以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明を実施するための最良の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明を実施するための最良の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明を実施するための最良の形態中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の情報処理装置(例えば図1の録画再生装置1)は、
所定のチャンネルが割り付けられた複数の配信元(例えば後述する放送番組を放送する放送局)からそれぞれ配信されて記録された複数の記録コンテンツ(例えば図1のHDD13に録画されている録画番組)について、それらの記録コンテンツの再生を制御する情報処理装置であって、
複数の前記記録コンテンツのうちの第1の記録コンテンツの再生を制御している間に、その再生停止の指示がなされたとき、その再生停止の指示タイミングにおける前記情報処理装置内の現在時刻を停止指示時刻(例えば図20のステップS98等でいう停止指示時刻)として、複数の前記記録コンテンツのうちの、現在配信中であり、かつ、記録中である第2の記録コンテンツを、前記停止指示時刻から所定時間前の時刻(例えば図20の例では、ステップS98等に記載されているように、停止指示時刻の2分前)に対応する位置から再生させることを制御する再生制御手段(例えば図1の再生制御部17)
を備え、
前記再生制御手段は、さらに、再生制御の対象を前記第1の記録コンテンツから前記第2の記録コンテンツに切り替えたとき、前記第2の記録コンテンツとともに、前記第2の記録コンテンツのコンテンツ名および前記停止指示時刻を表示させる(例えば、図22のように、第2の記録コンテンツの一例である所定の放送番組の映像の上に、番組名の一例である「1E」および停止指示時刻の一例である「2005/08/30 23:58:34」を表示させる制御を行う)。
前記再生制御手段は、
現在配信中であるコンテンツが記録中でない場合、
再生対象の記録コンテンツが存在しないことをユーザに提示するための別のコンテンツ(例えば図21の画像)の再生を制御する。
本発明の一側面の情報処理方法/プログラムは、
所定のチャンネルが割り付けられた複数の配信元のうちの所定の1つ記録された複数の記録コンテンツについて、それらの再生を制御する情報処理装置(例えば図1の録画再生装置1)の情報処理方法/そのよう再生を制御するコンピュータ(例えば図2のパーソナルコンピュータ2等)が実行するプログラムであって、
複数の前記記録コンテンツのうちの第1の記録コンテンツの再生を制御している間に、その再生停止の指示がなされたとき、その再生停止の指示タイミングにおける前記情報処理装置/コンピュータ内の現在時刻を停止指示時刻として、複数の前記記録コンテンツのうちの、現在配信中であり、かつ、記録中である第2の記録コンテンツを、前記停止指示時刻から所定時間前の時刻に対応する位置から再生させることを制御し、さらに、再生制御の対象を前記第1の記録コンテンツから前記第2の記録コンテンツに切り替えたとき、前記第2の記録コンテンツとともに、前記第2の記録コンテンツのコンテンツ名および前記停止指示時刻を表示させる
ステップ(例えば図16乃至図20の番組再生処理のうちの、特に図20のステップS95でYESであると判定された場合のそれ以降の処理)を含む。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムの機能的な構成例を示す機能ブロック図である。
図1の例の情報処理システムは、録画再生装置1に対して、パーソナルコンピュータ2、テレビジョン受像機5、およびアンテナ7等が接続されて構成されている。
また、録画再生装置1は、ネットワーク4を介してサービス提供サーバ3と接続し、サービス提供サーバ3から提供される各種サービスを享受することができる。同様に、パーソナルコンピュータ2も、ネットワーク4を介してサービス提供サーバ3と接続し、サービス提供サーバ3から提供される各種サービスを享受することができる。
なお、ネットワーク4の形態は特に限定されず、例えば、インターネット等が採用可能である。また、ネットワーク4は省略可能である。即ち、録画再生装置1とパーソナルコンピュータ2とのそれぞれは、ネットワーク4を介在することなくサービス提供サーバ3と直接通信を行ってもよい。
録画再生装置1は、複数の放送局から同時間帯に放送される各放送番組(コンテンツの一例)のそれぞれを同時に受信できるように構成されている。具体的には例えば図1の例では、録画再生装置1は、8つの放送局のそれぞれから放送される8つの放送番組を同時に受信できるように、8つのチューナ部11−1乃至11−8、エンコード部12、および、HDD(Hard Disk Drive)13を設けている。
なお、以下、8つのチューナ部11−1乃至11−8のそれぞれを個々に区別する必要がない場合、それらをまとめてチューナ部11と称する。
また、録画再生装置1に搭載されるチューナ部11の個数は、図1の例では8つとされているが、実際には、図1の例に限定されず任意の個数でよい。
チューナ部11は、アンテナ7に受信された地上波または衛星波のテレビジョン放送の放送電波を復調し、その結果得られる映像信号と音声信号をデジタル信号としてエンコード部12に供給する。
即ち、例えば後述する録画制御部14やパーソナルコンピュータ2の録画制御部36により指定されたチャンネルの放送電波、より正確には、そのチャンネルが割り当てられた放送局から放送された放送番組を構成する電波がアンテナ7に受信されると、チューナ部11は、それを復調して、その結果得られる映像信号と音声信号をデジタル信号の形態でエンコード部12に供給する。
なお、このように、放送番組は放送局から放送されるものであるが、以下、説明の簡略上、(その放送局が割り当てられている)チャンネルから放送番組が放送されるといった表現で説明していく。例えば、「Aチャンネルから放送された放送番組」等の表現で、以下、説明していく。
また、以下、チューナ部11から出力されるデジタル信号、即ち、所定の放送番組を構成するデジタルの映像信号と音声信号とをまとめて、コンテンツデータと称する。
エンコード部12は、所定の1つのチューナ部11から供給されるコンテンツデータを、別のチューナ部11から供給される別のコンテンツデータとは独立して、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式でエンコード(圧縮符号化)した上で、HDD13に記憶させる。なお、以下、エンコード部12から出力されるエンコード済みのコンテンツデータを、圧縮コンテンツデータと称する。
即ち、HDD13には、圧縮コンテンツデータを含むファイルが記憶される。なお、以下、「HDD13に圧縮コンテンツデータが記憶される」といった動作を、「(その圧縮コンテンツデータに対応する)放送番組が録画される」と表現する。換言すると、放送番組と、その放送番組を構成するコンテンツデータや圧縮コンテンツデータとを個々に区別する必要がない場合、以下、単に放送番組と称する。また、録画された放送番組を録画番組と称することは上述した通りであり、その呼称に従い、HDD13等に録画された放送番組、即ち、HDD13等に記憶された圧縮コンテンツデータも、以下、録画番組と称する。
また、HDD13の録画単位(1つのファイルに含まれるデータ)は、必ずしも1つの放送番組になるとは限らず、正確には、1つの録画予約で特定される所定のチャンネルの放送内容となる。この放送内容には、1以上の放送番組が含まれ得る。さらに、この放送内容には、必ずしも放送番組の全てが含まれるとは限らず、放送番組の一部分のみが含まれることもある。従って、HDD13に記録される1つのファイルには、所定のチャンネルから放送された1つの放送番組が含まれることもあるし、そのチャンネルから放送された2以上の放送番組が含まれることもある。
なお、以下、このようなファイルをビデオカプセルと称する。即ち、ビデオカプセルには、1以上の放送番組のそれぞれの少なくとも一部分(圧縮コンテンツデータ)が含まれる。ただし、以下、説明の簡略上、1つのビデオカプセルには、所定の1つの放送番組全体のみが含まれているとする。
さらに、HDD13には、各放送局から過去に放送された各放送番組の番組情報、本実施の形態ではEPG情報も記憶される。
このEPG情報は、例えば本実施の形態では、ネットワーク4に接続されるサービス提供サーバ3から提供される。そこで、図1の例の録画再生装置1には、通信部15とEPG取得部16とが設けられている。即ち、通信部15は、ネットワーク4を介するサービス提供サーバ3との間の通信を制御する。EPG取得部16は、ネットワーク4と通信部15とを介して各放送番組のEPG情報を適宜取得してHDD13に記憶させる。
ただし、番組情報の取得方法は、上述した例に限定されず任意の方法でよい。例えば、アンテナ7に受信された地上波のテレビジョン放送信号の垂直ブランキング期間から番組情報を抽出したり、アンテナ7に受信された衛星波のテレビジョン放送信号から番組情報を抽出するといった方法を採用してもよい。
録画制御部14は、サービス提供サーバ3からネットワーク4と通信部15とを介して提供される録画指令、または、パーソナルコンピュータ2から通信部19を介して提供されてくる録画指令等に従って、エンコード部12とHDD13とを制御することで、放送番組の録画動作を制御する。ここでいう録画動作とは、実際に録画する動作自体のみならず、その録画予約の設定を行い、その設定内容を管理する動作(以下、かかる動作を、録画予約の投入と称する)も含む。
さらに、録画制御部14は、その録画動作の制御中適宜、例えば図2乃至図4の番組情報テーブルを生成または更新する。その生成または更新のために、録画制御部14は、HDD13に記憶された各放送番組のEPG情報と、自身の制御内容とを利用する。なお、本実施の形態では、図2乃至図4の番組情報テーブルは例えばHDD13に記録されているとする。
図2乃至図4のそれぞれは、Aチャンネル、Bチャンネル、およびCチャンネルのそれぞれについての番組情報テーブルの一例を示している。
図2乃至図4の番組情報テーブルのそれぞれにおいて、所定の1行は、A乃至Cチャンネルのそれぞれから放送された所定の1つの放送番組に対応しており、次のような情報を含んでいる。
即ち、図2乃至図4の各番組情報テーブルにおいて、「チャンネル」の項目には、注目すべき行に対応する放送番組(以下、注目番組と称する)を放送したチャンネルの名称が記述され、「開始時刻」の項目には、注目番組の開始時刻が記述され、「終了時刻」の項目には、注目番組の終了時刻が記述され、「番組名」の項目には、注目番組の名称が記述される。なお、例えば本実施の形態では、これらの各項目に記述される各情報は、注目番組のEPG情報に含まれる情報が利用されている。即ち、本実施の形態では、注目番組の開始時刻と終了時刻とのそれぞれは、実際に放送が開始された時刻と、実際に放送が終了した時刻とのそれぞれをいうのではなく、放送局側で放送の開始を予定している時刻と、放送局側で放送の予定を終了している時刻とのそれぞれをいう。ただし、前者の時刻、実際に放送が開始された時刻と終了された時刻とのそれぞれを、「開始時刻」と「終了時刻」とのそれぞれの項目の記述値として採用することも可能である。
また、図2乃至図4の各番組情報テーブルにおいて、「動画ID」の項目には、HDD13に注目番組が録画されている場合、即ち、注目番組を含むビデオカプセルがHDD13に記憶されている場合、そのビデオカプセルを特定する識別子(例えばファイル名であって、以下、かかる識別子を、各図の項目名にあわせて、動画IDと称する)が記述される。
なお、図3のBチャンネルの番組情報テーブルにおいて、上から5行目の「動画ID」の項目には、即ち、「番組名」として「番組3C」が記述されている行における「動画ID」の項目には、何も記述されていないが、このことは、「番組3C」という名称の放送番組は録画されていないことを意味する。
図1に戻り、再生制御部17は、リモートコントローラ6から提供される再生指令(後述するチャンネル切換や番組切替の指令含む)、または、パーソナルコンピュータ2から通信部19を介して提供されてくる再生指令等に従って、デコード部18とHDD13とを制御することで、放送番組の再生動作を制御する。
具体的には例えば、再生制御部17は、上述した図2乃至図4の各番組情報テーブルに基づいて、図5に示される過去番組表を画像データの形態で生成することができる。かかる画像データは、デコード部18に提供される。すると、デコード部18は、その画像データに対応する過去番組表をテレビジョン受像機5に表示させる。
即ち、この場合、テレビジョン受像機5には、図5の例の過去番組表が表示される。以下、図5の例の過去番組表について説明する。
過去番組表は、紙媒体の新聞のテレビ欄と類似する形態の番組欄(表示エリア)から構成される。即ち、過去番組表は、チャンネル毎に、各録画番組のそれぞれを示す番組欄が、録画された時間帯(以下、録画時間帯と称する)を示す領域に配置されて構成される。即ち、各番組欄のそれぞれは、録画時間帯に応じた長さで縦方向に長く表示されることになる。
ひとつの録画番組の番組欄には、通常、サムネイル用の画像(動画像または静止画像)とその録画番組のタイトル(番組名)とが表示される。なお、録画時間が短い録画番組の番組欄では、必要に応じてサムネイルは表示されない。録画時間が短い録画番組の番組欄は、サムネイルを表示するだけの長さ(サイズ)を有していないからである。
具体的には例えば図5の過去番組表は、上述したように、図2乃至図4の番組情報テーブルに対応する過去番組表の例を示している。
即ち、図2のAチャンネルの番組情報テーブルに基づいて、Aチャンネルの列が構成されている。
このAチャンネルの列には、23時00分から23時15分の時間帯に録画された「番組1A」を示す番組欄(図2の上から3行目に対応する番組欄)が表示されている。これにより、この録画時間帯にAチャンネルから放送された「1A」というタイトルの放送番組(以下、所定のタイトルの放送番組を、その所定のタイトルのみで表現する)が録画されていることがわかる。同様に、図2のAチャンネルの番組情報テーブルに含まれる「番組1B」乃至「番組1E」のそれぞれを示す番組欄も、それぞれ対応する録画時間帯に表示されていることから、「番組1B」乃至「番組1E」も録画されていることがわかる。
また、図3のBチャンネルの番組情報テーブルに基づいて、Bチャンネルの列が構成されている。
このBチャンネルの列には、23時00分から23時25分の時間帯に録画された「番組3A」を示す番組欄(図3の上から3行目に対応する番組欄)が表示されている。これにより、この録画時間帯にBチャンネルから放送された「番組3A」が録画されていることがわかる。同様に、図3のBチャンネルの番組情報テーブルに含まれる「番組3B」、「番組3D」、および、「番組3E」のそれぞれを示す番組欄も、それぞれ対応する録画時間帯に表示されていることから、「番組3B」、「番組3D」、および、「番組3E」も録画されていることがわかる。
これに対して、Bチャンネルの列において、23時50分から0時15分までの時間帯を示す領域に番組欄が表示されていない。このことは、この時間帯にBチャンネルから放送された「番組3C」(図3の上から5行目に対応する放送番組)は録画されていないことがわかる。
また、図4のCチャンネルの番組情報テーブルに基づいて、Cチャンネルの列が構成されている。
このCチャンネルの列には、22時54分から23時29分の時間帯に録画された「番組4A」を示す番組欄(図4の上から3行目に対応する番組欄)が表示されている。これにより、この録画時間帯にCチャンネルから放送された「番組4A」が録画されていることがわかる。同様に、図4のCチャンネルの番組情報テーブルに含まれる「番組4B」乃至「番組4E」のそれぞれを示す番組欄も、それぞれ対応する時間帯に表示されていることから、「番組4B」乃至「番組4E」も録画されていることがわかる。
この場合、ユーザは、例えばリモートコントローラ6(図1)を操作して、この過去番組表の中から、再生を所望する録画番組の番組欄を選択することができる。
図1に戻り、すると、再生制御部17は、リモートコントローラ6の操作内容を認識し、その認識結果に基づいて、ユーザにより選択された番組欄が示す録画番組の再生を制御する。
具体的には例えば、図5中Aチャンネルの「番組1E」を示す番組欄が選択された場合、再生制御部17は、動画IDとして「1E」(図2参照)が付されているビデオカプセルを、HDD13から読み出してデコード部18に提供することを制御する。
そして、再生制御部17は、そのビデオカプセルに含まれる番組1E(圧縮コンテンツデータ)の先頭からの再生を、デコード部18に指示する。すると、デコード部18は、そのビデオカプセルに含まれる圧縮コンテンツデータ(番組1E)をMPEG方式等でデコードし、その結果得られる映像信号と音声信号(番組1Eに対応する信号)をテレビジョン受像機5に提供する。すると、テレビジョン受像機5から「番組1E」が再生される。即ち、「番組1E」に対応する映像がテレビジョン受像機5の画面に表示されるとともに、「番組1E」に対応する音声がテレビジョン受像機5のスピーカ等から出力される。
ところで、ユーザの中には、好みの放送番組(ドラマ等の毎週同一時間帯に放送される放送番組等)が存在し、その好みの放送番組の放送時間帯を予め知っているものもいる。このようなユーザにとっては、その好みの放送番組(録画番組)を再生させたい場合に、過去番組表を表示させて、その過去番組表の中から、その好みの放送番組の番組欄を選択する、といった一連の操作を行うことは面倒であると感じる場合がある。このような場合、かかる過去番組表を利用する再生指示操作よりも一段と簡単な操作で、その好みの放送番組の再生指示操作を行いたい、という要望が挙げられるであろうことは想像に難くない。
そこで、かかる要望に予め応えるべく、本発明人は次のような手法を発明した。即ち、ユーザは、再生を開始させたいタイミング(再生タイミング)を示す絶対時刻(以下、再生開始絶対時刻と称する)と、再生を所望するチャンネル(以下、再生対象チャンネルと称する)とを指定する。すると、装置は、複数の録画番組のうちの、再生開始絶対時刻を録画時間帯に含む再生対象チャンネルの録画番組を、その再生開始絶対時刻に対応する位置から再生させる。かかる一連の処理を実現させる手法(以下、絶対時刻指定再生手法と称する)が本発明人により発明された。
ここで、絶対時刻とは、装置が放送番組を録画した時点の時刻(例えば月、日、時、分)をいう。本実施の形態では、録画再生装置1は、図2乃至図4等の番組情報テーブルを利用して各番組の録画を行うので、番組情報テーブルの「開始時刻」乃至「終了時刻」で特定される録画時間帯を基準とする時刻が、絶対時刻となる。
換言すると、録画再生装置1や放送局等で管理している時刻が全て一致していると仮定すれば、再生対象の録画番組が実際に放送された放送時間帯に含まれる時刻(例えば月、日、時、分)、または、その録画番組の放送が予定されていた放送時間帯に含まれる時刻(例えば月、日、時、分)が、絶対時刻であるともいえる。
ただし、実際問題上、録画再生装置1や放送局等で管理している時刻は一致するとは限らないので、本実施の形態では、録画装置側で管理している時刻が、絶対時刻として採用されるとする。即ち、本実施の形態では、装置が放送番組を録画した時点における、その装置が管理している時刻が、絶対時刻として採用されている。
なお、以下、絶対時刻で表現されていることを明確にするため、所定の番組の先頭位置が録画された時刻、即ち、例えば図2乃至図4の番組情報テーブルの「開始時刻」等を、録画開始絶対時刻と称する。同様に、その所定の番組の最後尾の位置が録画された時刻、即ち、例えば図2乃至図4の番組情報テーブルの「終了時刻」等を、録画終了絶対時刻と称する。
かかる絶対時刻指定再生手法は、本実施の形態では例えば図1の録画再生装置1(および後述するパーソナルコンピュータ2)に適用されている。即ち、ユーザは、リモートコントローラ6を操作することで、再生開始絶対時刻と再生対象チャンネルとを指定する(詳細については、図7、図11乃至図13等を参照して後述する)。すると、再生制御部17は、HDD13に録画されている複数の録画番組のうちの、再生開始絶対時刻を録画時間帯に含む再生対象チャンネルの録画番組を、その再生開始絶対時刻に対応する位置から再生させる制御を行う。
具体的には例えば、ユーザにより、再生開始絶対時刻として「8月30日 0:05」が指定され、かつ、再生対象チャンネルとしてAチャンネルが指定されたとする。
この場合、再生制御部17は、図2のAチャンネルの番組情報テーブルをHDD13から参照し、その番組情報テーブルの中から、「0:05」を録画時間帯に含む録画番組、即ち、「23:57乃至0:15」が録画時間帯となっている「番組1E」を再生対象として決定する。
次に、再生制御部17は、再生対象の「番組1E」の動画ID、即ち、「1E」で特定されるビデオカプセルをHDD13から読み出してデコード部18に提供することを制御する。
そして、再生制御部17は、そのビデオカプセルに含まれる番組1E(圧縮コンテンツデータ)を、絶対時刻で「0:05」から再生するようにデコード部18に指示する。
ただし、デコード部18では、コンテンツ(録画番組)の先頭位置を基準時刻(00:00)とする相対時刻に基づいて、その処理を行っている。なお、絶対時刻との混乱を避けるために、コンテンツの再生が開始される相対時刻を、以下、再生開始位置と称する。
このため、再生制御部17は、再生開始絶対時刻に基づいて再生開始位置を特定し(演算し)、その再生開始位置からの再生をデコード部18に指示する。例えば、再生制御部17は、再生開始絶対時刻と、録画開始絶対時刻(番組情報テーブルの「開始時刻」)との差分を演算し、その演算結果を再生開始位置として特定する。具体的には例えばいまの場合、再生対象である「番組1E」の録画時間帯は「23:57乃至0:15」であるので、録画開始絶対時刻は「23:57」であり、上述したように、再生開始絶対時刻は「0:05」である。従って、その差分である「0:08」が再生開始位置として決定される。
これにより、デコード部18は、動画IDとして「1E」が付されているビデオカプセル(圧縮コンテンツデータ)をMPEG方式等でデコードし、その結果得られる番組1Eのうちの、先頭から8分目の位置(「0:08」の位置)を再生開始位置として、その再生開始位置からの再生(テレビジョン受像機5による出力)を行う。
また、[発明が解決しようとする課題]で上述した内容の繰り返しになるが、かかる過去番組表を利用する場合、ユーザは、ひとつの番組の再生中または終了後に、次に再生させる別の番組を探すために、過去番組表を再度表示させて、別の番組を選択後、再生画面に再び戻す、といった操作が必要である。従って、かかる操作よりもさらに簡単な操作で、次に再生させる別の番組を選択したいという要望が挙げられるであろうことは想像に難くない。
かかる要望に応える場合にも、絶対時刻指定再生手法を適用すればよい。
具体的には例えば、ユーザは、ひとつの番組の再生中または終了後に、次に再生させる別の番組を探すために、過去番組表を表示させずに、再生対象チャンネルのみを指定する。即ち、ユーザは、チャンネルの切替操作のみを行う。
この場合、装置(ここでは、録画再生装置1)は、番組の再生中にチャンネルの切替操作があったときは、その切替操作時点の番組の再生位置を絶対時刻に換算した時刻(以下、切替指示絶対時刻と称する)を再生開始絶対時刻とみなす。また、装置は、番組の終了後にチャンネルの切替操作があったときは、その番組の録画終了絶対時刻(図2乃至図4等の番組情報テーブルでは「終了時刻」)を再生開始絶対時刻とみなす。その後は、上述したように、装置は、再生開始絶対時刻(切替指示絶対時刻または終了時刻と同一時刻)を録画時間帯に含む再生対象チャンネル(切替後のチャンネル)の録画番組を、その再生開始絶対時刻に対応する位置(再生開始位置)から再生させる制御を行う。
なお、かかる一連の処理の詳細については、図16乃至図20等を参照して後述する。
このように、ユーザは、ひとつの番組の再生中または終了後に、次に再生させる別の録画番組を探すために、過去番組表を表示させなくとも、切り替えを所望するチャンネル(再生中の番組を放送したチャンネルとは別のチャンネル)のみを指定する、といった簡単な操作を行うだけでよい。即ち、ユーザは、従来のテレビジョン受像機に対するチャンネル切替操作と全く同様の操作を行うだけでよい。
さらに、ユーザは、例えば図6の外観構成のリモートコントローラ6を利用することで、かかる録画番組のチャンネル切替操作をより一段と簡単に行うことができるようになる。
即ち、図6は、リモートコントローラ6の表面(操作面)の外観構成例を示している。
図6に示されるように、リモートコントローラ6の表面には、複数のボタンが配置されており、それぞれ所定の機能が割り当てられている。ここでは、説明が冗長になることを防ぐために、それらの複数のボタンのうちの、絶対時刻指定再生手法に関連する機能が割り当てられたボタンについてのみ説明する。換言すると、以下に説明するボタンには、2以上の機能が割り当てられている場合もあるが、ここでは、絶対時刻指定再生手法に関連する機能についてのみ言及する。
1乃至12がそれぞれ印字されたボタン群51には、所定の1つのチャンネルを指定するための機能が割り当てられている。例えば、1が印字されたボタンにチャンネルAが割り当てられている場合には、ユーザは、そのボタンを押下することで、チャンネルAの指定(選択や切替)を行うことができる。そこで以下、ボタン群51を、Chボタン51と称する。また、以下、「Chボタン51が押下された」と記述した場合、その記述は、1乃至12がそれぞれ印字された12個のボタンのうちの所定の1つが押下されたことを意味する。
従って、ユーザは、ひとつの番組の再生中または終了後に、過去番組表を表示させずに、次に再生させる別の録画番組を探したい場合、切り替えを所望するチャンネル(再生中の番組を放送したチャンネルとは別のチャンネル)が割り当てられたChボタン51を押下する、といった簡単な操作を行うだけでよい。
なお、かかるユーザ操作、即ち、Chボタン51の押下操作に対する録画再生装置1の処理例については、図16のステップS64の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として後述する。
ボタン52には、録画再生装置1の電源状態を切り替える機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン52を、電源ボタン52と称する。
ボタン53には、現在再生中の番組(コンテンツ)の時間的前に同一チャンネルから放送された録画番組を指定する機能が割り当てられている。これに対して、ボタン54には、現在再生中の番組(コンテンツ)の時間的後に(即ち次に)同一チャンネルから放送された録画番組を指定する機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン53を前ボタン53と称し、ボタン54を次ボタン54と称する。なお、前ボタン53が押下された場合の録画再生装置1の処理例については、図17のステップS77の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として、次ボタン54が押下された場合の録画再生装置1の処理例については、図18のステップS84の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として、それぞれ後述する。
ボタン55には、番組の再生指令を録画再生装置1に発行する機能が割り当てられている。ボタン56には、再生中の番組の一時停止指令を録画再生装置1に発行する機能が割り当てられている。ボタン57には、再生中の番組の停止指令を録画再生装置1に発行する機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン55を再生ボタン55と称し、ボタン56を一時停止ボタン56と称し、ボタン57を停止ボタン57と称する。
なお、所定の録画番組の再生中に停止ボタン57が押下された場合における録画再生装置1の処理例については、図20のステップS95の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として後述する。
ボタン58には、再生対象チャンネルを、現在再生中の番組(コンテンツ)のチャンネルに対して+方向に1つだけずらしたチャンネルに切り替える機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン58をCh+ボタン58と称する。ここで、+方向とは、例えば図5の過去番組表における左から右に向かう方向(場合によってはその逆方向でもよい)を意味する。従って、例えば、現在再生中の番組のチャンネルがAチャンネルのときに、Ch+ボタン58が1回押下されると、再生対象チャンネルがBチャンネルに切り替えられることになる。そして、さらにもう一度Ch+ボタン58が1回押下されると、再生対象チャンネルがCチャンネルに切り替えられることになる。
これに対して、ボタン59には、再生対象のチャンネルを、現在再生中の番組(コンテンツ)のチャンネルに対して−方向に1つだけずらしたチャンネルに切り替える機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン59をCh-ボタン59と称する。ここで、−方向とは、+方向の逆方向、即ち、例えば図5の過去番組表における右から左に向かう方向(場合によってはその逆方向でもよい)を意味する。従って、例えば、現在再生中の番組のチャンネルがCチャンネルのときに、Ch-ボタン59が1回押下されると、再生対象チャンネルがBチャンネルに切り替えられることになる。さらに、もう一度Ch-ボタン59が1回押下されると、再生対象チャンネルがAチャンネルに切り替えられることになる。
従って、ユーザは、ひとつの番組の再生中または終了後に、過去番組表を表示させずに、次に再生させる別の番組を探したい場合、上述したChボタン51の代わりに、Ch+ボタン58やCh-ボタン59を、所望のチャンネルの番組が再生されるまで幾度か押下する、といった簡単な操作を行うことも可能である。
なお、かかるユーザ操作、即ち、Ch+ボタン58の押下操作に対する録画再生装置1の処理例については、図16のステップS66の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として、Ch-ボタン59の押下操作に対する録画再生装置1の処理例については、図16のステップS68の処理でYESであると判定された場合のそれ以降の処理として、それぞれ後述する。
ボタン60乃至63には、操作対象の絶対時刻、例えば上述した再生開始絶対時刻等を、いま現在設定または表示等されている時刻から別の時刻に切り替える機能が割り当てられている。
具体的には、ボタン60には、操作対象の絶対時刻のうちの日付を、いま現在設定または表示等されている日付から、1日後の日付(+方向に1つだけずらした日付)に切り替える機能が割り当てられている。これに対して、ボタン61には、操作対象の絶対時刻のうちの日付を、いま現在設定や表示等されている日付から、1日前の日付(−方向に1つだけずらした日付)に切り替える機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン60を日付+ボタン60と称し、ボタン61を日付-ボタン61と称する。
また、ボタン62には、操作対象の絶対時刻のうちの時間(例えば、時:分)を、いま現在設定や表示等されている時間から、所定の1単位(例えば1分)だけ時間的後の時間(+方向に1単位だけずらした時間)に切り替える機能が割り当てられている。これに対して、ボタン63には、操作対象の絶対時刻のうちの時間(例えば、時:分)を、いま現在設定や表示等されている時間から、所定の1単位(例えば1分)だけ時間的前の時間(−方向に1単位だけずらした時間)に切り替える機能が割り当てられている。そこで以下、ボタン62を時間+ボタン62と称し、ボタン63を時間-ボタン63と称する。
従って、ユーザは、日付+ボタン60乃至時間-ボタン63の押下操作を繰り返すことで、例えば再生開始絶対時刻として、所望の絶対時刻を簡単に指定できる。
また、ボタン64には、例えば図7に示される画像71の表示指令を録画再生装置1に対して発行する機能が割り当てられている。
ユーザは、この画像71を利用して、再生を所望する録画番組を指定する操作を行うことができる。例えば、ユーザは、この画像71を利用して、所望のチャンネルを選択した上で、その所望のチャンネルの録画番組の中から、再生を所望する録画番組を指定する操作を行うことができる。そこで、以下、かかる画像71を、チャンネル選択画像71と称する。また、この呼称に伴い、チャンネル選択画像71を表示させるために押下されるリモートコントローラ6のボタン64(図6)を、以下、チャンネル選択ボタン64と称する。
チャンネル選択画像71において、「チャンネルでえらぶ」というメッセージの下方の表示領域81には、現在ユーザにより再生対象チャンネルとして指示(選択)されているチャンネルの名称(図7の例では、Ach)が表示される。
なお、ユーザは、かかるチャンネル選択画像71の表示中に、リモートコントローラ6の所定のボタンの押下操作を行うことで(何れのボタンを押下するのかについては省略する)、再生対象チャンネルを変更することができる。この場合、変更後の再生対象チャンネルのチャンネル名が表示領域81に表示されることになる。
表示領域81の下方の表示領域82には、現在ユーザにより指示(選択)されている再生対象番組の番組名(図7の例では、番組1E)が表示される。
なお、ユーザは、かかるチャンネル選択画像71の表示中に、リモートコントローラ6の所定のボタンの押下操作を行うことで(何れのボタンを押下するのかについては省略する)、再生対象番組を変更することができる。この場合、変更後の再生対象番組の番組名が表示領域82に表示されることになる。
表示領域82の下方の左側の表示領域83には、上述した再生開始絶対時刻(図7の例では、2005年8月22日 00時05分)が表示される。また、その右方の表示領域84、即ち、表示領域82の下方の右側の表示領域84には、上述した再生開始位置(図7の例では0時84分)と、その再生開始位置から再生される再生対象番組、即ち、表示領域82に現在表示されている番組名を有する録画番組の時間長(図7の例では0時18分)が、その順番で(図7の例では「/」の前後に)それぞれ表示される。
なお、これらの表示領域81乃至84に重ねて表示されている背景画像(図7の例では熊の画像)は、チャンネル選択ボタン64(図6)の押下操作前に再生されていた番組の画像がそのまま表示されている。
また、これらの表示領域81乃至84の下方には、リモートコントローラ6(図6)の各ボタンのうちの、このチャンネル選択画像71で操作できるボタンについて、簡単な操作説明を示す表示85乃至87が配置されている。即ち、ユーザは、かかる表示85乃至87の内容から、取扱説明書を読まなくても、このチャンネル選択画像71内でできることを容易に認識できる。
具体的には、ユーザは、表示85の内容により、リモートコントローラ6の日付+ボタン60や日付-ボタン61(図6)の押下操作を繰り返すことで、再生開始絶対時刻のうちの日付として、所望の日付を簡単に指定(変更)できることを認識できる。
また、ユーザは、表示86の内容により、リモートコントローラ6の時間+ボタン62や時間-ボタン63(図6)の押下操作を繰り返すことで、再生開始絶対時刻のうちの時間として、所望の時間を簡単に指定(変更)できることを認識できる。
さらにまた、ユーザは、表示87の内容により、かかるチャンネル選択画像71の表示中に、リモートコントローラ6の「決定」と印字されたボタン(図6参照。なお、以下、決定ボタンと称する)の押下操作を行うことで、チャンネル選択画像71のその時点の表示内容に従った再生が行われることを認識できる。なお、かかる決定ボタンが押下された場合には、例えば本実施の形態では、後述する図16乃至図20の番組再生処理が実行されることになる。
このように、ユーザは、チャンネル選択画像71を利用することで、再生開始絶対時刻の指定による再生開始を指示する操作(再生開始指示操作)を簡単に行うことができる。なお、かかる再生開始指示操作に対する録画再生装置1の再生制御部17(図1)の処理(以下、再生開始指示処理と称する)の詳細例については、図11乃至図15等を参照して後述する。
図1に戻り、録画再生装置1には、以上説明した構成(再生制御部17等の各ブロック)に加えて、パーソナルコンピュータ2との間での通信を制御する通信部19も設けられている。
パーソナルコンピュータ2は、例えばサービス提供サーバ3からネットワーク4を介して提供されてくる各種情報、或いは、ユーザからの指示等に従って、所定の録画指令を生成して録画再生装置1に発行することができる。また、パーソナルコンピュータ2は、録画再生装置1の上述した各種機能のうちの、チューナ部11とエンコード部12とが有する機能(放送番組受信録画機能)を除く機能と同様の機能を実現することができる。ここで、パーソナルコンピュータ2が実現可能な機能には、上述した絶対時刻指定再生手法に対応する機能も含まれている。
このため、パーソナルコンピュータ2には、主制御部31乃至再生部38が設けられている。
主制御部31は、このパーソナルコンピュータ31の動作全体を制御する。その際、主制御部31は、ユーザによる操作部32の操作内容を適宜利用する。
通信部33は、録画再生装置1の通信部19との間での通信を制御する。
HDD34は、主制御部31が実行するために必要な各種情報の他、録画再生装置1のHDD13の記憶内容(ビデオカプセル、EPG情報、番組情報テーブル等)のコピーも記憶可能である。
通信部35は、ネットワーク4を介するサービス提供サーバ3との間の通信を制御する。
録画制御部36は、録画再生装置1のHDD13またはパーソナルコンピュータ2のHDD34への録画動作を制御する。例えば上述したように、録画制御部36は、サービス提供サーバ3からネットワーク4と通信部35とを介して提供されてくる各種情報に従って、或いは、操作部32と主制御部31とを介して提供されてくるユーザ指示に従って、所定の録画指令(録画予約指令含む)を生成し、通信部33を介して録画再生装置1に発行することができる。
再生制御部37は、操作部32等からの再生指令(後述するチャンネル切換や番組切替の指令含む)に基づいて、録画再生装置1のHDD13またはパーソナルコンピュータ2のHDD34内の所定の録画番組を、再生部38に再生させるための制御を行う。また、再生制御部37は、上述した図5等の過去番組表を再生部38に表示させることもできる。即ち、録画再生装置1の再生制御部17はテレビジョン受像機5に対する再生動作を制御したが、再生制御部37は、再生部38に対する再生動作であって、録画再生装置1の再生制御部17の再生動作と同様な再生動作を行う。
換言すると、本実施の形態では、録画再生装置1のHDD13またはパーソナルコンピュータ2のHDD34内の各録画番組は、テレビジョン受像機5と、パーソナルコンピュータ2の再生部38(例えば内蔵するディスプレイやスピーカ等)との何れからも再生可能とされている。
なお、再生部38のディスプレイ等に録画番組を再生(表示)させる場合に利用する画像(以下、再生画像と称する)の例については、図25乃至図30等を参照して後述する。
次に、図8等のフローチャートを参照して、図1の録画再生装置1の再生処理について説明する。ただし、詳細については後述するが、図8の例の再生処理では、ユーザの再生開始指示操作に基づいて再生が一旦開始されると、その後、リモートコントローラ6の電源ボタン52(図6)が押下されるまで、再生が連続して続けられる。そこで、以下、図8の例の再生処理を、特に連続再生処理と称する。
ステップS1において、録画再生装置1の再生制御部17は、電源ボタン52が押下されたか否かを判定する。
ステップS1において、電源ボタン52が押下されたと判定された場合、この連続再生処理は終了となる。そして、録画再生装置1の電源状態がオン状態からオフ状態に遷移する。
これに対して、ステップS1において、電源ボタン52が押下されていないと判定された場合、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、再生制御部17は、チャンネル選択ボタン64(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS2において、チャンネル選択ボタン64が押下されていないと判定された場合、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、再生開始前の段階では、チャンネル選択ボタン64が押下されるまでの間(ただし、電源ボタン52が押下されない限り)、ステップS1,S2のループ処理が繰り返されることで、この連続再生処理は待機状態となる。
その後、チャンネル選択ボタン64が押下されると、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS3に進む。この場合、上述したように、ユーザは、チャンネル選択画像71(図7)を利用した再生開始指示操作を行うことができる。従って、かかる再生開始指示操作に対する再生開始指示処理が、ステップS3の処理として実行される。ただし、再生開始指示処理の詳細例については、図11乃至図15等を参照して後述する。
ステップS3の再生開始指示処理の結果として、所定の番組がユーザにより指示されると、処理はステップS4に進む。ステップS4において、再生制御部17は、指示された番組を、再生対象の番組として決定する。
ステップS5において、再生制御部17は、再生対象の番組をテレビジョン受像機5に再生させる制御処理(以下、番組再生処理と称する)を実行する。なお、番組再生処理の詳細例については、図16乃至図20等を参照して後述する。
後述するように、再生対象の番組の再生が終了すると、ステップS5の番組再生処理は終了し(図16のステップS62参照)、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、再生制御部17は、これまでの再生対象の番組と同一チャンネルの番組情報テーブルをHDD13から参照する。そして、ステップS7において、再生制御部17は、録画開始時刻(絶対時刻)の昇順で番組情報テーブルをソートする。
なお、上述した図2乃至図4の例の番組情報テーブルのように、録画開始時刻(図2乃至図4の例では単に「開始時刻」とされている)の昇順で予めソートされている場合には、ステップS7の処理は省略可能である。
ステップS8において、再生制御部17は、これまでの再生対象の番組の録画終了時刻(絶対時刻)と同一時刻またはそれ以降の時刻を、録画開始時刻(絶対時刻)とする録画番組が、番組情報テーブル中に存在するか否かを判定する。
即ち、これまでの再生対象の番組よりも後の絶対時刻に放送された別の番組であって、これまでの再生対象の番組と同一チャンネルの別の番組(以下、別録画番組と称する)が、HDD13に録画されていない場合、ステップS8においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、この場合、これまでの再生対象の番組の再生が終了すると、テレビジョン受像機5の再生は一旦終了し、この連続再生処理は待機状態となる。
これに対して、別録画番組がHDD13に1以上録画されている場合、ステップS8においてYESであると判定されて、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、再生制御部17は、1つ以上の別録画番組のうちの最先の録画番組を、再生対象の番組として決定する。ここに、最先の録画番組とは、録画開始時刻(絶対時刻)が、これまでの再生対象の番組の録画終了時刻(絶対時刻)に最も近い(同一時刻含む)録画番組をいう。その後、処理はステップS5に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ステップS9の処理で再生対象の番組として決定された別録画番組が、テレビジョン受像機5に再生される。
このように、同一チャンネルについて複数の録画番組が存在する場合、かかる連続再生処理を再生制御部17が実行することで、それらの複数の録画番組を連続して再生させていくことが可能になる。
具体的には例えば、2005年8月31日の00:00::00乃至04:00:00の時間帯に放送予定であった番組のうちの、図9に示される「1−A」、「2−A」、「1−B」、「3−A」、および、「1−C」という番組名をそれぞれ有する録画番組がHDD13に存在するとする。
より正確には、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が、「1−A」という番組名の番組(以下、番組「1−A」と称する)として録画されている。
同様に、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にBchから実際に放送された放送内容が、「2−A」という番組名の番組(以下、番組「2−A」と称する)として録画されている。
2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が、「1−B」という番組名の番組(以下、番組「1−B」と称する)として録画されている。
2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にCchから実際に放送された放送内容が、「3−A」という番組名の番組(以下、番組「3−A」と称する)として録画されている。
2005年8月31日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が、「1−C」という番組名の番組(以下、番組「1−C」と称する)として録画されている。
即ち、Achが予定通りの放送を行っていれば、番組「1−A」全体が、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容となる。同様に、番組「1−B」全体が、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容となる。
しかしながら、番組「1−A」よりも時間的に前の番組(例えば野球番組等)をAchが延長して放送していたりすれば、その前の番組の後半部分と番組「1−A」の前半部分とが、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容となる。
この場合、番組「1−A」全体が録画できているとユーザは思っているところ、実際には、番組「1−A」の後半部分は録画できていない、という問題が発生してしまう。
ただし、この場合、番組「1−A」の後半部分と番組「1−B」の前半部分が、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容となっている(番組「1−B」として録画されている)。従って、HDD13の記録内容全体から見れば、番組「1−A」全体は録画されていることになる。このように、時間的に連続する複数の番組を録画することで、かかる問題自体は解決可能である。
ところが、この場合、ユーザが、番組「1−A」の再生指示操作を行った場合、従来の再生処理では、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容のみを再生することになる。即ち、従来の再生処理では、番組「1−A」の前半部分しか再生されない。従って、従来の再生処理を実行する従来の録画再生装置を使用している場合、ユーザは、番組「1−A」の後半部分を視聴したいときには、さらに、番組「1−B」の再生指示操作を別途行うといった煩雑な操作を行わなければならない、という新たな問題が発生してしまう。
そこで、かかる新たな問題を解決することを目的のひとつとして、本実施の形態では、録画再生装置1は、連続再生処理を実行しているのである。即ち、図8の連続再生処理が実行されれば、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容と、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容とが、テレビジョン受像機5に連続して再生される。その結果、番組「1−A」全体が連続して再生されることになり、かかる新たな問題を解決することが可能になるのである。
具体的には、図8のステップS4の処理でいう「指示された番組」が番組「1−A」であった場合には、次のステップS5の番組再生処理で、2005年8月31日の00:00:00乃至01:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が再生される。
そして、次のステップS6において、Achの番組情報テーブル(図示せず。即ち、ここでは図2の例とは異なる番組情報テーブルが採用されている)が参照され、必要に応じてステップS7の処理で、番組「1−A」、番組「1−B」、および番組「1−C」の順にソートされる。
この場合、ステップS8の処理でYESであると判定されて、ステップS9の処理で、再生対象の番組として番組「1−B」が決定される。従って、次のステップS5の番組処理では、番組「1−B」として録画されている実際の放送内容、即ち、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が再生されることになる。その結果、番組「1−A」全体が連続して再生されることになるのである。
なお、その後、次のステップS6において、Achの番組情報テーブルが再度参照され、必要に応じてステップS7の処理で、番組「1−A」、番組「1−B」、および「番組1−C」の順にソートされる(ただし、前回のステップS7の処理でソートされているので、実際には2回目以降のステップS7の処理は不要である)。
この場合、ステップS8の処理でYESであると判定されて、ステップS9の処理で、再生対象の録画番組として番組「1−C」が決定される。従って、次のステップS5の番組処理では、番組「1−C」として録画されている実際の放送内容、即ち、2005年8月31日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容が再生されることになる。
即ち、実際の放送時間帯としては不連続の番組「1−B」と番組「1−C」とが、連続して再生されることになる。より正確には、上述したように野球放送の延長等で実際の放送時間帯が予定からずれている場合があるので、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容と、2005年8月31日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容とが、連続して再生されることになる。
換言すると、2005年8月31日の01:00:00乃至02:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容(番組「1−B」として録画された録画内容)から、2005年8月31日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯にAchから実際に放送された放送内容(番組「1−C」として録画された録画内容)に切り替わったとき、テレビジョン受像機5に再生されるシーン(フレーム)は不連続となり、ユーザは違和感を覚える場合もある。
そこで、本実施の形態では、番組「1−B」(として録画した録画内容)から番組「1−C」(として録画した録画内容)に切り替わったことをユーザに通知すべく、再生制御部17は、その旨を、テレビジョン受像機5に提示するようにしている。この提示は、番組「1−B」から番組「1−C」に切り替わったときのみならず、全番組の切替時に行われる。なお、その提示手法は特に限定されない。例えば、図10に示されるように、番組が切り替わった後所定の時間だけ(或いは、ユーザにより消去指示がなされるまで)、切替後の番組名を、その画面上に表示させる、といった提示手法を採用することができる。即ち、図10の例は、番組「1−B」から番組「1−C」に切り替わった場合の例であり、このため、番組名として「1−C」(および、録画開始時刻(絶対時刻)である2005/08/31 03:00:00)が表示されているのである。
また、HDD13の録画内容は、本実施の形態ではチャンネル毎に個別の番組情報テーブル(図2乃至図4参照)でそれぞれ管理されているが、チャンネルでの分類が行われずに、ただ単に図9に示されるようなテーブルで管理される場合も想定できる。このような場合には、再生制御部17は、連続再生処理として、次のような処理を実行すればよい。
即ち、再生制御部17は、図8のステップS6の処理の代わりに、「図9等のテーブルの中から、これまでの再生対象の番組と同一チャンネルの番組の情報(行)をフィルタリングする」という処理を実行すればよい。次に、再生制御部17は、図8のステップS7の処理の代わりに、「フィルタリングされた情報を、録画開始時刻の昇順でソートする」という処理を実行すればよい。なお、その他の処理については、図8の連続再生処理の対応する処理をそのまま採用すればよい。
具体的には例えば、これまでの再生対象の番組が番組「1−A」の場合、かかる処理により、図9のテーブルのうちの、番組「1−A」の情報(第1行目の情報)、番組「1−B」の情報(第3行目の情報)、および、番組「1−C」の情報(第4行目の情報)がフィルタリングされ、その順番でソートされることになる。
以上、図8の連続再生処理の概略について説明した。次に、連続再生処理の詳細として、そのうちのステップS3の再生開始指示処理の詳細例について説明する。
図11のフローチャートは、再生開始指示処理の詳細の一例を示している。
ステップS21において、再生制御部17(図1)は、指定絶対時刻が録画時間帯に含まれる録画番組のうちの、再生対象チャンネルの録画番組に関する情報(番組名、指定絶対時刻、指定再生開始位置、番組情報等)を有するチャンネル選択画像をテレビジョン受像機5に表示させる。
ここに、指定絶対時刻とは、ユーザにより再生開始絶対時刻として指定(指示)された時刻をいう。ただし、初回のステップS21の処理に限り、例えば本実施の形態では、初期値として登録されているチャンネルが再生対象チャンネルとなり、その再生対象チャンネルの録画番組のうちの所定の1つの録画開始時刻が、指定絶対時刻として採用されるとする。
また、例えば本実施の形態では、ステップS21の処理で、上述した図7のチャンネル選択画像71が表示される。この場合、ステップS21でいう「指定絶対時刻が録画時間帯に含まれる再生対象チャンネルの録画番組に関する情報」のうちの、再生対象チャンネルは表示領域81に表示され、番組名は表示領域82に表示され、指定絶対時刻は再生開始絶対時刻として表示領域83に表示され、また、指定再生開始位置は、その再生開始絶対時刻に対応する再生開始位置として、番組の時間長とともに表示領域84に表示される。なお、図7の例では、番組情報の表示は省略されている。
ステップS22において、再生制御部17は、再生が指示されたか否かを判定する。
例えば本実施の形態では、図6のリモートコントローラ6の決定ボタンが押下された場合に、ステップS22において、再生が指示されたと判定されて、再生開始指示は終了となる。即ち、図8のステップS3の処理は終了し、処理はステップS4に進むことになる。
具体的には例えば、図7の表示状態でリモートコントローラ6の決定ボタンが押下されると、番組1Eが、ステップS4でいう「指示された番組」となるので、ステップS4の処理で、番組1Eが再生対象の番組として決定され、ステップS5の番組再生処理で、番組1Eのうちの先頭から8分後の位置(図7の表示領域84の表示内容参照)から再生が開始されることになる。
これに対して、図6のリモートコントローラ6の決定ボタンが押下されていない場合、ステップS22において、再生が指示されていないと判定されて、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、再生制御部17は、再生対象のチャンネルの変更操作がなされたか否かを判定する。
即ち、上述したように、ユーザは、図7のチャンネル選択画像71の表示中に、リモートコントローラ6の所定のボタンの押下操作を行うことで(何れのボタンを押下するのかについては省略する)、再生対象のチャンネルを変更することができる。従って、かかる押下操作がなされた場合、ステップS23において、再生対象チャンネルの変更操作がなされたと判定されて、処理はステップS24に進む。
ステップS24において、再生制御部17は、変更後の再生対象チャンネルの番組情報テーブルをHDD13から参照する。その後、処理はステップS25に進む。
これに対して、ステップS23において、再生対象チャンネルの変更操作がなされていないと判定された場合、ステップS24の処理は実行されずに、即ち、再生対象チャンネルは変更されないので、これまでの再生対象チャンネルの番組情報テーブルを引き続き参照された状態で、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、再生制御部17は、録画開始時刻(絶対時刻)の昇順で番組情報テーブルをソートする。ただし、上述した図2乃至図4の例の番組情報テーブルのように、録画開始時刻の昇順で予めソートされている場合には、ステップS25の処理は省略可能である。
ステップS26において、再生制御部17は、指定絶対時刻の変更操作がなされたか否かを判定する。
上述したように、ユーザは、図6のリモートコントローラ6の日付+ボタン60乃至時間-ボタン63の押下操作を繰り返すことで、指定絶対時刻(再生開始絶対時刻として指定する時刻)として、所望の時刻を簡単に指定できる。従って、かかる押下操作がなされた場合、ステップS26において、指定絶対時刻の更新操作がなされたと判定されて、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、再生制御部17は、指定絶対時刻を更新する。その後、処理はステップS28に進む。
これに対して、ステップS26において、指定絶対時刻の更新操作がなされていないと判定された場合、ステップS27の処理は実行されずに、即ち、指定絶対時刻は更新されずに、処理はステップS28に進む。
ステップS28において、再生制御部17は、指定絶対時刻が録画時間帯に含まれる録画番組を、番組情報テーブルから検索する。そして、ステップS29において、再生制御部17は、その検索の結果から、録画番組が存在するか否かを判定する。
ステップS29において、録画番組が存在すると判定された場合、処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、テレビジョン受像機5の表示内容が、ステップS28の処理で検索された録画番組に関する情報を有するチャンネル選択画像に更新される。ただし、ステップS23の処理でNOと判定され、かつ、ステップS26の処理でNOと判定された場合、即ち、再生対象チャンネルの変更操作と指定絶対時刻の更新操作との何れもがなされなかった場合、更新後のチャンネル選択画像の表示内容は更新前と一致する(更新は特に行われない)。
これに対して、ステップS29において、録画番組が存在しないと判定された場合、再生制御部17は、ステップS30において、「再生できる番組がありません」というメッセージを含むチャンネル選択画像、具体的には例えば図12に示されるチャンネル選択画像71をテレビジョン受像機5に表示させる。その後、処理はステップS23に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
このような図11の例の再生開始指示処理とは別の例が、図13のフローチャートに示されている。
ただし、図13のステップS41乃至S49のそれぞれの処理は、図11のステップS21乃至S29のそれぞれの処理と同様の処理であるので、それらの説明については省略する。
即ち、図13の例の再生開始指示処理では、ステップS49の処理で録画番組が存在しないと判定された場合のそれ以降の処理のみが、図11の例とは異なる。
具体的には、図13の例の再生開始指示処理では、ステップS49の処理で録画番組が存在しないと判定された場合、再生制御部17は、「再生できる番組がありません」という表示を行うのではなく、ステップS50において、次の録画番組を番組情報テーブルから検索した後、処理をステップS49に戻し、それ以降の処理を繰り返す。即ち、この場合、ステップS49の処理でYESであると判定されて、ステップS41の処理で、テレビジョン受像機5の表示内容が、ステップS50の処理で検索された次の録画番組に関する情報を有するチャンネル選択画像に更新される。なお、この場合、指定絶対時刻としては、例えばステップS50の処理で検索された次の録画番組の録画開始時刻が採用されるとする。
具体的には例えば、2005年9月02日の01:00::00乃至06:00:00の時間帯に放送された番組(ここでは、説明の簡略上、野球番組の延長等が無く予定通り放送された番組とする)のうちの、図14に示される録画番組A,B,CがHDD13に存在するとする。
録画番組Aとは、2005年9月02日の01:00:00乃至03:00:00の時間帯にAchから放送された番組である。録画番組Bとは、2005年9月02日の02:00:00乃至04:00:00の時間帯にBchから放送された番組である。録画番組Cとは、2005年9月02日の04:30:00乃至06:00:00の時間帯にAchから放送された番組である。
この場合、再生対象チャンネルとしてAchがユーザにより指定され、かつ、指定絶対時刻(再生開始時刻として指定する時刻)として2005年9月2日の01:00:00乃至03:00:00の時間帯内の絶対時刻が指定されている場合、録画番組Aについてのチャンネル選択画像が表示される。
その後、2005年9月2日の03:00:00乃至04:30の時間帯内の所定の時刻を指定絶対時刻とする更新操作がなされた場合、図11の例では、ステップS30の処理で「再生できる番組がありません」というメッセージを含むチャンネル選択画像が表示される。一方、図13の例ではステップS50の処理で録画番組Cが検索され、ステップS49の処理でYESであると判定されて、次のステップS41の処理で、録画番組Cについてのチャンネル選択画像が表示される。
また、2005年9月2日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯内の所定の時刻を指定絶対時刻とする更新操作がなされ、かつ、再生対象チャンネルをBchに変更する変更操作がなされた場合には、図11の例ではステップS28の処理で、図13の例ではステップS48の処理で、それぞれ録画番組Bが検索される。そして、次のステップS29またはS49の処理でYESであると判定されて、次のステップS21またはS41の処理で、録画番組Bについてのチャンネル選択画像が表示される。
また例えば、2005年9月02日の01:00::00乃至06:00:00の時間帯に放送された番組(ここでも、説明の簡略上、野球番組の延長等が無く予定通り放送された番組とする)のうちの、図15に示される録画番組A,C,DがHDD13に存在するとする。
録画番組A,C,Dは、何れもAchから放送された番組である。そのうちの録画番組A,Cは、上述した図14にも同一番組が示されている。また、録画番組Dは、2005年9月02日の03:00:00乃至04:00:00の時間帯にAchから放送された番組である。即ち、録画番組A,Dは、時間的に連続してAchから放送された番組である。
この場合、再生対象チャンネルとしてAchがユーザにより指定され、かつ、指定絶対時刻(再生開始時刻として指定する時刻)として2005年9月2日の01:00:00乃至03:00:00の時間帯内の絶対時刻が指定されている場合、図14の例と全く同様に、録画番組Aについてのチャンネル選択画像が表示される。
ただし、その後、2005年9月2日の03:00:00以降の時刻を指定絶対時刻とする更新操作がなされた場合であっても、その更新時刻が、2005年9月2日の04:00:00までである場合には、図11の例ではステップS28の処理で、図13の例ではステップS48の処理で、それぞれ録画番組Dが検索される。そして、次のステップS29またはS49の処理でYESであると判定されて、次のステップS21またはS41の処理で、録画番組Dについてのチャンネル選択画像が表示される。
また、2005年9月2日の03:00:00以降の時刻を指定絶対時刻とする更新操作がなされた場合であっても、その更新時刻が、2005年9月2日の04:00:00乃至04:30:00の時間帯内の時刻である場合には、図11の例では、ステップS30の処理で「再生できる番組がありません」というメッセージを含むチャンネル選択画像が表示される。一方、図13の例ではステップS50の処理で録画番組Cが検索され、ステップS49の処理でYESであると判定されて、次のステップS41の処理で、録画番組Cについてのチャンネル選択画像が表示される。
また、2005年9月2日の03:00:00以降の時刻を指定絶対時刻とする更新操作がなされた場合であっても、その更新時刻が、2005年9月2日の04:30:00乃至06:00:00の時間帯内の時刻である場合には、図11の例ではステップS28の処理で、図13の例ではステップS48の処理で、それぞれ録画番組Cが検索される。そして、次のステップS29またはS49の処理でYESであると判定されて、次のステップS21またはS41の処理で、録画番組Cについてのチャンネル選択画像が表示される。
このように、本実施の形態では再生制御部17が図11や図13の例の再生開始指示処理を実行するので、ユーザは、絶対時刻による直感的な再生開始指示操作を行うことができる。
次に、図16乃至図20のフローチャートを参照して、連続再生処理(図8)のうちのステップS5の番組再生処理の詳細例について説明する。
ただし、図16乃至図20の例では、チャンネルの切替指示操作は、リモートコントローラ6のChボタン51、Ch+ボタン58、およびCh-ボタン59(図6参照)のうちの少なくともひとつの押下操作により行われるとされている。また、番組切替指示操作(時間的前または後の番組に切り替える指示操作)は、リモートコントローラ6の前ボタン53および次ボタン54(図6参照)のうちの少なくともひとつの押下操作により行われるとされている。なお、リモートコントローラ6のそれら以外のボタンのうちの、チャンネル選択ボタン64と停止ボタン57を除くボタンをまとめて、その他のボタンと称する。
ステップS61において、再生制御部17は、再生対象番組を所定の再生開始位置からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。
初回のステップS61の処理では、即ち、図8のステップS4の処理の直後に実行されるステップS61の処理では、ステップS4の処理で決定された再生対象の番組が、即ち、ステップS3の再生開始指示処理で再生が指示された番組が再生されることになる。その際、再生開始位置は、ステップS3の再生開始指示処理で指示された再生開始絶対時刻(図11や図13の例で言う指定絶対時刻)に対応する位置(番組の先頭を基準時刻00:00とする相対時刻に換算した値)になる。
これに対して、後述する図19のステップS94の処理後に実行されるステップS61の処理では、ステップS94の処理で決定された再生対象の番組が、即ち、後述するステップS93の再生開始指示処理(ただし、上述した図11や図13のフローチャート例に従った処理)で再生が指示された番組が再生されることになる。その際、再生開始位置は、ステップS93の再生開始指示処理で指示された再生開始絶対時刻(図11や図13の例で言う指定絶対時刻)に対応する位置(番組の先頭を基準時刻00:00とする相対時刻に換算した値)となる。
ステップS62において、再生制御部17は、番組の再生が終了したか否かを判定する。なお、ここで、録画番組と記載していないのは、現在放送中の番組が再生される場合があるからである(後述する図18のステップS91参照)。
番組の再生が終了した場合、ステップS62においてYESであると判定されて、この番組再生処理は終了となる。即ち、図8のステップS5の処理が終了して、処理はステップS6に進むことになる。
これに対して、番組がまだ再生中である場合、ステップS62においてNOであると判定されて、処理はステップS63に進む。
ステップS63において、再生制御部17は、リモートコントローラ6のうちの何れかのボタンが押下されたか否かを判定する。
ステップS63において、リモートコントローラ6のうちの何れのボタンも押下されていないと判定された場合、処理はステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、リモートコントローラ6のうちの何れかのボタンが押下されるまでの間(ただし、番組の再生が終了するまでの間、即ち、番組の再生中)、ステップS62(NO),S63(NO)のループ処理が繰り返されることで、この番組再生処理の処理状態は待機状態となる。
その後、リモートコントローラ6のうちの何れかのボタンが押下されると、ステップS63の処理でYESであると判定されて、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、再生制御部17は、Chボタン51(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS64において、Chボタン51が押下されたと判定した場合、再生制御部17は、ステップS65において、押下されたチャンネル(より正確には押下されたChボタン51に割り当てられているチャンネル)の番組情報テーブルをHDD13から参照する。これにより、処理はステップS70に進む。ただし、ステップS70以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS64において、Chボタン51が押下されていないと判定された場合、処理はステップS66に進む。
ステップS66において、再生制御部17は、Ch+ボタン58(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS66において、Ch+ボタン58が押下されたと判定した場合、再生制御部17は、ステップS67において、現在再生中の番組のチャンネルに対して+1方向のチャンネル(ここでは過去番組表における右のチャンネル)の番組情報テーブルをHDD13から参照する。これにより、処理はステップS70に進む。ただし、ステップS70以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS66において、Ch+ボタン58が押下されていないと判定された場合、処理はステップS68に進む。
ステップS68において、再生制御部17は、Ch-ボタン59(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS68において、Ch-ボタン59が押下されていないと判定された場合、処理は図17のステップS77に進む。ただし、ステップS77以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS68において、Ch-ボタン59が押下されたと判定した場合、再生制御部17は、ステップS69において、現在再生中の番組のチャンネルに対して−1方向のチャンネル(ここでは過去番組表における左のチャンネル)の番組情報テーブルをHDD13から参照する。これにより、処理はステップS70に進む。
このようにして、ステップS65,S67,またはS69の処理が終了すると、処理はステップS70に進む。即ち、Chボタン51,Ch+ボタン58,またはCh−ボタン59の押下操作によるチャンネルの切替指示がなされて、その切替指示で指定されたチャンネルの番組情報テーブルが参照されると、処理はステップS70に進む。
ステップS70において、再生制御部17は、切替指示絶対時刻が録画時間帯に含まれる番組を番組情報テーブルから検索する。ここで、切替指示絶対時刻とは、上述したように、Chボタン51,Ch+ボタン58,またはCh−ボタン59の押下操作がなされた時点の再生中の番組の再生位置を絶対時刻に換算した時刻をいう。
ステップS71において、再生制御部17は、ステップS70の検索の結果から、切替指示絶対時刻が録画時間帯に含まれる番組が番組情報テーブル内に存在するか否かを判定する。
ステップS71において、番組が存在しないと判定した場合、再生制御部17は、ステップS72において、例えば図21に示されるような「再生できる番組がありません」というメッセージを含む画像を、テレビジョン受像機5に表示させる制御を行う。その後、処理はステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
ここで、ステップS71において、番組が存在しないと判定される場合とは、HDD13にその番組が録画されていない場合を意味する。従って、切替指示絶対時刻が録画時間帯に含まれる番組に対応する行自体が番組情報テーブル内に含まれていない場合のみならず、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であっても、その対応する行において「動画ID」が記述されていない場合にも、ステップS71において番組が存在しないと判定される。
具体的には例えば、ステップS65,S67,またはS69の処理で図3のBチャンネルの番組情報テーブルが参照されて、切替指示絶対時刻が23:50乃至0:15の間の所定の時刻であるとする。この場合、図3のBチャンネルの番組情報テーブルの5行目に対応する「番組3C」が、切替指示絶対時刻が録画時間帯に含まれる番組に該当する。ただし、「番組3C」の「動画ID」は記述されていないので、即ち、「番組3C」がHDD13に録画されていないので、ステップS71において番組が存在しないと判定され、ステップS72において例えば図21の画像がテレビジョン受像機5に表示されることになる。
これに対して、ステップS71において、番組が存在すると判定された場合、処理はステップS73に進む。
ここで、ステップS71において、番組が存在すると判定される場合とは、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であって、かつ、その対応する行において「動画ID」が記述されている場合、即ち、HDD13にその番組が録画されている場合を意味する。
ステップS73において、再生制御部17は、切替指示絶対時刻を再生開始絶対時刻に指定する。
なお、Chボタン51,Ch+ボタン58,またはCh−ボタン59の押下操作がなされた時点で番組の再生が終了されてしまっていた場合には、録画終了絶対時刻が切替指示絶対時刻とみなされるとする。即ち、このような場合、ステップS73の処理では、録画終了絶対時刻が再生開始絶対時刻に指定される。
ステップS74において、再生制御部17は、ステップS70の処理で検索された番組、即ち、切替指示絶対時刻(=再生開始絶対時刻)が録画時間帯に含まれる番組の動画IDを取得する。
ステップS75において、再生制御部17は、ステップS74の処理で取得された動画IDの録画番組(即ち、ステップS70の処理で検索された番組)について、再生開始絶対時刻に基づいて再生開始位置を特定する。
ステップS76において、再生制御部17は、ステップS74の処理で取得された動画IDの録画番組(即ち、ステップS70の処理で検索された番組)を、ステップS75の処理で特定された再生開始位置からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。
その後、処理はステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
具体的には例えば、図5の番組表において、Aチャンネルの「番組1A」の絶対時刻で「23:10」のところが再生されているとき、ユーザが、再生対象の番組を、Bチャンネルの録画番組に切替たいと所望したとする。
この場合、従来、ユーザは、「番組1A」の再生中に、図5の過去番組表をテレビジョン受像機5の画面に表示させて、その過去番組表の中から、Bチャンネルの「番組3A」の番組欄を選択する、といった一連の操作を行う必要があった。
これに対して、本実施の形態では、録画再生装置1は番組再生処理を実行できるので、ユーザは、「番組1A」の再生中に、Ch+ボタン58を押下するか、或いは、Bチャンネルが割り付けられているChボタン51を押下するといった簡単な操作を行うだけで、再生対象の番組を、Bチャンネルの「番組3A」に容易に切り替えることができる。
また、録画再生装置1は、ユーザによるチャンネル切換指示操作に応じて、同時刻に録画されていた各チャンネルの録画番組に次々と再生を切換えることができる。これにより、各チャンネルの録画番組が同時に録画されていた場合には、過去に遡っていわゆるザッピング視聴しているかのような感覚をユーザに与えることが可能になる。
具体的には例えば、Ch+ボタン58が押下された場合にはステップS67の処理で、Bチャンネルが割り付けられているChボタン51が押下された場合にはステップS65の処理で、図3のBチャンネルの番組情報テーブルが参照される。
いまの場合、Aチャンネルの「番組1A」の絶対時刻で「23:10」のところを再生しているときに、Ch+ボタン58またはChボタン51が押下されたことになるので、切替指示絶対時刻は「23:10」となる。
従って、「23:10」が録画時間帯に含まれる番組とは、図3のBチャンネルの番組情報テーブルの3行目に対応する「番組3A」であるので、ステップS70の処理で、その「番組3A」が検索され、ステップS71の処理でYESであると判定されて、処理はステップS73に進む。
ステップS73の処理で「23:10」が再生開始絶対時刻に指定され、ステップS74の処理で動画IDとして「3A」が取得される。
ここで、「番組3A」の録画時間帯は「23:00乃至23:25」であるので、録画開始絶対時刻は「23:00」であり、上述したように、再生開始絶対時刻は「23:10」である。従って、ステップS75の処理で、その差分である「0:10」が再生開始位置として特定される。
そして、ステップS76の処理で、「番組3A」のうちの再生開始位置が「0:10」のところ、即ち、先頭から10分のところから再生が開始される。
以上、番組再生処理のうちの、チャンネルの切替指示操作がなされた場合の処理、即ち、リモートコントローラ6のChボタン51、Ch+ボタン58、およびCh-ボタン59(図6参照)のうちの少なくともひとつが押下された場合の処理について説明した。
以下、番組再生処理の残りの処理、即ち、リモートコントローラ6の前ボタン53および次ボタン54(図6参照)のうちの少なくともひとつの押下操作により番組切替指示(時間的前または次の番組に切り替える指示)が行われた場合、リモートコントローラ6のチャンネル選択ボタン64が押下された場合の処理、リモートコントローラ6の停止ボタン57が押下された場合の処理、または、リモートコントローラ6のその他のボタンが押下された場合の処理について説明する。
これらの場合、上述したように、ステップS68の処理でNOであると判定されて、処理は図17のステップS77に進む。
ステップS77において、再生制御部17は、前ボタン53が押下されたか否かを判定する。
ステップS77において、前ボタン53が押下されていないと判定された場合、処理は図18のステップS84に進む。ただし、ステップS84以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS77において、前ボタン53が押下されたと判定された場合、処理はステップS78に進む。
ステップS78において、再生制御部17は、切替指示絶対時刻が録画開始絶対時刻から5秒以内の時刻であるか否かを判定する。なお、ここでは、5秒以内とされているが、特に5秒に限定されず任意の時間を採用することができる。
ステップS78において、切替指示絶対時刻が録画開始絶対時刻から5秒以内の時刻ではないと判定された場合、即ち、現在再生中の番組の再生位置が先頭から5秒以降の位置であった場合、処理はステップS79に進む。
ステップS79において、再生制御部17は、現在再生中の番組を、再度先頭からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、ステップS78において、切替指示絶対時刻が録画開始絶対時刻から5秒以内の時刻であると判定された場合、即ち、現在再生中の番組の再生位置が先頭から5秒以内の位置であった場合、処理はステップS80に進む。
ステップS80において、再生制御部17は、現在再生中の番組の前の番組を番組情報テーブルから検索する。
ここで、現在再生中の番組の前の番組とは、現在再生中の番組の時間的直前に放送された番組のみならず、現在再生中の番組よりも過去に放送された番組も含み得る。ただし、ここでは、説明の簡略上、現在再生中の番組の前の番組とは、現在再生中の番組の時間的直前に放送された番組を意味する。
ステップS81において、再生制御部17は、ステップS80の検索の結果から、現在再生中の前の番組(ここでは直前の番組)が番組情報テーブル内に存在するか否かを判定する。
ステップS81において、前の番組が存在しないと判定された場合、処理はステップS79に進められる。即ち、現在再生中の番組が、再度先頭から再生される。
ここで、ステップS81において、前の番組が存在しないと判定される場合とは、ステップS71(図16)の場合と同様に、直前の番組に対応する行自体が番組情報テーブル内に含まれていない場合のみならず、次のような場合も含まれる。即ち、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であっても、その対応する行において「動画ID」が記述されていない場合、即ち、HDD13に直前の番組が録画されていない場合にも、ステップS81において前の番組が存在しないと判定される。
これに対して、ステップS81において、番組が存在すると判定される場合とは、ステップS71の場合と同様に、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であって、かつ、その対応する行において「動画ID」が記述されている場合、即ち、HDD13に前の番組が録画されている場合をいう。このような場合、ステップS81において、前の番組が存在すると判定されて、処理はステップS82に進む。
ステップS82において、再生制御部17は、ステップS80の処理で検索された番組、即ち、現在再生中の番組の前の番組(ここでは直前の番組)の動画IDを取得する。
ステップS83において、再生制御部17は、ステップS82の処理で取得された動画IDの録画番組を(即ち、ステップS80の処理で現在再生中の番組の前の番組として検索された番組)を、先頭からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。
その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
このように、ユーザは、現在再生中の番組の前の番組を再生させたい場合、現在再生中の番組が5秒以上再生されている際には、前ボタン53を一回押下して、現在再生中の番組を先頭から再度再生させた後、5秒以内に前ボタン53を再度一回押下すればよい。
以上、前ボタン53が押下された場合の処理について説明した。このような処理に対して、次ボタン54、チャンネル選択ボタン64、停止ボタン57、またはその他別のボタンが押下された場合の処理は次のようになる。
即ち、ステップS77の処理でNOであると判定されて、処理は図18のステップS84に進む。
ステップS84において、再生制御部17は、次ボタン54が押下されたか否かを判定する。
ステップS84において、次ボタン54が押下されていないと判定した場合、処理は図19のステップS92に進む。ただし、ステップS92以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS84において、次ボタン54が押下されたと判定した場合、再生制御部17は、ステップS85において、現在再生中の番組の次の番組を番組情報テーブルから検索する。
ここで、現在再生中の番組の次の番組とは、現在再生中の番組の時間的直後に放送された番組のみならず、現在再生中の番組よりも時間的後に放送された番組も含み得る。ただし、ここでは、説明の簡略上、現在再生中の番組の次の番組とは、現在再生中の番組の時間的直後に放送された番組を意味する。
ステップS86において、再生制御部17は、ステップS85の検索の結果から、現在再生中の次の番組(ここでは直後の番組)が番組情報テーブル内に存在するか否かを判定する。
ステップS86において、次の番組が存在しないと判定された場合、処理はステップS89に進められる。
ここで、ステップS86において、次の番組が存在しないと判定される場合とは、直後の番組に対応する行自体が番組情報テーブル内に含まれていない場合のみならず、次のような場合も含まれる。即ち、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であっても、その対応する行において「動画ID」が記述されていない場合、即ち、HDD13に直後の番組が録画されていない場合にも、ステップS86において次の番組が存在しないと判定される。
また、現在再生中の番組がいま現在放送されている最中の番組である場合、即ち、HDD13の録画番組ではない場合も、ステップS86において、次の番組が存在しないと判定される。
そこで、ステップS86において、次の番組が存在しないと判定した場合、ステップS89において、再生制御部17は、現在再生中の番組は録画番組であるか否かを判定する。
ステップS89において、現在再生中の番組は録画番組であると判定した場合、再生制御部17は、ステップS90において、現在再生中の録画番組を、そのままテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
なお、現在再生中の番組は録画番組であることをユーザに認識させる等を目的として、ステップS89において、現在再生中の番組は録画番組であると判定した場合、再生制御部17は、ステップS90において、現在再生中の録画番組を、例えば先頭からテレビジョン受像機5で再生するよう制御するようにしてもよい。
これに対して、ステップS89において、現在再生中の番組は録画番組ではないと判定した場合、再生制御部17は、ステップS91において、現在再生中(放送中)の放送番組を、そのままテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
また、番組情報テーブル内に、現在再生中の番組の次の番組に対応する行が含まれている場合であって、かつ、その対応する行において「動画ID」が記述されている場合、即ち、HDD13に次の番組が録画されている場合には、ステップS86において、次の番組が存在すると判定されて、処理はステップS87に進む。
ステップS87において、再生制御部17は、ステップS85の処理で検索された番組、即ち、現在再生中の番組の次の番組(ここでは直後の番組)の動画IDを取得する。
ステップS88において、再生制御部17は、ステップS87の処理で取得された動画IDの録画番組(即ち、ステップS85の処理で現在再生中の番組の次の番組として検索された番組)を、先頭からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。
その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
以上、次ボタン54が押下された場合の処理について説明した。このような処理に対して、チャンネル選択ボタン64、停止ボタン57、またはその他別のボタンが押下された場合の処理は次のようになる。
即ち、ステップS84の処理でNOであると判定されて、処理は図19のステップS92に進む。
ステップS92において、再生制御部17は、チャンネル選択ボタン64(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS92において、チャンネル選択ボタン64が押下されていないと判定された場合、処理は図20のステップS95に進む。ただし、ステップS95以降の処理については後述する。
これに対して、ステップS92において、チャンネル選択ボタン64が押下されたと判定した場合、再生制御部17は、ステップS93において、上述した図11や図13の例のフローチャートに従った再生開始指示処理を実行する。そして、ステップS94において、再生制御部17は、その再生開始指示処理により指示された番組を、再生対象の番組として決定する。その後、処理は図16のステップS61に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
以上、チャンネル選択ボタン64が押下された場合の処理について説明した。このような処理に対して、停止ボタン57またはその他別のボタンが押下された場合の処理は次のようになる。
即ち、ステップS92の処理でNOであると判定されて、処理は図20のステップS95に進む。
ステップS95において、再生制御部17は、停止ボタン57(図6)が押下されたか否かを判定する。
ステップS95において、停止ボタン57が押下されていないと判定した場合、再生制御部17は、ステップS96において、押下されたその他のボタンに対応する処理を実行する。その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
これに対して、ステップS95において、停止ボタン57が押下されたと判定された場合、処理はステップS97に進む。
ステップS97において、再生制御部17は、これまで再生していたチャンネル(より正確には、この時点ではまだ再生中の番組のチャンネル)の番組情報テーブルをHDD13から参照する。
ステップS98において、再生制御部17は、停止指示時刻の2分前の時刻が録画時間帯に含まれる番組を番組情報テーブルから検索する。ここで、停止指示絶対時刻とは、停止ボタン57が押下されたときの時刻、より正確には、停止ボタン57が押下されたタイミングにおける、録画再生装置1内で現在時刻として管理している時刻をいう。即ち、停止ボタン57が押下された結果として、これまで再生されていた番組の再生は停止することになるが、その番組内の停止位置を示す絶対時刻は、停止指示時刻とはいわない。
ステップS99において、再生制御部17は、ステップS98の検索の結果から、停止指示時刻の2分前の時刻が録画時間帯に含まれる番組が番組情報テーブル内に存在するか否かを判定する。
ステップS99において、番組が存在すると判定された場合、処理はステップS100に進む。
ここで、ステップS99において番組が存在すると判定される場合とは、ステップS71(図16)の場合と同様に、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であって、かつ、その対応する行において「動画ID」が記述されている場合、即ち、HDD13にその番組が録画されている場合を意味する。即ち、ステップS98の検索の基礎とする時刻が「停止指示時刻の2分前の時刻」であることを考慮すると、一般的には、これまで再生していたチャンネルと同一チャンネルから現在放送されている放送番組(以下、現行放送番組と称する)が録画中である場合に、ステップS99において番組が存在すると判定されることになる。
ステップS100において、再生制御部17は、停止指示時刻の2分前の時刻を再生開始絶対時刻に指定する。
ステップS101において、再生制御部17は、ステップS98の処理で検索された番組、即ち、停止指示時刻の2分前の時刻(=再生開始絶対時刻)が録画時間帯に含まれる番組(一般的には現行放送番組)の動画IDを取得する。
ステップS102において、再生制御部17は、ステップS101の処理で取得された動画IDの録画番組(即ち、ステップS98の処理で検索された番組であって、一般的には現行放送番組)について、再生開始絶対時刻に基づいて再生開始位置を特定する。
ステップS103において、再生制御部17は、ステップS101の処理で取得された動画IDの録画番組(即ち、ステップS98の処理で検索された番組であって、一般的には現行放送番組)を、ステップS102の処理で特定された再生開始位置(即ち、絶対時刻でいうと、停止指示時刻の2分前の時刻)からテレビジョン受像機5で再生するよう制御する。
その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
なお、ステップS98の処理で検索の基礎となる時刻、即ち、ステップS100の処理で再生開始絶対時刻として指定される時刻は、図20の例では「停止指示時刻の2分前の時刻」が採用されているが、図20の例に限定されず、停止指示時刻までの時刻(停止指示時刻自体も含む)であれば任意の時刻を採用することができる。即ち、停止指示時刻をそのまま再生開始絶対時刻として採用することもできる。
以上、ステップS99においてYESであると判定された以降の処理について説明した。これに対して、ステップS99においてNOであると判定された以降の処理は次の通りになる。
即ち、ステップS99においてNOであると判定された場合、再生制御部17は、ステップS104において、全ての番組情報テーブル(全チャンネルの番組情報テーブルの何れも)を参照したか否かを判定する。
ここで、ステップS99においてNOである(番組が存在しない)と判定される場合とは、ステップS71(図16)の処理の場合と同様に、HDD13にその番組が録画されていない場合を意味する。従って、「停止指示時刻の2分前の時刻」が録画時間帯に含まれる番組に対応する行自体が番組情報テーブル内に含まれていない場合のみならず、番組情報テーブル内に対応する行が含まれている場合であっても、その対応する行において「動画ID」が記述されていない場合にも、ステップS99において番組が存在しないと判定される。即ち、ステップS98の検索の基礎とする時刻が「停止指示時刻の2分前の時刻」であることを考慮すると、一般的には、これまで再生していたチャンネルと同一チャンネルの現行放送番組が録画中でない場合、または、たとえそれが録画中であっても「動画ID」が付されていない場合、ステップS99において番組が存在しないと判定されることになる。
ステップS104において、全ての番組情報テーブルをまだ参照していないと判定した場合、ステップS106において、再生制御部17は、次のチャンネル(例えば、図16のステップS67でいう「+1方向のチャンネル」またはステップS69でいう「-1方向のチャンネル」)の番組情報テーブルを参照する。その後、処理はステップS98に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、「停止指示時刻の2分前の時刻」が録画時間帯に含まれる番組(一般的には現行放送番組)の情報を含む番組情報テーブルが参照されるまで、換言すると、現行放送番組が録画中であるチャンネルの番組情報テーブルが参照されるまでの間、ステップS98,S99(NO),S104(NO),S106のループ処理が繰り返し実行される。そして、そのようなチャンネルの番組情報テーブルが参照されると、そのチャンネルの現行放送番組(より正確には停止指示時刻の2分前の時刻が録画時間帯に含まれる録画番組)が、停止指示時刻の2分前の時刻から再生されるのである。
ただし、「停止指示時刻の2分前の時刻」が録画時間帯に含まれる番組(一般的には現行放送番組)の情報を含む番組情報テーブルがひとつも存在しない場合、換言すると、何れのチャンネルについても現行放送番組が録画されていない場合、ステップS104において、全ての番組情報テーブルを参照したと判定されて、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、再生制御部17は、ステップS72(図16)の場合と同様に、例えば図21に示されるような「再生できる番組がありません」というメッセージを含む画像を、テレビジョン受像機5に表示させる制御を行う。その後、処理は図16のステップS62に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
このような番組再生処理を実行することで、、番組の再生前のみならず、所定の番組が再生中のときも、ユーザは、リモートコントローラ6のチャンネル選択ボタン64を押下することで、チャンネル選択画像71(図7)を利用した再生開始指示操作(別の録画番組の再生開始指示操作)を行うことができる。
また、このような番組再生処理が実行されて所定の録画番組が再生され、その所定の録画番組の再生中に停止ボタン57(図6)が押下されると、その所定の録画番組の再生が停止して、現行放送番組の再生が開始される。より正確には、図20の例では、現行放送番組がHDD13に一旦録画されたもの(録画番組)の再生が、停止ボタン57の押下時点(停止指示時刻)から2分前の時刻に対応する位置から開始される。即ち、現在時刻におけるテレビジョン受像機2の表示内容は、正確には、その現在時刻の2分前に放送された放送内容となる。
従って、テレビジョン受像機5に再生される番組が、所定の録画番組から現行放送番組(録画番組)に切り替わったとき、テレビジョン受像機5に再生されるシーン(フレーム)は不連続となり、ユーザは違和感を覚える場合もある。
そこで、本実施の形態では、テレビジョン受像機5に再生される番組が、所定の録画番組から現行放送番組(録画番組)に切り替わったことをユーザに通知すべく、再生制御部17は、その旨を、テレビジョン受像機5に提示するようにしている。この提示手法は特に限定されない。例えば、図22に示されるように、番組が切り替わった後所定の時間だけ(或いは、ユーザにより消去指示がなされるまで)、切替後の番組名、即ち、現行放送番組の番組名を、その画面上に表示させる、といった提示手法を採用することができる。即ち、図22の例は、「1E」という番組名を有する現行放送番組の再生に切り替わった場合の例であり、このため、番組名として「1E」(および、再生絶対開始時刻(図20の例では、停止指示時刻の2分前の時刻)である2005/08/30 23:58:34)が表示されているのである。
以上、図16乃至図19を参照して、番組再生処理の例について説明した。
ただし、番組再生処理は図16乃至図20の例に限定されない。例えば、図16のステップS71の処理で番組が存在しないと判定した場合、録画再生装置1は、ステップS72の処理を実行せずに、即ち、図21のような画像を表示させずに、さらに他のチャンネル(例えば隣接するチャンネル)の番組情報テーブルを参照する処理を実行した後、処理をステップS70に戻してもよい。即ち、この場合、録画再生装置1は、切替指示絶対時刻が録画時間帯に含まれる別のチャンネルの別の番組が見つかるまで、再生対象チャンネルを順次切り替えていき、再生対象チャンネルが切り替わる度に、ステップS70乃至S72の代理処理のループ処理を繰り返し実行する。そして、そのような別の番組が見つかった場合、録画番組再生装置1は、ステップS71において番組が存在すると判定して、ステップS73乃至S76の処理を実行して、その別の番組の再生を制御してもよい。
以上説明した番組再生処理に伴うチャンネル切替指示操作は、従来日常的にテレビジョン受像機5で行っている現行放送番組のチャンネル切替指示操作と同様な操作であるため、ユーザにとって非常に分かりやすいUI(User Interface)であるといえる。従って、ユーザは、上述した図5のような過去番組表を利用することなく、従来同様の自然な操作と感じられるチャンネル切替え指示操作を行うだけで、再生対象の録画番組を切り替える事が可能になる。
また、いわゆるゴールデンタイムと定義されている 19:00-22:00 の時間帯においては、ユーザ(視聴者)にとって面白いと感じる番組が、各放送局からそれぞれ放送されている可能性が高い。従って、ユーザは、上述した非常に簡単なチャンネル切替指示操作を行うだけで、視聴時刻によらずいつでも、ゴールデンタイムに各放送局から放送された各録画番組の中から、そのユーザにとって面白いと感じる番組を探すことが容易に可能になる。
さらに以下、番組再生処理について、従来の処理と比較して説明する。
図23は、従来の録画再生成装置91の簡易的な機能ブロック図を示している。
図23の例の従来の録画再生装置91は、スイッチ94,95を設けており、かかるスイッチの94,95の切替制御を実行することで、次のような処理を実行できる。即ち、従来の録画再生装置91は、スイッチ94を録画時側に切り替えることで、アンテナ92に受信された放送番組を、ビデオテープレコーダ等の記録媒体96に録画(記録)することができる。また、従来の録画再生装置91は、スイッチ94を再生時側に切り替えることで、記録媒体96に録画された録画番組を、テレビジョン受像機93から再生させることができる。さらにまた、従来の録画再生装置91は、スイッチ95を現行放送側に切り替えることで、アンテナ92に現在受信されている現行放送番組を、テレビジョン受像機93からそのまま再生させることができる。
この場合、従来の録画再生装置91は、スイッチ94を録画時側に切り替え、かつ、スイッチ95を現行放送側に切り替えることで、アンテナ92に現在受信されている現行放送番組を、記録媒体96に記録させながら、テレビジョン受像機93から再生させることができる。即ち、ユーザにとっては、現行放送番組を視聴しながら、従来の録画再生装置91に対してその録画を行わせることができる。
しかしながら、従来の録画再生装置91では、複数の現行放送番組の録画ができないという第1の問題点や、所定のチャンネル(放送局)の現行放送番組を録画しながら、その録画番組の視聴(いわゆる追っかけ再生)ができないという第2の問題点等様々な問題点を有している。
そこで、かかる問題点を解決すべく、本実施の形態の録画再生装置1は図1に示されるような機能的構成を有するようにしている。より具体的には、図23の従来の録画再生装置91の機能的構成との比較を容易にすべく、図1の録画再生装置1の機能的構成を簡略化した機能ブロック図が、図24に示されている。即ち、図24に示されるように、本実施の形態の録画再生装置1では、テレビジョン受像機5に接続された側の経路(図24中「再生時」と記述された経路)と、現行放送番組の記録のための経路(図24中「現行放送」と記述された各経路)とが分けられているので、かかる問題点を解決することが可能になる。
詳細には、かかる機能的構成を有する本実施の形態の録画再生装置1では、HDD13(または後述するように半導体メディア等の他の記録媒体)に複数の現行放送番組の録画ができる(第1の問題点を解決できる)。
また、かかる機能的構成を有する本実施の形態の録画再生装置1では、アンテナ7に受信された放送番組をHDD13に録画しながら、HDD13内の録画番組をテレビジョン受像機5から再生させることができる。その際、録画および再生の対象となる番組は、1つの番組のみならず、複数の番組が可能となる。
この場合、録画と再生とが別経路とされているため、一見すると、現行放送番組の録画中は、その現行放送番組の視聴ができないようにみえる。しかしながら、現行放送番組の録画済の部分(直前に放送されて、直前に録画された部分)を再生させることで、ユーザにとっては、現行放送番組の録画中でも、若干のタイムラグはあるにしても、その現行放送番組の視聴ができていることになる。即ち、第2の問題点を解決できる。
換言すると、第2の問題点を解決できることは、再生時の処理が、過去に配信済みのコンテンツ(本実施の形態では放送済みの番組)であるのか、現在配信中のコンテンツ(本実施の形態では放送中の番組、即ち、現行放送番組)であるのかを、ユーザは特に意識することなく視聴できる、ということを意味する。
以下、このような第1の問題点および第2の問題点を解決可能な本実施の形態の録画再生装置1の再生処理について、別の視点からさらに説明する。
例えば、図5の例のような番組表は、過去番組表であると説明したが、将来放送予定の番組のEPG情報も容易に取得できる現状を鑑みれば、過去番組表に止まらずに、さらに、過去に放送済みの番組、現行放送番組、および、将来に放送予定の番組の全てを併せた番組表(以下、全番組表と称する)として構成することも可能である。
かかる図5の例の全番組表において、例えば、8月30日(火)の00:30:00が現在時刻であるとする。この場合、Cチャンネルについては、「番組4D」が現行放送番組になる。また、全チャンネルの現行放送番組が録画中であるとする。さらにまた、全チャンネルとも、野球の延長等が無く予定通りの放送が過去乃至将来において行われているとする。
そして、ユーザは、例えばCチャンネルのうちの、8月30日(火)の23:57:00に対応する位置の再生中、即ち、過去に放送済みの録画番組である「番組4C」の再生中、それよりも1時間前、即ち、22:57:00の録画内容(1時間前のCチャンネルの放送内容)を視聴したいと所望したとする。この場合、この場合、ユーザは、かかる図5の例の全番組表を表示させることなく、リモートコントローラ6の適当なボタンを押下するという簡単な操作を行うだけで、22:57:00を放送時間帯(録画時間帯)に含む「番組4A」の視聴(再生)を直ちに行うことができる。
ここで、注目すべき点は次の点である。即ち、従来の録画再生装置の中にも、このような場合に、「番組4A」の再生を行うことが可能なものが存在する。ただし、かかる従来の録画再生装置では、その「番組4A」の先頭位置、即ち、絶対時刻に換算すると22:54からの再生しかできなかった。しかしながら、ユーザが所望している再生開始位置は、「番組4A」の先頭位置ではなく、あくまでも、8月30日(火)の23:57:00の時点よりも1時間前の22:57:00に対応する位置である。従って、ユーザは、従来の録画再生装置を使用しても、自分自身が真に所望する位置からの視聴ができない、という問題点があった。これに対して、ユーザは、本実施の形態の録画再生装置1を使用することで、リモートコントローラ6等により、所望の絶対時刻を再生開始絶対時刻として指定することが容易にできる、即ち、上述した例では、8月30日(火)の23:57:00の時点よりも1時間前の22:57:00を再生開始絶対時刻として指定することが容易にできるようになる。従って、かかる問題点を解決することができる。
さらに、リモートコントローラ6の所定のボタンに、1時間前や1時間後等を指定する機能を割り付けることで、ユーザは、さらに簡単に上述した操作を行うことができるようになる。
さらにまた、上述した操作が可能であるということは、ユーザは、例えばCチャンネルの放送内容のうちの8月30日(火)の23:57:00の録画位置の再生中、即ち、「番組4C」の再生中、Aチャンネルに切り替えたいと所望したとき、リモートコントローラ6の適当なボタンを押下するという簡単な操作を行うだけで、23:57:00を放送時間帯(録画時間帯)に含む「番組1D」のうちの、絶対時刻に換算して23:57:00からの視聴(再生)を直ちに行うこともできる。
このように、ユーザは、現行放送番組のチャンネル切替指示操作という従来の操作と全く同様の操作により、過去に対しても、いわゆる裏番組の選択をすることができる。即ち、視聴者であるユーザは、全番組表を頭の中に思い浮かべながら、かかる操作を行うことができる。
換言すると、本実施の形態の録画再生装置1は、テレビジョン放送番組やビデオ等のコンテンツを再生し、また、現在配信中のコンテンツ(以下、現行配信コンテンツと称する)をHDD13等の記録メディアに記録することができる。従って、ユーザにとっては、過去に配信済みのコンテンツであるのか、或いは、現行配信コンテンツであるのかを特に意識せず、現行配信コンテンツに対して行っていた従来の操作と全く同様の操作で、例えば、再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻し等の再生制御を行うことができる。
また、ユーザは、配信時に実際に視聴しなくても、視聴していなかったコンテンツを後ほど好きな時に何時でも視聴することができる。また、その際、本実施の形態の録画再生装置1は、その記録されたコンテンツの各種情報(名称、録画時間帯、チャンネといった配信元等)を管理し、それらの各種情報を全番組表として表示させることもできる。従って、ユーザは、かかる全番組表を意識した操作(全番組表が表示されていないときの操作も含む)を行うことができるようになる。
さらにまた、ユーザは、図23の従来の録画再生装置91を利用した場合には、所定のチャンネルの現行放送番組の視聴中は、視聴対象番組として、他チャンネルの現行放送番組のみしか切り替えることができない。即ち、ユーザは、再生時刻(絶対時刻)を変えて、その所定のチャンネルの過去に放送済みの番組に切り替えるようなことはできない。これに対して、ユーザは、図24等の本実施の形態の録画再生装置1を利用することで、所定の配信元の現行配信コンテンツの視聴中でも、視聴対象コンテンツとして、他の配信元の現行配信コンテンツに切り替えることも、また、同一の配信元或いは他の配信元の過去に配信済みの他のコンテンツに切り替えることも、全く同様な感覚で操作を行うことができる。
また、本実施の形態の録画再生装置1は、所定のコンテンツを再生中に、例えば、リモートコントローラ6の停止ボタン57が押下されると、その所定のコンテンツを停止する。この場合、録画再生装置1は、できるだけ現行配信コンテンツに近い部分(図20の例では、停止ボタン57が押下された時刻である停止指示時刻の2分前の時刻に相当する部分)を再生させることができる。これにより、ユーザにとっては、コンテンツの現行配信を視聴しているのと同等の視聴ができるようになる。
具体的には例えば上述した例では、8月30日(火)の00:30:00が現在時刻とされ、Cチャンネルのうちの8月30日(火)の23:57:00の位置が再生中、即ち、「番組4C」が再生中とされている。この場合、停止ボタン57が押下されると、Cチャンネルの現行放送である「番組4D」のうちの、23:55:00の位置から再生が開始されることになる。これにより、ユーザにとっては、現行放送を視聴しているのと同等の視聴ができるようになる。
以上の内容をまとめると、本実施の形態の録画再生装置1は、停止操作に従って、記録済みのコンテンツ(録画番組等)の再生を停止すると、同一配信元(同一チャンネル)の記録済みのコンテンツ(現行放送番組等の録画番組)の再生を、上記停止操作時点の時刻(より正確には録画再生装置1が現在時刻として管理している時刻)である停止指示時刻自体またはその近傍から開始させることができる。換言すると、本実施の形態の録画再生装置1は、パターン予約等による繰り返し録画(いわゆる流し録り)を利用して、記録済みのコンテンツの再生から、現行配信の再生にシームレスに切り換えている(ように見せかける)ことができる。これにより、再生していた番組が現行放送番組の場合、再生対象の部分を、過去に放送済みの部分から、現在放送中の部分(により一段と近い部分)にシームレスに移行させることも容易に可能になる。
これに対して、図23の従来の録画再生装置91では、記録媒体96の録画番組の再生を停止した場合には、スイッチ95を現行放送側に切り替えて、現行放送番組の再生に切り替えることしかできない。この場合、再生を停止した録画番組のチャンネルとは無関係の別のチャンネルの現行放送番組が、テレビジョン受像機93に再生されることが多い。
しかしながら、多くのユーザは、録画後にその録画番組をわざわざ視聴するという程に、その録画番組のチャンネル(または放送局)のことを良く知っていることが多く、即ち、そのチャンネルの放送内容(全番組表における、そのチャンネルの列を構成する各番組欄の内容)を良く知っていることが多く、全番組表を見なくとも容易に想像できる、という特性を持っている。従って、かかる特性から、再生を停止した録画番組のチャンネルと同一チャンネルの現行放送番組が再生されることを要望するユーザが多いと想定できる。
そこで、かかる特性を考慮して、本実施の形態の録画再生装置1は、現行配信コンテンツに再生を切り替える場合には、録画中であることを条件にして(即ち録画中であれば何時でも)、これまで再生していたコンテンツの配信元(チャンネル)と同一の配信元の現行配信コンテンツに再生を切り替えるようにしている。
以上、本実施の形態の録画再生装置1の番組再生処理の例について様々な視点から説明した。
ところで、上述した連続再生処理(図8等)は、図1の録画再生装置1の処理例として説明したが、パーソナルコンピュータ2の処理としても採用することができる。
この場合、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37(図1)は、再生番組の表示用の再生画像として例えば図25に示される画像101を、再生部38のディスプレイ等に表示させることができる。
再生画像101は、領域111と領域112とを含むように構成されている。領域111には、再生番組を構成する映像が表示される。領域112は、再生番組の各種再生制御のユーザ指示操作を行うためのGUI領域である。即ち、ユーザは、操作部32のマウス等を利用して、領域112内の各種ソフトウエアボタン等を操作する事で、リモートコントローラ6を利用する操作と同様の操作を行うことができる。
例えば、ユーザは、マウス等を利用して、スライダ122を、そのバー内の所定の位置に移動させることで、再生番組の再生開始位置を指定することができる。
換言すると、再生番組が再生されている間(対応する映像が領域111に表示中)においては、スライダ122の移動操作が行われていなければ、スライダ122の配置位置が、その再生番組の現在の再生位置を示している。そして、その具体的な再生位置が、スライダ122の左方の領域121に表示される。
この領域121の再生位置の表示形態として、図25に示されるように相対時刻(再生番組の先頭位置を基準時刻00:00とする時刻)と、図26に示されるような絶対時刻とが存在する。ユーザは、マウス等を使用して所定の操作を行うことで、何れの表示形態も自在にかつ何時でも選択することができる。
また、上述した内容の繰り返しになるが、ユーザは、マウス等を利用して、スライダ122をそのバー内の所定の位置に移動させることで、再生番組の再生開始位置を指定することができる。その際、例えば本実施の形態では、そのスライダ122の移動位置(再生開始位置としてユーザが所望する位置)が、図27や図28に示されるように、再生番組内の何れの位置に相当しているのかを示す表示123(以下、再生開始所望位置表示123と称する)が、スライダ122の近辺(図27や図28の例ではその上方)に提示されるようになされている。かかる再生開始所望位置表示123の表示形態も、図27に示されるように相対時刻(即ち、再生開始位置それ自身)と、図28に示されるような絶対時刻(再生開始位置を絶対時刻に換算した値)とが存在する。ユーザは、マウス等を使用して所定の操作を行うことで、何れの表示形態も自在にかつ何時でも選択することができる。これにより、ユーザは、リモートコントローラ6と同様に、絶対時刻を利用した直感的な再生指示操作を行うことができるようになる。
この場合の連続再生処理は、図8のステップS1乃至S4の処理(リモートコントローラ6の操作に伴う処理)の代わりに、かかる再生画像101のGUI領域112による各種操作に対応した各種処理(例えば再生開始指示処理等)が実行され、その後、ステップS5乃至S9のループ処理が実行されることになる。
また、ステップS5の番組再生処理では、リモートコントローラの各ボタンの押下操作に対応する処理の代わりに、かかる再生画像101のGUI領域112による各種操作に対応する処理が実行される。
なお、パーソナルコンピュータ2の再生部38のディスプレイ等に表示させる再生画像は、図25乃至図28の画像101に特に限定されず、任意の再生画像を採用することができる。具体的には例えば、図29に示されるような再生画像201を採用してもよい。
再生画像201には、再生画像101の領域111(図25等)に対応する領域211と、再生画像101の領域112(図25等)に対応する領域212−1,212−2とが設けられている。即ち、領域211には、再生番組を構成する映像が表示される。領域212は、再生番組の各種再生制御のユーザ指示操作を行うためのGUI領域である。即ち、ユーザは、操作部32のマウス等を利用して、領域112と全く同様に領域212内の各種ソフトウエアボタン等を操作する事で、リモートコントローラ6を利用する操作と同様の操作を行うことができる。
さらに、再生画像201には、再生番組のサムネイルが表示される領域213が設けられている。この領域213において、スライダ214は、再生番組の再生位置を示しており、その具体的な再生位置が、領域215に表示される。この領域215における再生位置の表示形態も、図29に示されるような相対時刻と、図30に示されるような絶対時刻とが存在する。ユーザは、マウス等を使用して所定の操作を行うことで、何れの表示形態も自在にかつ何時でも選択することができる。
以上説明したように、図1の例の情報処理システムでは、録画再生装置1のHDD13またはパーソナルコンピュータ2のHDD34内の各録画番組は、テレビジョン受像機5と、パーソナルコンピュータ2の再生部38(ディスプレイやスピーカ等)との何れからも再生可能とされている。
従って、録画再生装置1の再生制御部17と、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37とが両者間で適切な通信処理を実行することで、パーソナルコンピュータ2の再生部38とテレビジョン受像機5とによる同一番組についての同期再生が可能になる。
かかる同期再生が可能であるということは、ユーザの操作の観点からすると、ユーザは、所望の番組の再生指示操作や再生制御指示操作(停止、早送り、早戻し、変速再生、一時停止等の指示操作)を、テレビジョン受像機5を視聴しながらリモートコントローラ6を利用して行うこともできるし、また、パーソナルコンピュータ2の再生部38(ディスプレイ等)を視聴しながらその操作部32(マウス等)を利用して行うこともできる、ということを意味している。また、ユーザの視聴の観点からすると、ユーザは、再生番組を、テレビジョン受像機5で視聴することもできるし、パーソナルコンピュータ2の再生部38(ディスプレイ等)で視聴することもできる、ということを意味している。
従って、以上の内容から、次の第1の効果乃至第5の効果を奏することが可能になる。
即ち、一般的に、テレビジョン受像機5は、パーソナルコンピュータ2のディスプレイ等(再生部38)と比較して解像度が低く、複数の録画番組の内容の一覧(図5の過去番組表等)の表示量が限られている、即ち、一度に表示できる録画番組の内容(図5の過去番組表では番組欄のこと)の個数が少ない、という特徴を有している。従って、テレビジョン受像機5を視聴しながらリモートコントローラ6を利用して、所望の録画番組の再生指示操作を行う場合、ユーザは、テレビジョン受像機5に表示された数少ない録画番組の内容の一覧の中から、所望の録画番組を探し出すことは困難であった。
これに対して、パーソナルコンピュータ2のディスプレイ等(再生部38)は、テレビジョン受像機5に比較して解像度が高いため、複数の録画番組の内容の一覧の表示量を多くすることができる、即ち、一度に多くの録画番組の内容を表示することができるので、その結果、ユーザにとっては、一覧性が向上し、所望の録画番組を探し出すことが容易にできるようになる、という第1の効果を奏することが可能になる。なお、以下、かかる第1の効果を、一覧性向上効果と称する。
また、テレビジョン受像機5を視聴しながらリモートコントローラ6を利用して、所望の録画番組の再生指示操作を行う場合、ユーザは、リモートコントローラ6による文字入力を行うことは不可能か或いは困難であり、その結果、文字列によるフィルタリングや検索といった操作を行うことが困難であった。
これに対して、パーソナルコンピュータ2の操作部32には、一般的にマウスやキーボードが含まれているので(上述した例でもそのような前提がなされていた)、ユーザは、マウスやキーボードを利用することで、文字列によるフィルタリングや検索といった操作を容易に行うことができ、その結果、所望の録画番組を探し出すことも容易にできるようになる、という第2の効果を奏することが可能になる。なお、以下、かかる第2の効果を、検索性向上効果と称する。
また、上述したように、録画番組はMPEG等による圧縮コンテンツデータの形態で録画されている(図1のHDD13等に記録されている)。従って、録画番組の再生を行うためには、その圧縮コンテンツデータに対するデコード処理(復号処理)が必要になる。
かかるデコード処理は、パーソナルコンピュータ2では再生制御部37が行うことになるが、再生制御部37は、CPU(Central Processing Unit)自身が実行するソフトウエアとして構成されている場合が一般的に多い。この場合、CPUの性能が劣るとデコード処理に時間がかかるため、例えば録画番組が解像度の高い(情報量の多い)映像から構成されているようなときには、その映像をスムーズに再生することが困難になる。さらには、映像の種類とCPUとの組み合わせによっては、映像がコマ落ちして正常な再生ができないことさえある。
これに対して、録画再生装置1のデコード部18は、専用のハードウエアで構成されている場合が一般的に多いので、原則として常に正常な再生ができる、即ち、映像の再生については、録画再生装置1のハードウエアに任せることにより、綺麗な再生が行える、という第3の効果を奏することが可能になる。なお、以下、かかる第3の効果を、CPU性能依存脱却効果と称する。
また、上述したように、本実施の形態では、特定の時刻(絶対時刻でもよいし、再生対象の録画番組の先頭位置を基準時刻00:00とする相対時刻でもよい)を指定して、そこから再生を開始させる、といった再生指示操作を行うことができる。
このような再生指示操作を行う場合、上述したように、ユーザは、リモートコントローラ6を利用するときには、図7のチャンネル選択画像71を表示させ、チャンネル選択画像71内の日付変更ボタン85や時間変更ボタン86を押下した後、チャンネル選択画像71内の表示領域83に表示される再生開始絶対時刻(指定絶対時刻)が所望の時刻となるまで、日付+ボタン60乃至時間-ボタン63(図6)を複数回押下し続け、所望の時刻となった時点で、チャンネル選択画像71内のリモートコントローラ6の決定ボタンを押下する、といった煩雑で時間のかかる操作を行う必要がある。
これに対して、ユーザは、パーソナルコンピュータ2を利用するときには、図25乃至図28の再生画像101内のスライダ122をマウス等(操作部32)により移動させる、といった簡単な操作を行うだけでよい。
即ち、ユーザは、このような複雑な再生指示操作を行う場合には、その操作器具として、より簡単な操作が可能なパーソナルコンピュータ2を利用すればよい。
一方、ユーザは、簡単な再生制御操作(上述したように、一時停止、早送り、早戻し、停止等の指示操作)を行う場合には、気軽に取り扱うことができるリモートコントローラ6を利用すればよい。
このように、操作の種類によって、リモートコントローラ6とパーソナルコンピュータ2との両者を使い分けることができる、と言う第4の効果を奏することが可能になる。なお、以下、かかる第4の効果を、操作性向上効果と称する。
なお、この場合、同一操作について、リモートコントローラ6とパーソナルコンピュータ2との何れも受け付けるという手法を採用することもできるが、本実施の形態では、パーソナルコンピュータ2側で操作しているときにはリモートコントローラ6の操作を受け付けないという手法(以下、排他的操作手法と称する)が採用されている。
また、ユーザは、再生部38のディスプレイ等とテレビジョン受像機5といった2つの表示装置を利用できる。従って、テレビジョン受像機5側で所定の番組を再生中に、ユーザは、パーソナルコンピュータ2を操作器具として利用して、その所定の番組とは別の番組を選んだり、別の番組の再生開始位置を指定するといった操作を行うことができる。かかる操作のときには、テレビジョン受像機5側での所定の番組の再生は邪魔されない(操作のために必要な画像は特に表示されない)ので、その所定の番組をテレビジョン受像機5で視聴している他のユーザの邪魔にならない、といった第5の効果を奏することが可能になる。以下、かかる第5の効果を、ダブル表示装置効果と称する。
以下、このような様々な効果を奏することを可能とするためのユーザの操作の流れについて、2つの具体例を挙げて説明する。
1つ目の具体例では、ユーザは、再生対象番組を選択して再生開始を指示する再生指示操作を行う場合には、パーソナルコンピュータ2を利用し、再生対象番組についての再生制御操作を行う場合には、リモートコントローラ6を利用する。この例では、再生対象番組の再生後は、パーソナルコンピュータ2による操作は不要になる。この例では、上述した5つの効果のうちの、ダブル表示装置効果以外の4つの効果を少なくとも奏することが可能になる。
具体的には例えば、ユーザは、パーソナルコンピュータ2の操作部32のマウス等を利用して、その再生部38のディスプレイ等に、例えば上述した図5の過去番組表を表示させる。
次に、ユーザは、その過去番組表を構成する複数の番組欄の中から、再生対象番組の番組欄を探し出し、再生対象番組の番組欄の上にマウスのポイントを配置させた後、いわゆる右クリック操作を行う。すると、例えば図31に示されるように、再生対象番組の番組欄(図31の例では、Cチャンネルの「番組4D」の番組欄)の表示色が変化し(図31の例では灰色となり)、その右方にメニュー251が表示される。
この状態で、ユーザは、マウス等を利用して、メニュー251中の「TVで再生」を選択する。これにより、再生対象番組の再生開始が指示されたことになる。
以上までの一連のユーザ操作が、再生指示操作となる。
かかる再生指示操作が行われると、再生対象番組はテレビジョン受像機5で再生される。従って、それ以降については、ユーザは、リモートコントローラ6を利用して再生制御操作を適宜行う。
このような1つ目の具体例に対して、2つ目の具体例では、ユーザは、再生対象番組を選択して再生開始を指示する再生指示操作を行う場合には、パーソナルコンピュータ2を利用する。ここまでは1つ目の具体例と同様である。ただし、再生対象番組についての再生制御操作を行う場合は、1つ目の具体例とは異なり、ユーザは、パーソナルコンピュータ2を利用する。この例では、上述した5つの効果のうちの、操作性向上効果以外の4つの効果を少なくとも奏することが可能になる。
具体的には例えば、再生指示操作自体は、1つ目の具体例の場合と全く同様となる。ただし、かかる再生指示操作が行われると、2つ目の具体例では、再生対象番組は、パーソナルコンピュータ2のディスプレイ等(再生部38)で再生されることになる。即ち、例えば上述した図25等の再生画像101の領域111に、再生対象番組を構成する映像が表示されることになる。
そこで、ユーザは、パーソナルコンピュータ2のマウス等(操作部32)を利用して、表示画面101上に、例えば図32に示されるメニュー261を表示させる。
次に、ユーザは、マウス等を利用して、メニュー261中の「TVに表示」を選択する(チェックする)。すると、テレビジョン受像機5側でも再生対象番組の再生が開始されることになる。その際、パーソナルコンピュータ2側の再生画面101の領域111の表示内容は特に限定されず、再生対象番組を構成する映像をそのまま表示させ続けておいてもよいし、「TVに表示中」といった固定メッセージを表示させておいてもよい。
その後、ユーザは、パーソナルコンピュータ2上の再生画像101を利用して再生制御操作を適宜行う。
なお、メニュー261中の「TVに表示」の選択(チェック)を保持しておくことで、次回の再生指示操作時には、再生対象番組を最初からテレビジョン受像機5側で再生させることが可能になる。
以上説明したように、ユーザは、再生制御操作をリモートコントローラ6を利用して行いたい場合には基本的に第1の具体例を採用し、再生制御操作をパーソナルコンピュータ2を利用して行いたい場合には基本的に第2の具体例を採用すればよい。
ただし、第2の具体例を採用している場合であっても、本時実施の形態では、ユーザが、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37の処理を終了させるか(再生制御部37がソフトウエアとして構成されている場合には、そのソフトウエアを終了させるか)、或いは、メニュー261中の「TVに表示」の選択を解除する(チェックを外す)ことで、パーソナルコンピュータ2と録画再生装置1との通信が切れ(具体的な通信の例については図34と図35とを参照して後述する)、リモートコントローラ6による再生制御操作が可能となる(許可される)ようになされている。
次に、図1の情報処理システムにおいて、パーソナルコンピュータ2側でユーザ操作が行われる場合の、換言すると、テレビジョン受像機5における再生制御をパーソナルコンピュータ2の再生制御部37側で主体的に実行させる場合の、録画再生装置1とパーソナルコンピュータ2との間の通信処理について説明する。
かかる通信処理は、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37と、録画再生装置1の再生制御部17とが、それぞれの通信部33および通信部19を介する通信を行うことで実現される。かかる通信により授受される主な情報は、例えば本実施の形態では次の通りとされている。
即ち、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37から、録画再生装置1の再生制御部17に対しては、操作コマンドが発行(伝送)される。操作コマンドの種類としては例えば、play(再生指令)、stop(停止指令)、fwd(早送り指令)、rew(巻き戻し指令)、lang(主副音声の切り替え指令)、pause(一時停止)等が存在する。
より正確には、例えば本実施の形態では、録画再生装置1側の通信部19には、図33に示されるようなコマンド通信部19−1と状態通信部19−2とが設けられている。これらのうちの、コマンド通信部19−1が、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37から発行(伝送)された操作コマンド自体を受け取り、その解釈を行い、その解釈結果である命令を、録画再生装置1の再生制御部17に対して発行する。
すると、再生制御部17は、コマンド通信部19−1からの命令に従った処理を実行する。また、再生制御部17は、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37からの操作コナンドに対する応答として、所定の戻り値をコマンド通信部19−1に提供する。すると、コマンド通信部19−1は、その戻り値を、パーソナルコンピュータ2の通信部33を介して再生制御部37に伝送する。
このように、通信部19のうちのコマンド通信部19−1は、録画再生装置1の再生制御部17とパーソナルコンピュータ2の再生制御部37との間の操作コマンドの仲介役としての機能を有している。
一方、通信部19のうちの状態通信部19−2は、録画再生装置1の再生制御部17から提供されるnotifyを、パーソナルコンピュータ2の通信部33を介して再生制御部37に伝送する。即ち、状態通信部19−2は、録画再生装置1の再生制御部17とパーソナルコンピュータ2の再生制御部37との間の状態通知コネクションを張ったままにしておく機能を有している。この場合、録画再生装置1の再生制御部17は、再生対象番組の再生処理の状態(以下、コンテンツの状態とも称する)、または、録画再生装置1自体の状態が変化したとき、状態通信部19−2による状態通知接続を通じて、notifyを、パーソナルコンピュータ2の通信部33を介して再生制御部37に送信する。
notifyの種類としては例えば、playtime(録画再生装置1による再生対象番組の現在の再生位置を示す相対時刻)、audiomode(音声モード(ステレオ、モノラル、主副)の切り替わり)、state(状態の変化)、warning(電源状態がoff状態となった等の異常発生)等が存在する。なお、playtimeは定期的(例えば本実施の形態では1秒間隔)に送信される。また、stateには、play(再生状態への変化)、fwd(早送り状態への変化)、rew(巻き戻し状態への変化)、pause(一時停止状態への変化)、stop(停止状態への変化)、last(録画再生装置1による再生対象番組の現在の再生位置が最後に到達した)、ready(準備完了状態になった。即ち、以降コマンド受理可能)等が存在する。
パーソナルコンピュータ2の再生制御部37は、これらのnotifyを受け取ると直ちに、再生部38に再生させている再生画像(図25等の再生画像101等)に、その内容を反映させる。これにより、再生対象番組の再生状態についてのテレビジョン受像機5と再生部38との間での同期を取ることが可能になる。
以下、図34と図35とを参照して、録画再生装置1の再生制御部17と、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37との間で行われる通信処理の具体例について説明する。
図34は、ユーザが、パーソナルコンピュータ2を利用して再生指示操作を行った場合の処理例、即ち、テレビジョン受像機5側での再生をパーソナルコンピュータ2の再生制御部37が主体的に実行する場合の通信処理例を示している。
ステップS101において、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37(以下、単に再生制御部37と称する)は、テレビジョン受像機5で再生する権利を取得するためのコマンドであるlocktvを、通信部33を介して、録画再生装置1の通信部19のコマンド通信部19−1(以下、単にコマンド通信部19−1と称する)に送信する。なお、再生制御部37と再生制御部17との間で授受される各種情報は、このようにして通信部33を介して伝送されるが、以下、通信部33を介することについては省略して記述する。
ステップS102において、コマンド通信部19−1は、locktv(コマンド)の解釈結果であるlocktv(命令)を再生制御部17に発行する。
すると、ステップS103において、再生制御部17は、そのlocktv(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、通信部19のコマンド通信部19−1(以下、単にコマンド通信部19−1と称する)に提供する。ステップS104において、コマンド通信部19−1は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
なお、図示はしないが、他のパーソナルコンピュータの再生ソフトウエア等の再生制御により別の番組がテレビジョン受像機5に再生されている場合、再生制御部17は、その戻り値として、ok の代わりに エラーを再生制御部37に返す。この場合、後から再生制御を試みたパーソナルコンピュータ2の再生制御部37(再生ソフトウエア等)に対しては、テレビジョン受像機2での再生制御が禁止される。
このようなlocktv(コマンド)に対する再生権利取得の可否結果(戻り値であるokやエラー)は、再生制御部37に直ぐに返ってくることが多い。ただし、その時点で、テレビジョン受像機5側で別の番組が再生されている場合には、別の番組の終了処理に時間がかかることになる。そこで、再生制御部37は、ok(戻り値)を取得しても直ちに処理を実行するのではなく、さらに、ready(notify)が送られてくるのを待つ。
即ち、再生制御部17は、別の番組の終了処理等を実行し終えて準備が完了すると、ステップS105において、ready(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS106において、状態通信部19−2は、ready(notify)を再生制御部37に送信する。
このようしにてready(notify)が送られてきた段階で、再生制御部37は、テレビジョン受像機5側での再生制御が実質上できるようになる。そこで、ステップS107において、再生制御部37は、再生対象番組についての再生コマンドであるplayを、コマンド通信部19−1に送信する。ステップS108において、コマンド通信部19−1は、play(コマンド)の解釈結果であるplay(命令)を再生制御部17に発行する。
ステップS108において、再生制御部17は、そのplay(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、コマンド通信部19−1に提供する。ステップS109において、コマンド通信部19−1は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
また、再生制御部17は、play(命令)に従って、再生対象番組のテレビジョン受像機5での再生を制御する。これによりコンテンツの状態は再生状態に変化するので、ステップS111において、再生制御部17は、その変化を示すstate=play(notify)を、通信部19の状態通信部19−2(以下、単に状態通信部19−2と称する)に提供する。ステップS112において、状態通信部19−2は、state=play(notify)を再生制御部37に送信する。
また、ステップS113において、再生制御部17は、playtime(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS114において、状態通信部19−2は、playtime(notify)を再生制御部37に送信する。
なお、playtime(notify)は、図34の例では1回しか送信されていないが、上述したように、実際には定期的に(例えば本実施の形態では1秒間隔で)送信される。
また、ステップS115において、再生制御部17は、音声モードの通知を行うべく、audiomode(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS116において、状態通信部19−2は、audiomode(notify)を再生制御部37に送信する。
なお、audiomode(notify)は、図34の例では1回しか送信されていないが、実際には音声モードが変更される度に送信される。
また、この間、パーソナルコンピュータ2の操作部32による再生制御操作がなされた場合、再生制御部38は、その再生制御操作に対応するコマンド、例えば、stop(停止), fwd(早送り), rew(早戻し), lang(音声切換), pause(一時停止)等を、playと同様に発行する。ただし、その具体例(fwdを発行する例)については、図35を参照して後述する。
また、録画再生装置1側で何かしらの状態が変化したときは、その状態変化を示すstate(notify)が、再生制御部17から再生制御部37に伝送される。
例えば、再生対象番組の最後まで再生が終了すると、コンテンツの状態は停止状態に変化する。この場合、ステップS117において、再生制御部17は、その変化を示すstate=stop(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS118において、状態通信部19−2は、state=stop(notify)を再生制御部37に送信する。
このようにして再生対象番組の再生が終了した後、別の番組を再生しない場合は、再生制御部37は、ステップS119において、テレビジョン受像機5で再生する権利を放棄するためのコマンドであるunlocktvを、コマンド通信部19−1に送信する。ステップS120において、コマンド通信部19−1は、unlocktv(コマンド)の解釈結果であるunlocktv(命令)を再生制御部17に発行する。
ステップS121において、再生制御部17は、そのunlocktv(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、コマンド通信部19−1に提供する。ステップS122において、コマンド通信部19−2は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
これに対して、再生対象番組の再生が終了した後、別の番組の再生を引き続き制御する場合には、再生制御部37は、ステップS107以降の処理を繰り返し実行すればよい。即ち、再生制御部37は、別の番組についてのplay(コマンド)を発行すればよい。
次に、再生対象番組がテレビジョン受像機5側で再生中に、パーソナルコンピュータ2の操作部32による再生制御操作として、例えば早送りの指示操作がなされた場合の処理例について、図35を参照して説明する。
図35には図示されていないが、図34のステップS101乃至S110と同様の処理が実行されると、図35のステップS201,S202において、図34のステップS111,112と同様に、図35のステップS201,S202において、state=play(notify)が再生制御部17から再生制御部37に伝送される。
即ち、図35のステップS203以降の処理は、図34のステップS112以降に行われる処理の別の具体例を示している。
図35の例では、上述したように、早送りの指示操作がユーザによりなされることになる。この場合、ステップS203において、再生制御部37は、早送りのコマンドであるfwdを、コマンド通信部19−1に送信する。ステップS204において、コマンド通信部19−1は、fwd(コマンド)の解釈結果であるfwd(命令)を再生制御部17に発行する。
ステップS205において、再生制御部17は、そのfwd(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、コマンド通信部19−1に提供する。ステップS206において、コマンド通信部19−1は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
また、再生制御部17は、fwd(命令)に従って、再生対象番組の早送りを制御する。これによりコンテンツの状態は早送り状態に変化する。この場合、ステップS207において、再生制御部17は、その変化を示すstate=fwd(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS208において、状態通信部19−2は、state=fwd(notify)を再生制御部37に送信する。
また、ステップS209において、再生制御部17は、playtime(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS210において、状態通信部19−2は、playtime(notify)を再生制御部37に送信する。
それ以降、上述したように、playtime(notify)は定期的に(例えば本実施の形態では1秒間隔で)送信されることになる。ただし、早送りが行われている場合には、一秒おきに通知される再生時刻(playtime)は、その早送りの速度に応じて増えていくことになる。
具体的には例えば、ステップS209,S210の処理で、playtimeとして5分30秒が、再生制御部37に通知されたとする。また、早送りの速度は20倍であるとする。
この場合、1秒後の次のステップS211,S212の処理では、その直前のステップS209,S210の処理で通知された再生時刻(playtaime)に対して20秒を足した時刻、即ち、ここでは5分50秒がplaytimeとして再生制御部37に通知される。
同様に、さらに1秒後の次のステップS213,S214の処理では、その直前のステップS211,S212の処理で通知された再生時刻(playtaime)に対して20秒を足した時刻、即ち、ここでは6分10秒がplaytimeとして再生制御部37に通知される。
この間、再生制御部37は、再生時刻(playtaime)が通知される度に、その通知された再生時刻に基づいて、再生部38に表示させている再生画像、例えば図25等の再生画像101等の表示内容を順次更新してことで、具体的には例えば、通知された再生時刻と対応するように、図25の領域121の表示内容やスライダ122の位置を順次更新していことで、テレビジョン受像機5の再生状態と同期を取ることができる。
その後、再生(通常再生)の指示操作がユーザによりなされると、ステップS215において、再生制御部37は、再生のコマンドであるplayを、コマンド通信部19−1に送信する。ステップS216において、コマンド通信部19−1は、play(コマンド)の解釈結果であるpfwd(命令)を再生制御部17に発行する。
ステップS217において、再生制御部17は、そのplay(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、コマンド通信部19−1に提供する。ステップS218において、コマンド通信部19−1は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
また、再生制御部17は、play(命令)に従って、再生対象番組の再生(通常速度での再生)を制御する。これによりコンテンツの状態は早送り状態から再生状態に再度変化する。そこで、ステップS219において、再生制御部17は、その変化を示すstate=play(notify)を状態通信部19−2に提供する。ステップS220において、状態通信部19−2は、state=play(notify)を再生制御部37に送信する。
なお、早送りの操作と関係はないが、ここで、ユーザが、パーソナルコンピュータ2の再生制御部37の処理を終了させるか(再生制御部37がソフトウエアで構成されている場合には、そのソフトウエアを終了させるか)、或いは、メニュー261(図32)中の「TVに表示」の選択を解除した(チェックを外した)とする。
この場合、ステップS221において、再生制御部37は、テレビジョン受像機5で再生する権利を放棄するためのコマンドであるunlocktvを、コマンド通信部19−1に送信する。ステップS222において、コマンド通信部19−1は、unlocktv(コマンド)の解釈結果であるunlocktv(命令)を再生制御部17に発行する。
ステップS223において、再生制御部17は、そのunlocktv(命令)を受諾したことを示すok(戻り値)を、コマンド通信部19−1に提供する。ステップS224において、コマンド通信部19−1は、そのok(戻り値)を再生制御部37に送信する。
ただし、この場合、図34の例とは異なり、再生対象番組のテレビジョン受像機5側での再生はそのまま続けられる。従って、図35の例のステップS224の処理以降については、ユーザは、リモートコントローラ6を利用して、再生対象番組についての再生制御操作を行うことができるようになる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図36は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。即ち、上述した図1の録画再生装置1の全体または一部分(例えば上述した再生制御部17等)は、図36の構成のパーソナルコンピュータとして構成することもできる。また、図1のパーソナルコンピュータ2全体も、図36のように構成することができる。
図36において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302、または記憶部308に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)303には、CPU301が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304により相互に接続されている。
CPU301にはまた、バス304を介して入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307が接続されている。CPU301は、入力部306から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU301は、処理の結果を出力部307に出力する。
入出力インタフェース305に接続されている記憶部308は、例えばハードディスクからなり、CPU301が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部309は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部309を介してプログラムを取得し、記憶部308に記憶してもよい。
入出力インタフェース305に接続されているドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部308に転送され、記憶される。
また、ドライブ310は、リムーバブルメディア311が装着されたとき、それらを駆動し、そこにデータなどを記録することもできる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図36に示されるように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM302や、記憶部308を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部309を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
また、コンテンツの記録先は、上述した例ではHDDとされたが、上述した例には特に限定されず、例えばリムーバブルメディア311などでも構わない。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
1 録画再生装置, 2 パーソナルコンピュータ, 3 サービス提供サーバ, 4 ネットワーク, 5 テレビジョン受像機, 6 リモートコントローラ, 7 アンテナ, 11−1乃至11−8 チューナ部, 12 エンコード部, 13 HDD, 14 録画制御部, 15 通信部, 16 EPG取得部, 17 再生制御部, デコード部, 19 通信部,19−1 コマンド通信部, 19-2 状態通信部, 31 主制御部, 32 操作部, 33 通信部, 34 HDD, 35 通信部, 36 録画制御部, 37 再生制御部, 38 再生部, 51乃至64 ボタン, 301 CPU, 302 ROM, 308 記憶部, 311 リムーバブルメディア