JP4605868B2 - 電子コンテンツ販売システム、サーバ、クライアント、及び電子コンテンツ販売方法 - Google Patents

電子コンテンツ販売システム、サーバ、クライアント、及び電子コンテンツ販売方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子コンテンツをサーバからネットワークを通じてクライアントへと供給する電子コンテンツ販売システム、サーバ、クライアント、及び電子コンテンツ販売方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のシステムとしては、例えば特開平11−250145号公報に記載のものがある。このシステムにおいては、複数のオブジェクトからなるコンテンツを記憶しておき、このコンテンツをオブジェクト単位で利用者に供給している。オブジェクトとしては、例えばパーソナルコンピュータの壁紙の画像とか、アニメーションの画像とかが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、コンテンツのオブジェクトの供給に際し、このオブジェクトをネットワークを通じて一度に伝送する必要があり、オブジェクトを複数回に分けて伝送することができない。例えば、オブジェクトが200KBであっても、また500KBであっても、オブジェクトのデータ量に係わらず、オブジェクトを一度で伝送していた。
【0004】
このため、コンテンツもしくはオブジェクトの供給を一旦開始すると、ネットワークを連続的に使用することになり、利用者は、コンテンツもしくはオブジェクトの通信が終了するまで、ネットワークの使用時間及び通話料等を知ることができず、利用者にとっては大きな負担となった。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、電子コンテンツを分割して供給し、これにより利用者のストレスを軽減させる電子コンテンツ販売システム、サーバ、クライアント、及び電子コンテンツ販売方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電子コンテンツ販売システムは、電子コンテンツをサーバからネットワークを通じてクライアントへと供給する電子コンテンツ販売システムにおいて、サーバは、電子コンテンツを記憶する記憶手段と、クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたコンテンツ部分を再生識別情報と共にクライアントに送信する送信手段とを備え、クライアントは、前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求する要求手段と、サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信する受信手段と、前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生する再生手段とを備えている。
【0007】
この様な構成の本発明によれば、電子コンテンツは、一定情報量以下の各コンテンツ部分に分割されている。サーバは、電子コンテンツの各コンテンツ部分を記憶しており、クライアントからの要求に応じて、各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択してクライアントに送信する。クライアントは、サーバからのコンテンツ部分を受信して記憶しており、受信した各コンテンツ部分を合成することができる。このため、電子コンテンツを複数回に分けてサーバからクライアントに送信することができる。
【0008】
また、本発明においては、クライアントによって通信時間が指定され、この通信時間内に送信可能なコンテンツ部分の個数を求め、この個数のコンテンツ部分をサーバからクライアントへと送信している。
【0009】
この様にクライアントによって指定された通信時間に合わせて、コンテンツ部分の個数を求め、これらのコンテンツ部分を送信しても良い。
【0010】
更に、本発明においては、クライアントによってバイト数が指定され、このバイト数以内のコンテンツ部分の個数を求め、この個数のコンテンツ部分をサーバからクライアントへと送信している。
【0011】
この様にクライアントによって指定されたバイト数に合わせて、コンテンツ部分の個数を求め、これらのコンテンツ部分を送信しても良い。
【0012】
また、本発明においては、サーバによって、コンテンツ部分の個数を求めると共に、未送信のコンテンツ部分を選択して送信している。
【0013】
この様にサーバによって未送信のコンテンツ部分を選択し、このコンテンツ部分をサーバから送信すれば、クライアントにおいては、電子コンテンツの各コンテンツ部分を残らず受信することができる。
【0014】
更に、本発明においては、コンテンツ部分は、1パケットの整数倍の情報量を持っている。
【0015】
この様にコンテンツ部分の情報量として、1パケットの整数倍の情報量を設定した場合は、コンテンツ部分を複数のパケットに余すことなく分けることができ、良好な通信効率を実現することができる。
【0016】
また、本発明においては、コンテンツ部分は、クライアント側で指定された所望の情報量を持っている。
【0017】
この様にクライアント側でコンテンツ部分の情報量を指定すれば、利用者の要求を反映させることができる。
【0018】
更に、本発明においては、サーバは、コンテンツ部分及び該コンテンツ部分の再生識別情報をクライアントに送信し、送信したコンテンツ部分の再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に送信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分の供給に対して課金を行う課金手段を備えている。
【0019】
この様に合成可能な各コンテンツ部分をクライアントに送信したときに、課金を行えば、サーバ及びクライアントの双方にとって納得し得る課金を行うことができる。
【0020】
一方、本発明のサーバは、電子コンテンツをネットワークを通じてクライアントへと供給するサーバにおいて、電子コンテンツを記憶する記憶手段と、クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたコンテンツ部分を、前記コンテンツ部分の再生可否を示す再生識別情報と共にクライアントに送信する送信手段とを備えている。
【0021】
また、本発明のクライアントは、電子コンテンツをサーバからネットワークを通じて供給されるクライアントにおいて、前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求する要求手段と、サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信する受信手段と、前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生する再生手段とを備えている。
更に、本発明の電子コンテンツ販売方法は、電子コンテンツをサーバからネットワークを通じてクライアントへと供給する電子コンテンツ販売方法であって、サーバは、電子コンテンツを記憶し、クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択し、選択したコンテンツ部分を再生識別情報と共にクライアントに送信し、クライアントは、前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求し、サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信し、前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生している。
【0022】
この様に本発明は、電子コンテンツ販売システムにおけるサーバ及びクライアントのいずれか一方により提供される。
また、本発明は、電子コンテンツ販売方法を含む。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の電子コンテンツ販売システムにおけるサーバの一実施形態を示すブロック図である。また、図2は、本発明の電子コンテンツ販売システムにおけるクライアントの一実施形態を示すブロック図である。図1に示すサーバ1と図2に示すクライアント(利用者の端末)2は、例えばインターネット(図示せず)を通じて接続される。
【0025】
図1に示す様にサーバ1は、このサーバ1を統括的に制御する制御部11と、各種のプログラムやデータテーブルを記憶するROM12と、各種のデータを一時的に格納するRAM13と、大記憶容量の磁気ディスク等を内蔵し、複数の電子コンテンツや管理データ等からなるデータベース3等を記憶する記憶部14と、キーボードやマウス等からなる入力部15と、インターネットを通じて外部端末との間でデータ通信を行う送受信部16と、このサーバ1の稼動状態や電子コンテンツの配信履歴等を表示する表示部17と、各種のメディアから電子コンテンツを読み出して、この電子コンテンツを記憶部14のデータベース3に記憶させるメディアドライブ18と、記憶部14のデータベース3を検索するコンテンツ部分選択部19とを備えている。
【0026】
また、図2に示す様にクライアント(利用者の端末)2は、このクライアント2を統括的に制御する制御部21と、各種のプログラムやデータテーブルを記憶するROM22と、各種のデータを一時的に格納するRAM23と、大記憶容量の磁気ディスク等を内蔵し、複数の電子コンテンツや管理データ等を記憶する記憶部24と、キーボード、マウス及びタブレット等からなる入力部25と、インターネットを通じて外部端末との間でデータ通信を行う送受信部26と、電子コンテンツによって示される画像、あるいは管理データ等を表示する表示部27と、フラッシュメモリ等であって、電子コンテンツ等を記憶する外部記憶装置28と、電子コンテンツのコンテンツ部分を選択して指定する未伝送コンテンツ部分選択部29と、複数のコンテンツ部分を合成して、電子コンテンツを再生する再生部2Aと、このクライアント2がインターネットを通じてサーバ1と接続されたときに、この通信時間を管理する接続制御部2Bとを備えている。
【0027】
さて、クライアント2においては、電子コンテンツをインターネットを通じてサーバ1に要求する際に、電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の情報量として、任意の一定情報量をサーバ1に指定すると共に、少なくとも1つのコンテンツ部分をサーバ1に指定する。サーバ1においては、クライアント2から電子コンテンツを要求されると、この電子コンテンツを記憶部14内のデータベース3から検索して、電子コンテンツをクライアント2から指定された一定情報量以下の複数のコンテンツ部分に分割し、クライアント2から指定されたコンテンツ部分を選択して、このコンテンツ部分をネットワークを通じてクライアント2に供給する。
【0028】
この様に電子コンテンツをコンテンツ部分単位でサーバ1から受け取るために、クライアント2は、図3に示すフローチャートの処理を行う。
【0029】
まず、入力部25の操作により電子コンテンツが要求されると、制御部21は、記憶部24内の管理データベースを検索し、この管理データベースに、図4に示す様なユーザ登録データ31が記憶されているか否かを判定する(ステップS1)。図4から明らかな様に、ユーザ登録データ31は、利用者の名前、名前の読み、利用者のID番号やパスワード等を含んでいる。
【0030】
このユーザ登録データ31が記憶部24内の管理データベースに記憶されていなければ(ステップS1,Yes)、制御部21は、ユーザ登録データ31の記入表を表示部27に表示し、利用者の名前、名前の読み等の記入を利用者に促す。利用者によって入力部25が操作され、このユーザ登録データ31の記入表に利用者の名前、名前の読み等が記入されると、このユーザ登録データ31が記憶部24内の管理データベースに記憶される(ステップS2)。
【0031】
尚、後に述べる電子コンテンツの課金に対する支払をキャッシュカード等を利用して行う場合は、口座番号や暗証番号等をユーザ登録データ31に記入しても良い。
【0032】
引き続いて、制御部21は、記憶部24内の管理データベースを検索し、この管理データベースに、ユーザ設定データが記憶されているか否かを判定する(ステップS3)。このユーザ設定データとしては、図5に示す定期購読リスト32、図6に示す一時購読リスト33、図7に示す通信設定データ34、及び図8に示す通信料金データ35等がある。図5から明らかな様に、定期購読リスト32は、電子コンテンツの名称、利用者の名称、及びパスワード等からなる。また、図6から明らかな様に、一時購読リスト33は、電子コンテンツの名称、利用者の名称、パスワード、及び受信結果からなる。更に、図7に示す様に、通信設定データ34は、通信方法、課金対象、通信単位、通信料金、及び通信速度からなる。また、図8から明らかな様に、通信料金データ35は、通信料金に対する制限や通信時間に対する制限を示している。
【0033】
この様なユーザ設定データが記憶部24内の管理データベースに記憶されていなければ(ステップS3,Yes)、制御部21は、定期購読リスト32の記入表、一時購読リスト33の記入表、通信設定データ34の記入表、及び通信料金データ35の記入表を表示部27に逐一表示し、その度に、これらの記入表への記入を利用者に促す。利用者によって入力部25が操作され、これらの記入表への記入がなされると、定期購読リスト32、一時購読リスト33、通信設定データ34、及び通信料金データ35が記憶部24内の管理データベースに記憶される。
【0034】
この様なユーザ設定データの登録に際しては、管理データベース内の図9に示す電子コンテンツ受信リスト36の確認もなされる。この電子コンテン受信ツリスト36は、受信される電子コンテンツの名称、購読日、電子コンテンツの分割単位(コンテンツ部分の情報量)、各コンテンツ部分の分割数、既に受信された各コンテンツ部分の個数からなる。これらの項目のうちの電子コンテンツの名称、及び電子コンテンツの分割単位(コンテンツ部分の情報量)は、利用者により記入される。また、購読日、電子コンテンツの各コンテンツ部分の分割数、及び既に受信された各コンテンツ部分の個数は、後に述べる図10に示すコンテンツ部分のヘッダー37の内容に基づいて、制御部21により記入される。
【0035】
更に、制御部21は、通信設定データ34及び通信料金データ35に基づいて、コンテンツ部分を伝送するときのサーバ1とクライアント2間の通信時間もしくは通信データ量を設定する。例えば、図8に示す通信料金データ35においては、通信料金制限の「制御しない」が選択されず、通信時間制限の「制御しない」が選択されているので、「[10円]分まで許可する」という通信料金制限が適用されることになる。そして、図7に示す通信設定データ34によれば、電話回線については、1分の通信に対して10円であるから、通信料金制限に応じて、コンテンツ部分を伝送するために60秒の通信が許可されることになる。また、PHSについては、30秒の通信に対して20円であって、ユーザによって許可された追加通信料金10円がPHSの通信料金単位に達していないため、追加通信の許可はされない(0秒の通信が許可される)。更に、携帯電話の無線回線については、30バイトの通信に対して0.6円であるから、コンテンツ部分を伝送するために500バイトの通信が許可されることになる(ステップS4)。
【0036】
尚、仮に、通信料金データ35において、通信料金制限の「制御しない」が選択され、通信時間制限の「制御しない」が選択されなければ、「[20]秒まで許可する」という通信時間制限が適用されることになる。この場合は、通信設定データ34に関係なく、電話回線、PHS及び携帯電話の無線回線のいずれについても、コンテンツ部分を伝送するために20秒の通信が許可されることになる。例えば、サーバ1とクライアント2間でEメールの通信を3秒だけ行ったならば、この通信に引き続いてコンテンツ部分を20秒だけ伝送することになり、サーバ1とクライアント2間の全体の通信時間が23秒ということになる。
【0037】
また、通信料金制限によって規定される通信時間もしくは通信データ量と、通信時間制限によって規定される通信時間もしくは通信データ量とを比較し、短い方の通信時間もしくは少ない方の通信データ量を選択したり、長い方の通信時間もしくは多い方の通信データ量を選択しても良い。
【0038】
あるいは、通信料金や通信時間を制限する代わりに、通信データ量を直接制限しても構わない。この場合は、通信データ量を1つのコンテンツ部分のデータ量(例えば20Kバイト)の整数倍に制限して、使用されない通信データの余りの発生を防ぐ。また、パケット通信を行うときには、1つのコンテンツ部分のデータ量を1パケットのデータ量の整数倍に設定した上で、通信データ量を1つのコンテンツ部分のデータ量の整数倍に制限して、使用されない通信データの余りの発生を防ぐ。
【0039】
こうして通信時間もしくは通信データ量を設定した後に、制御部21は、送受信部26を起動して、インターネットを通じてサーバ1を呼び出す。この呼び出しにサーバ1が応答すると、クライアント2がサーバ1に接続される(ステップS5)。このとき、制御部21によって接続制御部2Bが起動されて、サーバ1とクライアント2間の通信時間の計時が開始される(ステップS6)。
【0040】
そして、クライアント2からサーバ1へと、図4に示すユーザ登録データ31が伝送され、サーバ1によってクライアント2が認証されると、ステップS7に移って、サーバ1とクライアント2間のデータ伝送が開始される。
【0041】
ステップS7において、制御部21は、電子コンテンツの伝送の他に、他の通信サービスを行うのか否かを判定する。例えば、サーバ1とクライアント2間でEメールやネットブラウジング等の他の通信サービスを行うのであれば(ステップS7,Yes)、制御部21は、この他の通信サービスを優先して行ってから(ステップS8)、ステップS9に移る。また、他の通信サービスを行わないのであれば(ステップS7,No)、ステップS8を介さずにステップS9に移る。
【0042】
ステップS9において、制御部21は、記憶部24内の管理データベースに記憶されている定期購読リスト32、一時購読リスト33、通信設定データ34、及び通信料金データ35等のユーザ設定データを参照すると共に、図9に示す電子コンテンツ受信リスト36を参照する。電子コンテンツ受信リスト36から明らかな様に、「経済○*」という電子コンテンツが13個のコンテンツ部分に分割され、全ての各コンテンツ部分が既に受信されている。また、「日刊●●」という電子コンテンツが10個のコンテンツ部分に分割され、2個のコンテンツ部分が受信されている。更に、「月刊バレー」という電子コンテンツが8個のコンテンツ部分に分割され、いずれのコンテンツ部分も未だに受信されていない。
【0043】
制御部21は、ユーザ設定データ及び電子コンテンツ受信リスト36を参照して、例えば「日刊●●」という電子コンテンツを選択する。
【0044】
このとき、例えばPHSにより通信が行われているのであれば、ステップS2において、PHSについては、コンテンツ部分を伝送するために0秒の通信が許可されるので、制御部21は、他のサービスに要する通信時間を含むことができる最短の通信単位に、この0秒の通信時間を加算して、この和の通信時間を制限時間として設定し、この制限時間を接続制御部2Bに指示する。例えば、他の通信サービスのEメールにより8秒の通信時間を要したならば、30秒+0秒=30秒(他の通信サービスに要する通信時間(=8秒)を含むことができる最短の通信単位である30秒に通信が許可された時間の0秒を加算した秒数)が制限時間として設定され、この制限時間が接続制御部2Bに指示される。
【0045】
そして、制御部21は、22秒(設定された制限時間の30秒から他の通信サービスに要した8秒を引いた秒数)の間に受信し得るコンテンツ部分の個数を求める。具体的には、図9に示す電子コンテンツ受信リスト36を参照して、「日刊●●」という電子コンテンツに対応する分割単位、つまり利用者によって指定されたコンテンツ部分の情報量30Kバイトを読み取ると共に、図8に示す通信料金データ35を参照して、PHSの通信速度64000ビット/秒を読み取り、コンテンツ部分を伝送するために許可された22秒の間に、受信し得るコンテンツ部分の個数((64000×22)/(30000×8)=5.9)を求める(ステップS10,Yes)。ただし、小数点以下を切り捨てる。
【0046】
尚、上記の通信速度は、固定値ではなく、前回通信したときなどの実際の通信速度の値を保存しておき、それを利用することも考えられる。
【0047】
また、仮に、電話回線により通信が行われる場合は、通信料金データ35から電話回線の通信速度56000ビット/秒が読み取られ、コンテンツ部分を伝送するために許可された60秒+60秒−8秒=112秒(他の通信サービスに要する通信時間(=8秒)を含むことができる最短の通信単位である60秒に通信が許可された時間の60秒を加算した制限時間から他の通信サービスに要した8秒を引いた秒数)の間に、受信し得るコンテンツ部分の個数((56000×112)/(30000×8)=26.1)が求められる。ただし、小数点以下を切り捨て、整数の値26が受信し得るコンテンツ部分の個数として求められる(ステップS10,Yes)。
【0048】
また、仮に、携帯電話の無線回線により通信が行われる場合は、携帯電話の課金対象がパケット、通信単位が30バイト/パケット、通信料金が0.6円/パケットということが通信設定データ34から読み取られ、コンテンツ部分を伝送するために許可された500バイトに他の通信サービスの残りバイト数を足した(500+α)秒に、受信し得るコンテンツ部分の個数((500+α)/30000=0.02)が求められる。ただし、小数点以下を切り捨てる。また、切り捨てたときに、受信し得るコンテンツ部分の個数が0となった場合は、コンテンツ部分を受信できないことになる(ステップS10,No)。
【0049】
更に、制御部21は、「日刊●●」という電子コンテンツの10個のコンテンツ部分のうちから未だに受信されていない5つのコンテンツ部分の選択を未伝送コンテンツ部分選択部29に指示する。未伝送コンテンツ部分選択部29は、「日刊●●」という電子コンテンツの10個のコンテンツ部分に対応する10ビットの受信管理ビット列を保有しており、この受信管理ビット列に基づいて、未だに受信されていない各コンテンツ部分を判定し、これらのコンテンツ部分から5つのコンテンツ部分を選択する。この受信管理ビット列では、既に受信されているコンテンツ部分に対応するビットが「1」に設定され、また受信されていないコンテンツ部分に対応するビットが「0」に設定される。例えば、受信管理ビット列が「1100000000」であると、1番目と2番目のコンテンツ部分が既に受信され、3番目以降のコンテンツ部分が未だに受信されていないことになる。このため、例えば3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分が選択される。
【0050】
こうして「日刊●●」という電子コンテンツ及び5つのコンテンツ部分が選択されると、制御部21は、「日刊●●」という電子コンテンツ、3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分を示すそれぞれの識別番号(例えば順番を示す番号)、及びコンテンツ部分の情報量30Kバイトをサーバ1に通知する。これに応答してサーバ1から「日刊●●」という電子コンテンツの3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分が送信されてくるので、クライアント2は、これらのコンテンツ部分を受信して、これらのコンテンツ部分を記憶部24に記憶する(ステップS11)。
【0051】
これらのコンテンツ部分の受信を終了するときには、ステップS10において制御部21が接続制御部2Bに対して設定した制限時間の30秒が経過しており、接続制御部2Bによる計時時間が30秒に達する。この時点で、接続制御部2Bは、送受信部26による通信を停止して、回線を切断する(ステップS12)。
【0052】
そして、制御部21は、図9に示す電子コンテンツ受信リスト36の既に受信された各コンテンツ部分の個数を2から7に更新する。また、未伝送コンテンツ部分選択部29は、「日刊●●」という電子コンテンツに対応する受信管理ビット列を「1100000000」から「1111111000」に更新する(ステップS13)。
【0053】
尚、コンテンツ部分の受信を失敗した場合は、このコンテンツ部分を受信しなかったものとみなす。
【0054】
更に、制御部21は、記憶部24内の「日刊●●」という電子コンテンツの各コンテンツ部分を参照し、これらのコンテンツ部分を合成して、電子コンテンツの少なくとも一部分を再生することが可能か否かを判定する(ステップS14)。例えば、サーバ1から送信されてくる各コンテンツ部分には、図10に示す様なヘッダー37が付加されており、このヘッダー37の再生許可に対応して「NG」が登録されていれば、電子コンテンツの再生を不可と判定し(ステップS14,No)、このヘッダー37の再生許可に対応して「OK」が登録されていれば、電子コンテンツの再生を可能と判定する(ステップS14,Yes)。例えば、「日刊●●」という電子コンテンツの10番目のコンテンツ部分のヘッダー37のみに再生許可に対応して「OK」が登録されていれば、この10番目のコンテンツ部分を受信するまでは、電子コンテンツを再生することができない。
【0055】
そして、電子コンテンツの再生が可能であれば(ステップS14,Yes)、制御部21は、再生部2Aを起動する。再生部2Aは、記憶部24内の「日刊●●」という電子コンテンツの各コンテンツ部分を合成して、電子コンテンツの少なくとも一部分を再生し、これを記憶部24内に格納する(ステップS15)。この再生された電子コンテンツもしくはその一部分は、例えば表示部27の表示画面に表示される。また、電子コンテンツの再生が不可であれば(ステップS14,No)、電子コンテンツの再生を行わずに、図3の処理を終了する。
【0056】
尚、各コンテンツ部分のヘッダー37に再生許可のデータを含ませる代わりに、クライアント2側で、各コンテンツ部分を合成することにより電子コンテンツの再生を試み、再生可能であれば、電子コンテンツを再生するという単純な方法でも構わない。
【0057】
この様にクライアント2においては、電子コンテンツの各コンテンツ部分を選択的にサーバ1に要求し、サーバ1から少なくとも1つのコンテンツ部分が送信されてくると、このコンテンツ部分を記憶部24に記憶しておき、記憶部24内の各コンテンツ部分を合成して電子コンテンツを再生している。従って、サーバ1からクライアント2へと、電子コンテンツを一度に伝送する必要がなく、複数回に分けて、各コンテンツ部分を伝送すれば良い。また、Eメール等の通信のときに、通信時間を延長して、コンテンツ部分を伝送するので、通信料金を節減することができる。このため、利用者にとっては負担が軽くなる。更に、コンテンツ部分の情報量は、利用者が適宜に設定するので、利用者の負担を最小限に抑えることが可能である。
【0058】
一方、この様なクライアント2による処理と並行して、サーバ1は、図11に示すフローチャートの処理を行っている。
【0059】
まず、サーバ1は、インターネットを通じてクライアント2により呼び出されて、クライアント2に接続されると、クライアント2から図4に示すユーザ登録データ31を受信する。制御部11は、記憶部14内のデータベース3に予め記憶されている管理データを参照し、ユーザ登録データ31のID番号及びパスワードと管理データのID番号及びパスワードとの一致を確認してから、クライアント2を認証する(ステップS21)。
【0060】
そして、制御部11は、電子コンテンツの伝送の他に、他の通信サービスを行うのか否かを判定する。例えば、サーバ1とクライアント2間でEメールやネットブラウジング等の他の通信サービスを行うのであれば(ステップS22,Yes)、制御部11は、この他の通信サービスを優先して行ってから(ステップS23)、ステップS24に移る。また、他の通信サービスを行わないのであれば(ステップS22,No)、ステップS23を介さずにステップS24に移る。
【0061】
ステップS24において、制御部11は、クライアント2から例えば「日刊●●」という電子コンテンツ、3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分を示すそれぞれの識別番号(例えば順番を示す番号)、及びコンテンツ部分の情報量30Kバイトを受信し、この受信した内容をコンテンツ部分選択部19に与える(ステップS25)。これに応答してコンテンツ部分選択部19は、記憶部14内のデータベース3から「日刊●●」という電子コンテンツを検索し、この電子コンテンツを30Kバイトの各コンテンツ部分に分割し、これらのコンテンツ部分のうちの各識別番号によって示される3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分を選択する(ステップS26)。5つのコンテンツ部分は、図10に示すヘッダー37をそれぞれ付加されてから、インターネットを通じてクライアント2へと送信され(ステップS27)、これらのコンテンツ部分の送信終了の後に、回線が切断される(ステップS28)。
【0062】
また、クライアント2からのコンテンツ部分の要求が無ければ(ステップS24,No)、コンテンツ部分の送信が行われずに、回線が切断される(ステップS28)。
【0063】
コンテンツ部分の送信に際し、制御部11は、5つのコンテンツ部分の送信が正常に終了したか否かを示す送信管理ビット列を生成する。この送信管理ビット列のビットが「0」であれば、このビットに対応するコンテンツ部分の送信を正常に終了しており、またビットが「1」であれば、このビットに対応するコンテンツ部分の送信を正常に終了しなかったことになる。例えば、3番目から7番目までの5つのコンテンツ部分の送信を正常に終了したのであれば、送信管理ビット列が「00000」となり、2番目のコンテンツ部分のみの送信を正常に終了しなかったならば、送信管理ビット列が「01000」となる。
【0064】
次に、制御部11は、クライアント2への各コンテンツ部分の課金を行うか否かを判定する(ステップS29)。記憶部14内のデータベース3には、各種類の電子コンテンツ毎に、課金が必要か否かが登録されている。更に、課金が必要な電子コンテンツについては、図12に示す様な課金テーブル38が設定されてデータベース3に格納されている。この課金テーブル38においては、電子コンテンツの各コンテンツ部分の識別番号に対応して、コンテンツ部分の価格及びコンテンツ部分の送信結果が格納されている。各コンテンツ部分の価格は、予め設定され記入される。また、各コンテンツ部分の送信結果は、先に述べた送信管理ビット列に対応する。制御部11は、クライアント2へ送信した電子コンテンツの課金が必要であれば(ステップS29,Yes)、この電子コンテンツの課金テーブル38を参照し、正常に送信が終了した各コンテンツ部分の価格を合計する。そして、制御部11は、正常に送信が終了した各コンテンツ部分のヘッダー37(図10に示す)のいずれかに、再生許可に対応して「OK」が登録されていれば、クライアント2によって電子コンテンツの少なくとも一部分が再生されたものとみなして、正常に送信が終了した各コンテンツ部分の価格の合計を課金サーバ1Aに通知する(ステップS30)。
【0065】
また、クライアント2へ送信した電子コンテンツの課金が必要でなけば(ステップS29,Yes)、課金サーバ1Aへの通知が行われない。
【0066】
尚、各コンテンツ部分のヘッダー37に再生許可のデータを含ませない場合は、課金が必要な電子コンテンツの少なくとも1つのコンテンツ部分が正常に送信されたときに、課金サーバ1Aへの通知がなされる。
【0067】
この後、制御部11は、クライアント2へのコンテンツ部分の送信が行われたか否かを判定し(ステップS31)、コンテンツ部分の送信が行われていれば(ステップS31,Yes)、この送信に関するデータをデータベース3内の顧客管理データに記録して、この顧客管理データを更新する(ステップS32)。
【0068】
この顧客管理データには、複数のクライアント毎に、電子コンテンツの送信状況や、課金サーバ1Aによる課金状況等が登録される。この顧客管理データの統計及び分析を定期的に行って、この顧客管理データを電子コンテンツのサービスの改善や協力団体への情報提供に利用する。
【0069】
この様にサーバ1においては、クライアント2からの要求に応じて、電子コンテンツの少なくとも1つのコンテンツ部分を記憶部14から読み出して、このコンテンツ部分をクライアント2へと供給し、必要であれば、コンテンツ部分の供給に対する課金を行っている。
【0070】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、クライアント2側でコンテンツ部分を選択するのではなく、クライアント2からサーバ1へと、通信時間(例えば15秒)や通信速度(例えば9600ビット/秒)、あるいは通信データ量(例えば60パケット)等の通信条件を通知し、サーバ1側で、この通信条件で通信可能なコンテンツ部分の個数を求め、この個数の未送信のコンテンツ部分を選択して、これらのコンテンツ部分をクライアント2へ送信しても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、電子コンテンツは、一定情報量以下の各コンテンツ部分に分割されている。サーバは、電子コンテンツの各コンテンツ部分を記憶しており、クライアントからの要求に応じて、各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択してクライアントに送信する。クライアントは、サーバからのコンテンツ部分を受信して記憶しており、受信した各コンテンツ部分を合成することができる。このため、電子コンテンツを複数回に分けてサーバからクライアントに送信することができ、利用者のストレスが軽減される。
【0072】
また、本発明によれば、クライアントによって指定された通信時間に合わせて、コンテンツ部分の個数を求め、これらのコンテンツ部分を送信している。
【0073】
更に、本発明によれば、クライアントによって指定されたバイト数に合わせて、コンテンツ部分の個数を求め、これらのコンテンツ部分を送信している。
【0074】
また、本発明によれば、サーバによって未送信のコンテンツ部分を選択し、このコンテンツ部分をサーバから送信するので、クライアントにおいては、電子コンテンツの各コンテンツ部分を残らず受信することができる。
【0075】
更に、本発明によれば、コンテンツ部分の情報量として、1パケットの整数倍の情報量を設定するので、コンテンツ部分を複数のパケットに余すことなく分けることができ、良好な通信効率を実現することができる。
【0076】
また、本発明によれば、クライアント側でコンテンツ部分の情報量を指定するので、利用者の要求を反映させることができる。
【0077】
更に、本発明によれば、合成可能な各コンテンツ部分をクライアントに送信したときに、課金を行うので、サーバ及びクライアントの双方にとって納得し得る課金を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子コンテンツ販売システムにおけるサーバの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の電子コンテンツ販売システムにおけるクライアントの一実施形態を示すブロック図である。
【図3】図2のクライアントによる処理を示すフローチャートである。
【図4】図2のクライアントにおけるユーザ登録データを示す図である。
【図5】図2のクライアントにおける定期購読リストを示す図である。
【図6】図2のクライアントにおける一時購読リストを示す図である。
【図7】図2のクライアントにおける通信設定データを示す図である。
【図8】図2のクライアントにおける通信料金データを示す図である。
【図9】図2のクライアントにおける電子コンテンツ受信リストを示す図である。
【図10】電子コンテンツのコンテンツ部分のヘッダーを示す図である。
【図11】図1のサーバによる処理を示すフローチャートである。
【図12】図1のサーバにおける課金テーブルを示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ
1A 課金サーバ
2 クライアント
2A 再生部
2B 接続制御部
3 データベース
11,21 制御部
12,22 ROM
13,23 RAM
14,24 記憶部
15,25 入力部
16,26 送受信部
17,27 表示部
18 メディアドライブ
19 コンテンツ部分選択部
28 外部記憶装置
29 未伝送コンテンツ部分選択部

Claims (10)

  1. 電子コンテンツをサーバからネットワークを通じてクライアントへと供給する電子コンテンツ販売システムにおいて、
    サーバは、電子コンテンツを記憶する記憶手段と、クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたコンテンツ部分を再生識別情報と共にクライアントに送信する送信手段とを備え、
    クライアントは、
    前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求する要求手段と、サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信する受信手段と、前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生する再生手段とを備えることを特徴とする電子コンテンツ販売システム。
  2. クライアントによって通信時間が指定され、この通信時間内に送信可能なコンテンツ部分の個数を求め、この個数のコンテンツ部分をサーバからクライアントへと送信することを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  3. クライアントによってバイト数が指定され、このバイト数以内のコンテンツ部分の個数を求め、この個数のコンテンツ部分をサーバからクライアントへと送信することを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  4. サーバによって、コンテンツ部分の個数を求めると共に、未送信のコンテンツ部分を選択して送信することを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  5. コンテンツ部分は、1パケットの整数倍の情報量を持つことを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  6. コンテンツ部分は、クライアント側で指定された所望の情報量を持つことを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  7. サーバは、コンテンツ部分及び該コンテンツ部分の再生識別情報をクライアントに送信し、送信したコンテンツ部分の再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に送信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分の供給に対して課金を行う課金手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子コンテンツ販売システム。
  8. 電子コンテンツをネットワークを通じてクライアントへと供給するサーバにおいて、
    電子コンテンツを記憶する記憶手段と、
    クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択する選択手段と、
    選択手段によって選択されたコンテンツ部分を、前記コンテンツ部分の再生可否を示す再生識別情報と共にクライアントに送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ。
  9. 電子コンテンツをサーバからネットワークを通じて供給されるクライアントにおいて、
    前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求する要求手段と、
    サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信する受信手段と、
    前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生する再生手段とを備えることを特徴とするクライアント。
  10. 電子コンテンツをサーバからネットワークを通じてクライアントへと供給する電子コンテンツ販売方法であって、
    サーバは、電子コンテンツを記憶し、クライアントからの要求に応答して、前記電子コンテンツを分割してなる各コンテンツ部分の少なくとも1つを選択し、選択したコンテンツ部分を再生識別情報と共にクライアントに送信し、
    クライアントは、前記電子コンテンツの各コンテンツ部分の少なくとも1つをサーバに対して要求し、サーバから送信されてきたコンテンツ部分及び再生識別情報を受信し、前記受信した各コンテンツ部分を合成するとともに、各コンテンツ部分の再生識別情報を判定し、再生識別情報が再生許可を示していない場合はコンテンツを再生不可とし、再生識別情報が再生許可を示している場合は該再生識別情報と共に受信したコンテンツ部分までの前記合成した各コンテンツ部分を再生することを特徴とする電子コンテンツ販売方法。
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