JP4598877B2 - 符号化方法、この方法を用いた装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

符号化方法、この方法を用いた装置、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、対数近似圧伸PCMなどの圧伸された信号列の符号化方法、この方法を用いた装置、プログラム、記録媒体に関する。
音声、画像などの情報を圧縮する方法として歪の無い可逆の符号化が知られている。波形をそのまま線形PCM信号として記録した場合には各種の圧縮符号化が考案されている(非特許文献1)。
一方、電話の長距離伝送やVoIP用の音声伝送には、振幅をそのままの数値とする線形PCMではなく、振幅を対数に近似させた対数近似圧伸PCM(非特許文献2)などが使われている。
MatHans, "Lossless Compression of Digital Audio", IEEE SIGNAL PROCESSING MAGAZINE, July 2001, pp.21-32. ITU-T Recommendation G.711, "Pulse Code Modulation (PCM) of Voice Frequencies".
一般の電話に代わってVoIPシステムが普及してくると、VoIP用の音声伝送のために求められる伝送容量は増大する。たとえば、非特許文献2のITU−T G.711の場合であれば、1回線に対して64kbit/s×2の伝送容量が必要だが、回線数が増えれば求められる伝送容量も増大する。したがって、対数近似圧伸PCMなどの圧伸された信号列を圧縮符号化する技術(符号量を低減できる技術)が求められる。圧伸とは、元の信号列の大小関係を番号系列で示すことを意味している。また、元の信号列の大小関係を示す番号系列とは、大小関係を維持したまま、あるいは大小関係を反転して、均等間隔に付された数である。図1は、第2信号列の振幅の例を示す図である。横軸は線形PCMの場合の値であり、縦軸は対数近似圧伸PCMの場合の対応する値である。図2は、8ビットのμ則の具体的な形式を示す図である。正負を示す1ビット(極性)、指数を示す3ビット(指数部)、線形符号での増分(傾き)を示す4ビット(線形部)から構成されている。この形式の対数近似圧伸PCMの場合、−127から127までの数値を表現できる。これは、線形PCMの−8158から8158までに相当する(図1)。
対数近似圧伸PCMなどの圧伸された信号列(以下、「第2信号列」という)を圧縮符号化する技術として、以下のような符号化装置と復号化装置が考えられる。図3に、第2信号列を符号化する符号化装置の機能構成例を示す。また、図4に、この符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置800は、線形予測部810、量子化部820、予測値算出部830、減算部840、係数符号化部850、残差符号化部860を備える。さらに、符号化装置800への入力信号列がフレーム単位に分割されていない場合は、符号化装置800は、フレーム分割部870も備えている。フレーム分割部870は、入力信号列をフレーム単位に分割した第2信号列X={x(1),x(2),…,x(N)}を出力する。なお、Nは1フレームのサンプル数である。
符号化装置800に、フレーム単位に分割された第2信号列Xが入力されると、線形予測部810は、フレーム単位に分割された第2信号列Xから線形予測係数K={k(1),k(2),…,k(P)}を求める(S810)。なお、Pは予測次数である。量子化部820は、線形予測係数Kを量子化して量子化線形予測係数K’={k’(1),k’(2),…,k’(P)}を求める(S820)。予測値算出部830は、第2信号列Xと量子化線形予測係数K’を用いて、次式のように第2予測値列Y={y(1),y(2),…,y(N)}を求める(S830)。
Figure 0004598877
ただし、nは1以上N以下の整数である。減算部840は、第2信号列Xと第2予測値列Yとの差(予測残差列)E={e(1),e(2),…,e(N)}を求める(S840)。係数符号化部850は、量子化線形予測係数K’を符号化し、予測係数符号Cを出力する(S850)。残差符号化部860は、予測残差列Eを符号化し、予測残差符号Cを出力する(S860)。
図5に、第2信号列に復号化する復号化装置の機能構成例を示す。また、図6に、この復号化装置の処理フロー例を示す。復号化装置900は、残差復号化部910、係数復号化部920、予測値算出部930、加算部940を備える。残差復号化部910は、予測残差符号Cと復号化して予測残差列Eを求める(S910)。係数復号化部920は、予測係数符号Cを復号化して量子化線形予測係数K’を求める(S920)。予測値算出部930は、復号化された第2信号列Xと量子化線形予測係数K’を用いて、次式のように第2予測値列Yを求める(S930)。
Figure 0004598877
加算部940は、第2予測値列Yと予測残差列Eとを加算して第2信号列Xを求める(S940)。このような構成により、圧伸された信号列を可逆圧縮できる。しかし、G.711などの圧伸された信号列を、上述のように可逆圧縮しても圧縮効率が十分高いとは言えない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、圧伸された信号列に対して高い符号化効率を実現し、符号量を削減することを目的とする。
本発明の符号化方法は、元の信号列の大小関係を示す番号系列(以下、「第2信号列」という)を符号化する方法である。なお、「元の信号列の大小関係を示す番号系列」とは、大小関係を維持したまま、あるいは大小関係を反転して、均等間隔に付された数である。例えば、1,2,3,…でもよいし、2,4,6,…のようにしてもよい。
本発明の符号化方法は、第2信号列に対応する量子化予測係数を求める予測量子化ステップと、第2信号列と量子化予測係数を用いて第2予測値列を求める予測値算出ステップと、第2信号列と第2予測値列との差(予測残差列)を求める減算ステップと、量子化予測係数を符号化する係数符号化ステップと、予測残差列を符号化する残差符号化ステップとを有する。予測量子化ステップは、分析用線形対応サブステップと分析係数サブステップを有する。分析用線形対応サブステップは、第2信号列を、元の信号列と線形な関係に近づける処理によって分析用信号列に変換する。分析係数サブステップは、分析用信号列を予測分析して予測係数を求める。
なお、予測値算出ステップは、算出用線形対応サブステップ、算出サブステップ、第2予測サブステップを有してもよい。算出用線形対応サブステップは、第2信号列を、元の信号列と線形な関係の算出用信号列に変換する。算出サブステップは、算出用信号列と前記量子化予測係数を用いて予測値列を求める。第2予測サブステップは、算出用線形対応サブステップの逆の処理によって、予測値列の振幅を圧縮して第2予測値列を求める。なお、算出用線形対応サブステップは、第2信号列を、元の信号列と線形な関係に近づける処理によって算出用信号列に変換してもよい。
符号化方法の分析用線形対応サブステップで行われる「第2信号列を、元の信号列と線形な関係に近づける処理」とは、圧伸された信号列と元の信号列と線形な関係の信号列との中間的な信号列にする処理であり、元の信号列と線形な関係の信号列にする処理は含まない。具体的には、以下のような処理である。線形な関係とは、元の信号列の1つのサンプル値の振幅をsとするときに、
|1−H(αs)/αH(s)|≒0
ただし、αは任意の実数
を満足する関数H()によって変換された信号列を意味している。なお、この式では離散化に伴う誤差は無視している。第2信号列の1つのサンプル値の振幅xと元の信号列の1つのサンプル値の振幅sとの関係がx=G(s)の場合は、任意のαに対しては
|1−G(αs)/αG(s)|≒0
を満足しない。「線形な関係に近づける処理」とは、この処理を関数F()とすると、任意のαに対して、
|1−F(αx)/αF(x)|<|1−G(αs)/αG(s)|
であり、かつ、すべてのαに対しては
|1−F(αx)/αF(x)|≒0
は満足しない。たとえば、第2信号列と元の信号列と線形な信号列との重みつき加算を行う処理がある。
一般的に、線形な信号列は効率よく予測できる。しかし、線形な信号列は、もともと振幅を表すためのビット数が多くなるので符号量も多くなってしまう。一方、圧伸された信号列をそのまま数値とみなせば、振幅を表すためのビット数を少なくできる。しかし、波形自体が不自然になってしまうので、予測効率が悪くなる。本発明の符号化方法によれば、予測係数の算出(予測量子化ステップ)に用いる信号列として、圧伸された信号列よりも元の信号列と線形な関係に近い信号列を用いるので、予測残差列を小さくでき、符号化の効率を高めることができる。また、その結果として符号量を少なくできる。
圧伸された信号列の振幅の例を示す図。 8ビットのμ則の具体的な形式を示す図。 符号化装置の機能構成例を示す図。 符号化装置の処理フローの例を示す図。 復号化装置の機能構成例を示す図。 復号化装置の処理フローの例を示す図。 第1実施例の符号化装置の機能構成例を示す図。 第1実施例の符号化装置の処理フローの例を示す図。 第1実施例変形例の符号化装置の機能構成例を示す図。 第1実施例変形例の符号化装置の処理フローの例を示す図。 第1実施例変形例の復号化装置の機能構成例を示す図。 第1実施例変形例の復号化装置の処理フローの例を示す図。 線形な関係に近づける処理F’()として第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算を行った場合の指数部が“111”の例を示す図。 線形な関係に近づける処理F’()として第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算を行った場合の指数部が“110”の例を示す図。 線形な関係に近づける処理F’()として第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算を行った場合の指数部が“001”の例を示す図。 線形な関係に近づける処理F’()として第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算を行った場合の指数部が“000”の例を示す図。 コンピュータの機能構成例を示す図。
符号の説明
100、200、800 符号化装置 130、830 予測値算出部
131 算出用線形対応手段 132 算出手段
133 第2予測手段 210、810線形予測部
211 分析用線形対応手段 212 分析係数手段
300、900 復号化装置 330、930 予測値算出部
331 復号線形対応手段 332 復号予測手段
333 第2復号手段 820 量子化部
840 減算部 850 係数符号化部
860 残差符号化部 870 フレーム分割部
910 残差復号化部 920 係数復号化部
940 加算部
以下では、説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部や同じ処理を行う処理ステップには同一の番号を付与し、説明を省略する。
[第1実施例]
図7に、圧伸された信号列(第2信号列)を符号化する符号化装置の機能構成例を示す。第2信号列とは、上述のように、対数近似圧伸PCMなどの圧伸された信号列である。具体的には、G.711のμ則もしくはA則の番号系列、または、μ則もしくはA則から派生した番号系列である。「派生した」とは、μ則もしくはA則の番号系列と完全には一致しないが、同じ思想で番号が付与された番号系列である。また、図8に、この符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置100は、符号化装置800(図3)と線形予測部210が異なる。その他の構成は同じである。
線形予測部210は、分析用線形対応手段211と分析係数手段212とを有する。分析用線形対応手段211は、第2信号列Xを、元の信号列と線形な関係に近づける処理F’()によって分析用信号列F’(X)に変換する(S211)。分析係数手段212は、分析用信号列F’(X)を線形予測分析して線形予測係数Kを求める(S212)。処理F’()は線形予測係数Kを求めるために行う処理であり、その結果は線形予測係数Kに反映されるので、復号化装置と同じである必要もないし、可逆である必要もない。したがって、適宜変更してもよい。また、符号化装置100は、ステップS211の処理と等価な変換テーブル、および、量子化線形予測係数の候補を格納したテーブルを記録しておいてもよい。この場合、符号化装置100は、線形予測部210と量子化部820の代わりに、線形予測部210と量子化部820とが一体となった量子化線形予測部を備えればよい。そして、量子化線形予測部が、第2信号列Xに対する分析用信号列F’(X)を変換テーブルに基づいて求め、分析用信号列F’(X)に対する量子化線形予測係数K’を量子化線形予測係数の候補を格納したテーブルに基づいて求めればよい。例えば、第2信号列Xに対する分析用信号列F’(X)を求める処理は、次のようにすればよい。まず、第2信号列Xのサンプル値と分析用信号列F’(X)のサンプル値とを対応付けて格納した変換テーブルをあらかじめ用意しておく。そして、第2信号列が入力されたら、変換テーブルを参照して分析用信号列F’(X)を生成する。また、分析用信号列F’(X)に対する量子化線形予測係数K’を求める処理は、次のようにすればよい。量子化線形予測係数の候補k’(m,p)(ただし、1≦m≦M、Mは2以上の整数)を格納したテーブルをあらかじめ用意しておく。k’(m,p)の組に対して、式(1)のXをF’(X)に置き換えた式で予測値列を求める。そして、分析用信号列F’(X)と予測値列とのサンプルごとの差のパワーの和または絶対値和が最小となるk’(m,p)の組を量子化線形予測係数K’とする。
圧伸とは、元の信号列の大小関係を番号系列で示すことを意味している。また、元の信号列の大小関係を示す番号系列とは、大小関係を維持したまま、あるいは大小関係を反転して、均等間隔に付された数である。非特許文献2(G.711)には、A則やμ則の場合の具体例が表で示されている(非特許文献2のTable 1a〜2b)。A則の場合もμ則の場合も、非特許文献2の表の第6列に「8ビットの形式(図2参照)」、第7列に「元の信号の量子化値」、第8列に「元の信号の大小関係を示す番号」が示されている。「8ビットの形式」は、0と1とを反転させるなどのビット形式を決めるルールに従って定められている。これを、ビット形式を決めるルールに従って数値にしたものが、「元の信号の大小関係を示す番号」である。非特許文献2の「元の信号の大小関係を示す番号」が、本発明の第2信号列の1つのサンプル値に相当する。また、非特許文献2の「元の信号の量子化値」が、元の信号列と線形な関係の信号列の1つのサンプル値に相当する。例えば、μ則の“11101111”という8ビットは、元の信号の大小関係を示す番号は16であり、元の信号の量子化値は33である。また、μ則の“10001111”という8ビットは、元の信号の大小関係を示す番号は112であり、元の信号の量子化値は4191である。
復号化装置は図5と同じでよい。
符号化装置100のステップS211(分析用線形対応サブステップ)で行われる「第2信号列Xを、元の信号列と線形な関係に近づける処理F’()」とは、圧伸された信号列と元の信号列と線形な関係の信号列との中間的な信号列にする処理であり、元の信号列と線形な関係の信号列にする処理は含まない。具体的には、以下のような処理である。線形な関係とは、元の信号列の1つのサンプル値の振幅をsとするときに、
|1−H(αs)/αH(s)|≒0
ただし、αは任意の実数
を満足する関数H()によって変換された信号列を意味している。なお、この式では離散化に伴う誤差は無視している。第2信号列の1つのサンプル値の振幅xと元の信号の振幅sとの関係がx=G(s)の場合は、任意のαに対しては
|1−G(αs)/αG(s)|≒0
を満足しない。「線形な関係に近づける処理」とは、この処理を関数F’()とすると、任意のαに対して、
|1−F’(αx)/αF’(x)|<|1−G(αs)/αG(s)|
であり、かつ、すべてのαに対しては
|1−F’(αx)/αF’(x)|≒0
は満足しない。たとえば、第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算(たとえば、gを重みとしてx+gs)を行う処理がある。
本変形例の符号化装置によれば、圧伸された信号列を線形に近づけた上で線形予測係数を求めるので、予測残差を小さくでき、符号化の効率を高めることができる。また、その結果として符号量を少なくできる。
[変形例]
図9に、第1実施例変形例の第2信号列を符号化する符号化装置の機能構成例を示す。また、図10に、この符号化装置の処理フロー例を示す。符号化装置200は、符号化装置100(図7)と予測値算出部130が異なる。その他の構成は同じである。
予測値算出部130は、算出用線形対応手段131、算出手段132、第2予測手段133を有する。算出用線形対応手段131は、第2信号列X={x(1),x(2),…,x(N)}を、元の信号列と線形な関係に近づける可逆な処理F()によって、算出用信号列F(X)に変換する(S131)。変換F()は、上記で説明した第2信号列Xに対する分析用信号列F’(X)を求める処理と同様に、元の信号列のサンプル値と分析用信号列のサンプル値とを対応付けて格納した変換テーブルを用いて行ってもよい。
算出手段132は、算出用信号列F(X)と量子化線形予測係数K’を用いて、次式のように予測値列F(Y)={F(y(1)),F(y(2)),…,F(y(N))}を求める(S132)。
Figure 0004598877
ただし、nは1以上N以下の整数である。第2予測手段133は、ステップS131の逆の処理F−1()によって、予測値列F(Y)の振幅を圧縮して第2予測値列Y={y(1),y(2),…,y(N)}を求める(S133)。変換F−1()は、上記で説明したF()と同様に、予測値列のサンプル値と第2予測値列のサンプル値とを対応付けて格納した変換テーブルを用いて行ってもよい。
図11に、圧伸された信号列に復号化する復号化装置の機能構成例を示す。また、図12に、この復号化装置の処理フロー例を示す。復号化装置300は、復号化装置900(図5)と予測値算出部330が異なる。その他の構成は同じである。予測値算出部330は、復号線形対応手段331、復号予測手段332、第2復号手段333を有する。復号線形対応手段331は、復号化された第2信号列Xを、元の信号列と線形な関係に近づける可逆な処理F()によって、算出用信号列F(X)に変換する(S331)。変換F()は、上記で説明した第2信号列Xに対する分析用信号列F’(X)を求める処理と同様に、元の信号列のサンプル値と分析用信号列のサンプル値とを対応付けて格納した変換テーブルを用いて行ってもよい。復号予測手段332は、算出用信号列F(X)と量子化線形予測係数K’を用いて、次式のように予測値列F(Y)を求める(S332)。
Figure 0004598877
第2復号手段333は、ステップS331の逆の処理F−1()によって、予測値列F(Y)の振幅を圧縮して第2予測値Yを求める(S333)。変換F−1()は、上記で説明したF()と同様に、予測値列のサンプル値と第2予測値列のサンプル値とを対応付けて格納した変換テーブルを用いて行ってもよい。
符号化装置200のステップS131(算出用線形対応サブステップ)、復号化装置300のステップS331(復号線形対応サブステップ)で行われる「第2信号列Xを、元の信号列と線形な関係に近づける処理F()」とは、圧伸された信号列と元の信号列と線形な関係の信号列との中間的な信号列にする処理であり、元の信号列と線形な関係の信号列にする処理は含まない。具体的には、以下のような処理である。線形な関係とは、元の信号列の1つのサンプル値の振幅をsとするときに、
|1−H(αs)/αH(s)|≒0
ただし、αは任意の実数
を満足する関数H()によって変換された信号列を意味している。なお、この式では離散化に伴う誤差は無視している。第2信号列の1つのサンプル値の振幅xと元の信号の振幅sとの関係がx=G(s)の場合は、任意のαに対しては
|1−G(αs)/αG(s)|≒0
を満足しない。「線形な関係に近づける処理」とは、この処理を関数F()とすると、任意のαに対して、
|1−F(αx)/αF(x)|<|1−G(αs)/αG(s)|
であり、かつ、すべてのαに対しては
|1−F(αx)/αF(x)|≒0
は満足しない。たとえば、第2信号列の振幅xと元の信号列の振幅sと線形な信号列との重みつき加算(たとえば、gを重みとしてx+gs)を行う処理がある。また、処理F()は符号化装置と復号化装置とで同じにする必要がある。上記の重み付加算の方法であれば、重みgの情報を共有しておけば、符号化装置と復号化装置とで同じ処理が行えるし、逆の処理F−1()も容易に実行できる。
本実施例の符号化装置と復号化装置によれば、圧伸された信号列を線形に近づけた上で予測値列を算出できる。例えば、対数近似は振幅の大きいサンプルの誤差が大きいが、線形に近づけることで振幅が大きいサンプルの誤差を小さくできる。このことによって、さらに予測残差を小さくでき、符号化の効率を高めることができる。また、その結果として符号量を少なくできる。
[具体例]
図13A、図13B、図13C、図13Dに、線形な関係に近づける処理F’()として第2信号列Xと元の信号列と線形な信号列S={s(1),s(2),…,s(N)}との重みつき加算(gを重みとしてX+gS)を行った場合の8ビットのμ則の形式(図2)の例を示す。なお、図13A、図13B、図13C、図13Dでは極性が正の場合のみを示している。また、μ則の指数部(セグメント)と線形部(レベル)は、一般的な感覚とは“1”と“0”とが反転しており、μ則では“11111111”が正の最小の数値を示し、“10000000”が正の最大の数値を示すことに注意されたい。図中の「元の信号の大小関係を示す番号」の列が、非特許文献2(G.711)のμ則の具体例を示す表(Table 2a)の第8列に相当し、「元の信号の量子化値」の列が第7列に相当する。図13Aは指数部(セグメント)が“111”の例を示しており、レベルが1増えるごとに、元の信号の大小関係を示す番号はg、元の信号の量子化値は2増えている。図13Bは指数部(セグメント)が“110” の例を示しており、レベルが1増えるごとに、元の信号の大小関係を示す番号はg、元の信号の量子化値は4増えている。図13Cは指数部(セグメント)が“001” の例を示しており、レベルが1増えるごとに、元の信号の大小関係を示す番号はg、元の信号の量子化値は128増えている。図13Dは指数部(セグメント)が“000” の例を示しており、レベルが1増えるごとに、元の信号の大小関係を示す番号はg、元の信号の量子化値は256増えている。なお、中間数値とは、処理F’()を行った後の値を指している。第2信号列Xと元の信号列と線形な信号列Sとの重みつき加算(gを重みとしてX+gS)によって、線形な関係に近づけることができる(重み付加算の結果、線形特性と圧伸特性の中間状態となる)。
実施例1、変形例では、線形予測の場合を説明した。しかし、予測方法が完全な線形である必要はなく、一部または全体に非線形な予測が含まれていても、線形予測の場合と同じ効果が得られる。予測方法が線形でない場合には、上述の「線形予測係数」を「予測係数」、「線形予測部」を「予測部」、「量子化線形予測係数」を「量子化予測係数」のように読み替えればよい。
図14に、コンピュータの機能構成例を示す。本発明の符号化方法、復号化方法は、コンピュータ2000の記録部2020に、本発明の各構成部としてコンピュータ2000を動作させるプログラムを読み込ませ、制御部2010、入力部2030、出力部2040などを動作させることで、コンピュータに実行させることができる。また、コンピュータに読み込ませる方法としては、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、記録媒体からコンピュータに読み込ませる方法、サーバ等に記録されたプログラムを、電気通信回線等を通じてコンピュータに読み込ませる方法などがある。

Claims (9)

  1. 元の信号列の大小関係を示す番号系列(以下、「第2信号列」という)を符号化する符号化方法であって、
    前記第2信号列に対応する量子化予測係数を求める予測量子化ステップと、
    前記第2信号列と前記量子化予測係数を用いて、予測値列の振幅を圧縮した第2予測値列を求める予測値算出ステップと、
    前記第2信号列と前記第2予測値列との差を求め、予測残差列を求める減算ステップと、
    前記量子化予測係数を符号化する係数符号化ステップと、
    前記予測残差列を符号化する残差符号化ステップと
    を有し、
    前記予測量子化ステップは、
    前記第2信号列を、前記元の信号列と線形な関係に近づける処理によって分析用信号列に変換する分析用線形対応サブステップと、
    前記分析用信号列に対応する予測係数を求める分析係数サブステップと
    を有する符号化方法。
  2. 請求項1記載の符号化方法であって、
    前記第2信号列とは、μ則もしくはA則の番号系列、または、μ則もしくはA則から派生した番号系列である
    ことを特徴とする符号化方法。
  3. 請求項1または2記載の符号化方法であって、
    前記予測値算出ステップは、
    前記第2信号列を、元の信号列と線形な関係に近づける処理によって算出用信号列に変換する算出用線形対応サブステップと、
    前記算出用信号列と前記量子化予測係数を用いて予測値列を求める算出サブステップと、
    前記算出用線形対応サブステップにおける算出用信号列と元の信号列との関係と等価な関係となるように、前記予測値列を第2予測値列に変換する第2予測サブステップと
    を有する符号化方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の符号化方法であって、
    前記分析用線形対応サブステップの処理は、前記第2信号列と前記元の信号列と線形な信号列との重みつき加算である
    ことを特徴とする符号化方法。
  5. 元の信号列の大小関係を示す番号系列(以下、「第2信号列」という)を符号化する符号化装置であって、
    前記第2信号列に対応する量子化予測係数を求める予測量子化部と、
    前記第2信号列と前記量子化予測係数を用いて、予測値列の振幅を圧縮した第2予測値列を求める予測値算出部と、
    前記第2信号列と前記第2予測値列との差を求め、予測残差列を求める減算部と、
    前記量子化予測係数を符号化する係数符号化部と、
    前記予測残差列を符号化する残差符号化部と
    を備え、
    前記予測量子化部は、
    前記第2信号列を、前記元の信号列と線形な関係に近づける処理によって分析用信号列に変換する分析用線形対応手段と、
    前記分析用信号列に対応する予測係数を求める分析係数手段と
    を有する符号化装置。
  6. 請求項5記載の符号化装置であって、
    前記予測値算出部は、
    前記第2信号列を、元の信号列と線形な関係に近づける処理によって算出用信号列に変換する算出用線形対応手段と、
    前記算出用信号列と前記量子化予測係数を用いて予測値列を求める算出手段と、
    前記算出用線形対応手段における算出用信号列と元の信号列との関係と等価な関係となるように、前記予測値列を第2予測値列に変換する第2予測手段と、
    を有する符号化装置。
  7. 請求項5または6記載の符号化装置であって、
    前記分析用線形対応手段の処理は、前記第2信号列と前記元の信号列と線形な信号列との重みつき加算である
    ことを特徴とする符号化装置。
  8. 請求項1から4のいずれかに記載の符号化方法の各ステップをコンピュータに実行させる符号化プログラム。
  9. 請求項8記載の符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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