロータ400の隙間804内にN2ガスを流し、そのN2ガスの圧力を利用して内部ロータ400を浮上させる。さらに、外部ロータ300を内部回転リング401よりも高く持ち上げた状態で回転させることにより、永久磁石304と磁性体404との吸引力を利用して内部ロータ400を収納室170内で磁気浮上支持させて、ガス軸受1000のアシストをする。
110 側壁
120 上壁
130 底壁
500 基板保持手段
200 ランプユニット
300 外部ロータ
400 内部ロータ
600 磁気結合手段
1000 ガス軸受
W 基板
Claims (5)
- 円筒状の側壁、上壁、底壁からなる気密構造の容器と、
上記容器内の底壁に底壁外周部よりも高く設定された底壁中央部と、
上記容器内に収納される基板を上記底壁中央部の上方に保持する基板保持手段と、
上記容器の上壁を透過して上記容器内に収容される基板を加熱するランプユニットと、
上記容器の外周に設けられ、上記容器の鉛直軸を中心に回転する円筒状の外部ロータと、
上記容器内の上記底壁中央部の外周に嵌められ、上記基板保持手段を上記外部ロータと同心に回転させる円筒状の内部ロータと、
上記外部ロータと内部ロータとを上記容器の側壁を介して磁気的に結合し、その磁気的結合力を利用して上記外部ロータにより上記内部ロータを回転させて上記基板保持手段を回転させる磁気結合手段と、
上記内部ロータにガスを流し、そのガスの圧力を利用して上記内部ロータを浮上支持させるガス軸受と、を備え、
上記底壁外周部に、上記磁気結合手段を構成する外部結合部と内部結合部のうちの内部結合部を含む上記内部ロータの下部を納めるリング状の収納室が設けられ、
上記ガス軸受は、
上記収納室内にガスを供給するガス供給系と、
上記内部ロータを浮上支持させる圧力が得られるよう、上記内部ロータの下部に取り付けられて、上記収納室内壁との間に上記ガス供給系から供給されるガスを満たす環状の隙間を形成するための被軸受部材と、を備え、
上記被軸受部材は、
上記ガスの通過を規制して上記環状の隙間を封止する緻密質部と、
上記環状の隙間内を所定の圧力に維持しつつ上記ガス供給系から上記環状の隙間に供給されたガスの通過を許容する多孔質部と、を備えることを特徴とする熱処理装置。 - 上記収納室の上部を、上記底壁中央部の外周に嵌められる上記円筒状の内部ロータが突抜けて該内部ロータの回転を許容する円筒状の間隙を残して覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
- 上記多孔質部を通過したガスは、上記円筒状の間隙を介して、上記基板保持手段が設け
られる熱処理空間に流れることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理装置。 - 上記ガス供給系からガスが供給される上記環状の間隙は、ラジアル間隙と、上記ラジアル間隙と垂直方向のスラスト間隙と、を有し、
上記緻密質部は、上記ラジアル間隙の上部に設けられた第1の緻密質部と、上記スラスト間隙の一端部に設けられた第2の緻密質部と、を有し、
上記環状の間隙は、上記第1及び第2の緻密質部、上記多孔質部、及び、上記収容室内壁に囲まれて形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱処理装置。 - 上壁と底壁とを有し、底壁外周部よりも底壁中央部が高く設定された気密構造の円筒状の容器内へ基板を搬入する工程と、
上記容器の外周に設けた筒状の外部ロータにより、磁気的結合力を利用し、上記容器内の上記底壁中央部の外周に嵌めた筒状の内部ロータを回転させて、上記容器内に搬入されて基板保持手段に保持された上記基板を回転すると共に、ガス供給系から上記内部ロータの収容室内壁と上記内部ロータに設けられた被軸受部材との間の環状の間隙にガスを供給し、上記内部ロータの回転により発生するガスの圧力を利用して内部ロータを浮上支持させる工程と、
上記容器の上壁の外からランプ加熱により上記回転する基板を加熱処理する工程と、
加熱処理後上記容器の外へ上記基板を搬出する工程と、を備え、
上記浮上支持させる工程において、上記発生するガスの圧力が所定の圧力になるように、上記環状の隙間に供給されたガスが上記被軸受部材に設けられた多孔質部材を通過する熱処理方法。
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