JP4602020B2 - 温度補償回路 - Google Patents

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本発明は、温度によって出力電圧が変動する信号を補正する回路に関する。
従来の温度補償回路においては、例えば特開平6−174489号公報に示されるような温度補償回路では、補正量調整電圧を発生する手段、2つの抵抗が直列に接続された分圧回路、温度係数の異なる2つの温度補償用抵抗、この温度係数の異なる抵抗にそれぞれ前記補正量調整電圧に比例した電流を流す手段、および前記2つの温度補償用抵抗に流れる電流に応じた電流を前記分圧回路の2つの抵抗の接続点に供給し、かつ前記接続点に供給される電流の極性を異ならせる手段からなる回路で構成されていた。この温度補償回路の回路構成を図5に示す。図5の回路図において、3は温度補償回路で、バイポーラ集積回路により構成されている。
従来の温度補償回路は以上の様に構成されているので、接続点10に温度によって変化する温度補償出力電圧Vo
Vo=(R1/(R1+R2))×VDD+(1/R3-1/R4)×((R1×R2)/(R1+R2))×Vi (式1)
が得られる。ここで、(式1)の右辺第2項の(1/R3−1/R4)×((R1×R2)/(R1+R2))×Viは、温度によって電圧が変化する温度補正項ΔVであり、温度補償用抵抗R3とR4の抵抗値により温度補正の正または負の極性を決定し、補正量調整電圧Viにより、その電圧補正量を調整することが可能である。また、温度補償基準温度T0において、温度補償用抵抗R3とR4の抵抗値が等しくなるように抵抗値を選定することにより、温度補償基準温度T0においては、いかなる補正量調整電圧Viでも温度補正項ΔVはゼロとなり、補正量調整電圧Viに依らない温度補償出力電圧Voを得ることが出来る。
以上のように構成されている従来の温度補償回路は、温度補償基準温度において温度補償用抵抗の抵抗値が等しくなるように抵抗値を選定する必要がある。すなわち、温度補償用抵抗の抵抗値または抵抗比を温度補償基準温度において測定し、調整手段を用いて、抵抗値が等しくなるように調整する、または抵抗比が1となるように調整する必要がある。温度補償基準温度における抵抗値または抵抗比の測定値の誤差は、温度補償基準温度の誤差となるため、抵抗値または抵抗比の測定を高精度に行う必要があるが、従来の温度補償回路においては、回路内の配線抵抗等による抵抗や、回路と測定装置間の配線抵抗等の抵抗により、抵抗比の測定結果に誤差が生じるという問題がある。
以下に、温度補償用抵抗の抵抗比を測定する方法の一例を説明する。
図5の回路において、接続点17の補正量調整電圧Viと端子10の温度補償出力電圧Voを以下に示す4つの各条件のように設定し、端子10に流れる電流を測定する。
第1条件:Vi=VSS、Vo=VSS
第2条件:Vi=VSS、Vo=VDD
第3条件:Vi≠VSS、Vo=VSS
第4条件:Vi≠VSS、Vo=VDD
ここで、第1条件〜第4条件の各条件での端子10に流れる電流の測定値をそれぞれ電流測定値IT1〜IT4とおく。また第3条件と第4条件における補正量調整電圧Viの電圧値は等しいとする。
はじめに、配線抵抗等のない理想的な場合を考える。
Vi=VSSの時には、温度補償用抵抗R3、R4の両端の電圧がVSSであり同電位であるから、抵抗R3、R4に流れる電流はゼロとなる。従って、トランジスタTr5およびTr7に流れる電流はゼロとなる。一方で、Vi≠VSSの時には、温度補償用抵抗R3、R4の両端にかかる電圧は(Vi−VSS)となるから、温度補償用抵抗R3、R4にはそれぞれ(Vi−VSS)/R3、(Vi−VSS)/R4の電流が流れる。
また、Vo=VSSの時には、接続点11の電圧はVSSと等しくなり、抵抗R2の両端の電圧、およびトランジスタTr7のエミッタ端子とコレクタ端子の電圧がVSSとなるため、抵抗R2とトランジスタTr7に流れる電流はゼロとなる。一方で、Vo=VDDの時には、接続点11の電圧はVDDと等しくなり、抵抗R1の両端の電圧、およびトランジスタTr5のエミッタ端子とコレクタ端子の電圧がVDDとなるため、抵抗R1とトランジスタTr5に流れる電流はゼロとなる。
従って、第1条件の場合、電流測定値IT1は抵抗R1に流れる電流に等しく、
|IT1|=(VDD-VSS)/R1 (式2)
となる。第2条件の場合は、電流測定値IT2は抵抗R2に流れる電流に等しく、
|IT2|=(VDD-VSS)/R2 (式3)
となる。また、第3条件の場合、電流測定値IT3は抵抗R1とトランジスタTr5に流れる電流の和に等しく、
|IT3|=(VDD-VSS)/R1+(Vi-VSS)/R3 (式4)
となる。第4条件の場合は、電流測定値IT4は抵抗R2とトランジスタTr7に流れる電流の和に等しく、
|IT4|=(VDD-VSS)/R2+(Vi-VSS)/R4 (式5)
となる。
以上の(式2)〜(式5)から、温度補償用抵抗R4とR3の抵抗比
R4/R3=(|IT3|-|IT1|)/(|IT4|-|IT2|) (式6)
が求まる。
抵抗値の調整においては、(式6)のR3とR4の抵抗比が1となるように抵抗値を調整すれば、R3とR4の抵抗値が等しくなる。
調整方法としては、一例として、次が挙げられる。例えば、集積回路においては、抵抗はウェハ平面上に形成されており、その抵抗値は、長さ/幅×シート抵抗で決まる。測定値から求めたR4/R3の値をAとすると、温度補償用抵抗R3を調整する場合には、抵抗R3の抵抗値をA倍に調整すればR3とR4の抵抗値が等しくなるから、抵抗R3の幅を初期設計値の(1/A)倍となるようにトリミングすればよい。
以上の方法を用いることにより、温度補償基準温度での温度補償用抵抗の抵抗比を求め、抵抗値を調整することが可能である。
次に、配線抵抗等の存在する現実的な場合を考える。図5の回路構成のうち、温度補償用抵抗の測定に影響の大きい抵抗は、図5に示すように、接続点11と温度補償出力電圧Vo端子の間の配線の抵抗による抵抗Rp1、およびVo端子から電流測定装置への配線の抵抗、Vo端子での接触抵抗などによる抵抗Rp2である。
端子10の電流を測定する際に、抵抗Rp1、Rp2に電流が流れることにより、抵抗Rp1、Rp2の両端子間に電位差が生じるため、端子10の電圧と接続点11の電圧が等しくなくなる。この影響を考慮して、上記の理想的な場合と同様に、各条件での各抵抗およびトランジスタに流れる電流の式をたて、測定電流値との関係式を求めると、次のようになる。
(|IT3|-|IT1|)×(1+(Rp1+Rp2)×(R1+R2)/(R1×R2))=(Vi-VSS)/R3-Ib3 (式7)
(|IT4|-|IT2|)×(1+(Rp1+Rp2)×(R1+R2)/(R1×R2))=(Vi-VSS)/R4-Ia4 (式8)
ここに、Ib3は第3条件でトランジスタTr7のエミッタ−コレクタ間の電位差がゼロでないことにより流れる電流、Ia4は第4条件でトランジスタTr5のエミッタ−コレクタ間の電位差がゼロでないことにより流れる電流である。電流Ib3およびIa4はそれぞれ温度補償用抵抗R3、R4に流れる電流に等しい電流と期待されるが、各条件でのトランジスタTr7、Tr5のそれぞれのエミッタ−コレクタ間の電位差は、抵抗Rp1、Rp2の両端に発生する電圧の和に等しいため、トランジスタTr7、Tr8からなるカレントミラー回路、また、トランジスタTr3、Tr5からなるカレントミラー回路を正常に動作させるには不十分な電圧であり、Ib3およびIa4にはそれぞれ温度補償用抵抗R3、R4に流れる電流に等しい電流が流れていない。よって、電流Ib3およびIa4の電流値は不明確な値となる。
また、(式7)、(式8)の左辺の(1+(Rp1+Rp2)×(R1+R2)/(R1×R2))において、抵抗Rp1とRp2を数100Ω程度と見積もり、抵抗R1とR2を数100kΩと設計すると、第2項は約1/1000となり、ほぼ0と近似できる。以上の近似を行うと(式7)、(式8)はそれぞれ次の様に表される。
|IT3|-|IT1|=(Vi-VSS)/R3-Ib3 (式9)
|IT4|-|IT2|=(Vi-VSS)/R4-Ia4 (式10)
(式9)、(式10)から、温度補償用抵抗R4とR3の抵抗比
R4/R3=(|IT3|-|IT1|+Ib3)/(|IT4|-|IT2|+Ia4) (式11)
が求まる。
従って、抵抗Rp1、Rp2によって生じる電流Ib3、Ia4により、温度補償用抵抗の抵抗比に誤差が生じるので、温度補償基準温度に誤差が生じることになる。
特開平6−174489号公報
以上の述べたように、従来の温度補償回路においては、温度補償用抵抗の抵抗値または抵抗比を高精度に測定することができず、高精度な温度補償基準温度を得ることができないという課題があった。
本発明はこのような課題を解決して、高精度な温度補償回路を提供するものである。
本発明の温度補償回路は、2つの温度補償用抵抗に流れる電流に応じた電流を分圧回路の2つの抵抗の接続点に供給する電流供給手段の機能を停止する電流停止手段を設け、温度補償基準温度での温度補償用抵抗の抵抗比を高精度に測定し、高精度な温度補償基準温度を得ることができるようにしたものである。
更に、分圧回路とVDDおよびVSSの間にスイッチを設けた。
本発明の温度補償回路は、分圧抵抗に電流を供給する手段に電流を止める手段を追加することで、大幅に面積を増加することなく、温度補償用抵抗の抵抗比の測定を高精度に行うことができるため、製造コストの増加を最小限に抑えて、高精度な温度補償基準温度を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施例を表した回路図である。図1において、温度補償回路1は、補正量調整電圧を発生する抵抗R5と抵抗R6からなる分圧抵抗と、オペアンプOP1、OP2と、温度補償用抵抗R3、R4と、抵抗R1と抵抗R2からなる分圧抵抗と、MOSトランジスタM1〜M8と、スイッチSW1、SW2と、端子10とで構成される。ここに、温度補償用抵抗R3とR4はお互いに異なる温度係数を持つ抵抗である。また図1のVDDは電源電圧端子、VSSは接地電圧端子である。接続点17の電圧を補正量調整電圧Vi、端子10の電圧を温度補償出力電圧とする。
抵抗R5と抵抗R6は電源電圧端子VDDと接地電圧端子VSS間に直列に接続される。抵抗R5と抵抗R6の接続点は、オペアンプOP1とOP2の非反転入力端子に接続される。オペアンプOP1、OP2の出力は、それぞれMOSトランジスタM1、M2のゲートに接続される。MOSトランジスタM1、M2のソースは、それぞれ抵抗R3、R4の一方の端子にそれぞれ接続点12、13にて接続され、それぞれオペアンプOP1、OP2の反転入力端子に接続される。抵抗R3とR4のもう一方の端子は接地電圧端子VSSに接続される。MOSトランジスタM1のドレインは、接続点14にてMOSトランジスタM3のドレインとゲート、またMOSトランジスタM5のゲートに接続される。MOSトランジスタM2のドレインは、接続点15にてMOSトランジスタM4のドレインとゲート、またMOSトランジスタM6のゲートに接続される。接続点14、15と接地電圧端子VSSの間には、それぞれスイッチSW1、SW2が接続される。MOSトランジスタM6のドレインは、接続点16にてMOSトランジスタM8のドレインとゲート、またMOSトランジスタM7のゲートに接続される。MOSトランジスタM3とM5、M4とM6、M7とM8は、それぞれカレントミラー回路を構成している。抵抗R1と抵抗R2は電源電圧端子VDDと接地電圧端子VSS間に直列に接続さる。抵抗R1と抵抗R2の接続点11にMOSトランジスタM5、M7のドレインが接続される。接続点11の電圧は温度補償出力端子Voに導出される。
温度補償回路1は以上の様に構成されており、次のように動作する。
接続点12と接続点13の電圧は、それぞれオペアンプOP1とOP2の仮想接地により、抵抗R5と抵抗R6の接続点の電圧に等しく、補正量調整電圧Viとなる。抵抗R3と抵抗R4の両端子間の電位差は(Vi−VSS)となるから、それぞれの抵抗に流れる電流をIa、Ibとすると、
Ia=(Vi-VSS)/R3 (式12)
Ib=(Vi-VSS)/R4 (式13)
となる。抵抗R5と抵抗R6の抵抗比を任意に選定することにより、補正量調整電圧Viは任意に調整することが可能であるから、電流Ia、Ibは、任意に調整可能である。MOSトランジスタM3とM5、M4とM6、M7とM8の各カレントミラー回路のミラー比を1とすると、スイッチSW1、SW2がオフの場合には、MOSトランジスタM5、M7には、それぞれ電流Ia、Ibが流れる。スイッチSW1がオンの場合には、MOSトランジスタM5のゲート−ソース間電圧がゼロとなるから、補正量調整電圧Viがいかなる電圧であってもMOSトランジスタM5には電流が流れない。また、スイッチSW2がオンの場合には、MOSトランジスタM6のゲート−ソース間電圧がゼロとなるから、MOSトランジスタM6には電流が流れず、従って、補正量調整電圧Viがいかなる電圧であってもMOSトランジスタM7にも電流が流れないことになる。
また、接続点11の電圧は、端子10に電流が流れない場合には、温度補正出力電圧Voに等しいので、接続点11の電圧をVoとおく。このとき抵抗R1、R2に流れる電流は、それぞれ電流をI1、I2とすると、
I1=(VDD-Vo)/R1 (式14)
I2=Vo/R2 (式15)
となる。スイッチSW1とSW2がともにオフの場合、接続点11にMOSトランジスタM5の電流Iaが流入し、接続点11からMOSトランジスタM7の電流Ibが流出するから、接続点11における電流の式は、
Ia+I1=I2+Ib (式16)
となる。(式16)に(式12)〜(式15)を代入し、Voについて解くと、
Vo=(R1/(R1+R2))×VDD+(1/R3-1/R4)×((R1×R2)/(R1+R2))×Vi (式17)
となる。(式17)は(式1)と同様であり、スイッチSW1とSW2がオフの場合には、本実施例の回路は従来の温度補償回路と同様の動作をする。つまり、温度補償用抵抗R3とR4の抵抗値により正または負の温度補正を決定し、補正量調整電圧Viにより、その電圧補正量を調整することが可能である。また、温度補償基準温度T0において、温度補償用抵抗R3とR4の抵抗値が等しくなるように抵抗値を調整することにより、温度補償基準温度T0においては、いかなる補正量調整電圧Viでも温度補正項ΔVはゼロとなり、補正量調整電圧Viに依らない温度補正出力電圧Voを得ることが出来る。
本実施例の温度補償回路においても、従来の温度補償回路と同様に、温度補償基準温度において温度補償用抵抗の抵抗値が等しくなるように抵抗値を選定する必要がある。測定方法としては、例えば、前述の「発明が解決しようとする課題」にて記述した方法とほぼ同様の方法を用いることができる。ただし、図1に示した本実施例の温度補償回路においても、現実的には図2に示すように回路内の配線抵抗等による抵抗Rp1や、回路と測定装置間の配線抵抗、端子10における接触抵抗、スイッチ等による抵抗Rp2が存在するため、前述の「発明が解決しようとする課題」にて記述した方法と全く同じく測定を行うと、電流Ib3、Ia4の影響を受けて、抵抗比を高精度に測定することができない。しかし、以下のような方法をとることにより、抵抗比を高精度に測定することができる。
以下に、抵抗Rp1、Rp2の影響を抑えて、温度補償用抵抗の抵抗比を高精度に測定する方法を説明する。図1に示す回路において、前述の「発明が解決しようとする課題」にて記述した方法と同様の測定を、第1条件から第4条件の各条件に以下に示す条件を追加して行う。
第1条件:SW1=オフ、SW2=オフ
第2条件:SW1=オフ、SW2=オフ
第3条件:SW1=オフ、SW2=オン
第4条件:SW1=オン、SW2=オフ
第3条件でスイッチSW2をオンすることにより、MOSトランジスタM6に電流が流れなくなり、MOSトランジスタM7にも電流が流れなくなるため、(式11)において電流Ib3がゼロとなる。また、第4条件でスイッチSW1をオンすることにより、MOSトランジスタM5に電流が流れなくなるため、(式11)において電流Ia4がゼロとなる。従って(式11)は
R4/R3=(|IT3|-|IT1|)/(|IT4|-|IT2|) (式18)
となり、(式6)と同じになる。従って、抵抗Rp1、Rp2が存在する場合においても、温度補償用抵抗の抵抗値を高精度に測定することが可能となり、高精度な温度補償基準温度を得ることができる。
図3の本発明の第2の実施例の温度補償回路の回路図を示す。
スイッチSW2の代わりに、接続点16と接地電圧VSSとの間にスイッチSW3を接続してもよい。スイッチSW3をオンすることにより、MOSトランジスタM7に流れる電流をゼロにすることができる。
更に、分圧回路の抵抗R1と電源電圧VDD間にスイッチSW4を、抵抗R2と接地電圧VSSとの間にスイッチSW5を接続する構成とした。この構成とすることにより、温度補償用抵抗の抵抗比を求める測定の工程数を削減することが可能となる。
以下に、温度補償用抵抗の抵抗比を測定する方法の一例を説明する。
図3において、接続点17の補正量調整電圧Viと端子10の温度補償出力電圧Vo、スイッチSW1、SW3〜5を以下に示す2つの各条件のように設定し、端子10に流れる電流を測定する。
第1条件:Vi≠VSS、Vo=VSS
SW1=オフ、SW3=オン、SW4=オフ、SW5=オフ
第2条件:Vi≠VSS、Vo=VDD
SW1=オン、SW3=オフ、SW4=オフ、SW5=オフ
ここで、第1条件と第2条件における補正量調整電圧Viの電圧値は等しいとする。第1条件と第2条件でスイッチSW4とSW5をオフすることにより、それぞれ抵抗R1とR2に電流は流れなくなる。従って、第1条件の場合の電流測定値IT1は抵抗R3に流れる電流に等しく、
|IT1|=(Vi-VSS)/R3 (式19)
となる。第2条件の場合の電流測定値IT2は抵抗R4に流れる電流に等しく、
|IT2|=(Vi-VSS)/R4 (式20)
となる。以上から、温度補償用抵抗R3とR4の抵抗比は、以下のように求まる。
R4/R3=|IT1|/|IT2| (式21)
従って、温度補償用抵抗の抵抗比をより少ない測定工程で求めることが出来る。
また、本実施例では便宜上、スイッチを単にスイッチとしたが、制御信号によってオン/オフ可能な素子であれば、例えばPMOSトランジスタによるスイッチや、NMOSトランジスタによるスイッチ、トランスミッションゲート等を用いても良い。また本実施例では、MOSトランジスタ構成による温度補償回路ついて説明したが、MOSトランジスタの代わりにバイポーラトランジスタやFET等を用いた温度補償回路についても、同様に適用することができる。
また、温度補償用抵抗の測定においては、上記方法は一例であり、他の方法を用いても構わない。
図4は、本発明の温度補償回路を用いたセンサ信号処理回路図である。
本発明の温度補償回路をセンサ信号処理回路に適用する際の回路構成の一例について示したものである。温度補償回路1の端子10は、オペアンプOP3の非反転入力端子に接続される、オペアンプOP3の出力端子は、反転入力端子に接続され、ボルテージフォロワとして動作する。またオペアンプOP3の出力端子は、ピエゾ抵抗型センサ2の端子21に接続され、センサ駆動電圧となる。ピエゾ抵抗型センサ2の端子22は接地電圧VSSに接続される。
図4の回路は以上の様に構成されており、次のように動作する。ピエゾ抵抗型センサ2の端子23と端子24の電圧の電圧差は一般的にスパン電圧と呼ばれ、ピエゾ抵抗型センサの出力となる。しかし、一般的にスパン電圧は温度依存性を持ち、また製造工程のバラツキにより、センサ素子はひとつひとつ異なるスパン電圧の温度依存性を持つ。スパン電圧はセンサ駆動電圧により変化するので、スパン電圧の温度依存性を打ち消すように、センサ駆動電圧に温度依存性をもたせることにより、温度によらない一定のスパン電圧を得ることができる。個々のセンサ素子のもつスパン電圧の温度依存性は、温度補償回路1の内部の補正量調整電圧Viを調整することにより、個々のセンサ素子に対して最適なセンサ駆動電圧の温度依存性を選択することができる。
本発明の第1の実施例の温度補償回路の回路図である。 本発明の第1の実施例の温度補償回路の測定回路図である。 本発明の第2の実施例の温度補償回路の回路図である。 本発明の温度補償回路を用いたセンサ信号処理回路図である。 従来の温度補償回路を示す回路図である。 図5の温度補償回路内の測定回路図である。
符号の説明
1 温度補償回路
10〜17 接続点
Vi 補正量調整電圧
Vo 温度補償出力電圧
R1〜R6 抵抗
M1〜M8 MOSトランジスタ
SW1〜SW5 スイッチ
OP1〜OP3 オペアンプ
VDD 電源電圧端子
VSS 接地電圧端子
Rp1、Rp2 配線抵抗、接触抵抗、スイッチ抵抗等による抵抗
A1 電流計
2 ピエゾ抵抗型センサ
21〜24 ピエゾ抵抗型センサの端子
3 従来の温度補償回路
Tr1〜Tr8 バイポーラトランジスタ

Claims (4)

  1. 温度係数の異なる第1および第2の温度補償用抵抗と、
    補償量調整電圧を発生する手段と、
    2つの抵抗が直列に接続された分圧回路と、
    前記第1および第2の温度補償用抵抗に前記補償量調整電圧を印加する手段と、
    前記第1の温度補償用抵抗に流れる電流に応じた電流を前記分圧回路の2つの抵抗の接続点に供給する第1の電流供給手段と、
    前記第2の温度補償用抵抗に流れる電流に応じた電流の極性を異ならせて前記分圧回路の2つの抵抗の接続点に供給する第2の電流供給手段と、
    からなる温度補償回路において、
    前記第1および第2の電流供給手段の機能を停止する電流停止手段を設けたことを特徴とする温度補償回路。
  2. 前記分圧回路の直列に接続された2つの抵抗に流れる電流を制御するスイッチを設けたことを特徴とする請求項1記載の温度補償回路。
  3. 前記電流停止手段は、前記第1および第2の電流供給手段を構成するカレントミラー回路のMOSトランジスタのゲート−ソース間を短絡するスイッチであることを特徴とする請求項1記載の温度補償回路。
  4. 前記温度補償回路は、CMOSトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1記載の温度補償回路。


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