JP4601441B2 - 光送信器または光受信器および光トランシーバ - Google Patents

光送信器または光受信器および光トランシーバ Download PDF

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本発明は、光通信に関わる光送信器または光受信器および光トランシーバに関するものである。
インターネットの普及に伴って、サービスの多様化が進むとともに所要ビットレートが目覚しく上昇している。光ファイバを用いた光アクセスサービスは、光ファイバの高速広帯域という特性を有しているため、将来の高速アクセスサービスの中心となりうるものとして注目されている。
光アクセスサービスにおいては、主に、局とユーザを接続する光ファイバ線路の敷設や管理コストを低減することを目的として、1芯の光ファイバで双方向の通信が提供される。たとえば非特許文献1に示されるように、下り方向に1.49μm帯、上り方向に1.31μm帯と異なる波長を用い、両端に設置した装置内に波長フィルタを用いることで相互干渉の少ない1芯双方向通信を実現している。
光ファイバの両端に設置されている装置内においては、送受信データは主として電気信号として処理されるが、光通信を行うためにはその電気信号と光ファイバ線路上の光信号を双方に変換する機能が装備されている。その機能をまとめて光トランシーバといい、送信側(発光部)は、発光素子であるレーザーダイオード(LD)と、送信電気信号に従って規定の信号品質でLDを発光させるためのレーザードライバから構成される。また、受信側(受光部)は、受光素子であるフォトダイオード(PD)と光電変換された信号を増幅するプリアンプと増幅された信号の等価増幅や波形整形を行うリミッティングアンプから構成される。また、上り下りそれぞれの波長を光ファイバとLD、PDに合分波させるための光波長フィルタが用いられ、以上により1芯双方向通信が実現される。
図9に光トランシーバの基本構成を示す。とくにLD1、PD2、プリアンプ3、波長フィルタ4は、光学設計された一体の1芯双方向モジュール(BIDI)5として組み立てられる。この1芯双方向モジュール5は、最終的にはその他の電気部品を実装するプリント基板と接続し、電気信号を送受信し、電源が供給され、光トランシーバとして一体化される。6は光ファイバ、7はLDドライバ、8はリミティングアンプである。
図10、図11は従来例1の光トランシーバにおいて、1芯双方向モジュール5とプリント基板9Aの接続方法を示した図である。10はスリーブ、11は光トランシーバ筺体を示す。1芯双方向モジュール5は波長フィルタ4の光クロストークを最大限低減させるために、送信光と受信光の光学軸を垂直にする。よって、送信用光学部品の送信外部端子12と受信外部端子13とは直交している。そして、送受信される電気信号は各外部端子12,13とプリント基板9A上の配線との接続部で半田で接続され、これら外部端子12,13はプリント基板9Aに固定される。
近年のインターネットの普及と光アクセス技術の向上によって、その伝送速度は年々上昇を続けており、ギガビット級の信号を扱う光トランシーバも一般的になりつつある。しかし、送信/受信の素子が近接されて一体化される1芯双方向モジュール5においては、送信信号が受信信号に影響を及ぼすクロストーク問題が顕在化する。電気的なクロストークは高周波ほどクロストーク量が増加し、周囲の構造によって大きく変化するために予想が難しい。また、仮に受信系において用いられるデバイスが同じであれば、信号速度が上昇すると最小受光レベルが上がること有も良く知られている。よって、あるダイナミックレンジ規定の光ファイバ線路で光通信を行うためには、低速度の場合に比べて光出力規定を高レベルにする必要がある。すなわち、LD1を発光させるための所要信号電力も上昇することから、LDドライバの出力信号が増大し、電気的クロストークに対する要求はさらに厳しくなる。
これらの問題を回避するためには、送受信間の距離を広げることが有効である。すなわち受信側にとって雑音源となる送信デバイスを物理的に遠くに配置することである。1芯双方向モジュール5は光学的に精密に設計された光学素子や波長フィルタを配置するために、非常に近接して組み立てられるが、クロストーク抑圧という観点からは可能な限り受信側と送信側の間の距離を遠くするほうが効果が高い。ただし、装置の小型高密度化は消費電力や装置設置コストの低減に有効であるため、1芯双方向モジュール5を大きくしつつも、基板面積を削減することで光トランシーバ全体の大きさを維持、または小型化させることが求められる。もう一つのクロストーク抑圧方法は、差動信号伝送方式など、相補的な信号を用いることで、空間的に伝播する電気的クロストークを抑圧することである。差動信号方式では、送信側においては電気的クロストークの発生を抑えることが可能であり、また受信側においては、相補的な信号を用いることで、発生する電磁界の擾乱を抑え、電気的クロストークによる影響を抑える効果がある。
上記2つの方策を考慮すれば図12、図13に示すような従来例2の光トランシーバの構造になる。図11において受信外部端子13に接続するためプリント基板9Aの一部突出していた部分を削除した構造のプリント基板9とし、その空間を利用して1芯双方向モジュール5を大きくする。これにより光トランシーバ筺体11の大きさを維持しつつ、送受信素子と受信素子間の距離を離すことが可能になる。
また、プリント基板9と1芯双方向モジュール5との間で信号や電源配線を接続するための有効な手段としてフレキシブル基板を用いることが挙げられる。このフレキシブル基板を用いるメリットして、プリント基板9と光ファイバ6の光軸双方の、モジュールの底面からの高さを整合させた設計を行う必要がなく、1芯双方向モジュール5の柔軟な構造設計が可能になり、プリント基板9の許容製造誤差が拡大する。また、光ファイバコネクタをレセプタクル型にする場合、その挿抜の際に生じる応力をプリント基板9に伝達することなく1芯双方向モジュール5で吸収することが可能であり、構造的な信頼性も上昇する。
ところが、図12、図13に示すような従来例2の光トランシーバの送受信双方に差動信号を用いた場合は、1芯双方向モジュール5の外部端子13の差動信号端子対13A,13Bとプリント基板9に実装しているリミティングアンプ8のICの差動信号端子対8A,8Bの距離が直線距離で等しくなっていない。これは1芯双方向モジュール5が基本的に光ファイバ6からの光信号に対して、送信、受信の光学軸が直交しており、送受信どちらかが、プリント基板9の位置と異なる方向に端子が配置されてしまうことが原因である。
差動信号の配線設計においては、正相信号と反転信号の電気的な伝送距離を等しくする必要がある。その距離に差が生じる場合、信号の到着時間差によって差動信号がゆがみ、ビット誤りや受信感度の低下を招く。図12、図13においては受信側における問題を例示したが、送受信を入れ替えたとしても、今度は送信側に発生する問題である。
図14は長方形のフレキシブル基板14を用いて、90度にねじることによって、1芯双方向モジュール5の受信外部端子13とプリント基板9とを接続した従来例3の光トランシーバを示す図である。しかし、この場合は、ねじりによって生じる応力がフレキシブル基板14の信頼性を著しく損なう場合がある。また、本来直線距離で等しくない端子間を等長線路のフレキシブル基板14で直線的に接続するため、光ファイバ6の挿抜の際に発生する伸縮に対して応力が集中し、さらに信頼性を損ない、または実装時にフレキシブル基板14が破断する可能性がある。
また、図15に示すような長方形以外の形状のフレキシブル基板15を用い、折り曲げて接続することで、光ファイバ6の挿抜の際の変形や経年劣化による伸縮膨張に強くすることができる。図16にそのフレキシブル基板15を用いた従来例4の光トランシーバの接続例を示す。フレキシブル基板15を1芯双方向モジュール5の受信外部端子13の差動信号端子対13A,13Bに接続し、図15における点線部15aを1芯双方向モジュール5の筐体側に折り曲げてプリント基板9に接続する。このとき、フレキシブル基板15における差動信号線は等長になるよう形状を工夫して配置する。
情報通信技術委員会(TTC)標準TS−1000 光加入者線インターフェース 100Mbit/s 1心WDM方式
しかし、このフレキシブル基板15では、長方形のフレキシブル基板に平行な伝送線路を設ける場合と異なり、曲がりが存在した場合でも差動信号線が等長になるよう注意深く設計する必要がある。また、一度設計した差動信号線は決められた線路長における等長線路であって、製造誤差が大きいときや設計変更の際には新しく作り直す必要があり、コスト増や作業工程の増加などの欠点がある。フレキシブル基板で実現する手段は可能な限り簡易で、製作にかかるコストを低減させる必要がある。
すなわち、上記のように直線距離で等しくない1芯双方向モジュール5の外部端子とプリント基板9上の差動信号線端子との間を接続するためのフレキシブル基板としての要件は、(1)簡易な構造であり、(2)接続する部品間の可動性が維持でき、(3)端子間距離が多少変化しても等長線路を実現できることである。
本発明の目的は、直線距離で等しくない差動信号端子対間を、量産性に優れた簡易な構成のフレキシブル基板で等長に接続できるようにして、柔軟な構造で且つ送受信アイソレーションが高くなり、遅延差のない差動信号伝送路が形成され、ひいては高品質な1芯双方向光通信を実現できるようにした光送信器、光受信器または光トランシーバを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、光電変換を担う発光部または受光部と、送信信号または受信信号を処理する半導体集積回路を実装した基板と、前記発光部または受光部の差動信号端子対と前記半導体集積回路に接続された前記基板上の差動信号端子対とを接続するためのフレキシブル基板とを具備し、前記発光部または受光部の前記差動信号端子対が配置される面と前記基板の面とが平行でなく、且つ前記発光部または受光部の前記差動信号端子と前記基板上の前記差動信号端子の直線距離が差動信号間で異なるような光送信器または光受信器において、前記フレキシブル基板は、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返されている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記発光部または受光部の前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されていることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の光送信器又は光受信器において、前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返したことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の光送信器又は光受信器において、前記フレキシブル基板を、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返され、かつ該折り返し部から前記他端に寄った側が垂直に折り曲げられている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記発光部または受光部の前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されるフレキシブル基板に置き換えたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の光送信器又は光受信器において、前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返し、該折り返し部から前記他端に寄った側を垂直90度に折り曲げたことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、光電変換を担う発光部と受光部を有し1芯の光ファイバと接続される1芯双方向モジュールと、受信信号と送信信号を処理する半導体集積回路を実装した基板と、前記1芯双方向モジュールの前記発光部または受光部の差動信号端子対と前記半導体集積回路に接続された前記基板上の差動信号端子対とを接続するためのフレキシブル基板とを具備し、前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対が配置される面と前記基板の面とが平行でなく、且つ前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子と前記基板上の前記差動信号端子の直線距離が差動信号間で異なるような光トランシーバにおいて、前記フレキシブル基板は、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げた部分から他端に寄った側が斜めに折り返されている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されていることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の光トランシーバにおいて、前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返したことを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項5に記載の光トランシーバにおいて、前記フレキシブル基板を、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返され、かつ該折り返し部から前記他端に寄った側が垂直に折り曲げられている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されるフレキシブル基板に置き換えたことを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の光トランシーバにおいて、前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返し、該折り返し部から前記他端に寄った側を垂直90度に折り曲げたことを特徴とする。
本発明によれば、直線距離で等しくない発光部あるいは受光部の差動信号端子対または1芯双方向モジュールの差動信号端子対とプリント基板の差動信号端子対とを簡易な構成で、且つ等長距離の対の差動信号線をもつフレキシブル基板で接続することができ、1芯双方向モジュールではその配置可能となる容積を拡大させ、したがってその送受信間の距離を大きくすることができ、送受信アイソレーションを向上させることができる。
また、図14に示した従来例3ではフレキシブル基板14をねじるので、フレキシブル基板14の一部に引っ張り応力が集中し、フレキシブル基板14の信頼性を著しく損なうことが問題であった。これに対し、本発明はフレキシブル基板を折り曲げ折り返すので、等長のまま接続することが可能でありばかりか、十分な余長をとってフレキシブル基板の折り曲げ限界を超える角度以下で用いることにより、応力の集中による破断の危険性を緩和することができる。
また、図16に示した従来例4においては、折り曲げて接続することを前提とした変形フレキシブル基板15を設計しているが、線路を等長に設計することが難しい。すなわち1芯双方向モジュール5とプリント基板9の物理的な直線距離差をあらかじめ計算してその差を吸収するようフレキシブル基板15の差動信号線を設計しなくてはならない。これに対し、本発明はフレキシブル基板を折り曲げる前にすでに等長の直線で対称差動信号線が配置されているため、接続後も等長が維持されるだけでなく、1芯双方向モジュールとプリント基板の物理的な距離が変更となった際も、フレキシブル基板を裁断して接続することで等長を維持したままその長さを調整することが可能であり、物理的距離の変化、誤差にも容易に対応できる。
本発明は一般的には光送信器または光受信器に適用できるが、ここでは1芯双方向の光トランシーバに適用する場合について説明する。
図1に本発明の光トランシーバの実施例1(請求項1,2,5,6に対応)を示す。図1は1芯双方向モジュール5の受信用外部端子13がプリント基板9の実装面に対して水平方向に配置されている場合において、本実施例のフレキシブル基板20によって、その受信用外部端子13の差動信号端子対13A,13Bとプリント基板9に実装されたリミッティングアンプ8のICとが接続された光トランシーバ筺体11の内部斜視図である。また、図2にその正面図、図3にその底面図を示す。送信側外部端子12の接続関係はここでは図示していない。この送信側外部端子12は、プリント基板9に直接半田実装することも、また本発明と同様にフレキシブル基板を用いて接続することも可能であるが、本発明の本質には影響を与えない。
フレキシブル基板20は差動信号線の対を等長となるように配置した長方形状である。図1〜図3に示されるとおり、このフレキシブル基板20の片端の差動信号端子対を受信側外部端子13の差動信号端子対13A,13Bに接続してから、受信側外部端子13の下にもぐりこむように垂直に折り曲げ、さらに差動信号線に対して斜めになるように折り返すことで、合計2回折り曲げるので、リミッティングアンプ8のICがプリント基板9上に実装され、その入力差動信号端子対の並びが受信側外部端子13の並びと直交している場合でも、その端子対の配置に沿うようフレキシブル基板20の他端の差動信号端子対を近づけて実装することが可能になる。このとき、プリント基板9の幅は1芯双方向モジュール5の幅と同じにすることが可能であり、従来と同じ大きさの光トランシーバ筐体11においてもより大きな1芯双方向モジュール5を搭載することが可能になる。すなわち、1芯双方向モジュール5内の送受信素子間の距離を大きくすることが可能になる。
図1〜図3に示される実施例1は、1芯双方向モジュール5の下部へフレキシブル基板20を誘導する形態であるが、上部へ誘導し、同様に斜めに折り返して接続する形態も可能である。これはプリント基板9の高さと、1芯双方向モジュール5の筐体の高さ、およびフレキシブル基板で配線が可能な余空間の関係から最適な構成が選択可能である。また、本実施例1ではリミッティングアンプ8のICがプリント基板9の上面に配置されているが、下面に配置されている場合においても、本発明の構成を容易に適用できることは明らかである。また、1芯双方向モジュール5の受信用差動外部端子13の並びが必ずしもプリント基板9の実装面に対して正確な水平である必要はないが、過度に傾いている場合は、次に示す実施例2との接続性を比較の上選択することも可能である。
図4は長方形に等長に配置された2本の差動信号線を持つフレキシブル基板20の折り曲げ方法を図示したものである。まず(1)のように両端の差動信号端子対に平行に、つまり垂直90度方向に折り曲げ、折り曲げ後の下部を(2)のように差動信号線に対して斜めに折り目を入れて、プリント基板9の方向へと180度折り返すことにより、合計で2回折り曲げると、最終的に(3)のように斜めに重なる方向に折り曲がる。
このように、折り曲げる前のフレキシブル基板20の形状は極めて簡素な長尺であり、またそこに形成されている2本の差動信号線もあらかじめ等長に配置されている。折り曲げ後も等長は維持されるため、直線距離では等長ではない差動信号端子対間に簡易に接続できる。また、フレキシブル基板20は裁断も自由に行うことが可能である。1芯双方向モジュール5の構成やプリント基板9の配置に応じて、差動線路長の長さを自由に裁断して調整し、接続することが可能であり、実装の柔軟性と実装作業の簡易性を両立することができる。
図5に発明の光トランシーバの実施例2(請求項3,4,7,8に対応)を示す。図5は1芯双方向モジュール5の受信用外部端子13がプリント基板9の実装面に対して垂直方向に配置されている場合において、本実施例のフレキシブル基板21によって、その受信用外部端子13の差動信号端子対13A,13Bとプリント基板9に実装されたリミッティングアンプ8のICとが接続された光トランシーバ筺体11の内部斜視図である。図6はその正面図、図7はその上面図である。
フレキシブル基板21は差動信号線の対を等長となるように配置した長方形状である。フレキシブル基板21は、その片端の差動信号端子対を受信用外部端子13の差動信号端子対13A,13Bに接続した後に、プリント基板9方向へ配置し、1芯双方向モジュール5の側に折り曲げた後、差動信号線に対して斜めとなるよう1芯双方向モジュール5の下方向へ折り曲げ、その後、初めに1芯双方向モジュール5側に折り曲げた箇所の下を通過するようにしてプリント基板9の方向へ折り曲げることにより、合計3回折り曲げてから、プリント基板9上のリミッティングアンプ8のICの端子近くの差動信号端子対に、他端の差動信号端子対を接続する。
図5〜図7示される実施例2は1芯双方向モジュール5の下部へフレキシブル基板21を誘導する形態であるが、上部へ誘導し、同様に斜めに折り返して接続する形態も可能である。差動信号線に対して斜めに折り曲げる段階で、1芯双方向モジュール5の上方向に折り曲げ、初めに1芯双方向モジュール5側に折り曲げた箇所の上を通過するようにしてプリント基板9の方向に折り曲げればよい。これはプリント基板9の高さと、1芯双方向モジュール5の高さの関係から最適な構成が選択可能である。また、本実施例2ではリミッティングアンプ8のICがプリント基板9の上面に配置されているが、下面に配置されている場合においても、本発明の構成を容易に適用できることは明らかである。また、1芯双方向モジュール5の受信用差動外部端子13の並びが必ずし正確な垂直である必要はないが、過度に傾いている場合は、前に示した実施例1との接続性を比較の上選択することも可能である。
図8は長方形に等長に配置された2本の差動信号線を持つフレキシブル基板21の折り曲げ方法を図示したものである。まず(1)のように両端の差動信号端子対に平行、つまり垂直90度方向に折り曲げ、折り曲げ後の下部を(2)のように差動信号線に対して斜めに折り目を入れて180度折り返し、次に(3)のように(1)の折り曲げ後のフレキシブル基板21の端に沿って、さらにプリント基板9方向に垂直90に折り曲げることにより、合計で3回折り曲げると、最終的に(4)のようになる。
このように、折り曲げる前のフレキシブル基板21の形状は極めて簡素な長尺であり、またそこに形成されている2本の差動信号線もあらかじめ等長に配置されている。折り曲げ後も等長は維持されるため、直線距離では等長ではない差動信号端子対間を簡易に接続できる。また、フレキシブル基板21は裁断も自由に行うことが可能である。1芯双方向モジュール5の構成やプリント基板9の配置に応じて、長さを自由に裁断して接続することが可能であり、実装の柔軟性と実装作業の簡易性を両立することができる。
本発明の実施例1の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。 実施例1の1芯双方向トランシーバの正面図である。 実施例1の1芯双方向トランシーバの底面図である。 実施例1に用いられるフレキシブル基板の折り曲げ方法の説明図である。 本発明の実施例2の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。 実施例2の1芯双方向トランシーバの正面図である。 実施例2の1芯双方向トランシーバの平面図である。 実施例2に用いられるフレキシブル基板の折り曲げ方法の説明図である。 光トランシーバの基本構成を示すブロック図である。 従来例1の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。 従来例1の1芯双方向トランシーバの接続関係を示す平面図である。 従来例2の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。 従来例2の1芯双方向トランシーバの平面図である。 フレキシブル基板を使用した従来例3の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。 従来例4に用いられるフレキシブル基板の説明図である。 図15のフレキシブル基板を使用した従来例4の1芯双方向トランシーバの内部斜視図である。
符号の説明
1:LD(レーザダイオード)
2:PD(フォトダイオード)
3:プリアンプ
4:波長フィルタ
5:1芯双方向モジュール
6:光ファイバ
7:LDドライバ
8:リミッティングアンプ
9,9A:プリント基板
10:スリーブ
11:光トランシーバ箱体
12:送信側外部端子
13:受信側外部端子
14:フレキシブル基板
15:フレキシブル基板
20:フレキシブル基板
21:フレキシブル基板

Claims (8)

  1. 光電変換を担う発光部または受光部と、送信信号または受信信号を処理する半導体集積回路を実装した基板と、前記発光部または受光部の差動信号端子対と前記半導体集積回路に接続された前記基板上の差動信号端子対とを接続するためのフレキシブル基板とを具備し、
    前記発光部または受光部の前記差動信号端子対が配置される面と前記基板の面とが平行でなく、且つ前記発光部または受光部の前記差動信号端子と前記基板上の前記差動信号端子の直線距離が差動信号間で異なるような光送信器または光受信器において、
    前記フレキシブル基板は、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返されている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記発光部または受光部の前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されていることを特徴とする光送信器または光受信器。
  2. 請求項1に記載の光送信器又は光受信器において、
    前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返したことを特徴とする光送信器または光受信器。
  3. 請求項1に記載の光送信器又は光受信器において、
    前記フレキシブル基板を、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返され、かつ該折り返し部から前記他端に寄った側が垂直に折り曲げられている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記発光部または受光部の前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されるフレキシブル基板に置き換えたことを特徴とする光送信器または光受信器。
  4. 請求項3に記載の光送信器又は光受信器において、
    前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返し、該折り返し部から前記他端に寄った側を垂直90度に折り曲げたことを特徴とする光送信器または光受信器。
  5. 光電変換を担う発光部と受光部を有し1芯の光ファイバと接続される1芯双方向モジュールと、受信信号と送信信号を処理する半導体集積回路を実装した基板と、前記1芯双方向モジュールの前記発光部または受光部の差動信号端子対と前記半導体集積回路に接続された前記基板上の差動信号端子対とを接続するためのフレキシブル基板とを具備し、
    前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対が配置される面と前記基板の面とが平行でなく、且つ前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子と前記基板上の前記差動信号端子の直線距離が差動信号間で異なるような光トランシーバにおいて、
    前記フレキシブル基板は、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げた部分から他端に寄った側が斜めに折り返されている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されていることを特徴とする光トランシーバ。
  6. 請求項5に記載の光トランシーバにおいて、
    前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から前記他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返したことを特徴とする光トランシーバ。
  7. 請求項5に記載の光トランシーバにおいて、
    前記フレキシブル基板を、差動信号線の対が等長となるよう配置されてなり、片端に近い側が垂直に折り曲げられ、かつ、該折り曲げ部から他端に寄った側が斜めに折り返され、かつ該折り返し部から前記他端に寄った側が垂直に折り曲げられている状態で、前記片端の前記差動信号線の端子対が前記1芯双方向モジュールの前記差動信号端子対に接続され、前記他端の前記差動信号線の端子対が前記基板の前記差動信号端子対に接続されるフレキシブル基板に置き換えたことを特徴とする光トランシーバ。
  8. 請求項7に記載の光トランシーバにおいて、
    前記フレキシブル基板は、前記片端側を垂直90度に折り曲げ、該折り曲げ部から他端に寄った側を斜めに折り目を入れて180度に折り返し、該折り返し部から前記他端に寄った側を垂直90度に折り曲げたことを特徴とする光トランシーバ。
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