JP4605595B2 - Sheet metal joint structure of car body - Google Patents
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Description
本発明は、剛性要求及び軽量化に的確に対応することができる車体の板金接合構造に関する。 The present invention relates to a sheet-metal joining structure for a vehicle body that can accurately meet rigidity requirements and weight reduction.
一般に、自動車等の車両に使用される車体の板金部品は、プレス成形等によって所望の形状に加工されている。これらの板金部品は、車体に必要な所定の剛性を得るために、複数枚が合わされ、スポット溶接などにより接合される。 In general, a sheet metal part of a vehicle body used in a vehicle such as an automobile is processed into a desired shape by press molding or the like. A plurality of these sheet metal parts are combined and joined by spot welding or the like in order to obtain a predetermined rigidity required for the vehicle body.
これにより、夫々が一体的に接合された複数枚の板金部品は、例えば、車体のフロントピラー、サイドレール、センタピラー、サイドシル等を構成する。尚、フロントピラー、センタピラー、サイドシル等は、使用される部位によって必要とされる剛性が異なり、組み合わされる板金部品の枚数等が変更される。 As a result, the plurality of sheet metal parts that are integrally joined together constitute, for example, a front pillar, a side rail, a center pillar, a side sill, and the like of the vehicle body. The front pillar, center pillar, side sill, and the like have different required rigidity depending on the part to be used, and the number of sheet metal parts to be combined is changed.
ところで、例えば、合計4枚以上の板金部品を一度に、スポット溶接した場合、その加圧力及び電流密度を確保することが困難となり、十分な接合強度を得ることができない場合がある。 By the way, for example, when a total of four or more sheet metal parts are spot welded at a time, it may be difficult to ensure the pressure and current density, and sufficient joint strength may not be obtained.
そのため、例えば、特許文献1には、4枚の板金部品で構成される車体側部構造において、各板金部品の接合部におけるフランジの重合枚数を3枚以下に設定するために、フランジに適宜切り欠き等を形成する技術が記載がされている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術のように、4枚の板金部品のラップするフランジの1つに切り欠きを設けて、3枚のフランジをスポット溶接して結合させると、フランジに切り欠きが設けられた部位が部分的に接合されていない状態となり、各部位の剛性が部分的に低下する。
However, as in the technique disclosed in
そのため、例えば、フロントピラー、サイドレール、センタピラー、サイドシル等のように、特に高い剛性を必要とする車体骨格部材に上述の技術を適用した場合には、部分的に剛性を低下させないためにも、各板金部品の板厚を十分に確保する必要があり、軽量化を阻害する原因となっていた。 Therefore, for example, when the above-mentioned technique is applied to a vehicle body skeleton member that requires particularly high rigidity, such as a front pillar, side rail, center pillar, side sill, etc., in order not to lower rigidity partially. Therefore, it is necessary to secure a sufficient thickness of each sheet metal part, which is a cause of hindering weight reduction.
また、上述の特許文献1の技術を用いた場合、上記フランジの接合されていない部分に軋みが生じ、各板金部品が擦れて軋み音が発生したり、各板金部品に歪みが生じるという問題もある。尚、3枚の板金部品或いは5枚以上の板金部品のスポット溶接による接合構造においても、ラップするフランジに切り欠きが設けられる場合があるが、この構造においても、上述した接合部位の剛性が低下が発生したり、各板金部品に軋み及び歪みが発生するという問題がある。
Further, when the technique of the above-mentioned
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、複数の板金部品が接合されて形成された自動車等の車体の剛性要求及び軽量化に的確に対応することができる車体の板金接合構造を提供することを目的にしている。 Accordingly, the present invention has been made in view of the above circumstances, and provides a sheet metal bonding structure for a vehicle body that can accurately meet the rigidity requirements and weight reduction of a vehicle body such as an automobile formed by bonding a plurality of sheet metal parts. The purpose is to provide.
上記目的を達成するため、本発明の板金接合構造は、複数枚の板金部品が接合される車体の板金接合構造であって、夫々、縁辺部にフランジを備え、該フランジが溶接により接合される2枚のメインパネルと、該2枚のパネル間に介装される2枚の補強パネルとを具備し、上記メインパネルの上記フランジ間の溶接部に対応させて上記一方の補強パネルの縁辺部に上記フランジ間に延設するフランジを形成し、該フランジを上記溶接部で上記メインパネルと一体に接合し、上記一方のメインパネルの上記フランジの基部に係合段部を形成し、上記係合段部に上記他方の補強パネルの縁辺部に形成されている接触部を係合させると共に、該接触部の両面を上記一方のメインパネルと上記一方の補強パネルとに接着剤により固着したことを特徴とする。 To achieve the above object, sheet metal junction structure of the present invention is a vehicle body sheet metal junction structure sheet metal parts of a plurality are joined, respectively, provided with a flange edge portion, the flange is welded Two main panels and two reinforcing panels interposed between the two panels , the edge of the one reinforcing panel corresponding to the weld between the flanges of the main panel forming a flange that extends between said flange edge portion, the flange is joined to the main panel and integrally by the weld to form the engaging stepped portion at the base of the flange of one main panel described above, The contact portion formed on the edge portion of the other reinforcing panel is engaged with the engaging step portion, and both surfaces of the contact portion are fixed to the one main panel and the one reinforcing panel with an adhesive. With the characteristics That.
本発明によれば、複数の板金部品が接合されて形成された自動車等の車体の剛性要求及び軽量化に的確に対応することができる車体の板金接合構造を実現することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the sheet-metal joining structure of a vehicle body which can respond | correspond exactly to the rigidity request | requirement and weight reduction of vehicle bodies, such as a motor vehicle formed by joining several sheet-metal components, is realizable.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の実施の一形態に係わり、図1はボディーシェルの概要を説明する全体斜視図、図2は、図1のII−II線に沿ったサイドシルの断面図、図3は、サイドシルの側部における接合形状の一例を示す説明図、図4は図3のサイドシルの側部における接合形状の一例を示す分解斜視図、図5はサイドシルの側部における接合形状の変形例を示す説明図、図6は図5のサイドシルの側部における接合形状の変形例を示す分解斜視図である。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 6 relate to an embodiment of the present invention, FIG. 1 is an overall perspective view for explaining an outline of a body shell, and FIG. 2 is a sectional view of a side sill taken along line II-II in FIG. 3 is an explanatory view showing an example of the joint shape at the side portion of the side sill, FIG. 4 is an exploded perspective view showing an example of the joint shape at the side portion of the side sill in FIG. 3, and FIG. 5 is a deformation of the joint shape at the side portion of the side sill. FIG. 6 is an exploded perspective view showing a modified example of the joint shape at the side portion of the side sill of FIG.
図1において、車両のボディーシェル1は、側面がルーフパネル2を固定するサイドレール3を有する。このサイドレール3からは、車体前方のフロントピラー4と車体中央のセンタピラー5と車体後方のリアピラー6が下方に向けて延出され、これらが車体下部のサイドシル7に連結されている。
これらのサイドレール3、フロントピラー4、センタピラー5、リアピラー6及びサイドシル7は、アウタパネル、インナパネル等の複数の板金部品により構成されている。
In FIG. 1, a
The
本実施形態では、本発明に係る複数の板金部品からなる車体の板金接合構造を、図1に示したボディーシェル1のサイドシル7の構造を例に挙げて説明する。尚、本発明に係る車体の板金接合構造は、上述のサイドレール3、フロントピラー4、センタピラー5及びリアピラー6のいずれにも適用可能である。
In the present embodiment, a sheet metal joining structure for a vehicle body composed of a plurality of sheet metal parts according to the present invention will be described by taking the structure of the
本発明の車体の板金接合構造を示す、サイドシル7は、図2から図4に示すように、本実施の形態において、車外側に配設される第1のメインパネルであるアウタパネル11と、車室側に配設される第2のメインパネルであるインナパネル12と、第1の補強パネルである第1のリンフォースメント13と、第2の補強パネルである第2のリンフォースメント14とからなる4枚の金属薄板の板金部品を有して構成されている。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
本実施の形態において、アウタパネル11及びインナパネル12は、夫々が縁辺部にフランジ11a,12aを有し、断面形状が略ハット形状をなす樋状にプレス形成等によって加工された板金部品である。また、インナパネル12には、夫々のフランジ12aの基部に沿って、第2のリンフォースメント14の板厚分だけ外側、すなわち、車室方向に突出する係合段部12bが形成されている。
In the present embodiment, the
この第1のリンフォースメント13は、アウタパネル11及びインナパネル12と同様に、縁辺部から延設される延出部となるフランジ13aを有し、断面形状が略ハット形状をなす樋状にプレス形成等によって加工された板金部品である。尚、第1のリンフォースメント13は、インナパネル12に収容可能な形状となっている。
Like the
図4に示すように、本実施の形態において、第1のリンフォースメント13のフランジ13aは、一定間隔毎に矩形状に切欠かれ、この切欠きによって、フランジ13aに露呈する第1のリンフォースメント13の端部がフランジ11aの基部近傍でアウタパネル11に一部分が接触する接触部13b部として形成されている。つまり、第1のリンフォースメント13は、その両縁辺部に複数のフランジ13aと、これら複数のフランジ13a間に形成される複数の接触部13bとを交互に有する。
As shown in FIG. 4, in the present embodiment, the
その一方で、第2のリンフォースメント14は、略平板状であり、車体の部位に応じて要求される剛性を得るために、プレス形成等によって加工された図示していない凹凸を板面に有する板金部品である。
On the other hand, the
この第2のリンフォースメント14は、その両縁辺部がインナパネル12の夫々の係合段部12bに対応して係合する接触部14aを有している。また、各接触部14aには、第1のリンフォースメント13のフランジ13aに形成された接触部13bに対応した位置であって、該接触部13bと同一形状に延設する延出部14bが形成されている。つまり、第2のリンフォースメント14は、両縁辺部に夫々、複数の接触部14aと、各接触部14a間から夫々、延出する複数の延出部14bとを交互に有する。
The
また、第2のリンフォースメント14は、各接触部14a間、すなわち、接触部14aの端部間の長さがインナパネル12の両縁辺部に設けられる各係合段部12bを結んだ長さと略同じ長さに設定されている。換言すると、第2のリンフォースメント14は、両縁辺部の各接触部14aが夫々対応するインナパネル12の係合段部12bに嵌った状態で係合される端部間の長さを有している。
The length of the
また、上述の複数の延出部14bは、図4に示すように、夫々が接触部14aの一面側、すなわち、第1のリンフォースメント13の車外側の面から、段差を有するように外側方向に向かって延びている。
Further, as shown in FIG. 4, each of the plurality of extending
これにより、第2のリンフォースメント14の各延出部14bは、対応する第1のリンフォースメント13間の切欠きである各接触部13bに夫々配設される。
Thereby, each
ここで、本実施の形態において、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14は、夫々の板厚が略同一に設定されている。これにより、アウタパネル11及びインナパネル12の各フランジ11a,12a間には、第1のリンフォースメント13のフランジ13aと、第2のリンフォースメント14の延出部14bとが段差を発生させることなく交互に介装される。
Here, in the present embodiment, the
そして、上記各フランジ11a,12a間において、第1のリンフォースメント13のフランジ13a又は第2のリンフォースメント14の延出部14bが介装している部分が液熱硬化エポキシ樹脂系などの接着剤15と複数箇所に抵抗溶接であるスポット溶接を併用した、いわゆる、ウェルドボンド接合工法によって接合されている。
And between each said
すなわち、本実施の形態において、アウタパネル11のフランジ11aとインナパネル12のフランジ12a間に設定されるスポット溶接の溶接部16には、第1のリンフォースメント13のフランジ13a或いは、第2のリンフォースメント14の延出部14bが延設され、これらが溶接部16で各フランジ11a,12aと一体に接合されている。
That is, in the present embodiment, the
さらに、本実施の形態においては、ウェルドボンド接合工法に用いる接着剤15によって、第1のリンフォースメント13のフランジ13a及び第2のリンフォースメント14の接触部14aが各溶接部16を回避する位置で、アウタパネル11或いはインナパネル12に固着されている。
Further, in the present embodiment, the
尚、アウタパネル11、インナパネル12及び第1のリンフォースメント13は、夫々の縁辺部に設けられた、2つのフランジ11a,12a,13a間の長さが同等に設定されている。すなわち、図2に示したように、アウタパネル11、インナパネル12及び第1のリンフォースメント13は、一方の縁辺部側のフランジ11a,12a,13aと他方の縁辺部側のフランジ11a,12a,13aが夫々対応して重畳できるように、各フランジ11a,12a,13aの端部間の長さが同等に設定されている。
The
以上のように構成された4枚の板金部品が一体となるサイドシル7は、内部空間が形成されるように、上記アウタパネル11及び上記インナパネル12が接合されている。また、これらのアウタパネル11及びインナパネル12によって形成された空間内には、上記第1のリンフォースメント13及び上記第2のリンフォースメント14が配設されている。
In the
尚、上述のように、各リンフォースメント13,14に対して、延出部を所定間隔毎に配設する構成に変えて、例えば、図5及び図6に示すように、第1のリンフォースメント13に一連のフランジ13aのみを設け、これに合わせて、第2のリンフォースメント14に一連の接触部14aのみを設けても良い。
上述したように構成された、本発明の車体の板金接合構造の一例であるサイドシル7の組み立て手順について、図7から図9を参照して詳しく説明する。図7から図9は、時系列的にサイドシル7の組み立て手順を示す説明図、図10はフランジの開口変位と荷重の関係を示すグラフである
図7に示すように、インナパネル12のフランジ12aに形成された係合段部12bの内面、つまり、車外側となる面上において、少なくとも係合段部12bを含む領域に接着剤15aが塗布される。そして、第2のリンフォースメント14の両側の接触部14aが夫々、対応するインナパネル12のフランジ12aの係合段部12bに係合される。尚、このとき、インナパネル12のフランジ12a全体に、接着剤を塗布しても良い。
As described above, instead of the configuration in which the extension portions are arranged at predetermined intervals for each
The assembly procedure of the
次に、第1のリンフォースメント13がインナパネル12に係合された第2のリンフォースメント14と内部空間ができるように、各フランジ13aがインナパネル12の夫々対応するフランジ12aに当接される。これにより、図8に示すように、第2のリンフォースメント14の各接触部14aが各フランジ12a,13aと夫々面接触した状態、つまり、挟まれた状態にされる。
Next, the
そして、第1のリンフォースメント13のフランジ13aと第2のリンフォースメント14の接触部14aとの間である合わせ部分には、接着剤15bが充填される。その後、アウタパネル11が、その内部に、第1のリンフォースメント13の収容する方向から、各フランジ11aが夫々対応する第2のリンフォースメント13のフランジ13a及び第2のリンフォースメント14の延出部14bに当接するように、第1のリンフォースメント13と重ね合わされる。
このとき、第1のリンフォースメント13の各フランジ13aとアウタパネル11の各フランジ11aの間に接着剤15cが塗布される。
Then, an
At this time, an adhesive 15 c is applied between each flange 13 a of the
これにより、サイドシル7は、図9に示すように、インナパネル12のフランジ12a、第1のリンフォースメント13のフランジ13a(或いは第2のリンフォースメント14の延出部14b)及びアウタパネル11のフランジ11aの順で3枚の板金部品が重畳された部分と、インナパネル12の係合段部12b、第2のリンフォースメント14の接触部14a、第1のリンフォースメント13のフランジ13a及びアウタパネル11のフランジ11aの順で4枚の板金部品が重畳された部分とを有する。
Accordingly, as shown in FIG. 9, the
そして、各フランジ11a,12aに設定された溶接部16でスポット溶接が行われることにより、これらフランジ11a,12aは、フランジ13a或いは延出部14bと一体的に接合される。このとき、第2のリンフォースメント14の接触部14aは、インナパネル12の係合段部12bと第1のリンフォースメント13のフランジ13aによって、挟持された状態となっている。
Then, spot welding is performed at the
その後、アウタパネル11、インナパネル12、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14とからなる4枚の板金部品が接合されたサイドシル7は、接着剤15(a,b,c)を硬化させるため、例えば、140°〜160°で20分程度の加熱工程にかけられる。これにより、第2のリンフォースメント14の接触部14aは、インナパネル12の係合段部12b及び第1のリンフォースメント13のフランジ13aと強固に接着固定される。また、アウタパネル11のフランジ11a及び第1のリンフォースメント13のフランジ13aも強固に接着固定される。
Thereafter, the
以上の説明したように、本発明の車体の板金接合構造の一例であるサイドシル7は、第2のリンフォースメント14をインナパネル12の係合段部12b及び第1のリンフォースメント13のフランジ13aと接着固定することにより、以下のような効果を得ることが可能となる。
すなわち、本発明の車体の板金接合構造となるサイドシル7を構成するアウタパネル11、インナパネル12、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14は、各接合部位により部分的に接合されていない箇所が存在しなくなる。
As described above, the
That is, the
詳しくは、アウタパネル11及びインナパネル12は、各フランジ11a,12aが第1のリンフォースメント13のフランジ13a又は第2のリンフォースメント14の延出部14bのいずれか一方と溶接部16毎に一体的にスポット溶接される。そして、インナパネル12は、少なくとも、その係合段部12b全域が第2のリンフォースメント14の接触部14aと一体的に接着剤15により固着される。また、第1のリンフォースメント13は、そのフランジ13a上の少なくとも基部分、或いは全域が第2のリンフォースメント14の接触部14a及びアウタパネル11のフランジ11aと一体的に接着剤15により固着される。
Specifically, in the
これにより、サイドシル7は、アウタパネル11、インナパネル12、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14からなる4枚の板金部品が夫々接触する部分において、接着剤15(a,b,c)及びスポット溶接の両方で一体的に接合される。そのため、サイドシル7は、各板金部品が接着剤15により、接合されていない箇所がなくなるため、各溶接部16における剛性を向上できると共に、各板金部品が擦れることによる部分的な軋みが生じることがなく、軋み音が発生したり、各板金部品に歪みが生じることが防止される。また、少なくとも溶接部16を回避する部位、例えば、インナパネル12のフランジ12aに形成された係合段部12bの内面と第2のリンフォースメント14の接触部14aでの接着では、インナパネルのR部ないしR部近傍と第2のリンフォースメント14の接触部14aとが接着剤で接合されることになり、第2のリンフォースメントをスポット溶接しなくともインナパネルと第2のリンフォースメント14の接合部の剛性が飛躍的に向上する。すなわち、本発明者らが、アウタパネルとインナパネルの各フランジ部をスポット溶接のみで接合したもの(以下、サンプル1という)と、スポット溶接に加えて各フランジ部の間で接着剤を凝固させたもの(以下、サンプル2という)と、スポット溶接に加えて各フランジ部およびR部の間で接着剤を凝固させたもの(以下、サンプル3という)とに分けて接着剤の塗布状態により接合部の剛性がどのように変化するのかを実験したところ、図10に示すように各フランジ部の接合部の剛性は、サンプル3、サンプル2、サンプル1の順に高い値が得られた。尚、図10においては、各フランジ部の開口変位を横軸とし、この開口変位に必要な荷重を縦軸としている。サンプル2とサンプル3を比較すると、同じ開口変位では、サンプル3の方が約5倍の荷重を加えなければならないことが実験的に証明されている。このように、実験的に、部材間のR部に接着剤を充填させることで各フランジの接合部の剛性が飛躍的に向上することが確認されている。したがって、上述のように本発明では、インナパネル12と第2のリンフォースメント14の接触部14aのように部分的にスポット溶接されていない箇所が存在してもこの部材間をR部を含むように接着するため接合部の剛性を向上させることができる。
As a result, the
さらに、サイドシル7は、アウタパネル11、インナパネル12、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14における各接合部位の剛性が向上することで、夫々の板厚を低減することが可能となり、軽量化できると共に、歩留り向上によるコスト低減を実現することができる。
Further, the
尚、上述の実施の形態における本発明の車体の板金接合構造では、ウェルドボンド接合工法を採用し、該ウェルドボンド接合工法に用いる上述の接着剤15を、各接触部の固着に兼用した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各フランジ11a,12a,13a及び延出部14bが対応して接触する部分の一部、特に各サイドシル7は、アウタパネル11、インナパネル12、第1のリンフォースメント13及び第2のリンフォースメント14の各縁辺部近傍の基部分のみに接着剤を塗布しても良い。
In addition, in the sheet metal bonding structure of the vehicle body of the present invention in the above-described embodiment, an example in which a weld bond bonding method is employed and the above-described adhesive 15 used in the weld bond bonding method is also used for fixing each contact portion. Although described, the present invention is not limited to this. For example, a part of a portion where the
また、本実施の形態において、上述したように、4枚の板金部品を接合する車体の板金接合構造を示したが、3枚の板金部品、或いは5枚以上の板金部品の接合に適用可能である。さらに、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。 In the present embodiment, as described above, the sheet metal joining structure of the vehicle body for joining four sheet metal parts is shown. However, the present invention can be applied to joining three sheet metal parts or five or more sheet metal parts. is there. Furthermore, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention.
1・・・ボディーシェル
7・・・サイドシル
11・・・アウタパネル(メインパネル)
11a・・・フランジ
12・・・インナパネル(メインパネル)
12a・・・フランジ
12b・・・係合段部
13・・・第1のリンフォースメント(補強パネル)
13a・・・フランジ
13b・・・接触部
14・・・第2のリンフォースメント(補強パネル)
14a・・・接触部
14b・・・延出部
15(15a,15b,15c)・・・接着剤
16・・・溶接部
代理人 弁理士 伊 藤 進
1 ... Body shell
7 ... side sill
11 ... Outer panel (main panel)
11a ... Flange
12 ... Inner panel (main panel)
12a ... Flange
12b ... engaging step
13 ... 1st reinforcement (reinforcement panel)
13a ... Flange
13b ... contact part
14 ... Second reinforcement (reinforcement panel)
14a ... contact part
14b ... Extension part
15 (15a, 15b, 15c) ... adhesive
16 ... welded part
Agent Patent Attorney Susumu Ito
Claims (1)
夫々、縁辺部にフランジを備え、該フランジが溶接により接合される2枚のメインパネルと、該2枚のパネル間に介装される2枚の補強パネルと、
を具備し、
上記メインパネルの上記フランジ間の溶接部に対応させて上記一方の補強パネルの縁辺部に上記フランジ間に延設するフランジを形成し、該フランジを上記溶接部で上記メインパネルと一体に接合し、
上記一方のメインパネルの上記フランジの基部に係合段部を形成し、
上記係合段部に上記他方の補強パネルの縁辺部に形成されている接触部を係合させると共に、該接触部の両面を上記一方のメインパネルと上記一方の補強パネルとに接着剤により固着したことを特徴とする車体の板金接合構造。 A sheet metal joining structure for a vehicle body in which a plurality of sheet metal parts are joined,
Each includes a flange on the edge, two main panels to which the flange is joined by welding, two reinforcing panels interposed between the two panels,
Comprising
Said main panel so as to correspond to the weld between the flange to form a flange that extends between the flange on the edge side portion of the one reinforcing panel described above, joined to the main panel and integrally the flange by the weld And
Forming an engaging step at the base of the flange of the one main panel;
The contact portion formed on the edge portion of the other reinforcing panel is engaged with the engaging step portion, and both surfaces of the contact portion are fixed to the one main panel and the one reinforcing panel with an adhesive. A sheet metal joining structure for a vehicle body characterized by the above.
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