JP4609087B2 - バルブユニット及び同バルブユニットを備えた液体噴射装置 - Google Patents

バルブユニット及び同バルブユニットを備えた液体噴射装置 Download PDF

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本発明は、バルブユニット及び同バルブユニットを備えた液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射装置の一つとして、オフキャリッジタイプのインクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置では、インクカートリッジからインク供給チューブを介して導出したインクを、バルブユニットにて流動圧を調整した後に記録ヘッドに供給していた。そして、供給したインクを記録ヘッドから吐出させ記録媒体にドットを形成することで記録を行っていた。このようにインクジェット式記録装置に設けられるバルブユニットが種々提案されている(例えば、特許文献1。)。
特許文献1に記載のバルブユニットでは、合成樹脂等からなるバルブユニット本体に設けられた導入部にインク供給チューブが接続され、導出部に記録ヘッドが接続されている。バルブユニットは、インク供給チューブを介して導入部から導入されたインクを圧力調整室に一時貯留した後、圧力調整室内に設けられた弁体を開状態とさせることで導出部を介して記録ヘッドにインクを供給するようになっている。この弁体は、インクジェット式記録装置が印刷状態となって記録ヘッドからインクが吐出されると開弁状態となり、非印刷状態となってインクが吐出されないときには閉弁状態となる。そして、弁体は、インクジェット式記録装置が印刷状態となると記録ヘッドからのインク吐出に応じて僅かに開弁し記録ヘッドにインクを逐次補充する。これによって、バルブユニットは、インクの流動圧の変化を抑制し記録ヘッドに好適にインクを供給していた。
特開2004−142405号公報
ところで、一般にバルブユニットでは、ガス透過現象によってバルブユニット本体を透過した空気が、気泡となってバルブユニット本体内のインクに混入する可能性がある。このように混入した気泡が記録ヘッドに流入した場合、記録媒体に形成されるドットが抜け落ちる、いわゆるドット抜けが起こることがある。このため、バルブユニットでは、ガス透過現象によって気泡が混入した場合であっても、その気泡を記録ヘッドに流出させないことが要望されている。
しかしながら、インクジェット式記録装置は、その用途に応じて記録ヘッドに略水平又は斜め等の姿勢をとらせるため、記録ヘッドに接続されるバルブユニットも略水平又は傾斜等の姿勢をとる。このように、水平な姿勢をとる記録ヘッドに接続されるように設計されたバルブユニットを、斜めの姿勢をとる記録ヘッドに接続した場合、水平な姿勢をとる記録ヘッドに接続した場合と同様に気泡の流出を効果的に抑制することが困難であった。このため、気泡の流出を効果的に防ぐためには各インクジェット式記録装置の記録ヘッドの姿勢に応じてバルブユニットを製造する必要があるが、製造されたバルブユニットは汎用性が低くなるため、インクジェット式記録装置の製造コストの低減が困難であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、液体噴射ヘッドへの気泡の流出を抑制する汎用性の高いバルブユニット及び同バルブユニットを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明のバルブユニットは、導入部からバルブユニット本体内に導入された液体の流動圧を圧力調整室にて調整し、流路を介して同圧力調整室の下側に位置する導出部から導出するバルブユニットであって、前記流路、前記圧力調整室と前記導出部との間であって同圧力調整室から同導出部に向かって傾斜する一直線の直線流路であり、前記バルブユニット本体が水平面と略平行な水平姿勢をとっている際には、前記圧力調整室に連通する前記直線流路の一端部が前記導出部に連通する他端部よりも重力上方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第1の傾斜角度を有し、前記バルブユニット本体が90度未満の姿勢角度にて姿勢を変更し前記水平姿勢に対して傾いた傾斜姿勢をとった際には、前記一端部が前記他端部よりも重力下方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第2の傾斜角度を有し、前記直線流路の前記一端部は、前記圧力調整室内における気泡が滞留する部分よりも重力下方向に位置する
これによれば、ガス透過現象等によって液体に気泡が混入した場合、この気泡は直線流路によって案内され重力上方向に移動し圧力調整室内に退避する。これにより、バルブユニットは、気泡が液体とともに導出部から導出されることを抑制できるので、導出する液体の信頼性を向上することができる。
また一直線の直線流路は、バルブユニット本体が水平姿勢をとっている際に一端部が他端部よりも重力上方向に位置し、傾斜姿勢をとっている際には一端部が他端部よりも重力方向に位置する。従って、ガス透過現象等によって液体に気泡が混入した場合、バルブユニット本体が水平姿勢をとっている際には気泡は直線流路によって案内され一端部から圧力調整室内に退避する。これにより、バルブユニットは、気泡が液体とともに導出部から導出されることを抑制できるので、導出する液体の信頼性を向上することができる。また、バルブユニットが傾斜姿勢をとっている際には、圧力調整室内の気泡は重力上方向に退避している。このとき、圧力調整室に連通する直線流路の一端部は水平姿勢の場合と比べて重力下方向に位置しているため、圧力調整室内にある気泡と離間することとなる。これにより、圧力調整室内に退避している気泡が液体とともに流動し、直線流路を介して導出部から導出されることを抑制できる。つまり、本発明のバルブユニットは、水平姿勢又は傾斜姿勢のいずれの姿勢をとっている場合であっても、導出部からの気泡の導出を抑制することができる。換言するとバルブユニットは水平姿勢又は傾斜姿勢のいずれの姿勢においても設置可能であるので、従来のバルブユニットに比べて汎用性が向上している。また、第1及び第2の傾斜角度を水平面に対して90度未満の大きさとすることで、第2の傾斜角度は、姿勢角度から第1の傾斜角度を除算した値となる。従って、バルブユニットを傾斜姿勢にて設置する等、予め姿勢角度が予想できる場合には、この姿勢角度に基づいて第1の傾斜角度を設定することにより、第2の傾斜角度の設定も任意に設定することができる。
さらに一直線の直線流路の一端部は、圧力調整室における気泡が対流する部分よりも重力下方向に位置しているので、圧力調整室内の気泡からより離間することができる。これにより、バルブユニットは導出部からの気泡の導出を確実に抑制することができる。
このバルブユニットにおける前記第1の傾斜角度は、前記姿勢角度の略二分の一の大きさである。
これによれば、第1の傾斜角度を姿勢角度の略二分の一の大きさとすることで、第2の傾斜角度を第1の傾斜角度と略同一の大きさとすることができる。これにより、直線流路
は、バルブユニット本体が水平姿勢をとっている際には気泡を効率的に退避させる第1の傾斜角度を確保できるとともに、バルブユニット本体が傾斜姿勢を取っている際には一端部を圧力調整室内の気泡から離間させる第2の傾斜角度を確保することができる。
本発明の液体噴射装置は、ターゲットに相対向するように水平面に対して略平行な姿勢をとり、同ターゲットに液体を噴射する液体噴射ヘッドと、同液体噴射ヘッドに取り付けられるバルブユニットとを備え、前記液体を収容する液体収容体から供給流路を介して供給される同液体を、同バルブユニットの導入部からバルブユニット本体内に導入させ、同液体の流動圧を圧力調整室にて調整した後に同バルブユニットの導出部から導出し前記液体噴射ヘッドに供給させる液体噴射装置において、前記バルブユニットは、請求項1〜4のいずれか1つに記載のバルブユニットであって、前記液体噴射ヘッドに取り付けられることで前記バルブユニット本体が水平面に略平行な水平姿勢をとる。
これによれば、ガス透過現象等によってバルブユニット内の液体に気泡が混入した場合であっても、この気泡はバルブユニットからの導出が抑制され液体噴射ヘッドに流入しない。従って、本発明の液体噴射装置では、液体噴射ヘッドへの気泡の流入に起因する液体の噴射不良を防止することができ、信頼性を向上することができる。
本発明の液体噴射装置は、ターゲットに相対向するように水平面に対して傾いた姿勢をとり、同ターゲットに液体を噴射する液体噴射ヘッドと、同液体噴射ヘッドに取り付けられるバルブユニットとを備え、前記液体を収容する液体収容体から供給流路を介して供給される同液体を、同バルブユニットの導入部からバルブユニット本体内に導入させ、同液体の流動圧を圧力調整室にて調整した後に同バルブユニットの導出部から導出し前記液体噴射ヘッドに供給させる液体噴射装置において、前記バルブユニットは、請求項1〜4のいずれか1つに記載のバルブユニットであって、前記液体噴射ヘッドに取り付けられることで前記バルブユニット本体が水平面に対して90度以下の姿勢角度にて傾いた傾斜姿勢をとる。
これによれば、ガス透過現象等によってバルブユニット内の液体に気泡が混入した場合であっても、この気泡はバルブユニットからの導出が抑制され液体噴射ヘッドに流入しない。従って、本発明の液体噴射装置では、液体噴射ヘッドへの気泡の流入に起因する液体の噴射不良を防止することができ、信頼性を向上することができる。
この液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドを封止するキャップ部材と、前記液体噴射ヘッドを封止した前記キャップ部材内に負圧をかけ同液体噴射ヘッドから前記液体を吸引する吸引手段と、前記供給流路を連通状態又は非連通状態とするバルブ装置とを備えた。
これによれば、バルブ装置により供給流路を非連通状態とすることで、液体収容体からの液体の供給を遮断することができる。そして液体の供給を遮断した状態から吸引手段により吸引を開始すると、液体噴射ヘッド、バルブユニットの圧力調整室内に負圧を蓄積することができる。そして、負圧が蓄積された状態から供給流路を連通状態とし液体収容体からの液体の供給を再開することで、導入部、圧力調整室、導出部、液体噴射ヘッドに順に液体を流動させ液体噴射ヘッドから一気に噴射させることができる。ここで、圧力調整室内の気泡は、液体とともに流動し液体噴射ヘッドから噴射され排出される。
また、本発明のバルブユニットは、導入部からバルブユニット本体内に導入された液体の流動圧を圧力調整室にて調整し、流路を介して同圧力調整室の下側に位置する導出部から導出するバルブユニットであって、前記流路は、前記圧力調整室と前記導出部との間であって同圧力調整室から同導出部に向かって傾斜する一直線の直線流路であり、前記バルブユニット本体が前記導出部の設けられた下面を水平面に対して略平行にする水平姿勢をとっている際には、前記圧力調整室に連通する前記直線流路の一端部が前記導出部に連通する他端部よりも重力上方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第1の傾斜角度を有し、前記バルブユニット本体が前記導出部の設けられた下面を水平面に対して略垂直にすると共に前記直線流路が前記圧力調整室内における気泡が滞留する部分よりも重力上方向に位置するように前記水平姿勢から90度だけ倒れた姿勢をとった際には、前記直線流路の前記他端部が前記導出部の導出流路に対して重力上方向から接続される。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態のバルブユニットの構成を説明する正面図及び背面図である。図3は、図2のB−B線方向の断面図であり、図4は、図1のA−A線方向の断面図である。本実施形態のバルブユニットは、液体噴射装置としてのプリンタに搭載されるも
のであって、図3及び図4では説明の便宜上、バルブユニットをプリンタに取着した状態を示している。
図1及び図2に示すように、バルブユニット11は、扁平状の略長方体形状に形成されたバルブユニット本体としてのユニットケース13を備えている。ユニットケース13の上面13aであって図1に示す右側には、略円筒形状の導入部としての導入ポート15が設けられチューブ等が接続可能となっている。導入ポート15は導入流路15aを備え、ユニットケース13の正面13bに凹設された第1溝部17の一端部に連通している。第1溝部17の他端部は、ユニットケース13を貫通する第1貫通流路19を介して背面13cに設けられた第1凹部21に連通している。第1凹部21は、図2においてその背面13cの左端部から中央部に向けて約3分の1の面積を占有するように、後述する第1収容部33に隣接して凹設されている。そして、第1凹部21は、水平方向の幅がその下端部から上端部に行くに従い拡大している。ユニットケース13には、第1凹部21内に正面13bに向けて第2凹部23が凹設されている。第2凹部23は、第1凹部21の下端部から上端部にかけて同第1凹部21の面積の約3分の2を占有するように略長方形状に形成されている。そして、第2凹部23には、背面13c側の開口部を被覆するように略長方形状のフィルタFが設けられている。第2凹部23は、ユニットケース13を貫通する第2貫通流路25を介して正面13bに凹設された第2溝部27の一端部に連通している。第2溝部27の他端部は、ユニットケース13を貫通する第3貫通流路29を介して背面13cに凹設された第3溝部31の一端部に連通している。第3溝部31の他端部は、ユニットケース13の背面13cに円柱状に凹設された第1収容部33に連通している。
図3に示すように、第1収容部33には、同第1収容部33よりも小さい径を有する円柱状の第2収容部35が、第1収容部33と同心円状に凹設されている。第2収容部35は、ユニットケース13に第1及び第2収容部33、35と同心円状に形成された連通孔37を介してユニットケース13の正面13bに円柱状に凹設された第3凹部39に連通している。図1及び図4に示すように、第3凹部39内には、第3凹部39の中心部からユニットケース13の下面13d側に向けて溝部39aが設けられている。溝部39aの下端部は、ユニットケース13を貫通する直線流路の一端部としての第4貫通流路41を介して背面13cに凹設された第4溝部43の一端部に連通している。
第4溝部43の他端部は、ユニットケース13を貫通する他端部としての第5貫通流路45を介してユニットケース13の下面13dに設けられた導出部としての導出ポート47の導出流路47aに連通している(図3参照)。導出ポート47は、図1及び図2に示すように、導入ポート15に対してユニットケース13の対角線上に相対向するように位置している。また第4溝部43は、第1〜第3溝部17,27,31よりも長さが短く形成され、図2に示す右側に傾斜している。詳しくは、第4溝部43は、一端部としての第4貫通流路41側がユニットケース13の下面13dから離間し、第5貫通流路45側が下面13dに接近し導出ポート47付近に位置している。つまり、第4貫通流路41は第5貫通流路45よりも重力上方向に位置している。そして、第4溝部43の中心線Lは、下面13dに対して第1の傾斜角度として第1傾斜角度θ1を有している。なお、本実施形態では、第1傾斜角度θ1はユニットケース13の下面13dに対して30度となっている。従って、バルブユニット11が重力方向と直交する水平面に対して、下面13dが水平となるような水平姿勢をとっている場合には、第4溝部43はその水平面に対して30度の傾斜をとるようになっている。
図3に示すように、導出ポート47は、導出流路47aと連通する挿入部49を備えている。挿入部49は、ユニットケース13の下面13d方向に開口し、中空針等が挿入可能となっている。そして、挿入部49内には、挿入され中空針等を位置決めするゴム部材
51が設けられている。
このように構成されたユニットケース13の正面13b及び背面13cには、ガスバリア性を有するポリエチレン等からならなるフィルム材53がそれぞれ貼り付けられている。そして、図1に示すように、ユニットケース13の正面13bには、第1溝部17及び第2溝部27がフィルム材53に封止されることで第1案内流路61、第2案内流路62がそれぞれ形成されている。また、図2に示すように、ユニットケース13の背面13cには、第3溝部31及び第4溝部43がフィルム材53に封止されることで第3案内流路63、直線流路としての第4案内流路64がそれぞれ形成されている。つまり、形成される第4案内流路64は、下面13dに対して第1傾斜角度θ1の傾斜を有している。そして、第4案内流路64は、第1〜第3案内流路61〜63よりも流路長が短くなっている。また背面13cには、第1凹部21がフィルム材53に封止されることで脱気室65が形成される。さらに、第1収容部33がフィルム材53に封止されることで、圧力調整室としての上流側圧力室71が形成されている。そして、図3に示すように、上流側圧力室71内の第1収容部33には、円盤状のバネ座73が嵌合されコイルバネ75の一端部が取着されている。コイルバネ75の他端部には、第2収容部35内に設けられた円盤状の軸受け部77が取着されている。軸受け部77の中心部には円柱状の軸部79が設けられ、軸部79の先端部は連通孔37を介して正面13b側の第3凹部39内に突出している。また、軸受け部77には、軸部79の基端部に位置するように円環状のシールゴム81が設けられている。シールゴム81は、軸受け部77を介したコイルバネ75の付勢によって第2収容部35内の壁部36に当接し、連通孔37を封止するようになっている。
一方、図1及び図3に示すように、ユニットケース13には、第3凹部39がフィルム材53に封止されることで圧力調整室としての下流側圧力室91が形成されている。下流側圧力室91内には、円盤状の受圧板93が設けられフィルム材53に固着されている。受圧板93は、上述した軸部79の先端部に相対向し、フィルム材53が撓むことで同先端部に当接可能となっている。そして、受圧板93は、軸部79に当接し同軸部79を上流側圧力室71(第2収容部35内)に押し込むことで、シールゴム81を第2収容部35の壁部36から離間させ、連通孔37を連通状態とするようになっている。このとき、受圧板93は、第3凹部39内に設けられた円環状の支持部材95によって支持されるようになっている。
このように構成されたバルブユニット11に、導入ポート15から液体が導入されると、導入された液体は導入ポート15の導入流路15aから第1案内流路61に流入した後、脱気室65に流入する。脱気室65に流入した液体は、フィルタFによって気泡、不純物等を除去された後、第2案内流路62、第3案内流路63を順に流動した後、上流側圧力室71内に流入する。上流側圧力室71内に流入した液体は、連通孔37を介して下流側圧力室91内に流入する。そして、下流側圧力室91内に流入した液体は、第4案内流路64を介して導出ポート47の導出流路47aから、挿入部49に挿入された中空針等に導出されるようになっている。
(搭載例1)
次に、上述したバルブユニット11をプリンタへ搭載した搭載例1ついて図5〜図7に従って説明する。
図5に示すように、液体噴射装置としてのプリンタ101は略直方体形状のフレーム103を備えている。プリンタ101は、フレーム103を重力方向に略水平な机等の水平面としての設置面104に設置されている。フレーム103内には、その長手方向にプラテン105が配設されている。フレーム103の背面103aには給紙口107が設けられている。また、フレーム103の前面103bには、給紙口107と相対向するように
排紙口109が設けられている。そして、フレーム103の背面103aであって、給紙口107付近には、一対のアーム111が設けられ、アーム111にはターゲットとしてのロール紙113のロール紙本体113aが回転可能に取着されている。ロール紙113は、日本工業規格(JIS規格)等の工業規格で定められるA1サイズの紙幅を有した帯状の紙を巻回したものであって、その始端部が給紙口107からフレーム103内に挿入されるようになっている。ロール紙113は、その始端部から給紙口107を介してフレーム103内に挿入されると、フレーム103内に設けられた第1給紙ローラ115の回転駆動によって、プラテン105上に給送されるようになっている。このとき、ロール紙本体113aは、この給送に伴って回転し、ロール紙113をフレーム103内に送り出す。そして、ロール紙113は、プラテン105上に給送された後、その始端部から第2給紙ローラ117の回転駆動によって排紙口109を介してフレーム103外へ排出されるようになっている。
また、フレーム103の前面103bであって排紙口109の下部には、略直方体形状に形成された給紙カセット119が着脱可能に設けられている。給紙カセット119は、その内部に複数枚のターゲットとしての記録用紙121を収容している。この記録用紙121は、ロール紙113よりも大きさが小さいA3サイズ(上述した工業規格)となっている。給紙カセット119内の記録用紙121は、第3給紙ローラ123の回転駆動によって順次フレーム103内に取り出されるようになっており、取り出されると第4及び第5給紙ローラ125,127の回転駆動によって第1給紙ローラ115にまで給送される。そして、記録用紙121は第1給紙ローラ115の回転駆動によってプラテン105上に給送された後、第2給紙ローラ117の回転によって排紙口109から排出されるようになっている。つまり、本実施形態のプリンタ101は、記録用紙121とロール紙113との2つの記録媒体を備え、プラテン105上に給送するようになっている。
また、フレーム103内には、プラテン105の長手方向と平行となるようにガイド部材131が架設されている。ガイド部材131には、略直方体形状に形成され上面が開口したキャリッジ133が挿通されている。キャリッジ133は、ガイド部材131に沿って移動可能に支持され、フレーム103内に設けられたキャリッジモータにタイミングベルト(いずれも図示しない)を介して駆動連結している。そして、キャリッジ133はキャリッジモータの駆動によってガイド部材131に支持されながらプラテン105と平行に往復移動するようになっている。
図5〜図7に示すように、キャリッジ133の底面(プラテン105と対向する面)には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド135が設けられている。記録ヘッド135は、プラテン105と対向する底面にノズルプレート137を備え、ノズルプレート137には、複数のノズルNからなる図示しない6つのノズル列が設けられている。各ノズル列(ノズルN)は、記録ヘッド135内に形成された6つの第1供給流路135aにそれぞれ連通している。
キャリッジ133内であって記録ヘッド135の上面には、流路形成部材139が設けられている。流路形成部材139は、記録ヘッド135の各第1供給流路135aに連通する6つの第2供給流路139aを備えている。そして、流路形成部材139の上面には、各第2供給流路139aとそれぞれ連通する6つのインク供給針141が立設され、各インク供給針141には、上述したバルブユニット11がそれぞれ取着されている。インク供給針141に取着される各バルブユニット11は、その下面13dが設置面104と平行となる姿勢をそれぞれとっている。従って、各バルブユニット11の第4案内流路64(第4溝部43)は、設置面104に対して、それぞれ第1傾斜角度θ1(本実施形態では30度)の傾斜を有している。
一方、図5に示すように、フレーム103内にはカートリッジケース151が設けられている。カートリッジケース151内には、液体収容体として6つのインクカートリッジ(図示しない)が着脱可能に装着され、各インクカートリッジは、それぞれ対応したインクを貯留したインクパック(図示しない)を収容している。そして、各インクカートリッジのインクパックは、供給流路として6つのインク供給チューブ153を介してバルブユニット11にそれぞれ接続されている。各インクパックは、加圧ポンプ155から接続チューブ157を介して供給される加圧空気によってインクパックが加圧されると、それぞれインク供給チューブ153を介してバルブユニット11にインクを圧送するようになっている。尚、図5〜図7においては、説明の便宜上、バルブユニット11及びインク供給チューブ153をそれぞれ1つずつのみ図示している。各バルブユニット11に圧送されたインクは、上述したように、それぞれ導入ポート15から導入されると、第1〜第4案内流路61〜64を流動し導出ポート47から流路形成部材139のインク供給針141に導出された後、第2供給流路139a、記録ヘッド135の第1供給流路135aを流動し各ノズルNに供給される。そして、各インクは記録ヘッド135内に設けられた圧電素子(図示しない)によって加圧され各ノズルNからインク滴として吐出され、プラテン105上に給送されているロール紙113又は記録用紙121に着弾するようになっている。
このようにプリンタ101が印刷状態の際に、記録ヘッド135の各ノズルNからインクが吐出されると、バルブユニット11の下流側圧力室91内のインクは消費される。これによりフィルム材53は撓むので受圧板93は軸部79の先端部に当接する。この当接によって軸部79は、上流側圧力室71(第2収容部35内)に押し込められ、シールゴム81は第2収容部35の壁部36から離間し連通孔37を連通状態とする。そして、上流側圧力室71から下流側圧力室91にインクが流入し記録ヘッド135にインクが供給されるようになっている。一方、図3に示すように、プリンタ101が非印刷状態にあって記録ヘッド135の各ノズルNからインクが吐出されず下流側圧力室91内にインクが充填されているときには、フィルム材53は撓まないので受圧板93は軸部79から離間する。これによって、シールゴム81は第2収容部35の壁部36に当接し連通孔37は非連通状態となるので、下流側圧力室91へのインクの流入は遮断され記録ヘッド135へのインクの供給は遮断される。そして、本実施形態のバルブユニット11では、記録ヘッド135の各ノズルNからのインクの吐出に応じて連通孔37を連通状態とすることで各ノズルNにインクを少しずつ供給し、供給するインクの流動圧の変化を抑制するようになっている。つまり、上流側圧力室71及び下流側圧力室91は、圧力調整室を構成するようになっている。
なお、本実施形態における各インクカートリッジの各インクパックは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタのインクを貯留している。従って、記録ヘッド135のノズルNからなる各ノズル列からは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタのインクが吐出されるようになっている。そしてプリンタ101では、上述したようにプラテン105と平行にキャリッジ133を往復移動させながら、記録ヘッド135の各ノズルNからインクを吐出させることでロール紙113又は記録用紙121にドットを形成し画像等を印刷するようになっている。
また、フレーム103内には、プラテン105に近接する箇所に非印刷領域が設けられている。図6及び図7に示すように、非印刷領域には、キャップ部材としてのキャップ161が配設されている。キャップ161は、上面が開口した箱体形状であって、キャリッジ133が非印刷領域に退避した際に昇降機構(図示しない)の駆動によって上昇するようになっている。そしてキャップ161は、上昇することで当接部161aを記録ヘッド135のノズルプレート137に密着させ各ノズル列(ノズルN)を封止し各ノズルNか
ら吐出されるインクを受け止めるようになっている。キャップ161には、吸引チューブ163を介して廃インクタンク(図示しない)が接続され、吸引チューブ163の途中には吸引手段としてチューブポンプ等の吸引ポンプ165が設けられている。吸引ポンプ165は、駆動することでキャップ161内に負圧を発生させるようになっている。そして、吸引ポンプ165は、キャップ161内に負圧を発生させることでキャップ161によって受け止められたインクを、吸引チューブ163を介して吸引し廃インクタンクに排出させるようになっている。さらに、吸引ポンプ165は、キャップ161がノズルプレート137に密着した際に駆動することで、キャップ161とノズルプレート137とによって形成される空間内に負圧をかけるようになっている。そして、負圧をかけることで、各ノズルNからインクを吸引するクリーニング操作が実行されるようになっている。さらに、この負圧をかけている際に、インク供給チューブ153の途中に設けられた電磁ソレノイドバルブ等のバルブ装置としてのチョークバルブ167によってインク供給チューブ153を非連通状態とすることで記録ヘッド135の各ノズルN内に負圧を蓄積することができる。そして、各ノズルN内に負圧が蓄積された後、チョークバルブ167によりインク供給チューブ153を連通状態とすることで各ノズルNからインクを一気に吐出させる、いわゆるチョーククリーニング操作が実行されるようになっている。また、プリンタ101では、記録ヘッド135の各ノズルNからインクをキャップ161に向けて吐出する、いわゆるフラッシング操作が行われるようになっている。
このチョーククリーニング操作の際にバルブユニット11では、インク供給チューブ153が非連通状態となって吸引ポンプ165から吸引が開始されると下流側圧力室91内のインクは吸引されフィルム材53が撓む。そして、受圧板93は軸部79を上流側圧力室71(第2収容部35内)に押し込めるので連通孔37は連通状態となる。これによって、バルブユニット11内には吸引ポンプ165から供給される負圧が蓄積されるようになっている。そして、インク供給チューブ153が連通状態となると、蓄積された負圧によってバルブユニット内には一気にインクが流入し記録ヘッド135に向けて流動するようになっている。
次に、プリンタ101に搭載したバルブユニット11の作用について図4、図6及び図7に従って説明する。
図4に示すように、下流側圧力室91内に、ガス透過現象によってフィルム材53又はユニットケース13を介して空気が透過した場合、透過した空気は気泡171となって重力上方向に移動し下流側圧力室91内の上部(ユニットケース13の上面13a側)に滞留する。このとき、図6に示すように、第4貫通流路41は下流側圧力室91内の下部(ユニットケース13の下面13d側)に設けられているため、気泡171は第4貫通流路41から離間している。これによって、気泡171は、印刷が開始されキャリッジ133の往復移動が実行されても第4貫通流路41に流動することを抑制される。そして、この気泡171はチョーククリーニング操作やフラッシング操作が実行されると下流側圧力室91内のインクとともに流動し記録ヘッド135から排出される。ここで、図7に示すように、排出されずに第4案内流路64内に残留した気泡171は、第4案内流路64を重力上方向に移動し第4貫通流路41を介して下流側圧力室91内に退避する。これにより、バルブユニット11は、記録ヘッド135への気泡171の流入を抑制し、ドット抜け等を予防できるのでプリンタ101の信頼性を向上することができる。
(搭載例2)
次に、上述したバルブユニット11をプリンタへ搭載した搭載例2ついて図8〜図10に従って説明する。尚、以下の説明ではその便宜上、プリンタ101と同様の部材については、同一の符号を付して説明を省略することとする。
図8に示すように、プリンタ201は略直方体形状のフレーム203を備えている。プ
リンタ201は、フレーム203を重力方向に略水平な机等の設置面104に設置されるようになっている。フレーム203内には、プラテン205が設置面104に対して左に角度θ2の傾斜を有するように設けられている。本実施形態では、角度θ2は60度に設定されている。フレーム203の上面203aには給紙口207が設けられ、前面203bには排紙口209が設けられている。フレーム203の上面203aには、ロール紙113が回転可能に設けられ、その始端部から給紙口207を介してフレーム203内に挿入されるようになっている。そして、ロール紙113は、フレーム203内に設けられた第1給紙ローラ115の回転駆動によって、その始端部からプラテン205上に給送された後、第2給紙ローラ117の回転駆動によって排紙口209を介してフレーム203外へ排出されるようになっている。このように、始端部を重力下方向に送り出すロール紙113は、上述したプリンタ101に設けた場合と比べて、給送のハンドリング性が向上している。
また、フレーム203内のガイド部材131には、前記キャリッジ133と同様に構成されたキャリッジ211がガイド部材131に沿って移動可能に支持されている。キャリッジ211は、プラテン205と略平行となるように支持されており、設置面104に対して左に角度θ2(本実施形態では、60度)の傾斜を有している。そして、キャリッジ211は、フレーム203内に設けられたキャリッジモータにタイミングベルト(いずれも図示しない)を介して駆動連結し、キャリッジモータの駆動によってガイド部材131に支持されながらプラテン205と平行に往復移動するようになっている。
図9及び図10に示すように、キャリッジ211内には、記録ヘッド135及び流路形成部材139が設けられ、6つのインク供給針141に上述したバルブユニット11がそれぞれ取着されている。そして各バルブユニット11は、その下面13dが設置面104に対して左に姿勢角度としての角度θ2の傾きとなる傾斜姿勢をそれぞれとっている。そして、バルブユニット11の第4案内流路64(第4溝部43の中心線L)は、設置面1
04に対して右に第2の傾斜角度としての第2傾斜角度θ3をとなる。ここで、第2傾斜角度θ3は姿勢角度である角度θ2から第1傾斜角度θ1を除算した値となる。このため、本実施形態の第2傾斜角度θ3は30度となっている。つまり、第4案内流路64の一端部としての第4貫通流路41は、搭載例1の場合と比べて設置面104に接近した状態、即ち、第5貫通流路45よりも重力下方向に位置し下流側圧力室91の下部にて連通している。
また、本実施形態のプリンタ201は、図示しないがプリンタ101と同様に非印刷領域にキャップ161、吸引チューブ163及び吸引ポンプ165を備え、チョーククリーニング操作又はフラッシング操作を実行するようになっている。
次に、プリンタ201に搭載したバルブユニット11の作用について図9及び図10に従って説明する。
図9及び図10に示すように、下流側圧力室91内に、ガス透過現象によってフィルム材53又はユニットケース13を介して空気が透過した場合、透過した空気は気泡171となって重力上方向に移動し下流側圧力室91内の上部(ユニットケース13の上面13a側)に滞留する。ここで、バルブユニット11は、第4貫通流路41を設置面104に接近させた姿勢(重力下方向に位置させる姿勢)をとるため、下流側圧力室91内に滞留した気泡171と第4貫通流路41は離間する。これによって、印刷が開始されキャリッジ133が往復移動をしても気泡171は、第4貫通流路41を介して記録ヘッド135に流出することを抑制される。そして、下流側圧力室91内に滞留した気泡171は、チョーククリーニング操作やクリーニング操作が実行されると下流側圧力室91内のインクとともに流動し記録ヘッド135から排出される。これにより、記録ヘッド135への気泡171の流入を抑制し、ドット抜け等を予防できるのでプリンタの信頼性を向上するこ
とができる。
以上、上記した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、バルブユニット11のユニットケース13が水平姿勢をとっている際には、第4案内流路64が水平面に対して第1傾斜角度θ1を有し、傾斜姿勢をとっている際には水平面に対して第2傾斜角度θ3を有するようにした。そして、搭載例1のように、バルブユニット11に水平姿勢を取らせることで、第4案内流路64内に残留した気泡171を効率的に下流側圧力室91内に退避させた。また搭載例2のようにバルブユニット11に角度θ2の傾きを有する傾斜姿勢を取らせることで、第4貫通流路41を下流側圧力室91内の気泡171から離間させ気泡171の流出を抑制した。つまり、バルブユニット11は、水平姿勢又は傾斜姿勢のいずれかの姿勢をとる場合であっても、記録ヘッド135への気泡171の流出を抑制でき、ドット抜け等を防止しプリンタ101,201の信頼性を向上させることができる。換言すると、バルブユニット11は、水平姿勢又は傾斜姿勢にも対応でき、従来のバルブユニットに比べて汎用性が向上している。従って、このバルブユニット11を採用することで、プリンタ101,201は生産コストの低減を実現することができる。
(2)本実施形態では、第1傾斜角度θ1を30度、角度θ2を60度とし、第1傾斜角度θ1を角度θ2の2分の1の大きさとした。ここで、第2傾斜角度θ3は姿勢角度である角度θ2から第1傾斜角度θ1を除算した値となるため、このように設定したことで、第2傾斜角度θ3は30度となり第1傾斜角度θ1と同一の大きさとなる。このように、第1傾斜角度θ1と第2傾斜角度θ3を同一の大きさとすることで、第4案内流路64は、バルブユニット11が水平姿勢をとっている際には、気泡171を下流側圧力室91内に効率的に退避させるとともに、傾斜姿勢をとっている際には第4貫通流路41を下流側圧力室91内の気泡171から確実に離間させることができる。
(3)本実施形態では、第4案内流路64の第4貫通流路41を搭載例2(傾斜姿勢)において、下流側圧力室91の下部に連通するようにした。これにより、第4貫通流路41は、下流側圧力室91内の気泡171から離間し、同第4貫通流路41を介した気泡171の流出を確実に抑制することができる。
(4)本実施形態では、下流側圧力室91と導出ポート47の導出流路47aを、第4
案内流路64を介して連通させた。これによって、下流側圧力室91と導出ポート47の導出流路47aを直接連通させる場合に比べて、搭載例2のようにバルブユニット11の
姿勢を傾けて設けた際に気泡171が導出流路47aに流出することを抑制することがで
きる。
尚、発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2傾斜角度θ1、θ3を30度、角度θ2を60度としたが、適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ロール紙113をA1サイズとし記録用紙121をA3サイズとしたが、適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、カートリッジケース151をフレーム103,203内に設けたが、フレーム103,203外に設けてもよい。
・上記実施形態では、バルブユニット11を流路形成部材139に接続したが、バルブユニット11をインク供給チューブ153の途中に設けてもよい。このとき、バルブユニット11の構成を適宜変更するとよい。
・上記実施形態では、軸部79と受圧板93との当接によりシールゴム81を移動させ連通孔37を連通状態又は非連通状態としたが、この限りではなく、例えば、軸部79に金
属等の導電性を有する材料を採用し電磁ソレノイドによりシールゴム81を移動させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をプリンタ101,201に具体化したが、この限りではなく、他の液体を噴射する液体噴射装置に具体化するようにしてもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
本実施形態のバルブユニットの構成を説明する正面図。 同バルブユニットの構成を説明する背面図。 同図2におけるB−B線方向の断面図。 同図1におけるA−A線方向断面図。 プリンタへのバルブユニットの搭載例を示す断面図。 バルブユニットの水平姿勢を示す正面図。 バルブユニットの水平姿勢を示す正面図。 プリンタへのバルブユニットの搭載例を示す断面図。 バルブユニットの傾斜姿勢を示す正面図。 バルブユニットの傾斜姿勢を示す正面図。
符号の説明
11…バルブユニット、13…バルブユニット本体としてのユニットケース、15…導入部としての導入ポート、41…一端部としての第4貫通流路、45…他端部としての第5貫通流路、47…導出部として導出ポート、64…直線流路としての第4案内流路、71,91…圧力調整室としての上流側及び下流側圧力調整室、101,201…液体噴射装置としてのプリンタ、104…水平面としての設置面、113…ターゲットとしてのロール紙、121…ターゲットとしての記録用紙
135…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、153…供給流路としてのインク供給チューブ、161…キャップ部材としてのキャップ、165…吸引手段としての吸引ポンプ、167…バルブ装置としてのチョークバルブ、θ1…第1の傾斜角度としての第1傾斜角度、θ2…姿勢角度としての角度、θ3…第2の傾斜角度としての第2傾斜角度。

Claims (6)

  1. 導入部からバルブユニット本体内に導入された液体の流動圧を圧力調整室にて調整し、流路を介して同圧力調整室の下側に位置する導出部から導出するバルブユニットであって
    前記流路、前記圧力調整室と前記導出部との間であって同圧力調整室から同導出部に向かって傾斜する一直線の直線流路であり、
    前記バルブユニット本体が水平面と略平行な水平姿勢をとっている際には、前記圧力調整室に連通する前記直線流路の一端部が前記導出部に連通する他端部よりも重力上方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第1の傾斜角度を有し、
    前記バルブユニット本体が90度未満の姿勢角度にて姿勢を変更し前記水平姿勢に対して傾いた傾斜姿勢をとった際には、前記一端部が前記他端部よりも重力下方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第2の傾斜角度を有し、
    前記直線流路の前記一端部は、前記圧力調整室内における気泡が滞留する部分よりも重力下方向に位置することを特徴とするバルブユニット。
  2. 請求項に記載のバルブユニットにおいて、
    前記第1の傾斜角度は、前記姿勢角度の略二分の一の大きさであることを特徴とするバルブユニット。
  3. ターゲットに相対向するように水平面に対して略平行な姿勢をとり、同ターゲットに液体を噴射する液体噴射ヘッドと、同液体噴射ヘッドに取り付けられるバルブユニットとを備え、
    前記液体を収容する液体収容体から供給流路を介して供給される同液体を、同バルブユニットの導入部からバルブユニット本体内に導入させ、同液体の流動圧を圧力調整室にて調整した後に同バルブユニットの導出部から導出し前記液体噴射ヘッドに供給させる液体噴射装置において、
    前記バルブユニットは、請求項1又は2に記載のバルブユニットであって、前記液体噴射ヘッドに取り付けられることで前記バルブユニット本体が水平面に略平行な水平姿勢をとることを特徴とする液体噴射装置。
  4. ターゲットに相対向するように水平面に対して傾いた姿勢をとり、同ターゲットに液体を噴射する液体噴射ヘッドと、同液体噴射ヘッドに取り付けられるバルブユニットとを備え、
    前記液体を収容する液体収容体から供給流路を介して供給される同液体を、同バルブユニットの導入部からバルブユニット本体内に導入させ、同液体の流動圧を圧力調整室にて調整した後に同バルブユニットの導出部から導出し前記液体噴射ヘッドに供給させる液体噴射装置において、
    前記バルブユニットは、請求項1又は2に記載のバルブユニットであって、前記液体噴射ヘッドに取り付けられることで前記バルブユニット本体が水平面に対して90度以下の姿勢角度にて傾いた傾斜姿勢をとることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項3又は4に記載の液体噴射装置において、
    前記液体噴射ヘッドを封止するキャップ部材と、
    前記液体噴射ヘッドを封止した前記キャップ部材内に負圧をかけ同液体噴射ヘッドから前記液体を吸引する吸引手段と、
    前記供給流路を連通状態又は非連通状態とするバルブ装置とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 導入部からバルブユニット本体内に導入された液体の流動圧を圧力調整室にて調整し、流路を介して同圧力調整室の下側に位置する導出部から導出するバルブユニットであって、
    前記流路は、前記圧力調整室と前記導出部との間であって同圧力調整室から同導出部に向かって傾斜する一直線の直線流路であり、
    前記バルブユニット本体が前記導出部の設けられた下面を水平面に対して略平行にする水平姿勢をとっている際には、前記圧力調整室に連通する前記直線流路の一端部が前記導出部に連通する他端部よりも重力上方向に位置すると共に、前記直線流路の中心線が水平面に対して90度未満の第1の傾斜角度を有し、
    前記バルブユニット本体が前記導出部の設けられた下面を水平面に対して略垂直にすると共に前記直線流路が前記圧力調整室内における気泡が滞留する部分よりも重力上方向に位置するように前記水平姿勢から90度だけ倒れた姿勢をとった際には、前記直線流路の前記他端部が前記導出部の導出流路に対して重力上方向から接続されることを特徴とするバルブユニット。
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