JP4601213B2 - マーキング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマーキング装置に関する。さらに詳しくは、インク等のマーキング液をノズルから吐出することによって鋼材等の表面にマーキングを施したり線を描いたりするマーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄鋼、非鉄分野において金属材料の被破壊検査で探知された傷の存在位置にマーキングを施すことがなされている。それにより、下流工程において傷の識別を容易にし、結果的に傷の除去作業などを容易に行えるようにしている。マークとしては、一般に、傷のある位置の識別、傷のない場合のOKマーク、その他、廃棄処分とするためのNGマークなどが適宜選択される。
【0003】
そして、マーキング用インクとしては、水溶性インク、有機溶剤によって溶解して用いる溶剤型など、液体のインクが用いられている。これら液体インクをポンプなどによって吐出ノズルまで圧送して対象材料に噴射吹き付けを行うのである。
【0004】
しかし、水溶性インクや溶剤形インクを用いる場合、インクを吐出しないとき(非マーキング時)には吐出ノズルの吐出口にインクが詰まることがある。これはインクの水分が蒸発したり溶剤が揮発するためである。
【0005】
従来、かかる問題を解消するための技術が提案がなされている。たとえば、特公昭55−47813号公報、特公昭58−20671号公報、特公昭58−25504号公報等に開示された技術である。これらは、非マーキング時には吐出ノズルの先端をマシン油や有機溶剤などインク凝固防止液の液溜まりに浸漬しておき、マーキング時にはこの液溜まりから吐出ノズルを突出するようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、マーキング装置で線引きを行う場合、対象材料の搬送速度が遅い場合には線が太くなる傾向があり、また、線の両側部が乱れて明確な線引きが困難となることがある。これは、マーキング装置の吐出インク量を対象材料の搬送速度に合わせて調節することが困難だからである。そこで、吐出ノズルの構造に工夫をこらし、インクの吐出と併せて吐出されるインクの周囲にエアーカーテンのごとく空気を噴射させる(以下、アトマイジングともいう)ことによって上記問題を解消する技術が考案されている。この空気の噴射によって吐出インクの幅が広がるのを抑制するとともに、この噴射空気によってインクの溶剤を揮発させてインクの体積を減少させるものである。
【0007】
しかしながら、このアトマイジングを伴うマーキング装置では、前述の吐出ノズル先端のインクの凝固を防止する機構を備えることは困難であり、従来、知られていない。
【0008】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、アトマイジングを伴う上記マーキング装置であっても、非マーキング時にインクの凝固を防止しうるマーキング装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一のマーキング装置は、マーキング液を吐出するための内ノズルと、この内ノズルに流体通路用間隔をおいて外嵌された外ノズルと、上記間隔に連通した噴出気体用通路およびシール液用通路とを備えており、上記外ノズルの先端が、非マーキング時には内ノズルの先端より先方に突出した作用位置に移動してシール液溜まりを形成し、マーキング時には後方の非作用位置に移動してマーキング液の吐出および気体の噴出がなされるように構成されている。
【0010】
この第一のマーキング装置によれば、マーキング時には内ノズルからインク等のマーキング液が吐出するとともに、外ノズルからマーキング液の周囲にアトマイジングエア(噴射空気ともいう)が噴出するので吐出したマーキング液の拡散が防止される。したがって、マーキング対象材料の搬送速度に拘わらず明確な細い線引きが可能となる。併せて、非マーキング時には外ノズルの先端内部にシール液溜まりが形成されるため、内ノズル内のマーキング液が凝固することが防止される。それゆえ、マーキング液として速乾性のインクを使用することも可能となる。
【0011】
なお、後方の非作用位置とは、たとえば、内ノズルの先端位置かまたはこれより若干後方であるのが一般的であるが、内ノズルより若干先方(前方)であってもよい。要するに、液溜まりが解消されるような位置であればよい。
【0012】
そして、上記第一のマーキング装置であって、シリンダを構成する本体と、この本体内に、先端方向に付勢された状態で後方に摺動駆動可能に内嵌されたピストン部材とを備えており、このピストン部材から上記外ノズルが突設されており、上記内ノズルが上記ピストン部材の内部空洞をその中心軸に沿って貫入するように本体に突設されており、ピストン部材に、外ノズル内部に連通するシール液供給口および噴出気体供給口が形成され、本体に内ノズル内部に連通するマーキング液供給部が配設されており、上記シール液供給口および噴出気体供給口のピストン部材内部空洞への連通が切り換えられるように構成されてなるマーキング装置にあっては、
マーキング時には内ノズルからマーキング液を吐出して外ノズルからアトマイジングエアを噴射し、非マーキング時には切り換えて上記外ノズルからシール液を吐出してシール液溜まりを形成することができる。このように、二重管という簡易な構成によってアトマイジング作用とマーキング液の凝固防止という作用を奏することができるので好ましい。
【0013】
本発明の第二のマーキング装置は、マーキング液を吐出するための内ノズルと、この内ノズルに、噴出気体通路用の間隔をおいて外嵌された中間ノズルと、この中間ノズルに、シール液通路用の間隔をおいて外嵌された外ノズルとを備えており、
この外ノズルの先端が、非マーキング時には内ノズルの先端および中間ノズルの先端より先方に突出した作用位置に移動してシール液溜まりを形成し、マーキング時には後方の非作用位置に移動してマーキング液の吐出および気体の噴出がなされるように構成されている。
【0014】
なお、後方の非作用位置とは、たとえば、内ノズルの先端位置かまたはこれより若干後方であるのが一般的であるが、内ノズルより若干先方(前方)であってもよい。要するに、液溜まりが解消されるような位置であればよい。
【0015】
このマーキング装置によれば、上記第一のマーキング装置と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、マーキング時には内ノズルからマーキング液が吐出するとともに、中間ノズルからマーキング液の周囲にアトマイジングエアが噴出するので吐出したマーキング液の拡散が防止される。また、非マーキング時には外ノズルの先端内部にシール液溜まりが形成されるため、内ノズル内のマーキング液が凝固することが防止される。
【0016】
また、上記第二のマーキング装置であって、シリンダを構成する本体と、この本体内に、先端方向に付勢された状態で後方に摺動駆動可能に内嵌されたピストン部材とを備え、このピストン部材から上記外ノズルが突設されて、上記中間ノズルおよび内ノズルが上記ピストン部材の内部空洞をその中心軸に沿って貫入するように本体に突設され、ピストン部材に、外ノズル内部に連通するシール液供給口が形成され、本体に、中間ノズル内部に連通する噴出気体供給口が形成され、且つ、内ノズル内部に連通するマーキング液供給部が配設されてなるマーキング装置にあっては、
装置内のアトマイジングエア用の空間とシール液用の空間とが隔離されるので好ましい。
【0017】
如上のマーキング装置のうちピストン部材を備えたマーキング装置であって、上記ピストン部材が本体内に先端方向に付勢された状態で内嵌されており、本体とピストン部材との間の空間に、ピストン部材を後方に移動させるための作動流体が供給されるように構成されたマーキング装置にあっては、
たとえば作動流体として空気を用いることとすればアトマイジングエアの供給源を共用することができ、また、電気等の他のエネルギ源を用いる必要がないので好ましい。
【0018】
如上のマーキング装置であって、内ノズルの外周面に、内ノズルと外ノズル(中間ノズルを有するものにあっては中間ノズル)との偏心を制限するための偏心制限部が形成されてなるマーキング装置が好ましい。
【0019】
内ノズルと外ノズル(または中間ノズル)とが相対偏心しようとしても、偏心制限部が外ノズル等の内周に当接するため、内ノズルの先端では外ノズル等との間に間隙が確保され、空気が偏らずに内ノズルの周囲から噴射されるからである。したがって、ノズル先端からの空気の噴射が均一となり、インクの霧化が均一となる。
【0020】
また、少なくとも上記マーキング液の吐出と、外ノズルの非作用位置への移動と、上記気体の噴出とを制御する制御装置を備えており、
該制御装置の指示により、マーキング液の吐出に先立って、外ノズルの非作用位置への移動と上記気体の噴出とがなされるように構成されてなるマーキング装置が好ましい。吐出開始時のマーキング液にシール液が混入するおそれがないからである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示された実施形態を参照しながらを本発明のマーキング装置を説明する。
【0022】
図1は本発明のマーキング装置の一実施形態を示す断面図である。図2は図1のマーキング装置へのインク等の流体圧送経路の一例を示すブロック図である。
図3は本発明のマーキング装置の他の実施形態を示す断面図である。
【0023】
図1に示すマーキング装置1は、マーキング液等を吐出する吐出ガン2とこの吐出ガン2にマーキング液としてのインクを圧送するインク圧送ユニット3とを備えている。
【0024】
まず、吐出ガン2を説明する。吐出ガン2はシリンダを形成する本体4とこの本体内の空洞に入れ子式に且つ着脱可能に挿入されたピストン部5とを有している。ピストン部5には内部空洞5aが形成され、ピストン部5の先端には内部空洞5aに連通する外ノズル6が突設されている。したがって、外ノズル6のサイズ変更やメンテナンスの時に交換が容易である。さらに、ピストン部5にはその内部空洞5aにシール液を供給するためのシール液供給口7が形成されている。
【0025】
本体4は、ピストン部5の基部が摺動可能に貫入した分割可能なシリンダ部8と、シリンダ部8の内部に固設された円筒部9を有している。図示のごとく、このシリンダ部8を分割することによってピストン部5を取り外すことができる。円筒部9は分割可能な前後二つの円筒部材からなり、この両円筒部材の間にその後部を閉鎖するように円盤状の内ノズル固定部9aが挟持されている。内ノズル固定部9aには内ノズル10が突設されている。したがって、内ノズルは着脱可能となってそのサイズ変更、交換およびメンテナンスが容易となる。この内ノズル10は円筒部9の内部空洞9bからピストン部5の内部空洞5aを通して外ノズル6の内部に貫入している。一方、内ノズル10の基端部は内ノズル固定部9aを後方に貫通して、内ノズル10の内部が後述するインク圧送ユニット3の内部に連通している。固定されている内ノズル10に対してピストン部5および外ノズル6が前後に移動することになる。内ノズル10の外面と外ノズル6の内面との間にはアトマイジングエアおよびシール液の通路となるように空間が形成されている。
【0026】
ピストン部5はシリンダ部8の内面によって摺動が案内される。ピストン部5の外面とシリンダ部8の内面とシリンダ部8内面の前方段部8aとピストン部5外面の後方段部5cとによってシリンダ空間5bが形成されている。シリンダ部8にはピストン部5を駆動するための作動空気を上記シリンダ空間5bに供給するための給気口11が形成されている。また、ピストン部5は、その内部に圧縮状態で配設されたコイルばね12によって前方に付勢されている。この状態では、外ノズル6の先端が内ノズル10の先端より若干寸法(後述のLよりわずかに小さい寸法)だけ先方へ突出している。この突出によって形成される、外ノズル6の内部であって内ノズル10の先方の空間Sが後述するように、シール液の液溜まりとなる。
【0027】
シリンダ部8の内部にはピストン部5の後端と対向する後方段部8bが形成されており、ピストン部5の外面にはシリンダ部8の前方段部8aと対向する前方段部5dが形成されている。そして、ピストン部が前方に付勢された状態で、この後方段部8bとピストン部5の後端との間にはピストン部5の作動ストロークを規定する間隔Lが形成されている。この後方段部8bとピストン部5の後端との間の空間は大気開放にされている。マーキング時に作動空気によってピストン部5がLだけ後退させられると、外ノズル6の先端は内ノズル10の先端よりわずかに後退することになり、上記液溜まりSが消滅する。ピストン部5の外面におけるシリンダ空間5bの前後には、シリンダ部8の内面との間で外部からシールするためのシール部材13配設されている。また、ピストン部5を貫通してピストン部5の内部にアトマイジング用の空気を供給するための噴射空気供給口14が形成されている。そして、シール液供給口7および噴射空気供給口14が形成されているピストン部5の内部空洞5aと、上記コイルばね12が収容された円筒部9の内部空洞9bとは、ピストン部5の内面と内ノズル10の外面との間に配設されたシール部材5eによって気密、液密に隔離されている。
【0028】
かかる構成により、外ノズル6と内ノズル10との間の空間は、シール液の通路となり且つ噴射空気の通路ともなる。噴射空気はマーキング時に必要なものであり、シール液は非マーキング時に必要なものであるから、後述するように必要に応じてこれらの供給を切り換えるようにしている。
【0029】
次ぎに、マーキング液供給部としてのインク圧送ユニット3を説明する。インク圧送ユニット3は、円筒状の本体15と、この本体15の前部に突設されたノズル部16と、本体15内部に配設されてその先端がノズル部16内部に至るニードル弁体17と、このニードル弁体17をノズル部16に向けて付勢するばねユニット18とを備えている。このインク圧送ユニット3は、そのノズル部16および上記円筒部9の雄ねじに螺合する接続リング19によって吐出ガン2に接続される。
【0030】
ノズル部16には弁座20が形成されており、上記ニードル弁体17の進退により、内ノズル10へ連通するインク通路21の流路断面積が調節され、供給インク量が調節される。
【0031】
本体15の内部空洞は、ニードル弁体17が貫通した隔壁22によって前後の二室15a、15bに分けられている。隔壁22の前部室15a側には二室間をシールするためのシール部材23aが圧縮ばね24によって押圧されており、後部室15b側にもシール部材23bが配設されている。後部室15bの後端は、ニードル弁体17に取り付けられたシール板25によって後方外部に対して閉鎖されている。シール板25の周縁は柔軟なシール部材を構成し、このシール部材が後部室の内面に当接しており、その結果、ニードル弁体17の移動が可能となっている。前部室15aにはインクを供給するためのインク供給口26が二個所に形成されている。これは、供給するインクを循環させることによってインクに攪拌効果を生じさせるためである。しかし、低粘度のインクや沈降の少ないインク等、拡販する必要がないインクを用いる場合はインク供給孔は一つで十分である。後部室15bにはニードル弁体17を後方に移動させる作動空気を供給するための給気口27、およびドレン口28が形成されている。供給されるインクの圧力は作動空気の圧力より高くされている。
【0032】
ばねユニット18は、本体15の後端に取り付けられた調節機構を備えたハウジング29と、このハウジング29内に装着されて上記シール板25を介してニードル弁体17をノズル部16に向けて押圧する圧縮コイルばね30とを備えている。この圧縮コイルばね30によって通常はニードル弁体17が弁座20に当接させられ、インクの通路は閉止されている。マーキング時には供給される作動空気によってニードル弁体17が後退させられ、インクの通路が開かれて吐出ガン2にインクが供給される。
【0033】
ハウジング29の調節機構は、本体15に着脱可能に取り付けられたハウジング本体29aと、このハウジング本体29aの内周に螺着されるリフト調節筒71と、リフト調節筒71の内周に螺着されるばね力調節筒72とから構成されている。各調節筒71、72の構造および機能を個別に説明する。なお、図中の符号73a、73bはロックナットである。
【0034】
リフト調節筒71はニードル弁対17のリフト(全開時の開度)を規定するものであり、円筒状を呈している。一方、上記ニードル弁体17の図中右部にリフト調節筒71の先端(図中の左端)に当接するストッパ74が形成されている。したがって、リフト調節筒71をねじ回すことによってこの先端位置が変化し、ニードル弁体17のリフトが変化する。リフトは図1中に符号Dで示す。かかる構成によってインクの吐出量を変化させることができる。
【0035】
ばね力調節筒72は圧縮コイルバネ30の一方のばね座を構成しており、このばね力調節筒72をねじ回すことによって圧縮コイルバネ30の初期たわみを変更するものである。したがって、ニードル弁体17を作動させるための一定の供給圧力に対して、圧縮コイルバネ30の初期たわみを変えることにより、リフトDの範囲内でニードル弁体17の開度を変化させることが可能である。
【0036】
両調節筒71、72を備えることにより、たとえばリフト調節筒71によってリフトを変更したとき、良好なインク吐出を可能にするためにばね力調節筒72によってばね力を変更するという調節ができる。このように、上記リフト調節筒71によってニードル弁体17のリフトを変更し、ばね力調節筒72によってばね力を調節することにより、インクの粘度、インクの供給圧、マーキング対象物の移動速度等に対応してインクの吐出量を変化させることが可能となる。また、マーキングの濃さや線幅の調節も可能となる。
【0037】
図2には外ノズル6の先端および内ノズル10の先端(図1のA部)が示されている。内ノズル10の先端から若干寸法(本実施形態では約10mm)だけ本体15寄りに、リング部材75が外周に嵌着されている。もちろん、10mm以上内側に嵌着してもよい。このリング部材75は、マーキング装置1が作動したときに空気圧等に起因して外ノズル6と内ノズル10とが相対的に偏心することを制限するためのものである。リング部材の外径は外ノズル6の内径よりも小さくして噴射空気が良好に流れるようにしている。図2(a)および図2(b)は偏心していない状態を示し、図2(c)および図2(d)は偏心した状態を示している。
【0038】
図2(c)および図2(d)に示すように、相対偏心しようとしてもリング部材75が外ノズル6の内周に当接するため、内ノズル10の先端では外ノズル6との間に間隙が確保され、空気が偏らずに内ノズル10の周囲から噴射される。したがって、インクの霧化が均一となる。もし、リング部材75等の策が施されず、偏心によって内ノズル10の先端が外ノズル6に当接したとすれば、ノズル先端からの空気の噴射が不均一となり、インクの霧化が不均一となる。
【0039】
図3に示すように、リング部材に代えて内ノズル10の外周に突起物を設けてもよい。突起物の方が空気の流通がより良好となる。図3(a)では、内ノズルの所定部位における外周に金属製帯76を巻き付け、その先端76aを突出させて突起物としたものである。これを数カ所設ければ内ノズル10の断面周方向に複数個の突起物を形成することが可能である。図3(b)は内ノズル10の所定部位における外周を工具によって塑性加工を施して突起物77を形成したものである。ノズルの径に応じた偏心制限物を形成すればよい。
【0040】
図4には上記マーキング装置1を作動させるための必要流体の供給経路を示している。図4において、マーキング装置1の使用時にはマーキング時か非マーキング時かに拘わらず、インクタンク31からポンプ32によってインク圧送ユニット3のインク供給口26を通して前部室15aにインクが圧送されている。この経路をインク経路33と呼ぶ。
【0041】
また、ブロアー等の空気圧送手段を備えた第一エアタンク34からは電磁開閉弁35を通して、インク圧送ユニット3の給気口27から後部室15bに対し、ニードル弁体17駆動用の作動空気を供給するとともに、吐出ガン2の給気口11からシリンダ空間5bに対して外ノズル6移動用の作動空気が供給される。この共通経路をマーキング時空気経路36と呼び、分岐後に一方の給気口27に至る経路をニードル弁体駆動空気経路37と呼び、他方の給気口11に至る経路をノズル駆動空気経路38と呼ぶ。
【0042】
ブロアー等の空気圧送手段を備えた第二エアタンク39からは、電磁開閉弁40を通して、シリンダ部8の噴射空気供給口14から外ノズル6と内ノズル10との間の空間にアトマイジング用の噴射空気が供給される。この経路をアトマイジング経路41と呼ぶ。アトマイジング経路41における電磁開閉弁40の下流には、霧化調整のための空気量調整を行うためにスピードコントローラ42が配設されている。
【0043】
シール液タンク43からは、ポンプ44によってピストン部5のシール液供給口7を通して外ノズル6と内ノズル10との間の空間にシール液が圧送されている。この経路をシール液経路45と呼ぶ。
【0044】
アトマイジング経路41における給気口14への接続部、および、シール液経路45におけるシール液供給口7への接続部には、それぞれ逆止弁46が配設されている。
【0045】
また、上記電磁開閉弁35、40の開閉、および、シール液経路45のポンプ44のオンオフのタイミングを制御するための制御装置47が配設されている。この制御装置47の機能を含めて、以下に本マーキング装置1の作動を説明する。
【0046】
まず、マーキング装置1の使用を開始すると、インク経路33のポンプ32が作動してインクタンク31からマーキング装置1の前部室15aにインクが圧送される。しかし、この状態で両電磁開閉弁35、40は閉弁し、シール液経路45のポンプは停止しているので、マーキング装置にはいずれの空気経路37、38、41からも圧縮空気が送られず、シール液も圧送されない。したがって、ニードル弁体17がインク通路21を閉鎖しているので内ノズル10の先端からインクは吐出されない(非マーキング状態)。また、外ノズル6が先方へ突出し、それによって形成されている液溜まりSには前回充填されたシール液が存在している。
【0047】
マーキング装置1を含むシステムのいずれかから制御装置37にマーキング開始の信号が送られると、制御装置37は両電磁開閉弁35、40を開弁する。そうすることによって、外ノズル6が後退し、ニードル弁体17がインク通路21を開放し、アトマイジング用空気が圧送される。その結果、液溜まりSが消滅し、インクが吐出され、吐出インクの周囲にアトマイジングエアが噴射される。このアトマイジングエアの噴射によってノズル先端に滞っていたシール液が吹き飛ばされる。そして、マーキング装置が図示しない駆動装置によって所定経路に沿って移動させられ、対象材料の表面に線引きがなされる。また、対象材料が移動する場合はマーキング装置1は移動しない。
【0048】
線引きを断続的に行ったり点状のマークを施す場合には、インクの吐出も断続的に行う必要がある。この場合には制御装置37が両電磁開閉弁35、40の開閉を同期させて断続的に行う。
【0049】
上記システムのいずれかから制御装置37にマーキング終了の信号が送られると、制御装置37はインク経路33のポンプ32の作動を停止するとともに、両電磁開閉弁35、40を閉弁する。その結果、インクの供給が停止されると同時にニードル弁体17がインク通路21を閉鎖するのでノズル先端からのインクの吐出は完全に停止する。また、これと同時にアトマイジングエアの噴射も停止する。さらに、内ノズル10が先方へ突出して液溜まりSが形成される。また、制御装置37はシール液経路45のポンプ44を所定時間作動させてシール液を上記液溜まりSに充填する。
【0050】
図5(a)には図4における流体経路から若干変更した経路が示されており、図5(b)にはこの経路を用いた各機器の動作順序が示されている。図5(b)における線の凸部が作動時間帯を示す。
【0051】
図5(a)の経路が図4の経路と異なる点は、まず、ノズル駆動空気経路38を第一エアタンク34ではなく、第二エアタンク39からのアトマイジング経路41から分岐させて給気口11に接続した点である。こうすることにより、外ノズル6の後退作動とアトマイジングエアの噴射とを同時に行いやすくした。この目的は後述する。さらに、このノズル駆動空気経路38には独自の電磁開閉弁40aを設け、制御装置47の信号によってアトマイジング経路41の電磁開閉弁40と同時作動するようにした。同時作動をするためだけの場合には、上記電磁開閉弁40aを省略し、アトマイジング経路41からの分岐点の上流に上記電磁開閉弁40を一個だけ取り付けてもよい。
【0052】
つぎに、図5(b)について説明する。前述したとおりマーキング装置1の作動開始時にはノズル先端の液溜まりSにシール液が存在している。上記説明ではこのシール液をインクとともにアトマイジングエアによって吹き飛ばすことにしている。しかし、図5ではインクを吐出する前にアトマイジングエアによって予めシール液を吹き飛ばしておくのである。まず、外ノズル6が後退すると同時にアトマイジングエアを噴射してシール液を吹き飛ばす。若干遅れてインクの吐出が開始される。ノズル後退とアトマイジングエアの噴射とはもちろん継続される。マーキング動作が終了させるときにはノズル後退とアトマイジングエアの噴射を停止し、シール液の充填を行う。なお、インクの吐出を二段階に分けているのは、まず短時間だけ試し吐出を行っているものである。もちろん、この試し吐出を行わなくてもよい。かかる経路および制御によって吐出開始時のインクにシール液が混入するおそれがない。外ノズル6の後退とアトマイジングエアの噴射とを同時としているが、とくにこのように限定する必要はない。要するに、インクの吐出の前に外ノズル6の後退とアトマイジングエアの噴射とがなされればよい。したがって、外ノズル6後退はアトマイジングエア噴射の前でも後でもよい。
【0053】
図6には異なるマーキング装置51が示されている。
【0054】
このマーキング装置51は、マーキング液等を吐出する吐出ガン52とこの吐出ガン52にマーキング液としてのインクを圧送するインク圧送ユニット3とを備えている。インク圧送ユニット3は図1に示すものと同一の構成であり、同一の機能を有しているため、その図示および説明を省略する。
【0055】
吐出ガン52を説明する。本装置51の吐出ガン52は、図1の吐出ガン2が二重管のノズルを備えているのに対し、三重管のノズルを備えている点で異なっている。つまり、インクの吐出通路と、アトマイジングエアの噴射通路と、シール液の吐出通路とがそれぞれ独立している。この吐出ガン52はシリンダを形成する本体54とこの本体内の空洞に入れ子式に且つ着脱可能に挿入されたピストン部55とを有している。ピストン部55はその内部に空洞55aを有し、その先端にはシール部材56aを介して着脱可能な外ノズル取り付け部56bを有している。この外ノズル取り付け部56bには内部空洞55aに連通する外ノズル56が突設されている。したがって、外ノズル56は着脱可能となってそのサイズ変更、交換およびメンテナンスが容易となる。さらに、ピストン部55にはその内部空洞55aにシール液を供給するためのシール液供給口57が形成されている。
【0056】
本体54は、ピストン部55の基部が摺動可能に貫入した分割可能なシリンダ部58と、シリンダ部58の内部に固設された円筒部59を有している。図示のごとく、このシリンダ部58を分割することによってピストン部55を取り外すことができる。上記円筒部59は、前筒部60、後筒部61、前筒部60と後筒部61との間に位置する円筒状スペーサ62、前筒部60とスペーサ62とに挟まれた中間ノズル固定部63、および、スペーサ62と後筒部61とに挟まれた内ノズル固定部64とを有している。図示のごとく、これら円筒部59を構成する部材は全て分離可能であり着脱可能にされている。すなわち、接続リング19を外せば順番に後方に抜き取ることができるようにされている。その結果、後述の内ノズル67および中間ノズル65は着脱可能となるので、そのサイズ変更、交換およびメンテナンスが容易となる。
【0057】
中間ノズル固定部63には中間ノズル65が突設されている。この中間ノズル65は円筒部59の内部空洞59aからピストン部55の内部空洞55aを通して外ノズル56の内部に貫入している。一方、中間ノズル65の基端部は中間ノズル固定部63を貫通して、その内部がスペーサ62が挟持されている空間62aに連通している。この空間62aにはシリンダ部58およびスペーサ62を貫通してアトマイジング用の噴射空気供給口66が形成されている。
【0058】
また、内ノズル固定部64には内ノズル67が突設されている。この内ノズル67は円筒部59のスペーサ62の内部空洞を通して中間ノズル65の内部に貫入している。一方、内ノズル65の基端部は内ノズル固定部64を貫通して、内ノズル67の内部が上記インク圧送ユニット3の内部に連通している。
【0059】
かかる構成により、内ノズル67内はインクの吐出通路となり、内ノズル67と中間ノズル65との間の空間はアトマイジングエアの通路となり、中間ノズル65と外ノズル56との間の空間はシール液の吐出通路となる。
【0060】
図示しないが、本マーキング装置51の内ノズル67の先端近傍の外周面にも前述したと同様の偏心制限物が形成されている。作用は前述したものと同様である。
【0061】
ピストン部55はシリンダ部58の内面によって摺動が案内される。ピストン部55の外面とシリンダ部58の内面とシリンダ部58内面の前方段部58aとピストン部55外面の後方段部55cとによってシリンダ空間55bが形成されている。シリンダ部58にはピストン部55を駆動するための作動空気を上記シリンダ空間55bに供給するための給気口68が形成されている。また、ピストン部55は、その内部に圧縮状態で配設されたコイルばね69によって前方に付勢されている。この状態では、外ノズル56の先端が内ノズル67の先端および中間ノズル65の先端より後述のL寸法よりわずかに小さい寸法だけ先方へ突出している。この突出によって形成される外ノズル56の先端内部にシール液の液溜まりSが形成される。
【0062】
シリンダ部58の内部にはピストン部55の後端と対向する後方段部58bが形成されており、ピストン部55の外面にはシリンダ部58の前方段部58aと対向する前方段部55dが形成されている。そして、ピストン部55が前方に付勢された状態で、この後方段部58bとピストン部55の後端との間にはピストン部55の作動ストロークを規定する間隔Lが形成されている。この後方段部58bとピストン部55の後端との間の空間は大気開放にされている。マーキング時に作動空気によってピストン部55がLだけ後退させられると、外ノズル56の先端は内ノズル67の先端および中間ノズル65の先端よりわずかに後退することになり、上記液溜まりSが消滅する。ピストン部55の外面におけるシリンダ空間55bの前後には、シリンダ部58の内面との間で外部からシールするためのシール部材70が配設されている。そして、シール液供給口57が形成されているピストン部55の内部空洞55aと、上記コイルばね69が収容されたシリンダ部58の内部空洞58cとは、図示のごときシール部材55eによって気密、液密に隔離されている。
【0063】
本マーキング装置51の作動も図4および図5に示す制御装置47および流体経路を用いて行われる。図2には各流体経路38、41、45が接続される本吐出ガン52への接続口(供給口)57、66、68も併記されている。図4および図5におけるインク経路33およびニードル弁体駆動空気経路37はインク圧送ユニット3の供給口に接続されるが、この供給口は図1のマーキング装置1におけると同一の符号26、27を付した供給口である。
【0064】
以下、図4を参照しつつ本マーキング装置51の作動を簡単に説明する。
【0065】
マーキング装置51の使用を開始すると、インク経路33を通してインク圧送ユニット3の前部室15aにインクが圧送される。ここで両電磁開閉弁35、40は閉弁し、シール液経路45のポンプも停止しているため、ノズルの先端からはシール液もインクもアトマイジングエアも噴出しない(非マーキング状態)。また、外ノズル56の先端の液溜まりSには前回充填されたシール液が存在している。
【0066】
マーキングが開始されると両電磁開閉弁35、40が開弁し、ニードル弁体17を後退させるための空気が供給口27に送られ、外ノズル56を後退させるための空気が供給口68に送られ、アトマイジングエアが供給口66に送られる。そうすると、外ノズル56が後退し、ニードル弁体17がインク通路21を開放し、アトマイジング用空気が圧送される。その結果、液溜まりSが消滅し、インクが吐出され、吐出インクの周囲にアトマイジングエアが噴射される。このアトマイジングエアの噴射によってノズル先端に滞っていたシール液が吹き飛ばされる。この状態でマーキング作動がなされる。
【0067】
マーキングが終了すると、インク経路33のポンプ32の作動が停止し、両電磁開閉弁35、40が閉弁する。その結果、インクの吐出は完全に停止し、同時にアトマイジングエアの噴射も停止する。さらに、内ノズル67が先方へ突出して液溜まりSが形成される。そして、シール液を上記液溜まりSに充填する。
【0068】
以上説明した実施形態では、ピストン部5、55の駆動を圧縮空気で行っているが、本発明ではかかる構成に限定されない。たとえば、シリンダ部にソレノイドコイルを配設し、ピストン部を鉄心として励磁および消磁によってピストン部を進退させるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、マーキング時にはマーキング液が吐出するとともに、このマーキング液の周囲にアトマイジングエアが噴出するので吐出したマーキング液の拡散が防止される。したがって、マーキング対象材料の搬送速度に拘わらず明確な細い線引きが可能となる。これに併せて、非マーキング時にはノズルの先端内部にシール液溜まりが形成されるため、ノズル内のマーキング液が凝固することが防止される。それゆえ、マーキング液として速乾性のインクを使用することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーキング装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図2(b)は図1のマーキング装置のA部拡大図であり、図2(a)は図2(b)のIIa−IIa線断面図であり、図2(d)はノズル偏心時の図1のマーキング装置のA部拡大図であり、図2(c)は図2(d)のIIc−IIc線断面図である。
【図3】図3(a)は図1のマーキング装置のA部の他の例を示し、図3(b)は図1のマーキング装置のA部のさらに他の例を示す、上記図2(a)に相当する断面図である。
【図4】図1のマーキング装置へのインク等の流体圧送経路の一例を示すブロック図である。
【図5】図5(a)は図1のマーキング装置へのインク等の流体圧送経路の他の例を示すブロック図であり、図5(b)は図5(a)の経路を用いたマーキング装置の作動順序を示すグラフである。
【図6】本発明のマーキング装置の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・マーキング装置
2・・・・吐出ガン
3・・・・インク圧送ユニット
4・・・・本体
5・・・・ピストン部
5a・・・(ピストン部の)内部空洞
5b・・・シリンダ空間
5c・・・(ピストン部の)後方段部
5d・・・(ピストン部の)前方段部
5e・・・シール部材
6・・・・外ノズル
7・・・・シール液供給口
8・・・・シリンダ部
8a・・・(シリンダ部の)前方段部
8b・・・(シリンダ部の)後方方段部
9・・・・円筒部
9a・・・内ノズル固定部
9b・・・(円筒部の)内部空洞
10・・・・内ノズル
11・・・・(ピストン部駆動用)給気口
12・・・・コイルばね
13・・・・シール部材
14・・・・噴射空気供給口
15・・・・本体
15a・・・(本体の)前部室
15b・・・(本体の)後部室
16・・・・ノズル部
17・・・・ニードル弁体
18・・・・ばねユニット
19・・・・接続リング
20・・・・弁座
21・・・・インク通路
22・・・・隔壁
23a、23b・・・シール部材
24・・・・圧縮ばね
25・・・・シール板
26・・・・インク供給口
27・・・・(ニードル弁駆動用)給気口
28・・・・ドレン口
29・・・・ハウジング
29a・・・ハウジング本体
30・・・・圧縮コイルばね
31・・・・インクタンク
32・・・・ポンプ
33・・・・インク経路
34・・・・第一エアタンク
35・・・・電磁切り換え弁
36・・・・マーキング時空気経路
37・・・・ニードル弁体駆動空気経路
38・・・・ノズル駆動空気経路
39・・・・第二エアタンク
40、40a・・・・電磁開閉弁
41・・・・アトマイジング経路
42・・・・スピードコントローラ
43・・・・シール液タンク
44・・・・ポンプ
45・・・・シール液経路
46・・・・逆止弁
47・・・・制御回路
51・・・・マーキング装置
52・・・・吐出ガン
54・・・・本体
55・・・・ピストン部
55a・・・(ピストン部の)内部空洞
55b・・・シリンダ空間
55c・・・(ピストン部の)後方段部
55d・・・(ピストン部の)前方段部
55e・・・シール部材
56・・・・外ノズル
56a・・・シール部材
56b・・・外ノズル取り付け部
57・・・・シール液供給口
58・・・・シリンダ部
58a・・・(シリンダ部の)前方段部
58b・・・(シリンダ部の)後方方段部
58c・・・(シリンダ部の)内部空洞
59・・・・円筒部
60・・・・前筒部
61・・・・後筒部
62・・・・スペーサ
62a・・・(スペーサ部分の)空間
63・・・・中間ノズル固定部
64・・・・内ノズル固定部
65・・・・中間ノズル
66・・・・噴射空気供給口
67・・・・内ノズル
68・・・・(ピストン部駆動用)給気口
69・・・・コイルばね
70・・・・シール部材
71・・・・リフト調節筒
72・・・・ばね調節筒
73a、73b・・・ロックナット
74・・・・ストッパ
75・・・・リング部材
76・・・・金属帯
76a・・・(金属帯の)先端
77・・・・突起物
D・・・・(ニードル弁体の)リフト
S・・・・液溜まり

Claims (8)

  1. マーキング液を吐出するための内ノズルと、
    該内ノズルに流体通路用間隔をおいて外嵌された外ノズルと、
    上記間隔に連通した噴出気体用通路およびシール液用通路と
    を備えており、
    上記外ノズルの先端が、非マーキング時には内ノズルの先端より先方に突出した作用位置に移動してシール液溜まりを形成し、マーキング時には内ノズルの先端位置かまたはこれより後方の非作用位置に移動してマーキング液の吐出および気体の噴出がなされるように構成されてなるマーキング装置。
  2. シリンダを構成する本体と、
    該本体内に、前後方向に摺動駆動可能に内嵌されたピストン部材とを備えており、
    該ピストン部材から上記外ノズルが突設されており、上記内ノズルが上記ピストン部材の内部空洞をその中心軸に沿って貫入するように本体に突設されており、ピストン部材に、外ノズル内部に連通するシール液供給口および噴出気体供給口が形成され、本体に内ノズル内部に連通するマーキング液供給部が配設されており、
    上記シール液供給口および噴出気体供給口のピストン部材内部空洞への連通が切り換えられるように構成されてなる請求項1記載のマーキング装置。
  3. 上記内ノズルの外周面に、内ノズルと外ノズルとの偏心を制限するための偏心制限部が形成されてなる請求項1記載のマーキング装置。
  4. マーキング液を吐出するための内ノズルと、
    該内ノズルに、噴出気体通路用の間隔をおいて外嵌された中間ノズルと、
    該中間ノズルに、シール液通路用の間隔をおいて外嵌された外ノズルと
    を備えており、
    該外ノズルの先端が、非マーキング時には内ノズルの先端および中間ノズルの先端より先方に突出した作用位置に移動してシール液溜まりを形成し、マーキング時には内ノズルの先端位置かまたはこれより後方の非作用位置に移動してマーキング液の吐出および気体の噴出がなされるように構成されてなるマーキング装置。
  5. シリンダを構成する本体と、
    該本体内に、前後方向に摺動駆動可能に内嵌されたピストン部材とを備えており、
    該ピストン部材から上記外ノズルが突設されており、上記中間ノズルおよび内ノズルが上記ピストン部材の内部空洞をその中心軸に沿って貫入するように本体に突設されており、ピストン部材に、外ノズル内部に連通するシール液供給口が形成され、本体に、中間ノズル内部に連通する噴出気体供給口が形成され、且つ、内ノズル内部に連通するマーキング液供給部が配設されてなる請求項4記載のマーキング装置。
  6. 上記ピストン部材が本体内に先端方向に付勢された状態で内嵌されており、本体とピストン部材との間の空間に、ピストン部材を後方に移動させるための作動流体が供給されるように構成された請求項2または5記載のマーキング装置。
  7. 上記内ノズルの外周面に、内ノズルと中間ノズルとの偏心を制限するための偏心制限部が形成されてなる請求項4記載のマーキング装置。
  8. 少なくとも上記マーキング液の吐出と外ノズルの非作用位置への移動と上記気体の噴出とを制御するための制御装置を備えており、
    該制御装置の指示により、マーキング液の吐出に先立って、外ノズルの非作用位置への移動と上記気体の噴出とがなされるように構成されてなる請求項1または4記載のマーキング装置。
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