JP4605582B2 - ステレオ画像認識装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーのステレオカメラを用いたステレオ画像認識装置に関する。
従来、複数のカメラを用い、ステレオ画像認識技術を利用して空間を3次元認識する装置が開発されている。そして、このステレオ画像認識技術を自動車等の車両に応用し、立体物までの距離を検出しつつ、前方の障害物や、道路の形状を認識する障害物検出装置も研究されている。
ステレオ画像認識装置においては、複数のカメラに映った映像同士を比較し、一致する画像部分を探索し、一致する画像部分同士の画像上の視差を求め、距離情報を計算する方法が一般的である。
このようなステレオ画像認識装置では、複数の映像中の一致する画像部分の探索(一致検索)は、所定画素数の小領域(ブロック)単位で行われる。即ち、複数のカメラのうちの1台のカメラで撮像した画像を基準画像とし、他のカメラによって撮像した画像を比較画像として、基準画像の小領域の画像と一致する比較画像中の小領域を求めるのである。一致度の評価関数としては、基準画像と比較画像の小領域同士の各対応画素の輝度差分絶対値の総和:SAD (Sum of Absolute Difference)が用いられ、最小のSADを与える小領域を一致する小領域と判定する。
このような一致検索(マッチング)法によるステレオ画像認識は、従来、モノクロカメラを用いて行われていた。しかし、モノクロカメラでは、たとえ色が異なる被写体であっても明るさが同じであれば、得られる画像では識別することができなくなり、ステレオマッチングで距離分布情報を得ようとしても、ミスマッチ(一致検索の不正解)が多くなる。その結果、距離分布情報の精度、確実性が劣化してしまう場合がある。
カラーカメラを用い、得られた画像から距離分布情報が生成できれば、このような距離分布情報の精度、確実性の劣化を防止することができる。しかも、カラーカメラを用いれば、距離分布情報の他に、カラー情報による様々な処理が可能となるというメリットがある。また、近年では一般的に、カラーCCD素子の方が、モノクロCCD素子より大量に生産されているため、コスト的に安価である場合が多い。
このようなカラーカメラを用いたステレオ画像認識装置として、特許文献1の装置がある。
特開2003−150936号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、各色画像毎に個別にマッチング演算を行い、マッチング演算結果の各視差を融合して、統一視差を求めるようになっている。即ち、各色毎に求めた視差から正確な統一視差を求めるためには、適正な融合処理が必要である。このため、演算時間が増大すると共に、融合処理に必要な情報の設定によっては、統一視差の精度が低下してしまうこともあるという問題点があった。
本発明は、複数のカラーカメラからの色画像に対するマッチング演算によって直接1つの視差を算出することにより、十分な精度で高速に距離を検出することができるステレオ画像認識装置を提供することを目的とする。
本発明に係るステレオ画像認識装置は、複数のカラーカメラで撮像した基準画像と1つ以上の参照画像との間で、前記基準画像の所定の領域毎に前記参照画像の各領域との間の各色成分毎の差分絶対値和を求め、求めた差分絶対値和の総和によって不一致度を求める一致度演算手段と、前記一致度演算手段の演算結果によって得られる視差から距離情報を求める距離情報取得手段と、前記基準画像の所定の領域の各画素について、隣接する画素間の輝度変化量が所定の閾値以上のとき当該画素が画像のエッジ部分であると判定する輝度変化検出部を備え、輝度変化検出部のエッジ判定結果の総数が所定値以上、前記不一致度の最小値が所定値以下、前記不一致度の最大値と最小値との差が所定値以上である場合に、前記距離情報が有効であると判定する距離情報有効判定手段と、を具備したことを特徴とする。

本発明において、複数のカラーカメラによって、基準画像及び1つ以上の参照画像が得られる。一致度演算手段は、基準画像の所定の領域毎に、参照画像の各領域との一致度計算を各色成分毎に行って合成することで一致度を求める。距離情報取得手段は、一致度演算手段の演算結果によって得られる視差から距離情報を求める。
本発明によれば、複数のカラーカメラからの色画像に対するマッチング演算によって直接1つの視差を算出することにより、十分な精度で高速に距離を検出することができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るステレオ画像認識装置を示すブロック図である。
本実施の形態は3板式のカラーカメラを採用した例である。本実施の形態は2台のカラーカメラを使用する例を説明したが、3台以上のカラーカメラを用いる場合でも同様に構成可能である。
基準カメラ1及び比較カメラ2によって構成されるステレオカメラは、各カメラ1,2が図示しないカメラステイに所定の基線長を有して配設される。基準カメラ1及び比較カメラ2は、例えば、3板式のカラーCCDカメラである。基準カメラ1は、ステレオ処理の際の基準画像を撮像し、他方の比較カメラ2はステレオ処理の際の参照画像を撮像するようになっている。
3板式のカメラでは、各色用の独立した固体撮像素子(例えばCCD)を有している。カメラ1,2は、被写体の光学像をプリズムによって3原色、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)に分光し、分光した各色光を相互に独立した固体撮像素子によって光電変換する。これにより、カメラ1,2は、各固体撮像素子からR,G,B色の色画像の画像信号を得ることができる。
基準カメラ1は、撮像した対象物の各R,G,B色画像(以下、基準画像という)を夫々A/D変換器3乃至5に出力し、比較カメラ2は、撮像した対象物の各R,G,B色画像(以下、比較画像という)を夫々A/D変換器6乃至8に出力する。A/D変換器3乃至8は、入力された色画像を夫々デジタル信号に変換した後画像メモリ9乃至14に出力するようになっている。画像メモリ9乃至14は、例えばフレームメモリによって構成されており、入力された1画面分の画像信号を保持する。
画像一致度演算部15は、画像メモリ9乃至14に記憶されたR,G,B基準画像とR,G,B比較画像とを読出して、所定の小領域単位でマッチング演算を行う。図2は画像一致度演算部15におけるマッチング演算を説明するための説明図であり、図2(a)乃至(f)は夫々R基準画像、G基準画像、B基準画像、R比較画像、G比較画像又はB比較画像を示している。図2中のA11〜A44,B11〜B44は画面内の各画素を示している。
画像一致度演算部15は、R,G,B基準画像の各画像小領域(図2(a)〜(c)の太線部)に対して、R,G,B比較画像の画像小領域(図2(d)〜(f)の太線部)をステレオ基線方向に1画素づつずらしながら一致検索(マッチング)演算を行う。図2は、画像小領域として、例えば、2×2画素ブロックを設定した例を示している。画像一致度演算部15は、G,B,R基準画像の相互に同一位置の所定の画像小領域について、先ず、各色の基準画像と比較画像間でSADを算出する。即ち、画像一致度演算部15は、R基準画像の画像小領域と、R比較画像の小領域との間でSADを算出する。同様に、画像一致度演算部15は、G,B基準画像の画像小領域についても、夫々G,B比較画像の小領域との間でSADを算出する。そして、算出した各R,G,B基準画像の小領域についてのSADを合計して不一致度Sを求める。
即ち、不一致度Sは下記(1)式によって与えられる。
S=Σ(|An−Bn|R)+Σ(|An−Bn|G)+Σ(|An−Bn|B) (1)
なお、(1)式において、|An−Bn|Rは、R画像について、基準画像小領域の各画素と、これらの各画素と比較画像小領域中の対応する位置の各画素との輝度差の絶対値を示し、同様に、|An−Bn|Gは、|An−Bn|Bは、夫々G画像、B画像についてのものである。
更に、画像一致度演算部15は、R,G,B画像小領域を、ステレオカメラ1,2の基線方向(水平方向)に1画素ずつずらしながら、SADの算出を繰返して、上記(1)式の不一致度Sを求める。画像一致度演算部15は、算出した不一致度Sが最も小さい比較画像の小領域の位置と基準画像の位置とから視差を算出する。
画像一致度演算部15は、基準画像の各小領域毎に算出した視差を距離情報検出部16に出力する。距離情報検出部16は、入力された各視差情報に基づいて、基準画像中の各小領域毎の距離情報を算出して距離情報有効判定部20に出力する。
一方、画像メモリ9,12、画像メモリ10,13又は画像メモリ11,14に蓄積された画像信号は、夫々輝度変化検出部17乃至19にも供給されるようになっている。輝度変化検出部17乃至19は、入力された基準画像の画像小領域の各画素について、その画素が画像のエッジ部分に相当するか否かを判定する。即ち、輝度変化検出部17乃至19は、ステレオ基線方向に隣接する画素との輝度変化量を求める。輝度変化検出部17乃至19は、求めた輝度変化量が所定値以上の場合には、その画素が画像のエッジ部分であるものと判定し、エッジ有効判定結果を距離情報有効判定部20に出力する。
距離情報有効判定部20には、画像一致度演算部15から各画像小領域毎の不一致度Sの情報も入力されている。距離情報有効判定部20は、不一致度Sの最小値Hmを検出する図示しない最小値検出回路と、不一致度Sの最大値HMを求める図示しない最大値検出回路と、最大値HMと最小Hmとの差Hx を算出する算出部(図示せず)とを有している。
前述したように不一致度Sは、一つの基準画像小領域に対し、比較画像小領域を1画素ずつずらしながら順次計算されていく。そこで、不一致度Sの値が出力される毎に、これまでの値の最大値Hx 、最小値Hm と比較、更新することによって、最後の不一致度Sの出力とほぼ同時に、その小領域における不一致度Sの最大値HM 、最小値Hm及び差Hxが求まるようになっている。
距離情報有効判定部20は、最小不一致度に基づいて算出される距離情報の有効無効を、以下の3つのチェック条件を満足するか否かによって判定する。満足しない場合には、例えば、距離情報検出部16において求められた距離情報を採用せずに"0"を出力する。
(1)Hmが所定値以下
(2)Hxが所定値以上
(3)エッジ有効と判定された画素が存在する
(1)及び(2)の条件は、得られた最小値Hm がノイズによる揺らぎによるものか否かをチェックするための条件であり、また、最大値Hx をチェック対象とすることにより、曲面等のように緩やかに輝度が変わる物体に対しても距離検出を行うことを可能にしている。
(3)の条件は、エッジ有効判定の閾値を比較的大きく設定するとエッジ検出となるが、閾値を低くすると、輝度が緩やかに変化している場合にも対応可能である。この条件は、輝度変化のない部分では、距離検出が行なえないという基本的な原理に基づいて採用される。エッジ有効判定は、小領域中の画素毎に行なわれるため、小領域の中でも実際に距離の検出された画素のみが採用されることになり、(3)の条件を用いることで、自然な結果を得ることができる。
距離情報有効判定部20は、上記(1)乃至(3)の条件の全てを満足する場合には、該当する基準画像の画像小領域座標に対する距離情報が有効であるものと判定する。
距離情報有効判定部20からの有効な距離情報は、マイクロコンピュータ21に与えられる。その他に、マイクロコンピュータ21は、基準画像及び比較画像の合計6枚の色画像、基準画像に対応した距離情報(距離画像)、エッジ有効判定結果及び距離有効判定結果も与えられるようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図3を参照して説明する。図3は距離情報検出フローを示すフローチャートである。
基準カメラ1から出力されるR,G,B基準画像信号は夫々A/D変換器3乃至5に与えられ、比較カメラ2から出力されるR,G,B比較画像信号は夫々A/D変換器6乃至8に与えられる。各画像信号はA/D変換器3乃至8によって、所定階調のデジタル信号に変換される。デジタル化されたR,G,B基準画像信号及びR,G,B比較画像信号は、夫々画像メモリ9乃至14に蓄積される。画像一致度演算部15は、画像メモリ9乃至14に蓄積されている画像信号を画像小領域毎に読出し、上記(1)式に従って不一致度Sを求め、最小不一致度を与える比較画像の画像小領域の位置との関係によって、基準画像の各画像小領域毎にその視差を求める(ステップS1 )。画像一致度演算部15は、各画像小領域毎の視差に基づいて各画像領域毎の距離情報を検出する。
また、画像メモリ9乃至11からのR,G,B基準画像信号は夫々輝度変化検出部17乃至19に与えられる。輝度変化検出部17乃至19は、夫々R,G,B基準画像中の画像小領域内の各画素の輝度変化量を求める(ステップS2 )。更に、輝度変化検出部17乃至19は、求めた各画素の輝度変化量が所定値以上であるかによってエッジ有効判定を行う(ステップS3 )。
距離情報有効判定部20は、ステップS4 において、各画像小領域毎に不一致度Sの最小値Hmを求める。また、距離情報有効判定部20は、ステップS5 において、各画像小領域毎に不一致度の最大値と最小値との差Hxを求める。
距離情報有効判定部20は、各画像小領域毎に求められた距離情報の有効性を判定するために、ステップS6 乃至S8 の判定を行う。即ち、距離情報有効判定部20は、ステップS6 において、距離情報の有効性の判定対象である画像小領域について、1つ以上のエッジ有効判定画素が存在するかを判定し、ステップS7 において、不一致度の最小値Hmが所定の閾値Hmthよりも小さいかを判定し、ステップS8 において、不一致度の差Hxが所定の閾値Hxthよりも大きいかを判定する。ステップS6 乃至S8 の全ての条件を満足した場合には、ステップS9 において、判定対象の画像小領域について求めた距離情報が有効であるものと判定する。この場合には、マイクロコンピュータ21に、判定対象の画像小領域について求めた距離情報及び輝度変化量の有効判定結果を出力する。マイクロコンピュータ21は、入力された距離情報を用いて、例えば距離画像を生成することができる。
また、距離情報有効判定部20は、ステップS6 乃至S8 のいずれか1つの条件でも満足しない場合には、ステップS10において、判定対象の画像小領域について求めた距離情報が無効であるものと判定する。
このように、本実施の形態においては、カラーカメラを用いて得た複数の色信号に基づくSADを求めることで、極めて高い精度の距離情報を取得することができる。モノクロカメラを用いた場合に比べて、精度及び確実性の点で著しく優れている。
図4は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図4において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態は単板式のカラーカメラを採用した例である。本実施の形態においても2台のカラーカメラを使用する例を説明したが、3台以上のカラーカメラを用いる場合でも同様に構成可能である。
基準カメラ31及び比較カメラ32によって構成されるステレオカメラは、基準カメラ31及び比較カメラ32が図示しないカメラステイに所定の基線長を有して配設される。基準及び比較カメラ31,32は、例えば、単板式のカラーCCDカメラである。基準カメラ31は、ステレオ処理の際の基準画像を撮像し、他方の比較カメラ32はステレオ処理の際の参照画像を撮像するようになっている。
単板式のカメラでは、1個の固体撮像素子(例えばCCD)のみを有している。カメラ31,32の固体撮像素子は、R(赤)、G(緑)又はB(青)色に夫々感応する画素(以下、サブピクセルという)を有しており、各サブピクセルから夫々R(赤)、G(緑)又はB(青)色の画素信号が得られるようになっている。
例えば、基準及び比較カメラ31,32は、固体撮像素子の入射面側に各サブピクセル毎にR(赤)、G(緑)又はB(青)色に感応するフィルタが配設されて構成される。各色のフィルタを各サブピクセルに対応させて適宜の配列で配置することによって、複数のサブピクセルによって1画素を構成してカラー画像を得ることができる。例えば、基準カメラ31,比較カメラ32としては、画素配列がベイヤー配列のものを採用する。ベイヤー配列は、緑を市松格子状に配置し、赤と青とは夫々線順次に配置するようになっている。つまり、緑は各ラインに存在し、赤は奇数ラインにのみ存在し、青は偶数ラインにのみ存在する。こうして、例えば、縦横2×2サブピクセルによって色表現が可能な1画素が構成される。
基準カメラ31は、撮像した対象物のカラー画像(以下、基準色画像という)をA/D変換器3に出力し、比較カメラ32は、撮像した対象物のカラー画像(以下、比較色画像という)をA/D変換器6に出力する。A/D変換器3,6は、入力されたカラー画像を夫々デジタル信号に変換した後画像メモリ9,12に出力するようになっている。画像メモリ9,2は、例えばフレームメモリによって構成されており、入力された1画面分の画像信号を保持する。
画像一致度演算部35は、画像メモリ9,12に記憶された基準色画像と比較色画像とを読出して、所定の小領域単位でマッチング演算を行う。図5は画像一致度演算部35におけるマッチング演算を説明するための説明図であり、図5(a),(b)は夫々基準色画像又は比較色画像を示している。図5中のA11〜A44,B11〜B44は画面内の各画素を示している。
なお、図5のA11〜A44,B11〜B44にて示す各サブピクセルは以下の色配列で構成されているものとする。
赤色
A12,A14,A32,A34
B12,B14,B32,B34
緑色
A11,A13,A22,A24,A31,A33,A42,A44
B11,B13,B22,B24,B31,B33,B42,B44
青色
A21,A23,A41,A43
B21,B23,B41,B43
画像一致度演算部35は、基準色画像の各画像小領域に対して、比較色画像の画像小領域をステレオ基線方向に色配列に従ったサブピクセル数だけずらしながら一致検索(マッチング)演算を行う。例えば、ベイヤー配列の場合には、2×2サブピクセル単位で色表現が可能であるので、画像一致度演算部35は、比較色画像の画像小領域を水平方向に2サブピクセルづつずらしながら一致検索(マッチング)演算を行う。
図5は、画像小領域として、例えば、2×2サブピクセルブロックを設定した例を示している。画像一致度演算部35は、基準色画像の所定の画像小領域を設定し、基準色画像と比較色画像間で同一色同士のSADを算出する。例えば、基準色画像と比較色画像の各画像小領域が夫々図5の太線にて示すものである場合には、SADは、|A11−B11|、|A12−B12|、|A13−B13|、…、|A34−B34|、|A44−B44|について求められる。そして、算出した基準色画像の小領域についてのSADを合計して不一致度Sを求める。
即ち、不一致度Sは下記(2)式によって与えられる。
S=Σ(|An−Bn|) (2)
なお、(2)式において、|An−Bn|は、基準色画像小領域の各サブピクセルと、これらの各サブピクセルと比較色画像小領域中の対応する位置の各サブピクセルとの輝度差の絶対値を示している。
更に、画像一致度演算部35は、比較色画像小領域を、ステレオカメラを構成する基準カメラ31及び比較カメラ32の基線方向(水平方向)に2サブピクセルずつずらしながら、SADの算出を繰返して、上記(2)式の不一致度Sを求める。画像一致度演算部35は、算出した不一致度Sが最も小さい比較画像の小領域の位置と基準画像の位置とから視差を算出する。
画像一致度演算部35は、基準画像の各小領域毎に算出した視差を距離情報検出部16に出力する。距離情報検出部16は、入力された各視差情報に基づいて、基準画像中の各小領域毎の距離情報を算出して距離情報有効判定部20に出力する。
一方、画像メモリ9,12に蓄積された画像信号は、輝度変化検出部17にも供給されるようになっている。輝度変化検出部17は、ステレオ基線方向に隣接するサブピクセルとの輝度変化量を求めることによって、入力された基準色画像の画像小領域の各サブピクセルについて、そのサブピクセルが画像のエッジ部分に相当するか否かを判定する。輝度変化検出部乃至17は、求めた輝度変化量が所定値以上の場合には、そのサブピクセルが画像のエッジ部分であるものと判定し、エッジ有効判定結果を距離情報有効判定部20に出力する。
距離情報有効判定部20には、画像一致度演算部35から各画像小領域毎の不一致度Sの情報も入力されている。距離情報有効判定部20は、第1の実施の形態と同様に、上記(1)乃至(3)の条件の全てを満足する場合には、該当する基準色画像の画像小領域座標に対する距離情報が有効であるものと判定する。距離情報有効判定部20からの有効な距離情報は、マイクロコンピュータ21に与えられる。マイクロコンピュータ21には、基準色画像及び比較色画像の合計2枚の色画像、基準画像に対応した距離情報(距離画像)、エッジ有効判定結果及び距離有効判定結果も与えられるようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図6を参照して説明する。図6は距離情報検出フローを示すフローチャートである。
基準カメラ1から出力される基準色画像信号はA/D変換器3に与えられ、比較カメラ2から出力される比較色画像信号はA/D変換器6に与えられる。各色画像信号はA/D変換器3,6によって、所定階調のデジタル信号に変換される。デジタル化された基準色画像信号及び比較色画像信号は、夫々画像メモリ9,12に蓄積される。画像一致度演算部35は、画像メモリ9,12に蓄積されている画像信号を画像小領域毎に読出し、上記(1)式に従って不一致度Sを求め、最小不一致度を与える比較画像の画像小領域の位置との関係によって、基準画像の各画像小領域毎にその視差を求める(ステップS1 )。画像一致度演算部35は、各画像小領域毎の視差に基づいて各画像領域毎の距離情報を検出する。
また、画像メモリ9,12からの基準色画像信号は夫々輝度変化検出部17に与えられる。輝度変化検出部17は、基準色画像中の画像小領域内の各サブピクセルの輝度変化量を求める(ステップS12)。更に、輝度変化検出部17は、求めた各サブピクセルの輝度変化量が所定値以上であるかによってエッジ有効判定を行う(ステップS13)。
距離情報有効判定部20は、ステップS4 において、各画像小領域毎に不一致度Sの最小値Hmを求める。また、距離情報有効判定部20は、ステップS5 において、各画像小領域毎に不一致度の最大値と最小値との差Hxを求める。
距離情報有効判定部20は、各画像小領域毎に求められた距離情報の有効性を判定するために、ステップS6 乃至S8 の判定を行う。即ち、距離情報有効判定部20は、ステップS6 において、距離情報の有効性の判定対象である画像小領域について、1つ以上のエッジ有効判定サブピクセルが存在するかを判定し、ステップS7 において、不一致度の最小値Hmが所定の閾値Hmthよりも小さいかを判定し、ステップS8 において、不一致度の差Hxが所定の閾値Hxthよりも大きいかを判定する。ステップS6 乃至S8 の全ての条件を満足した場合には、ステップS19において、判定対象の画像小領域について求めた距離情報が有効であるものと判定する。この場合には、マイクロコンピュータ21に、判定対象の画像小領域について求めた距離情報及び輝度変化量の有効判定結果を出力する。マイクロコンピュータ21は、入力された距離情報を用いて、例えば距離画像を生成することができる。
また、距離情報有効判定部20は、ステップS6 乃至S8 のいずれか1つの条件でも満足しない場合には、ステップS20において、判定対象の画像小領域について求めた距離情報が無効であるものと判定する。
このように、本実施の形態においては、単板式のカラーカメラを用いて得た複数の色信号に基づくSADを求めることで、極めて高い精度の距離情報を取得することができる。モノクロカメラを用いた場合に比べて、精度及び確実性の点で著しく優れている。
本発明の第1の実施の形態に係るステレオ画像認識装置を示すブロック図。 画像一致度演算部15におけるマッチング演算を説明するための説明図。 第1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。 画像一致度演算部35におけるマッチング演算を説明するための説明図。 本発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…基準カメラ、2…比較カメラ、15…画像一致度演算部、16…距離情報検出部、17〜19…輝度変化検出部、20…距離情報有効判定部。
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (4)

  1. 複数のカラーカメラで撮像した基準画像と1つ以上の参照画像との間で、前記基準画像の所定の領域毎に前記参照画像の各領域との間の各色成分毎の差分絶対値和を求め、求めた差分絶対値和の総和によって不一致度を求める一致度演算手段と、
    前記一致度演算手段の演算結果によって得られる視差から距離情報を求める距離情報取得手段と、
    前記基準画像の所定の領域の各画素について、隣接する画素間の輝度変化量が所定の閾値以上のとき当該画素が画像のエッジ部分であると判定する輝度変化検出部を備え、輝度変化検出部のエッジ判定結果の総数が所定値以上、前記不一致度の最小値が所定値以下、前記不一致度の最大値と最小値との差が所定値以上である場合に、前記距離情報が有効であると判定する距離情報有効判定手段と、を具備したことを特徴とするステレオ画像認識装置。
  2. 前記複数のカラーカメラは、多板式のカラーカメラであり、
    前記一致度演算手段は、前記多板式のカラーカメラによって得られる各色画像毎に前記基準画像の所定の領域毎の前記参照画像の各領域との一致度計算を行い、計算結果を合成することで前記一致度を求めることを特徴とする請求項1に記載のステレオ画像認識装置。
  3. 前記複数のカラーカメラは、単板式のカラーカメラであり、複数のサブピクセルによって色表現が可能な1画素を構成する画像を得るものであって、
    前記一致度演算手段は、前記参照画像の各領域を前記1画素単位でずらしながら前記基準画像の所定の領域毎に一致度計算を行うことによって、前記一致度を求めることを特徴とする請求項1に記載のステレオ画像認識装置。
  4. 複数のカラーカメラで撮像した基準画像と1つ以上の参照画像との間で、前記基準画像の所定の領域毎に前記参照画像の各領域との間の各色成分毎の差分絶対値和を求め、求めた差分絶対値和の総和によって不一致度を求める一致度演算手順と、
    前記一致度演算手段の演算結果によって得られる視差から距離情報を求める距離情報取得手順と、
    前記基準画像の所定の領域の各画素について、隣接する画素間の輝度変化量が所定の閾値以上のとき当該画素が画像のエッジ部分であると判定する輝度変化検出部を備え、輝度変化検出部のエッジ判定結果の総数が所定値以上、前記不一致度の最小値が所定値以下、前記不一致度の最大値と最小値との差が所定値以上である場合に、前記距離情報が有効であると判定する距離情報有効判定手順と、を具備したことを特徴とするステレオ画像認識方法。
JP2004165020A 2004-06-02 2004-06-02 ステレオ画像認識装置及びその方法 Expired - Lifetime JP4605582B2 (ja)

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