JP4607615B2 - 圧縮機 - Google Patents

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本発明は、例えば電動モータを用いて圧縮機本体を駆動することにより、空気等の気体を圧縮するのに用いて好適な圧縮機に関する。
一般に、空気等の気体を圧縮する圧縮機は、載置台と、該載置台に取付けられ出力軸に駆動プーリが設けられた電動モータと、前記載置台に取付けられ従動プーリを回転することにより空気を吸込んで圧縮し圧縮空気を吐出する圧縮機本体と、前記駆動プーリと従動プーリとに巻装されたベルトとにより大略構成されている。
また、圧縮機には、電動モータの駆動プーリ、圧縮機本体の従動プーリ、ベルトを外側から覆う外側保護カバーと、該外側保護カバーとの間に前記各プーリ、ベルトを挟むように内側から覆う内側保護カバーとが設けられている。
ここで、駆動プーリと従動プーリとに巻装されたベルトは、長期間使用すると延びを生じるから、所定の稼動時間毎に張り調整を行うことが望ましい。従って、電動モータは、ベルトに張りを与えるために、圧縮機本体に対する離間距離を調整できるように載置台に移動可能に取付けられている。このため、電動モータの出力軸が貫通する内側保護カバーには、電動モータを移動させたときに出力軸等が干渉しなうように大きな開口を設ける構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−89256号公報
ところで、上述した従来技術による圧縮機では、電動モータを移動してベルトの張り調整を行ったときに、該電動モータの出力軸が内側保護カバーに干渉しないように、該内側保護カバーに大きな開口を設けている。このため、内側保護カバーの開口と電動モータの出力軸との間には、大きな空間が形成されるから、この空間からプーリやベルトが露出してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電動モータを移動させたときにもプーリやベルトを確実に覆うことにより、安全性、信頼性を向上できるようにした圧縮機を提供することにある。
本発明による圧縮機は、載置台と、該載置台に移動可能に取付けられ出力軸に駆動プーリが設けられた電動モータと、前記載置台に取付けられ従動プーリを回転することにより気体を吸込んで圧縮し圧縮気体を吐出する圧縮機本体と、前記従動プーリに設けられ、前記圧縮機本体に冷却風を供給する冷却ファンと、前記電動モータの駆動プーリと前記圧縮機本体の従動プーリとに巻装されたベルトと、前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを外側から覆い、前記圧縮機本体に前記冷却ファンによって発生した冷却風を供給できるように通気性を有した外側保護カバーと、該外側保護カバーとの間に前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを挟むように内側から覆い、前記圧縮機本体に前記冷却ファンによって発生した冷却風を供給できるように通気性を有した内側保護カバーとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記外側保護カバーの前記冷却ファンによる冷却風の取入れ口にアフタクーラを配置し、前記内側保護カバーには、前記電動モータを移動させたときに出力軸の移動が自由な大きさをもった空間からなる軸取出し開口を設け、前記軸取出し開口の周囲には、前記電動モータの移動に合せて移動し前記出力軸を取囲む前記空間を閉塞する閉塞カバーを設ける構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記閉塞カバーは、前記電動モータの出力軸を挟むように複数に分割する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、電動モータの駆動プーリを回転し、ベルトを介して圧縮機本体の従動プーリを回転駆動すると、該圧縮機本体は、気体を吸込んで圧縮し、この圧縮気体をタンク等に吐出する。この運転時には、駆動プーリ、従動プーリが回転し、ベルトが周回するが、これらは外側保護カバーと内側保護カバーによって覆うことができ、プーリとベルトとの間に物が挟まれたり、ベルトが損傷したりする事態を未然に防ぐことができる。また、前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを外側から覆う外側保護カバーは通気性を有しているので、前記冷却ファンによって発生した冷却風を前記圧縮機本体に供給することができる。外側保護カバーとの間で前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを挟むように内側から覆う内側保護カバーも通気性を有しているので、前記冷却ファンによって発生した冷却風を前記圧縮機本体に供給することができる。そして、アフタクーラは、圧縮機本体の圧縮熱により温度上昇した圧縮空気を、前記冷却ファンによる冷却風を利用して冷却することができる。
ここで、駆動プーリと従動プーリとに巻装されたベルトは、長期間運転することで徐々に延びを生じるから、定期的にベルトの張り調整を行う必要がある。そこで、ベルトの張り調整を行うときには、電動モータを載置台に固定しているボルト等を緩め、電動モータを圧縮機本体から離間する方向に移動させてベルトに張りを与えた後、その位置に電動モータを固定する。
このときに、電動モータの出力軸は、内側保護カバーに形成された軸取出し開口内で移動するから、該軸取出し開口に対する出力軸の位置が変わってしまう。しかし、電動モータが移動したときには、軸取出し開口の周囲に設けられた閉塞カバーが電動モータの移動に合せて移動するから、軸取出し開口に対する出力軸の位置が変わった場合でも、該出力軸を取囲む空間を確実に閉塞することができる。
この結果、ベルトの張り調整を行うために電動モータを移動した場合でも、内側保護カバーの軸取出し開口と電動モータの出力軸との間の空間を閉塞カバーによって閉塞することができるから、プーリ、ベルトを確実に覆い隠すことができ、安全性、信頼性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、閉塞カバーは、電動モータの出力軸を挟むように複数に分割しているから、出力軸に駆動プーリを取付けた状態でも、出力軸の周囲を確実に覆うことができる。また、分割した閉塞カバーは、内側保護カバー等に簡単に取付けることができる。
以下、本発明の実施の形態による圧縮機として、2段式の往復動型の圧縮機本体を備えた空気圧縮機を例に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
図1、図2において、1は空気圧縮機のベースをなす載置台で、該載置台1は、図3に示すように、例えば鋼板をコ字状に折り曲げることにより形成されている。また、載置台1の上面1Aには、図5に示す如く、長さ方向の一側に位置して後述の電動モータ2を固定するための4個のモータ取付穴1Bが設けられ、他側に位置して後述の圧縮機本体7を固定するための4個の圧縮機取付穴1Cが設けられている。さらに、載置台1の四隅には、設置場所に固定するためのアンカボルト(図示せず)が取付けられるブラケット1Dが設けられている。
ここで、モータ取付穴1Bは、電動モータ2を圧縮機本体7に対して離間させる方向に移動できるように、電動モータ2の移動方向となる載置台1の長さ方向に延びる長穴として形成されている。これにより、後述するベルト15の張り調整を行なうことができる。
2は載置台1上の長さ方向の一側に搭載された電動モータで、該電動モータ2は、圧縮機本体7を駆動する駆動源を構成している。また、電動モータ2は、図1に示す如く、固定子、回転子(いずれも図示せず)を内蔵したモータケース3と、該モータケース3の軸中心に回転可能に支持され、前記回転子が取付けられた出力軸4と、該出力軸4の突出端に取付けられた駆動プーリ5とにより大略構成されている。また、モータケース3の下側部位には4個の脚部3A(2個のみ図示)が設けられている。
そして、電動モータ2は、出力軸4が載置台1の長さ方向に対して直交するように該載置台1上に配置され、モータケース3の脚部3Aと載置台1のモータ取付穴1Bとに亘って設けられたボルト・ナット6を締め込むことにより、載置台1に固定することができる。一方、電動モータ2は、各ボルト・ナット6を緩めることにより、長穴として形成されたモータ取付穴1Bに沿って載置台1の長さ方向(矢示A方向)に移動することもできる。
7は載置台1上の長さ方向の他側に搭載された圧縮機本体を示している。この圧縮機本体7は、吸込んだ空気を低圧と高圧の2段階で圧縮し、この圧縮空気を後述のアフタクーラ22等を介してエアタンク23側に吐出するものである。
ここで、圧縮機本体7は、クランク軸8Aを回転可能に支持するクランクケース8と、該クランクケース8の上側に設けられ、シリンダ、ピストン等からなる低圧側の気筒9と、該低圧側の気筒9と別個にクランクケース8の上側に設けられ、シリンダ、ピストン等からなる高圧側の気筒10と、低圧側の気筒9の吐出口と高圧側の気筒10の吸気口とを接続する中間配管11と、前記クランク軸8Aの突出端に取付けられた従動プーリ12とにより大略構成されている。また、クランクケース8の下側には、4個の脚部8Bが設けられている。
さらに、従動プーリ12には、図4に示すように冷却ファン12Aが一体的に設けられている。これにより、従動プーリ12は、回転したときに冷却ファン12Aによって圧縮機本体7に向け冷却風を供給することができる。
また、圧縮機本体7は、クランクケース8の脚部8Bと載置台1の圧縮機取付穴1Cとの間でボルト・ナット13を締め込むことにより、載置台1に固定することができる。さらに、高圧側の気筒10の吐出口には吐出配管14が接続されている。
そして、圧縮機本体7は、後述のベルト15等を介してクランク軸8Aが回転すると、ピストンの往復動に伴って低圧側の気筒9内に吸込んだ空気を圧縮し、この圧縮空気を中間配管11を介して高圧側の気筒10に供給する。これにより、高圧側の気筒10では、吸込んだ圧縮空気をさらに圧縮し、高圧な圧縮空気を吐出配管14側に吐出する。
15は電動モータ2の駆動プーリ5と圧縮機本体7の従動プーリ12とに亘って巻装されたベルトを示している。このベルト15は、電動モータ2の出力軸4の回転力を圧縮機本体7に伝え、クランク軸8Aを回転させるものである。また、ベルト15は、例えばワイヤ等を心材とするゴム材料、樹脂材料により形成されている。しかし、ベルト15は、長期間使用した場合に徐々に延びを生じるから、所定の稼動時間が経過したら、電動モータ2を移動して張り調整を行う必要がある。
16は電動モータ2の駆動プーリ5、圧縮機本体7の従動プーリ12、ベルト15を覆うように設けられた外側保護カバーを示している。この外側保護カバー16は、図3に示すように、電動モータ2、圧縮機本体7等と反対側となる外側から各プーリ5,12、ベルト15を覆うものである。詳しくは、外側保護カバー16は、図7に示す如く、駆動プーリ5、従動プーリ12の前面側に対面して設けられた前面板16Aと、該前面板16Aの長さ方向の両端縁から各プーリ5,12側に延びた2枚の側面板16Bと、前記前面板16Aの上端縁から各プーリ5,12側に延びた上面板16Cとにより大略構成されている。これにより、外側保護カバー16は、各プーリ5,12、ベルト15を前面側、両側面側および上面側から覆うことができる。
また、外側保護カバー16の前面板16Aは、圧縮機本体7等を冷やすための冷却風が流通するように、通気性を有する網状板等によって形成されている。そして、外側保護カバー16は、例えばブラケット(図示せず)等を介して載置台1にボルト止めされている。
17は駆動プーリ5、従動プーリ12およびベルト15の下側を覆うように設けられた下側カバーを示している。この下側カバー17は、図3に示すように、各プーリ5,12、ベルト15を下側から覆うもので、例えば1枚の板材をL字状に屈曲することにより形成され、外側保護カバー16、載置台1等にボルト止めされている。
18は外側保護カバー16との間に駆動プーリ5、従動プーリ12およびベルト15を挟むように設けられた内側保護カバーを示している。この内側保護カバー18は、各プーリ5,12、ベルト15を内側(電動モータ2側)から覆うもので、例えば載置台1、外側保護カバー16等にボルト止めされている。また、内側保護カバー18は、電動モータ2側のモータ側カバー部18Aと、圧縮機本体7側の圧縮機側カバー部18Bとを有し、圧縮機側カバー部18Bは圧縮機本体7側に冷却風を供給できるように通気性を有する網状板等によって形成されている。
また、モータ側カバー部18Aには、電動モータ2の出力軸4を取出すためのモータ側軸取出し開口18Cが形成されている。ここで、モータ側軸取出し開口18Cは、ベルト15の張りを調整するために電動モータ2を矢示A方向に移動したときに、その出力軸4を自由に移動することができる大きさをもった空間18Dとなっている。即ち、空間18Dは、電動モータ2を移動可能な範囲で移動させたときに、その出力軸4が干渉しないように十分に広い幅寸法Wをもって形成されている。
さらに、モータ側カバー部18Aには、モータ側軸取出し開口18Cの周囲に位置して後述の閉塞カバー19,20を取付けるためのボルト穴18Eが4個設けられている。また、圧縮機側カバー部18Bには、圧縮機本体7のクランク軸8Aを取出すための圧縮機側軸取出し開口18Fが形成されている。
19,20は内側保護カバー18のモータ側軸取出し開口18Cの周囲に設けられた一対の閉塞カバーを示している。この一対の閉塞カバー19,20は、ベルト15の張り調整を行うために電動モータ2を矢示A方向に移動したときに、電動モータ2の移動に合せて矢示A方向に移動することにより、モータ側軸取出し開口18Cの空間18Dを閉塞するものである。
また、閉塞カバー19,20は、図8に示す如く、左,右方向で対称形状をなすように縦割りされた2枚の長方形状の板体により形成されている。また、各閉塞カバー19,20の互いに当接する部分には、円弧状切欠部19A,20Aが形成され、この円弧状切欠部19A,20Aは、各閉塞カバー19,20を当接させることにより、電動モータ2の出力軸4よりも僅かに大きな円形状の開口を形成するものである。
さらに、閉塞カバー19,20には、円弧状切欠部19A,20Aの上側と下側で内側保護カバー18のボルト穴18Eに対応する位置にボルト挿通孔19B,20Bが形成されている。これらのボルト挿通孔19B,20Bは水平方向に延びる長穴として形成され、これにより、閉塞カバー19,20は、ボルト挿通孔19B,20Bに沿って水平方向(矢示A方向)に移動することができる。
そして、一対の閉塞カバー19,20は、各ボルト挿通孔19B,20Bに挿通したボルト21を内側保護カバー18のボルト穴18Eに螺着することにより、該内側保護カバー18のモータ側カバー部18Aに取付けられている。このように各閉塞カバー19,20を内側保護カバー18に取付けた状態では、各円弧状切欠部19A,20Aにより電動モータ2の出力軸4の挿通を許しつつ、該出力軸4を取囲むモータ側軸取出し開口18C内の空間18Dの残余の部分を閉塞することができる。
しかも、閉塞カバー19,20の各ボルト挿通孔19B,20Bは、長穴として形成しているから、電動モータ2を移動するときには、各ボルト21を緩めることにより電動モータ2(出力軸4)に合せて移動することができる。これにより、閉塞カバー19,20は、モータ側軸取出し開口18Cに対する出力軸4の位置が変わってしまった場合でも、前記空間18Dのうち出力軸4の周囲に形成される部位を閉塞することができる。
22は流入口に圧縮機本体7からの吐出配管14が接続されたアフタクーラ(図2、図3中に図示)で、該アフタクーラ22は、従動プーリ12を回転駆動して冷却ファン12Aが発生する冷却風の取入れ口となる外側保護カバー16の前面側に配設されている。そして、アフタクーラ22は、圧縮機本体7で圧縮熱により温度上昇した圧縮空気を、従動プーリ12の冷却ファン12Aによる冷却風を利用して冷却するものである。
23は圧縮空気を貯えるエアタンクで、該エアタンク23は、例えば載置台1、電動モータ2、圧縮機本体7とは別個に配設されている。また、エアタンク23は、接続配管24を介してアフタクーラ22の流出口に接続されている。
本実施の形態による空気圧縮機は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、電動モータ2の出力軸4を回転駆動すると、この回転力は駆動プーリ5、ベルト15、従動プーリ12を介して圧縮機本体7のクランク軸8Aに伝達される。これにより、圧縮機本体7は、クランク軸8Aの回転により各気筒9,10内でピストンを往復動させることにより、吸込んだ空気を低圧側の気筒9と高圧側の気筒10により2段階に圧縮し、この圧縮空気を吐出配管14側に吐出する。そして、吐出配管14に吐出された圧縮空気は、アフタクーラ22を介してエアタンク23に貯えられる。
また、従動プーリ12が回転駆動したときには、その冷却ファン12Aによって圧縮機本体7に向け冷却風が供給されるから、該圧縮機本体7の各機構9,10等を冷却することができる。さらに、従動プーリ12が回転駆動したときには、冷却風の取入れ口となる外側保護カバー16の前面側に配設されたアフタクーラ22にも冷却風を供給することができるから、圧縮熱により温度上昇した圧縮空気を、冷却した状態でエアタンク23に効率よく貯えることができる。
一方、電動モータ2の回転力を圧縮機本体7に伝達する駆動プーリ5、従動プーリ12、ベルト15は、外側保護カバー16により前面側、両側面側、上面側から覆い、下側カバー17により下側から覆い、内側保護カバー18により内側から覆い、さらに内側保護カバー18のモータ側軸取出し開口18Cの空間18Dを閉塞カバー19,20により覆う構成としているから、各プーリ5,12とベルト15を完全に覆うことができ、プーリ5,12とベルト15との間に物が挟まれたり、ベルト15が損傷したりする事態を未然に防ぐことができる。
また、空気圧縮機を長期間稼動した場合、駆動プーリ5と従動プーリ12とに巻装されたベルト15が徐々に延びを生じるから、所定の稼動時間が経過したらベルト15の張り調整を行う必要がある。
そこで、ベルト15の張りを調整するときの作業について説明する。まず、電動モータ2を載置台1に固定しているボルト・ナット6を緩め、各閉塞カバー19,20を内側保護カバー18に固定しているボルト21を緩める。次に、図4中に二点鎖線で示すように、電動モータ2を圧縮機本体7から離間させるように矢示A方向に移動し、電動モータ2と圧縮機本体7との離間距離を調整してベルト15の張りが適度になったら、この位置でボルト・ナット6を締込んで電動モータ2を固定する。また、各閉塞カバー19,20は、円弧状切欠部19A,20Aが出力軸4に干渉しないように微調整をした後、ボルト21を締付けることにより固定することができる。
かくして、本実施の形態によれば、電動モータ2の移動に合せて移動することにより、出力軸4を取囲むモータ側軸取出し開口18C内の空間18Dを閉塞する一対の閉塞カバー19,20を設けているから、ベルト15の張りを調整するために電動モータ2を移動した場合でも、出力軸4の周囲に大きく開口したモータ側軸取出し開口18Cの空間18Dを閉塞することができる。
この結果、閉塞カバー19,20は、電動モータ2を移動させるために内側保護カバー18に大きな空間18Dとなるモータ側軸取出し開口18Cを形成した場合でも、プーリ5,12、ベルト15を確実に覆い隠すことができるから、プーリ5,12とベルト15との間に物が挟まれたり、ベルト15が損傷したりする事態を未然に防ぐことができ、安全性、信頼性を向上することができる。
また、電動モータ2の出力軸4を挟むように閉塞カバー19,20を分割しているから、出力軸4に駆動プーリ5を取付けた状態でも、出力軸4の周囲を確実に覆うことができ、安全性、信頼性をより一層向上することができる。しかも、分割した閉塞カバー19,20は、狭い場所でも扱い易く、内側保護カバー18に対して簡単に取付けることができる。
一方、外側保護カバー16の下側には、プーリ5,12、ベルト15を下側から覆う下側カバー17を設けているから、ベルト15等に対する下側からの干渉も防止することができる。
さらに、圧縮空気を冷却するアフタクーラ22は、従動プーリ12の冷却ファン12Aが発生する冷却風の取入れ口となる外側保護カバー16の前面側に配設しているから、温度上昇した圧縮空気を冷却ファン12Aによる冷却風を利用して効率よく冷却することができる。
なお、実施の形態では、外側保護カバー16は、前面板16A、2枚の側面板16B、上面板16Cにより形成し、その下側には1枚の板材からなる下側カバー17を取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す第1の変形例のように、外側保護カバー31を前面板31Aと上面板31Bにより形成し、下側カバー32の長さ方向の両端に側面板32Aを設け、この外側保護カバー31に下側カバー32を取付ける構成としてもよい。この場合には、下側カバー32の強度を高めることができる。
また、実施の形態では、内側保護カバー18のモータ側軸取出し開口18Cを閉塞するのに、左,右方向で対称形状をなすように縦割りされた2枚の閉塞カバー19,20を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図10に示す第2の変形例のように、上,下方向で横割りされた2枚の閉塞カバー41,42を適用してもよい。この場合、上側の閉塞カバー41の下端縁には円弧状切欠部41Aを形成し、この円弧状切欠部41Aの上側にはボルト挿通孔41Bを形成する。また、下側の閉塞カバー42の上端縁には円弧状切欠部42Aを形成し、この円弧状切欠部42Aの下側にはボルト挿通孔42Bを形成する構成とすればよい。
一方、例えば図11に示す第3の変形例のように、閉塞カバー51を1枚の板材によって形成し、電動モータ2の出力軸4が通る切欠部51Aと、長穴からなるボルト挿通穴51Bを設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、閉塞カバー19,20に設けた長穴からなるボルト挿通孔19B,20Bにボルト21を挿通し、このボルト21を内側保護カバー18のボルト穴18Eに螺着することにより、閉塞カバー19,20を内側保護カバー18に対して移動可能に取付ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、内側保護カバーに長穴からなるボルト挿通孔を設け、閉塞カバーにボルト穴を設ける構成としてもよい。また、閉塞カバーを溝によって移動可能に支持する構成としてもよい。
また、実施の形態では、載置台1上に電動モータ2と圧縮機本体7を搭載し、圧縮機本体7から吐出した圧縮空気をこれらと別個に配設されたエアタンク23に供給する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばエアタンクの上部に載置台を取付け、この載置台上に電動モータ、圧縮機本体を搭載する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、圧縮機として2段式(2気筒)の往復動型の圧縮機本体7を備えた空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば単気筒の往復動型の圧縮機本体、スクロール型の圧縮機本体を備えた圧縮機にも適用することができる。また、空気圧縮機の他に、真空ポンプ、冷媒圧縮機等にも広く適用できるものである。
本発明の実施の形態による空気圧縮機を電動モータ側から示す正面図である。 図1の空気圧縮機をアフタクーラ、エアタンクと一緒に示す背面図である。 図1の空気圧縮機の左側面図である。 図1の空気圧縮機から電動モータと圧縮機本体を削除した状態で示す正面図である。 載置台を単体で示す平面図である。 外側保護カバー、下側カバー、内側保護カバー、閉塞カバーを組立てた状態で示す外観斜視図である。 外側保護カバー、下側カバー、内側保護カバー、閉塞カバーを分解した状態で示す分解斜視図である。 図7中の一対の閉塞カバーを拡大して示す外観斜視図である。 本発明の第1の変形例による外側保護カバーと下側カバーを分解した状態で示す分解斜視図である。 本発明の第2の変形例による閉塞カバーを示す外観斜視図である。 本発明の第3の変形例による閉塞カバーを示す外観斜視図である。
符号の説明
1 載置台
2 電動モータ
4 出力軸
5 駆動プーリ
7 圧縮機本体
8 クランクケース
8A クランク軸
12 従動プーリ
15 ベルト
16,31 外側保護カバー
18 内側保護カバー
18A モータ側カバー部
18B 圧縮機側カバー部
18C モータ側軸取出し開口
18D 空間
19,20,41,42,51 閉塞カバー

Claims (2)

  1. 載置台と、該載置台に移動可能に取付けられ出力軸に駆動プーリが設けられた電動モータと、前記載置台に取付けられ従動プーリを回転することにより気体を吸込んで圧縮し圧縮気体を吐出する圧縮機本体と、前記従動プーリに設けられ、前記圧縮機本体に冷却風を供給する冷却ファンと、前記電動モータの駆動プーリと前記圧縮機本体の従動プーリとに巻装されたベルトと、前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを外側から覆い、前記圧縮機本体に前記冷却ファンによって発生した冷却風を供給できるように通気性を有した外側保護カバーと、該外側保護カバーとの間に前記駆動プーリ、従動プーリおよびベルトを挟むように内側から覆い、前記圧縮機本体に前記冷却ファンによって発生した冷却風を供給できるように通気性を有した内側保護カバーとを備えてなる圧縮機において、
    前記外側保護カバーの前記冷却ファンによる冷却風の取入れ口にはアフタクーラを配置し、
    前記内側保護カバーには、前記電動モータを移動させたときに出力軸の移動が自由な大きさをもった空間からなる軸取出し開口を設け、
    前記軸取出し開口の周囲には、前記電動モータの移動に合せて移動し前記出力軸を取囲む前記空間を閉塞する閉塞カバーを設ける構成としたことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記閉塞カバーは、前記電動モータの出力軸を挟むように複数に分割する構成としてなる請求項1に記載の圧縮機。
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