JP4607986B2 - 導光板および平面照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、以下に示すような構成および作用効果を奏する導光板および平面照明装置に関する。すなわち、入射端面部から導光板内に進入した光線を入射端面部から反射端面部方向に向かう時には表面部から出射される光が少なく、反射端面部で反射された光線を反射端面部から入射端面部方向に向かう時には表面部から出射される光が多く成るように鏡面から成る導光板であって、裏面部に複数の傾斜面部を設けて、この傾斜面部で全反射した光が傾斜面部によって偏向され表面部に向かう表面部への入射角が臨界角を破り表面部より出射するように傾斜面部を表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部と表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部とが1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在したもので、第1傾斜面部を第2傾斜面部よりも入射端面部寄りにした1対の場合には凹形状となり、第2傾斜面部を第1傾斜面部よりも入射端面部寄りにした1対の場合には凸形状となる。
これら第1傾斜面部の傾斜度と第2傾斜面部の傾斜度との角度分布が入射端面部と反射端面部との間で変化させることによって、入射端面部から反射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量と、反射端面部から入射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量とが互いに加わり表面部からの出射光が一定にすることができる。
また、光源をRGB(赤色発光、緑色発光、青色発光)の三色の光源を用いた時にRGBの三色光が分離して目立たずに、輝度を低下させずに混合光を出射でき、導光板の有効面積を大きく利用することができる。
さらに、入射端面部近傍に光源からの強い光の映り込みを回避するとともに導光板の側面近傍に光源を備える場合において光源が少ない時による導光板の入射端面部付近の両端部での暗部発生を回避することができるとともに出射面を大きく有効に取ることができる。
従来の導光板および平面照明装置としては、光源からの光を最大限に利用する目的で導光板の厚さを入射端面部から離れるほど厚さを薄くさせる、所謂楔形状に成形して、入射端面部から入射端面部の反対方向に向かう光のテーパーリークを利用する方法が知られている。
また、導光板の厚さを入射端面部から離れるほど厚さを薄くするとともに、裏面部が入射端面部方向に向く緩やかな第1の傾斜面部と鋭い第2の傾斜面部とが交互に連続的に接続した階段形状をし、入射端面部から入射端面部の反対方向に向かう光のテーパーリークを積極的に利用する方法も知られている。
さらに、従来の導光板の出射面と反対側に白色の光散乱剤を印刷する場合には、入射端面部から遠ざかるほど印刷部を増加させたり、導光板に凸凹等のドットを設ける場合でも入射端面部から遠ざかるほどドットを増加させていた。
また、従来の光源がLED等の点光源を用いた平面照明装置としては、導光板の側面にLEDを複数並べ、これらLEDに対向する位置の導光板の入射端面部にプリズム等の凸や凹の形状を設け、導光板の両端隅部分的まで光線が達するようにする方法が知られている。
特開平10−293202号公報 特開2001−281456号公報 特開平07−159622号公報
従来の導光板および平面照明装置として、楔形状の導光板21を用いた場合の光線の軌跡を例にとって図および図を参照しながら説明する。
において、導光板21が楔形状(導光板21は導光板21の厚さが入射端面部31から入射端面部31の反対側に位置する反入射端面部41に向かう程に導光板21の厚さが薄くなる)であるため、入射光L01は、入射端面部31の反対側に位置する反入射端面部41に進む間に、表面部61に向かう表面部61に対しての入射角が42°以内ならば、表面部61で全反射をし、光線L02として裏面部71方向に進む。しかし、導光板21は、光線が進む方向に対して薄くなる楔形状のため、裏面部71に対する入射角が臨界角よりの小さいために臨界角を破り、光線L03や光線L04として裏面部71より臨界角を破り出射してしまう。
尚、図を用いた上記説明では裏面部71のみに臨界角を破る出射光を示したが、表面部61にも同様に臨界角を破る出射光が存在する。
したがって、図(a)および図(b)に示すように、光源9からの光を最大限に利用する目的で導光板21の厚さを入射端面部31から離れるほど厚さを薄くさせる、所謂楔形状に成形して、入射端面部31から入射端面部31の反対方向に向かう光のテーパーリークを利用する方法では、光源9が指向性のある場合に入射端面部31の近傍で直ちに臨界角を破り、即ちテーパーリークによって高輝度な出射がされ、況して高輝度で指向性の強い出射光のために光源9全体が、例えば半導体発光素子(LED)の光源9の場合には半導体発光素子9自身の形状が出射面61から観測(映り込み)されてしまう課題がある。
さらに、上記のように導光板21の厚さを入射端面部31から離れるほど厚さを薄くした導光板21では、半導体発光素子自身の形状が出射面61から観測されてしまうのを回避するために入射端面部31近傍を実際には利用しないで用いるため、平面照明装置の必要面積以上に大きな導光板を使用しなければならない課題がある。
さらに、導光板の厚さを入射端面部から離れるほど厚さを薄くするとともに、裏面部が入射端面部方向に向く緩やかな第1の傾斜面部と鋭い第2の傾斜面部とが交互に連続的に接続した階段形状をし、入射端面部から入射端面部の反対方向に向かう光のテーパーリークを積極的に利用する方法では、輝度やエネルギの強い光が入射端面部に近い第2の傾斜面部で裏面側から出射し、これを反射体で再度導光板内に戻すため、入射端面部近くの出射光が輝度やエネルギが強い光となってしまう。しかも、入射端面部の反対方向に向かう間にテーパーリークを起こしてしまうため、入射端面部の反対方向部分では光の輝度やエネルギが弱い光となってしまい、全体として均一な出射光を得ることができない。
また、光源をRGB(赤色発光、緑色発光、青色発光)の三色の光源を用いて白色光を得るためにRGBの各光源を順次並べてアレー状にした場合には、各発光色が入射端面部近傍では混ざりにくいために、入射端面部近傍では白色にならず各発光色が斑状に出射面から出射してしまう課題がある。
さらに、従来の光源にLED等の点光源を用いた平面照明装置は、導光板の入射端面部にLEDを複数並べ、これらLEDに対向する位置の導光板の入射端面部にプリズム等の凸や凹の形状を設けた方法では、光源が点光源であるために光ビーム強度分布が円状や楕円状であるために光源に対向する導光板の入射端面部にプリズム加工を施して、光源の左右方向に分散させて導光板全体から均一に出射させる目的であるが、隣り合っているLED等の光源の光が重なり合い輝度の斑が発生してしまう課題がある。
また、従来の導光板と、1つのLED等の点光源を入射端面部の中心に用いた平面照明装置では、図(a)および図(b)に示すように、LED等の半導体発光素子の光源9が指向性を有するため、光束が狭い範囲で反入射端面部41方向に進むとともに入射端面部31から反入射端面部41方向に進む間に臨界角を破り出射してしまう。このために、入射端面部31の両端部分(入射端面部31と入射光線Loとの間)が暗部となってしまう課題がある。
さらに、従来の導光板や平面照明装置では、導光板内に閉じ込めた光を単にテーパリークや導光板の表面部や裏面部に設けた溝や凸凹形状で出射させており、光源からの光をそのまま出射したり拡散したりしているため、光の輝度やエネルギが低い状態での光しか出射することができず、例えば液晶表示装置のRGBの各ピクセルに対して弱い光のため、開口面積を広くしなければならず、そのためにピクセルを微細化するための障害となっていた。
(発明の目的)
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、以下のような導光板および平面照明装置を提供することにある。すなわち、指向性の有する半導体発光素子からなり、単色光または赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の三原色光あるいは波長変換材利用の白色光であるとともにRGB一体化または指向性の有する単体の半導体発光素子からなる光源と、当該光源からの光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、この表面部の反対側に位置する裏面部と、入射端面部と反射端面部とを接続する側面部とが鏡面から成り、裏面部には表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなる様にし、第1傾斜面部の傾斜度と第2傾斜面部の傾斜度との角度分布が入射端面部と反射端面部との間で変化させることによって、入射端面部から反射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量と、反射端面部から入射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量とが互いに加わり表面部からの出射光が一定にすることができるとともに入射端面部近傍に於いて第1傾斜面部の傾斜度が小さいために光源からの高輝度の光を出射せず、一度導光板の入射端面部の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するために光源の映り込みや輝度斑を無くすことができるとともにRGB等の単色光源の場合でも入射端面部近傍ですぐに出射せず一度導光板の入射端面部の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するためにRGBの単色光が混合され完全な白色光を得ることができ、輝度とともに輝度斑や発光色斑をコントロールすることができ、ならびに導光板の利用出射面を大きく取れる。
本発明の請求項1に係る導光板は、裏面部に対し、表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなることを特徴とする。
請求項に係る導光板は、裏面部に対し、表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなるので、入射端面部の近傍では臨界角を破る光線は無く、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、反射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部の傾斜度が一定であっても、例えば楔形状の導光板の場合、第1傾斜面部と導光板全体の傾斜度によって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部に達した光は、再度入射端面部方向に進む時に表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角ギリギリの光などは傾斜度が小さい第2の傾斜面部によって入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、表面部と第2傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従って第2傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、入射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
さらに、請求項に係る導光板は、互いに隣合う第1傾斜面部と第2傾斜面部とが連続に接続されたことを特徴とする。
請求項に係る導光板は、互いに隣合う第1傾斜面部と第2傾斜面部とが連続に接続されたので、表面部から臨界角を破る光が連続的に出射させることができる。
さらに、請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度が一定で、入射端面部と反射端面部とを結んだ水平な仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度が増加し、第1傾斜面部の傾斜度よりも第2傾斜面部の傾斜度の方が常に大きいことを特徴とする。
請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度が一定で、入射端面部と反射端面部とを結んだ水平な仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度が増加し、第1傾斜面部の傾斜度よりも第2傾斜面部の傾斜度の方が常に大きいので、例えば、導光板の厚さが入射端面部から反射端面部方向に進むに従い薄くなる様な楔形状の場合に、第1傾斜面部の傾斜と導光板の傾斜とによって、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部から反射端面部方向に進むに従い臨界角を破って出射する出射角が徐々に小さくおよび出射光量が多くなる。
これら第1傾斜面部との成す傾斜度の分布と第2傾斜面部との成す傾斜度の増加分布とによって、導光板の表面全体で均一な出射光量を得ることができる。
さらに、請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度および仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度は、1.5°〜6°の範囲であることを特徴とする。
請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度および仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度は、1.5°〜6°の範囲であるので、入射端面部の近傍では、入射端面部から入射して第1傾斜面部で全反射した光が表面部で臨界角を破ることがない。
また、表面部と第1傾斜面部や第2傾斜面部との間で全反射の繰り返しによる累積によって表面部から臨界角を破り出射することができる。
さらに、請求項に係る平面照明装置は、指向性の有する光源と、
光源からの光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、表面部の反対側に位置する裏面部と、入射端面部と反射端面部とを接続する側面部と、これらが鏡面から成り、裏面部には表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなる導光板と、
導光板の表面部を開放し、光源と導光板を収納する反射性を有したケースとを具備することを特徴とする。
請求項に係る平面照明装置は、指向性の有する光源と、
光源からの光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、表面部の反対側に位置する裏面部と、入射端面部と反射端面部とを接続する側面部と、これらが鏡面から成り、裏面部には表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなる導光板と、
導光板の表面部を開放し、光源と導光板を収納する反射性を有したケースとを具備するので、入射端面部の近傍では臨界角を破る光線は無く、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、反射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部の傾斜度が一定であっても、例えば楔形状の導光板の場合には第1傾斜面部と導光板全体の傾斜度によって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部に達した光は、再度入射端面部方向に進む時に表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角ギリギリの光などは傾斜度が小さい第2の傾斜面部によって入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、表面部と第2傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従って第2傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、入射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、請求項に係る平面照明装置は、光源が指向性の有する半導体発光素子からなり、単色光または赤色光、緑色光、青色光の三原色光あるいは波長変換材利用の白色光であるとともにこれらを単体またはRGB一体化に構成したことを特徴とする。
請求項に係る平面照明装置は、光源が指向性の有する半導体発光素子からなり、単色光または赤色光、緑色光、青色光の三原色光あるいは波長変換材利用の白色光であるとともにこれらを単体またはRGB一体化に構成したので、高輝度の出射光を得ることができるとともに目的に応じて高輝度の白色光を出射することができる。
以上のように、請求項1に係る導光板は、裏面部に対し、表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなるので、入射端面部の近傍では臨界角を破る光線は無く、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、反射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部の傾斜度が一定であっても、例えば楔形状の導光板の場合、第1傾斜面部と導光板全体の傾斜度によって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部に達した光は、再度入射端面部方向に進む時に表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角ギリギリの光などは傾斜度が小さい第2の傾斜面部によって入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、表面部と第2傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従って第2傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、入射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
そのために、入射端面部から反射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量と、反射端面部から入射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量とが互いに加わり、表面部からの出射光を一定にすることができるとともに入射端面部近傍に於いて第1傾斜面部の傾斜度が小さいために光源からの高輝度の光を出射せず、一度導光板の入射端面部の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するために光源の映り込みや輝度斑を無くすことができる。
また、光源の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板の面積が大きく取れる。
請求項に係る導光板は、互いに隣合う第1傾斜面部と第2傾斜面部とが連続に接続されているので、表面部から臨界角を破る光が連続的に出射させることができる。表面部から臨界角を破る光が連続的に出射させることができる。
そのために、均一な出射光を得ることができる。
請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度が一定で、入射端面部と反射端面部とを結んだ水平な仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度が増加し、第1傾斜面部の傾斜度よりも第2傾斜面部の傾斜度の方が常に大きいので、例えば、導光板の厚さが入射端面部から反射端面部方向に進むに従い薄くなる様な楔形状の場合に、第1傾斜面部の傾斜と導光板の傾斜とによって、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部から反射端面部方向に進むに従い臨界角を破って出射する出射角が徐々に小さくおよび出射光量が多くなる。
これら第1傾斜面部との成す傾斜度の分布と第2傾斜面部との成す傾斜度の増加分布とによって、導光板の表面全体で均一な出射光量を得ることができる。
そのために、斑が無い均一な出射光を得ることができる。
請求項に係る導光板は、入射端面部の裏面部側端と反射端面部の裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と第1傾斜面部との成す傾斜度および仮想線と第2傾斜面部との成す傾斜度は、1.5°〜6°の範囲であるので、入射端面部の近傍では、入射端面部から入射して第1傾斜面部で全反射した光が表面部で臨界角を破ることがない。
また、表面部と第1傾斜面部や第2傾斜面部との間で全反射の繰り返しによる累積によって表面部から臨界角を破り出射することができる。
そのために、光源の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板の面積が大きく取ることができる。
請求項に係る平面照明装置は、指向性の有する光源と、
光源からの光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、表面部の反対側に位置する裏面部と、入射端面部と反射端面部とを接続する側面部と、これらが鏡面から成り、裏面部には表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなる導光板と、
導光板の表面部を開放し、光源と導光板を収納する反射性を有したケースとを具備するので、入射端面部の近傍では臨界角を破る光線は無く、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、反射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部の傾斜度が一定であっても、例えば楔形状の導光板の場合には第1傾斜面部と導光板全体の傾斜度によって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部に達した光は、再度入射端面部方向に進む時に表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角ギリギリの光などは傾斜度が小さい第2の傾斜面部によって入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、表面部と第2傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従って第2傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、入射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
そのために、指向性の強い光源でも入射端面部近傍での光輝度の出射光や半導体発光素子自身等の光源の形状が出射面から観測(映り込み)や輝度斑が無い。
さらに、表面部と第1傾斜面部との間で幾度か全反射を繰り返しながら進行するためにRGBの単色光が混合され完全な白色光を得ることができる。
また、入射端面部近傍の入射端面部の両端をも暗部がなく明るく均一な出射光を得ることができ、その分実際に使用でき得る導光板の面積が大きく取れ、さらに光源が並列(アレー状)に設けてあっても互いに隣り合う光源からの光を重ならずに輝度斑の発生を防ぐことができる。
請求項に係る平面照明装置は、光源が指向性の有する半導体発光素子からなり、単色光または赤色光、緑色光、青色光の三原色光あるいは波長変換材利用の白色光であるとともにこれらを単体またはRGB一体化に構成したので、高輝度の出射光を得ることができるとともに目的に応じて高輝度の白色光を出射することができる。
そのために、フルカラーの液晶表示装置等に対して最適な光源とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る導光板を含む平面照明装置の略斜視構成図、図2は本発明に係る導光板の概略断面図、図は本発明に係る導光板の略断面図および軌跡を示す図である。
なお、本発明は、以下のような導光板および平面照明装置を提供するものである。すなわち、導光板の裏面部に表面部方向に傾きを持って入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および表面部方向に傾きを持って反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって入射端面部および反射端面部に平行に複数延在し、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従い大きくなるようにしたので、入射端面部の近傍では臨界角を破る光線は無く、表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返し、反射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部の傾斜度が入射端面部から反射端面部に向かうのに従って第1傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射し、第1傾斜面部の傾斜度が一定であっても、例えば楔形状の導光板の場合、第1傾斜面部と導光板全体の傾斜度によって臨界角を破る光線は、反射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部に達した光は、再度入射端面部方向に進む時に表面部と第1傾斜面部との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角ギリギリの光などは傾斜度が小さい第2傾斜面部によって入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、表面部と第2傾斜面部との間で全反射を繰り返し、入射端面部方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部の傾斜度が反射端面部から入射端面部に向かうのに従って第2傾斜面部の大きな傾斜度となって臨界角を破る光線は、入射端面部に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
そのために、入射端面部から反射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量と、反射端面部から入射端面部に向かう光が表面部よりテーパーリークする光量とが高いに加わり、表面部からの出射光を一定にすることができるとともに入射端面部近傍に於いて第1傾斜面部の傾斜度が小さいために光源からの高輝度の光を出射せず、一度導光板の入射端面部の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するために光源の映り込みや輝度斑を無くすことができる。また、光源の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板の面積が大きく取れる。
平面照明装置1は、導光板2と光源10と反射性ケース11とから成る構成である。
尚、導光板2の裏面部5の下方には反射性ケース11を備えるが、直接裏面部5で反射するように裏面部5に反射膜等のコーティングを施しても良い。
導光板2は、屈折率が1.4〜1.7程度の透明なアクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等で形成され、光を導く入射端面部3と、入射端面部3の反対側に位置して光を反射する反射端面部7と、導いた光を出射する表面部4と、この表面部4の反対側に位置する裏面部5と、入射端面部3と反射端面部7とを接続する側面部6とから成る。
導光板2に入射した光は、屈折角γが0≦|γ|≦Sin-1(1/n)の式を満たす範囲で導光板2内を進む。例えば一般の導光板2に使用されている樹脂材料であるアクリル樹脂の屈折率はn=1.49程度であるので、入射端面部3で屈折する屈折角γはγ=0〜±42°程度の範囲内になる。
さらに、屈折角γ=0〜±42°の範囲内で導光板2内に入射した光は、導光板2と空気層(屈折率n=1)との境界面において、Sinθ=(1/n)の式により臨界角θを表わすことができる。例えば一般の導光板2に使用されている樹脂材料であるアクリル樹脂の屈折率nはn=1.49程度であるので、臨界角θはθ=42°程度になる。したがって、導光板2の表面部4や裏面部5に光線を偏向する凸や凹等が無かったり、臨界角θを越えなければ、導光板2内の光は表面部4や裏面部5で全て全反射しながら入射端面部3から反対方向の反射端面部7方向へ進むことになる。
図2に示すように、導光板2の裏面部5には、表面部4方向に傾きを持って入射端面部3方向に向いた第1傾斜面部8と、表面部4方向に傾きを持って反射端面部7方向に向いた第2傾斜面部9とが1対となっている。
また、これらの1対となっている第1傾斜面部8と第2傾斜面部9とは入射端面部3や反射端面部7に対して平行に複数延在している。
さらに、入射端面部3の裏面部5側端と反射端面部7の裏面部5側端とを結んだ水平な仮想水平線21や表面部4に対して第1傾斜面部8の傾斜度βが入射端面部3から反射端面部7に向かう間一定であるとともに仮想水平線21や表面部4に対して第2傾斜面部9の傾斜度αが反射端面部7から入射端面部3に向かうのに従い大きくなる。
ここで図に示した導光板2での光の軌跡を図に示す。
入射端面部3から導光板2内に進入した光線L1sは、反射端面部7に進みながら第1傾斜面部8で全反射して、表面部4方向に偏向され、反射光線L2sとして表面部4に進む。さらに反射光線L2sは、表面部4で全反射して裏面部5方向に偏向され、反射光線L3sとして裏面部5方向に進む。
反射光線L3sは、反射端面部7に達し、反射端面部7で反射して裏面部5方向に偏向され、反射光線L4sとして裏面部5方向に進む。この反射光線L4sは、第2傾斜面部9で全反射し、反射光L5sとして表面部4方向に偏向し表面部4方向に進む。
表面部4方向に進んだ反射光L5sは、表面部4に対して臨界角θを破り表面部4の外部に出射光L0sを出射する。
このように、導光板2の裏面部5には、表面部4方向に傾きを持って入射端面部3方向に向いた第1傾斜面部8と表面部4方向に傾きを持って反射端面部7方向に向いた第2傾斜面部9とが1対となって入射端面部3や反射端面部7に対して平行に複数延在し、水平な仮想水平線21と第1傾斜面部8との成す傾斜度βが入射端面部3から反射端面部7に向かう間一定であるとともに仮想水平線21と第2傾斜面部9との成す傾斜度αが反射端面部7から入射端面部3に向かうのに従い大きくなるので、入射端面部3の近傍では臨界角θを破る光線は無く、表面部4と第1傾斜面部8との間で全反射を繰り返し、反射端面部7方向に大きな出射角で出射する。
尚、このことは第1傾斜面部8の傾斜度βが入射端面部3から反射端面部7に向かう間一定の傾斜度βであるので、第1傾斜面部8と表面部4との間を繰り返し全反射して反射端面部7に向かって進むときに傾斜度βの累計することによって臨界角θを破る光線を反射端面部7に近くなるほど得ることができる。
さらに、導光板2が楔形状の場合には、第1傾斜面部8の傾斜度が一定であっても、第1傾斜面部8と導光板2全体の傾斜度によって臨界角θを破る光線は反射端面部7に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部7に達した光は、再度入射端面部3方向に進む時に表面部4と第1傾斜面部8との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角θギリギリの光などは傾斜度αが小さい第2傾斜面部9によって入射端面部3方向に大きな出射角で出射したり、表面部4と第2傾斜面部9との間で全反射を繰り返し、入射端面部3方向に大きな出射角で出射する。
さらに、第2傾斜面部9の傾斜度αが反射端面部7から入射端面部3に向かうのに従って第2傾斜面部9の大きな傾斜角αとなって臨界角θを破る光線は、入射端面部3に向かうのに従って出射角が小さくなって出射する。
そのために、入射端面部3から反射端面部7に向かう光が表面部4よりテーパーリークする光量と、反射端面部7から入射端面部3に向かう光が表面部4よりテーパーリークする光量とが互いに加わり表面部4からの出射光が一定にすることができるとともに入射端面部3近傍に於いて第1傾斜面部8の傾斜度βが小さいために光源からの高輝度の光を出射せず、一度導光板2の入射端面部3の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板2内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するために光源の映り込みや輝度斑を無くすことができる。
また、光源の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板2の面積が大きく取れる。
さらに、図示しないが第1傾斜面部8との成す傾斜度βの増加度と第2傾斜面部9との成す傾斜度αの増加度とが入射端面部3と反射端面部7との中間位置で反転する時には、入射端面部3から入射した光は、入射端面部3から中間位置(入射端面部3と反射端面部7との中間)までの間で入射端面部3から反射端面部7方向に進むに従い表面部4と裏面部5との間で全反射を繰り返し、全反射の偏向角が累積され表面部4に向かう光が臨界角θを破って出射する。
この時、入射端面部3より反射端面部7方向に進むに従って出射光の出射角が徐々に小さく成って行くとともに出射光量も徐々に多く成って行く。
また、同様に中間位置から反射端面部7までの間で反射端面部7から入射端面部3方向に進むに従い表面部4と裏面部5との間で全反射を繰り返し、全反射の偏向角が累積され表面部4に向かう光が臨界角θを破って出射する。
この時、反射端面部7より入射端面部3方向に進むに従って出射角が徐々に小さく成って行くとともに出射光量も徐々に大きく成って行く。
このように、これら第1傾斜面部8との成す傾斜度βの増加分布と第2傾斜面部9との成す傾斜度αの増加分布とが中間位置で反転することによって、導光板2の表面部4全体で均一な出射光量となるとともに中間位置での出射角が広い範囲を得ることができる。
そのために、斑が無く導光板2の中心位置での視野角が大きく人間の目に見やすい出射光を得ることができる。
さらに、図示しないが導光板2の厚さが入射端面部3から反射端面部7方向に進むに従い薄くなる様な楔形状の場合には、入射端面部3の裏面部5側端と反射端面部7の裏面部5側端とを結んだ仮想線21と第1傾斜面部8との成す傾斜度βが一定で、入射端面部3と反射端面部7とを結んだ仮想線21と第2傾斜面部9との成す傾斜度αが増加し、第1傾斜面部8の傾斜度βよりも第2傾斜面部9の傾斜度αの方が常に大きくする。
この時、第1傾斜面部8の傾斜と導光板2の傾斜とによって、表面部4と第1傾斜面部8との間で全反射を繰り返し、入射端面部3から反射端面部7方向に進むに従い臨界角θを破って出射する出射角が徐々に小さく成って行くとともに出射光量も徐々に大きく成って行く。
これら第1傾斜面部8との成す傾斜度βの分布と第2傾斜面部9との成す傾斜度αの増加分布とによって、導光板2の表面部4全体で均一な出射光量を得ることができる。
そのために、斑が無い均一な出射光を得ることができる。
また同様に、図示しないが導光板2は、入射端面部3の裏面部5側端と反射端面部7の裏面部5側端とを結んだ水平な仮想線21と第1傾斜面部8との成す傾斜度βおよび入射端面部3の裏面部5側端と反射端面部7の裏面部5側端とを結んだ水平な仮想線21と第2傾斜面部9との成す傾斜度αを1.5°〜6°の範囲とする。
以上のように傾斜度αおよび傾斜度βを1.5°〜6°の範囲にすることによって、入射端面部3からの光を入射端面部3の近傍では第1傾斜面部8からの全反射光では表面部4では臨界角θを破ることが無く、表面部4と第1傾斜面部8や第2傾斜面部9との間で全反射の繰り返しによる累積によって表面部4から臨界角θを破り出射することができ、光源の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板2の面積が大きく取ることができる。
尚、導光板2の表面部4には図示しないが、裏面部5から表面部4に進んだ光線の中で臨界角θを破る寸前の光線の場合には説明した様に光線を偏向する凸や凹等が無ければ導光板2の内部から出射できないので、表面部4に光を全反射や屈折する微細な凸状や凹状の形状をした光偏向素子が施してある。
上記の光偏向素子は、導光板2の大きさや第1傾斜面部8の傾斜度βや第2傾斜面部9の傾斜度α等の角度選択などによって、入射端面部3の近傍での出射光の調整等に対して設けたりすることによって一層均一な出射光を得ることができる。
このように、本願の導光板2は、光源10の映り込みや輝度斑を無くすことができ、斑が無く導光板2の中心位置での視野角が大きく人間の目に見やすい出射光を得ることができる。
さらに、表面部4全体で均一な出射光量を得ることができる。
また、光源10の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板2の面積が大きく取ることができる。
さらに、導光板2内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するためにRGBの単色光が混合され完全な白色光を得ることができる。
光源10は、半導体発光素子であって、LEDやレーザ等からなり、RGB(赤色、緑色、青色)の各単色光を各入射端面部3の近傍に設けたり、RGB(赤色発光、緑色発光、青色発光)からなる複数の半導体発光素子を組み合わせたアレー状に構成したユニットを各入射端面部3に設けても良い。
さらに、波長変換材を用いての白色光(例えば、青色発光素子に黄色系の蛍光剤等を組み合わせた物)光源でも良い。
また、光源10は、入射端面部3が大きい場合や導光板2自体が大きい場合にCCFL(冷陰極管)を用いても良く、これらは線状をなし、直接光は導光板2の入射端面部3から導光板2内に入射し、他の光は図示しないリフレクタで反射されながら光源10とリフレクタとの空間を通って導光板2内に入射する。
尚、この線状の光源10の場合には、従来の導光板2では、入射端面部3の近傍に高輝度な輝線が現れてしまうが、本発明の導光板2を用いることによって輝線の発生を防ぐことができる。
反射性ケース11は、導光板2等を収納し、導光板2の裏面部5と対向する面を反射する反射面が凹凸形状またはプリズム形状を成し、熱可塑性樹脂に例えば酸化チタンのような白色材料を混入したり、熱可塑性樹脂にアルミニウム等の金属蒸着を施したり、金属箔を積層した物や金属等からなり、入射端面部3と表面部4以外の部分を覆い、光源10からの光が導光板2によって表面部4に出射した以外の光を反射または乱反射し、再び導光板2に入射させて光源10からの光を全て表面部4から出射するようにする。
また、反射端面部7や裏面部5に設ける凹凸形状やプリズム形状を制御することにより、再度導光板2内に戻す位置をコントロールし、最終の出射光の輝度、光量分布および出射角度等を調整することができる。
さらに、反射性ケース11は、反射面が凹凸形状またはプリズム形状であるので、光源10がRGB等の三原色光の光をプリズム面による反射によって導光板2内で混ざり合うことができ、光源10からの光を無駄にせず光源10から導光板2の出射光に変換する効率を良くすることができる。
また、ここでは図示しないが、例えば光源10がCCFL(冷陰極管)のような指向性がラジアル方向を示すような場合には、光源10(CCFL)の周囲にリフレクタを設け、導光板2の入射端面部3と光源10とを包囲するようにし、光源10からの光を反射し、反射光を導光板2の入射端面部3に再び入射させる。
また、リフレクタは、白色の絶縁性材料やアルミニウム等の金属を蒸着したシート状または金属等からなる。
このように、本発明の導光板2および平面照明装置1は、導光板2の裏面部5に対し、表面部4方向に傾きを持って入射端面部3方向に向いた第1傾斜面部8および表面部4方向に傾きを持って反射端面部7方向に向いた第2傾斜面部9が1対となって入射端面部3および反射端面部7に平行に複数延在し、第1傾斜面部8の傾斜度βが入射端面部3から反射端面部7に向かう間一定であるとともに第2傾斜面部9の傾斜度αが反射端面部7から入射端面部3に向かうのに従い大きくなるように構成した。これにより、入射端面部3の近傍では臨界角θを破る光線は無く、表面部4と第1傾斜面部8との間で全反射を繰り返し、反射端面部7方向に大きな出射角で出射したり、第1傾斜面部8の傾斜度βが入射端面部3から反射端面部7に向かうのに従って第1傾斜面部8の大きな傾斜度βとなって臨界角θを破る光線は反射端面部7に向かうのに従って出射角が小さくなって出射し、第1傾斜面部8の傾斜度βが一定であっても、例えば楔形状の導光板2の場合には第1傾斜面部8と導光板2全体の傾斜度によって臨界角θを破る光線は反射端面部7に向かいのに従って出射角が小さくなって出射する。
また、反射端面部7に達した光は、再度入射端面部3方向に進む時に表面部4と第1傾斜面部8との間で全反射を繰り返されて全反射の偏向角が累積され、臨界角θギリギリの光などは傾斜度αが小さい第2傾斜面部9によって入射端面部3方向に大きな出射角で出射したり、表面部4と第2傾斜面部9との間で全反射を繰り返し、入射端面部3方向に大きな出射角で出射したり、第2傾斜面部9の傾斜度αが反射端面部7から入射端面部3方向に向かうのに従って第2傾斜面部9の大きな傾斜度αとなって臨界角θを破る光線は、入射端面部3に向うのに従って出射角が小さくなって出射する。
そのために、入射端面部3から反射端面部7に向かう光が表面部4よりテーパーリークする光量と、反射端面部7から入射端面部3に向かう光が表面部4よりテーパーリークする光量とが互いに加わり、表面部4からの出射光が一定にすることができる。また、入射端面部3近傍に於いて第1傾斜面部8の傾斜度βが小さいために光源10からの高輝度の光を出射せず、一度導光板2の入射端面部3の反対側で全反射してから出射するために、その間に導光板2内を幾度か全反射を繰り返しながら進行するために光源10の映り込みや輝度斑を無くすことができる。また、光源10の映り込みが無いために、その分実際に使用でき得る導光板2の面積が大きく取れる導光板2および平面照明装置1である。
本発明に係る導光板を含む平面照明装置の略斜視構成図である。 本発明に係る導光板の略断面図である。 本発明に係る導光板の光の軌跡図である。 従来の導光板の略断面図である。 (a),(b) 従来の導光板の略側面図および略平面図である。
1 平面照明装置
2 導光板
3 入射端面部
4 表面部
5 裏面部
6 側面部
7 反射端面部
8 第1傾斜面部
9 第2傾斜面部
10 光源
11 反射性ケース
21 仮想水平線
γ 屈折角
n 屈折率
θ 臨界角
α 第2傾斜面部の傾斜度
β 第1傾斜面部の傾斜度
L1d,L2d,L3d,L4d,L5d,L0d 光線
L1bd,L2bd,L0bd 光線
L1s,L2s,L3s,L4s,L5s,L0s 光線

Claims (6)

  1. 指向性の有する光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、前記表面部の反対側に位置する裏面部と、前記入射端面部と前記反射端面部とを接続する側面部と、これらが鏡面から成る導光板において、
    前記裏面部には前記表面部方向に傾きを持って前記入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および前記表面部方向に傾きを持って前記反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって前記入射端面部および前記反射端面部に平行に複数延在し、前記第1傾斜面部の傾斜度が前記入射端面部から前記反射端面部に向かう間一定であるとともに前記第2傾斜面部の傾斜度が前記反射端面部から前記入射端面部に向かうのに従い大きくなることを特徴とする導光板。
  2. 互いに隣合う前記第1傾斜面部と前記第2傾斜面部とが連続に接続されたことを特徴とする請求項1記載の導光板。
  3. 前記入射端面部の前記裏面部側端と前記反射端面部の前記裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と前記第1傾斜面部との成す傾斜度が一定で、前記入射端面部と前記反射端面部とを結んだ水平な仮想線と前記第2傾斜面部との成す傾斜度が増加し、前記第1傾斜面部の傾斜度よりも前記第2傾斜面部の傾斜度の方が常に大きいことを特徴とする請求項記載の導光板。
  4. 前記入射端面部の前記裏面部側端と前記反射端面部の前記裏面部側端とを結んだ水平な仮想線と前記第1傾斜面部との成す傾斜度および前記仮想線と前記第2傾斜面部との成す傾斜度は、1.5°〜6°の範囲であることを特徴とする請求項1記載の導光板。
  5. 指向性の有する光源と、
    前記光源からの光を導く入射端面部と、この入射端面部の反対側に位置して光を反射する反射端面部と、該光を出射する表面部と、前記表面部の反対側に位置する裏面部と、前記入射端面部と前記反射端面部とを接続する側面部と、これらが鏡面から成り、前記裏面部には前記表面部方向に傾きを持って前記入射端面部方向に向いた第1傾斜面部および前記表面部方向に傾きを持って前記反射端面部方向に向いた第2傾斜面部が1対となって前記入射端面部および前記反射端面部に平行に複数延在し、前記第1傾斜面部の傾斜度が前記入射端面部から前記反射端面部に向かう間一定であるとともに前記第2傾斜面部の傾斜度が前記反射端面部から前記入射端面部に向かうのに従い大きくなる導光板と、
    前記導光板の前記表面部を開放し、前記光源と前記導光板を収納する反射性を有したケースとを具備することを特徴とする平面照明装置。
  6. 前記光源は、指向性の有する半導体発光素子からなり、単色光または赤色光、緑色光、青色光の三原色光あるいは波長変換材利用の白色光であるとともにこれらを単体またはRGB一体化に構成したことを特徴とする請求項記載の平面照明装置。
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