JP4603392B2 - 通信端末、移動通信システムおよび基地局データ送信制御方法 - Google Patents

通信端末、移動通信システムおよび基地局データ送信制御方法 Download PDF

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本発明は、複数の基地局の通信エリアを移動してこれらの基地局と無線通信を行う通信端末と、これを利用した移動通信システムおよび基地局データ送信制御方法に係わり、特に移動元の通信エリアの基地局と移動先の通信エリアの基地局というように複数の基地局と通信を行う通信端末、移動通信システムおよび基地局データ送信制御方法に関する。
携帯電話網に代表される移動通信システムでは、通信端末が比較的弱い電波で基地局と通信ができるように、1つ1つの基地局の通信エリアを重複させながらセル状に多数配置することで広範囲なエリアでの無線通信を可能にしている。
通信端末が移動して、今まで通信を行っていた基地局の通信エリアから他の基地局の通信エリアにその所在を移すと、これに伴って基地局の切り替えが行われる。この際に、無線通信が途切れることなく行われるような工夫が、従来より提案されている(たとえば特許文献1参照。)。この提案では、通信端末は、移動先の通信エリアに入るとこれを検知し、移動先の基地局と通信を開始するが、そのときに移動元の通信エリアの基地局との通信を停止してしまうのではなく、一時的に移動元の通信エリアの基地局とも継続して通信を行うようにしている。そして、双方の基地局から送られてくる無線信号の受信強度や無線信号で伝送されるデータの伝送エラー等を検出し、いずれかのデータの受信品質が良好となったときに、移動先の通信エリアの電界強度が十分に強いエリアに移動したとして、移動元の通信エリアの基地局に対して通信を停止させるようになっている。このように移動先の通信エリアの電界強度が十分に強いエリアに移動するまで移動元の通信エリアの基地局や他の基地局とも通信を重複して行うので、より信頼性の高い通信を実現することができる。
ところが、移動元の通信エリアの基地局に対して通信を停止させたときに、受信特性が劣化してしまうケースがある。
図16は、このような受信品質の悪化と従来の基地局の切り替えの様子を表わしたものである。図示しないが、第1の基地局と第2の基地局の各通信エリアが重複している場所に通信端末が位置しているものとする。通信端末は、双方の基地局と通信を行っている状態から、受信品質が良好なものを自端末へのデータの転送を単独で行わせる基地局に選択し、他方の基地局に対して自端末へのデータの転送を停止させる。時間軸上では、同図に示すように、基地局の選択を行う基地局選択区間101から、いずれの基地局が選択されたかを各基地局に通知する選択結果通知区間102へと移行し、更に送信が完了して新たな基地局との通信を行う基地局通信区間103へと移行する。
基地局選択区間101では、同図に示すように第1の基地局からの受信品質としての第1の基地局受信品質111が第2の基地局からの受信品質としての第2の基地局受信品質112よりも良好となっており、ここで第1の基地局が選択されたとする。
ところが、それぞれの基地局から送出される無線信号は、直接波や反射波の互いの干渉によってその電界強度に強弱の波が生ずるようになっている。このため、通信端末が短時間のうちに電界強度の強い場所から弱い場所へと移動することによって、通信端末ではその受信強度が急激に低下することがある。この現象はフェージングと呼ばれている。選択結果通知区間102で、第1の基地局が選択された旨が第1の基地局と第2の基地局に通知されるが、その間にこのような現象によって第1の基地局受信品質111が急激に悪化したとする。しかしながら、基地局通信区間103へと移行したときには第2の基地局との通信は停止されてしまうため、受信品質が悪化してしまった第1の基地局のみと通信が行われることになってしまう。
このような問題を解消するために、前記した従来の提案では、選択されなかった基地局の送信電力を急に停止させるのではなく、基地局選択区間101と選択結果通知区間102を複数回繰り返し、時間をかけて段階的に弱めるようにしている。これにより、自端末へのデータの転送を単独で行わせる基地局に選択した基地局からの受信品質が急激に悪化してもこれを補うことが可能となっている。
特許第314750号公報(第0050、第0054、第0055落、図1、図7)
ところが、この従来の提案では、選択した基地局から送られてくるデータの受信品質が特に悪化していないような場合でも、他の基地局から比較的長い間強い送信電力での無線通信が行われることになる。送信電力が強いと、他の通信端末の無線通信に干渉し、雑音を生じさせる等の影響を及ぼす可能性がある。
そこで本発明の目的は、他の無線通信に対する影響を極力抑えた状態で、基地局の切り替え時の各基地局からの受信品質の急激な変化に対応できる通信端末、移動通信システムおよび基地局データ送信制御方法を提供することにある。
本発明では、(イ)複数の基地局のそれぞれが送信するデータの受信を行うデータ受信手段と、(ロ)このデータ受信手段がデータの受信を行っている基地局の中から、データの受信を継続すべき基地局を選択する基地局選択手段と、(ハ)データ受信手段がデータの受信を行っている基地局のうち、この基地局選択手段が選択した基地局以外の基地局に対して、データの送信の停止の指示を行う送信停止指示手段と、(ニ)基地局選択手段が基地局を選択してからこの送信停止指示手段がその選択に対応する指示を完了するまで、基地局選択手段が選択した基地局から送られてくるデータの受信品質を監視する受信品質監視手段と、(ホ)この受信品質監視手段が受信品質が良好ではないことを検出すると、送信停止指示手段に対して対応する指示を中止させる指示中止手段とを通信端末に具備させる。
また、本発明では、(イ)所定のネットワークに接続するネットワーク接続手段と、所定のネットワークから送られてきたデータをその宛先へと転送するデータ転送手段と、この転送を制御するための転送制御情報が送られてくるとこれを受信する転送制御情報受信手段と、この転送制御情報受信手段が受信した転送制御情報が自装置に対してその転送制御情報の送信元へのデータ転送の停止を指示する内容であるか否かを判別する転送制御情報判別手段と、この転送制御情報判別手段がデータ転送の停止を指示する内容であると判別するとデータ転送手段に対して該当する転送制御情報の送信元へのデータ転送を停止させる転送停止指示手段とを備えた複数の基地局と、(ロ)これら複数の基地局のうちいずれか1つを所定のネットワーク側から送られてきた自装置宛てのデータの転送を単独で行わせる基地局に選択する基地局選択手段と、この基地局選択手段が選択した基地局以外の基地局に対して自装置宛てのデータの転送の停止を指示する内容の転送制御情報を複数の基地局のそれぞれに送信する転送制御情報送信手段と、基地局選択手段がいずれかの基地局を選択してからこの転送制御情報送信手段が対応する転送制御情報の送信を完了するまでその選択された基地局から送られてくるデータの受信品質を監視する受信品質監視手段と、この受信品質監視手段が受信品質が良好ではないことを検出すると対応する転送制御情報の内容を複数の基地局のいずれに対しても自装置宛てのデータの転送の停止を指示しない内容に変更させる転送制御情報変更手段とを備えた通信端末とを移動通信システムに具備させる。
更に、本発明では、(イ)複数の基地局の中から、データの受信を継続すべき基地局を選択する基地局選択ステップと、(ロ)この基地局選択ステップで選択された基地局以外の基地局に自端末に対してデータの送信を停止することを指示する送信停止指示ステップと、(ハ)この送信停止指示ステップで指示が行われた後、これによって該当する基地局が自端末に対する送信を停止するまで基地局選択ステップで受信を継続すべき基地局として選択した基地局の受信品質を監視する受信品質監視ステップと、(ニ)この受信品質監視ステップで受信品質が良好ではないことが検出されると、送信停止指示ステップで送信の停止を指示した基地局に対してその指示を解除する指示解除ステップとを基地局データ送信制御方法に具備させる。
以上説明したように本発明によれば、通信端末がデータの受信を行っている複数の基地局の中からデータの受信を継続すべき基地局を選択し、他の基地局に対してデータの送信を停止させる指示を行う。一方で、この指示が完了するまで選択された基地局から通信端末へと送られるデータの受信品質を監視し、受信品質が良好ではなくなった場合には、この指示を取り消す。これにより、選択された基地局からの受信品質が急激に悪化したような場合には他の基地局にもデータ送信を継続させ、そうではない場合には選択された基地局のみにデータ送信を継続させるようにすることができる。すなわち、他の無線通信に対する影響を極力抑えた状態で、基地局の切り替え時の各基地局からの受信品質の急激な変化に対応させることが可能となる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例による無線通信システムとしての携帯電話システムの構成を表わしたものである。この携帯電話システム200では、携帯電話網201に第1〜第nの基地局2021〜202nが接続されており、これらの無線通信エリアとしてそれぞれ第1〜第nの通信エリア2031〜203nを形成している。第1の通信エリア2031と第2の通信エリア2032が重複している重複エリア204に、通信端末としての携帯電話機205が位置しているものとする。携帯電話網201には、第1〜第nの基地局2021〜202nのいずれを介して携帯電話機205を携帯電話機201に接続させるかを管理する通信管理装置206が配置されている。
第1〜第nの基地局2021〜202nは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)で策定されたIMT−2000(International Mobile Telecommunication - 2000)に準拠した通信方式であるW−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多重接続)方式を採用している。このW−CDMA方式は、スペクトラム拡散技術を使用して信号の多重化を行う従来のCDMA方式を基本として更に使用する周波数帯域を拡大したものであり、音声データだけでなく動画データをもスムーズに伝送することを可能にしている。携帯電話機205もこのW−CDMA方式に対応しており、いずれかの基地局202の通信エリア203に位置しているとき、その基地局202との間で無線通信を行い、携帯電話網201に接続できるようになっている。通信管理装置206は、携帯電話機205がいずれの通信エリア203に位置しているかを監視するとともに、いずれの基地局202を介して携帯電話網201に接続しているかを監視するようになっている。
図2は、携帯電話機の構成を表わしたものである。携帯電話機205は、各基地局202と無線通信を行うためのアンテナ211と、無線通信を制御する無線制御部212と、携帯電話網201(図1)への送信の対象となる音声データやパケットデータ等のユーザデータを符号化しデータ信号として出力する符号化処理部213を備えている。また、このデータ信号と無線通信を制御するための制御信号から成る上り信号についてスペクトラム拡散処理を含む送信処理を行う送信処理部214を備えている。そして、通話の相手先のユーザデータが符号化されたデータ信号と基地局202で生成された無線通信を制御するための制御信号から成る下り信号の受信処理を行う受信処理部215と、受信したデータ信号を元のユーザデータに復号する復号処理部216を備えている。更に、受信処理部215が受信した制御信号を基に上り方向の制御信号を生成して送信処理部214に送信させる制御信号生成部217を備えている。また、携帯電話網201への送信の対象となる音声データやパケットデータ等のユーザデータを生成したり携帯電話網201側から受信した音声データを再生したりパケットデータを処理するといった各種データ処理を行うデータ処理部218が備えられており、復号処理部216および符号化処理部213に接続されている。
受信処理部215は、無線制御部212を介して送られてきた信号を経路ごとに仕分けるパスサーチ部221と、仕分けられた信号に対してそれぞれ逆拡散や位相変調等の処理を行う逆拡散処理部222を備えている。更に、逆拡散処理部222で処理された各信号を基地局202ごとに合成し、データ信号を復号処理部216へ、制御信号を制御信号生成部217へと送ることで一つのより強い電波として合成するレイク(RAKE)合成部223を備えている。
制御信号生成部217は、レイク合成部223から出力される各基地局202からの下り信号のうち制御信号を入力し、それぞれの下り信号についてその受信品質を検出する受信品質監視部224を備えている。そして、その検出結果を基に最も良好な受信品質となっている基地局202を判別し、その基地局を制御信号だけでなくデータ信号についても送受信を行う基地局、すなわち移動先の通信エリア203を形成する基地局としての移動先基地局に選択する基地局選択部225を備えている。そして、この基地局選択部225によって選択された基地局202の識別コードを上り信号の制御信号の所定の領域に格納し、送信処理部214に送信させて各基地局202にいずれが移動先基地局に選択されたかを通知する識別コード格納処理部226を備えている。更に、基地局選択部225で選択された基地局202からの受信品質の変化を検出する受信品質変化検出部227を備えている。
図3は、逆拡散処理部の詳細な構成を表わしたものである。逆拡散処理部222は、図2のパスサーチ部221によって仕分けられた信号に対してそれぞれ逆拡散や位相変調等の処理を行う第1〜第mのフィンガ部2281〜228mを備えている。すなわち、フィンガ部228の個数mは、携帯電話機205が下り信号を受信できる経路の最大数である。そして、これらの各フィンガ部228が出力する信号を前記したようにレイク合成部223が基地局202ごとに合成するようになっている。これらの機能部によって、複数の基地局202との間で同時に通信を行ういわゆるソフトハンドオーバ(Soft Hand Over : SHO)を実現できるようになっている。ソフトハンドオーバでは、複数の経路で受信した信号を合成することによっていずれかの信号の受信品質が悪くても他の信号で補うことができるため、通信の信頼性を向上させることが可能となっている。このような複数の経路で同じデータを受信してそれぞれの通信を互いに補完させる手法はダイバーシチと呼ばれている。
図4は、受信品質監視部の詳細な構成を表わしたものである。受信品質監視部224は、図2のレイク合成部223で基地局202ごとに合成された各下り信号について、それぞれの受信品質を検出する第1〜第kの受信品質検出部2291〜229mを備えている。すなわち、携帯電話機205が同時に通信を行うことができる基地局202の最大数は、受信品質検出部229の個数kとなっている。そして、第1〜第kの受信品質検出部2291〜229mによる各検出結果は、図2の基地局選択部225へと送られるようになっている。
携帯電話機205に備えられたこれら各機能部は、図示しないCPU(中央処理装置)と制御プログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶媒体、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等の作業用メモリによって構成されている。すなわち、制御プログラムをCPUが実行することで各機能部が実現するようになっている。またこれら機能部の一部を周知のハードウェアで実現することも可能である。
図5は、第1の基地局の構成を表わしたものである。第1の基地局2021は、携帯電話機205と無線通信を行うための基地局アンテナ231と、無線通信を制御する基地局無線制御部232と、携帯電話網201(図1)に接続して有線通信を行うためのネットワーク側通信処理部233を備えている。また、このネットワーク側通信処理部233を介して携帯電話網201側から送られてきた携帯電話機205への送信の対象となるデータ信号と図示しない装置部で生成される制御信号から成る下り信号についてスペクトラム拡散処理を含む送信処理を行う基地局送信処理部235を備えている。そして、携帯電話機205から送られてきた上り信号の受信処理を行うとともに、上り信号に含まれる携帯電話網201へと送出すべきデータ信号をネットワーク側通信処理部233へ渡す基地局受信処理部236を備えている。
第1の基地局2021は更に、第1の通信エリア2031内に位置している携帯電話機205を検知するとともにこれを図1の通信管理装置206に対して通知する位置登録処理部241を備えており、これは基地局受信処理部236に接続されている。また、通信管理装置206側から他の基地局202の識別コードが送られてくるとこれを受け取って格納する他局識別コード格納部242を備えている。更に、携帯電話網201側から携帯電話機204宛てに送られてきたデータ信号の送信を行うか否かの判別を行う送信モード判別処理部243を備えており、基地局受信処理部236と他局識別コード格納部242および基地局送信処理部235に接続されている。
これら各機能部は、図示しないCPUと制御プログラムを格納した記憶媒体および作業用メモリによって構成されており、制御プログラムをCPUが実行することで各機能部が実現するようになっている。また、これら装置部の一部を周知のハードウェアで実現することも可能である。第2〜第nの基地局2021〜202nも同様の構成となっており、これらについての図示および説明を省略する。
図1の携帯電話システム200はソフトハンドオーバを適用しており、たとえば携帯電話機205は重複エリア204に位置するときに第1の基地局2021と第2の基地局2022の双方に接続して通信を行うようになっている。そして、双方からの下り信号を合成したものを1つの下り信号として扱うことによってダイバーシチの効果を得ることができ、基地局の切り替え時の通信の瞬断を防ぐなど、通信品質の向上を図ることができるようになっている。このような1つの通信端末が複数の基地局と通信を行うとともにその受信品質に応じて適宜基地局を切り替える手法は、サイト選択型ダイバーシチ(SSDT : Site Selection Diversity Transmission)と呼ばれている。
ところが、重複エリア204に位置している間中、双方と通信を行うようにすると、第1の通信エリア2031と第2の通信エリア2032の双方から携帯電話機205へ向けた無線信号が比較的強い電力で送信され続けることになってしまう。すると、図示しない他の携帯電話機の無線通信に干渉し、雑音を生じさせる等の悪影響を及ぼす恐れがある。そこで、携帯電話機205の受信品質監視部224はそれぞれの基地局202からの受信品質を監視し、その監視結果を基に基地局選択部225は受信品質がより良好な相手先を単独でデータ転送を行わせる基地局として選択し、識別コード格納処理部226がこれを各基地局202に通知するようになっている。
図6は、携帯電話機の基地局選択部の基地局選択処理の流れを表わしたものである。基地局選択部225は、基地局202から通知される更新周期ごとに(ステップS251:Y)、受信品質監視部224に対して受信処理部215が出力する基地局202ごとの下り信号を監視させ、各基地局との間の受信品質の検出を行わせる(ステップS252)。
図7は、受信処理部が出力する基地局ごとの下り信号の構成を表わしたものである。下り信号301は、ダウンリンクのユーザ情報や制御情報を転送するための物理チャネル(DPCH : Dedicated Physical CHannel)を使用して伝送されるようになっている。1フレームあたり第1〜第15のスロット3021〜30315を有しており、下り信号301のそれぞれのスロット302は、データ信号303と制御信号304から成っている。制御信号304には、同期検波のためのパイロットシンボル305と、携帯電話機205側の無線信号の送信電力を制御するためのTPC(Transmit Power Control:高速電力制御)情報306が含まれる。パイロットシンボル305やTPC情報306は、制御情報用物理チャネル(DPCCH : Dedicated Physical Control CHannel)を使用して伝送される。また、データ信号303は、データ転送用物理チャネル(DPDCH : Dedicated Physical Data CHannel)を使用して伝送されるようになっている。なお図示しないが、共通パイロットチャネル(CPICH : Common PIlot CHannel)でもパイロットシンボルが送信される。
図6に戻って説明を続ける。受信品質監視部224の第1〜第kの受信品質検出部2291〜229mは、それぞれに割り当てられた基地局202からの下り信号301について、図7に示したスロット302のパイロットシンボル305を基にその下り信号301の受信品質を検出する。具体的には、パイロットシンボル305の受信強度を検出する。そして、その検出結果を、自己が検出を行っている基地局202の識別コードとともに基地局選択部225へ送るようになっている。基地局202の識別コードは、下り信号301に付加されており、これを取得するようになっている。
図8は、基地局に割り当てるために用意された識別コードのパターンを表わしたものである。本実施例で識別コードは15ビットから成り、同図に示すように8パターンが用意されている。そして、図1の携帯電話機システム200では、隣接する基地局202間で一致しないように、第1〜第nの基地局2021〜202nのそれぞれに対して予め識別コードが割り当てられている。
図6に戻って説明を続ける。基地局選択部225は、通信中の基地局202のすべて、すなわち第1の基地局2021と第2の基地局2022についての検出結果を受け取ると(ステップS253:Y)、これらを比較して最も受信品質が良好なもの、すなわち受信強度が高いものを判別する(ステップS254)。そして、該当する基地局の識別コードを識別コード格納処理部226へ通知し(ステップS255)、次の更新周期が到来するのを待機する(リターン)。すなわち、ステップS254で最も電界強度が高いと判別された基地局202が、次の移動先基地局に選択される。
このようにして識別コード格納処理部226は基地局選択部225から識別コードを受け取ると、後述する識別コード格納処理を実行して、その識別コードを1ビットずつ上り信号のうち制御信号の所定の領域に格納させる。識別コードが付加された制御信号は送信処理部214へと送られ、送信処理部214は、この制御信号と符号化処理部213から送られてきたデータ信号を多重化して送信する。
図9は、送信処理部が送信する上り信号の構成を表わしたものである。上り信号351は、アップリンクのユーザ情報や制御情報を転送するための物理チャネルを使用して伝送されるようになっており、1フレームあたり第1〜第15のスロット3521〜35215を有している。上り信号351のそれぞれのスロット352には、制御信号生成部217から送られてきた制御信号353と、符号化処理部213から送られてきたデータ信号354とが多重化されている。これらは、それぞれ制御情報用物理チャネルおよびデータ転送用物理チャネルを使用して伝送される。また、制御信号353には1ビットの識別コード用領域355が用意されており、これはFBI(Feedback Information)フィールドと呼ばれる領域を使用している。すなわち、基地局202の15ビットの識別コードは、第1〜第15のスロット3521〜35215のそれぞれの識別コード用領域355に1ビットずつ格納され、1フレームかけて送信が行われるようになっている。
携帯電話機205は、携帯電話網201側から送られてきた自己宛てのデータを自己が位置する通信エリア203を形成する基地局202に転送させるために、どの通信エリア203に位置しているかを通信管理装置206に伝えるようになっている。この処理は位置登録と呼ばれ、具体的には自己の識別情報を位置登録要求として無線通信が可能となっている各基地局202に対して逐次送信する。各基地局202の位置登録処理部241は、このような位置登録要求を受信するとこれを検知し、その携帯電話機205の識別情報と自基地局に割り当てられた識別コードとを対にしてネットワーク側通信処理部233を介して通信管理装置206へと送るようになっている。
通信管理装置206では、この位置登録の処理によって携帯電話機205が現在どの基地局202の通信エリア203に位置しているかを逐次把握することが可能となる。通信管理装置206は、送られてきた携帯電話機205の識別情報と基地局202の識別コードを基に、同じ携帯電話機205からの位置登録があった通信エリア203のすべてを、携帯電話機205に対して携帯電話網201側から発呼があった場合の一斉呼出エリアとして設定する。また、この一斉呼出エリアとして設定された通信エリア203を形成する各基地局202に対して、設定されたすべての基地局202の識別コードを携帯電話機205の識別情報と併せて通知する。ここでは、携帯電話機205が第1の基地局2021と第2の基地局2022の両方に位置登録要求を送るため、携帯電話機205の一斉呼出エリアとして第1の通信エリア2031と第2の通信エリア2032とが設定される。したがって、第1の基地局2021と第2の基地局2022の識別コードを、第1の基地局2021と第2の基地局2022の双方に送る。この識別コードの送信は、たとえば第1の基地局2021には第2の基地局2022の識別コードのみを送信するというように、送信先の基地局202の識別コードは送らないようにしてもよい。
各基地局202の他局識別コード格納部242は、通信管理装置206から送られてきた一斉呼出エリア内の各基地局202の識別コードを、携帯電話機205の識別情報と対応付けて格納する。ここでは、携帯電話機205の識別情報に対応付けて、第1の基地局2021と第2の基地局2022の識別コードが格納される。
各基地局202の送信モード判別処理部243は、携帯電話機205から受信した上り信号の第1〜第15のスロット3521〜35215に1ビットずつ分散して格納された識別コードを取得するようになっている。そして、これを基にして携帯電話機205に対してTPC情報306やパイロットシンボル305等の制御信号304のみを送信するか(以下、データ非送信モードと称する。)、データ信号303も併せて送信するデータ送信モードとするか(以下、データ送信モードと称する。)を判別する送信モード判別処理を行う。
図10は、基地局の送信モード判別処理部の送信モード判別処理の流れを表わしたものである。各基地局202の送信モード判別処理部243は、基地局受信処理部236が受信した上り信号351(図9)の識別コード用領域355に格納された識別コードを取得し(ステップS451)、まずその識別コードが自基地局に割り当てられた識別コードに一致するか否かを判別する(ステップS452)。一致した場合には(Y)、データ送信モードを基地局送信処理部235に設定する(ステップS453)。そして、再び次のフレームで識別コードの取得を行う(リターン)。
識別コードが自基地局に割り当てられた識別コードに一致しない場合には(ステップS452:N)、次に他局識別コード格納部242を参照し、該当する携帯電話機205に対応付けて格納されている識別コードのいずれかに一致するか否かを判別する(ステップS454)。いずれかに一致する場合には(Y)、一斉呼出エリア内の他の基地局202が移動先基地局に指定されたので、データ非送信モードを基地局送信処理部235に設定し(ステップS455)、再び次のフレームで識別コードの取得を行う(リターン)。
一方、該当する携帯電話機205に対応付けて他局識別コード格納部242に格納されている識別コードのいずれにも一致しない場合には(ステップS454:N)、一斉呼出エリアに属する基地局202すなわち携帯電話機205が通信可能となっている基地局22のいずれも移動先基地局として指定されていないことになる。すなわち、携帯電話機205でなんらかの選択ミスが発生したか、伝送エラーが発生した可能性が高い。この場合、どの基地局202を移動先基地局とすれば良好な受信品質を確保できるかを判別することができない。そこで、ステップS453へ進み、基地局送信処理部235に対してデータ送信モードを設定するようにする。これにより、一斉呼出エリアに属するすべての基地局202がデータ送信モードで通信を行うので、携帯電話機205の通信品質が悪化するのを防ぐことができる。
このようにして、重複エリア204でいずれかの基地局202のみとの無線通信でも十分な受信品質が確保できる場合にはこれ以外の基地局202にはデータ信号の送信を行わせないので、他の携帯電話機への影響を最小減に抑えることができるようになっている。
しかしながら、ダウンリンクの急激なフェージング変化等の通信環境の変化によって基地局選択部225で選択された基地局202からの受信品質が悪化してしまう場合がある。すると、不適切な基地局202が移動先基地局に指定されることになってしまう。そこで、携帯電話機205では、一旦基地局選択部225で選択された基地局202からの受信品質を継続して検出し、その検出結果に応じて送信中の識別コードをいずれの基地局202の識別コードとも一致しないものに変更させるようになっている。
受信品質変化検出部227は、基地局選択部225で選択された基地局202から送られてくる図7に示した下り信号301について、そのパイロットシンボル305の電界強度が予め定められたしきい値を下回っていないかどうかを逐次判別する。そして、下回っている場合には、受信品質が悪化したものとしてその旨を識別コード格納処理部226へ通知するようになっている。
図11は、識別コード格納処理部の識別コード格納処理の流れを表わしたものである。識別コード格納処理部226は、基地局選択部225から選択された基地局の識別コードを受け取ると(ステップS471:Y)、識別コードの第何ビットであるかを示すパラメータbを初期化して値「1」にする(ステップS472)。そして、ステップS471で受け取った識別コードのうち第bビットの値を図9に示した上り信号351の対応するスロット352の識別コード用領域355に格納する(ステップS473)し、パラメータbを1ビット増加させる(ステップS474)。そして、最終ビットの1つ手前のビットまで、ステップS473とステップS474を繰り返し、ここでは第1ビットから第14ビットまで識別コードの対応する値の格納が行われる(ステップS475:N)。
最終ビットの1つ手前のビットまで格納が行われ、パラメータbが値「15」に達すると(ステップS475:Y)、受信品質変化検出部227から格納が開始されている識別コードの基地局202からの受信品質の悪化が通知されたか否かを判別する(ステップS476)。受信品質の悪化が通知されなかった場合には(N)、ステップS471で受け取った識別コードの最終ビットをそのまま格納し(ステップS477)、再び新たな識別コードが基地局選択部225から送られてくるのを待機する(リターン)。一方、受信品質の悪化が通知された場合には(ステップS476:Y)、ステップS471で受け取った識別コードの最終ビットの論理を反転させた値を格納し(ステップS478)、同様に新たな識別コードが送られてくるのを待機する(リターン)。
図8から明らかなように、基地局に割り当てるために用意された識別コードの各パターンは、いずれか1ビットのみを本来の論理と反転させるだけで、他のいずれの識別パターンとも一致しないようになっている。したがって、図11のステップS478で最終ビットの値を反転させるだけで、これを受け取った各基地局202に、図10に示した送信モード判別処理のステップS454で携帯電話機205の一斉呼出エリア内のいずれの基地局も移動先基地局に選択されなかったと判別させることができる。この結果、それぞれにデータ送信モードが設定され、それぞれ制御信号304とデータ信号303の両方を携帯電話機205に送信する。
たとえば、携帯電話機205で一旦第1の基地局2021を移動先基地局に選択したにもかかわらず識別コードの送信中に第1の基地局2021からの受信品質が悪化したとしても、第2の基地局2022もデータ送信モードで下り信号301の送信を行うことになる。したがって復号処理部216は第1の基地局2021からの下り信号301のデータ信号303だけでなく第2の基地局2022からの下り信号301のデータ信号303も受け取るので、これらを合成してより信頼性の高い信号として得ることができる。
以上説明したように本実施例によれば、ソフトハンドオーバ時に各基地局202との間の受信品質を基に移動先基地局を選択し、その識別コードを通信中の各基地局202に送信することで他の基地局202からのデータ信号の送信を停止させる。これにより、データ信号が送信されるエリアとその送信電力を最小限に抑えることができるため、他の無線通信への影響を抑えることができる。また、一旦移動先基地局に選択した基地局202からの受信品質がフェージング環境の変化等によって急激に悪化した場合にはこれを検知し、送信中の識別コードを一斉呼出エリア内のいずれの基地局とも一致しないパターンに変更させる。一方、各基地局202側では自己が移動先基地局に指定された場合だけでなく同じ携帯電話機205についての一斉呼出エリア内のいずれの基地局とも異なる識別コードが送られてきた場合には、制御信号だけでなくデータ信号についても送信を行うようになっている。これにより、受信品質が劣化する恐れがある場合には、即座に複数の基地局202からデータ信号を受信できるように変更でき、基地局の切り替え時の瞬断といった通信品質の劣化を効果的に防ぐことができる。
なお、受信品質変化検出部227は移動先基地局に選択された基地局202から送られてくる信号の受信強度をしきい値と比較することによって該当する基地局202からの受信品質の悪化を検知したが、他の検知手法を採用してもよい。たとえば、受信強度の変化率を検出し、変化率がしきい値を超えた場合には選択した基地局からの受信品質が悪化したと判別するようにしてもよい。あるいは、フェージング環境の変化によって受信品質が悪化する場合には他の基地局202からの受信品質が逆に良くなることが多いという前提で、他の基地局202の受信品質がしきい値以上となったときに、選択した基地局からの受信品質が悪化したと判別するようにしてもよい。また、移動先基地局に選択されなかった他の基地局についても受信品質を継続して検出してこれらを比較し、移動先基地局に選択された基地局から送られる無線信号の受信品質が他の基地局から送られる無線信号の受信品質よりも劣化した場合に、識別コードの変更を行うようにしてもよい。
また、識別コードのパターンやビット数は図8で説明した内容に限るものではなく、たとえば5ビットに設定してフレームごとに3回、識別コードの送信を行えるようにしてもよい。この場合、基地局を切り替えるための更新周期は1フレームの3分の1となる。また、1スロットあたりの識別コード用領域も1ビットに限るものではなく、2ビットあるいはそれ以上としてもよい。
<発明の変形例>
図12は、本発明の変形例による携帯電話機の構成を表わしたものであり、実施例の図2に対応するものである。そこで、図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。携帯電話機505には、図2の識別コード格納処理部226に替えて、これとは異なる識別コード格納処理を行う識別コード格納処理部526を備えており、これに対応して制御信号生成部217は制御信号生成部517となっている。
図13は、本変形例による第1の基地局の構成を表わしたものであり、実施例1の図5に対応するものである。そこで、図5と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。第1の基地局5061には、基地局受信処理部236と基地局送信処理部235に接続されて、図9で説明した上り信号351の識別コード用領域355の受信レベルを判別するコード受信強度判別処理を実行するコード受信強度判別処理部544が備えられている。
なお、図示しないが、実施例と同様に第1の基地局5061は同様の構成を有する第2〜第nの基地局5062〜506nと共に、通信管理装置206が配置された携帯電話網201に接続されている。そして、第1〜第nの基地局5061〜506nはそれぞれ第1〜第nの通信エリア2031〜203nを形成し、第1の通信エリア2031と第2の通信エリア2032との重複エリア204に携帯電話機505が位置しているものとする。
図14は、第1の基地局のコード受信強度判別処理部のコード受信強度判別処理の流れを表わしたものである。第1の基地局5061のコード受信強度判別処理部544は、基地局受信処理部236が受信する上り信号351の各識別コード用領域355の受信強度をスロット352ごとに検出する(ステップS531)。そして、フレーム内のすべての識別コード用領域355の受信強度が、予め定められたしきい値以上となっている場合には(ステップS532:Y)、そのまま処理を終了して再び次のフレームで識別コード用領域355の受信強度の検出を行う(リターン)。このしきい値は、識別コード用領域355が値「0」をとったときの受信強度と値「1」をとったときの受信強度のいずれの値よりも低く設定されている。すなわち、しきい値を下回るということは、いずれの値も格納されていないことを示している。
一方、フレーム内のいずれかの識別コード用領域355の受信強度がしきい値を下回っている場合には(ステップS532:N)、データ送信モードを基地局送信処理部235に設定する(ステップS533)。そして、再び次のフレームで識別コード用領域355の受信強度の検出を行う(リターン)。
図15は、携帯電話機の識別コード格納処理部の識別コード格納処理の流れを表わしたものであり、実施例の図11と対応するものである。そこで、図11と同一部分には同一のステップ番号を付し、これについての説明を省略する。識別コード格納処理部526は、図11と同様にステップS471からステップS474までの処理を行うが、ステップS472とステップS473の間に、移動先基地局に選択された基地局506からの受信品質の悪化が受信品質変化検出部227から通知されたか否かの判別を行うようになっている(ステップS571)。受信品質の悪化が通知されない場合は(N)、そのままステップS473へ進み、識別コードの第bビットの値を識別コード用領域に格納する。そして、まだ格納を行うべきビットが残っている場合、すなわちステップS474でパラメータbが増加してもまだ値「16」に達していない場合には(ステップS572:N)、ステップS571へ戻って受信品質の悪化が通知されない間は第bビットの値を識別コード用領域355に格納する処理を繰り返す。識別コードの格納が完了すると(ステップS572:Y)、再び新たな識別コードが基地局選択部225から送られてくるのを待機する(リターン)。
一方、受信品質変化検出部227から受信品質の悪化が通知された場合には(ステップS571:Y)、そのフレーム内での上り信号351の識別コード用領域355への識別コードの格納を停止する(ステップS573)。そして同様に新たな識別コードが基地局選択部225から送られてくるのを待機する(リターン)。これにより、一旦選択された基地局506からの受信品質が悪化した場合にはその識別コードの送信を停止するので、上り信号351の該当するフレームではそれ以降の識別コード用領域が空となる。すると、図14で説明したように、各基地局506ではコード受信強度判別処理部544がこれを検知し、データ送信モードに設定される。
以上説明したように本変形例によれば、識別コードの送信を途中で停止することによって各基地局506に対してデータ送信モードを設定することができる。これにより、各基地局506に設定されている識別コードのパターンの内容にかかわらず確実にデータ送信モードを設定して良好な通信環境を確保することができる。また、携帯電話機側では次に識別コード用領域に格納する値をチェックしてこれを反転させるといった処理がなくなるため、実施例に比べて装置を単純化し、携帯電話機の小型化を実現することが可能となる。
なお、以上説明した実施例および変形例ではW−CDMAの携帯電話システムへ適用した場合について説明したが、各通信端末がそれぞれ複数の基地局に接続して無線通信を行うサイト選択型ダイバーシチが用いられている他の各種通信端末や移動通信システムにも適用可能であることはもちろんである。
本発明の一実施例による無線通信システムとしての携帯電話システムの構成を表わしたシステム構成図である。 本実施例による携帯電話機の構成を表わした構成図である。 本実施例による逆拡散処理部の詳細な構成を表わした構成図である。 本実施例による受信品質監視部の詳細な構成を表わした構成図である。 本実施例による第1の基地局の構成を表わした構成図である。 本実施例による基地局選択部の基地局選択処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例による基地局ごとの下り信号の構成を表わした説明図である。 本実施例による基地局に割り当てるために用意された識別コードのパターンを表わした説明図である。 本実施例による上り信号の構成を表わした説明図である。 本実施例による送信モード判別処理部の送信モード判別処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例による識別コード格納処理部の識別コード格納処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の変形例による携帯電話機の構成を表わした構成図である。 本変形例による第1の基地局の構成を表わした構成図である。 本変形例によるコード受信強度判別処理部のコード受信強度判別処理の流れを表わした流れ図である。 本変形例による識別コード格納処理部の識別コード格納処理の流れを表わした流れ図である。 従来の受信品質の悪化と従来の基地局の切り替えの様子を表わした説明図である。
符号の説明
200 携帯電話システム
201 携帯電話網
202、506 基地局
203 通信エリア
204 重複エリア
205、505 携帯電話機
206 通信管理装置
211 アンテナ
212 無線制御部
213 符号化処理部
214 送信処理部
215 受信処理部
216 復号処理部
217、517 制御信号生成部
218 データ処理部
221 パスサーチ部
222 逆拡散処理部
223 レイク合成部
224 受信品質監視部
225 基地局選択部
226、526 識別コード格納処理部
227 受信品質変化検出部
228 フィンガ部
229 受信品質検出部
231 基地局アンテナ
232 基地局無線制御部
233 ネットワーク側通信処理部
235 基地局送信処理部
236 基地局受信処理部
241 位置登録処理部
242 他局識別コード格納部
243 送信モード判別処理部
544 コード受信強度判別処理部

Claims (12)

  1. 複数の基地局のそれぞれが送信するデータの受信を行うデータ受信手段と、
    このデータ受信手段がデータの受信を行っている基地局の中から、データの受信を継続すべき基地局を選択する基地局選択手段と、
    前記データ受信手段がデータの受信を行っている基地局のうち、この基地局選択手段が選択した基地局以外の基地局に対して、前記データの送信の停止の指示を行う送信停止指示手段と、
    前記基地局選択手段が基地局を選択してからこの送信停止指示手段がその選択に対応する前記指示を完了するまで、前記基地局選択手段が選択した基地局から送られてくるデータの受信品質を監視する受信品質監視手段と、
    この受信品質監視手段が前記受信品質が良好ではないことを検出すると、前記送信停止指示手段に対して対応する前記指示を中止させる指示中止手段
    とを具備することを特徴とする通信端末。
  2. 前記受信品質監視手段は、前記複数の基地局から送られてくるデータの受信品質をそれぞれ検出して前記基地局選択手段が選択した基地局から送られてくるデータの受信品質を他の基地局から送られてくるデータの受信品質と比較する受信品質比較手段を更に備え、
    前記指示中止手段は、この受信品質比較手段が前記基地局選択手段が選択した基地局から送られてくるデータの受信品質が他の基地局から送られてくるデータの受信品質よりも劣っていることを検出すると、前記送信停止指示手段に対して対応する前記指示を中止させる手段であることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
  3. 前記複数の基地局から送られてくるデータの受信品質をそれぞれ検出する基地局別受信品質検出手段を更に具備し、
    前記基地局選択手段は、この基地局別受信品質検出手段が受信品質が良好であることを検出した基地局の中から選択を行う手段であることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
  4. 前記複数の基地局から送られてくるデータの受信品質をそれぞれ検出する基地局別受信品質検出手段と、
    この基地局別受信品質検出手段が検出した各基地局についての受信品質を比較する基地局別受信品質比較手段とを更に具備し、
    前記基地局選択手段は、この基地局別受信品質比較手段が最も受信品質が良好であると判別した基地局を選択する手段であることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
  5. 所定のネットワークに接続するネットワーク接続手段と、前記所定のネットワークから送られてきたデータをその宛先へと転送するデータ転送手段と、この転送を制御するための転送制御情報が送られてくるとこれを受信する転送制御情報受信手段と、この転送制御情報受信手段が受信した転送制御情報が自装置に対してその転送制御情報の送信元へのデータ転送の停止を指示する内容であるか否かを判別する転送制御情報判別手段と、この転送制御情報判別手段が前記データ転送の停止を指示する内容であると判別すると前記データ転送手段に対して該当する転送制御情報の送信元へのデータ転送を停止させる転送停止指示手段とを備えた複数の基地局と、
    これら複数の基地局のうちいずれか1つを前記所定のネットワーク側から送られてきた自装置宛てのデータの転送を単独で行わせる基地局に選択する基地局選択手段と、この基地局選択手段が選択した基地局以外の基地局に対して自装置宛てのデータの転送の停止を指示する内容の前記転送制御情報を前記複数の基地局のそれぞれに送信する転送制御情報送信手段と、前記基地局選択手段がいずれかの基地局を選択してからこの転送制御情報送信手段が対応する転送制御情報の送信を完了するまでその選択された基地局から送られてくるデータの受信品質を監視する受信品質監視手段と、この受信品質監視手段が受信品質が良好ではないことを検出すると対応する転送制御情報の内容を前記複数の基地局のいずれに対しても自装置宛てのデータの転送の停止を指示しない内容に変更させる転送制御情報変更手段とを備えた通信端末
    とを具備することを特徴とする移動通信システム。
  6. 前記複数の基地局はそれぞれ、自装置の前記転送制御情報判別手段が前記データ転送の停止を指示する内容ではないと判別すると前記データ転送手段に対して該当する転送制御情報の送信元へのデータ転送を実行させる転送実行指示手段を更に備えていることを特徴とする請求項5記載の移動通信システム。
  7. 前記通信端末は、前記複数の基地局から送られてくるデータの受信品質をそれぞれ検出する基地局別受信品質検出手段を更に備え、前記基地局選択手段は、この基地局別受信品質検出手段が受信品質が良好であることを検出した基地局の中から選択を行う手段であることを特徴とする請求項5記載の移動通信システム。
  8. 前記複数の基地局にはそれぞれ異なる識別情報が割り当てられており、前記転送制御情報送信手段は、前記基地局選択手段が選択した基地局に割り当てられた識別情報を前記転送制御情報として送信する手段であり、前記転送制御情報変更手段は、該当する前記転送制御情報を前記複数の基地局に割り当てられたいずれの識別情報にも一致しない情報に変更させる手段であり、前記転送制御情報判別手段は、前記転送制御情報受信手段が受信した転送制御情報が自装置に割り当てられた識別情報に一致せずなおかつ前記複数の基地局のうち自装置以外のいずれかの装置に割り当てられた識別情報と一致するときに該当する転送制御情報が前記データ転送の停止を指示する内容であると判別する手段であることを特徴とする請求項5記載の移動通信システム。
  9. 前記転送制御情報送信手段は、前記複数の基地局のそれぞれに無線信号を送信する無線信号送信手段と、この無線信号送信手段が前記複数の基地局へと送信する無線信号の所定の領域に前記基地局選択手段が選択した基地局に割り当てられた識別情報を格納する転送制御情報格納手段とを備え、前記転送制御情報変更手段は、この転送制御情報格納手段に対して該当する前記識別情報の格納を中止させる手段であり、前記転送制御情報受信手段は、前記無線信号が送られてくるとこれを受信する無線信号受信手段と、この無線信号受信手段が受信した無線信号の前記所定の領域から前記転送制御情報を取得する転送制御情報取得手段とを備え、前記複数の基地局はそれぞれ、自装置の前記無線信号受信手段が受信する無線信号の前記所定の領域に前記識別情報が格納されているか否かを判別する識別情報格納有無判別手段と、この識別情報格納有無判別手段が前記所定の領域に前記識別情報が格納されていないと判別すると自装置の前記データ転送手段に対して該当する無線信号の送信元へのデータ転送を実行させる識別情報非格納時転送実行指示手段を更に備えていることを特徴とする請求項8記載の移動通信システム。
  10. 前記所定の領域は、前記通信端末から前記複数の基地局に送信される前記無線信号のそれぞれに時分割で配置された複数のスロットに分散して用意されていることを特徴とする請求項9記載の移動通信システム。
  11. 複数の基地局の中から、データの受信を継続すべき基地局を選択する基地局選択ステップと、
    この基地局選択ステップで選択された基地局以外の基地局に自端末に対して前記データの送信を停止することを指示する送信停止指示ステップと、
    この送信停止指示ステップで前記指示が行われた後、これによって該当する基地局が自端末に対する送信を停止するまで前記基地局選択ステップで受信を継続すべき基地局として選択した基地局の受信品質を監視する受信品質監視ステップと、
    この受信品質監視ステップで受信品質が良好ではないことが検出されると、前記送信停止指示ステップで送信の停止を指示した基地局に対してその指示を解除する指示解除ステップ
    とを具備することを特徴とする基地局データ送信制御方法。
  12. 前記送信停止指示ステップは、送信を停止させる指示を連続して送出開始させるステップであり、前記指示解除ステップは、この送信を停止させる指示の送出を停止させるステップであることを特徴とする請求項11記載の基地局データ送信制御方法。
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