JP4600011B2 - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、静止画および動画像など様々な画像に適用でき、人間の視覚特性に合わせた手法により鮮明で自然なエッジとテクスチャを再描画し、高画質な高解像度画像を得ることができるようにした画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
デジタル画像に基づく機器(デジタルカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダなど)の使用機会が多くなるにつれ、いわゆるデジタルズーム処理の必要性が高まってきた。それに伴い、デジタル画像の解像度を上げるための様々な方法が開発されてきた。従来の主な手法として、以下の3つの手法が存在する。第1の手法は、最近隣画素をそのまま用いた補間方法(0次補間(zero-order-hold interpolation))であり、特にハードウェアの観点からみて簡単な補間法である。第2の手法は、最近隣2画素の平均値を計算し、垂直方向と水平方向に新しい画素を挿入する双線形補間方法(bilinear interpolation)であり、隣接画素の補間にはかなり良い手法だと考えられている。第3の手法は、ノイズにも強く、モザイクパターンが出現しない、B-スプライン(B-spline)補間法である。
また、エッジを強調できるようにして、インタレース画面をプログレッシブ画面に変換するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−215121号公報
しかしながら、第1の方法は、特に高倍率で効果が少なく、拡大された画像には、有名な「モザイクパターン」というノイズが出てしまう。そして、エッジが大幅に破壊され、非常に目障りなジャギーが出現してしまう。第2の方法は、画像全体がぼやけてしまうという欠点があり、画像の解像度は改善されない。加えて、高倍率の際にモザイク現象がたくさん出てしまう。第3の方法は、画像はかなりぼやけてしまい、それにもかかわらず相対的に見るとハードウェアは複雑になってしまう。
また、上述の課題を解決すべく、特願2001−201729にて注目画素に隣接する上下のライン上、または、左右の列に存在する画素のうち、注目画素を通る対角線上のいずれかの方向に跨る画素から注目画素を補間することにより、画像中のエッジを強調できるように画像を拡大するものが提案されている。しかしながら、画素を補間するにあたり、補間画素とその上下、または、左右に隣接する画素との相関を求めて、その相関性が認められないときは、上下、または、左右の画素間で線形補完するようにしていたため、必ずしも正しい補間画素を生成することができず、例えば、注目画素に対して斜方向に隣接する画素間で補間すべき画素を使用できないことがあり、結果として、鮮明な拡大画像を生成することができないと言う課題があった。
そこで、斜め方向にエッジが存在する場合に対応すべく、注目画素近傍の複数の画素における、エッジの方向を検出すると共に、それらの信頼度を求めて、その信頼度の度数に基づいて、エッジの方向を決定し、補間する方法が提案されている。しかしながら、度数に基づいて、エッジの方向を決定しているため、信頼度の度数が空間的にばらついていた場合にでも、その度数に基づいて、エッジの方向が決定されてしまうので、必ずしも正しいエッジの方向を検出することができず、正しく画素を補間して生成することができないと言う課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、少ない計算処理量で、効果的かつ簡単に、コンピュータグラフィックスから写真までの範囲に及ぶ様々なタイプの静止画および動画像の解像度の変更にあたり発生する画像のエラーを抑制することができるようにするものである。
本発明の画像処理装置は、統計的に注目画素位置の最も信頼度のエッジ方向傾きに基づいて、注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成する統計斜補間手段と、統計的に注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、統計斜補間画素の重みを設定する斜重み付け設定手段と、斜重み付け設定手段により設定された統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と統計斜補間画素とを合成して合成補間画素を注目画素位置の画素として生成する合成補間手段と、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成するエッジ強度情報生成手段と、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成するテクスチャ強度情報生成手段と、注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素を生成するテクスチャフィルタ処理手段と、テクスチャ強度情報生成手段により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、注目画素位置の合成補間画素と、テクスチャフィルタ処理手段により生成されたテクスチャ画素とを合成してテクスチャミックス画素を生成するテクスチャ適応混合手段と、前記エッジ強度情報生成手段により生成されたエッジの強度情報に基づいて、テクスチャ適応混合手段により生成されたテクスチャミックス画素と、注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素とを合成してエッジミックス画素を注目画素位置の画素として生成するエッジ適応混合手段とを備えることを特徴とする
注目画素位置に対応する複数の画素の傾き方向性分布と、信頼度に基づいて、最も信頼度の高い注目画素位置の傾きを選択する傾き選択手段と、傾き選択手段により選択された傾きに基づいて、注目画素位置の統計斜補間画素を補間して生成する統計斜補間手段をさらに設けるようにさせることができ、斜め重み付け設定手段には、統計斜補間手段により補間されて生成された、統計的に注目画素位置の最も信頼度の高い傾きに基づいて、補間生成される統計斜補間画素の重みを設定させるようにすることができる。
線形補間は、注目画素位置の上下、または、左右の画素を用いた補間により注目画素位置の補間画素を補間して生成するようにすることができる。
前記エッジの有無に基づいて、注目画素位置を含む、注目画素位置に対応する複数の画素位置のエッジの方向を判別する方向判別手段と、方向判別手段により判別された注目画素に対応する複数の画素位置のエッジの方向に基づいて、注目画素位置に対応する複数の画素位置のエッジ方向補間画素を補間して生成するエッジ方向補間手段とをさらに設けるようにさせることができる。
前記エッジ方向補間手段により補間されて生成されたエッジ方向補間画素の信頼度を格付けする信頼度格付け手段をさらに設けるようにさせることができ、エッジ強度情報生成手段には、信頼度格付け手段により格付けされた信頼度に基づいて、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成させるようにすることができ、テクスチャ強度情報生成手段には、信頼度格付け手段により格付けされた信頼度に基づいて、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成させるようにすることができる。
エッジ方向補間手段により補間されたエッジ方向補間画素の局所的構造の整合性を判定し、整合性の判定結果に基づいて、エッジ方向補間手段により補間されたエッジ方向補間画素の信頼度を格付けする信頼度格付け手段をさらに設けるようにさせることができる。
前記合成補間手段には、斜め重み付け設定手段により設定された重みに対応する係数を用いて、その他の補間により生成された補間画素と傾き統計傾斜手段により生成された統計傾斜補間画素の線形和をとることにより合成して合成補間画素を注目画素として生成させるようにすることができる。
本発明の画像処理方法は、統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成する統計斜補間ステップと、統計的に注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、統計斜補間画素の重みを設定する斜重み付け設定ステップと、斜重み付け設定ステップの処理により設定された統計斜補間画素の重みに基づいて、その他の補間により生成された線形補間画素と統計斜補間画素とを合成して合成補間画素を注目画素位置の画素として生成する合成補間ステップと、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成するエッジ強度情報生成ステップと、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成するテクスチャ強度情報生成ステップと、注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素を生成するテクスチャフィルタ処理ステップと、テクスチャ強度情報生成ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、注目画素位置の合成補間画素と、テクスチャフィルタ処理ステップの処理により生成されたテクスチャ画素とを合成してテクスチャミックス画素を生成するテクスチャ適応混合ステップと、前記エッジ強度情報生成ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、テクスチャ適応混合ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素とを合成してエッジミックス画素を注目画素位置の画素として生成するエッジ適応混合ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体のプログラムは、統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成を制御する統計斜補間制御ステップと、統計的に注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、統計斜補間画素の重みの設定を制御する斜重み付け設定制御ステップと、斜重み付け設定制御ステップの処理により設定された統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と統計斜補間画素とを合成して合成補間画素の注目画素位置の画素としての生成を制御する合成補間制御ステップと、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するエッジ強度情報生成制御ステップと、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するテクスチャ強度情報生成制御ステップと、注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素の生成を制御するテクスチャフィルタ処理制御ステップと、テクスチャ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、注目画素位置の合成補間画素と、テクスチャフィルタ処理制御ステップの処理により生成されたテクスチャ画素との合成を制御してテクスチャミックス画素の生成を制御するテクスチャ適応混合制御ステップと、前記エッジ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、テクスチャ適応混合制御ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素との合成を制御してエッジミックス画素の注目画素位置の画素としての生成を制御するエッジ適応混合制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成を制御する統計斜補間制御ステップと、統計的に注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、統計斜補間画素の重みの設定を制御する斜重み付け設定制御ステップと、斜重み付け設定制御ステップの処理により設定された統計斜補間画素の重みに基づいて、その他の補間により生成された線形補間画素と統計斜補間画素とを合成して合成補間画素の注目画素位置の画素としての生成を制御する合成補間制御ステップと、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するエッジ強度情報生成制御ステップと、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するテクスチャ強度情報生成制御ステップと、注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素の生成を制御するテクスチャフィルタ処理制御ステップと、テクスチャ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、注目画素位置の合成補間画素と、テクスチャフィルタ処理制御ステップの処理により生成されたテクスチャ画素との合成を制御してテクスチャミックス画素の生成を制御するテクスチャ適応混合制御ステップと、前記エッジ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、テクスチャ適応混合制御ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素との合成を制御してエッジミックス画素の注目画素位置の画素としての生成を制御するエッジ適応混合制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の画像処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素が補間生成され、統計的に注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、補間生成される統計斜補間画素の重みが設定され、統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と統計斜補間画素とが合成されて合成補間画素が注目画素位置の画素として生成され、注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報が生成され、注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報が生成され、注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素が生成され、生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、注目画素位置の合成補間画素と、生成されたテクスチャ画素とが合成されてテクスチャミックス画素が生成され、生成されたエッジ強度情報に基づいて、生成されたテクスチャミックス画素と、注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素とが合成されてエッジミックス画素が注目画素位置の画素として生成される。
本発明の画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、画像処理を行うブロックであっても良い。
本発明によれば、補間する画素のエッジの方向を正確に把握することができ、より正確な補間画素を生成することが可能となることに加え、エッジとテクスチャの精密な分離を行うこともでき、より適切な適応強調処理を施すことが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
尚、記録媒体、および、プログラムについては、画像処理方法と同様であるので、その説明は省略する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成を表している。この画像処理装置においては、画像入力部1が処理対象とされる画像データを、記録媒体から読み取ったり、ネットワークを介して伝送されてくるものを受信して入力し、画像処理部2に出力する。画像処理部2は、画像入力部1より入力された画像の解像度を変更し(拡大または縮小し)、画像出力部3に出力する。画像出力部3は、画像処理部2より供給された画像データを表示部に表示させたり、記録媒体に記録するか、あるいは、伝送媒体を介して、他の装置に伝送する。
画像処理部2の垂直アップサンプリング処理部11と垂直縮小処理部13は、それぞれ原画像の解像度を従来の手法(例えば、線形拡大または線形縮小など)垂直方向にZ倍(Zは実数)する処理を行う。垂直縮小処理部13は、Zの値が0より大きく1より小さい場合(0<Z<1)の処理を行い、垂直アップサンプリング処理部11は、Zの値が2である場合(Z=2)の処理を行う。
水平アップサンプリング処理部12と水平縮小処理部14は、それぞれ原画像の解像度を水平方向にZ倍する処理を行う。水平縮小処理部14は、Zの値が0より大きく1より小さい場合(0<Z<1)の処理を行い、水平アップサンプリング処理部12は、Zの値が2である場合の処理(Z=2)を行う。
1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17と1次元水平イメージリフレッシュ処理部18は、バッファ17a,18aを適宜利用しながら、それぞれ垂直方向または水平方向に画像データを1次元のフィルタで処理し、エッジとテクスチャを視覚的に違和感なく強調する。すなわち、記録媒体に画像データが記録される場合、記録媒体の物理的な影響により高域成分が抑制されて、画像中のエッジ部分とテクスチャ部分がぼけてしまうといった現象が生じることがあるので、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17と1次元水平イメージリフレッシュ処理部18は、各画素の中心画素エネルギを求めて、対応するフィルタ処理を行うと共に、中心画素エネルギの値からその画素がエッジ、または、テクスチャのいずれに属しているかを判別し、エッジの場合については、さらに、フィルタ処理により生じてしまう歪みを抑制するため、クリッピング処理を施す。
また、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17と1次元水平イメージリフレッシュ処理部18で使用するフィルタは、各々2種類のフィルタが用意されており、必要に応じてユーザが任意に設定することができる。この2種類のフィルタのうち一方のフィルタは、周波数領域の特性を綿密に制御できるという特性があり、他方のフィルタは、前者のフィルタと比較すると周波数領域の特性を綿密に制御することができないが、処理量を軽減することができるというものである。これらのフィルタは、構成するフィルタの要素が異なるという他は同様であり、その処理も同様である。以下の説明においては、前者のフィルタをAタイプ、後者のフィルタをBタイプと称するものとする。
次に、図2のブロック図を参照して、垂直アップサンプリング処理部11の構成について説明する。
帯域制限部121は、例えば、LPF(Low Pass Filter)などから構成され、入力された画像の各画素の画素値を平滑化して、帯域を制限して方向判別部123、および、アクティブ領域検出部122に出力する。
アクティブ領域検出部122は、帯域制限された画像信号から局所エネルギを算出してその値によりエッジの有無を検出し、検出結果を方向判別部123に出力する。
方向判別部123は、アクティブ領域検出部122のアクティブ領域検出結果に基づいて、エッジの方向を判別し、判別したエッジの方向の情報を信頼度格付部124、および方向性分布生成部125に出力すると共に、画素情報を方向補間部131に出力する。信頼度格付部124は、入力された画像の情報と、方向判別部123から入力されるエッジの方向の情報に基づいて、エッジの方向の情報の信頼度を求め、方向性分布生成部125に出力する。方向補間部131は、方向判別部123からの情報に基づいて、その方向に存在する画素値を用いて画素を補間する。
方向性分布生成部125は、方向判別部123から入力されるエッジの方向の情報と対応する信頼度格付部124からの信頼度の情報に基づいて、方向性分布を生成して傾き選択部126、エッジ強度情報生成部132、テクスチャ強度生成部133、および、斜重み付け部129に供給する。傾き選択部126は、方向性分布生成部125からの方向性分布に基づいて、注目画素における信頼度の最も高いエッジの傾きを選択し、選択した傾きの情報を統計斜補間部128に出力する。また、斜重み付け部129は、斜方向のエッジに付する重みを計算して合成部130に出力する。
エッジ強度情報生成部132は、方向性分布に基づいて、エッジの強度を定量的に評価し、その結果を1次元垂直イメージリフレッシュ部17に出力する。
テクスチャ強度情報生成部133は、方向性分布に基づいて、テクスチャの強度を定量的に評価し、その結果を1次元垂直イメージリフレッシュ部17に出力する。
線形補間部127は、入力された画像のうち、補間しようとする画素に対して線形補間などの従来補間を行うことにより画素を生成し合成部130に出力する。統計斜補間部128は、傾き選択部126より選択された傾を含む各方向に存在する画素間の平均画素値の傾き分布による重み付け平均画素値を生成し、合成部130に出力する。合成部130は、斜重み付け部129より入力されてくる斜め方向の重み付けの情報に基づいて、線形補間により生成された補間画素の画素値と、統計斜補間部128により統計斜補間により生成された補間画素の画素値を、それぞれに重み付けして加算する(重みを係数として線形和を求める)ことにより合成して補間画素として出力する。
斜重み付け部129は、方向性分布生成部125より供給される方向性分布斜線の重み付けを行い、斜線の重みの情報を合成部130に供給する。
尚、水平アップサンプリング処理部12については、基本的に、図2を参照して説明した、垂直アップサンプリング処理部11と同様の手法で、水平方向の画素について処理するものである。すなわち、水平アップサンプリング処理部12における処理は、図2の垂直アップサンプリング処理部11における処理に対応して、水平方向の画素に対して同様の処理を実行するものであり、基本的な処理方法は、垂直アップサンプリング処理部11と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図3のブロック図を参照して、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17の構成について説明する。
テクスチャフィルタ処理部191は、入力された画像の注目画素に対応する複数の画素を垂直方向にフィルタ処理してテクスチャ適応混合処理部196に出力する。
テクスチャ適応混合処理部196は、テクスチャフィルタ処理部191により垂直方向にフィルタ処理された画素の値と入力された画像の注目画素の値を、テクスチャ強度情報生成部133に供給された制御信号を用いて、重み付けして合成し、エッジ適応混合処理部197に出力する。
垂直最大値最小値検出部192は、入力された画像の注目画素に対応する垂直方向の複数の画素のうち、その最大値となる画素値と最小値となる画素値を抽出して、判別比較部194に出力する。
エッジフィルタ処理部193は、入力された画像の注目画素に対応する複数の画素を垂直方向にフィルタ処理して、判別比較部194に出力する。
判別比較部194は、エッジフィルタ処理部193により垂直方向にフィルタ処理された値と、垂直最大値最小値検出部192より入力されてくる最大値または最小値とを比較し、値をクリッピングして、エッジ適応混合処理部197に出力する。
エッジ適応混合処理部197は、判別比較部194により出力された画素の値と、テクスチャ適応混合処理部196により出力された画素の値とを、エッジ強度情報生成部132に供給された制御信号を用いて、重み付けして合成し、バッファ17aに出力する。出力部195は、バッファ17aに記憶された画像信号を適宜読み出して出力する。
尚、1次元水平イメージリフレッシュ処理部18については、基本的には、図3を参照して説明した、図1の1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17と同様の手法で、水平方向の画素について処理するものである。すなわち、1次元水平イメージリフレッシュ処理部18における処理は、図3の次元垂直イメージリフレッシュ処理部17における処理に対応して、水平方向の画素に対して処理を実行するものであり、基本的な処理方法は、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17と同様であるので、その説明は省略する。
次に、図4のフローチャートを参照して、画像処理部2のズーム処理について説明する。最初にステップS1において、画像処理部2は、変数zに倍率Zの値を設定する。
次にステップS2において、画像処理部2は、変数zの値が1以上であるか否かを判定し、1未満である場合には、ステップS3に進み、変数zの値が0より大きく1より小さい値であるか否かが判定される。
ステップS3において変数zの値が0より大きく1より小さいと判定された場合には、ステップS4に進み、垂直縮小処理部13および水平縮小処理部14により標準的な縮小処理が実行される。その後、ステップS5において、出力表示処理が実行される。すなわち、生成された画像が、画像出力部3により、表示部に表示される。
これに対してステップS3において、変数zの値が0と1の間でないと判定された場合、すなわち、変数zの値が1よりも大きい場合、ステップS2において、変数zが1より大きいと判定され、処理がステップS6に進むことになり、ステップS6におけるズーム処理が所定回数実行された結果、拡大処理が既に完了した状態となっていることになるため、ステップS5に進み、出力表示処理が実行される。
ステップS2において、変数zの値が1以上であると判定された場合、ステップS6に進み、画像処理部2は、ズームアップ処理を実行する。このズーム処理の詳細は、図5のフローチャートを参照して後述する。
ステップS6において、ズームアップ処理が完了した後、ステップS7において、画像処理部2は、変数zの値を2で除算する。その後、処理はステップS2に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
すなわち、変数zの値が1より大きい場合には、ステップS6の処理が変数zの値が1より小さくなるまで所定回数繰り返し行われる。そして、変数zの値が1より小さくなった場合には、変数zの値が0と1の間の値であるとき、ステップS4で標準的な縮小処理が行われる。この標準的な縮小処理は、例えば、線形補間処理やバイキュービックフィルタを用いて実現することができる。尚、以降においては、従来の標準的な補間処理として線形補間処理を例に説明を進めるが、標準的な補間処理は、それ以外の方法であってもよいことは言うまでもない。
次に、図5のフローチャートを参照して、ステップS6のズームアップ処理について説明する。
ステップS21において、垂直アップサンプリング処理が実行される。
ここで、図6のフローチャートを参照して、垂直アップサンプリング処理について説明する。
ステップS51において、垂直アップサンプリング処理部11は、図7で示されるように原画像I_image中の所定の範囲(N画素)の上行と下行の実在画素とバーチャル画素(実在する画素により仮想的に生成される画素)を抽出し、幅2Nの二つのバッファ、up_lineとdown_lineに格納する。Nの値は可変とされる。従って、I_image中の上行の中心座標は、(X+N/2,Y)となり、I_image中の下行の中心座標は、(X+N/2,Y+1)となる。すなわち、上行と下行における、実在画素とバーチャル画素のそれぞれの画素値は、以下の式(1)乃至式(4)により表現されることになる。
up_line(2*I)=I_image(X+I,Y) (I=0,1…,N-1)
(実在画素)
・・・(1)
up_line( 2*I+1)=0.5*(I_image(X+I,Y) +I_image(X+I +1,Y)) (I=0,1…,N-2)
(バーチャル画素)
・・・(2)
down_line(2*I) =I_image(X+I,Y+1) (I=0,1…,N-1)
(実在画素)
・・・(3)
down_line(2*I+1)=0.5*(I_image(X+I,Y+1) +I_image(X+I +1,Y+1)) (I=0,1…,N-2)
(バーチャル画素)
・・・(4)
次にステップS52において、垂直アップサンプリング処理部11のアクティブ領域検出部122は、帯域制限部121により帯域制限された信号に基づいて、局所エネルギE(N)を、以下の式(5)より算出する。
E(N)= Σ(I=0,…N-1)Coef(I) * ABS(up_line(2*I)−down_line(2*I))
・・・(5)
上記の式(5)の計算は、Iが0からN-1までの範囲において、up_lineの個々の実在画素と垂直下方に位置するdown_lineの実在画素との差分絶対値を求め、それぞれについて重み(Coef(I))を乗じた和を求めている。
図8は、局所エネルギE(N)の計算の例を表している。同図に示されるように、上行up_lineの実在画素と、下行down_lineの実在画素のうち、垂直方向に上下に位置する上部の実在画素と下部の実在画素の画素値との差分絶対値が求められ、各差分絶対値に重みを乗じた和が局所エネルギE(N)とされる。図8の例では、画素Y0,0の値(0)から、画素Y1,0の値(0)が減算される。また画素Y0,1の画素値(0)から、画素Y1,1の画素値(0)が減算される。以下同様に、画素Y0,2の画素値(0)から画素Y1,2の画素値(200)が減算され、画素Y0,3の画素値(0)から画素Y1,3の画素値(200)が減算され、画素Y0,4の画素値(200)から、画素Y1,4の画素値(200)が減算される。そしてそれぞれの差分絶対値に重みが乗じられた値の和が局所エネルギとされる。
ステップS53において、アクティブ領域検出部122は、局所エネルギE(N)が予め設定されている所定の閾値Tより大きいか否かを判定する。局所エネルギE(N)が閾値Tと等しいか、それより小さい場合、その領域は、エッジを含まない平坦な低エネルギの領域と見なされる。この場合、潜在的エッジの方向を計算する必要がない。このため、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54において、方向判別部123が、アクティブ領域検出部122の判定結果に基づいて、垂直方向mid_dir(後述する図18におけるL4の方向)を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。また、信頼度格付部124は、この補間画素について信頼度が未確定であることを示す2を方向性分布生成部125に出力する。
一方、ステップS53において、局所エネルギE(N)が予め設定されている所定の閾値Tより大きいと判定された場合、ステップS55において、垂直アップサンプリング処理部11の方向判別部123は、帯域制限部121により帯域制限された画像信号と原画像信号に基づいて、エッジ方向を試験的に計算する処理を実行し、検出した方向の情報を信頼度格付部124、方向性分布生成部125に出力すると共に、検出した画素の情報を方向補間部131に出力する。具体的には、方向判別部123は、以下に示す式(6),式(7)で示される演算を実行し、演算結果を出力する。
尚、dirは、各方向に割り付けられる変数であり、後述する図18で示されるように、注目画素(図中の黒丸印)を中心に対角方向に存在する画素間を通る方向について付される値である。従って、後述する図18においては、方向L0のdirが0であって、方向L1のdirが1である。また、Nは、方向を定義するとき使用される実在画素の組数であり、例えば、後述する図18の場合、実在画素(図中の白丸)は、5組である。従って、dirは、実在画素の組数がNである場合、実在画素と実在画素により計算されるバーチャル画素が各実在画素間に存在し、同様に方向が定義されるものとすると、0≦dir≦(2N-2)となる。結果として、以下の演算は、dir=0からdirを1インクリメントしつつ、dirが2N-2以下の範囲で繰り返し実行される。
E(dir)=ABS(帯域制限[up_line(dir)]−帯域制限[down_line(2N−2−dir)])
・・・(6)
diff(dir)=ABS(up_line(dir)−down_line(2N−2−dir))
・・・(7)
ステップS55において、エッジ方向判別処理が実行される。
ここで、図9,図10を参照して、方向判別処理について説明する。
ステップS81において、(max_dir)方向選択処理が実行される。(max_dir)方向とは、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向である。すなわち、注目画素を中心に、垂直方向に対して右側と左側に、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)(dir=mid_dir−N/2…mid_dir+N/2)の値のうち、最も高い2つの画素が対応する対角線の方向が(max_dir)方向である。
ここで、図11を参照して、局所的なエッジの方向に直交した方向である(max_dir)方向選択処理について説明する。
ステップS121において、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向である(max_dir)方向選択処理の開始に当たり、方向判別部123は、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)を垂直方向(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS122に進む。すなわち、方向判別部123は、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)を後述する図18の方向L4に対応する方向である垂直方向(mid_dir)に初期化する。
ステップS122において、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向である(max_dir)方向選択処理の開始に当たり、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を垂直方向(mid_dir)に対して左上がりの方向のうち(mid_dir−N/2)に位置する方向に初期化し、その処理は、ステップS123に進む。すなわち、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を後述する図18の方向L0に対応する方向に初期化する。
ステップS123において、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向である(max_dir)方向選択処理の開始に当たり、方向判別部123は、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)(dir=mid_dir−N/2…mid_dir+N/2)の値のうち、最も高いエネルギE_maxを0(ゼロ)に初期化し、その処理は、ステップS124に進む。
ステップS124において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が最も高いエネルギE_max以上であるか否かを判定する。ステップS124において、エネルギE(dir)が最大エネルギE_max以上であると判定された場合、その処理は、ステップS125に進む。一方、エネルギE(dir)が最大エネルギE_maxより小さいと判定された場合、その処理は、ステップS128に進み、比較対象候補方向(dir)から次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させる(今現在の比較対象候補方向(dir)が、左上がりの方向であれば、その方向がより垂直方向に近くなる方向に隣接する比較対象候補方向に変化させられ、今現在の比較対象候補方向(dir)が、右上がりの方向であれば、その方向がより水平方向に近くなる方向に隣接する比較対象候補方向に変化する)。すなわち、例えば、比較対象候補方向(dir)が、後述する図18の方向L0であった場合、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を方向L1に変化させる。
ステップS125において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が最高エネルギE_maxと等しいか否かを判定し、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)を判定する。ステップS125において、エネルギE(dir)が最高エネルギE_maxに等しいと判定された場合、その処理は、ステップS131に進む。一方、ステップS125において、E(dir)がE_maxに等しくないと判定された場合、その2つの画素が対応する対角線の方向が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)と見なされ、比較対象候補方向(dir)が、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向として選択され、その処理は、ステップS126に進む。
ステップS126において、方向判別部123は、max_dir方向として現状の変数dirを記憶する。
ステップS127において、方向判別部123は、最高エネルギE_maxの値を比較対象候補方向の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)の値に置き換える。
ステップS128において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)から次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させる。すなわち、例えば、比較対象候補方向(dir)が、後述する図18の方向L0であった場合、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を方向L1に変化させる。
尚、以降の説明において、例えば、所定の方向(dir)を示す変数dirが1インクリメントされた方向(dir+1)は、所定の方向(dir)に対して右側の方向と称する。また、所定の方向に対して、変数dirが1デクリメントされた方向(dir−1)は、所定の方向(dir)に対して左側の方向と称するものとする。すなわち、例えば、後述する図18における方向L0に対して、変数dirが1インクリメントした右側の方向は方向L1であり、逆に、方向L1に対して変数dirが1デクリメントした左側の方向は方向L0となる。つまり、図18で示されるように、注目画素を中心としたとき、その上下の行の画素間で結ばれる直線の第1象限および第2象限における位置関係を称する場合と同様に称するものとする。
ステップS129において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)が垂直方向(mid_dir)の右側にある方向のうちの方向(mid_dir+N/2)であるか否かを判定する。すなわち、比較対象候補方向(dir)が方向(mid_dir+N/2)より大きい場合、全ての方向について処理が終了したことになるので、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向である(max_dir)方向選択処理が終了される。一方、dirがmid_dir+N/2以下である場合、まだ未処理の方向が存在することになるため、その処理は、ステップS130に進む。
ステップS130において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)が垂直方向(mid_dir)であるか否かを判定する。例えば、比較対象候補方向(dir)が垂直方向(mid_dir)ではないと判定された場合、ステップS128に戻り、方向判別部123は、変数dirを1インクリメントし、比較対象候補方向(dir)から次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させる。すなわち、垂直方向は、比較対象候補方向として扱わない。
一方、ステップS130において、比較対象候補方向(dir)が垂直方向(mid_dir)であると判定された場合、その処理は、ステップS124に戻る。
ステップS131において、方向判別部123は、垂直方向(mid_dir)が、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)よりも大きく、かつ、比較対象候補方向(dir)より小さいか否かを判定する。例えば、ステップS131において、垂直方向(mid_dir)が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)よりも大きく、かつ、比較対象候補方向(dir)より小さいと判定された場合、ステップS132に進み、方向判別部123は、垂直方向(mid_dir)を選択し、その2つの画素が対応する対角線の方向が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)と見なす。
ステップS133において、方向判別部123は、最も高いエネルギE_maxの値を垂直方向(mid_dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(mid_dir)に置き換える。そして注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)の選択処理を終了する。
垂直方向(mid_dir)が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)以下であるか、または、比較対象候補方向(dir)以上であると判定された場合、ステップS126において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)として選択し、その2つの画素が対応する対角線の方向が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)と見なす。
ステップS127において、方向判別部123は、最も高いエネルギE_maxの値を比較対象候補方向の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)に置き換えると共に、ステップS128において、比較対象候補方向(dir)を次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させる。
以上の処理により、最終的に方向(max_dir)に残される方向が、注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)として選択されることになる。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻る。
ステップS82において、(left_dir)方向選択処理が実行される。(left_dir)方向とは、注目画素を中心として対角線上に存在する二つの画素を結んだ直線の傾きのうち、左上がりまたは垂直な方向のことを指す。すなわち、注目画素を中心として、対角線方向に存在する二つの画素を結んだ直線の方向が、左上がり、または垂直な方向のうち、上記の式(6)で計算された最も低いエネルギE(dir)(dir=mid_dir −1…0)の値を持つ方向が(left_dir)方向である。
ここで、図12のフローチャートを参照して、注目画素を中心にした左上がりの局所的なエッジの方向である(left_dir)方向選択処理について説明する。
ステップS151において、注目画素を中心にした左上がりの局所的なエッジの方向選択処理開始に当たり、方向判別部123は、注目画素を中心にした垂直方向に対して左上がりの局所的なエッジの方向(left_dir)を垂直方向(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS152に進む。
ステップS152において、注目画素を中心にした左上がりの局所的なエッジの方向の選択処理開始に当たり、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を垂直方向(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS153に進む。
ステップS153において、注目画素を中心にした左上がりの局所的なエッジの方向の選択処理開始に当たり、方向判別部123は、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)の値のうち、最低エネルギE_minをの上記の式(6)で計算された垂直方向(mid_dir)のエネルギE(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS154に進む。
ステップS154において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が、最低エネルギE_min以下であるか否かを判定する。すなわち、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が、最も低いエネルギE_min以下であるということは、比較対照候補方向(dir)が、最低エネルギE_minとなるので、この判定結果に基づいて、比較対象候補方向(dir)が注目画素を中心にした左上がりの局所的なエッジの方向(left_dir)であるか否かを判定する。
ステップS154において、エネルギE(dir)が最低エネルギE_min以下である場合、ステップS155において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の2つの画素が対応する対角線の方向を、注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)として選択する。
ステップS156において、方向判別部123は、最も低いエネルギE_minの値を比較対象候補方向の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)に置き換える。
ステップS157において、方向判別部123は、比較済みの比較対象候補方向(dir)から次の左に隣り合う比較対象候補方向(dir−1)に変化させ、その処理は、ステップS158に進む。
一方、ステップS154において、エネルギE(dir)が最低エネルギE_minより大きい場合、ステップS157において、方向判別部123は、比較済みの比較対象候補方向(dir)から次の左に隣り合う比較対象候補方向(dir−1)に変化させ(変数dirを1デクリメントさせて)、その処理は、ステップS158に進む。
ステップS158において、方向判別部123は、変数dirが0以下であるか否か、すなわち、比較対象候補方向(dir)垂直方向(mid_dir)の左側にある方向のうち(0)に位置する方向よりも左側であるか否かを判定する。dirが0(ゼロ)より小さい場合、すなわち、比較対象候補方向(dir)が、後述する図18における方向L0よりも左側である場合、方向判別部123は、注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の選択処理を終了する。一方、ステップS158において、比較対象候補方向(dir)が0(ゼロ)以上である場合、すなわち、図18における方向L0乃至L4である場合、その処理は、ステップS154に戻る。すなわち、比較対象候補方向(dir)が方向L0からL4の範囲で、ステップS154乃至S158の処理が繰り返され、全ての処理が終了したところで、エネルギE_minに設定されているエネルギが最低エネルギとされ、そのときの方向がleft_dir方向として選択されることになる。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻る。
ステップS82において、left_dir方向選択処理が終了すると、ステップS83において、(right_dir)方向選択処理が実行される。(right_dir)方向とは、注目画素を中心として対角線上に存在する二つの画素を結んだ直線の傾きのうち、右上がりまたは垂直な方向のことを指す。すなわち、注目画素を中心として、対角線方向に存在する二つの画素を結んだ直線の方向が、右上がり、または垂直な方向のうち、上記の式(6)で計算された最も低いエネルギE(dir)(dir=mid_dir+1…2N−2)の値を持つ方向が方向(right_dir)である。
ここで、図13を参照して、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向である(right_dir)方向選択処理について説明する。
ステップS181において、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向択処理開始に当たり、方向判別部123は、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)を垂直方向(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS182に進む。
ステップS182において、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向の選択処理開始に当たり、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)を垂直方向(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS183に進む。
ステップS183において、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向の選択処理開始に当たり、方向判別部123は、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)の値のうち、最も低いエネルギE_minを上記の式(6)で計算された垂直方向(mid_dir)のエネルギE(mid_dir)に初期化し、その処理は、ステップS184に進む。
ステップS184において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が最低エネルギE_min以下であるか否かを判定する。すなわち、比較対象候補方向(dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)が最も小さいエネルギE_min以下であるということは、比較対象候補方向(dir)が最低エネルギE_minとなるので、この判定結果に基づいて、比較対象候補方向(dir)が注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)であるか否かが判定される。
ステップS184において、エネルギE(dir)が最低エネルギE_min以下の場合、ステップS185において、方向判別部123は、比較対象候補方向(dir)の2つの画素が対応する対角線の方向を、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)として選択する。
ステップS186において、方向判別部123は、最も低いエネルギE_minの値を比較対象候補方向の上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)に置き換える。
ステップ187において、方向判別部123は、比較済みの比較対象候補方向(dir)から次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させ、その処理は、ステップS188に進む。
一方、ステップS184において、エネルギE(dir)が最低エネルギE_minより大きい場合、ステップS187において、方向判別部123は、比較済みの比較対象候補方向(dir)から次の右に隣り合う比較対象候補方向(dir+1)に変化させ(変数dirを1インクリメントさせて)、その処理は、ステップS188に進む。
ステップS188において、方向判別部123は、変数dirが0以下であるか否か、すなわち、比較対象候補方向(dir)垂直方向(mid_dir)の右側にある方向のうち(2N−2)に位置する方向よりも右側であるか否かを判定する。dirは2N−2より大きい場合、すなわち、比較対象候補方向(dir)が、後述する図18における方向L8よりも右側である場合、方向判別部123は、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の選択処理を終了する。dirが2N−2以下である場合、すなわち、図18における方向L4乃至L8である場合、その処理は、ステップS184に戻る。すなわち、比較対象候補方向(dir)が方向L4からL8の範囲で、ステップS184乃至S188の処理が繰り返され、全ての処理が終了したところで、エネルギE_minに設定されているエネルギが最低エネルギとされ、そのときの方向がright_dir方向として選択されることになる。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻る。
ステップS84において、方向判別部123は、注目画素を中心に、側の局所的なエッジの方向(left_dir)と局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)の角度の絶対値、|角度(max_dir,left_dir)|が、側の局所的なエッジの方向(right_dir)と局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)の角度の絶対値|角度(max_dir,right_dir)|よりも大きいか否かを判定する。
例えば、ステップS84において、|角度(max_dir,left_dir)|が|角度(max_dir,right_dir)|(この角度は、絶対値であるので0°乃至90°の範囲である)より大きいと判定された場合、ステップS85において、方向判別部123は、注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向を局所的なエッジの方向であるとみなし、選択方向(sel_dir)を方向(left_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
一方、ステップS84において、|角度(max_dir,left_dir)|が|角度(max_dir,right_dir)|以下である場合、その処理は、ステップS86に進む。
ステップS86において、方向判別部123は、注目画素を中心に、右側の局所的なエッジの方向(right_dir)と局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)の角度の絶対値|角度(max_dir,right_dir)|が左側の局所的なエッジの方向(left_dir)と局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)の角度の絶対値|角度(max_dir,left_dir)|よりも大きいか否かを判定する。
ステップS86において、例えば、|角度(max_dir,right_dir)|が|角度(max_dir,left_dir)|より大きい場合、ステップS87において、方向判別部123は、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向が局所的なエッジの方向であるとみなし、選択方向(sel_dir)を方向(right_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
すなわち、方向(max_dir)は、2画素間のエネルギが最も大きい方向に対して垂直の方向であるため、方向(left_dir)または方向(right_dir)との成す角が大きい、すなわち、垂直方向に近い値の方がエッジである可能性が高い。
そこで、方向判別部123は、|角度(max_dir,left_dir)|と|角度(max_dir,right_dir)|とを比較し、max_dirと成す角の大きい方向をエッジの方向として選択する。
一方、ステップS86において、|角度(max_dir,right_dir)|が|角度(max_dir,left_dir)|より大きくないと判定された場合、すなわち、いずれも等しいと判定された場合、その処理は、ステップS88に進む。
ステップS88において、方向判別部123は、局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)と垂直方向(mid_dir)との成す角度(max_dir,mid_dir)が、0以上であるか否か、すなわち、方向(max_dir)が、図18における垂直方向mid_dirに対して左側に傾いているか否かを判定する。
ステップS88において、例えば、角度(max_dir,mid_dir)が0より大きいと判定された場合、すなわち、方向(max_dir)が、左側に傾いている場合、ステップS89において、方向判別部123は、注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向が局所的なエッジの方向であるとみなし、選択方向(sel_dir)を方向(left_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
一方、ステップS88において、角度(max_dir,mid_dir)が0より大きくないと判定された場合、ステップS90において、方向判別部123は、局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)と垂直方向(mid_dir)との成す角度(max_dir,mid_dir)が、0よりも小さいか否かを判定する。
ステップS90において、例えば、角度(max_dir,mid_dir)が0より小さいと判定された場合、ステップS91において、方向判別部123は、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向を局所的なエッジの方向とみなし、選択方向(sel_dir)を方向(right_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
一方、ステップS90において、角度(max_dir,mid_dir)が0より小さくない、すなわち、0であると判定された場合は、その処理は、ステップS92に進む。
ステップS92において、方向判別部123は、右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(right_dir)が左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(left_dir)よりも大きいか否かを判定する。
ステップS92において、例えば、エネルギE(right_dir)がエネルギE(left_dir)より大きいと判定された場合、ステップS93において、方向判別部123は、注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向が局所的なエッジの方向と見なし、選択方向(sel_dir)を方向(left_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
一方、ステップS92において、エネルギE(right_dir)がエネルギE(left_dir)以下である場合、その処理は、ステップS94に進む。
ステップS94において、方向判別部123は、左側の局所的なエッジの方向(left_dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(left_dir)が、右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(right_dir)よりも小さいか否かを判定する。
ステップS94において、例えば、エネルギE(left_dir)がエネルギE(right_dir)より大きい場合、ステップS95において、方向判別部123は、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)の2つの画素が対応する対角線の方向が局所的なエッジの方向と見なし、選択方向(sel_dir)を方向(right_dir)として、その処理は、ステップS97(図10)に進む。
ステップS94において、エネルギE(left_dir)がエネルギE(right_dir)より大きくない、すなわち、いずれも等しいと判定された場合、ステップS96において、方向判別部123は、選択方向(sel_dir)を垂直方向(mid_dir)とし、その2つの画素が対応する垂直線の方向が局所的なエッジの方向と見なす。
ステップS97(図10)において、方向判別部123は、前段で選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)が、実在画素により補間生成された画素値から計算された方向、すなわち、バーチャル方向(例えば、後述する図18の方向L1,L3,L5,L7)であるか否かを判定する。
ステップS97において、例えば、選択方向sel_dirの変数dirが偶数である場合、すなわち、sel_dir=2nの場合(例えば、後述する図18の方向L0,L2,L4,L6,L8の場合)、方向判別部123は、sel_dirが実在方向であると判定し、方向判別処理を終了し、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力し、その処理は、図6のステップS56の処理に進む。
一方、ステップS97において、例えば、選択されたsel_dirの変数dirが奇数である場合、すなわち、sel_dir=2n+1の場合(例えば、後述する図18の方向L1,L3,L5,L7の場合)、方向判別部123は、sel_dirがバーチャル方向であると判定し、その処理は、ステップS98に進む。
ステップS98において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の右に隣り合う実在方向(sel_dir+1)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(sel_dir+1)が、選択された局所的なエッジのバーチャル方向(sel_dir)の左に隣り合うの実在方向(sel_dir−1)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(sel_dir−1)よりも小さいか否かを判定する。
ステップS98において、例えば、エネルギE(sel_dir+1)がエネルギE(sel_dir−1)より小さいと判定された場合、その処理は、ステップS99に進む。一方、ステップS98において、エネルギE(sel_dir+1)がエネルギE(sel_dir−1)以上であると判定された場合、その処理は、ステップS102に進む。
ステップS99において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の右に隣り合う実在方向(sel_dir+1)の上記の式(7)で計算されたエネルギdiff(sel_dir+1)が、選択された局所的なエッジのバーチャル方向(sel_dir)の左に隣り合うの実在方向(sel_dir−1)の上記の式(7)で計算されたエネルギdiff(sel_dir−1)より小さいか否かを判定する。
ステップS99において、エネルギdiff(sel_dir+1)がエネルギdiff(sel_dir−1)より小さいと判定された場合、その処理は、ステップS100に進む。
一方、ステップS99において、エネルギdiff(sel_dir+1)がエネルギdiff(sel_dir−1)以上である場合、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は不可能であるとみなし、バーチャル方向を選択方向として、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
ステップS100において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジのバーチャル方向(sel_dir)が、垂直方向の左に隣り合うのバーチャル方向(mid_dir−1)と一致しないか否かを判定する。
ステップS100において、例えば、sel_dirがmid_dir−1に一致すると判定された場合、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は不可能であるとみなし、バーチャル方向を選択方向として、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
ステップS100において、sel_dirがmid_dir−1に一致しないと判定された場合、ステップS101において、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)が可能であるとみなし、選択方向(sel_dir)を、バーチャル方向として選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の右に隣り合う実在方向(sel_dir+1)に置き換える。
一方、ステップS102において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジのバーチャル方向(sel_dir)の左に隣り合うの実在方向(sel_dir−1)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(sel_dir−1)が、選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の右に隣り合う実在方向(sel_dir+1)の上記の式(6)で計算されたエネルギE(sel_dir+1)より小さいか否かを判定する。
ステップS102において、例えば、エネルギE(sel_dir−1)がエネルギE(sel_dir+1)より小さいと判定された場合、その処理は、ステップS103に進む。
一方、ステップS102において、例えば、エネルギE(sel_dir−1)がエネルギE(sel_dir+1)以上である場合、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は不可能であるとみなし、バーチャル方向を選択方向として、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、方向補間部131に、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
ステップS103において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジのバーチャル方向(sel_dir)の左に隣り合うの実在方向(sel_dir−1)の上記の式(7)で計算されたエネルギdiff(sel_dir−1)が、選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の右に隣り合う実在方向(sel_dir+1)の上記の式(7)で計算されたエネルギdiff(sel_dir+1)よりも小さいか否かを判定する。
ステップS103において、例えば、diff(sel_dir−1)がdiff(sel_dir+1)より小さい場合、その処理は、ステップS104に進む。
一方、ステップS103において、例えば、diff(sel_dir−1)がdiff(sel_dir+1)以下である場合、すなわち、等しい場合、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は不可能であるとみなし、バーチャル方向を選択方向として、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
ステップS104において、方向判別部123は、選択された局所的なエッジのバーチャル方向の選択方向(sel_dir)と垂直方向の左に隣り合うのバーチャル方向(mid_dir+1)とが一致するか否かを判定する。
ステップS104において、例えば、選択方向sel_dirがmid_dir+1と一致すると判定された場合、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は不可能であるとみなし、バーチャル方向を選択方向として、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、方向補間部131に、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
一方、ステップS104において、sel_dirがmid_dir+1に一致しないと判定された場合、ステップS105において、方向判別部123は、バーチャル方向を実在方向に代理すること(バーチャル方向を実在方向に置き換えて設定すること)は可能であるとみなし、選択された局所的なエッジのバーチャル方向の選択方向(sel_dir)を選択された局所的なエッジの方向(sel_dir)の左に隣り合う実在方向(sel_dir−1)に置き換えて、方向判別処理を終了して、図6のフローチャートにおけるステップS56に進む。このとき、方向判別部123は、方向補間部131に、局所的なエッジの方向sel_dir(後述する図18におけるLsel_dirの方向)を示す方向情報を信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
図14は、方向判別処理の具体的な例を表している。図14の例においては、実在画素Y0,0の画素値(0)と、実在画素Y1,4の画素値(200)との差、バーチャル画素Y0,1/2の画素値(0)と、バーチャル画素Y1,7/2の画素値(200)との差、実在画素Y0,1の画素値(0)と、実在画素Y1,3の画素値(200)との差、バーチャル画素Y0,3/2の画素値(0)と、バーチャル画素Y1,5/2の画素値(100)との差、実在画素Y0,2の画素値(0)と、実在画素Y1,2の画素値(200)との差、バーチャル画素Y0,5/2の画素値(0)と、バーチャル画素Y1,3/2の画素値(100)との差、実在画素Y0,3の画素値(0)と、実在画素Y1,1の画素値(0)との差、バーチャル画素Y0,7/2の画素値(100)と、バーチャル画素Y1,1/2の画素値(0)との差、および実在画素Y0,4の画素値(200)と、実在画素Y1,0の画素値(0)との差が、それぞれ演算される。
また、実在画素Y0,0と実在画素Y1,4を結ぶ方向を方向L0とし、バーチャル画素Y0,1/2とバーチャル画素Y1,7/2とを結ぶ方向をL1とし、実在画素Y0,1と実在画素Y1,3とを結ぶ方向を方向L2とし、バーチャル画素Y0,3/2とバーチャル画素Y1,5/2とを結ぶ方向を方向L3とし、実在画素Y0,2と実在画素Y1,2とを結ぶ方向を方向L4とし、バーチャル画素Y0,5/2とバーチャル画素Y1,3/2とを結ぶ方向を方向L5とし、実在画素Y0,3と実在画素Y1,1とを結ぶ方向を方向L6とし、バーチャル画素Y0,7/2とバーチャル画素Y1,1/2とを結ぶ方向を方向L7とし、実在画素Y0,4と実在画素Y1,0とを結ぶ方向をL8と称するものとし、以降同様に称するものとする。
尚、図14において、実線の丸で記されているのが実在画素であり、点線の丸で記されているのが実在画素より補間生成された画素であるバーチャル画素を示している。さらに、実在画素間を結ぶ矢印は実線が示されており、バーチャル画素間を結ぶ矢印は点線で示されている。
ステップS81におけるmax_dir方向選択処理により、注目画素を中心に、右側と左側に、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)(dir=2,3,5,6)の値のうち、最も高い値(この例の場合、画素Y0,1と画素Y1,3を結ぶL2方向)が選択され、その2つの画素が対応する対角線の方向が注目画素を中心にした局所的なエッジの方向に直交した方向(max_dir)が選択方向として選択される。
また、ステップS82におけるleft_dir方向選択処理により、注目画素を中心に、左側に、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)(dir=0,1,2,3,4)の値のうち、最も小さい値(この例の場合、画素Y0,2と画素Y1,2を結ぶL4方向)が注目画素を中心にした左側の局所的なエッジの方向(left_dir)が選択方向として選択される。
さらに、ステップS83におけるright_dir方向選択処理により、注目画素を中心に、右側に、上記の式(6)で計算されたエネルギE(dir)(dir=4,5,6,7,8)の値のうち、最も小さい値(この例の場合、画素Y0,3と画素Y1,1を結ぶL6方向)が注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向(right_dir)が選択方向として選択される。
ステップS84において、注目画素を中心に、右側の局所的なエッジの方向L6(right_dir=6)と局所的なエッジの方向に直交した方向L2(max_dir=2)の角度の絶対値|角度(max_dir,right_dir)|が、左側の局所的なエッジの方向L4(left_dir=4)と局所的なエッジの方向に直交した方向L2(max_dir=2)の角度の絶対値|角度(max_dir,left_dir)|より小さいか否かが判定される。
図14の場合、|角度(max_dir,right_dir)|=|max_dir−right_dir|=|2−6|=4で、かつ、|角度(max_dir,left_dir)|=|max_dir−left_dir|=|2−4|=2の場合、|角度(max_dir,left_dir)|=2は、|角度(max_dir,right_dir)|=4より小さいので、その処理は、ステップS86に進む。
さらに、ステップS86において、注目画素を中心に、右側の局所的なエッジの方向L6(right_dir=6)と局所的なエッジの方向に直交した方向L2(max_dir=2)の角度の絶対値、|角度(max_dir,right_dir)|が、左側の局所的なエッジの方向L4(left_dir=4)と局所的なエッジの方向に直交した方向L4(max_dir=4)の角度の絶対値、|角度(max_dir,left_dir)|よりも大きいか否かが判定される。
図14の場合、|角度(max_dir,right_dir)|=4は、|角度(max_dir,left_dir)|=2より大きいので、その処理は、ステップS87に進み、注目画素を中心にした右側の局所的なエッジの方向L6(right_dir=6)が選択され、その2つの画素が対応する対角線の方向L6が局所的なエッジの方向と見なされることになり、その処理は、ステップS97に進む。
ステップS97において、前段で選択された局所的なエッジの方向L6(sel_dir)がバーチャル方向であるか否かが判定される。
図14の場合、選択されたsel_dir=6が偶数、すなわち、sel_dir=2nなのでsel_dirが実在方向であるとみなされ、方向選択処理が終了することになる。
結果として、その処理は、図6のステップS56に進み、方向判別部123が、局所的なエッジの方向L6を示す方向情報を方向補間部131、信頼度格付部124、および、方向性分布生成部125に出力する。
また、図14は、原画のI_Imageの上行の5画素(実在画素)と下行の5画素(実在画素)との差から局所的なエッジ方向が推測される例を表している。図14の例においては、Nの値が5とされているが、このNの値としてより大きな値を用いることで、より正確に、かつ、より多くの方向のエッジの検出が可能となる。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS55のエッジ方向判別処理により、エッジ方向が判別されると、ステップS56において、方向補間部131は、その判別されたエッジ方向の画素を用いて、補間処理を行う(方向補間処理が行われる)。この方向補間処理は、エッジ方向に対応する2つの画素の画素値に基づいて、その間に位置する画素の画素値を補間することを意味する。例えば、図14の例では、画素Y0,3と画素Y1,1の画素値の平均値(0)が、両者の間の画素の画素値とされる。
ステップS57において、信頼度格付部124は、構造コレクタ処理を実行する。この構造コレクタ処理は、座標(X+N/2,Y+0.5)に補間された画素I_Image(X+N/2,Y+0.5)と、その垂直の近傍画素と斜め方向の近傍画素、すなわち座標up_line(N/2)、up_line(N/2-1)、up_line(N/2+1)と、座標down_line(N/2) 、down_line(N/2-1)、down_line(N/2+1)との関係を解析することで、更新された局所構造(ステップS56の方向補間処理で生成された画素とその上下・斜めの画素)の整合性をチェックする処理である。
すなわち、この構造コレクタ処理では、上行の中心画素から更新された画素を減算する処理が行われ、さらに、更新された画素から下行の中心画素を減算する処理が行われる。さらに、以上のようにして得られた2つの減算結果を乗算することで、垂直方向の変化を表す値V(N/2)が計算される。すなわち、ステップS57においては、次の式(8)が演算される。
V(N/2)=(up_line(N/2)−I_Image(X+N/2,Y+0.5))
×(I_Image(X+N/2,Y+0.5)−down_line(N/2))
・・・(8)
ここで、I_Image(X+N/2,Y+0.5)は、補間生成された更新されている画素の画素値である。
そして、この構造コレクタ処理では、上行の中心画素の右に隣り合う画素を減算する処理が行われ、さらに、上行の中心画素の左に隣り合う画素から上行の中心画素を減算する処理が行われる。また、以上のようにして得られた2つの減算結果が乗算されることにより、上行の水平方向の変化を表す値H_up(N/2)が計算される。すなわち、ステップS57においては、次の式(9)が演算される。
H_up(N/2)=(up_line(N/2)−up_line(N/2+1))
×(up_line(N/2−1)−up_line(N/2))
・・・(9)
そして、この構造コレクタ処理では、下行の中心画素から右に隣り合う画素を減算する処理が行われ、さらに、下行の中心画素の左に隣り合う画素から下行の中心画素を減算する処理が行われる。さらに、以上のようにして得られた2つの減算結果を乗算することで、下行の水平方向の変化を表す値H_down(N/2)が計算される。すなわち、ステップS57
においては、次の式(10)が演算される。
H_down(N/2)=( down _line(N/2)−down _line(N/2+1))
×(down _line(N/2−1)−down _line(N/2))
・・・(10)
ステップS58において、信頼度格付部124は、ステップS57での演算結果に基づいて、更新された局所構造の整合性があるか否かを判定する。この判定は、上記式(8),乃至式(10)で演算された値V(N/2)、H_up(N/2)、およびH_down(N/2)が正であるか否かに基づいて行われる。
値V(N/2)が負であり、かつ、値H_up(N/2)が負であり、かつ、値H_down(N/2)が負であり、かつ、減算up_line(N/2)−I_Image(X+N/2,Y+0.5)の結果の絶対値が、所定の閾値を越えて、かつ、減算I_Image(X+N/2,Y+0.5)−down_line(N/2)の結果の絶対値が所定の閾値を越えて、かつ、減算up_line(N/2)−up_line(N/2+1)の結果の絶対値が所定の閾値を越えて、かつ、減算up_line(N/2−1)−up_line(N/2)の結果の絶対値が所定の閾値を越えて、かつ、減算down_line(N/2)−down_line(N/2+1)の結果の絶対値が所定の閾値を越えて、かつ、減算down_line(N/2−1)−down_line(N/2)の結果の絶対値が所定の閾値を越える場合、整合性がないと見なされる。
すなわち、局所方向の識別が誤っており、ステップS56で生成された画素値は、適切でないと判断される。この場合、信頼度格付部124は、ステップS59において、その補間画素の信頼度を0として方向性分布生成部125に出力する。
ステップS59において、信頼度格付部124は、その補間画素の信頼度を0として方向性分布生成部125に出力する。
これに対して、ステップS58において、信頼度格付部124は、上記の条件の中にひとつでも満たされない条件がある場合、整合性があると見なし、ステップS60において、その補間画素の信頼度を1として方向性分布生成部125に出力する。
ステップS61において、注目画素に対する注目領域の全ての補間画素が補間されたか否かが判定され、注目領域の全ての補間画素が補間されていないと判定された場合、その処理は、ステップS51に戻り、全ての補間画素が補間されるまで、ステップS51乃至S61の処理が繰り返され、ステップS61において、全ての補間画素が補間されたと判定された場合、その処理は、ステップS62に進む。ここで、注目画素に対する注目領域とは、例えば、図15で示すP(画素数)×M(ライン)の範囲の補間画素である。尚、15においては、白丸が注目画素(補間画素)を、黒丸が補間画素を、斜め線に塗りつぶされた丸を原画像の画素(元々存在する画素)として示している。ステップS51において、全ての補間画素が補間されるということは、図中の黒丸で示される画素が全て補間されたことを示し、その処理は、ステップS62に進む。
ステップS62において、傾き選択処理が実行される。
ここで、図16のフローチャートを参照して、傾き選択処理について説明する。
ステップS211において、方向性分布生成部125は、方向性分布を生成する。すなわち、方向性分布生成部125は、これまで入力されたエッジの方向と、その信頼度の情報から、方向性分布を生成する。すなわち、方向性分布生成部125には、図17で示すように、補間画素の配置に対応して、それぞれの補間画素の補間方向と対応する信頼度の情報が入力されていることになる。
尚、図15においては、図中5画素×3ラインの補間画素が表示されているので、図17の左部には、これに対応する15個の補間画素の配置が表示されている。また、図17の中央部には、各補間画素の補間方向が示されている。この補間画素の方向は、図18で示すように、注目画素について点対象となるように設定された方向に対応する番号であり、実在方向L0は、上段左端の実在画素と下段右端の実在画素を結ぶ方向であり、バーチャル方向L1は、上段左端から2番目のバーチャル画素と下段右端から2番目のバーチャル画素を結ぶ垂直な直線上の方向であり、実在方向L2は、上段左から3番目の実在画素と下段右から3番目の実在画素を結ぶ直線上の方向であり、バーチャル方向L3は、上段左から4番目のバーチャル画素と下段右から4番目のバーチャル画素を結ぶ直線上の方向であり、実在方向L4は、真上の実在画素と真下の実在画素を結ぶ直線上の方向であり、バーチャル方向L5は、上段右から4番目のバーチャル画素と下段左から4番目のバーチャル画素を結ぶ直線上の方向であり、実在方向L6は、上段右から3番目の実在画素と下段左から3番目の実在画素を結ぶ直線上の方向であり、バーチャル方向L7は、上段右端から2番目のバーチャル画素と下段左端から2番目のバーチャル画素を結ぶ直線上の方向であり、実在方向L8は、上段右端の実在画素と下段左端の実在画素を結ぶ直線上の方向である。
また、図17の右部には、信頼度の分布が示されており、信頼度として2が報告された画素は、△に、信頼度として1が報告された画素は、○に、信頼度として0が報告された画素には×が表示されている。
すなわち、図17によれば、補間画素の補間方向は、上段の左から4,4,8,8,8であり、中段の左から8,7,8,7,8であり、下段の左から8,8,8,4,4であることが示されている。また、信頼度は、上段の左から△,△,○,○,○であり、中段の左から、○,○,×,○,○であり、下段の左から○,○,○,△,△である。
この結果、方向性分布生成部125は、図19で示すように、各方向別につけられている○の数を示すヒストグラムからなる方向性分布を生成することにより、方向別LI(I=0,1,…2N−2)の分布Population_LIを示すことができる。すなわち、図17においては、実在方向L0は、○(Population_L0)が0個、×が0個、バーチャル方向L1は、○(Population_L1)が0個、×が0個、実在方向L2は、○(Population_L2)が0個、×が0個、バーチャル方向L3は、○(Population_L3)が0個、×が2個、実在方向L4は、○(Population_L4)が0個、△が4個、×が0個、バーチャル方向L5は、○(Population_L5)が0個、×が0個、実在方向L6は、○(Population_L6)が0個、×が0個、バーチャル方向L7は、○(Population_L7)が2個、×が0個、実在方向L8は、○(Population_L8)が8個、×が1個、となる。
ステップS211において、方向性分布が生成され、生成された方向性分布の情報が傾き選択部126に供給される。
ここで、図16のフローチャートの説明に戻る。
ステップS212において、傾き選択部126は、これらの方向性分布(補間方向と、対応する信頼度の分布)から以下のBalance関数を設定する。
すなわち、まず、傾き選択部126は、以下の式(11)で示す注目画素(X,Y)に対応するBalance関数を設定する。
Balance (X,Y) =ΣI=N,... 2N-2 Population_LI−ΣI=0,...N-2 Population_LI
・・・(11)
Population_LIはある方向LIに対して、信頼度として1が報告された画素の数を示す値である。Total_populationは各方向LI(I=0,…2N-2)に対して、信頼度として1が報告された画素の数を足し合わせた総数を示す値である。
上述のBalance関数の式は、注目画素を中心に方向性の分布情報を解析したひとつの傾きを表す関数の実装の例であり、その他の関数であってもよい
ステップS213において、傾き選択部126は、Balance(X,Y)が0(ゼロ)であるか否かを判定し、例えば、0(ゼロ)であると判定した場合、ステップS217において、図18で定義する方向LIのうち、最も信頼度の高い方向としてIが、I=N‐1(垂直方向)を最も信頼度の高い方向として選択する。
一方、ステップS213において、Balance(X,Y)が0(ゼロ)ではないと判定された場合、ステップS214において、傾き選択部126は、Balance(X,Y)が正の値であるか否かを判定する。
ステップS214において、例えば、Balance(X,Y)が正の値であると判定された場合、ステップS215において、傾き選択部126は、ステップS211において生成された方向性分布から、図18で定義する方向LIのうち、最も信頼度の高い傾きとして、Iが、I=(N+1)から2N−2の範囲を選択し、統計斜補間部128に供給する。
一方、ステップS214において、正の値ではないと判定された場合、ステップS216において、傾き選択部126は、図18で定義する方向LIのうち、最も信頼度の高い傾きとして、Iが、I=0からN−2の範囲を選択し、統計斜補間部128に供給する。
すなわち、式(11)で定義される関数は、垂直方向を中心として、方向を示す矢印の上端の位置を方向L4で左右に分けた場合、左右のどちら側に信頼性の傾向があるかを示すものであり、例えば、図18で定義する方向L0、L1、L2とL3のグループ全体の信頼性と、方向L5、L6、L7、とL8のグループ全体の信頼性のそれぞれの和をとった値の差分がステップS215の処理により求められて、その大小比較から、垂直方向に対して左右のどちらに傾いているかが求められ、信頼性の傾向を示すグループの中から、傾きの分布が計算されるようになっている。
図19の場合、方向性分布は、Population_L0が0、Population_L1が0、Population_L2が0、Population_L3が0、Population_L4が0、Population_L5が0、Population_L6が0、Population_L7が2、Population_L8が8となる。
ここで、Balance=(Population_L8+Population_L7+Population_L6+Population_L5-Population_L0-Population_L1-Population_L2-Population_L3)=10なので、Balance関数は、正となる(ステップS214の処理)ので、方向L5,L6,L7,L8のグループが最も信頼性の高い傾きとして選択されることになる。
ステップS218において、傾き選択部126は、計算された傾きの分布の情報を統計斜補間部128に出力する。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS63およびステップS64において、傾き選択部126で生成された方向性分布の情報に基づいて、信号に存在するエッジとテクスチャの分離処理が施され、エッジ強度情報およびテクスチャ強度情報が生成される。
すなわち、ステップS63において、エッジ強度情報生成部132は、以下の式(12)で示すように、注目画素(X,Y)の斜方向と垂直方向を組み合わせた重みweight_edge(X,Y)を設定し、1次元垂直イメージリフレッシュ17に出力する。
weight_edge(X,Y)
=(ABS(Balance(X,Y))+Vertical_population(X,Y))/ Total_population(X,Y)
・・・(12)
Balance(X,Y) =ΣI=N,... 2N-2 Population_LI−ΣI=0,...N -2 Population_LI
Vertical_population(X,Y) =ΣI=N-1 Population_LI
Total_population(X,Y)=ΣI=0,... 2N-2 Population_LI
Population_LIはある方向LIに対して、信頼度として1が報告された画素の数を示す値である。Vertical_populationは垂直方向LI(I=N−1)に対して、信頼度として1が報告された画素の数を示す値である。Total_populationは各方向LI(I=0,…2N-2)に対して、信頼度として1が報告された画素の数を足し合わせた総数を示す値である。
すなわち、斜方向と垂直方向を組み合わせた重みは、全信頼度に対するBalance関数の絶対値に加算するVertical_populationの割合として設定される。
上述のweight_edge関数の式は、注目画素を中心に方向性の分布情報を解析したひとつのエッジ強度情報を現す関数の例であり、その他の関数を設定するようにしても良い。例えば、注目画素に対する注目領域とは、例えば、図15で示すP(画素数)×M(ライン)の範囲の中に各画素の方向に対して、隣り合う画素の方向との比較を行い、方向が同一である場合、方向性が揃っているため、エッジ強度が高いと評価し、逆に、方向が同一ではない場合、方向性が揃っていないため、エッジ強度が低いと評価する関数であってもよい。
ステップS64において、テクスチャ強度情報生成部133は、以下の式(13)で示されるように、注目画素(X,Y)のすべての方向を組み合わせた重みweight_texture(X,Y)を設定し、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17に出力する。
weight_texture(X,Y)=Total_population(X,Y)/ (P(画素数)×M(ライン))
・・・(13)
Total_population(X,Y)=ΣI=0,... 2N-2 Population_LI
Population_LIはある方向LIに対して、信頼度として1が報告された画素の数を示す値である。Total_populationは、方向LI(I=0,…2N-2)に対して、信頼度として1が報告された画素の数を足し合わせた総数を示す値である。
すなわち、注目画素(X,Y)のすべての方向を組み合わせた重みweight_texture(X,Y)は、注目画素を中心に方向性の分布情報を解析するために使用した全画素に対する各方向LI(I=0,…2N-2)の信頼度として1が報告された画素数の割合として設定される。
上述のweight_texture関数の式は、注目画素を中心に方向性の分布情報を解析したひとつのテクスチャ強度情報を現す関数の例であり、その他の関数を設定するようにしても良い。例えば、注目画素に対する注目領域が図15で示すP(画素数)×M(ライン)の範囲のである場合、その中の各画素の方向に対して、隣り合う画素の方向との比較を行い、方向が同一の場合、方向性が揃っているため、テクスチャ強度が低いと評価し、逆に、方向が違う場合、方向性が揃っていないため、テクスチャ強度が高いと評価する関数も考えられる。
ステップS66において、統計斜補間部128は、傾きの分布を計算する。
例えば、ステップS214において、Balance(X,Y)が正の値であると判定された場合、統計斜補間部128は、I=(N+1)から2N−2の範囲で傾きの分布を計算する。
すなわち、統計斜補間部128は、ステップS211において生成された方向性分布から、図18で定義する方向LIのうち、最も信頼度の高い傾きとして、Iが、I=(N+1)から2N−2の範囲を選択し、統計斜補間画素を以下の式(14)を演算することにより求める。
統計斜補間画素(X,Y)={1÷ΣI=N+1,... 2N-2 Population_LI}
×{ΣI=N+1,... 2N-2 Population_LI×傾斜平均画素(LI)}
・・・(14)
このとき、統計斜補間部128は、I=0からN−2の範囲で傾きの分布を計算する。
一方、ステップS214において、正の値ではないと判定された場合、統計斜補間部128は、図18で定義する方向LIのうち、最も信頼度の高い傾きとして、Iが、I=0からN−2の範囲を選択し、統計斜補間画素を以下の式(15)を演算することにより求める。
統計斜補間画素(X,Y)={1÷ΣI=0,... N-2 Population_LI}
×{ΣI=0,... N-2 Population_LI×傾斜平均画素(LI)}
・・・(15)
すなわち、図18の場合、傾きL5、L6、L7、L8が選択されるので、図18のように注目画素が存在する場合、統計斜補間部128は、バーチャル方向L5は、上段のライン上にある右から4番目のバーチャル画素と下段左から4番目のバーチャル画素を結ぶ直線上の方向であり、実在方向L6は、上段右から3番目の実在画素と下段左から3番目の実在画素を結ぶ直線上の方向であり、バーチャル方向L7は、上段右端から2番目のバーチャル画素と下段左端から2番目のバーチャル画素を結ぶ直線上の方向であり、実在方向L8は、上段右端の実在画素と下段左端の実在画素を結ぶ直線上の方向であり、方向LIに存在する画素間の平均画素値、傾斜平均画素(LI)、の傾き分布による重み付け平均画素値(統計斜補間画素)を以下の式(16)乃至式(20)のように計算する。
統計斜補間画素(X,Y)
={1÷(Population_L5+Population_L6+Population_L7+Population_L8)}
×{Population_L5×傾斜平均画素(L5)+Population_L6×傾斜平均画素(L6)
+Population_L7×傾斜平均画素(L7)+Population_L8×傾斜平均画素(L8)}
・・・(16)
平均画素(L5)=0.5×(バーチャル画素Y0,5/2+バーチャル画素Y1,3/2)
・・・(17)
平均画素(L6)=0.5×(実在画素Y0,3+実在画素Y1,1)
・・・(18)
平均画素(L7)=0.5×(バーチャル画素Y0,7/2+バーチャル画素Y1,1/2)
・・・(19)
平均画素(L8)=0.5×(実在画素Y0,4+実在画素Y1,0)
・・・(20)
ステップS65において、線形補間部127は、注目画素に対して垂直方向の上下に存在する複数の画素間のフィルタ処理による画素値を従来の補間画素である線形補間画素として求めて合成部130に出力する。
ステップS66において、統計斜補間部128は、傾き選択部126より選択された傾を含む各方向に存在する画素間の平均画素値の傾き分布による重み付け平均画素値を統計斜補間画素値として合成部130に出力する。
ステップS67において、斜重み付け部129は、以下の式(21)で示すように、注目画素(X,Y)の斜方向の重みweight_slant(X,Y)を設定し、合成部130に出力する。
weight_slant(X,Y)=ABS(ABS(Balance(X,Y))−Offset)/Total_population(X,Y)
・・・(21)
Balance(X,Y) =ΣI=N+1,... 2N-2 Population_LI−ΣI=0,...N -2 Population_LI
Total_population(X,Y)=ΣI=0,... 2N-2 Population_LI
Offset=閾値
すなわち、斜方向の重みは、全信頼度に対するBalance関数の絶対値の割合として設定される。
ステップS68において、合成部130は、以下の式(22)の演算により、線形補間部127より入力された線形補間画素と統計斜補間画素を重み付けして合成し、合成補間画素として出力する。
合成補間画素(X,Y)
=(1−weight_slant(X,Y))×線形補間画素(X,Y))
+weight_slant(X,Y)×(統計斜補間画素(X,Y))
・・・(22)
すなわち、線形補間画素にかかる重みは、(1−weight_slant(X,Y))で表現できるので、線形補間で求められた画素値には、線形補間に係る重みとして(1−weight_slant(X,Y))を乗じ、斜補間画素にかかる重みとしてweight_slant(X,Y)が乗じられて、線形和をとった合成補間画素を最終的な合成補間画素とする。これにより、垂直方向と斜方向の補間が、その重みによりバランスよく合成されるため、正確な合成補間画素を生成することが可能となる。
I_Imageの個々の垂直座標(Y+0.5)に位置する未知行の個々の座標(X+N/2,Y+0.5)に位置する未知画素I_Image(X+N/2,Y+0.5)を求めるため、同様の処理が繰り返し実行される。
尚、以上の例においては、注目領域が5画素×3ラインの場合について説明してきたが、例えば、注目領域は、それ以外の画素数からなる領域となるようにしてもよい。
また、エッジ方向の求め方としては、図14で示されるように、式(6)により、注目画素を中心として、対角方向に存在する1組のペアとなる画素間の画素値の差分値のうち、最も小さくなるペアの方向をエッジの方向としてきたが、方向ごとに複数の画素間の差分を使ってエッジの方向を求めるようにしてもよく、例えば、図20乃至図26で示されるように、複数の画素間の差分値を求めて、それらの合計を使用するようにしても良い。すなわち、図20においては、画素Y0,0と画素Y1,3、画素Y0,1と画素Y1,4、画素Y0,0と画素Y0,1、及び、画素Y1,3と画素Y1,4のそれぞれの画素間差分の重み付け平均を求め、図21においては、画素Y0,0と画素Y1,2の画素間差分、画素Y0,1と画素Y1,3の画素間差分と画素Y0,2と画素Y1,4の画素間差分の平均を求め、図22においては、画素Y0,0と画素Y1,1、画素Y0,1と画素Y1,2、画素Y0,2と画素Y1,3と画素Y0,3と画素Y1,4の画素間差分の平均を求め、図23においては、画素Y0,0と画素Y1,0、画素Y0,1と画素Y1,1、画素Y0,2と画素Y1,2、画素Y0,3と画素Y1,3、画素Y0,4と画素Y1,4、及び、画素Y0,1と画素Y0,2、画素Y0,3と画素Y0,2、画素Y0,1と画素Y0,3、画素Y1,1と画素Y1,2、画素Y1,3と画素Y1,2、画素Y1,1と画素Y1,3、のそれぞれの画素間差分の重み付け平均を求め、図24においては、画素Y0,1と画素Y1,0、画素Y0,2と画素Y1,1、画素Y0,3と画素Y1,2と画素Y0,4と画素Y1,3の画素間差分の平均を求め、図25においては、画素Y0,2と画素Y1,0の画素間差分、画素Y0,3と画素Y1,1と画素Y0,4と画素Y1,2の画素間差分の平均を求め、さらに、図26においては、画素Y0,3と画素Y1,0の画素間差分と画素Y0,4と画素Y1,1の画素間差分の平均を求め、それぞれの平均が上述の方向判別処理を用いて選択されたペアの組み合わせが存在する方向をエッジの方向と判定するようにしても良い。
図5のフローチャートに戻って、以上のようにして、ステップS21のアップサンプリング処理が行われた後、ステップS22に進み、1次元垂直イメージリフレッシュ処理が実行される。この1次元垂直イメージリフレッシュ処理は、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17により実行される。
ここで、図27のフローチャートを参照して、1次元垂直イメージリフレッシュ処理部17による1次元垂直イメージリフレッシュ処理について説明する。
ステップS241において、画像入力部1より入力された画像データのうち、処理していない画素があるか否かが判定され、処理されていない画素があると判定された場合、その処理は、ステップS242に進む。
ステップS242において、垂直最大値最小値検出部192は、未処理画素を含めた上下5個の画素の画素値を比較して最大値と最小値を求める。すなわち、例えば、図28に示すように、未処理画素が画素mであった場合、それを含めた上下の画素c,h,m,r,w(図28中の点線で囲まれた5画素エリア)の各画素値を読出し、図29に示すように、その内の最大値(c,h,m,r,w)と最小値(c,h,m,r,w)を求める。
ステップS243において、テクスチャフィルタ処理部19は、図29に示す5画素エリアの画素c,h,m,r,wに、図29に示すような1次元テクスチャフィルタ処理を施す。すなわち、1次元テクスチャフィルタは、(1/4−αT/2,0,αT+1/2,0,1/4−αT/2)(0.5<αT)といったものであり、例えば、テクスチャフィルタが上述のタイプAの場合、以下の式(23)に示すような演算により、テクスチャフィルタ処理された画素値テクスチャ画素が求められる。
テクスチャ画素(X,Y)
=c×(1/4−αT/2)+m×(αT+1/2)+w×(1/4−αT/2)
・・・(23)
ここで、係数αTは、テクスチャフィルタによるテクスチャの強調の程度を調節する係数である。
ステップS244において、エッジフィルタ処理部193は、図29に示す5画素エリアの画素c,h,m,r,wに、図29に示すような1次元エッジフィルタ処理を施す。すなわち、1次元エッジフィルタは、(1/4−αE/2,1/4,αE,1/4,1/4−αE/2)(0.5<αE)といったものであり、例えば、エッジフィルタが上述のタイプAの場合、以下の式(24)に示すような演算により、エッジフィルタ処理された画素値エッジ画素が求められる。
エッジ画素(X,Y)
=c×(1/4−αE/2)+h×1/4+m×αE+r×1/4+w×(1/4−αE/2)
・・・(24)
ここで、係数αEは、フィルタによるエッジの強調の程度を調節することができる。
ステップS245において、判別比較部194は、図29に示すように、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最大値(c,h,m,r,w)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(c,h,m,r,w)以上であるか否かを判定する。例えば、ステップS245において、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(c,h,m,r,w)以上であると判定された場合、ステップS246において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最大値(c,h,m,r,w)に置き換え、ステップS247に進む。
ステップS245において、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(c,h,m,r,w)以上ではないと判定された場合、ステップS250において、判別比較部194は、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最小値(c,h,m,r,w)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(c,h,m,r,w)以下であるか否かを判定し、フィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(c,h,m,r,w)以下であると判定した場合、その処理は、ステップS251に進む。
ステップS251において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最小値(c,h,m,r,w)に置き換え、ステップS247に進む。
ステップS250において、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(c,h,m,r,w)以下ではないと判定された場合、その処理は、ステップS247に進む。
すなわち、ステップS244の処理で、図29に示すように、ステップS244の処理で求められた最大値(c,h,m,r,w)、および、最小値(c,h,m,r,w)が、画素c,h,m,r,wの局所的な範囲の最大値と最小値とみなされ、ステップS244の処理でエッジフィルタ処理して求められた画素値が、その最小値と最大値の範囲に含まれたとき、そのまま保存され、最小値(c,h,m,r,w)以下のとき、画素値が最小値に、最大値(c,h,m,r,w)以上のときは画素値が最大値に置き換えられる(クリッピングされる)。
例えば、図30の実例によると、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)と最大値(c,h,m,r,w)「A」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」 (図30のケース2)が最大値(c,h,m,r,w)「A」以上であると判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)を最大値(c,h,m,r,w)「A」に置き換える(図30のケース1)。
一方、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」(図30のケース2)が最大値(c,h,m,r,w)「A」以上ではないと判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)と最小値(c,h,m,r,w)「B」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)が最小値(c,h,m,r,w)「B」以下であると判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」を最小値(c,h,m,r,w)「B」に置き換える(図30のケース1)。
以上のような処理により、局所的な範囲の最大値(c,h,m,r,w)と最小値(c,h,m,r,w)との比較が行われるため、図30のケース1に示されるように、明るいところの余計な突きあがり(図30のケース2)を抑制しながら、暗いところの過度な潰れ(図30のケース2)を回避できる。
ステップS245において、判別比較部194は、エッジ近辺にコントラストをさらに強調するために、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(c,h,m,r,w)以上であるか否かを判定し、最大値(c,h,m,r,w)以上であると判定した場合、ステップS246において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最大値(c,h,m,r,w)に置き換えるが、エッジフィルタ処理した画素値エッジが最大値(c,h,m,r,w)以上ではないと判定した場合、ステップS250において、判別比較部194は、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最小値(c,h,m,r,w)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(c,h,m,r,w)以下であるか否かを判定する。
ステップS250において、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(c,h,m,r,w)以下であると判定された場合、ステップS251において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最小値(c,h,m,r,w)に置き換えはしないで、ステップS247に進む。このような処理により、片方の最大値(c,h,m,r,w)との比較しか行わないため、図30のケース3で示されるように、明るいところの余計な突きあがりを抑制しながら、暗いところの適度な強調を確保できる。
すなわち、図29に示すように、ステップS244の処理で求められた最大値(c,h,m,r,w)が、画素,c,h,m,r,wの局所的な範囲の最大値とみなされ、ステップS244の処理でエッジフィルタ処理して求められた画素値が、その最大値以下のときにそのまま保存され、最大値(c,h,m,r,w)より大きいときは画素値が最大値に置き換えられる(片方クリッピングされる)。
例えば、図30の実例によると、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)と最大値(c,h,m,r,w)「A」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」 (図30のケース2)が最大値(c,h,m,r,w)「A」以上であると判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)を最大値(c,h,m,r,w)「A」に置き換える(図30のケース3)。
一方、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」(図30のケース2)が最大値(c,h,m,r,w)「A」以上ではないと判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)と最小値(c,h,m,r,w)「B」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)が最小値(c,h,m,r,w)「B」以下であると判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」を最小値(c,h,m,r,w)「B」に置き換えはしない(図30のケース3)。
以上のような処理により、局所的な範囲の最大値(c,h,m,r,w)との比較しか行われないため、図30のケース3に示されるように、明るいところの余計な突きあがり(図30のケース2)を抑制しながら、暗いところの適度な強調を確保できる(図30のケース3)。
尚、1次元テクスチャフィルタとエッジフィルタは、上述のように2種類存在し、図29に示すAタイプと、図31で示すようにBタイプが存在する。すなわち、Aタイプでは、式(23),式(24)で示したような演算により、テクスチャフィルタとエッジフィルタ処理がなされるが、Bタイプでは、以下の式(25),式(26)に示すような演算がされる。
テクスチャ画素(X,Y)(TypeB)
=h×(1/4−αT/2)+m×(1/2+αT)+r×(1/4−α T /2)
・・・(25)
エッジ画素(X,Y)(TypeB)
=h×(1/4−αE/2)+m×(1/2+αE)+r×(1/4−αE/2)
・・・(26)
ステップS247において、テクスチャ適応混合処理部196は、以下の式(27)の演算により、垂直アップサンプリング処理部11より入力された補間画素とテクスチャフィルタ処理部191より入力された画素値テクスチャ画素を重み付けして合成し、テクスチャミックス画素として出力する。
テクスチャミックス画素(X,Y)
=(1−weight_texture)×補間画素(X,Y))
+weight_texture×(テクスチャ画素(X,Y)
・・・(27)
すなわち、補間画素にかかる重みは、(1−weight_texture)で表現できるので、補間で求められた画素値には、補間画素に係る重みとして(1−weight_texture)を乗じ、テクスチャ画素にかかる重みとしてweight_textureが乗じられて、線形和をとった合成補間画素を最終的なテクスチャ画素とする。これにより、補間とテクスチャフィルタの処理が、その重みによりバランスよく合成されるため、正確なテクスチャミックス画素を生成することが可能となる。
ステップS248において、エッジ適応混合処理部197は、以下の式(28)の演算により、テクスチャ適応混合処理部196より入力されたテクスチャミックス画素とエッジフィルタ処理部194より入力された画素値エッジ画素を重み付けして合成し、エッジミックス画素として出力する。
エッジミックス画素(X,Y)
=(1−weight_edge)×テクスチャミックス画素(X,Y))
+weight_edge×(エッジ画素(X,Y)
・・・(28)
すなわち、テクスチャミックス画素にかかる重みは、(1−weight_edge)で表現できるので、テクスチャ適応混合処理で求められた画素値には、テクスチャミックス画素に係る重みとして(1−weight_edge)を乗じ、エッジ画素にかかる重みとしてweight_edgeが乗じられて、線形和をとった合成補間画素を最終的なエッジミックス画素とする。これにより、テクスチャ適応混合とエッジフィルタの処理が、その重みによりバランスよく合成されるため、正確なエッジミックス画素を生成することが可能となる。
ステップS249において、判別比較部194は、最大値(c,h,m,r,w)に置き換えられた画素値を画素hの画素値としてバッファ17aに格納し、その処理は、ステップS241に戻り、全ての画素に1次元垂直エッジ強調処理が施されたと判定されるまで同様の処理が繰り返される。
次に、図27のフローチャートを参照して、1次元テクスチャフィルタとエッジフィルタが、Bタイプである場合の1次元リフレッシュ処理について説明する。尚、上述したAタイプと同一の処理については、適宜説明を省略する。
ステップS242において、垂直最大値最小値検出部192は、未処理画素を含めた上下3個の画素の画素値を比較して最大値と最小値を求める。すなわち、例えば、図28に示すように、未処理画素が画素mであった場合、それを含めた上下の画素h,m, r(図28中の実線で囲まれた3画素エリア)の各画素値を読出し、図31に示すように、その内の最大値(h,m,r)と最小値(h,m,r)を求める。
ステップS243において、テクスチャフィルタ処理部19は、図31に示す3画素エリアの画素h,m,rに、図31に示すような1次元テクスチャフィルタ処理を施す。すなわち、1次元テクスチャフィルタは、(1/4−αT/2,αT+1/2,1/4−αT/2)(0.5<αT)といったものであり、例えば、テクスチャフィルタが上述のタイプBの場合、以下の式(29)に示すような演算により、テクスチャフィルタ処理された画素値テクスチャ画素が求められる。
テクスチャ画素(X,Y)=h×(1/4−αT/2)+m×(αT+1/2)+r×(1/4−αT/2)
・・・(29)
ここで、係数αTは、テクスチャフィルタによるテクスチャの強調の程度を調節する係数である。
ステップS244において、エッジフィルタ処理部193は、図31に示す3画素エリアの画素h,m,rに、図31に示すような1次元エッジフィルタ処理を施す。すなわち、1次元エッジフィルタは、(1/4−αE/2,αE+1/2,1/4−αE/2)(0.5<αE)といったものであり、例えば、エッジフィルタが上述のタイプBの場合、以下の式(30)に示すような演算により、エッジフィルタ処理された画素値エッジ画素が求められる。
エッジ画素(X,Y)=h×(1/4−αE/2)+m×(αE+1/2)+r×(1/4−αE/2)
・・・(30)
ここで、係数αEは、エッジフィルタによるエッジの強調の程度を調節する係数である。
ステップS245において、判別比較部194は、図31に示すように、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最大値(h,m,r)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(h,m,r)以上であるか否かを判定し、最大値(h,m,r)以上であると判定した場合、ステップS246において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最大値(h,m,r)に置き換え、ステップS247に進む。
ステップS245において、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(h,m,r)以上ではないと判定した場合、ステップS250において、判別比較部194は、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最小値(h,m,r)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(h,m,r)以下であるか否かを判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(h,m,r)以下であると判定した場合、ステップS251において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最小値(h,m,r)に置き換え、ステップS247に進む。
ステップS250において、エッジフィルタ処理した画素値エッジが最小値(h,m,r)以下ではないと判定された場合、その処理は、ステップS247に進む。
すなわち、ステップS244の処理で、図31に示すように、ステップS244の処理で求められた最大値(h,m,r)、および、最小値(h,m,r)が、画素h,m,rの局所的な範囲の最大値と最小値とみなされ、ステップS244の処理でエッジフィルタ処理して求められた画素値が、その最小値と最大値の範囲に含まれたときは、そのまま保存され、最小値(h,m,r)以下のときは画素値が最小値に、最大値(h,m,r)以上のときは画素値が最大値に置き換えられる(クリッピングされる)。
例えば、図30の実例によると、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)と最大値(h,m,r)「A」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」 (図30のケース2)が最大値(h,m,r)「A」以上であると判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)を最大値(h,m,r)「A」に置き換える(図30のケース1)。
一方、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」(図30のケース2)が最大値(h,m,r)「A」以上ではないと判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)と最小値(h,m,r)「B」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)が最小値(h,m,r)「B」以下であると判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」を最小値(h,m,r)「B」に置き換える(図30のケース1)。
以上のような処理により、局所的な範囲の最大値(h,m,r)と最小値(h,m,r)との比較が行われるため、図30のケース1に示されるように、明るいところの余計な突きあがり(図30のケース2)を抑制しながら、暗いところの過度な潰れ(図30のケース2)を回避できる。
ステップS245において、エッジ近辺にコントラストをさらに強調するために、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最大値(h,m,r)以上であるか否かを判定し、最大値(h,m,r)以上であると判定した場合、ステップS246において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最大値(h,m,r)に置き換えるが、エッジフィルタ処理した画素値エッジが最大値(h,m,r)以上ではないと判定した場合、ステップS250において、判別比較部194は、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素と最小値(h,m,r)を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(h,m,r)以下であるか否かを判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素が最小値(h,m,r)以下であると判定した場合でも、その処理は、ステップS251において、判別比較部194は、画素値エッジ画素を最小値(h,m,r)に置き換えはしないで、ステップS247に進む。
以上のような処理により、片方の最大値(h,m,r)との比較しか行われないため、図30のケース3で示されるように、明るいところの余計な突きあがりを抑制しながら、暗いところの適度な強調を確保できる。
すなわち、ステップS244の処理で、図31に示すように、ステップS244の処理で求められた最大値(h,m,r)が、画素h,m,rの局所的な範囲の最大値とみなされ、ステップS244の処理でエッジフィルタ処理して求められた画素値が、その最大値以下のときにそのまま保存され、最大値(h,m,r)以上のときは画素値が最大値に置き換えられる(片方クリッピングされる)。
例えば、図30の実例によると、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)と最大値(h,m,r)「A」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」 (図30のケース2)が最大値(h,m,r)「A」以上であると判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「A'」(図30のケース2)を最大値(h,m,r)「A」に置き換える(図30のケース3)。
一方、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」(図30のケース2)が最大値(h,m,r)「A」以上ではないと判定され、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)と最小値(h,m,r)「B」を比較し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」 (図30のケース2)が最小値(h,m,r)「B」以下であると判定し、エッジフィルタ処理した画素値エッジ画素「B'」を最小値(h,m,r)「B」に置き換えはしない(図30のケース3)。
以上のような処理により、局所的な範囲の最大値(h,m,r)との比較しか行われないため、図30のケース3に示されるように、明るいところの余計な突きあがり(図30のケース2)を抑制しながら、暗いところの適度な強調を確保できる(図30のケース3)。
ここで、図の処理の説明に戻る。
ステップS22の処理における、1次元垂直イメージリフレッシュ処理が実行されると、続いてステップS23において、水平アップサンプリング処理が実行され、さらに、ステップS24において1次元水平イメージリフレッシュ処理が実行される。尚、ステップS23における水平アップサンプリング処理、および、ステップS24における1次元水平イメージリフレッシュ処理については、上述したステップS21における垂直アップサンプリング処理、および、ステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理における処理方向が垂直方向から水平方向に変わるのみであって、同様の処理が実行されることになるので、その説明は省略する。
以上のようにして、画像の解像度を任意の倍率で変更することができる。この場合、例えば、画像を6倍に拡大するとき、アップサンプリング処理を2回繰り返し、4倍の画像を得た後、3/2倍の従来拡大処理を行うこともできるし、アップサンプリング処理を3回繰り返し、8倍の画像を得た後、3/4倍の従来縮小処理を行うこともできる。
また、図27のフローチャートを参照して説明したように、1次元イメージリフレッシュ処理は、エッジとテクスチャを方向の分布情報の解析結果に基づいて、識別され、エッジに対しては、フィルタ処理とクリッピングあるいは片方クリッピング処理を施し、テクスチャに対しては、フィルタ処理のみを施すと言ったように処理内容を分けて、それぞれに対応した適切な処理を施すことが可能となる。さらに、片方クリッピング処理の場合、図30の実例で示されるように、明るいところの余計な突きあがりを抑制しながら、暗いところの適度な強調を確保できるので、エッジの近辺にコントラストの適度な改善が可能となる。
さらに、図6のフローチャートを参照して説明したように、方向補間における方向を方向性分布と方向補間における分布を用いることにより、正確に判断することが可能となる。また、方向性分布と、その方向性分布に基づいてなされた斜補間によって求められる画素値と、線形補間された画素値とを、方向性分布に基づいて重み付けして線形和として補間画素を合成し、生成することにより、正確に画素値を補間することが可能となる。
図32は、従来の処理により生成された画像であり、図33は、本発明を適用して生成された画像である。図中の中央に水平方向に同心円状の模様の中心部が3つ配置されている。それぞれの中心位置を通り、かつ、図中の水平方向または垂直方向に45°を成す角で直線を引いたときの、直線の交点付近の画像に着目すると、本発明を適用した画像においては、模様に破綻が発生しておらず、同心円状の模様が忠実に表現されていることがわかる。すなわち、本発明を適用して画像を生成することで、鮮明な画像が表現できることが示されていると言える。
結果として、画像の解像度を変換することにより生じる画像上のエラーを抑制することができ、鮮明な変換画像を生成することが可能となる。
尚、以上の例においては、垂直方向のみの拡大する場合について説明してきたが、水平方向と垂直方向両方、あるいは水平方向、および、垂直方向いずれか一方向のみを拡大するようにしてもよい。このとき、垂直方向にのみ拡大する処理は、インタレース画像からプログレッシブ画像に変換する、いわゆるIP変換と同様の処理となるため、本発明は、IP変換にも応用することが可能である。尚、実際の処理については、上述で説明した処理における水平方向、または、垂直方向のいずれかの拡大率を1としたときの処理としてもよいし、または、水平方向、または、垂直方向のいずれか一方の処理をスキップすることにより実現されるので、その説明は省略する。
さらに、垂直方向アップサンプリング後水平アップサンプリングを行う流れが提案されたが、水平アップサンプリング後垂直方向アップサンプリングを行う逆の順番で拡大するようにしてもよい。
さらに、上述のように、図4、または、図5で示すように、ズーム処理、または、ズームアップ処理において、アップサンプリング処理を行った後に、1次元垂直イメージリフレッシュ処理が実行されているが、垂直アップサンプリング処理を行う前に、1次元垂直イメージリフレッシュ処理が実行されることにより、1次元垂直イメージリフレッシュ処理は、画素数が拡大される前の原画像の画素数での処理を実行するだけで済むため、その分計算処理量を低減させることができ、処理を軽減することが可能となる。
さらに、以上の例においては、アップサンプリングとイメージリフレッシュ処理の組み合わせについて説明してきたが、アップサンプリングのみ、あるいはイメージリフレッシュのみいずれかのみを利用してもよい。例えば、HDTV(High Definition Television)の信号の画素数をパネルサイズに合わせることが必要でない場合、アップサンプリング処理を行うことなく、計算された方向分布情報の解析結果を用いたエッジ・テクスチャ適応型精細感改善処理、イメージリフレッシュを施すのみでよい。
尚、以上に例においては、従来の補間方法として線形補間を用いた例について説明してきたが、従来の補間方法については、線形補間に限ったものではなく、例えば、4画素以上の複数の画素を用いたSpline補間方法、Lanczos補間方法、または、キュービック補間方法などであってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図34は、図1に示した機能ブロックを有する画像処理装置2のハードウェアの構成例を表している。CPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラム、または記憶部318からRAM(Random Access Memory)313にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース315も接続されている。
入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、CRT,LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部317、ハードディスクなどより構成される記憶部318、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部319が接続されている。通信部319は、インターネットなどに代表されるネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース315には、また、必要に応じてドライブ320が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、或いは半導体メモリ334などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部318にインストールされる。
この記録媒体は、図34に示す装置では、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク331(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク332(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM312や、記憶部318に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明を適用した画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 図1の垂直アップサンプリング処理部の構成例を示すブロック図である。 図1の1次元垂直イメージリフレッシュ処理部の構成例を示すブロック図である。 図1の画像処理装置のズーム処理を説明するフローチャートである。 図4のステップS6におけるズームアップ処理を説明するフローチャートである。 のステップS21の処理における垂直アップサンプリング処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS51の処理における原画像の注目領域抽出処理を説明する図である。 図6のステップS52,S53の処理における局所エネルギの計算を説明する図である。 図6のステップS55における方向判別処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS55における方向判別処理を説明するフローチャートである。 図9のステップS81におけるmax_dir方向選択処理を説明するフローチャートである。 図9のステップS82におけるleft_dir方向選択処理を説明する図である。 図9のステップS83におけるright_dir方向選択処理を説明する図である。 図6のステップS55におけるエッジ方向判別処理を説明する図である。 図6のステップS62における傾き選択処理の注目領域を説明する図である。 図6のステップS62における傾き選択処理を説明するフローチャートである。 図6のステップS62における傾き選択処理の時の方向と信頼度の例を説明する図である。 図6のステップS62における傾き選択処理の時の定義されるエッジの方向を説明する図である。 図6のステップS62における傾き選択処理の時の分布と方向性分布を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 エッジ方向の計算方法のその他の方法を説明する図である。 図5のステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理を説明するフローチャートである。 図5のステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理お注目領域を説明する図である。 図5のステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理を説明する図である。 図5のステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理を説明する図である。 図5のステップS22における1次元垂直イメージリフレッシュ処理を説明する図である。 従来手法によりズームされた画像例を示す図である。 本発明を適用した手法によりズームされた画像例を示す図である。 記録媒体を説明する図である。
符号の説明
11 垂直アップサンプリング処理部, 12 水平アップサンプリング処理部, 17 1次元垂直イメージリフレッシュ処理部, 17a バッファ, 18 1次元水平イメージリフレッシュ処理部, 18a バッファ, 123 方向判別部, 124 信頼度格付け部, 126 傾き選択部, 127 線形補間部, 128 統計斜補間部, 129 斜重み付け部, 130 合成部, 132 エッジ強度情報生成部, 133 テクスチャ強度情報生成部

Claims (10)

  1. 原画像の空間解像度を垂直方向と水平方向のいずれか一方、または、その両方向をそれぞれZ倍(Zは実数)することにより変換する画像処理装置において、
    統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、前記注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成する統計斜補間手段と、
    統計的に前記注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、前記複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、前記統計斜補間画素の重みを設定する斜重み付け設定手段と、
    前記斜重み付け設定手段により設定された前記統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と前記統計斜補間画素とを合成して合成補間画素を前記注目画素位置の画素として生成する合成補間手段と
    前記注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成するエッジ強度情報生成手段と、
    前記注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成するテクスチャ強度情報生成手段と、
    前記注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素を生成するテクスチャフィルタ処理手段と、
    前記テクスチャ強度情報生成手段により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、前記注目画素位置の合成補間画素と、前記テクスチャフィルタ処理手段により生成されたテクスチャ画素とを合成してテクスチャミックス画素を生成するテクスチャ適応混合手段と、
    前記エッジ強度情報生成手段により生成されたエッジ強度情報に基づいて、前記テクスチャ適応混合手段により生成されたテクスチャミックス画素と、前記注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素とを合成してエッジミックス画素を前記注目画素位置の画素として生成するエッジ適応混合手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記注目画素位置に対応する複数の画素の傾き方向性分布と、前記信頼度に基づいて、最も信頼度の高い前記注目画素位置の傾きを選択する傾き選択手段をさらに備え
    前記統計斜補間手段は、前記傾き選択手段により選択された傾きを統計的な注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向とみなし、前記最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、前記注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記線形補間は、前記注目画素位置の上下、または、左右の画素を用いた補間により前記注目画素位置の補間画素を補間して生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記エッジの有無に基づいて、注目画素位置を含む、前記注目画素位置に対応する複数の画素位置のエッジの方向を判別する方向判別手段と、
    前記方向判別手段により判別された前記注目画素に対応する複数の画素位置の前記エッジの方向に基づいて、前記注目画素位置に対応する複数の画素位置のエッジ方向補間画素を補間して生成するエッジ方向補間手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ方向補間手段により補間されて生成されたエッジ方向補間画素の信頼度を格付けする信頼度格付け手段をさらに備え、
    前記エッジ強度情報生成手段は、前記信頼度格付け手段により格付けされた信頼度に基づいて、前記注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成し、
    前記テクスチャ強度情報生成手段は、前記信頼度格付け手段により格付けされた信頼度に基づいて、前記注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ方向補間手段により補間されたエッジ方向補間画素の局所的構造の整合性を判定し、前記整合性の判定結果に基づいて、前記エッジ方向補間手段により補間されたエッジ方向補間画素の信頼度を格付けする信頼度格付け手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記合成補間手段は、前記斜重み付け設定手段により設定された前記重みに対応する係数を用いて、前記その他の補間画素と傾き統計傾斜手段により生成された前記統計傾斜補間画素の線形和をとることにより合成して合成補間画素を前記注目画素として生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 原画像の空間解像度を垂直方向と水平方向のいずれか一方、または、その両方向をそれぞれZ倍(Zは実数)することにより変換する画像処理装置の画像処理方法において、
    統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、前記注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成する統計斜補間ステップと、
    統計的に前記注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、前記複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、前記統計斜補間画素の重みを設定する斜重み付け設定ステップと、
    前記斜重み付け設定ステップの処理により設定された前記統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と前記統計斜補間画素とを合成して合成補間画素を前記注目画素位置の画素として生成する合成補間ステップと
    前記注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報を生成するエッジ強度情報生成ステップと、
    前記注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報を生成するテクスチャ強度情報生成ステップと、
    前記注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素を生成するテクスチャフィルタ処理ステップと、
    前記テクスチャ強度情報生成ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、前記注目画素位置の合成補間画素と、前記テクスチャフィルタ処理ステップの処理により生成されたテクスチャ画素とを合成してテクスチャミックス画素を生成するテクスチャ適応混合ステップと、
    前記エッジ強度情報生成ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、前記テクスチャ適応混合ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、前記注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素とを合成してエッジミックス画素を前記注目画素位置の画素として生成するエッジ適応混合ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 原画像の空間解像度を垂直方向と水平方向のいずれか一方、または、その両方向をそれぞれZ倍(Zは実数)することにより変換する画像処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
    統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、前記注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成を制御する統計斜補間制御ステップと、
    統計的に前記注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、前記複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、前記統計斜補間画素の重みの設定を制御する斜重み付け設定制御ステップと、
    前記斜重み付け設定制御ステップの処理により設定された前記統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と前記統計斜補間画素とを合成して合成補間画素の前記注目画素位置の画素としての生成を制御する合成補間制御ステップと
    前記注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するエッジ強度情報生成制御ステップと、
    前記注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するテクスチャ強度情報生成制御ステップと、
    前記注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素の生成を制御するテクスチャフィルタ処理制御ステップと、
    前記テクスチャ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、前記注目画素位置の合成補間画素と、前記テクスチャフィルタ処理制御ステップの処理により生成されたテクスチャ画素との合成を制御してテクスチャミックス画素の生成を制御するテクスチャ適応混合制御ステップと、
    前記エッジ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、前記テクスチャ適応混合制御ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、前記注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素との合成を制御してエッジミックス画素を前記注目画素位置の画素としての生成を制御するエッジ適応混合制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  10. 原画像の空間解像度を垂直方向と水平方向のいずれか一方、または、その両方向をそれぞれZ倍(Zは実数)することにより変換する画像処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    統計的に注目画素位置の最も信頼度の高いエッジ方向に基づいて、前記注目画素位置の周辺の画素を加重平均した統計斜補間画素を補間生成を制御する統計斜補間制御ステップと、
    統計的に前記注目画素位置において設定される複数の方向毎の近傍画素間の差分に応じた方向信頼度の総和に対する、前記複数の方向を中心となる方向で分けた場合のそれぞれの方向信頼度の総和における差分絶対値の割合に基づいて、前記統計斜補間画素の重みの設定を制御する斜重み付け設定制御ステップと、
    前記斜重み付け設定制御ステップの処理により設定された前記統計斜補間画素の重みに基づいて、線形補間により生成されたその他の補間画素と前記統計斜補間画素とを合成して合成補間画素の前記注目画素位置の画素としての生成を制御する合成補間制御ステップと
    前記注目画素位置のエッジの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するエッジ強度情報生成制御ステップと、
    前記注目画素位置のテクスチャの強度を定量的に評価する情報の生成を制御するテクスチャ強度情報生成制御ステップと、
    前記注目画素のテクスチャの強度を調節することにより、テクスチャ画素の生成を制御するテクスチャフィルタ処理制御ステップと、
    前記テクスチャ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたテクスチャの強度情報に基づいて、前記注目画素位置の合成補間画素と、前記テクスチャフィルタ処理制御ステップの処理により生成されたテクスチャ画素との合成を制御してテクスチャミックス画素の生成を制御するテクスチャ適応混合制御ステップと、
    前記エッジ強度情報生成制御ステップの処理により生成されたエッジ強度情報に基づいて、前記テクスチャ適応混合制御ステップの処理により生成されたテクスチャミックス画素と、前記注目画素にフィルタをかけることにより生成されるエッジ画素との合成を制御してエッジミックス画素を前記注目画素位置の画素としての生成を制御するエッジ適応混合制御ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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