JP4592648B2 - 走行装置のナット回り止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル、クレーン等の作業機械に備えられ、履帯を駆動するスプロケットを有する走行装置のナット回り止め装置に関する。
図6は従来の走行装置のナット回り止め装置を示す要部断面図、図7は図6のB方向から見た要部拡大図、図8は図6に示すナット回り止め装置に備えられるナットを示す平面図である。
この種の走行装置は、作業機械例えば油圧ショベルに備えられている。図6に示すように、この走行装置1は、油圧モータ2と、この油圧モータ2に連設される遊星減速機構4と、この遊星減速機構4によって回転し、図示しない履帯を駆動するスプロケット7とを備えている。遊星減速機構4には、1段目減速機構部19と2段目減速機構部18とが含まれている。
1段目減速機構部19は、油圧モータ2の出力軸に接続される軸に設けられたサンギヤ24と、このサンギヤ24と噛み合い、キャリア20によってそれぞれ支持される複数のプラネタリギヤ22を備えている。プラネタリギヤ22のそれぞれは、キャリア20の突出部に装着されたリング21及びニードル軸受23を介して、このキャリア20の突出部に装着されている。また、プラネタリギヤ22のそれぞれは、ドラム6の内歯車6Aと噛み合っている。
2段目減速機構部18は、キャリア20の内歯車と噛み合い、上述のサンギヤ24が設けられる軸を囲むように配置されるサンギヤ17と、このサンギヤ17と噛み合うとともに、上述したドラム6の内歯車6Aと噛み合う複数のプラネタリギヤ12とを備えている。プラネタリギヤ12のそれぞれは、図7にも示すように、油圧モータ2の本体を形成するハウジング3の円筒部3Aの端面3Eの周方向に沿って複数設けられた突出部3Cに装着されるリング13及びニードル軸受14を介して、このハウジング3の突出部3Cに装着されている。プラネタリギヤ12の一端側には、皿ねじ16によってハウジング3に固定され、プラネタリギヤ12の横方向、すなわち軸方向の移動を規制するプレート15が設けられている。プラネタリギヤ12の他端側には、プラネタリギヤ12の側面、及びニードル軸受14の端面が摺接し、これらのプラネタリギヤ12及びニードル軸受14をハウジング3の端面3eと直接に接触しないように緩衝材として機能するプレート11が設けられている。
上述した1段目減速機部19及び2段目減速機部18に含まれるドラム6のフランジ部6Bに、上述したスプロケット7がボルト8によって取り付けられている。
ハウジング3の円筒部3Aの外周とドラム6の内周との間に軸受5が配置され、ドラム6は軸受5によって回転自在に支持されている。なお、ドラム6の一端側には、このドラム6を閉塞するカバー25が設けられている。ドラム6の他端側には、ドラム6の端部とハウジング3のフランジ部3Bとの間に介在されるシール部材が配置されている。さらに、カバー25には、1段目減速機部19のサンギヤ24の横方向、すなわち軸方向の移動を規制するピン26が打ち込まれている。
上述したハウジング3の円筒部3Aの端面3E付近には、周方向に沿ってねじ部3Dが形成されている。さらに図8にも示すように、内周に上述のねじ部3Dに螺合するねじ部9Bを有するとともに、外周に回転操作に際し、締結工具の係合部として活用される切り欠き部9Aを有し、上述の軸受5の軸方向の動きを規制するナット9を備えている。
このような基本構成を有する走行装置1に備えられ、ナット9のねじ部9Bがハウジング3の円筒部3Aのねじ部3Dに螺合されて、ナット9がハウジング3に締結された状態におけるナット9の回転、すなわち弛みを阻止する従来のナット回り止め装置は、図6,7に示すようにテーパねじプラグ10を備えている。また、ハウジング3の円筒部3Aに形成され、テーパねじプラグ10が螺合するねじ部3Fの一部は、上述したハウジング3の円筒部3Aの外周に形成されたねじ部3Dに一致するように設けられ、その一致した部分のねじ部3D及びねじ部3Fが切除されている。すなわち、テーパねじプラグ10は、ねじ部3Fと螺合するとともに、ねじ部3Dとねじ部3Fとが一致する部分において、切除された箇所を介してナット9の内周に形成されたねじ部9Bとも螺合している。このように、テーパねじプラグ10が、ハウジング3の円筒部3Aのねじ部3Fと、ナット9のねじ部9Bの双方に螺合することによって、ナット9の回り止め機能が付与される。
この従来技術では上述のように、ハウジング3の円筒部3Aに形成したねじ部3Fと、ナット9の内周に形成したねじ部9Bと、テーパねじプラグ10と、ねじ部3F及びねじ部3Dの切除部分とによって、ナット9の回り止め装置が構成されている。なお、この種のナット回り止め装置は、特許文献1に開示されている。
実公昭62−30579号公報
上述した図6,7に示す従来のナット回り止め装置は、油圧モータ2のハウジング3の端面3Eのねじ部3Fとナット9のねじ部9Bの双方にテーパねじプラグ10を螺合させるために、ねじ部3D及びねじ部3Fの一部を切除するという難しい加工が必要となる。また、切除されたねじ部3D及びねじ部3Fの部分にバリが出やすく、そのバリ取り作業に手間がかかる。
また、テーパねじプラグ10を、ハウジング3のねじ部3F及びナット9のねじ部9Bに螺合させて締結させた際に、ハウジング3のねじ部3F、あるいはナット9のねじ部9Bのねじ山に変形を生じやすく、このために軸受5またはシールの交換に際してナット9をハウジング3から外すときにナット9を回し難い。この場合、ナット9を無理に回そうとすると、上述したねじ山の変形がさらにひどくなり、ナット9の取り外しが困難となる。また、例えば交換用の軸受5を装着させた後に、ナット9を再びハウジング3に取り付けようとするとき、ねじ山の変形に伴ってナット9のねじ部9Bとハウジング3のねじ部3Dとが噛み合わず、このナット9の取り付けが困難となりやすい。
すなわち、上述した従来技術は、ナット9が螺合するハウジング3のねじ部3D及びねじ部3Fの一部を切除加工しなければならないことから、製作が煩雑で製作工数が多くなりやすい。また、ハウジング3に対するナット9の脱着作業が困難になりやすい。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、遊星減速機構に含まれるドラムを回転自在に支持する軸受の軸方向の動きを規制するナットのねじ部、及びナットのねじ部が螺合する油圧モータのハウジングのねじ部のねじ山を変形させることなく、ナットの回り止めを実現させることができる走行装置のナット回り止め装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、油圧モータと、この油圧モータに連設される遊星減速機構と、この遊星減速機構によって回転し、履帯を駆動するスプロケットとを備え、上記油圧モータの本体を形成するハウジングの端面の周方向に沿って複数設けられ、上記遊星減速機構に含まれるプラネタリギヤがそれぞれ装着される突出部と、上記遊星減速機構に含まれ、上記スプロケットが取り付けられるドラムと、上記ハウジングと上記ドラムとの間に設けられ、上記ドラムを回転自在に支持する軸受を備えるとともに、上記ハウジングの上記端面付近の周方向に沿って形成されたねじ部と、内周に上記ねじ部に螺合するねじ部を有するとともに、外周に回転操作に際して活用される切り欠き部を有し、上記軸受の軸方向の動きを規制するナットとを備えた走行装置に設けられ、上記ナットのねじ部が上記ハウジングのねじ部に螺合されて、上記ナットが上記ハウジングに締結された状態における上記ナットの弛みを阻止する走行装置のナット回り止め装置において、上記ハウジングの上記端面に設けられる複数の上記突出部にそれぞれ係合する複数の穴部を有するとともに、上記ナットの上記切り欠き部に挿入される舌部を有し、上記ハウジングの上記端面に装着される止めプレートを備えた構成にしてある。
このように構成した本発明は、油圧モータのハウジングのねじ部にナットのねじ部を螺合させてこのナットを締結した状態において、ハウジングの端面の複数の突出部に止めプレートの複数の穴部を係合させ、止めプレートの舌部をナットの切り欠き部に挿入した状態にあっては、ナットに、このナットを回そうとする力が与えられた際に、その力が止めプレートの舌部を介して止めプレートの複数の穴部に伝えられ、さらにこれらの穴部からハウジングの端面の複数の突出部に伝えられる。このとき、止めプレートの複数の穴部が複数の突出部に係止されていることから、止めプレートは動かないように保持される。これに伴って、動かない止めプレートの舌部によってナットが回らないように保持される。
すなわち、本発明は、ナットのねじ部と螺合するハウジングのねじ部の切除加工を何ら要することがなく、止めプレートを介してナットの回り止めを実現させることができる。これにより、ナットのねじ部及びハウジングのねじ部のねじ山を変形させることなく、ナットの回り止めを実現させることができる。
また、本発明は上記発明において、上記止めプレートの複数の上記穴部は、上記ハウジングの上記端面に設けられる複数の上記突出部のうちの隣り合う2つの突出部にそれぞれ係合する2つの穴部から成ることを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記止めプレートを、上記ハウジングの上記端面と、この端面に設けられ上記突出部に装着される上記プラネタリギヤの側面とによって挟持されるように配置したことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記止めプレートの上記舌部は、上記ハウジングの上記端面に装着される以前にあっては平板状に形成して成り、上記ナットの上記切り欠き部に挿入する際に折り曲げ形成して成ることを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記止めプレートの上記舌部は、上記ハウジングの上記端面に装着される以前にあっては、複数のスリット部を有する幅広部から成り、上記ナットの上記切り欠き部に挿入する際に、上記切り欠き部に適合する上記スリット部間に位置する上記幅広部の一部を折り曲げ形成して成ることを特徴としている。
本発明は、遊星減速機構に含まれるプラネタリギヤが装着される油圧モータのハウジングの端面に形成される複数の突出部のそれぞれに係合する複数の穴部を有するとともに、ナットの切り欠き部に挿入される舌部を有し、ハウジングの端面に装着される止めプレートを備えた構成にしてあることから、遊星減速機構に含まれるドラムを回転自在に支持する軸受の軸方向の動きを規制するナットのねじ部、及びこのナットのねじ部が螺合する油圧モータのハウジングのねじ部のねじ山を変形させることなく、ナットの回り止めを実現させることができる。すなわち、ナットのねじ部と螺合するハウジングのねじ部の切除加工を要することなく、複数の穴部と舌部を有する止めプレートによってナットの回り止めを実現させることができ、これにより従来に比べて製作が簡単で製作工数を少なくすることができ、また、ハウジングに対するナットの脱着作業が容易となる。
以下,本発明に係る走行装置のナット回り止め装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る走行装置のナット回り止め装置の一実施形態を示す要部断面図、図2は本実施形態に備えられるリング及びニードル軸受が突出部に装着される前の製作途中の状態を示す図で、図1のA方向から見たときに相応する要部拡大図、図3は図1に示す一実施形態に備えられる止めプレートを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。
本発明に係るナット回り止め装置の一実施形態を有する走行装置も、作業機械例えば油圧ショベルに備えられるものであり、基本的には上述した図6〜9に示したものと同等の構成から成っている。すなわち上述と説明が重複するが、図1に示すように、本実施形態が備えられる走行装置1も、図6〜9に示したものと同様に、油圧モータ2と、この油圧モータ2に連設される遊星減速機構4と、この遊星減速機構4によって回転し、図示しない履帯を駆動するスプロケット7とを備えている。遊星減速機構4には、1段目減速機構部19と2段目減速機構部18とが含まれている。
1段目減速機構部19は、サンギヤ24と、キャリア20と、複数のプラネタリギヤ22を備えている。プラネタリギヤ22のそれぞれは、キャリア20の突出部に装着されたリング21及びニードル軸受23を介して、このキャリア20の突出部に装着されている。また、プラネタリギヤ22のそれぞれは、ドラム6の内歯車6Aと噛み合っている。
2段目減速機構部18は、サンギヤ17と、ドラム6の内歯車6Aと噛み合う複数のプラネタリギヤ12とを備えている。プラネタリギヤ12のそれぞれは、油圧モータ2の本体を形成するハウジング3の円筒部3Aの端面3Eの周方向に沿って複数設けられた突出部3Cに装着されるリング13及びニードル軸受14を介して、このハウジング3の突出部3Cに装着されている。また、皿ねじ16によってハウジング3に固定され、プラネタリギヤ12の横方向、すなわち軸方向の移動を規制するプレート15が設けられている。
上述した1段目減速機部19及び2段目減速機部18に含まれるドラム6のフランジ部6Bに、上述したスプロケット7がボルト8によって取り付けられている。
ハウジング3の円筒部3Aの外周とドラム6の内周との間に軸受5が配置され、ドラム6は軸受5によって回転自在に支持されている。ドラム6の一端側には、このドラム6を閉塞するカバー25が設けられている。ドラム6の他端側には、ドラム6の端部とハウジング3のフランジ部3Bとの間に介在されるシール部材が配置されている。さらに、カバー25には、サンギヤ24の横方向、すなわち軸方向の移動を規制するピン26が打ち込まれている。
上述したハウジング3の円筒部3Aの端面3E付近には、外周面の全周にわたってねじ部3Dが形成されている。さらに図8にも示すように、内周に上述のねじ部3Dに螺合するねじ部9Bを有するとともに、外周に回転操作に際し、締結工具の係合部として活用される切り欠き部9Aを有し、上述の軸受5の軸方向の動きを規制するナット9を備えている。
上述のように本実施形態は、ハウジング3の円筒部3Aに形成されるねじ部3Dは切除部分は存在せず、ハウジング3の円筒部3Aの全周にわたるように形成されている。
このような走行装置1に備えられる本実施形態に係るナット回り止め装置は、図1,2に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに設けられた複数の突出部3C、例えば隣り合う2つの突出部3Cと、上述した図8に示すナット9の切り欠き部9Aと、図3の(a)(b)図に示すように、上述の突出部3Cのそれぞれに係合する複数の穴部、例えば2つの穴部40A,40B、及びナット9の切り欠き部9Aに挿入される舌部40Cを有する止めプレート40とから構成されている。
止めプレート40の2つの穴部40A,40Bの内径は、図1に示すハウジング3の端面3Eに形成される突出部3Cに装着されるリング13の外径よりも例えばわずかに大きく設定してある。また、舌部40Cは、例えば2つの穴部40A,40Bの中央に相応する位置に配置してある。
上述のように構成した止めプレート40は、図1に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの外周の全周にわたって形成されるねじ部3Dに、ナット9の内周に形成されるねじ部9Bを螺合させてこのナット9を締結した状態において、図2に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに形成される隣り合う2つの突出部3Cに穴部40A,40Bのそれぞれを係合させ、ナット9の切り欠き部9Aに舌部40Cを挿入させた状態で、ハウジング3の端面3Eに装着される。すなわち、この止めプレート40は、例えば図1に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eと、この端面3Eに設けられる突出部3Cに装着され、遊星減速機構4に含まれるプラネタリギヤ12の側面とに挟持されるように配置してある。
このように構成した本実施形態は、上述のように、止めプレート40を配置した状態にあっては、ナット9に、このナット9を回そうとする力が与えられた際に、その力が止めプレート40の舌部40Cを介して、止めプレート40の2つの穴部40A,40Bに伝えられ、さらにこれらの穴部40A,40Bからハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに形成した隣り合う2つの突出部3Cに伝えられる。このとき、止めプレート40の2つの穴部40A,40Bが2つの突出部3Cに係止されていることから、止めプレート40は動かないように保持される。これに伴って、動かない止めプレート40の舌部40Cによってナット9が回らないように保持される。
また例えば、図1に示す軸受5の交換のために、ナット9を外す必要があるときには、ピン26及びカバー25を外し、遊星減速機構4に含まれるプラネタリギヤ22、キャリア20、プレート15、プラネタリギヤ12等を外し、止めプレート40を外した状態でナット9を回転させ、このナット9を外せばよい。このようにして軸受5を簡単に交換することができる。軸受5を新しいものに交換した後には、再びナット9のねじ部9Bをハウジング3の円筒部3Aのねじ部3Dに螺合させて締結し、この状態において上述のようにして止めプレート40をハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに装着させればよい。
このように構成した本実施形態によれば、ナット9のねじ部9Bと螺合するハウジング3の円筒部3Aのねじ部3D部分に切除加工を何ら要することがない。これにより、ナット9のねじ部9B及びハウジング3の円筒部3Aのねじ部3Dのねじ山を変形させることなく、止めプレート40を介してナット9の回り止めを実現させることができる。したがって、製作が簡単で製作工数を少なくすることができ、また、ハウジング3の円筒部3Aに対するナット9の脱着作業が容易となる。
また、止めプレート40を、図1に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eと、この端面3Eに設けられる突出部3Cに装着されるプラネタリギヤ12の側面とによって挟持されるように配置したことから、プラネタリギヤ12の側面及びニードル軸受14の端面がこの止めプレート40に摺接する。すなわち、この止めプレート40を、プラネタリギヤ12及びニードル軸受14が、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに直接に接触しないようにする緩衝材を兼ねさせることができる。また、この止めプレート40によって、プラネタリギヤ12及びニードル軸受14の軸方向の動き、すなわちハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに近づく方向の動きを抑えることができ、遊星減速機構4の安定した性能の確保に貢献する。
図4は図1に示す一実施形態に備えられる止めプレートの変形例を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。
上述した図3に示した止めプレート40の舌部40Cは、予め折り曲げ形成されているが、このような構成とせずに、図4の(a)(b)図に示すように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに装着される以前にあっては、平板状に形成されて成り、すなわち止めプレート40が舌部用平板部40Dを有するものから成り、ナット9の切り欠き部9Aに挿入する際に折り曲げて舌部を形成するようにしてもよい。
図5は本発明に係る走行装置のナット回り止め装置の他の実施形態の要部を構成する止めプレートを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。
この図5のナット回り止め装置の他の実施形態の要部を構成する止めプレート40のように、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに設けられた例えば隣り合う2つの突出部3Cのそれぞれに係合する2つの穴部40A,40Bを有するとともに、止めプレート4の舌部に相当する部分は、ハウジング3の円筒部3Aの端面3Eに装着される以前にあっては複数のスリット部40Fを有する幅広部40Eから成り、ナット9の切り欠き部9Bに挿入する際に、切り欠き部9Bに適合するスリット部40F間に位置する幅広部40Eの部分を折り曲げて舌部を形成するようにしてもよい。
本発明に係る走行装置のナット回り止め装置の一実施形態を示す要部断面図である。 本実施形態に備えられるリング及びニードル軸受が突出部に装着される前の製作途中の状態を示す図で、図1のA方向から見たときに相応する要部拡大図である。 図1に示す一実施形態に備えられる止めプレートを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。 図1に示す一実施形態に備えられる止めプレートの変形例を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。 本発明に係る走行装置のナット回り止め装置の他の実施形態の要部を構成する止めプレートを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は正面図である。 従来の走行装置のナット回り止め装置を示す要部断面図である。 図6のB方向から見た要部拡大図である。 図6に示すナット回り止め装置に備えられるナットを示す平面図である。
符号の説明
1 走行装置
2 油圧モータ
3 ハウジング
3A 円筒部
3C 突出部
3D ねじ部
3E 端面
3F ねじ部
4 遊星減速機構
5 軸受
6 ドラム
6A 内歯車
7 スプロケット
9 ナット
9A 切り欠き部
9B ねじ部
12 プラネタリギヤ
14 ニードル軸受
18 2段目減速機構部
40 止めプレート
40A 穴部
40B 穴部
40C 舌部
40D 舌部用平板部
40E 幅広部
40F スリット部

Claims (5)

  1. 油圧モータと、この油圧モータに連設される遊星減速機構と、この遊星減速機構によって回転し、履帯を駆動するスプロケットとを備え、
    上記油圧モータの本体を形成するハウジングの端面の周方向に沿って複数設けられ、上記遊星減速機構に含まれるプラネタリギヤがそれぞれ装着される突出部と、
    上記遊星減速機構に含まれ、上記スプロケットが取り付けられるドラムと、
    上記ハウジングと上記ドラムとの間に設けられ、上記ドラムを回転自在に支持する軸受を備えるとともに、
    上記ハウジングの上記端面付近の周方向に沿って形成されたねじ部と、内周に上記ねじ部に螺合するねじ部を有するとともに、外周に回転操作に際して活用される切り欠き部を有し、上記軸受の軸方向の動きを規制するナットとを備えた走行装置に設けられ、
    上記ナットのねじ部が上記ハウジングのねじ部に螺合されて、上記ナットが上記ハウジングに締結された状態における上記ナットの弛みを阻止する走行装置のナット回り止め装置において、
    上記ハウジングの上記端面に設けられる複数の上記突出部にそれぞれ係合する複数の穴部を有するとともに、上記ナットの上記切り欠き部に挿入される舌部を有し、上記ハウジングの上記端面に装着される止めプレートを備えたことを特徴とする走行装置のナット回り止め装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記止めプレートの複数の上記穴部は、上記ハウジングの上記端面に設けられる複数の上記突出部のうちの隣り合う2つの突出部にそれぞれ係合する2つの穴部から成ることを特徴とする走行装置のナット回り止め装置。
  3. 上記請求項1または2記載の発明において、
    上記止めプレートを、上記ハウジングの上記端面と、この端面に設けられ上記突出部に装着される上記プラネタリギヤの側面とによって挟持されるように配置したことを特徴
    とする走行装置のナット回り止め装置。
  4. 上記請求項1または2記載の発明において、
    上記止めプレートの上記舌部は、上記ハウジングの上記端面に装着される以前にあっては平板状に形成して成り、上記ナットの上記切り欠き部に挿入する際に折り曲げ形成して成ることを特徴とする走行装置のナット回り止め装置。
  5. 上記請求項1または2記載の発明において、
    上記止めプレートの上記舌部は、上記ハウジングの上記端面に装着される以前にあっては、複数のスリット部を有する幅広部から成り、上記ナットの上記切り欠き部に挿入する際に、上記切り欠き部に適合する上記スリット部間に位置する上記幅広部の一部を折り曲げ形成して成ることを特徴とする走行装置のナット回り止め装置。
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