JP4599651B2 - Compressor suction muffler, compressor using the compressor suction muffler, refrigerator using the compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は密閉型電動圧縮機の吸入マフラーに関し、特にガス冷媒と液冷媒、オイルの分離機能に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は例えば特開昭61−19988号公報に示された従来の圧縮機用吸入マフラーを備えたレシプロ型圧縮機の縦断面図、図10は図9におけるX−X断面図、図11は図9のXI−XI断面図である。これらの図において、
100は固定子1、回転子2からなる電動機部、200はシリンダ5、シリンダヘッド20、ピストン8、駆動軸6の偏心部7に連結された連結棒50からなり、電動機部100によって駆動される圧縮要素、10はピストン8によってガス冷媒を圧縮する圧縮室、13は圧縮機の密閉容器、14は圧縮室10内で圧縮されたガス冷媒を吐出する吐出口、21は密閉容器13を貫通するように設けられ密閉容器13外のガス冷媒を吸入する為の吸入配管、30は吸入配管21とシリンダ5とを接続し、密閉容器13内に流入したガス冷媒をシリンダ5に送る吸入マフラ、51は密閉容器13に固定され、内方にて立ち上がる吸入配管21と、該吸入配管21に下端を圧入固定した密着コイルバネ52と、密着コイルバネ52の上端に圧入固定した挿入管53と吸込入口孔54より挿入管53が挿入される後述する吸入マフラー30とから構成される吸入ガス導入路、55は圧縮室10へ給油するオイルキャピラリーである。
【0003】
また、吸入マフラー30は透孔61を有する中仕切板62により上下2室63、64に分かれており、シリンダヘッド20に圧入された連通管65が下部室64及び中仕切板62を貫通し、上部室63と連通する構成がされている。
【0004】
次に、動作について説明する。
電動機部100により駆動軸6が回転し、その偏心部7、及び連結棒50を介して伝達される運動によりピストン8がシリンダ5内を往復し、ガス冷媒を圧縮室10内に吸入、圧縮し吐出する。その後、圧縮室10より吐出口14を介して吐出されたガス冷媒は吐出管22を通って密閉容器13外部に吐出される。
【0005】
上述した構成において、オイルを含んだ吸入ガスは、一旦、下部室64に導入された後、比重の差によりガス冷媒と、液冷媒及びオイルとの分離が行われる。
液冷媒やオイルに比べて比重の軽いガス冷媒は、中仕切板62の透孔61を通過し、絞り効果により脈動を低減された後、上部室63内の連通管65、シリンダヘッド20を通って圧縮室10に供給される。
一方、ガス冷媒より比重の重い、液冷媒、オイルは下部室64に残留し、吸入マフラー30内の底面66に設けられた逃げ孔67により、密閉容器13内に放出される。
【0006】
また、上述した電動圧縮機においては、圧縮要素200の潤滑や圧縮室10からガス冷媒が漏れないようにオイルシールを行うためにオイルキャピラリー55を用いて圧縮室10への給油を行っている。この給油された油は圧縮要素200において圧縮されたガス冷媒とともに吐出口14より吐出される。
【0007】
また、従来の吸入マフラー30は底面66に吸入マフラー30内に溜まった液冷媒やオイルの逃げ孔67が設けてある。内部に溜まった液を表面張力などの抵抗に打ち勝って効率よく排出するには、例えばオイルが溜まった場合には、溜まったオイル自身による油圧を高める必要がある。この油圧(Pとする)は逃げ孔67と液面の高低差(hとする)に比例しP=ρ・g・hであたえられる。ここでρはオイルの密度、gは重力加速度をあらわす。この時のオイルの体積Vは、底面の面積をSとすると V=S・hとなる。即ち、図12に示すように、液の排出に必要なP1の力を得るためにはV=S・h分のオイルが吸入マフラー内に溜まる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成された従来の吸入マフラーは、ガス冷媒と液冷媒やオイルの分離をそれぞれの比重の差のみを利用して行っていた。しかしながら、冷凍サイクル及び圧縮機の運転条件の変化によってガス冷媒の流量が増加すると、下部室64から上部室63へのガス冷媒の流速も必然的に増加し、ガス冷媒の流れによりオイルに作用する浮力が重力よりも大きくなり、この結果、ガス冷媒とオイルの分離は不充分になってしまう。
【0009】
また、このようにガス冷媒とオイルの分離が不充分であると、圧縮室10に吸入される冷媒に多量のオイルが含まれることとなり、非圧縮性流体である液冷媒やオイルを液圧縮するので圧縮室10の内圧が異常昇圧し騒音の発生や圧縮機の損傷の原因となる。
【0010】
本発明は上記の課題を解決する為になされたもので、ガス冷媒とオイルを確実に分離し、また分離したオイルを密閉容器内に効率よく排出させ、圧縮機からの潤滑油の枯渇を防止することによる信頼性の向上や熱交換器の伝熱効率の向上を図るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
オイルの混じったガス冷媒が吹き出される吸入配管出口に近接するとともに前記吸入配管出口の下端付近に下端が位置する冷媒入り口が設けられた本体ケーシングと、前記冷媒入り口の下端から上り傾斜に形成され、前記オイルの混じったガス冷媒が衝突するオイル分離板と、前記オイル分離板の上方に設けられ、前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路と、前記流路の下方に設けられた空洞部と、前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路の出口と、入口が重ならないように前記空洞部内に突出するよう形成された吸入管とを備え、本体ケーシングの吸入管の入口よりも低い位置にオイル落とし穴が設けられている。
【0012】
また、前記空洞部の底面はオイルを外部へ排出する前記オイル落とし穴に向けて下るように傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の圧縮機用吸入マフラー。
【0013】
さらに、空洞部に一部を開口した共鳴空間を備えたことを特徴とする請求項2記載の圧縮機用吸入マフラー。
【0014】
またさらに、この発明の圧縮機用吸入マフラーを備えた圧縮機。
【0015】
さらにまた、この発明の圧縮機を備えた冷蔵庫。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本実施の形態において、従来の技術と同一の符号を付した箇所は同一または相当部分を示す。
(1)圧縮機
図1はこの実施の形態1の吸入マフラーを備えた低圧シェルスイング圧縮機の縦断面図であり、図2は圧縮機構部の横断面図である。これらの図において、
100は固定子1及び回転子2からなる電動機部、200は後述する吸入マフラー30からシリンダ室4内へ気体の冷媒(以下、「ガス冷媒」と呼ぶ)を導入する吸入口3、シリンダ室4を有するシリンダ5、駆動軸6の偏心部7に回転自由に嵌入され上述したシリンダ5内に配置されたピストン15a、このピストン15aに突出するように一体的に設けられシリンダ室4を低圧である吸入室9と高圧である圧縮室10とに区画するブレード15b、シリンダ5に形成された円筒穴部16に回転自由に嵌入されブレード15bをスライド且つ揺動自在に支持するガイド17、フレーム19、シリンダヘッド20、および駆動軸6からなり、電動機部100により駆動される圧縮要素である。
【0017】
また、21は密閉容器13の内外を連通する吸入配管、30は冷媒入り口32が吸入配管21の出口に対向するように設けられ、吸入配管21から吸入されたガス冷媒を冷媒入り口32から吸入し、圧縮要素200の吸入口3に導入する吸入マフラーである。
【0018】
次に、図1及び図2を用いて動作について説明する。
まず、電動機部100により駆動軸6が回転し、ピストン15aがブレード15bを介してガイド17の回転中心位置18を支点に揺動運動するようにシリンダ室4の内壁に沿って公転する。この運動によりガス冷媒を吸入室9に吸入し、圧縮室10にて圧縮したのち、吐出口14より吐出する。尚、ガス冷媒は吸入配管21から吸入マフラー30を経由し、吸入室9に吸入される。
次に、吐出口14を介して吐出されたガス冷媒は吐出管22を通って密閉容器13外部に吐出される。
【0019】
(2)吸入マフラー
次に、図1における吸入マフラー30について詳細を説明する。
図3(a)はこの発明の吸入マフラー30を示す斜視図、図3(b)は図3(a)の透視図、図4は図3の正面図、図5は図4のV−V断面図、図6は図5のVI−VI断面図である。尚、図3において白抜きの矢印はガス冷媒の流れを示し、一方黒矢印はオイルの流れを示す。これらの図において、31aは後述する冷媒入り口32を有する前面壁、31bは前面壁31aに対向する背面壁、32は前面壁31aに設けられた貫通穴であり、ガス冷媒を吸入する冷媒入り口、33は冷媒入り口32から吸入されたガス冷媒を上向きの流れに導き、ガス冷媒に含まれるオイルを分離するオイル分離板、34aは前面壁31aと背面壁31bとオイル分離板33とに接続された第1の側面壁、34bは第1の側面壁34aに対向し、前面壁31aと背面壁31bとオイル分離板33とに接続され、一方天井壁35には接続されていない第2の側面壁としての第1の仕切り板、34cは第1の仕切板34bに対向し、前面壁31aと背面壁31bと後述する天井壁35とに接続された第3の側面壁としての第2の仕切り板、34dは第2の仕切板34cに対向し、前面壁31aと背面壁31bと後述する天井壁35とに接続された第4の側面壁、35は前面壁31a、背面壁31b、第1の側面壁34a、第2の仕切り板34c及び第4の側面壁34dとに接続された天井壁、36aは吸入マフラー30の内壁、即ち前面壁31a、背面壁31b、第1の側面壁34a、第1の仕切り板34bにより形成され、筒部としての鉛直上向きの流路、36bは前面壁31a、背面壁31b、第1の仕切り板34bと第2の仕切り板34cにより形成され、冷媒導入路としての下向き流路、37は前面壁31aと背面壁31bとオイル分離板33と第1の側面壁34aと第4の側面壁34dと後述する底面40とで囲まれて形成される空洞部、38は前面壁31aと背面壁31bと第2の仕切板34cと天井壁35と第4の側面壁34dとで囲まれ、空洞部37に対して一部が開口する共鳴空間、39は一端が空洞部37に連通し、もう一端をシリンダ5の吸入口3に挿入された吸入管、40は前面壁31aと背面壁31bと第1の側面壁34aと第4の側面壁34dとに接続され、後述するオイル落とし穴42に向けて下りの傾斜である底面、42は前面壁31aの底面40に接する位置に貫通するように設けられたオイル落とし穴である。
【0020】
この実施の形態で前面壁31a、背面壁31b、第1の側面壁34a、第2の側面壁34b、天井壁35、底面40で形成された吸入マフラー本体の外殻を本体ケーシングと称する。
【0021】
尚、第1のオイル分離手段はオイル分離板33と鉛直上向きの流路36aから構成されている。また、第2のオイル分離手段は下向き流路36b、空洞部37、吸入管39から構成されている。
尚、前面壁31a、背面壁31b、第1の側面壁34a、第4の側面壁34dを下方へ延長し、各々を底面40に接続して形成した。しかし、第1のオイル分離手段及び第2の分離手段とを分割できるようにする為に、前面壁31a、背面壁31b、第1の側面壁34a、第4の側面壁34dを各々途中で分割した構成でも構わない。
【0022】
尚、第1の仕切り板34bが天井壁35に接続されていない為、鉛直上向きの流路36aを通過したガス冷媒は下向き流路36bのほうへ流れる。
尚、下向き流路36bの出口と吸入管39の入り口とは鉛直投影において互いに重ならないように配置されている。
【0023】
次に、図1、図3、図4、図5及び図6を用いて本実施の形態の吸入マフラーによるオイル分離方法を説明する。
まず、ガス冷媒が密閉容器13に溶接された吸入配管21を通り密閉容器13内に吸入される。この際、上述したように吸入配管21の密閉容器13内側の端が吸入マフラー30の入り口32の正面に位置しているため、ガス冷媒は吸入マフラー30に吸入されることとなる。尚、このガス冷媒はオイルや液化した冷媒(以下、「液冷媒」と呼ぶ)を含んでいる。
【0024】
次に、吸入マフラー30から吸入されたガス冷媒は、冷媒入り口32に設けられたオイル分離板33に衝突する。この衝突により吸入されたガス冷媒と液冷媒、オイルは分離される。また、オイル分離板33が入り口から背面壁31bに向かって上りの傾斜をした構造となっている為、吸入されたガス冷媒の流れは上向きの流れに変更される。この際、吸入マフラー30内で分離されたオイルはこのオイル分離板33に沿って下方へ流れ、冷媒入り口32から排出され、密閉容器13内の底部に溜まる。
【0025】
次に、オイル分離板33によって上向きに流れを変えられたガス冷媒は、鉛直上向きの流路36aを通過する。この際に、上向き流路36aは圧縮機の運転範囲においてガス冷媒の流量が増加した際にも、オイルを含んだガス冷媒の流速がゼロペネトレーション速度(Ug)以下となるような断面積を有するように構成されているので、上向き流路36aにおいてガス冷媒とオイルは確実に分離される。ここでいう断面積とは、ガス冷媒の流れる方向、即ち鉛直上向きに対して垂直な面により切断した断面積を意味する。
尚、分離されたオイルは上述のオイル分離板33に沿って下方へ流れ落ち冷媒入り口32を経て密閉容器13内の底部の油面に排出される。
【0026】
ここで、ゼロペネトレーション速度について説明する。このゼロペネトレーション速度とは垂直上昇管における冷媒蒸気−油二層流で油の滞留が生じない速度の最小値のことをいい、次の式(1)乃至式(3)で与えられる。即ち、オイルを含むガス冷媒の流速がゼロぺネトレーション速度以下であれば、オイルは自重に逆らってガス冷媒と共に上昇しないことを意味している。尚、式(3)は本実施の形態のように断面の形状が方形の場合を前提としている。例えば、断面が円状であるならば、式(2)は管内径となるのは明らかである。。
【0027】
【数1】
【0028】
ここで、Ugはゼロペネトレーション速度、ρoilはオイル密度、ρgは冷媒蒸気密度、dhは水力直径、Cは係数、Sは管の断面積、Lは管の断面の円周の長さ、aは管の断面の縦の長さ、bは管の断面の横の長さ、gは重力加速度である。
【0029】
次に、上向き流路36aを通過したガス冷媒は、第1の仕切り板34bおよび第2の仕切り板34cによって形成された下向き流路36bを通過した後、空洞部37へと導入される。尚、ガス冷媒が空洞部37に導入される際に、下向き流路36aから底面40に向けて吹き出される。尚、この際、空洞部37に導入されたガス冷媒は、下向き流路36bを通過する際に絞り効果により脈動が低減される。また、空洞部37に導入される際にも空洞部37と共鳴空間38の共振作用により脈動が低減される。
【0030】
次に、空洞部37に導入されたガス冷媒は空洞部37に連通した吸入管39を通った後シリンダ5に設けられた吸入口3を介して吸入室9へと供給される。上述したように、下向き流路36bから底面40に向けて吹き出されており、且つ吸入管39は底面40から突出している為、ガス冷媒が吸入管39を通過する前に、空洞部37内で再び上昇していることは明らかである。即ち、空洞部37とこの空洞部の底面40に設けられた吸入管39とによりオイルを分離することが可能である。
【0031】
尚、上述したオイル分離板33と上向き流路36aにおいて、オイル分離が不十分な為に、その後、空洞部37内で底面40から突出した吸入管39により、分離されたオイルが底面40に溜まったとしても、吸入管39の入り口が吸入マフラーの底面40から所定量高い位置に設置してあるので、吸入マフラー30内に溜まったオイルが吸入室9へ吸入されることはない。
【0032】
また、吸入マフラー30の前面壁31aの下部にはオイル落とし穴42が設けてあるので、吸入マフラー30内の底面40にオイルが溜まった際にもこのオイル落とし穴42を通してオイルを密閉容器13の底部に排出することができる。
【0033】
尚、本実施の形態において下向き流路36b及び共鳴空間38は正面に向かって左側に設けたが、右側でも構わない。更には、下向き流路36bをオイル分離板33を挟んで冷媒入り口32の反対側に設けても構わない。
【0034】
尚、下向き流路36bの出口をオイルの液面に接しない程度であれば底面40近辺まで延ばしても構わない。
【0035】
ここで、底面40の形状について説明する。
図7は本発明の吸入マフラー30におけるオイル落とし穴42の位置とオイル排出の効率の関係を表す模式図であり、(a)は本実施の形態のようにオイル落とし穴42を側面壁に設けた場合、(b)はオイル落とし穴42を底面40に設けた場合を示す。
【0036】
次に、動作について説明する。
図7(b)に示すようにオイル落とし穴42を底面40に設けると、吸入マフラー30内に溜まるオイルが少量であり表面張力などの抵抗がオイルを排出しようとする力に比べて大きい場合、オイル落とし穴42から排出されたオイルは表面張力により吸入マフラー30の底面などに付着してしまう。その結果、密閉容器13の底部に対し滴下することができなくなる。即ち、オイル落とし穴42が吸入マフラー30の底面に開口しているとすると、滴下されず吸入マフラー30の底面40に付着したオイルがオイル落とし穴42を閉塞してしまうためオイル排出の効率は低くなる。
【0037】
一方、図7(a)に示すようにオイル落とし穴42が吸入マフラー30の底面40ではなく側面の壁に開口しているとすると、吸入マフラー30の底面40にオイルが付着した場合にもオイル落とし穴42が閉塞されることがないため、オイル排出の効率は高くなる。
【0038】
図8は本発明の30内に溜まる液の量と液を排出する力の関係を表す模式図であり(a)、は一方向のみ傾斜させた場合であり、(b)は二方向に対して傾斜させた場合である。図において、吸入マフラー30の底面40はオイル落とし穴42に向けて傾斜した構造をとっている。
【0039】
従来の技術で述べたように、図12において内部に溜まった液を表面張力などの抵抗に打ち勝って排出しようとする力をPとすると、P=ρ・g・hであたえられる。尚、ρはオイルの密度、gは重力加速度、hはオイルの液面の高さである。ここで、オイルを排出するために必要な力が、吸入マフラー30の底面40が傾斜している場合と水平な場合で等しいとすると、液の排出に必要な力をP1とした場合、P1の力を得るのに必要な高さhは吸入マフラー30の底面40が傾斜している場合と水平な場合で等しい。その際に吸入マフラー30の底面40が傾斜している場合P1の力を得るには図8(a)に示すようにV=1/2・S・hのオイルが溜まればよい。即ち、従来に比べ半分の体積のオイルのみ溜まれば、従来と同様の力P1を得ることができ、非常に効率的である。
【0040】
尚、底面40の傾斜やオイル落とし穴42の位置は図8(b)のように底面40を縦横双方とも傾斜させ、オイル落とし穴42を2つの側面に対して設けるような構成でも構わないし、どちらか1つのみ選択しても構わない。図8(b)は上述したP1の力を得るために必要な体積が図8(a)より更に小さくなることは言うまでもない。
【0041】
尚、本実施の形態において上述したように底面40の形状を2通り述べたが、これらに限定されるものではなく、オイル落とし穴42に向かって下りの傾斜であればよく、特に形状はどのようなものでも構わない。
【0042】
このように、本実施の形態の圧縮機はガス冷媒をオイル分離板で上昇させることによりオイルを分離する吸入マフラーを備えているので、吸入マフラーにおいてガス冷媒と液冷媒及びオイルを確実に分離することができ、圧縮機内からのオイルの枯渇による軸の焼き付きが起こり難いため、信頼性の高い圧縮機を得ることができる。更に、圧縮室10に吸入される冷媒に多量のオイルが含まれ無い為、圧縮室10の内圧が異常昇圧することにより発生する騒音や圧縮機の損傷を防ぐことができる。
【0043】
また、本実施の形態では第1のオイル分離手段の下部に第2のオイル分離手段を設けている。即ち、オイル分離板の下部に形成されるデッドスペースの空洞部分を第2のオイル分離手段の空洞部37として用いている為、吸入マフラーの小形化を可能とし、より小型の圧縮機を得ることができる。
また、圧縮機からのオイルの流出量が少ないために、冷凍サイクルの熱交換器の伝熱効率を低下させる事のない、高効率の圧縮機を得ることができる。
【0044】
また、本実施の形態の吸入マフラー30は底面40が傾斜しているので、底面が水平であるものよりも、吸入マフラー30内に溜まるオイルが少ない段階からオイルの排出を行うことができ、吸入マフラー30からのオイル排出の効率は高くなる。
更に、従来に比べ、溜まったオイルの量を少なくすることができる為、一度分離した液が再びガス冷媒と混ざり合うことを防止できると共に、オイルを溜める容器の体積を押さえることが可能となり、吸入マフラー或いはそれを用いた圧縮機を小型化できる。
【0045】
実施の形態2.
次に本実施の形態2について説明する。
本実施の形態は、実施の形態1においてガス冷媒をR134a等のHFC系冷媒を使用した場合である。尚、本実施の形態の吸入マフラー30は、構成及び動作とも実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
尚、ガス冷媒にはHFC系冷媒以外にもプロパン、イソブタン等の炭化水素系冷媒を使用してもよい。
【0046】
このように構成された圧縮機は、上述のごとく信頼性が高く、効率の高い上に、オゾン層破壊物質である塩素を含むCFC系冷媒を使わないため、地球環境に悪影響のより少ない圧縮機を得ることができる。
また、HFC系の冷媒はCFC系に比べ潤滑性が無い為、オイルの枯渇は重要な問題であったが、本実施の形態の圧縮機は、上述のようにオイル分離を確実に行う為、オイルの枯渇の心配が無く、HFC系冷媒を用いた圧縮機の信頼性が向上する。
また、本実施の形態ではオイル分離を確実に行っている為、低圧シェル方式を採用している圧縮機の場合でも、ガス冷媒とオイルの分離が十分であるので、圧縮室10にはガス冷媒から分離しきれなかったオイルが吸入、圧縮後、吐出されることがなく、冷凍サイクルへのオイル流出量の増加が押さえられる。その為、冷凍サイクル中に停留するオイルの増加による熱交換器の伝熱効率低下を引き起こさないので、冷凍サイクルにおける効率の低下を防ぐことができる。更に、圧縮機内からオイルが流出することが無い為、密閉容器13内のオイルが枯渇せず、軸が焼き付くことを防止できるので、圧縮機の信頼性が高くなる。
【0047】
また、一般に、密閉容器13の内部が吐出ガス雰囲気となっているいわゆる高圧シェル方式を採用している圧縮機の場合には、圧縮室10から吐出されるオイルを含んだ吐出ガスを密閉容器13内部に一旦放出することでガス流速を極端に落としガス冷媒とオイルの分離を行うことができる。一方、密閉容器13内部が吸入ガス雰囲気となっているいわゆる低圧シェル方式の場合、圧縮室10から吐出されたガス冷媒は密閉容器13内に放出されることなく吐出管22を通って直接、密閉容器13外へと吐出されるため、圧縮室10から吐出されたガス冷媒に含まれるオイルはガス冷媒とともに冷凍サイクルへと流出してしまう。冷凍サイクルに流出したオイルはガス冷媒とともに冷凍サイクルを循環し再び密閉容器13内に吸入されるが、一部は冷凍サイクル内に停留し熱交換器の管壁などに付着するので熱交換器の伝熱効率を低下させ、その結果冷凍サイクルの効率低下が発生していた。しかし、本実施の形態ではオイル分離を確実にした為、上記のような低圧シェル方式の圧縮機の使用を容易にする。
【0048】
更には、上述のごとく信頼性が高く、効率の高い上に、オゾン層破壊物質である塩素を含まず、また、地球温暖化係数の低い炭化水素系冷媒を使用しているため、更に地球環境に悪影響の少ない圧縮機を得ることができる。
【0049】
実施の形態3.
次に本実施の形態3について説明する。
本実施の形態は実施の形態1乃至実施の形態2に記載の圧縮機に更に凝縮器、減圧装置、蒸発器などと配管接続し、冷凍サイクルを構成し、この冷凍サイクルを冷蔵庫に対して適応した場合である。
【0050】
このように、本実施の形態において実施の形態1乃至実施の形態2の圧縮機を使って冷凍サイクルを構成した冷蔵庫としたので、本発明の圧縮機の特性を生かした冷凍装置を得ることができる。
また、高信頼性かつ高効率の冷蔵庫が得られ、また冷媒としてHFC系冷媒、炭化水素系冷媒を使用する事により、地球環境に悪影響の少ない冷蔵庫を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】
オイルの混じったガス冷媒が吹き出される吸入配管出口に近接するとともに前記吸入配管出口の下端付近に下端が位置する冷媒入り口が設けられた本体ケーシングと、前記冷媒入り口の下端から上り傾斜に形成され、前記オイルの混じったガス冷媒が衝突するオイル分離板と、前記オイル分離板の上方に設けられ、前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路と、前記流路の下方に設けられた空洞部と、前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路の出口と、入口が重ならないように前記空洞部内に突出するよう形成された吸入管とを備え、本体ケーシングの吸入管の入口よりも低い位置にオイル落とし穴が設けられているので、吸入マフラーにおいてガス冷媒と液冷媒及びオイルを分離することができる。
【0052】
また、前記空洞部の底面はオイルを外部へ排出する前記オイル落とし穴に向けて下るように傾斜させたので、吸入マフラーからのオイル排出の効率を高くすることができる。
【0053】
さらに、空洞部に一部を開口した共鳴空間を備えたので、空洞部と共鳴空間の共振作用により脈動が低減できる。
【0054】
またさらに、この発明の圧縮機用吸入マフラーを備えたので、地球環境に悪影響の少ない圧縮機を得ることができる。
【0055】
さらにまた、この発明の圧縮機を備えたので、地球環境に悪影響の少ない冷蔵庫を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーを備えた電動圧縮機の縦断面図。
【図2】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーを備えた電動圧縮機の圧縮機構部の横断面図。
【図3】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーの斜視図。
【図4】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーの正面図。
【図5】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーのV−V断面図。
【図6】 本発明の実施の形態1における圧縮機用吸入マフラーのVI−VI断面図。
【図7】 本発明の吸入マフラーにおけるオイル穴の位置とオイル排出の効率の関係を表す模式図。
【図8】 本発明の吸入マフラー内に溜まる液の量と液を排出する力の関係を表す模式図。
【図9】 従来の吸入マフラーを備えた電動圧縮機の縦断面図。
【図10】 従来の吸入マフラーを備えた電動圧縮機のX−X断面図。
【図11】 従来の吸入マフラーのXI−XI断面図。
【図12】 従来の吸入マフラー内に溜まる液の量と液を排出する力の関係を表す模式図。
【符号の説明】
100 電動機部、200 圧縮要素、1 固定子、2 回転子、3 吸入口、4 シリンダ室、5 シリンダ、6 駆動軸、7 偏心部、8 ピストン、9 吸入室、10 圧縮室、13 密閉容器、14 吐出口、15a ピストン、15b ブレード、16 円筒穴、17 ガイド、18 ガイドの回転中心位置、19 フレーム、20 シリンダヘッド、21 吸入配管、22 吐出管、30 吸入マフラー、31a 前面壁、31b 背面壁、32 冷媒入り口、33 オイル分離板、34a 第1の側面壁、34b 第1の仕切り板、34c 第2の仕切り板、34d 第4の側面壁、35 天井壁、36a 鉛直上向き流路、36b 下向き流路、37 空洞部、38 共鳴空間、39 吸入管、40 吸入マフラー底面、42 オイル落とし穴、50 連結棒、51 吸入ガス導入路、52 密着コイルバネ、53 挿入管、54 吸込入口孔、55 オイルキャピラリー、61 透孔、62 中仕切板、63 上部室、64 下部室、65 連通管、66 底面、67 逃げ孔。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a suction muffler for a hermetic electric compressor, and more particularly to a function of separating a gas refrigerant, a liquid refrigerant, and oil.
[0002]
[Prior art]
9 is a longitudinal sectional view of a conventional reciprocating compressor provided with a suction muffler for a compressor as disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 61-19988, FIG. 10 is a sectional view taken along line XX in FIG. It is XI-XI sectional drawing of FIG. In these figures,
[0003]
The
[0004]
Next, the operation will be described.
The
[0005]
In the above-described configuration, the suction gas containing oil is once introduced into the
A gas refrigerant having a specific gravity lower than that of liquid refrigerant or oil passes through the through
On the other hand, liquid refrigerant and oil having a specific gravity heavier than that of the gas refrigerant remain in the
[0006]
Further, in the electric compressor described above, the oil supply to the
[0007]
Further, the
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional suction muffler configured as described above, the gas refrigerant, the liquid refrigerant, and the oil are separated using only the difference in specific gravity. However, when the flow rate of the gas refrigerant increases due to changes in the operating conditions of the refrigeration cycle and the compressor, the flow rate of the gas refrigerant from the
[0009]
Further, if the gas refrigerant and the oil are not sufficiently separated in this way, the refrigerant sucked into the
[0010]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and reliably separates the gas refrigerant and the oil, and efficiently discharges the separated oil into the sealed container, thereby preventing the exhaustion of the lubricating oil from the compressor. It is intended to improve reliability and improve heat transfer efficiency of the heat exchanger.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The lower end is located near the lower end of the suction pipe outlet and close to the outlet of the suction pipe where the gas refrigerant mixed with oil is blown out. A main body casing provided with a refrigerant inlet; an oil separation plate formed so as to be inclined upward from a lower end of the refrigerant inlet; and a gas refrigerant mixed with the oil collides with the main body casing; provided above the oil separation plate; The flow path through which the gas refrigerant after the collision with the plate, the cavity provided below the flow path, the outlet of the flow path through which the gas refrigerant after the collision with the oil separation plate, and the inlet do not overlap. A suction pipe formed to protrude into the cavity. An oil pit is provided at a position lower than the inlet of the suction pipe of the main casing. The
[0012]
Also, in front The bottom of the cavity is The oil pit that drains oil to the
[0013]
The suction muffler for a compressor according to
[0014]
Furthermore, the compressor provided with the suction muffler for compressors of this invention.
[0015]
Furthermore, the refrigerator provided with the compressor of this invention.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present embodiment, the portions denoted by the same reference numerals as those in the prior art indicate the same or corresponding portions.
(1) Compressor
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a low-pressure shell swing compressor provided with the suction muffler of the first embodiment, and FIG. 2 is a transverse sectional view of a compression mechanism portion. In these figures,
[0017]
Further, 21 is a suction pipe that communicates the inside and outside of the sealed
[0018]
Next, the operation will be described with reference to FIGS.
First, the
Next, the gas refrigerant discharged through the
[0019]
(2) Inhalation muffler
Next, details of the
3A is a perspective view showing the
[0020]
In this embodiment, the outer shell of the suction muffler body formed by the
[0021]
The first oil separation means includes an
In addition, the
[0022]
Since the
Note that the outlet of the
[0023]
Next, the oil separation method using the suction muffler of the present embodiment will be described with reference to FIGS. 1, 3, 4, 5, and 6. FIG.
First, the gas refrigerant is sucked into the sealed
[0024]
Next, the gas refrigerant sucked from the
[0025]
Next, the gas refrigerant whose flow is changed upward by the
The separated oil flows down along the
[0026]
Here, the zero penetration speed will be described. The zero penetration speed is a minimum value of the speed at which no oil stays in the refrigerant vapor-oil two-layer flow in the vertical riser, and is given by the following equations (1) to (3). That is, if the flow rate of the gas refrigerant containing oil is equal to or less than the zero penetration speed, it means that the oil does not rise with the gas refrigerant against its own weight. In addition, Formula (3) presupposes the case where the shape of a cross section is a square like this Embodiment. For example, if the cross section is circular, it is clear that equation (2) is the tube inner diameter. .
[0027]
[Expression 1]
[0028]
Where Ug is the zero penetration speed, ρoil is the oil density, ρg is the refrigerant vapor density, dh is the hydraulic diameter, C is the coefficient, S is the cross-sectional area of the pipe, L is the circumference of the pipe cross-section, and a is The vertical length of the cross section of the tube, b is the horizontal length of the cross section of the tube, and g is the acceleration of gravity.
[0029]
Next, the gas refrigerant that has passed through the
[0030]
Next, the gas refrigerant introduced into the
[0031]
In addition, in the
[0032]
In addition, since an
[0033]
In the present embodiment, the
[0034]
The outlet of the
[0035]
Here, the shape of the
FIG. 7 is a schematic diagram showing the relationship between the position of the
[0036]
Next, the operation will be described.
When the
[0037]
On the other hand, as shown in FIG. 7A, assuming that the
[0038]
FIG. 8 is a schematic diagram showing the relationship between the amount of liquid accumulated in 30 of the present invention and the force for discharging the liquid, (a) is a case where the liquid is inclined in only one direction, and (b) is in two directions. This is the case of tilting. In the figure, the
[0039]
As described in the prior art, in FIG. 12, P = ρ · g · h, where P is a force that overcomes the resistance such as surface tension and discharges the liquid accumulated inside. Ρ is the density of the oil, g is the acceleration of gravity, and h is the height of the oil surface. Here, assuming that the force required to discharge the oil is equal between the case where the
[0040]
In addition, the
[0041]
In the present embodiment, as described above, the shape of the
[0042]
As described above, the compressor according to the present embodiment includes the suction muffler that separates the oil by raising the gas refrigerant with the oil separation plate. Therefore, the gas refrigerant, the liquid refrigerant, and the oil are reliably separated in the suction muffler. In addition, since the seizure of the shaft due to the exhaustion of oil from the compressor hardly occurs, a highly reliable compressor can be obtained. Furthermore, since a large amount of oil is not contained in the refrigerant sucked into the
[0043]
In the present embodiment, the second oil separation means is provided below the first oil separation means. That is, since the cavity portion of the dead space formed in the lower part of the oil separation plate is used as the
In addition, since the amount of oil flowing out of the compressor is small, a highly efficient compressor that does not reduce the heat transfer efficiency of the heat exchanger of the refrigeration cycle can be obtained.
[0044]
In addition, since the
Furthermore, since the amount of accumulated oil can be reduced compared to the conventional case, the liquid once separated can be prevented from mixing with the gas refrigerant again, and the volume of the container for storing the oil can be reduced. A muffler or a compressor using the muffler can be downsized.
[0045]
Next, the second embodiment will be described.
This embodiment is a case where an HFC-based refrigerant such as R134a is used as the gas refrigerant in the first embodiment. Note that the configuration and operation of the
In addition to the HFC refrigerant, hydrocarbon refrigerants such as propane and isobutane may be used as the gas refrigerant.
[0046]
The compressor configured as described above has high reliability and high efficiency as described above, and does not use a CFC-based refrigerant containing chlorine, which is an ozone depleting substance. Therefore, the compressor has less adverse effects on the global environment. Can be obtained.
In addition, since the HFC-based refrigerant is less lubricious than the CFC-based, oil depletion has been an important problem, but the compressor according to the present embodiment reliably performs oil separation as described above. There is no worry of oil depletion and the reliability of the compressor using the HFC refrigerant is improved.
Further, in the present embodiment, since the oil separation is reliably performed, even in the case of a compressor adopting a low pressure shell method, the gas refrigerant and the oil are sufficiently separated, so that the
[0047]
In general, in the case of a compressor adopting a so-called high pressure shell method in which the inside of the sealed
[0048]
Furthermore, as described above, since it is highly reliable and efficient, it does not contain chlorine, which is an ozone-depleting substance, and it uses a hydrocarbon-based refrigerant with a low global warming potential. It is possible to obtain a compressor with less adverse effects.
[0049]
Next, the third embodiment will be described.
In the present embodiment, the compressor described in the first or second embodiment is further connected to a condenser, a decompression device, an evaporator, or the like to form a refrigeration cycle, and this refrigeration cycle is adapted to the refrigerator. This is the case.
[0050]
As described above, in the present embodiment, since the refrigerator in which the refrigeration cycle is configured by using the compressors of
In addition, a highly reliable and highly efficient refrigerator can be obtained, and by using an HFC refrigerant or a hydrocarbon refrigerant as a refrigerant, a refrigerator having less adverse effects on the global environment can be obtained.
[0051]
【The invention's effect】
The lower end is located near the lower end of the suction pipe outlet and close to the outlet of the suction pipe where the gas refrigerant mixed with oil is blown out. A main body casing provided with a refrigerant inlet; an oil separation plate formed so as to be inclined upward from a lower end of the refrigerant inlet; and a gas refrigerant mixed with the oil collides with the main body casing; provided above the oil separation plate; A flow path through which the gas refrigerant after collision with the plate flows, and a cavity provided below the flow path, , An outlet of a flow path through which the gas refrigerant after collision with the oil separation plate flows, and a suction pipe formed so as to protrude into the cavity so that the inlet does not overlap. An oil pit is provided at a position lower than the inlet of the suction pipe of the main casing. Therefore, the gas refrigerant, liquid refrigerant, and oil can be separated in the suction muffler.
[0052]
Also, in front The bottom of the cavity is The oil pit that drains oil to the outside Since it is inclined so as to face downward, the efficiency of oil discharge from the suction muffler can be increased.
[0053]
Further, since the cavity portion is provided with a resonance space partially opened, pulsation can be reduced by the resonance action of the cavity portion and the resonance space.
[0054]
Furthermore, since the compressor suction muffler according to the present invention is provided, a compressor having little adverse effect on the global environment can be obtained.
[0055]
Furthermore, since the compressor according to the present invention is provided, a refrigerator having little adverse effect on the global environment can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of an electric compressor including a compressor suction muffler according to
FIG. 2 is a cross-sectional view of a compression mechanism portion of an electric compressor provided with a compressor suction muffler according to
FIG. 3 is a perspective view of a compressor suction muffler according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a front view of the compressor suction muffler according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a VV sectional view of the compressor suction muffler according to the first embodiment of the present invention.
6 is a VI-VI cross-sectional view of the compressor suction muffler according to the first embodiment of the present invention. FIG.
FIG. 7 is a schematic diagram showing the relationship between the position of an oil hole and the efficiency of oil discharge in the suction muffler of the present invention.
FIG. 8 is a schematic diagram showing the relationship between the amount of liquid accumulated in the suction muffler of the present invention and the force for discharging the liquid.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of an electric compressor provided with a conventional suction muffler.
FIG. 10 is an XX cross-sectional view of an electric compressor provided with a conventional suction muffler.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a conventional suction muffler taken along line XI-XI.
FIG. 12 is a schematic diagram showing the relationship between the amount of liquid accumulated in a conventional suction muffler and the force for discharging the liquid.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記冷媒入り口の下端から上り傾斜に形成され、前記オイルの混じったガス冷媒が衝突するオイル分離板と、
前記オイル分離板の上方に設けられ、前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路と、
前記流路の下方に設けられた空洞部と、
前記オイル分離板に衝突後のガス冷媒が流れる流路の出口と、入口が重ならないように前記空洞部内に突出するよう形成された吸入管とを備え、前記本体ケーシングの前記吸入管の入口よりも低い位置にオイル落とし穴が設けられている圧縮機用吸入マフラー。A main body casing provided with a refrigerant inlet close to a suction pipe outlet from which gas refrigerant mixed with oil is blown out and having a lower end located near the lower end of the suction pipe outlet ;
An oil separating plate that is formed in an upward slope from the lower end of the refrigerant inlet and collides with the gas refrigerant mixed with oil;
A flow path that is provided above the oil separation plate and through which the gas refrigerant after collision with the oil separation plate flows;
A cavity provided below the flow path;
An outlet of a flow path through which the gas refrigerant after collision with the oil separation plate flows, and a suction pipe formed so as to protrude into the cavity so that the inlet does not overlap, and from the inlet of the suction pipe of the main body casing suction muffler for even compressor that has an oil trap is positioned lower.
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